And juseppe loves her

にたないけんの生存と残像と記録

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にたないけん。

男。
1984年生まれ。
東京都葛飾区立石在住。

ひとりで歌とギターとハーモニカ。

高校生からずっとドラムを叩いていたが、2008年アコースティックギターを買って歌をつくって歌いはじめる。

ライブ演奏をするようになる。
都内を中心にどこでも歌うようになる。
持ち曲は約150曲。
活動10周年目に10時間ワンマンライブを完奏。

2011年23曲入りの1st album(CD-R)をつくる(廃盤)
2013年20曲入りの2nd albumをつくる(廃盤)
2015年9月10曲入りの3rd albumをつくる(廃盤)
2019年7月15曲入りの4th albumをつくる。
入手方法はライブ会場で購入するか通販のみですが
古本屋ながいひる(岡山)
立石の居酒屋ブンカ堂(東京)
でもお買い求めできます。
各種音楽サブスクリプションでも聴くことができます。



2016年3月ロックバンド結成、名をジョズエ。
にたないけん:エレキギター、ボーカル
宇和川 公一:エレキベース
田中 啓吾:ドラム

https://josue.official.jp/


2017年10曲入りの1st albumをつくる。
2021年10曲入りの2nd albumをつくる。



X(旧twitter):@nitanaiken
instagram:wagahaiken



【VIDEO】


にたないけん「ずぶぬれシアター」


にたないけん「ダンス」


にたないけん「うそでもいいのさ」


ジョズエ「ダンス」 作:和久井幸一



にたないけんドキュメンタリー 作:成富紀之



にたないけん「クロール」 作:和久井幸一


にたないけん×夜久一「うそでもいいのさ」 作:和久井幸一


ジョズエ「モーターメイプルボート」  作:和久井幸一


にたないけん「風に吹かれて(原曲:ボブディラン)」 作:和久井幸一



にたないけん「永遠の絵」 作:和久井幸一


にたないけん「スポットライトインマイハンド」作:和久井幸一


にたないけん×宮坂遼太郎「東京パンクミュージック」 作:和久井幸一




2022年5月29日 東京 京成立石 ブンカ堂 「にたないけんオンザロック」
撮影:和久井幸一




にたないけん「きみは何になりたかったんだい」「ゴースト」 撮影:和久井幸一



 




おたより、チケット予約、ライブ出演のお誘いはこちらまで
→ nitanaiken@gmail.com




-2024年-




【10月】



■10/6(日)東京 鶯谷 What's Up
「OUT SIDE SOUL vol.21」
2500円(1drink付き)
18:30open/19:00start
〈出演〉
マンホール
ジョズエ
いかりや英一&ニューモーニング
※ジョズエの出演は1番目19:00~



■10/13(日)東京 西荻窪 ハマトスカリー
「日が短くなりましたね」
18:00open/19:00start
2500円(1drink込み)
〈出演〉
にたないけん
モテギスミス
◎カレー屋さんでの生音ライブです
15席しか御用意できないので観に来たい方は予約お願いします



◎こちらの公演は予約が定員に達したため満席となりました
■10/19(土)大阪 庄内 HUSH
「イヌガヨ・ジョズエ インザナイト2」
18:30open/19:00start
前売2800円/当日3300円 +drink
〈出演〉
イヌガヨ
ジョズエ
※限定30名


■10/24(木)東京 浅草橋 天才百貨点
ガリザベンワンマンライブ「わんぬまん」
18:00open/19:30start
1000円 +飲食代+投げ銭
〈出演〉
ガリザベン
〈肴〉
にたないけん
〈飲み物〉
天才百貨点



■10/29(火)東京 大久保 ひかりのうま
19:00open/19:30start
2000円 +drink
〈出演〉
チルニカン(Voli × たかはしまいこ)
にたないけん
輪(りん)
※にたないけんの出演は2番目20:20~


■10/30(水)東京 池袋 Adm
性闘士☆準矢10周年記念ツアーファイナル
「仮面舞踏会」
18:30open/19:00start
前売2500円/当日3000円 +drink
〈出演〉
性闘士☆準矢
ジョズエ
Myベストテープ
youth(群馬)
世界のあーちゃん




【11月】


■11/3(日)愛知 名古屋 食堂酒場ケケ
「スノードロップスの夜の花屋 closing party」
【LIVE TIME】
13:00~16:00
2000円 +別途order
【PAINT・GOODS TIME】
16:00~19:00
0円 +要order
〈LIVE出演〉
大さじ小さじ(opening act)
にたないけん
佐藤守晃
大網新也(SECHI)
〈SHOP〉
SNOW DROPS(生花)
ささきなそ(花瓶ペイント&ロックンロール似顔絵)
HALO HALO RECORD(レコードフリマ)
※飲食店での生音ライブです
にたないけんの出演は15:15~


■11/4(月祝)東京 神保町 試聴室
「酒と魚と音楽と」
18:30open/19:00start
3300円(1drink+スナック込み)
〈出演〉
佐々木健太郎(Analogfish)
にたないけん


■11/12(火)東京 神田 THE SHOJIMARU
SUNLIT PARK PRESENTS "神田ロック日和"
18:30open/19:00start
3000円 +drink
〈出演〉
BINJU
MoL
ジョズエ
ブリキオーケストラ
※ジョズエの出演は20:40~


■11/17(日)東京 江古田 ロックンロール以外は全部嘘
18:30open/19:00start
2500円 +drink
〈出演〉
にたないけん
スハラブンジ
バイドク佐藤
※にたないけんの出演は最後20:40~


■11/20(水)東京 亀有 KIDBOX
19:00open/20:00start
3500円(2drink付き)
〈出演〉
にたないけん
三浦雅也(夜のストレンジャーズ)
※食べ物持ち込み可
※14名限定、予約推奨


■11/23(土)大阪 堀江 corner stone bar

■11/24(日)兵庫 和田岬 カルチア

■11/25(月)京都 丸太町 拾得

■11/27(水)東京 新高円寺 STAXFRED



【12月】


■12/5(木)東京 大塚 SOHO


■12/7(土)大阪 塚本 ハウリンバー
「Peace,Love & the understanding Vol.4」
18:30open/19:00start
2500円 +drink
〈出演〉
mizuochi & the understanding
アサオカ01
にたないけん
※にたないけんの出演は最後20:45~


■12/8(日)愛知 豊田 ごはん屋カカ


■12/29(日)東京 吉祥寺 DAYDREAM
ジョズエワンマンライブ「東京04」
17:30open/18:00start
2500円




予約・お問い合わせ nitanaiken@gmail.com 

 


〈お知らせ〉
にたないけんのアルバムは、廃盤の1stから最新の4thまで全4種類、ライブアルバム「Autumn Devil Milk」、すべて定額制音楽配信サービスで聴けます
ジョズエの1st album「しゃべるなポーラ」全10曲、2nd album「エレクとリック」全10曲、定額制音楽配信サービスで聴けます
3rd album「METALLIC TOKYO」はCD現品の販売のみです
配信登録は少々お待ちください

apple musicやspotifyなどその他同種サービスで聴けます
「にたないけん」「ジョズエ」で検索してみてください
通信販売も受け付けています
ご利用お待ちしてます

2024年 7月




cd

「吾輩は猫ではない 名前はにたない」(CD-R)
23曲入り1000円
2011年録音
※廃盤

1.アニー
2.日が暮れるよりも早く
3.ライフイズビューティフル
4.メランとコリー
5.ぼくの神さま
6.ぼくはきみのかわいさしか知らない
7.雨男
8.レディドントダイ
9.戦車がやってくる
10.ダンス
11.風になるのさ
12.ダンボールムーン
13.アイラブユーはいらないよ
14.バイオハザード
15.長い夢
16.パレードはおわったよ
17.女生徒
18.メリミー
19.ずぶぬれシアター
20.むてきだぞ
Bonus track
21.もしも日曜日がきたら
22.1000のバイオリン(THE BLUE HEARTS)
23.スーパーカー




jacket

「きみを見つけるためにここで暮らすのも悪くない」
20曲入り2000円
2013年録音
※廃盤

1.トリップ
2.遠くへ行こう
3.名古屋駅
4.何もはじまってないのに
5.きみは何になりたかったんだい
6.アクアドルフィンランド
7.女がほしい
8.ゴースト
9.大掃除の朝
10.赤いマント
11.ブルーハーツ
12.夜になれば
13.ボーイミーツガール
14.きみにさわりたい
15.熱帯夜
16.カバンとコートとカートコバーン
17.鴨川
18.トムとソーヤ
19.うそでもいいのさ
20.愛の言葉



waretakutibiru

「われたくちびる」
10曲入り1500円
2015年録音
※廃盤

1.東京パンクミュージック
2.三浦海岸
3.地獄の犬
4.夏のはじっこ
5.ロッテリア
6.酔いざめの星
7.ぽたぽた焼き
8.ペチカ
9.ベトナム
10.まだねない


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「すべて永遠の4月」
15曲入り2000円
2019年録音

1.クロール
2.へそ泥棒
3.新世界
4.東京メリークリスマス
5.めんどくさいけど
6.化石
7.橋の下
8.東京エレキギター
9.永遠の絵
10.音楽
11.セックスピストル
12.ジプシー
13.冬のくるぶし
14.ジョーカーダブル
15.ブラックチキンスープ



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ライブアルバム「Autumn Devil Milk」
13曲入り2000円
2020年録音
2022年発売

1.ナイトインザナイト
2.クロール
3.カバンとコートとカートコバーン
4.地獄の犬
5.きみにさわりたい
6.ボーイミーツガール
7.もしも日曜日がきたら
8.橋の下
9.水銀の唾
10.トリップ
11.フィッシャーキングの伝説
12.音楽
13.うそでもいいのさ



◎詩集「いかだで銀河」
2000円  ※完売
すべて手作りでの製本なので一点物です
カバーの色も全部違います
注文の時に希望の色を言ってもらえればなるべくそれに近いものを選びます
指定が特になければ僕が独断で選びます



■注文の仕方■

1.お名前、住所、欲しいCD、枚数を明記して
nitanaiken@gmail.com
までメールをください。

2.折り返しこちらからメールで口座番号などをお伝えしますので、そちらの銀行口座に金額をお振り込みください。

3.入金確認後、CDを発送させていただきます。

4.なお、送料を別にいただきます。
銀行手数料もご負担くださるようお願いします。ご了承ください。


ぜひご利用ください
おたよりお待ちしてます!


にたないけんより




「立石ってあれでしょ?有名なもつ焼き屋、そうそう宇ち多゛!あそこ行きたいけどルールが多そうで怖くて行けないんだよね」と言わはる友人がよく出現なさるので、通常なら「勝手にしやがれ」と吐き捨て一蹴するのだが、一人でもいけるようになんとなく初歩的なガイドラインぐらいはメールするかと思い、ぐつぐつ書いてたら、にわかに心が沸騰を始めてしまい、宇愛がほとばしりまくり、筆が進みまくり、気づいたら6200字に膨れあがってしまい、その文塊を、くだんの友人に送ったところ、「これブログにしたほうがいい」という進言を頂戴しましたので、そこまで言うならそうしまひょ、ということでブログに掲載しま酢
なお、間違っている部分もあるかと思うので、その場合はなんなりとコメント等でご指摘くださ胃



【宇ち方指南塾~ふいに心を奪った瞬間のあのときめきよりも眩しいモツに~】



さて、東京が誇る、いや、もはやサムライジャパンが誇ると言っていいモツ焼きの名店「宇ち多゛」の楽しみ方を、これより教授致す

まず最初に、基本の注意事項を紹介しよう



・酔ってる人は入店禁止

なんで?と聞いてくる人もいるが、宇テバワカル

あの空間で酔ってるやつがいたら全体の調和が乱れて店として機能しなくなるからである

少しでも酔ってそうな人は店に入れる前にスペシャルエージェントの朋一郎さんとソウさんが抜群の嗅覚で門前払いする


・店内での待ち合わせ禁止

これも当然

ただでさえ並んでるのに、いつ来るかわからないやつを待つために席を1個空けておくなんて言語道断である

というより全ての大衆酒場において待ち合わせは御法度と言っていい(特に繁盛店)(店にもよる)(店との信頼関係が出来上がってる場合は待ち合わせできることも多い)


・途中でトイレ禁止

トイレは店の外にある

これを許してしまうと回転が悪くなるからである

あと席が空いてると、トイレ行ったのか帰ったのかよくわからなくなる問題も発生、無銭飲食を防ぐという目的もあると思う

トイレは先に済ませよう


・団体客はお断り

公式には2人まで、とされている

長居プラス会話の盛り上がりを防ぐ目的がある(注文が聞こえない)

常連の場合はぎりぎり3人までは許される

それ以上の人数の場合は許されたとしてもいい顔はされないし、結論を言うと、人数が多いと店の性質上楽しみづらい


・予約は不可


・現金のみ


・テーブルはない

2人で来ても店の空席の具合次第で一緒に入れないこともある

その場合先に1人だけ入って飲むことになる

「そこに1人かけといて」と言われたら大人しく従おう

それぞれのソロタイムが発生することもあるが、満席の中でも最終的には2人一緒に隣り合わせの席にしてくれる

まるでパズルのようなホスピタリティである


・隣の客と酒やおかずをわけっこしてはいけない

ただでさえ安価なのに、これを許してしまうとろくに金を払わないで飲食できるようになってしまうため禁止されている

例えばビール中ジョッキ1杯を2人で分けだす客がいたら、なんかバリムカつくだろう

そういうことである

酒場には金と肝臓だけでなく礼儀も忘れずに持っていこう


・大きい声は出さない

注文が焼き場に通らなくなるため、話が盛り上がってしまうのは禁止

特に笑い声と女性の声は、声の帯域的に目立つのでノイズになりやすい


・店に入るときはカバンは必ずおろす

狭い店内なので、他のお客さんの酒や瓶に当たってこぼしてしまうことを防ぐのが目的


・自分の注文したものなら撮影OK

他のお客さんや店内を撮影するのは禁止である


・泥酔するまで飲んではいけない

御存知の通り迷惑だからである

宇ち多゛の場合、そうなる前に「もう今日はそれで終わりにしようか」と言われて飲ませてくれなくなるので安心なされい

酒場はときどき学校である





このへんが注意事項である

さあ、次はいよいよ飲んでみよう

宇ち多゛で飲むことは界隈のスラングで「宇つ」と言われているが、初めての人がそれを言ってると、なんかキショいので、慣れるまではやめておこう


宇ち多゛にはメニューが書いてない

「もつ焼き」としか書いてない

書くスペースがないというのが正しいか

でも実際にはたくさんの臓物料理が用意されていて、客も思い思いのものを注文している


基本は4つのジャンルに分かれている


・「煮込み」

その名の通り煮込み

一切の野菜も薬味も使用せず内臓肉だけを味噌で煮込んだだけのエクストラヴァージンな煮込み

「ハツモトまぜて」といえばハツモト(大動脈)というレアパーツを入れてくれる

「黒いの以外」というとフワ(肺)をなるべくよけてくれる

「黒いとこ」と言えばフワばっかりになる

「アブラのとこ」と言えばアブラばっかりよそってくれる

「少なめ」もいける

宇ち多゛の持つ他店にない特徴といえばやはりこのカスタマイズ機能だと言える

怖そうに見えて客のワガママをしっかり聞いてくれるのだ

・「焼き物」

串焼き

1皿2本縛り

味は【塩】【タレ】【素焼き】【ミソ】の4種類

【塩】は「辛塩(からじお)」っていうと多めに塩かけてくれる

【素焼き】は何の味付けもしないで焼いたものに、醤油のようなものをかけただけ

「お酢かける?」と聞いてくるので、かけてもらうと酢醤油味になる

個人的にはこの【素焼きお酢】が一番好き

【味噌】は焼いた串を煮込みの汁にくぐらせてくれたもの、特に冬に最高

さらに、若焼き(レア)よく焼き(ウェルダン)が選べる

ただしレバの若焼きだけは10年以上前の例のアレで禁止になった

・「ナマ」

正確には生ではなくて茹でてある

1皿2本縛り

味は【素焼き】と一緒

言えばお酢をかけてくれる

この「ナマ」というのが宇ち多゛の醍醐味と言えるかもしれない

他のもつ焼き屋にはないからである

もっぱら「ナマ」しか頼まない常連も存在する

さっぱりとして食べやすい

そして「ナマ」の嬉しいところが、別の味を組み合わせて2本にできるところ

たとえば「焼き物」だと『シロタレ』はシロが2本皿にのって来るけど

「ナマ」は『シロとガツ1本ずつ』という技が使える

2本の内訳を自分で好きにカスタマイズして選べるんである

これはなるべくいろんな部位が食べたいソロ飲み戦士には大変ありがたいテクニックである

さらに「ナマ」の面白いところが「塩で」というと醤油や酢じゃなくて塩でくる

「甘いの」というと焼き物で使うタレにくぐらせて出してくれる

・「おしんこ」

唯一の野菜部門

キュウリとダイコンがのっかってる

正確に言うと浅く漬かったぬか漬け

【素焼き】と一緒で、醤油のようなものをかけて提供される

言えばお酢がかけられる

「ショウガ」というと紅ショウガものせてくれて嬉しい

「ダイコンだけ」というとダイコンだけでくる(「キュウリだけ」はない)

「お酢だけ」というとかけるのはお酢だけにしてくれる

「なにもかけないで」というと醤油や酢は一切かけないで出してくれる



以上が、おかずである

すべて1皿250円の明朗会計(これでもかなり値上げした)

皿は会計の時まで下げずにあとで数えて計算する回転寿司方式

まあ、宇ち多゛は創業が1946年なので、回転寿司よりも歴史が古い

回転寿司が宇ち多゛の会計スタイルをパクったと言える





それでは次に、モツの部位には一体どういうものがあるのか

以下に、宇ち多゛で注文できるパーツのその全貌を記す

なお、希少価値の高いもの(すぐなくなる)から順番に記す



・ホネ

特別な煮込み

食べたことないのでどういうものかわからない

先着5~10名くらいしか食べられないので、朝8時くらいから並ぶ必要がある

面倒なのでやったことない


・ツル(陰茎)

焼き物

これもすぐなくなる

当たり前である

1頭に1本しかついてないのだから

開店時に並んでないとまずありつけない

まだ食べたことない


・コブクロ(卵管)

ナマ

柔らかいのと固いのがあって全然別の味がする


・テッポウ(直腸)

ナマ

アブラがのっててモキュモキュして絶品


・シンキ

ナマ

コブクロとテッポウが一緒にのってる皿をシンキと呼ぶ

なぜシンキという名称なのか、どういう漢字なのかも不明

コブクロとテッポウとシンキに関しては15:30にはなくなってるかも

テッポウだけは比較的残ってるので言ってみるべし


・タン(舌)

ナマ

超絶人気レアパーツ

煮込み以外では唯一串に刺さってないモツ

「赤いとこ」って言えばレア気味のやつをくれる

16:00~17:00くらいにはなくなる



【御三家】

・カシラ(こめかみ)

・ナンコツ(喉軟骨)

・ハツ(心臓)

このへんの3つが17時の時点でまだあるかないかどうか、あったらラッキーな、準レアパーツ

御三家と言って通じるのは吾輩と一部の立石の有識者のみ(つまり勝手に呼んでる)


・カシラ

焼き物のみ

ナマはない

おかわり不可

ある意味一番モツっぽくない

肉肉しくてネットリしてる


・ナンコツ

焼き物もナマもある

どちらもコリコリしてて美味い


・ハツ

焼き物もナマもある

ハツナマは超人気

火入れが絶妙で限りなくレアだからである



【四天王】

・レバ(肝臓)

・ガツ(胃)

・アブラ(脂身)

・シロ(大腸)

このへんの4つがなくならずに最後まで残ってるレギュラーメンバー

これも勝手にわかりやすく四天王って呼んでるだけ

だいたい一番最後に残るのはシロ

閉店間際の18時過ぎくらいにいくと「シロしかないけどいい?」と聞かれる

もちろんシロだけでいい

宇ち多゛で飲み慣れてくると、だんだんレアパーツなんて馬鹿らしくなり、あるものでいい、という寛容な気持ちが育つ

そして一番雑魚なはずのシロが抜群に美味い

シロしか頼まない老夫婦の常連を俺は知っている


・レバ

焼き物もナマもある

昔はレバナマといえば一切茹でてないぷるんぷるんの刺身だったけど、10年以上昔の例のファッキンなあれで禁止になった

17年前に宇った時1度だけ食べたことある

澄んだ甘みがあってほぼスイーツだった

なお、レバだけは現在ナマって言わないようにしててレバナマは「ボイル」と呼ばれている(ややこしい)


・ガツ

焼き物もナマもある

モギュモギュサクサクした食感

一番歯ごたえがあるパーツなので人気は薄いが、個人的には大好き

日によって味の振れ幅が一番あるパーツなので楽しい


・アブラ

焼き物もナマもある

一番食べやすくてJ-popなパーツ

根強い人気がある

アブラタレなんてほぼ角煮

「少ないとこ」って言えば脂が少ない箇所をくれる


・シロ

焼き物もナマもある

これぞTHEもつ焼き

宇ち多゛のシロより美味いシロを食わせる店なんていまだに出会ってない





さて、以上がメニュー紹介である

最初はなにがなにやらかもしれないが、なあに、すぐ慣れてくる





では最後に、入店からの流れをわかりやすく説明しよう

これを獲得すればきみは晴れてソロ宇ちできるわけだ



・まず行列に並ぶ

この時点ですでに火豚は切って落とされている

ぼーっとしたりLINEしたりインスタやってる場合ではない

自分が何を注文するのか熟考する時間である

なんなら店に向かう道中や電車の中で決めておくのがよい

それがなぜなのかはのちほど説明する



・入店

晴れて順番が来て入店

もちろん席は選べない

店員さんの案内したところに座ろう



・着席

着席するかしないかのタイミングで「飲み物は?」と即座に聞かれる

澱みなく注文しよう

ここでもたもた悩むのはダサい

店のグルーブを壊すことになり兼ねない

9割の客が「梅割り」(宝焼酎25度のストレートに梅エキスを気持ち垂らしただけのローカルドリンク)を頼む

下北沢から来た我が友人は「じゃあお茶ハイ」って言って「ない」って怒られてた



・頼んだ飲み物は秒で来る

飲み物が来たこのタイミングで「おかずはなににする?」と聞かれる

この時に澱みなく注文するのがスマートな客である

聞かれなくても言うのが常連である

ほら、だからさっき並んでるときに考えとけって言ったじゃん

そしてこの際、もしもきみがレアパーツを頼みたい場合、それがなかったときの代替案も考えておくべし

そうしないと

「あ、じゃあタンナマください」

「ない、今日はもう終わった」

「え!(やべえ、じゃあどうする?なにがあるんだっけ?あばばばばばばば)」

こうなるわけである

なので慣れないうちは食べたいものは3つぐらいあらかじめ決めておくのが良策である



・といっても実は店員さんも鬼じゃないので

「え、じゃあなにがありますか?」と素直に言うと、ちゃんと答えてくれる

雰囲気に気圧されてかっこつける必要は、実はない

なんなら開き直って「もつ焼きください!」とか「タレでなんかおすすめください!」でもいいと思う

優しく適当に見繕ってくれるはず

スマホ見ながら変に通ぶって注文する人よりもこういう客の方がよっぽど好印象である



・そして大事なのは自分が注文したものを覚えておくこと

覚えておいたうえでちゃんと店員の声に耳をすませていること

シロタレを頼んだんだったら、焼きあがれば「シロタレは?シロタレはどちら?」と店員が言うので、手をあげて自分だということをアピールすること

病院の待合室や区役所と同じである

客でぱんぱんの満席なのに伝票なんてものはなく、人間の記憶力だけで成立させている店なので、こういう仕様になっている

だから、客が喋っていてうるさかったりするとこの声が聞こえなくなるので怒られるし、しゃべっていると自分のした注文を聞き逃すことになるので、それも迷惑をかけることになる

だから団体はお断りなんである



・酒のおかわりやおかずの追加注文をするときは、店員の動きをよく見るべし

こっちに近づいてきたタイミングで「梅おかわりで」とか声をかければよい

そしておかわりを注いでくれている最中に追加のおかずを注文する

この流れが一番やりやすいだろう

どんな居酒屋でもたまに見かけるが、バカの一つ覚えのように「すいませーん!すいませーん!!」と連呼してるやつ、うるせえ、まず店の様子を観察しろ、こいつ絶対仕事できないだろ、って勝手に思ってる

慣れてくれば、おかわりの時に空のグラスをちょっと持ち上げて店員と目を合わせて、声を出さずにおかわりを要求するというサイレントオーダーも使ってみよう

普通の仕事ができる店員なら、常に店内に目を光らせているので、実はこのやり方は非常にスムーズでよろしい



・あとは美味いモツ料理を堪能してあまり長っ尻はせずに会計して出るべし

店にいるときは気を張ってるせいか全然平気だが、ひとたび店を出れば、急に魔法がとけて、焼酎の酔いが脳と足腰に襲来するはずである



以下蛇足であるが

我が人生における梅割りの最高スコアは5つである

17年前の初宇ちの際は1つ半で沈没した

実際その場ではするする飲めちゃうし「なんならこれ10杯ぐらい飲めんじゃね?ぐふ!」と、調子にのってたかを括ってしまうんだが、あとから如実にキックが効いてくるのが梅割りの鋭さである

5つ飲んだときは、店を出たあと夢遊病患者のように街を彷徨って、自分のドッペルゲンガーと肩を組んで「新曲の匂いがする!」とかわけのわからぬことをほざいていた気がする

自宅が近くてほんとによかった


だいたい初めての客は3つぐらいで宇ち止めを通告される

3つでもじゅうぶんだけどね

吾輩もいつも3つまでと自制して決めている

(その代わりデザートでビールを飲む)

知ってる限りでの最高スコアは8つ

流石にそこまでいくと、お店との強靭な信頼関係があってこその離れ技である


吾輩が言いたいのは、たくさん飲むのがカッコいいとかそのような勘違いはしないほうがいい

飲酒は運動会じゃない

自分の身の丈を知らぬ酔っ払いは愚かである

人に悪絡みせず、威圧的な態度は取らず、人の言動を否定せず、カウンターで静かにニコニコ飲んでる好々爺に、いずれ吾輩はなりたい




以上で本講義を終了する

大きめの胃袋と肝臓を持参してくるべし

ウコンやヘパリーゼなどのドーピングよりも、水をたらふく飲むべし

飲みの席での割り勘は細けえことはぐだぐだ言わずに雑にすべし

楽しかったことがなによりの財産である


では健闘を祈る

寝過ごさずに終電で帰宅するまでが飲酒である

たとえいっさいの記憶がなかったとしても.......



                                                                                                       ~fin~


ジョズエ 3rd album発売記念として「METALLIC TOKYO Tシャツ」を作りました
発売から2ヶ月経ってるうえに、名古屋京都のツアーから帰ってきたタイミングという、最悪の珍妙なタイミングでの完成です
この段取りの悪さ、すべて己の成したことなので遠慮なく罵倒してくれたまえ
遠隔仮想フルボッコしてくれたまえ

サイズ展開はS,M,L,XL
価格は¥2500です
にたないけんソロの時もジョズエの時も常にライブ会場に持っていって販売します
なお、通販や取り置き(今度〇〇の時のライブ行くから〇サイズ1枚とっといて!etc)も受け付けてるので遠慮なく連絡ください
近いうちにジョズエのホームページからも買えるようにします



ところで
どんな音楽が好きですか?と聞かれると大体答えに窮する
好きな映画はなんですか?と聞かれるのと一緒で、ありすぎて、どれか一つというのは選べないんである
なのでふだんから人にそういった質問をされたとき用に答えを用意している人もいる
まったくマメである
僕には到底真似できない芸当である
かつて「和田アキ子」って答えた人がいた
あの回答はカッコよかった
実際和田アキ子めちゃくちゃカッコいいし


なので、好きな音楽はなんですかと聞かれた時、なんとなく「ボブディラン」と答える時がある
そうすれば当たり障りがないからである
しかし実は僕はボブディランはそこまで聴きこんでいない
スタジオアルバムを6枚持ってるくらいである

本当はボブディランよりもDave van ronk、デイブ・ヴァン・ロンクのほうが好きである
コーエン兄弟の映画「インサイド・ルーウィンデイヴィス」で知ったミュージシャンだ
その音楽を知って一発で好きになった
しかし、ボブディランと同時期に同じ街同じ店で活動していたソロシンガーであるにも関わらず売れなかった
いや、どうなんだろう
本国アメリカでは名前が知られているのだろうか
日本ではほとんど知られていないのは間違いないはず

ボブディランが売れた理由は、その声とルックスとキャラクターだと僕は思っている
かたやデイブ・ヴァン・ロンクはもっさりしたダミ声の髭のおっさんである
そりゃあ売れないだろう
音楽性の幅の広さ、ギターの技術は、圧倒的にデイブ・ヴァン・ロンクに軍配が上がる
フォークもブルースもラグタイムもジャグバンドもやる

皆さん御存知の通り、世の中は不公平だ
世界が欲しているのは面白いミュージシャンではなく、面白いキャラクターなのだ

たまたま同期にボブディランというバケモノがいたためにかすんでしまったそのデイブ・ヴァン・ロンクの不遇さに僕は惹かれる
プライベートも上手くいってないし
でも音楽をずっと信じてやってきた芯の太さを感じる

今久しぶりにデイブ・ヴァン・ロンクをレコードで聴いていて、そんなことを思った
やっぱり売れる音楽ではないかも
ストイックすぎるかも
でも僕はデイブ・ヴァン・ロンクが大好きだ

音楽をやってると言うとすぐ「紅白出られるように頑張れよ!」とか「Mステ出るとき言ってくれ、観るから!」とか「売れてないならさっさと辞めてしっかり働け」とか言ってくる知らんおっさん
その発言は悪気はないんだろうけど全くのお門違いというやつであり、無知から来ているのは間違いないわけであり、説明するのも長くなるので愛想笑いで交わすわけである
音楽好きのみなさんは言われなくてもわかってると思う
この世には人知れず素晴らしい音楽が縦横無尽に溢れている
そしてそれは人に言われて聴くものではなく自分で見つけるしかない

1000円払ったら虹を見せてやるって言われても誰も金を払わないだろう
雨上がりにたまたま現れるからこそ僕らは虹に感動するのだ
音楽は虹だ
しかも7色なんかじゃない
88億色の虹だ



9/19(木)は名古屋金山ブラジルコーヒー
9/20(金)は京都二条nano
ジョズエで遠征ライブしてきました
観に来てくれたたくさんのお客さん
ありがとうございました
共演してくれた鈴木実貴子ズとザ・シックスブリッツ
いつもたくさんの刺激と興奮をくれてありがとう
持参したジョズエの新譜も持っていったぶんは完売しました
こんなことバンド史上初めての経験かも



それはそれとして、今回のツアーをしていて思うところ、というか気づいたことがある
それは「なぜ地方の、特に関西のライブハウスのほうが自分は好きなのか?」という点についてです
ええ、そうなんです
初めて遠征した15年くらい前からそう思ってます

僕は東京生まれ東京育ちの東京在住ミュージシャンですが、関西のライブハウスのほうが居心地の良さを感じます
正確に言えば名古屋より西です
名古屋も含まれます
東京のお店のほうが圧倒的に数多く出演しているにも関わらずです

単純に、自分が東京生まれとはいえ葛飾区という完全な下町育ちゆえに、人情味がある関西の空気感が合うからだろうか、と思っていたんですが、たぶんそうじゃないな、ということに今回気づきました


東京のライブハウスは「良いライブハウスであろうとする」んだけど
関西のライブハウスは「音楽が鳴る鳴らない以前にその場にいる人たちがいかに楽しく過ごせるか」に注力していると感じる
これはお客さんにはもちろん出演者に対してもです
要するに関西のお店の方が、接し方や考え方がどちらかというと飲食店なんですね
具体的にどう違うのかと聞かれると説明が難しいんですが、スタッフの連携や、ちょっとした所作や言葉遣いにそれが出てます

あとこれは如実にそうなんですが、関西のライブハウスは、どこもしっかり名物店長がいます
別に名物じゃなくてもいいけど、「あ、この人がこの店を切り盛りしてるんだ、この人がこの店の核なんだな」というのがすぐわかる
そのおかげで店にちゃんと色がついてるというか、言葉にするのが難しいんですが、安心のようなものが生まれます

東京のライブハウスだと逆に、いったい誰が店長なのかもわからないし(初めてのお店で特に挨拶や紹介がないことも多い)、若いバイトのスタッフがてきぱき働いてるだけで、わかりやすくわざと悪く言い方をすると、「無」です
一切の温度がない
熱くもないし、そのかわり冷たくもない
大きいハコなんて顕著にそうかも
こいつらはバンドをただの金づるとしか思ってないんだろうな、と思ったことも今まで何度かありました


もちろん東京のライブハウスが全部が全部そういうわけではありません
良い店もたくさんあります
ただ、関西のライブハウスのほうが圧倒的に好きな店が多いというそれだけです
今回出演したnanoなんてオーナーのママさんもいつも店に出てるしね
そんなライブハウス東京じゃ見たことない
あと、打ち上げとかに、閉店業務終えたあとの店長さんとかPAさんとか来るんだよな
京都の磔磔とかそうだった
大阪堺のFANDANGOなんかそういうのしょっちゅう
なんならライブの翌日の昼飲みに来ることもある
東京じゃ考えられない現象です


あと、関西のお店の良いところは、出演したミュージシャンに対して、しっかり感想や意見を言ってくれることです
今日ちょっとあれやったなとか、今日いまいちやったなとか、ダメ出しもしっかりする
もっとこうしたほうがいいんちゃう?とか提案もしたりする
バンドのことを考えてるのがわかる
精算の時に言えなかった細かい部分を打ち上げの時に改めてしっかり言ってくれたりする

東京のライブハウスはそんなことまずしないんじゃないかな
「良かったです!また出てください!」で終わり
いや、自分が知らないだけだろうか
実際店の人とミュージシャンが話す時間なんて、ライブ当日はバタバタしてて全然ないっていうのも避けられない事実です

東京のライブハウスでも、一昔前は説教に次ぐ説教だった
それが当たり前だった
終電なんて余裕で過ぎてて始発待つしかなかった
今だとパワハラとか言われちゃうのかな
あれはバンド人生において必要な時期だったと思う
いくらけちょんけちょんになっても何度でも起き上がれる脚力が育った気がする



やっぱりどんな仕事も人と人なので
「この人がいる店でやりたい」
「この人がオファーしてくれるなら出演したい」
っていう心境になるのは必然です
別に品定めをしてるわけじゃないです
人にものを伝えるのが得意じゃない人もいるしね
人にも店にも色々な事情があるので
たくさん話してくれる人を信頼するわけでもないし
無口だけど信頼してる店長もいる
相性もあると思うし
結局一緒に面白いことやろうぜって思えるかどうかです



余談ですが
今回のツアーも相変わらず酒地蔵と化しましたが、特にダメージもなく妙に元気でした
ツアー終わって東京帰る頃にはいつも内臓の機能不全を感じて破滅してるんですが、そういったことも一切なく、きゃぴきゃぴしてます
もしかしたらこれを読んでる酒飲みのツアーミュージシャンの参考になれるかもしれないので、これが良かったのかも、という行動を記しておきます


・酒をたらふく飲むのはOK
・そのかわり食べ過ぎない
・小麦製品は食べない
・寝る前はいくら腹減ってても食べない
・でも腹減ってるから、ということで、茹で卵と野菜スティックだけ食った
・朝は一番しっかりめに食べる
・でもやっぱり食べ過ぎないように
・ちゃんと布団で寝る
・寝る前にシャワー浴びる
・やっぱり2日連続ビジネスホテルのおかげかも
・だって家のベッドよりも寝心地良いし
・1日3リットル水飲んだ
・ビジネスホテルで一人で過ごすのが最高すぎる
・滅多に会えない友人といると永久に飲んじゃうんだろうな
・わかった、それだ
・それがダメージの原因
・絶対それです
・でもやめられないんだろうな



スタジオジブリ作品「かぐや姫の物語」観た
観たのは2回目だ
1回目は公開当時映画館で、確か元旦に観た気がする
高畑勲監督作品はすべて好きだ

1回目観た時よりも響いた
ずっとうっすら泣いてた
エンディングで二階堂和美の「いのちのきおく」が流れる頃には愚者愚者である
最近毎日なんかしらで泣いてる気がする
感受性がガバガバすぎる



ジョズエ 3rd Album「METALLIC TOKYO」
発売から約2ヶ月が経ちました
いわゆるレコ発(もう死語?)ツアーってやつを名古屋京都でやります
メンバーそれぞれの生活の事情もあり
この2ヶ所になりました
本当はもっといろいろな街を回りたいけどね
それはレコ発じゃなくても、これからも続く長くやわらかい夢としてとっておきます

佐藤宗は仕事のファッキン加減がかなりファッキンなので今回のツアーはファッキン不参加
3人編成のジョズエで回ります
シックスブリッツの衛さんと、「ジョズエとシックスブリッツの2バンド全員でジャムセッションしよう」とか吠えてたうわごとは今回は叶わさそうだ


名古屋も京都も信頼してる馴染みの店を選びました
東京でのレコ発はツーマンで敢行したので、今回の2カ所のツアーも気心知れた友人のバンドに声かけてツーマンで企画しました



■9/19(木)愛知 金山 ブラジルコーヒー
ジョズエ 3rd album レコ発 in名古屋
「KANAYAMA METALLIC」
19:00open/19:30start
2500円 +order
〈出演〉
ジョズエ
鈴木実貴子ズ


■9/20(金)京都 二条 nano
ジョズエ 3rd album レコ発 in京都
「KARASUMA METALLIC」
19:00open/19:30start
前売2500円/当日3000円 +drink
〈出演〉
ジョズエ
ザ・シックスブリッツ



どちらのライブもジョズエが後攻です
新しいアルバム、もちろん持っていきます
いざ観に来てください
ライブに来れない方も通販で買えますのでご利用ください
nitanaiken@gmail.com
こちらまで連絡ください



あれは地を這う流れ星
行くも戻るも叶わぬ星
遥か太古に生まれ落ち
おまえの眼(まなこ)を燃やす星
何人(なんぴと)たりとも触れられぬ
何人たりとも追いつけぬ
あれは地を這う流れ星
二度は光らぬ影法師

会える人も会えない人も
誰にも何も言えなくても
最低で最高の
夏のはじっこできみが手をふってる


第3回となりました
蘭州の創始者である父の奇行を88個挙げていくだけの企画です
すでに30個挙げました
「読んでると笑いすぎて腹筋が割れる」や「謎のライブ感がある」「父イカれててまじさいこー」「お父さんにいつか会ってみたい」「私だったら泣いてる」などなど、人気ハリウッドアクション映画の続編の感想みたいな反響が多数寄せられまして、首謀者としては大変励みになっております
蘭州に来たことある人も来たこともない人も巻き込んでいけるポップでパワフルな企画に成長していると実感しています
この前も店に行ったらでかい段ボールが3つ届いてて、あ、これもカウントすればいいのか
では始めます
いざ尋常に




31、基本的になんでも大量発注する

備品系の発注ですね
この前も店に行ったら跳び箱6段ぐらいのでかさの段ボール箱が3つも届いてて、通路を占拠してて、なんだこれはと思っていると、なにせ開店直前だったってのもあり、母に「あんたこれしまうの手伝って」と急ぎ目に言われ、箱開けてみると、すべて紙おしぼりでした
3箱全部紙おしぼり
いちいち数えられないけど、体感で1億本ぐらいありました
こんなんどこにしまうんだよと思いながら店の整理整頓
幸い現在の蘭州は開店の17時から18時までは100パーセント暇なので、片付けに精が出ました
この大量の紙おしぼりに対して父は「こんなに来てどうする、多すぎる」とキレてました
おめえが注文したんじゃろがい

旧店舗の時は割り箸を使ってたので、その時も、なんか墓石ぐらいでかくて重い段ボールに詰めてあるやつをいつも発注してて(そのほうが安いんだろうけど)、あまりにそれが重すぎて、腰を痛めてました
餃子の皮用の小麦粉もそうだな
なんか巨人が寝る枕みたいなでかさのがくるんですよ
それも重すぎて腰痛めてた
洗剤も油も必ず一斗缶で注文
それをふだん使う用の容器に移し替えて使うんだけど、1回やってみた人ならわかるんだけど、あれは力の加減が難しくて慎重にやらざるを得なくて(ミスると油や洗剤を床にぶちまけることになる)、腰にすさまじく負担がかかるのである


32、なんで炊飯器買ったんだ?

そんでその1億本の紙おしぼりをなんとか収納しようと整理していると、出てくるのが新品の炊飯器
現在の蘭州では白飯すら出してません
餃子もあるし炒め物もあるし、毎日誰かしらに「ご飯はないんですか?」と聞かれるので、僕は白飯はメニューにあったほうがいいと思ってるんですが、父が出さないといったらそれはもう出さないのです
じゃあなんで炊飯器買ったんだ?
すこぶる邪魔なんだが?


33、なんで焼き餃子の鍋買ったんだ?

このブログの熱心な読者の方々ならもう耳にタコ焼きができるぐらい聞かされた話ですね
永遠のベストセラー
「焼き餃子やるのかやらないのか問題」
現在の蘭州では、旧蘭州のメニューにあった焼き餃子と焼きニラ餃子を出してません
これは本当に常にお客さんに聞かれます
メニューも見ずに焼き餃子を注文するお客さんも大量にいます
「なんで焼き餃子やらないの?」「またいつか焼き餃子やる?」
毎日聞かれまくります
そのたびに父が答えてるのが「腰がよくなったらやる」です
そして現在お客さんに「マスター、腰大丈夫?」と聞かれての父の返答は「腰よくなってるよ!」です
もうおわかりですね
そうです、もちろんそれでも焼き餃子はやりません
やる兆しは一切ありません
じゃあなんで新品の焼き餃子用の鉃鍋買ったんだ?
しかもなぜ2つも
すげえ重いしすこぶる邪魔なんだが?


34、それはなんで買った?

1億本のおしぼりをどうにかこうにかしまおうと思って整理していると、なんと箱に入って未開封のハイボールグラスや未開封のワイングラスが検出されました
え??
うちアルコールはビールと紹興酒と日本酒と白酒しかないのに?
メニューにハイボールとワインないのに?
出すの?
出すとは到底思えないんだが?
以前お客さんに「チューハイとかウーロンハイとか出せばいいのに」って言われて「嫌い、まずい、出さない」ってキレてたぐらいだし
なんでハイボールグラスとワイングラス買った?


35、ワインに対する無理解

これは昔から父が(ワインだけに)口を酸っぱくして言ってることです
「スーパーでワイン1本400円で売ってる、でも店行くと1杯でちょっとしか入ってないのに800円とかする、もっと値段することもある、高すぎる、だからワインはすごく儲かる、買うお客さんもバカ」
もう何から説明していいかわからないので、言われるたびに無視してます


36、とにかくなんでも包丁

以前の項で、父は意地でもスプーンや匙の類は使わないと言いましたが、ハサミも一切使わないです
1本の包丁でなんでも切ります
段ボールの開封も包丁です
もちろんふだん仕込みで使ってる肉や野菜を切る用の包丁です
しかも、写真を見せられないのが残念なんですが、刃の先っぽが欠けてる上に、使いすぎて刃が歪んでいます
ネギを微塵切りするときなど全然うまく切れないので、果てしなくストレスです
それに加えてまな板も使いすぎてへこんでるので、いよいよ野菜切るのがストレスです
昔、一度、店の天井の電球が切れたときに、靴を履いたままテーブルによじのぼった父が、その電球を包丁でちきちき突き刺してました
割れなかったからいいものの、なにがしたかったのかいまだにわからない
石器時代からタイムスリップしてきたのか?


37、包丁の扱い方

飲食店で働いてる方はわかると思いますが、厨房で、包丁やナイフなどの刃物を持って他のスタッフのそばを通過する際には「包丁通りまーす」とか言って注意を喚起して、無用な事故を未然に防ぐように
しています
おそらくどんな店でも必ずやってるんじゃないかな
蘭州は、父は、もちろんそんなことはやってません
父の場合は、包丁を、刃を前に向けたまま、店の中を縦横無尽に高速で移動するので、動きをよく見てないと刺し殺されそうになる
一度それでぼーっとしてた母が包丁に当たりそうになったことがあって、その時は父が母に「なにやってんだ、あぶないよ!!」ってキレてた


38、包丁の渡し方

誰かに包丁を手渡すとき、包丁の刃をその人に向けたまま、ぐっと前に押し出して渡してくるので、やっぱり刺し殺されそうになる
そしてこれはかなりムカつく
なんだ?刃を握れってか?


39、粗暴すぎる仕込み風景

これは旧店舗時代の仕込みの時によくあった光景です
まず僕がニラやらネギやらを切ってる
すると、なにやらイライラしながら買い出しから店に戻ってきた父が、ばたばた激しく動きながら買ってきたものを冷蔵庫にしまいはじめる
(イライラの原因は並ばざるを得ないスーパーのレジの列、せっかちキングダムの王である父がそんな現象に耐えうるマインドを持ってるわけがない、そしてそのイライラを買い物後もまだキープしてるのはある意味すごい、そのイライラで発電とかしてほしい)
そのばたばた時、野菜を出したあとの買い物袋やポリ袋等を、平気でこっちに投げてくるんである
袋を自分でなんとかするのすら億劫なぐらい焦ってイライラしてる
なにをそんなに爆裂的に急いでるのか本当に複雑怪奇である

こっちが包丁使って野菜切ってるそのまな板に、もさっと袋置かれると、ほんとに叫びたくなるぐらいムカつく
なんか急に濡れた雑巾置かれたこともあるな、野菜切ってるまな板に
思い出すだけでムカつく


40、粗暴すぎる仕込み風景その2

父のサイコパスっぷりが一番発揮されるのが仕込みの時です
他人がいないから存分に暴君になれるのです
典型的なDV野郎モラハラ野郎の症状です
だから精神衛生上、僕はある日から仕込みを手伝うのは止めました

これは実際にあったことですが、餃子の具を仕込む時、ボウルに先にネギを入れるのかひき肉を入れるのかで、僕は先にネギを入れました
そしたらそれが違うらしく、父は先にひき肉を入れたかったらしく、「ちがう!!」と盛大にキレられ
「そんなもんあとで捏ねて混ぜるんだからいっしょだろ、味変わんないよ」と反論したんですが、「ちがう、まちがえた、もう無理、ぜんぶ捨てろ」と言ってきたので「は?こいついよいよ頭おかしいだろ」と思ってたら、そばにいた母が流石に「捨てることないじゃない、もったいない」と諫めてくれてその場は収束しました


41、通過儀礼の無さ

仕事の時など、たとえば狭い通路などで、人と人がすれ違ったりする際、体の角度を傾けたり、ちょっと腰を引いて相手を通してあげたり、そういうことをするのが人間らしさだと思うんですが、もちろん父はそんなことはしません
まっすぐやってきて、「じゃまなんだよ」とでも言いたげにわざとっぽくぶつかってきます
一切の避けがない
これもシンプルだけど、かなりムカつく
道で猫ちゃんにスリスリされるならまだしも、ハゲたじじいにぶつかってこられるんだからたまったもんじゃない


42、とにかく多めに仕込む

文字通りです
足りなくなるぐらいならたくさん作って廃棄を選ぶ
父はそういう方針です
コロナ禍もそれでやってました
今や懐かしいですが、酒類は19時まで、営業は20時まで、っていう国からの要請が飲食店にあった時期ですね
絶対そんなにお客さん来ないって、ってわかってるのに、毎日たくさん仕込んでは余らせて大量廃棄してました
その考えってコンビニとかスーパーとかフランチャイズとかの大企業がする経営の考え方なんだよな
僕はそういうの見てると、すごく悲しくなるタイプの人間です
だからコロナ禍の営業はしんどかった


43、金庫破壊事件

今の新店舗ができた時の話です
蘭州ではお金の管理はアナログな金庫を使ってやってます
100均のタイマーすら使えない父がレジスターなんていうハイテクマシーンなんて使えるわけないですから
その金庫の蓋がどういうわけか、営業中に開かなくなりました
会計を待ってるお客さんがいる中だったので、母がとりあえず自腹で会計
その間、例によってイライラ焦りだした父がバールを持ちだしてきて金庫の蓋を開けようと奮闘
「開かなかったらもう店辞めるしかないよ!!」と叫びながらなにやらばきばきがちゃがちゃやってる
それを見てたお客さんに対して「見てんじゃないよ!!」とブチギレ
数分後、金庫めでたく破壊
よかったという安堵の気持ちと、人の手で破壊して開けられちゃう金庫ってセキュリティとしてどうなの?という複雑な心境のまま営業続行


44、炊飯器破壊事件

現在の蘭州のメニューで「羊背骨」というのがあり、それは、炊飯器の保温機能で常に温めている状態になってます
ところがある日、どういうわけか炊飯器の蓋が営業中に開かなくなり、やはりこれも伝家の宝刀バールで奮闘の末に破壊
「なんだこの不良品、新しいやつと交換してこい!!」と吠えブチギレたんですが、もちろんみずからバールで破壊してしまった関係で、メーカーには返品交換は受け付けてもらえませんでした
なので蓋が永久に閉まらなくなった炊飯器を現在もずっと使ってます


45、店名変えろ事件

今の新店舗がオープンしたのが2024年1月6日です
今までとまったく違う羊料理推しの店としての再スタートです
もろもろの開店準備を終えてようやく明日オープンという段取りになって急に
「店の名前が蘭州だと、餃子を食べにくる客がたくさん来るから困る、明日までに別の店名を考えて決めて新しく看板を作れ」
これを1月5日の夜に言われました
こいつ何言ってんだ?と本気で思いましたね
っていうか店名は俺らが考えるのかよ?とも思いました
家族全員で無視しました
あとは御存知の通りです
蘭州という店名を残して新規開店しました




今日はここまでとします
半分まできましたね
あと43個です
枯渇の憂い、皆無なり



なにか人にものを語るとき
こういうことは、思ってても言う必要ないな、言わないほうがいいな、その人が楽しんでればそれでええやんけ、己の知識をひけらかしたところで水を差すというか、せっかくその場にできたでかいシャボン玉を横から突然現れた他人が爪楊枝で割ってしまうようで無粋だしな
というようなことを普段から気を付けながら、内容の取捨選択をしつつ、他者と会話をしているわけですが
本日8月15日
こればかりは言わせてもらおうかと思います
知らない人は知っていてもいいと思うからです


8月15日は終戦記念日だということで多くの人が認識してると思いますが、実際にはちっとも終戦した日ではありません
1945年8月15日は昭和天皇が玉音放送というラジオにて「わりい、ずっと黙ってたんだけど、日本負けたわ」というようなニュアンスのことを国民に伝えた日である
というだけのことです
実際にアメリカとのもろもろの敗戦手続きが終わったのは、7年後の1952年のサンフランシスコ平和条約締結時だと思われます
そして中国や朝鮮や東南アジアのいくつかの国はその条約に調印してません
どういう意味かというと、日本に対して「いや、なんかちがくね?俺あ許せねえな、あんな酷いことしといて、この程度のおしおきでいいの?日本に、ぬるぽ」というような感情を当時持っていてたのかもしれません

日本軍は第2次世界大戦の時、日本国万歳という熱病に浮かされて、いろいろな国でいろいろなひどいことをしたのです
そんなもん戦争なんだから仕方ねえじゃねえかという話ではない
そもそもが戦争そのものがしてはいけないことなのだから、やっていい戦争なんてないのです

日本は世界で唯一原爆を落とされた国ということで被害者のような立ち位置にいることがままありますが(もちろん真に悲しい出来事です)日本だって世界各国で侵略のために酷いことをたくさんやってるわけです
数年前にオーストラリアの友人に言われて初めて知ったんですが、第2次世界大戦時、日本はオーストラリアを空襲爆撃しています
そんなこと教科書じゃ教えてくれない


さらに、当時SNSは愚か、インターネットはないですから、1945年8月15日の玉音放送を聞けなかった人たちがたくさんいるわけです
おもに日本ではなく海外で戦争に従事してた人たちや一般人ですね
僕のおじいちゃんは戦争の時、中国で車の工場に勤め、おばあちゃんも同じく中国で看護婦の仕事をしてました
そのおかげで母が産まれ、そのおかげで僕が今このブログを書いてるわけですが
そういう人たちには敗戦の知らせが伝わってこない
だから昭和天皇が「わりい、負けちったわ」と言ったことを知らずに、8月15日以降もずっと殺戮と貧困に喘いでたわけです

日本国万歳系野郎におきましては、遠い海外において敗戦の知らせを受けても「は?日本負け?そんなことねえし、デマっしょ、それどっかにソースあんの?エビデンスは?」とか言い出して全然敗戦を信じない将校もいる始末で、そういう人は、お国のためにとか言って戦争をもちろん続行するわけです
そんでもう自暴自棄になって突撃して戦死とかするわけです


なので僕は戦後という言葉に昔からずっと違和感がありまして、人によってはいまだに全然戦争は終わってないんですよね
というか、もしもこれから日本で戦争が起きるんだとしたら、2024年は「戦前」ってことになるのか


僕の中での戦争の定義は「殺したくない人と殺したくない人が殺し合ってるだけの最強最悪に意味不明で理不尽な時代遅れでクソダサい喧嘩」です
しかも言い出しっぺは自分の体は張らないときた
戦争しようぜって言ってる数人のやつらだけでなんとかしてくれって切に思う
あと、「自分たちの自由や平和のためなら、他の国や文化の人たちの自由や平和は破壊してもいい」っていう発想がどうしても理解できない
今も世界各地で起こってる戦争や虐殺が、今すぐに止むように、切に願ってます
こんなん書いてて泣きそうになるよ


ということで8月15日はそういう日でした
語られていることよりも語られていないことのほうが遥かに巨大であること
それが歴史だと思います



さて、続きです
我が父の奇行を88個挙げていくだけの企画です
初めての方は1巡目から読むと助走がつくのでうまくトベるかもしれません
前回同様、もしもこの人が家族だったり同じ職場の上司だったらというようなことを想像しながらお召し上がりください
ではいざ尋常に



21、注文を覚えられない

※日本語の字が読めないので、紙に書いたりせずに声で注文を通すしかないんですが、ごく簡単なものでも本当に覚えられません
暇でも忙しくても覚えません
うちはメニューの種類がすごく少ない店なんですがね
こっちが何度も繰り返し伝えるはめになります
絶対にワンオペじゃなにもできなくなるタイプの人間です

22、注文を疑う

※注文を覚えないくせに、こっちが注文を通すと、「それは本当に合ってるのか?」とか「他に注文してない客いるだろ?全員分聞いてこい」等疑ってきます
いいから黙って言うとおりに作れハゲ

23、注文を通さない

※前の店舗は今と違ってカウンターだったので、当然父に対して注文をするお客さんも少なからずいるんですが、どんな注文が入ったのか我々には伝えないし、伝えないうちにその注文を忘れる
客A「水餃子1つ」父「あ゛い」..........客A「すいません水餃子まだですか?」僕「え?注文したんですか?」客A「はい、あの、お父さんに」僕「あ、、、(理解)ごめんなさい、すぐ作ります!」
これが王道パターン
こっちはなんの注文が入ったのかわからないので、確認のために父に、今作ってるそれはなんだ?と聞くと、「注文だ、心配するな!」とキレる
心配しかねえんだよ
そんでできたらできたで、これはどこに持っていけばいいんだと聞くと、わからないと言う
勘弁してくれ

24、注文の順番は覚えない

※そのままです
混んでくると注文が重なってくるので、注文された順番にちゃんと提供することに気を割くのが飲食店員の常だとは思いますが、そんなことは関係ないです
目に見える料理を目に見える客に勝手に出すだけ
そんな父に「ちがう!それはそっちじゃない!こっちが先!」って当時は弟がよくキレてました

25、客が注文してる途中にどっか行っちゃう

※あまりにせっかちゆえに、「水餃子とね、、、えっとね、、、」などと少しでも注文がもたつくと、途中でどっか行ってしまってうやむやにするので、「ごめん!まだ注文してんだけど!」ってお客さんに言われて改めて注文を聞き直すのが我々家族の役目です
食べログの口コミにも「注文は聡明な息子くんたちにしたほうがいい」って書かれました

26、注文に対して注文してくる

※以前のブログでも書いた内容ですね
来たばっかりのお客さんが「じゃあね、紹興酒」って頼んだことに対して「違う!餃子が先!」とキレる
忙しかった頃の蘭州では、父があまりにせっかちゆえ、とにかく早く早く餃子を作りたがって焦り散らかしてるので、こうなる
言われたお客さんは「え?なんか俺悪いことした?」とポカーンとしてしまう
当然である
そして自然の摂理を言えば、焦ったところで餃子の調理時間は変わらないし速く提供できるってことはないので、父の徒労は周囲をピリピリさせるだけの全く不要な行為である

27、注文されてないものを作る

※これも以前のブログで書きましたね
まだ忙しかった頃の蘭州では開店前に行列っていうのはよくあったので、あまりにせっかちな父は、我々が並んだ順番に注文を聞いてるのがまどろっこしいらしく、注文も聞かずに勝手に焼き餃子5人前を焼き始め(1回に最高5人前まで焼ける)、その時はたまたまみんな水餃子を注文してたので、焼き餃子5人前が開店早々ロスになるという凄惨な事件がありました
店主なんだからよ、ばたばたしてないでどしっと構えてりゃあいいんだよ
そして、お願いだからなにもすんな

28、お客さんの顔を覚えない

※よく、人の顔を覚えられない、っていう方はいると思いますが、そんな高尚なレベルじゃないです
父は人の顔を見ないです
他者に興味ないので
こんなエピソードがあります
お客さんが食べ終わって帰ったあとのまだ皿や丼を片付けてないカウンターに、今来て座ったばかりのお客さんに対して
「食べたらさっさと帰って!外混んでるの見えないの!?」とキレたことがあります
今来たばっかりということがわからない
空いてる皿や丼のおかげで、食べ終わってもだらだらしてる客だという認識をしてしまう
そのお客さん怒って帰っちゃいました
こんなエピソードもあります
1時間ぐらいかけてたくさん食べてたくさん飲んでくれた男性客2人が、最後に「ラーメン1つ2人で分けて食べてもいいですか?」と言ってしまった相手が父だったのが運のツキ、「うちは一人1品以上注文することになってる!2人で1杯?食べたくないなら帰っていいよ!」とキレたので(今来たばっかりの客だと思ったんだろう)、たくさんお金を落としてくれたお客さんにさすがにその仕打ちはないわ、と僕が「1時間前からいて餃子8人前食べて紹興酒も1本飲んでんだよ、いいからラーメンひとつ作れ」と父にキレると、「そうだよ」、とかいう、自分は知ってましたが的な白々しい返事をして非を認めないという本気胃袋穴あき事件もありました
お客さんにも謝らなかったな
その男性客2人が優しい方々で、笑ってただけなので本当に助かりました
13席のカウンター仕事で1時間も座ってるお客さんの顔覚えない街の巨匠、それが父

29、怒りやすい客を怒る

※うちの父は「ここは喫茶店じゃない、しゃべってないでさっさと食べて」とか「電話で遊ばないでさっさと食べて」とお客さんを怒ることがしょっちゅうあるんですが、それ自体は悪いことではないですが、視野がおもちゃの双眼鏡ぐらい狭いので、自分が見つけたお客さんにしか怒らないです
たとえば実例を挙げると
女性客2人が、届いた水餃子に対して「わ~おいしそう!」と言いながら写真を撮ろうとすると「電話で遊ばないで、さっさと食べて」とキレるわけです
でもその隣のお客さんはじゃんじゃん写真撮ってる
お咎めなし
これは納得いかないですよね
その女性客2人もずっと不服そうでした
一度父が「ここは喫茶店じゃないから喋らないでさっさと食べて!」と怒った男性客2人のうち一方がそれに対して怒って「わかったけどよ、あの客もあの客もみんな喋ってんじゃねえかよ、なんで俺らだけなんだよ、おかしくねえか?他の客にも怒れよ」と怒ったことがあって、その言い分はごもっともであり、父どうするんだ?と思って見てみると、ばあだかぶうだか声なき声を発したあとに、俺は忙しいからお前に構ってる暇はないとでも言いたげに夜7時くらいのピークなのに突然すごい勢いで冷蔵庫を雑巾で拭きまくりはじめ、白々しく完全な無視をきめこんだので、店もお客さんで立て込んで忙しかったし「ごめんなさい、うちの父親頭おかしいんです」と言ってそのお客さんに謝ったのは僕です
キレるくせに言い返されたら逃げるのはダサすぎんだよハゲ

30、怒る相手は選んでる

※お客さんによく怒る父ですが、全員に怒るわけじゃないです
怒るのは、若者全般、女性全般、おとなしそうな男性、です
体の大きな男性、怖そうな見た目の男性、頑固そうなじいさん、欧米人、には、彼らがいくら何をやろうが怒りません
なんならいつもよりニコニコしたりサービスしたりして機嫌をうかがってるところすらあります
欧米人に対しては自分が英語が話せないから怒らないだけです
3人で餃子1人前しか頼んでなくても何も言いません
ダサさの極みですね



今回はこれぐらいにしておきましょう
あと58個
これ無限に湧き出る泉かも


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