職人系社長と専務の本音 : 建材

2017年12月25日17:55

カテゴリ: アイシネン; 建材

緊急告知

本日、アイシネンの販売元より情報が寄せられました。

他社類似品使用の物件においてコンセントボックスから青い液体が垂れてくる事故が頻発している模様。
コンセントボックスということで電気部材メーカー（パナソニック）が調査しましたところ、その青い液体は『ヘキサメチルエチレンジアミン（HMTETA)という化学物質でした。
この発生源は某社の発泡断熱材であり、高温になると吸湿し、吸湿した水分にヘキサメチルエチレンジアミン（HMTETA)が溶け出しコンセント内の鋼材と結合し青色液体が発生するという見解です。

又、化学物質PL情報センターアクティベートノート第242号には、それにより3歳児のせき込みとの関連性について好評されております。

弊社取扱いのアイシネンには上記ヘキサメチルエチレンジアミン（HMTETA)は一切配合されていませんし、今後も配合する可能性は無いとの回答を北米アイシネン社より頂いております。

以上緊急告知でした。

2010年04月14日00:06

カテゴリ: アイシネン; 建材

アイシネン薄吹きと防水シート

日曜日に施工した現場です。

通常、弊社はアイシネンの薄吹きはお受けしていません。アイシネンは他の発泡系と違い極端に発泡倍率が高いので薄吹きの施工は苦手なのです。

しかし、場合によってはお受けする場合もあります。
それは構造用面材の種類によるのです。
今回の現場の構造用面材は『かべ振火』で、非常に吹きやすい面材です。

そして薄吹きした結果がこれ↓

50ｍｍ厚での取り決めでしたが、実際は平均60ｍｍといった感じでしょうか。

この物件のビルダーは佐野功建設さんです。施主様からの要求事項には高気密高断熱もアイシネンも入っていませんでした。当然見積もりも安いグラスウールだったらしいのですが、建てる側の拘りで、グラスウールが許せなくなり、急遽アイシネンに変更したらしいのです。ということで予算の都合もあり薄吹きになった次第です。

しかし、ここの拘りはそれだけじゃありません。
この青いシートは何？

よく見るとスタイロフォームの文字が

日本では未だ正式に発売されていないダウケミカルの製品でウェザーメイトプラスといいます。
防水性や破断性が通常の透湿防水シートよりかなり上なんですね。

予算が限られた中で、このような拘りを捨てない佐野功建設さんに拍手。

2010年04月08日22:05

カテゴリ: アイシネン; 建材

合板の水蒸気透過量

この図は、縦軸が水蒸気透過量（単位　perm , 1permは約５５ng/Pa.s.m2 @75Pa）
横軸は相対湿度。相対湿度が７５％以上になると透過量が大幅に増加する。

と言う事で、日本では透湿抵抗が大きいとされている合板が、北米では呼吸性の建材といわれているのはこのような実証データーからです。

2009年09月05日19:31

カテゴリ: 塗装; 建材

ＵＴクリートその３

本日はいよいよ上塗りです。

こんな感じですが・・・・
材料の積算間違えました(´－д－；`)
材料が足りません（'A`|||）
しかも今日は土曜日(´；ω；`)
月曜発注の火曜日入りです。
来週は台風がどうなるか分からないし・・・・

やっちまったなあ(*´ｪ`*)

2009年08月19日21:57

カテゴリ: 住宅; 建材

ＵＴクリート

本日の作業はこれ

ＵＴクリート（ユーティークリート）の張り込み作業
目地無しで割れない外壁を作る為の下地材です。
割れない為の張り方のルールって奴も当然あります。
こんな感じ。

横張りで千鳥に張っていきます。出隅部分も互い違いにくるようにします。

写真で見るとこんな感じ

サッシ（開口）周りは割れやすい部分なので、どの延長線上でジョイントしてはいけません。開口の延長線から必ずずらした所でジョイントします。

この部分の加工がかなり厄介です。
こいつの張り込みに比べたらサイディングなんて楽勝ものですね。
ハットジョイナーを打って、そいつに合わせて通りを揃えて張ってくるだけだし。
サッシ周りをつぎはぎだらけにしてもコーキングで逃げられるし・・・
（ちなみに僕は窯業サイディングは張った経験はありませんが・・）

僕は一日中、加工係でした。

この後、色々な工程を積み重ねて割れない塗り壁が出切るのです。

次工程に移ったらまたＵＰします。

2009年02月11日13:51

カテゴリ: 建材

武生杉天板完成

完成しました。
お値段以上ニトリのテーブルの天板と交換。
やっぱＭＤＦにシート張りの天板とは質感が違うね。
木工塗装には結構自信があります。

次回は４月に材木屋の売り出しがある。
欲しい人いましたらオーダーも受けます。

2009年02月10日18:14

カテゴリ: 塗装; 建材

武生杉

材木屋の売り出しで買ってきた武生杉の厚板
長さ３ｍ・巾７０ｃｍ・厚み７０ｍｍ。
値段は値切りまくったので、言えない金額（笑）

半分に切ってテーブルの天板にする。

こっちが自宅用

こっちが事務所用（裏面）

横に２本見えるのは、僕が考えたケミカル楔。
裏面の割れている部分に直行方向にルーターで10*20ほどの目地を切り、そこに８mmの全ネジを落とし込み、橋梁橋げた等の耐震工事に使うエポキシ樹脂を流し込んだ。
実用新案にならんかな（笑）

毎日一時間程度の作業を５日程しているので明日には完成する。
完成したらまた写真をUPします。

2008年11月08日23:11

カテゴリ: 高気密・高断熱; 建材

シャノントリプル

前回のブログに書いたシャノントリプルの情報がwebで見つからないので教えて欲しいと要望があったのでカタログの一部をアップします。

2008年10月17日23:27

カテゴリ: 高気密・高断熱; 建材

セルロース断熱の噂

つい先日、弊社の仕入先の気密部材のメーカー（気密シートやら断熱気密点検口やら作ってるメーカー）から北海道でセルロースファイバー断熱で裁判になった話を聞いた。
要約すると
・最近は北海道でも屋根断熱が増えている。
・問題の物件は屋根断熱にセルロースの吹き込みを使った。
・沈下が約10％起きた。
・施主がビルダーを訴えた。
・10％分の瑕疵だけが認められ10％分だけを賠償。
と言う事。

１０％無断熱部分ができた事と１０％薄く断熱施工した事を同等に扱うって（＠＠；
ちょっと計算してみる。
○セルロースの厚みは２３８ｍｍ（10インチ）とする。
○野地板は１２ｍｍ
○木材熱橋は面倒臭いので無視。

◇２３８ｍｍのセルロースの熱還流率は0.168ｗ/㎡・ｋ
◇１０％薄い（215ｍｍ）場合の熱還流率は0.186ｗ/㎡・ｋ
◇１０％沈下の場合の熱還流　　
断熱部0.168ｗ9×0.9+　沈下部（合板のみ）13.333ｗ*0.1＝1.4845ｗ/㎡・ｋ

１０％沈下も１０％薄い場合も断熱材の体積は変らないのですが、熱還流率に直すとビックリ！！桁が違いますね！！

『フーリエの熱伝導に関する基本的な法則』って奴でこういう事になるようです。
（無学な僕はフーリエさんって偉い先生の名前さえ知らなかったわけですけど）

そして、熱損失だけでなく沈下部分では確実に結露が発生しているはず。
屋根傾斜に沿って流れた結露水はセルロースが吸収して表には出ないかもしれない。しかし結露している事は確実。
そして更に問題が発生する。吸水したセルロースを乾かす為に相当な熱エネルギーが必要だと言う事。気化熱によって奪るエネルギーロスが相当ある。
（水を気化させるには沸騰させる5倍の熱エネルギーが必要）

更に、この家は最近の北海道では見ることが少なくなった巨大なツララができるという。（ツララは屋根から熱が逃げ屋根に積もった雪を溶かし屋根と雪の間を流れた水が軒先で再度凍る事で出来ます。つまり屋根から熱がリークしない家ではツララができない）

しっかし断熱施工費１０％分を返してもらってもどうしようもないですね。
チョット同情しちゃいます。

欧州断熱材製造業協会(European Insulation Manufacturers Association)がまとめた「セルローズファイバー断熱材」に関する報告書

●組成
ベルギーの研究所では、重量比で20%が難燃性の添加剤であるホウ酸とホウ砂だと述べているが、製品によつては5%から25%のバラツキがある。
新聞紙をリサイクル使用しているため、インクの原料である染料、ゴム、タルク、溶剤、有毒の重金属化合物を含んでいる。
●沈下性
20年から30年前の第三者機関による調査では沈下性は15%から25%。しかし、最近ではメーカーは10%から15%だと主張している。
●防火特性
セルローズファイバーの火災を防ぐには20%から25%の無機塩を添加する必要が。しかし、添加量を一定に保つことが困難。
アメリカでは断熱材に関する火災の80%以上がセルローズファイバー。照明器具や電気器具類の過熱や加熱煙突から起こっている。
イギリス財務局では可燃性のために小屋裏にセルローズファイバーを指定すべきでないと述べている。
オーストラリアでは最近の短期調査で、セルローズファイバーが直接原因の火災が80件見つかっており、他の研究では3ヶ月間で67の住宅火災が起きている。
etc。

●廃棄時の環境影響
ノルウェーではホウ酸が含まれているため、廃棄の際は有害物質に分類されている。

●健康面
作業環境粉塵(工場)に関するアメリカの実験では、セルローズファイバーは体内で分解されず、中皮腫の危険が増加する可能性があると証明された。
etc。

●他材料との適合性
吸湿性のために、金属製建築部材に重度な腐食を起こすことがある。