村松バンド

今季、岩見沢市は大雪に見舞われている。１２月に入り、平年の３倍の積雪で、すでに１ｍを越えた。私もシーズン前のこのブログに、日本気象協会の予報では大雪になると書いた。旭川市内でもそれなりに多いので、やはり当たったかと思ったが、岩見沢市は予想以上といった感じだ。

以前から、岩見沢市は平均的に降雪量が多いと言われている。岩見沢市が大雪でＪＲや高速道路といった交通網が麻痺すると、我々運送屋や旭川市民などは札幌方面への往来が出来なくなるので非常に困る。関係各所の皆さんは、不眠不休で除雪に当たっていると聞く。感謝しかない。

「岩見沢は雪が多いよね〜」は、近隣市町村に住む道民であれば普通の会話だ。しかし、どうしてかという疑問には思っているが、おそらく答えは分からないままの人が多いだろう。私もそのひとりだ。他にも、ニセコ方面、幌加内方面も雪が多い。それが当たり前だと思っている。

そんな時、ピンポイントで岩見沢市に雪が多いのは「村松バンド」のせいだという話を聞いた。「村松バンド？」「ん？」「ミュージシャン？」知っている人からするとお恥ずかしい話だが、私は初めて聞いた言葉だった。すぐにググってみると、ある条件（詳しくは自分で調べてくださいｗ）がそろうと出来る帯（バンド）状の雪雲で、発見した村松照男さんの名前からそう呼ばれているそうだ。

その村松バンド、日本海側から細〜く入り込み、岩見沢市上空で停滞するのが特徴的だ。もちろん他の地域もこのバンド上に入っているのだが、岩見沢市が都市機能的にも交通網的にも支障が多いためか、話題になっているような気がする。

岩見沢がなぜ雪が多いかという疑問よりも、なぜその気象状況だけを「村松バンド」と命名したのか。ニセコや幌加内にも雪が多いのには、何か別のバンド名が有るのか無いのか。違う疑問が湧いてきた。今度、日本気象協会に聞いてみようと思う。