北海道は実りの秋を迎え、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんなどの収穫が始まり、今月から全国へ向けて、「通称:タマネギ列車」による出荷が始まったようだ。輸送には、JR貨物の貨物列車がその多くを担っているのだが、その鉄道の維持管理をしているJR北海道の赤字問題で、今後の輸送が危ぶまれている。

今年、JR北海道は赤字路線の沿線自治体に対し、上下分離方式での路線維持を提案した。要約すると、「列車の維持管理・運行はこちらでしますので、線路や駅舎の維持管理はそれぞれの自治体さんでお願いできませんかね?」ということのようだ。

当然「はい、分かりました」という話にはならないだろう。赤字路線の沿線自治体にしてみたら、おそらく「そんな話、我々にしてくるのはお門違いではないか」と、思われても仕方が無いような話だ。国が補填しながら維持してきた鉄道を、今さら財政難な地方の自治体に、乗りたきゃ自分たちも負担しろというのは、ちょっと乱暴ではないだろうか。

残念ながら提示があった道内赤字8路線は、将来的に廃線になると思われる。代替えバスで済むなら良いが、前述の貨物列車をどうするのかが問題だ。運んでいたJR貨物はJR北海道から線路を借りており、線路が維持されなければ運べないことになる。

そうなると、我々のトラック輸送が代替え案として浮上する。JR貨物ではコンテナ55基を1日1往復で運んでいるようだ。トン数にして200〜275トンで、8月中旬から翌4月頃まで。コンテナ55基✕20日間✕8カ月=8,800基となると、トラックが1台で4基運んでも、2,200台分のトラックがシーズンで必要になる計算だ。

ドライバーに余裕があればできなくはないかもしれないが、もし本当に廃線になってトラック輸送に切り替わると、ドライバー不足で他の物流にも影響が出てたり、輸送コストは間違いなく上昇するだろう。新幹線も大事かもしれないが、食糧基地としての役割も、とても大事ではないだろうか。




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 vol.1249