And juseppe loves her

にたないけんの生存と残像と記録

20131014org3


にたないけん。

男。
1984年生まれ。
東京都葛飾区立石在住。

ひとりで歌とギターとハーモニカ。

高校生からずっとドラムを叩いていたが、2008年アコースティックギターを買って歌をつくって歌いはじめる。

ライブ演奏をするようになる。
都内でも地方でもライブハウスでも飲み屋でもどこでも歌うようになる。



2011年23曲入りの1st album(CD-R)をつくる。
2013年20曲入りの2nd albumをつくる。
2015年9月10曲入りの3rd albumをつくる。
入手方法はライブ会場で購入するか通販のみですが、岡山の古本屋ながいひる、横浜の喫茶へそまがり、の2店舗には置いてありますので、そこで買うこともできます。

2016年3月3人編成のロックバンドジョズエを結成。
にたないけん:エレキギターとボーカル
うわがわこういち:エレキベース
たなかけいご:ドラム

twitter:@nitanaiken
instagram:wagahaiken



いついきなりきみとであってもいいように
ぼくはきょうもちいさな歌をじゅんびしている
この歌はしらない街をあるくための靴にもなるし
ゆうだちから身をまもるためのおおきなはっぱにもなる
ばけネコがいやがる音をだす笛にだってなるし
いつだったかの夜あけのあまくこげたこおひいにだってなる
かなしまないでポーラ
そんなことはぼくにはいえない
うんとかなしんで
それからそのきみがもってきた
ちぢんだてのひらにあるものを
くしゃくしゃにまるまったものを
ぼくの歌ととりかえっこする日がいつかくるよ

2015年5月 にたないけん





【VIDEO】


にたないけん「ずぶぬれシアター」


にたないけん「ダンス」


にたないけん「うそでもいいのさ」


ジョズエ「ダンス」 作:和久井幸一



にたないけんドキュメンタリー 作:成富紀之



にたないけん「クロール」 作:和久井幸一


にたないけん×夜久一「うそでもいいのさ」 作:和久井幸一



おたより、チケット予約、ライブ出演のお誘いはこちらまで
→ nitanaiken@gmail.com





―6月―

■6/4(日)東新宿LOVE TKO
みやたまこと企画「ワン・ナイト・ライブ」
18:00open/18:30start
前売2000円/当日2500円 +drink
にたないけん/みやたまこと(ねこ)/長谷部くん(ねこ)/チクシヒロキ/黒谷ギューン(Boilar陸亀)/
松岡恭子(ユナイテッドモンモンサン)/メアリー(ピンクシガレット)
※にたないけん出演は21:00~

■6/11(日)新宿ロックンロール以外は全部嘘
19:00open/19:30start
2000円+drink
にたないけんvs石田千尋
※にたないけん出演は20:40~

■6/22(木)高円寺U-hA
19:00open/19:30start
2000円 +drink
にたないけん/小棚木もみじ
※にたないけん出演は20:30~

■6/25(日)勝田ごじゃっぺ音楽祭(茨城)
にたないけん出演します
昭和というお店で15:15~
イベントHP:gojappe.net

■6/28(水)渋谷GABIGABI
「五月会~第五夜~」
19:00open/20:00start
入場無料(要ドリンクオーダー)
貝瀬渉/花坂光/にたないけん/麦畑飛魚/kuroi aiueo/五月リョウタ
※にたないけん出演は21:20から15分
飛び入りタイム(オープンマイク)の時間があります
出てみたいという方がいましたら連絡ください

―7月―

■7/2(日)西荻窪のみ亭
16時開店/17時開演
投げ銭+drink
にたないけん/夜久一
◎食べ物持ち込み自由

■7/9(日)吉祥寺シルバーエレファント
ジョズエレコ発企画「東京ライムライト」
17:30open/18:00start
前売2000円/当日2500円 +drink
ジョズエ/snap/THE BEAT GENERATION/僕のレテパシーズ

■7/16(日)水戸ペーパームーン

■7/21(金)新世界のこされ島(大阪)

■7/22(土)寺田町Fireloop(大阪)
※ジョズエでの出演になります

■7/28(金)西荻窪ARTRION
「にたないけんのオールナイトニッポン」
23:00open/24:00start
2000円+drink
※朝の始発まで歌い続けます


―8月―

■8/2(水)池袋Adm
「将軍は寿司と餃子がお好き」
19:00open/19:30start
前売2000円/当日2500円 +drink
ジョズエ/JUNIOR BREATH
オープニングゲスト:あきらめきれず

■8/10(木)新宿ロックンロール以外は全部嘘


―9月―

■9/9(土)鶯谷ワッツアップ

■9/30(土)金山ブラジルコーヒー(愛知)


―10月―

■10/2(月)西荻窪ARTRION

■10/17(火)池袋鈴ん小屋
19:00開場/19:30開演
前売/当日2000円 +drink
にたないけん×松倉如子


チケット予約・お問い合わせ・ライブ出演のお誘い→ nitanaiken@gmail.com






なかなかライブを観にいけない
でもCDを聴いてみたい
という方のために
にたないけんは通信販売を受け付けています




cd

「吾輩は猫ではない 名前はにたない」(CD-R)
23曲入り1000円

1.アニー
2.日が暮れるよりも早く
3.ライフイズビューティフル
4.メランとコリー
5.ぼくの神さま
6.ぼくはきみのかわいさしか知らない
7.雨男
8.レディドントダイ
9.戦車がやってくる
10.ダンス
11.風になるのさ
12.ダンボールムーン
13.アイラブユーはいらないよ
14.バイオハザード
15.長い夢
16.パレードはおわったよ
17.女生徒
18.メリミー
19.ずぶぬれシアター
20.むてきだぞ
Bonus track
21.もしも日曜日がきたら
22.1000のバイオリン(THE BLUE HEARTS)
23.スーパーカー




jacket

「きみを見つけるためにここで暮らすのも悪くない」
20曲入り2000円

1.トリップ
2.遠くへ行こう
3.名古屋駅
4.何もはじまってないのに
5.きみは何になりたかったんだい
6.アクアドルフィンランド
7.女がほしい
8.ゴースト
9.大掃除の朝
10.赤いマント
11.ブルーハーツ
12.夜になれば
13.ボーイミーツガール
14.きみにさわりたい
15.熱帯夜
16.カバンとコートとカートコバーン
17.鴨川
18.トムとソーヤ
19.うそでもいいのさ
20.愛の言葉



waretakutibiru

「われたくちびる」
10曲入り1500円

1.東京パンクミュージック
2.三浦海岸
3.地獄の犬
4.夏のはじっこ
5.ロッテリア
6.酔いざめの星
7.ぽたぽた焼き
8.ペチカ
9.ベトナム
10.まだねない



■注文の仕方■

1.お名前、住所、メールアドレス、欲しいCD、枚数を明記して
nitanaiken@gmail.com
までメールをください。

2.折り返しこちらからメールで口座番号などをお伝えしますので、そちらの銀行口座に金額をお振り込みください。

3.入金確認後、CDを発送させていただきます。

4.なお、送料として300円別にいただきます。2枚以上でも300円です。
銀行手数料はご負担くださるようお願いします。ご了承ください。


ぜひご利用ください
おたよりお待ちしてます!


にたないけんより




アニサキスというのを御存じだろうか
ただしくはアニサキス回虫
サバやイカやタラやアンキモに寄生する虫である

不肖にたないけん、確信はないが、先日アニサキスのお世話になった疑いが色濃いので
その模様をお伝えする
あまりそういう人に出くわすこともそうそうないでしょうし
生き証人として、語り部として、読者の皆様にお伝えしまくる


心あたりはあったのだ
むしろ心あたりしかない
確信犯的といってよい


ぼくはスーパーでサバが丸まる1匹売ってた場合、買ってさばいてシメサバにすることを至福とするタイプの人間である
今までに何度となく自分でシメては楽しみ、果ては人に振る舞ったことも数え切れぬ
魚屋およびスーパーでは基本サバの生食は禁じているので、これシメサバにしてもいいかい?と聞いても、いくら新鮮でも、だめだ、くたばれとしか言わない
そこを、はーいわっかりましたー、と言いながら買って、しれっとシメサバにしてしまうのである
あたったことは一度もない


今回もそのようにした
買ったサバを塩につけたり酢につけたりしていた
すると半身になにやら丸ポチがある
あ、これは、もしや、と思いよくよく調べると、ジーザスクライスト、まさにアニサキス回虫だったのである
おお、これが例の、うわさの、まことしやかの、伝説の、アニーか、やれやれはじめて見たぜ
さすがにその半身は食わずに捨てたのだが、もう半身がある
見たところアニーはいない
せっかく作ったしうまそうである
まあいいか、死なねえよ、人間はいつか死ぬ、魂はクルトンになり、命は猫缶になる、なにを臆することがあろうか、五稜郭で戦死した昔日の勇者をいつくしめ
ということで食っちゃったのである
うまかった
普通シメサバというのはワサビ醤油で食うのが一般のならいだが生姜醤油でもうまい
一等好きなのはめんつゆにすりごまを合わせたもの
メガネが割れるくらいうまい



以上が心あたりである
心あたりにするにあたってじゅうぶんな出来事だと思う


その日の深夜、腹の痛みで目が覚めた
にぶい痛みである
断続的な痛みではなく継続的な痛みである
胃の中に石ころを5個ぶちこまれたような痛みである
ねむれない
我が家秘伝の妙薬、太田胃散を飲んで、無理くり眠る


翌朝、まだ胃が痛い
太田胃散が効かない
きのうの胃もたれのような痛みとは種類がちがっている
断続的でありながら痛みに波がある
一寸法師が侵入してきて胃壁に向かって木刀で稽古をしているのだが
たまに天翔龍閃を撃ってくるような痛みである


これはアニーかな、まあそうだろうな
納得するまでに時間はかからなかった
かといってほんとうにアニサキスかどうかを調べるには胃カメラをいれなくてはいけない
そんなことはしたくない、めんどうくさい、こわい
ということでインターネットを駆使してアニサキスのことを調べてみた



「塩や酢などの調味料では死なない」
ふむふむ
「胃薬は効かない」
たしかに
「嘔吐や下痢などの症状にはならない」
たしかに
「冷凍するか加熱調理によって死ぬ」
ふむふむ
「人体に侵入すると、胃壁を噛んだり、アレルギー性物質を放出する」
げろげーろ
「アニサキスを取り除くには胃カメラをいれてその先にある鉗子で取り除くしかない」
げろげーろ
「しかしアニサキスは人体に寄生することはできないのでほっておけば1週間ほどで胃酸によって死ぬ」
・・・そうなのか


ということでほっとくことにした
この結果4日目で完全に痛みがなくなりました
きっと死んだのだろう
3日目なんて慣れたもので、あ、痛みがきたな、と思ったら腹筋に力を入れることで痛みがずいぶんやわらぐことが判明
腹筋ふんふんしながらかろやかに暮らした


しんどさのレベルで言うと
以前に鳥刺しが食いたくなって、スーパーで買った胸肉を生で食ってあたったときのほうがキツかった
生牡蠣にあたったときのほうがキツかった

アニサキスなんてたいしたことありません
ぎゃあぎゃあ騒ぐほどのことじゃありません
身をもって知ることができてよかった
こういうときに御丁寧に保健所に報告する脳なしゲボ野郎がいるおかげで
ユッケやレバ刺しが禁止されてきたのだ
ユッケやレバ刺しはなにも悪くない
おのれの軟弱な内臓を呪え




食は人間に許された超贅沢な娯楽である
自分以外の命をいただいて自分が生き長らえるのだから、悪魔的行為とも言える
腹なんてなんぼでもこわしてむしろ当然なのである
ぼくは食という行為を愛しているし
すべての野菜穀物肉魚を愛しています
それをだよ
元はと言えば、自分から食べ始めたくせに、衛生がどうとか、菌がどうとか、後からぴーすかわめいて
食という面白さ、素晴らしさ、不思議さの可能性をどんどんせばめていくっていうのは
あんまり身勝手すぎやしないかね
逆に命への冒涜だと思わんかね
ピノコ、どう思う?


5月29日昼

床で鈍く目覚める
思ったよりもからだが軽い
相当量を鯨飲したつもりだったが、さては、この5日間でからだが堺の磁場に慣れてきたか
そういうことはある
やはり人はアウェーの地では心体の本領が出ないものである

すぐそばにナオヤんがぶっ倒れている
ぶっ倒れているという表現しかしっくりこない寝方である
そしてなぜかまわりに小銭が散らばっている
その小銭をたどっていくとトイレにたどりつく
トイレにも幾銭か散らばっている


コンビニで珈琲を買い戻ってくるとサコウさんがいる
寝ていたのだろうかと思いきや
ぼくとナオヤんが寝たあと、さらに飲みにいってたらしく
朝帰ってきてさっきまでカレーを作っていたとのこと
怪人か人造人間の域である

そうこうしているうちにナオヤんがバッと起きる
ほんとうにバッとしか言いようのない爽快な起床であり
あ、もう昼や!
と一声叫ぶやいなや
飲みいきましょう、どこいきますか!
これが二声目である

まあまあ落ち着こうや、ということになり
モーニングやちゅうて全員に缶チューハイが配布され、まあこの時点でぜんぜん落ち着いてないのだが
サコウさんが今朝作ったカレーと庭でとれたビワをあてに飲む
おそらく全員ゆうべの酒が抜けてないのだ
ゆうべという概念、昼という概念、そんなものいっさいがっさいが3人には無くなっていたのだ
時間とは関係ないただただ地続きの酔いだけが体を支配していたのだ
そのせいかあっという間にトップスピード、曲がり角なし、ゴールはとっくに通過している、それでも走る
13時には宴がクライマックスを迎え、激笑に次ぐ激笑
あることないこと述べたてまくり、いや、ないことだ、何もかも、ないことしかしゃべってない
恋と金以外のことならぜんぶしゃべったぞアホンダラ

そのまま勢いおとろえず、よっしゃいくで~~!と相成りまして
ヒナさんもいっしょに4人で高見へ繰り出す

takami2


愛変わらず奥のテーブルはプロのおっさんたちが占拠してはる
4人カウンターに座る
こんなもん言うてみれば楽屋や、いつかステージに立とうな、とかちんぷんかんぷんなこと言いながらざぶざぶ飲む
今回は魚をあてがう

ガシラの煮つけ
takami3
はじめて食う魚だが、身にエビや貝のような風味があった
食ってたらむちゃくちゃ固い骨があると思って吐きだしたら釣り針だった

カワハギ煮つけ
takami4
頭と内臓を煮付けてくれた
なにがなんだかわからぬ見た目だがこれもまた酒を進ませるのには充分な名優である

ついに焼酎のボトルを頼みはじめ
隠語、陽語、濡れしょぼくれたイマジンの雑巾を絞りまくり、煙が飛び交い、妙な青写真ができあがり
舐めるたびに笑い、笑いというよりもはや破裂、そうだ我々はこの時ぶざまな破裂玉であった
破裂玉、堺で破裂せしめり
後も先もない、ごちゃごちゃ言うな、こちとら破裂玉だぞ


夕刻近くになったので、ぼくとヒナさんだけ離脱
サコウハウスに帰ってから自転車に乗って堺東へ
今おもえばこれは飲酒運転どころではない泥酔運転である

商店街にある溝畑に到着

mizobata

ここにて、えいこ、まほ、まる、ひーくん、シェフと合流
ハモの梅肉和えを食う
大瓶8本空く
もう出るときになってじゃっくさんと合流


みなでスーパーに買い出し
なんてこった、こんな体調でこれから料理を作るなんて
ドロドロに酔った頭ではなにを作ればいいのかさっぱりわからなかった
しかし衝動のままに食材をひっつかんで会計
みんなで川西家へ向かった


ヤギロック堺編
いわゆるホームパーティーである
みんなで料理してそれをみんなで食って飲もうというただそれだけの集いであった
川西家が自分たちで農園もやってる素晴らしい家でした
ぼくはいい加減泥酔状態だったので記憶がぱふぱふしてて何が起きたかよくわからない

どうやらイサキのカシューナッツ和えを作ったらしい
isakinuts


何が起きたかよくわからないがとにかくたのしかったのは覚えている


yagirocksakai



23時頃ぼくとヒナさんは途中離脱
おいおいまた泥酔運転だよ
自転車で堺のたろやんへ
まだ飲むんかい
まだ飲むんだよ
たろやんでサコウさんと合流
ナオヤんを無事夜行バスにぶちこむというミッションをクリアしたそうな
ひとしきり飲んで1時頃帰宅

墜落のち5時に起床
堺駅始発の電車にのって関西空港へ
昼の11時には立石に着いていた

堺と立石がはやく電車で10分の距離になればいい
そんな再開発ならすごくいい


5月28日朝

畳で目覚めるとけーごさんがまだファミコンをやっている
名だたるクソゲームも網羅しつつスターウォーズをやっている
みんなで順番に風呂を借りる
村上くんはチキンラーメンを食っている

11時出発する

アパートを出てすぐ隣の家のおっちゃんとおばちゃんに話しかけられる
きのう夜騒いどったやろ?
あ、はい
ほんまかなわんで、そっちは楽しいかもしれんが、こっちはうるさくて寝れん、警察呼ぼうかってなったんや、ほんま夜は静かにしてや、こっちは年寄りやから
はい、すみませんでした

完全にこっちが悪いので5人で平身低頭謝る

ん、なんや、あんちゃんたち、きょう帰るんか
はい
そうか、帰り際に気分悪いこと言ってしもたな、ごめんな


ぼくは前から思っていたんだが
関西圏の人はものをずばずば言う
よく怒る
いや、それは怒られるようなことをしてる僕が悪いのだが
でもその怒り方がとても気持ち良くなんの後腐れもない
怒るというより言うべきことを言うという感じである
逆に東京の人はふだん言いたいことを秘めておくタイプが多いから
怒る=爆発であり
なんだ、おまえ、ふざけんな、死ね、あやまれ
と、ただの悪意と暴力になってしまう

この特徴は飲食店でも顕著であり
大阪の人は酔っ払いの扱いがうまい
酔っ払いがなんかしらトラブルを起こしても、頭ごなしに怒るわけじゃなく、なんやどうしたどうした、話してみ、となり、そういうことか、そりゃあんたも悪いわ、酒は気持ち良く飲まなあかんよ、と素晴らしく穏便に落着、店の空気もなにごともなかったかのように収束するのである
東京だとこうはいかない
酔っ払いがトラブルを起こしたら、すぐに、出てけとか、警察呼ぶぞとか、そういうことになり、悲惨をきわめ、回復の見込みもなし、もしくはなぜか店員がひたすら謝るというわけのわからない景色になり、店の中の空気もいっきに緊迫、まったくまずい酒を飲むはめになり、しかもそのなんともいえない雰囲気は酔っぱらいが退去したあとでも尾をひくのだ

ぼくは大阪の空気が好きだ
東京を反面教師にしたい



12時磔磔に到着
イヌガヨのライブを観る
昼間なのに満員である
MCなしの野獣のようなライブに感動

そのあとはすぐにMOJOに移動

15時ジョズエライブをする
台風クラブの面々に1分だけ会えた

そのあとはボックスホールに移動
村上くんからギターを借りる

そしてCHAMに移動
18時村上くんのギターでにたないけんライブをする

ボックスホールにギターを返しにいく

京都のサーキットフェス「いつまでも世界は...」、ともだちのミュージシャンにもたくさん会えたし
すてきなイベントだなあと思うのだが
なんせ自分のライブがあるおかげで他のライブはまったく観られずそこだけ無念
昼間1発目のイヌガヨしか観られなかった
観ようと思えば観られたかもしれないが、自分のライブのことで頭がいっぱいでそれどころではなく
さらに、日曜日の京都というのが、人が多すぎて、街中が満員電車のようになっており
亀の速さで進むしか術がなく、会場間の移動だけで30分とかがざらであった


にたないけんのライブが終わった時点で一日何も食ってないうえに移動とライブ2本で困憊
ジョズエとみなことアンディで餃子の王将
そのあとは解散、22時くらいだったか
電車で大阪は堺へ
ああ、堺、いとしの堺
心が堺をもとめていた
紐で堺をくくりつけて岩肌をよじのぼっていた


湊駅に到着
犬吉に明かりがともっている
完全態のサコウさんとナオヤんがいる
こりゃあ負けてはいられない、欲しがりません勝つまでは、ということで
土石流のスピードで酒をぶちこみ化け物たちに追いつく
取っ組み合いのような酒宴となり
言葉、リズム、意味、音、なにもかもを崩壊させながら、激笑
誰かがこうだと言えば、そうだと言う者あり、いやちがうと言う者あり、ごめんもっかい言ってと言う者あり
そう、なにがどうなってもいいのだ
命をけずって生きているものにしかわからない夜があり
誰かがどこかにいこうと言い出したら、そうしよう、そうだ、いこう、となり
でもいっこうに誰も動きだすものがおらず
犬吉のやんちゃんが、そろそろ苦情が来ちゃうからここは無理や、と提言
そうだ、そうだ、となり、誰かの車に乗りこみ、すこし走って、どこかで降りて、ここはどこだ、どこだっていい
わかってるのは今が夜だってことだ
仲間といっしょだってことだ
あとはなにもわからねえ
わかるすじあいはねえ
おまえはだれだ
おれはにたないけんだぞこのパカ野郎
目の前にドアがあるからあけようと思ったらあかない、なんだこれ、あかねえぞ、あ、ちがう、おすんじゃねえよ、ひくんだよ、ほんとだ、あいたあいた、やればできるぞ、さあ靴をぬいだら裸足だ、足の裏で地球にキッスだぞ、このやろう、あ、ポカリこれだれの、飲んでいいですか、飲みます、人の暮らしは終わらないぞ、きこえた?あれナオヤんどこいった、まあいいや、あれみんないなくなった、ここはどこだい、なにをおっしゃる地球ですよ、はいはい、地軸にささった玉っころ、地球も巨大な焼き鳥だ、はっはっは、電気どこだ、なにもみえないぞ、もう寝るか、寝よう、寝るぞ諸君、人の暮らしは終わらない、あれそれさっき誰かが言ってたな、携帯充電しとこう、だめだ、暗くてなにもわからねえ、まあいいや、電話ごときで死なねえよ、死んだときのことは死んだときに考えよう、歯磨きは歯が抜けたあとにしよう、死なねえよ



僕は世の中のたいがいのものを許せる
言われのない罵倒、批判、暴力、待ち合わせの遅延、約束の土壇場キャンセル、借金、浮気、などなど、その他あきらかに悪意のある行動でもほぼ許せる
これは僕という人間の最大の長所だと思っている
しかしくっきりと許せないものがあって
それは狭い道などで破滅的に遅い速度で歩行している連中である
老衰や障害による速度制限の場合はもちろんこれには当てはまらない
健康なのに狭い道で破滅的に遅い速度で歩行する連中のことをさす
かの連中に遭遇するとほんとうに心の底から沸々と怒りがこみあげる
抜かそうにも抜かせないし
もちろん当の本人は自分の背後に渋滞が発生してることなど露知らずである
道路はおまえのうちの廊下ではない
さっさと歩けマントヒヒ

6月1日からアユ漁が解禁になり
スーパーにもアユが並び始めた
まだ高い
落ち着くまでもうちょい待とう
と思いつつ生鮮売り場を冷かしていると
いかにもセレブな母娘がピンヒールしながら
あ、アユだ、どうやって食べるんだろう
アユはね、お腹をしごいてうんち出して、それからうろことって、おなかひらいて内臓だして、それから塩ふって焼くのよ、食べるとこ少ないしぜんぜんおいしくないわよ
と、けつかる
ふざけろ、だぼ貴族
アユの気品が解せぬとはとんだもぐり、あんたはジャポニカのもぐりだよ、死んだメキシコ人の手首をかわかして売ってるだけのペテンだよ
瞬間に紅潮し怒号しそうになったがもちこたえた
おれもおとなになりさがったものだ

まずアユにうろこはない
そして内臓は全部食える
サンマの内臓よりもうまい
骨も食えるし頭も食える
ぜんぶ食える
食べるところが少ないなんて言えるのは食べられるところを食べてないからだよ
それをぜんぶ置いとくにしてもだ、ぜんぜんおいしくないというのはなにごとぞ
アユのどこがおいしくないんだ、述べよ、いや述べなくていい、もういい、しゃべるな、これ以上そのファッキンマウスから飛び出るファッキンワードを聞かされたら、おれは貴様のケツを半分に割り鼻の穴も2つあけてしまう、そうなるまえにどこか失せろ

思いつく限りの罵詈雑言を心中炸裂させつつ、そのセレブの買い物かごを見ると、冷凍食品の山であった
ああ、これがきみたちの夢の島か
まったく民族がちがった
怒っても詮無きことだ
のれんに腕押し
豚に新宿
猫にカートコバーン
トドにアザラシ
サンリオピューロばばあ
きみたちに罪はない、おそらくない、法には触れていない
しかしぼくらは産まれながらにしてずっと罪を犯しながら生きているのだ
それだけ知ってくれ、そしていなくなれ、宇宙の塵となれ、ぼくもあとからいくから

とにかくアユを馬鹿にする人はジャポニカの風上にもおけない
いや、風下にだっておかねえよ

いままで何度も通販というものをしてきて
ありがたいことにコンスタントに注文をもらっていて
CDを梱包して、住所を書いて
見知らぬ人よ、ぼくはきみの名前と住所しか知らないのだ
それを郵便局まで持っていき
重さをはかり郵送する
このやりくりが昔からずっと好きだ
なんてロマンだろう
世界がちゃんとつながってるってことがわかる
うちから渋谷まではじめて自転車でいったとき
遠くにセンター街が見えてきたときすごく感動した
あの興奮に似ている
この地面はちゃんときみのところまでつながっていて
この空はちゃんとひとつしかないんだっていうこと
頭でわかってることなんて
ほんとうはなにもわかってないっていうこと

ぼくのもちものは少ないけど
きみのぶんはちゃんとある

5月27日朝

サコウハウスにてすんなり起きる
袋の中でリンスのいらないメリットが破砕していてすべてがべとべとぬるぬるになっている
歯ブラシから髭剃りからエブリシングである
リンスのいらないメリットによるおおいなるデメリット
歯を磨いてもなにやらメリットの味がする
なんや、いい匂いするな
あ、すんません、メリットが爆発しました

なにもいわなくても昼飯が出てくる
アッパーカリー4種がけ
猪のカレーなどもありどれもたいへんに秀逸だったが
豚と梅のやつが特に炸裂物であった



コーヒを買いにビニンコに行こうとしたらサコウさんもついてきて
ちょっと一杯だけ、一杯だけいこか、ええとこあんねん
と早々にコーヒは雲隠れ
残酷なまでに快晴の堺をのし歩き
高見酒店に到着

ただならぬ雰囲気をかもしている店である
昔はさんざん人を切り殺していたお侍さんが、もう殺生はくだらぬ、やめた、となり
刀を置いて代わりに包丁を持ち、市井にかろうじて染まっているじじい
というような店である
いや、ただのこそばゆいじじいかもしれぬ
あってるかはひとまずとして、ハードボイルド、まったく固茹での店であり、一人じゃ絶対的に割入れなさそうな門構えである


こんちわ~とほにゃほにゃ言いながらカウンターにつくも
店のおばば、いっこうに気付かぬ
奥のテーブルを見ると、プロのおっさんが2人
テレビをぼーっと見てるのと、犬とじゃれたり叱ったりしてるの、が存在している
プロである
完膚なきまでにプロのおっさんである
あまりにも店と溶け込んでいて、え、あれはほんとうに生きているのだろうか、もしや地蔵?
客というより景色、さながらイタリアン絵画におけるむちむちした天使
いずれぼくもああなりたい
プロのおっさんになりたい
以前から漠然とそう思っていたが、このたびたすきをきつく締め直した次第
将来の夢はおっさんである


すいませ~ん、瓶ビールくれますか~
ほにゃっと注文すると、店のおばばも来客に気付き、スローモーションでビール来場
きょうはなにかお肉ありますか~
おばばにほにゃっと問いただしてみるも、うんともすんとも言わず、突如客席側にある冷蔵庫及び冷凍庫をがさごそし始め、なにかを出してはひっこめ、出してはひっこめ、ひっこめなかったけど最後はひっこめ、と
なにやらちゃんぽん遊びをしはじめ
そうこうしているうちに店のおじじが登場
なにしてんねんというような顔でおばばに接近
ほんだらものすごい小さい声でおじじになにかを伝えると、次はおじじがちゃんぽん遊びをはじめ、おばばはカウンターのなかにひっこんでしまった
そのうちおじじ、意中のものに出くわしたらしく、その塊を持ってカウンターのなかに埋没
すぐに肉を焼く香ばしい匂いがしはじめた

なんや肉焼く音と匂いするけど、なにがでてくるんやろな、ぜっんぜんわからんな
とサコウさんとぼそぼそ言いながら待っていると肉登場
これなんの肉ですか~
と穏便に尋ねてみると
いのしし
との返答
ニンニクのきいた甘めのタレで焼かれた肉塊が白い皿で湯気している
食ってみると、なかなかどうしておいしい
というよりすごくおいしい
サコウさんとふたりで目をみはる
鹿もあるけど焼こうかー?とおじじに言われ
ほな、おねがいしますー

そうこうしてるうちに犬とじゃれてたおっさんが、ごっそーさんと言って店を出てゆく

あのおっさん会計してないですね、どうなってんでしょ
ああいうおっちゃんは毎日来てるやろうから、月額いくらでパケ放題みたいなんがあるんやろ

さらに新しいプロたちが続々と大挙し
奥のテーブルはいっきにおっさんたちの魔界村になってしまった

いつかあのテーブルにいける日がくるでしょうか
せやな、今は無理や、もっと鍛えなあかん

やがてやってきた鹿肉はひどくまずかった



店を出て荷物をまとめて堺駅から電車で塚本へ
大阪のすぐ隣の駅なのにすこぶる下町である
さっそく立ち飲みも何軒かならんでいる
ジョズエの面々と散歩してるときも
ここの立ち飲みよさそうだなーと言っていたら
自転車に乗ったプロのおっさんが颯爽と出現して
うまいで、おごったろか?と言われたが
そのままいくと魔界村に引きずり込まれライブ不能になりそうだから丁重に遠慮


夜は塚本エレバティでジョズエライブ
観てくれた皆様、共演の皆さん、エレバティ、本当にありがとうございました
エレバティのオーナーのおじいちゃんがずっと女性客をくどいていたのがはなはだ痛快であり
そのおじいちゃんに
あれ、あんた、さっきギターもって歌ってたひと?え、ぜんせん別人やないか、雰囲気まるでちがうな、でもそれはええこっちゃ!
と言われる


終電車に駆け込み、京都の花柄ランタンハウスへ
けーごさん俄然覚醒
かたっぱしからファミコンをやりまくる
夜を徹する騒ぎとなる
あ、魔界村だ、なつかしい
あれ、そういや、きょうの昼魔界村いったっけ


takami



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