And juseppe loves her

にたないけんの生存と残像と記録

tateishifesta2



にたないけん。

男。
1984年生まれ。
東京都葛飾区立石在住。

ひとりで歌とギターとハーモニカ。

高校生からずっとドラムを叩いていたが、2008年アコースティックギターを買って歌をつくって歌いはじめる。

ライブ演奏をするようになる。
都内でも地方でもライブハウスでも飲み屋でもどこでも歌うようになる。



2011年23曲入りの1st album(CD-R)をつくる。
2013年20曲入りの2nd albumをつくる。
2015年9月10曲入りの3rd albumをつくる。
入手方法はライブ会場で購入するか通販のみですが、岡山の古本屋ながいひる、横浜の喫茶へそまがり、の2店舗には置いてありますので、そこで買うこともできます。

2016年3月3人編成のロックバンドジョズエを結成。
にたないけん:エレキギターとボーカル
うわがわこういち:エレキベース
たなかけいご:ドラム

twitter:@nitanaiken
instagram:wagahaiken



いついきなりきみとであってもいいように
ぼくはきょうもちいさな歌をじゅんびしている
この歌はしらない街をあるくための靴にもなるし
ゆうだちから身をまもるためのおおきなはっぱにもなる
ばけネコがいやがる音をだす笛にだってなるし
いつだったかの夜あけのあまくこげたこおひいにだってなる
かなしまないでポーラ
そんなことはぼくにはいえない
うんとかなしんで
それからそのきみがもってきた
ちぢんだてのひらにあるものを
くしゃくしゃにまるまったものを
ぼくの歌ととりかえっこする日がいつかくるよ

2015年5月 にたないけん





【VIDEO】


「ずぶぬれシアター」



「ダンス」



「うそでもいいのさ」



ジョズエ「ダンス」


おたより、チケット予約、ライブ出演のお誘いはこちらまで
→ nitanaiken@gmail.com






―8月―

■8/1(月)池袋Adm
九代目梅雨将軍2man series「再会将軍」
19:00open/19:30start
前売2000円/当日2500円 +drink(e+6/18から発売)
ジョズエ×僕のレテパシーズ
opening guest:Vulpes Vulpes Schrencki
※ジョズエ出演は21:10~

■8/6(土)渋谷club乙-kinoto-
BAIDOKU presents「NAKED PUNK FESTIVAL’16」
14:30open/15:00start
前売¥2,000/当日¥2.500 +drink
※18歳未満入場禁止
Very Ape/ED WOODS/ヒミツの錯乱棒/クライムシティ/PAPAPA/東京梁山泊
マネーショット(徳島)/ジョズエ/クロメ/GISIRI/バイドクfeat.ビンタ(fromデッドバンビーズ)

Special Guest:Pole Dancer
rabbi(JapanPoleDance)/Mika/もみぃ

DJ:ユウジロウ(乙副店長)/Ko-Hey!(JUKE BOX JIVE)
Tequila Girl:ちひろ
Food:中村屋

※ジョズエ出演は16:10~

baidokufes



■8/7(日)新宿ロックンロール以外は全部嘘

usofes2


■8/9(火)高円寺U-hA
19:00open/19:30start
2000円+drink
にたないけん/水野寝地/sunny sunny girl
※にたないけん出演は最後20:50~

■8/14(日・昼)池袋ロワンディシー
「ブクロックフェスティバル2016」
※にたないけん出演は15:00~

bukurockfes2016


■8/14(日・夜)渋谷喫茶SMiLE
「今、共に鳴る 3」
19:00open/19:30start
2000円+drink
にたないけん/かえる王国/ミヤザキナオコ
※にたないけん出演は2番目20:20~

■8/23(火)堺居酒屋たろやん(大阪)
「二杯目の歌」
18時開店/19時開演
にたないけん/じゃっく(イヌガヨ)/藤井えい子
opening act:ざ・なかじま
※ざ・なかじま店長の居酒屋ライブ
チャージはありません飲み食いするだけでだいじょうぶです
投げ銭はやろうと思ってます

■8/24(水)心斎橋酔夏男(大阪)
『中野鈴子レコ発 あおのひみつ』
18:00open/18:30start
2000円 +drink
中野鈴子/にたないけん/ガリザベン/じゃっく(イヌガヨ)
※にたないけん出演は3番目19:40~

■8/28(日・夜)横浜喫茶へそまがり
「晩夏のギター、魂ふるえる」
14時開場/15時開演
1600円+drink
にたないけん/輪/鈴木良典
※にたないけん出演は最後16:40~


―9月―

■9/3(土)浅草銀幕ロック
しげるカントリー36歳誕生日企画『第一回うたいてさん』
18:00open/18:30start
1500円+drink
しげるカントリー/にたないけん/カツクラダイスケ
看板娘:Qちゃん
※にたないけん出演は19:50~

ginmakurock


■9/4(日)高円寺小杉湯
銭湯ライブ「肩までつかりましょ 男湯編」
11:30開場/12:00開演
1500円
にたないけん/たろおみ/横澤俊一郎/歳星/片岡フグリ
※にたないけん出演は最後14時~
住所:東京都杉並区高円寺北3-32-2

■9/14(水)高円寺U-hA
19:00open/19:30start
2000円+drink
にたないけん×中川五郎
※にたないけん出演は19:30~

■9/18(日)二条nano(京都)
※ジョズエでの出演になります

■9/19(月・祝)寺田町Fireloop(大阪)
※ジョズエでの出演になります

■9/25(日)新高円寺CLUB LINER
ヌーダ・ピッシャーズ初企画「BOMB×6」
11:45open/12:00start
前売1500円/当日2000円 +drink
ヌーダ・ピッシャーズ/モダンだもん/ジョズエ/太陽民芸/ゴールデンローファーズ/ハテンコウ
※ジョズエ出演は4番目14:00~


―10月―

■10/2(日)横浜黄金町試聴室

■10/5(水)西荻窪アートリオン
18:30開場/19:30開演
前売2500円/当日3000円 +drink
◎当日スペシャルフードあり
折坂悠太/にたないけん/沢田ナオヤ

■10/8(土)幡ヶ谷36°5
シュン・フェス2016~秋の陣~『扉を開けたら、超絶ウキウキ!!』
17:00open/17:30start
前売2500円/当日3000円 +drink
いおかゆうみ/浦林くるみ/にたないけん/古宮夏希/ほりちえ/huenica
※にたないけん出演は20:15~

■10/12(水)亀有KIDBOX

■10/27(木)高円寺U-hA
19:00open/19:30start
2000円 +drink
にたないけん/まめ(パンパンの塔)
※にたないけん出演は20:30~

■10/28(金)池袋Adm
※ジョズエでの出演になります


―11月―

■11/2(水)新宿ロックンロール以外は全部嘘
「にたないけんトリビュートライブ」
にたないけんのカバーができる参加者募集してます
プロアマチュア未経験者問いません
詳しくはブログ「にたないけんトリビュートライブ募集要項」までどうぞ



チケット予約・お問い合わせ・ライブ出演のお誘い→ nitanaiken@gmail.com






なかなかライブを観にいけない
でもCDを聴いてみたい
という方のために
にたないけんは通信販売を受け付けています




cd

「吾輩は猫ではない 名前はにたない」(CD-R)
23曲入り1000円

1.アニー
2.日が暮れるよりも早く
3.ライフイズビューティフル
4.メランとコリー
5.ぼくの神さま
6.ぼくはきみのかわいさしか知らない
7.雨男
8.レディドントダイ
9.戦車がやってくる
10.ダンス
11.風になるのさ
12.ダンボールムーン
13.アイラブユーはいらないよ
14.バイオハザード
15.長い夢
16.パレードはおわったよ
17.女生徒
18.メリミー
19.ずぶぬれシアター
20.むてきだぞ
Bonus track
21.もしも日曜日がきたら
22.1000のバイオリン(THE BLUE HEARTS)
23.スーパーカー




jacket

「きみを見つけるためにここで暮らすのも悪くない」
20曲入り2000円

1.トリップ
2.遠くへ行こう
3.名古屋駅
4.何もはじまってないのに
5.きみは何になりたかったんだい
6.アクアドルフィンランド
7.女がほしい
8.ゴースト
9.大掃除の朝
10.赤いマント
11.ブルーハーツ
12.夜になれば
13.ボーイミーツガール
14.きみにさわりたい
15.熱帯夜
16.カバンとコートとカートコバーン
17.鴨川
18.トムとソーヤ
19.うそでもいいのさ
20.愛の言葉



waretakutibiru

「われたくちびる」
10曲入り1500円

1.東京パンクミュージック
2.三浦海岸
3.地獄の犬
4.夏のはじっこ
5.ロッテリア
6.酔いざめの星
7.ぽたぽた焼き
8.ペチカ
9.ベトナム
10.まだねない



■注文の仕方■

1.お名前、住所、メールアドレス、欲しいCD、枚数を明記して
nitanaiken@gmail.com
までメールをください。

2.折り返しこちらからメールで口座番号などをお伝えしますので、そちらの銀行口座に金額をお振り込みください。

3.入金確認後、CDを発送させていただきます。

4.なお、送料として300円別にいただきます。2枚以上でも300円です。
銀行手数料はご負担くださるようお願いします。ご了承ください。


ぜひご利用ください
おたよりお待ちしてます!


にたないけんより




朝8時の電車
ラッシュマンとラッシュウーマンに混ぜこぜにされる京成線
冷房いと強しさながら冷蔵庫の中なりけり

成田空港第2ビル
第3ターミナルまではけっこう歩くのだがその間の通路にたくさんポスターが貼ってあって
そのどれもにすてきな言葉がかいてある

6月のオーストラリア行きがあってか空港にはずいぶん慣れた
チェックインもぴしゃりとすませ待合室で昆布おにぎり
1時間で関西空港に着陸
南海線で堺駅まで

じつは行きの京成線から空港の待合室、飛行機の座席、ずっとおなじ知らん女の子がちかくにいるのだが
南海線では向かいに座ってきて
さすがにこれはなんぞ、もはや愛の告白でも1発かましたほうがいいのだろうか
携帯をちっともいじってない感じは好感がもてる、東京ばななの袋を持っている、靴はニューバランスだ
と思ってるうちに堺に到着15時
なにも始まらずにになにもかもが終わった


堺たいへんに暑い
太陽がつよい
むせかえるほどの暑さ
住吉橋をわたるときなぜかおおいなる海の香り


たろやんについたらざ・なかじまが仕込みをしておった
友人が働いてる姿というのはどうもくすぐったく落ち着かない
じゃっくさんから連絡がくる
田宮いきますか
即座に椅子から尻をひっぺがし湊駅まで川沿いを歩く
ラジオを鳴らしながらじゃっくさん自転車で出現する
田宮酒店ののれんをめくる

瓶ビール
ほたて炙り
あなご肝煮
いわしキズシ
あなご白焼き
はも湯引き梅肉

まったくすばらしい名店である
途中、女将がでかいハサミをもって首元狙って接近せしめてくるので
東京もんだとバレたか、まあよい、酒場で死ぬるは本望と
眼をつむってその時を待ったが
首に巻いた手ぬぐいのほつれた糸を切られただけであった
「気になって気になってしょうがなくてねえ」



日も暮れてたろやんにバック
マホがきていた
あふれでる安心感
えいこも到着

お客さんも続々とやってきてほぼ満席に

あとはもう流れてゆくままに酒と汗と歌みどろ
ざ・なかじまが絶品の肴を22種類すべて200円でだしてしまったので
店のなかが完全に猿山と化す
きづけばいつのまにやら皆いなくなっている



サコウ夫妻、じゃっくさん、えいこ、ざ・なかじまの6人の落ち武者でさらに夜をひきのばし
おでんやうどんやおどんやうでんをかっさらいかみ砕き飲み込むだけの動物
熱帯夜をねりあるきサコウ整骨院まで帰宅
途中じゃっくさんが電柱にひっかかって前に進めなくなっていた
そして全員畳にころがり
まどろむ間もなく意識ばらばら
底の底まで落ちていくだけの動物



むかしむかしあるところに
と、たろうが話しはじめたのをはなこは手をあげてさえぎりました



「むかしっていつ?どれくらいまえ?」
「さあ、1000年くらいまえかなあ」
「そんなにまえなはずないわよ」
「500年くらいまえかも」
「だってわたし6歳なの、だからむかしっていうのは、そうね、だいたい4年くらいまえかしら」
「はなこがうまれるまえにもにんげんはいるんだよ」

「そんなのしらない、うまれるってなに?」
「え、うまれるっていうのは、うんと、おかあさんがきみをつくったんだよ」
「ちがうわ、おかあさんはいっしょにすんでるともだち、むかしわたしにごはんをたべさせてくれたわ」
「そのおかあさんがきみをうんだんじゃないかな」
「そんなことない、だってわたしおぼえてないもの」



たろうはこまってしまいました



「じゃあ、はなこはどこからやってきたの?」
「ふとんのなか、ふとんのなかからおかあさんをみつけたの、おぼえてる、わたしふとんのなかからきたの」
「じゃあ、おかあさんは?どこからきたの?」
「しらない、こんどきいてみる」



たろうはもっとこまってしまいました
はなこはいままでずっと布団に寝たきりでうちの外からいちどもでたことがないのです
なんて言えばいいのかわかりませんでした



「たろうはあのドアからやってきたのよね」
「ぼくはおかあさんからうまれたんだよ」
「うそ、うちのおかあさんがそんなことしてるのみたことない」
「ちがうよ、はなこのおかあさんじゃない、ぼくのおかあさんだ」
「え、おかあさんてほかにもいるの?」
「いるよ、たくさんいる」
「ここにはいないのね」
「うん、そとにいる」
「そとって?」
「あのドアをあけたむこうだよ」
「いやだ、こわい、いかない」



たろうはいよいよこまってしまいました



「わたし、窓がすき」
「なんでだい?」
「いろんなものがみえるの、朝はひかって、昼はあおくて、夜はくろいの」
「ひかってるのは太陽、あおいのは空、くろいのは宇宙だよ」
「そういうなまえがついてるの?へんなの、もっとかわいいなまえがいい」
「ぼくがきめたんじゃないよ」
「だれが太陽と空と宇宙をつくったのかしら」



たろうはすこしなやんでからこたえました
あたまがぴこんとなりました
うそでもいいのさ



「太陽は地球のまんなかでつくられたんだよ」
「まんなかにはだれがいるの?」
「インド人だよ」
「どうやってつくったの?」
「朝から晩まで土のかたまりをどんどんあつめて最後にカレーのルーをぬるんだ、そうするとよく燃えるから」

「へえ、海は?」
「海と空はおなじなんだ、地球のはじっこまでいけば1本の長い長いパイプでつながってるのがみられる、アラスカ人ががんばって工事してたんだ」

「宇宙は?」
「闇だよ、ぱーふぇくとだーく」
「そうじゃなくて、だれがつくったの?」
「闇のなかにはなにがある?音がはいってるだろ、ミュージシャンは闇をつくるんだよ、宇宙をつくったのはむかしむかしの音楽隊だよ」

「へえ、よくわかんない」
「さわりたいとおもう?」
「え、さわれるの?」
「てをのばせばね」
「さわってみたい」
「ドアをあけて外にいかなきゃいけないんだけどいい?」
「うーん」
「じゃああした朝5時にまたくるよ」
「なんでそんなはやいの」
「まずは太陽だ」


たろうははなこのいえをでてずっくずっくと山をくだって町にかえりました
葉っぱが顔をくすぐり
枝が足をひっかき
夏の夜のあまったるい風をかぎながら
ほんとうのことなんてきみだけさ
たろうはこぼれるようにうたいました



ぼくの住んでいるアパートは小道にある
そのため風の谷になっている
洗濯物がはやく乾くのはいいが
Tシャツが側転し
バスタオルが爆転し
布団が吹っ飛んだりするので
干し物にはふんだんに注意しなければならない

おととし金物屋でめぼしい風鈴を買い
意気揚々とベランダにぶるさげた
するとどうだろう
朝昼晩やすみなく轟音で鳴り続けるため
睡眠をさまたげられ
ずんずんばりばり鳴りまくるため
涼味の欠片もなく
それどころかただただ鬱陶しさだけがつのり
害悪以外の何物でもないと思った矢先
一陣の強風により風鈴は紐から解放され
ベランダの床に急降下せしめ大破
凛とした骸に相成ったとこういうわけである
どうしたわけか死ぬ間際にはなんの音も発さなかった
なので去年は風鈴を買わなかった
だから今年も風鈴は買わない



なんだか咳がよくでる
ついに年貢の納め時か
しずやかな朝
咳をするたびに
空気がふるえて
ギタが鳴っている
指じゃなくてもギタは鳴る
ということはギタはごくちいさなボリウムで
一昼夜ずっと鳴っている
懸念はせずともよい
おまえに咳はうつさせまい


11月2日に新宿歌舞伎町にある、ロックンロール以外は全部嘘というライブバーで、にたないけんトリビュートライブを実施することになりました
どういうことかといいますと、にたないけんの曲をカバーできる人を集めてライブするというイベントです
にたないけん本人は出演しません
みなさんのライブを観ながら酒を飲んでるだけの猿と化します

つきましては出演者を募集しています
以下募集要項
・年齢性別問わず
・プロアマチュア問わず未経験者歓迎
・演奏形態自由
・演奏時間は最大10分、2分でもいいです、1曲~3曲でお願いします
・ギターとウクレレなら貸せます
・にたないけんの曲以外の曲をやるのは禁止
・ぼくの過去のバンド(メリミー、ずぶぬれシアター)、現在のバンドジョズエの曲をやるのは可

こんな感じです


「いくらなんでもおこがましいイベントだ」
「なげかわしい、愚の骨頂に値する」
「自分の人気や知名度の無さを認知してない勘違い野郎がすること」
「トリビュートって、そもそもおまえ死んでないだろ」
「こんなのを観にくる客の気がしれない」
「にたないは酒飲み過ぎ、脳みそとけてる」
「にたないは頭でかすぎ、ほとんどの帽子がはいらない」
「にたないは撫で肩すぎ、リュックしょえない」
「あ、にたないって逆から読むと稲谷になるじゃん」

などさまざまなクレームいただいてますがやります
企画を思いついたとき、勢いでぴゃっぴゃと店主の加藤さんに聞いてみたところ
「おもしろそうじゃん、やろう」と10秒くらいでLINEがかえってきて
あとにひけなくなりました

いやいや実際にはたのしみにしています
引き受けてくれた加藤さんありがとう
なぜならぼくが観たいだけのイベントだからです
ありがたいことにぼくの歌をカバーしてくれた人というのは今までに15人くらいいて
だがしかしそのライブを僕はほとんど観たことないのです
観たいのです
ささやかな老婆心だと思いなにとぞお見逃しください


できるだけたくさん集めてにぎやかにできればいいなあとたくらんでます
あなたのご参加お待ちしています
出演希望の連絡は
nitanaiken@gmail.com
まで御一報よろしく願います



富士そばという飲食チェーンを御存知だろうか
東京近郊でしか見かけないので地方の紳士淑女は馴染みがないかもしれぬ
富士そばを語らせたら僕の右に出るものは片手でにぎり殺す
そのくらい僕はこよなく富士そばを想っている


そもそもが日本古来の食文化立ち食いそばが発祥であり
小腹が空いた、しかしこれからだいじな攘夷派との会合がある、食っては眠くなってしまう、寝込みを襲われては我が自慢の北辰一刀流もぼんくら、しかし、腹がへっては戦はできぬ、む、あんなところに蕎麦屋が、蕎麦か、蕎麦にしよう、そばにいよう、ソバージュってなんだっけ、モンタージュはなんだっけ、ブルーハーツの歌詞にでてきたはずだが、おう、おやじ、もりそばを一つたのむ、そう、つめたいやつだ、いくらだ、なに?200円、やすいな、おやじだいじょうぶか、それで家族を養ってゆけるのか、なに独り身?はやく嫁をもらえ、大根みたいにじょうぶな女をもらって徳川侯のようにばんばん子を産むのだ、え、なに、もう蕎麦できたの、はやいな、15秒もかかっておらぬではないか、さては貴様拙者にとんだうつけ歌舞伎食品を食わせようとのもくろみだな、まあいい、食ってからさんざん文句言ってやろ、なにせ200円も払ってしまったのだから、む、これは、そう、蕎麦だ、まじか、蕎麦だ、ちゃんと蕎麦だ、へええ、蕎麦じゃん、ぐふふ、蕎麦じゃん、やった、おやじ、これ蕎麦じゃん、なに?蕎麦湯もくれるのか、むう、これはたまらん、五臓六腑にタイ式マッサージをされている気分だ、最高だ、浄土だ、なまはげのつむじはタージマハールだ、最後のはさっぱり意味がわからんが、とにかくおやじ、またくるぞ、ヤミー!
というのが立ち食いの伝統的な流れである
つまりクラシックファーストフードだ


おれ富士そば好きなんだよね
え、富士そばまずくない?
こういう会話をぼくはかつていくらでもしたことがある
そしてこれは納得のいく話であり
なぜなら富士そばはチェーンギャングのくせに店舗によってまるでクオリティがちがうのである
メニューもちがうし大盛り無料のところもある
共通してるのは富士そば社長のだした演歌のCDが絶対流れていることくらいである




僕とてすべての富士そばを網羅したわけではない
今のところ最低店は高円寺店である
そばのかたさ、だしのこさ、どれをとってもゆるい
軍隊でいうやすめの格好をしているそばである
得体のしれない貧乏ミュージシャンのたまり場になっていることも多く風紀が悪い

西荻窪店はかえって素晴らしい店舗である
ここは長く立ち食いを守ってきたせいだろうか
そうそう、富士そばは今はほとんど座り食いなのである
今でもちゃんと立ち食いなのは渋谷センター街付近にある店舗ぐらいでは
西荻窪店はひじょうにせまい
ちょい飲みセットなるものがある
トッピングでパクチーまであった気がする
これは西荻窪というオーガニックな土地の色をうまくだしている
うまいかどうかは知らん
ただし西荻窪の場合は笠置そばという名店があるので右往左往するところである

神保町店もいい
店の雰囲気もはきはき明るく気持ちがいい
たいていシーラカンスのような店員がぼへぼへ働いてるだけなのだ
神保町店最大の特色はラーメンがあることである
まじかよ、と思い一度食ってみたことがある
どシンプルな醤油らあめんである
うまかった




しかし僕はこのまえ富士そばの自分史上最高の富士そばを見つけてしまった
ワンマン用のフードで使う羊の舌を仕入れに上野に出向いた矢先であった
少しく腹が減った、富士そばないかな、あ、あった
と京成上野駅を出たすぐのところに見つけて躊躇いなく闖入した

入ろうとしてすぐにふだんとちがうことに気付いた
まず店が奥まっているところにある
たいがいは道路に面していて券売機も外に設置されている
しかしそんなポップなことはまったくなされていない
自動ドアもない
戸は開け放たれており、富士そばとかかれた達筆ののれんがずどんとぶらさがっている
こんなことは非常に稀であり、店としての蕎麦屋然とした美意識が感じられ、否が応にも興奮がたかぶる

券売機は2機、入り口の右と左に設置されている
メニュをながめる
そこでちいさくシャウト
なんと、ごぼ天そばがある
これはレアメニューだ、見かけたことがない
紅生姜天そばもある、これもなかなかレアだ、池袋店でしか見たことがない
そして僕のだいすきな山菜そばもある
これは準レアである、ない店舗もたくさん存在する
こんなにたくさん稀少そばが密集しているではないか
迷った挙句ほうれんそう蕎麦にする
外は完全にエジプトであり天ぷらの気分ではなかった


そういえば富士そばにはうどんもある
ついぞ頼んでいるひとを見かけたことはないが
なので食券を店員に提出するときに
そばなり、うどんなり、食いたいほうの麺類を主張しなくてはいけない
それはどこの富士そばでもそうである
しかし京成上野店はちがう
カウンターにまっすぐひとつ線がひいてあって
片方にそばシールが、もう片方にうどんシールが貼られている
明確に国境がひかれていて、そば国、うどん国、と完全なる国土が約束されている
客は食いたいほうの国土に食券を置けばいいと、こういうシステムである

これはたいへんに簡潔、およびスムーズ、しかも間違いがない
おれ、そばって言ったんだけど
わたし、うどんって言ったぜ、だってそばアレルギーなんだぜ
というような伝達行き違いクレームを完全回避できるからである
飲食店でしゃべりたくないシャイな客もいるだろう
いいよ、きみはここで一切しゃべらなくていい、どっちかの国土に食券をおくだけでいいんだ、オーケー、落ち着いて
そどん!とか、うば!とかわけのわからないことを言い出すふざけた客も全然操縦できる
まったく隙のない無欠システムである


さてさて、ほうれん草そばがきた
ちなみにぼくは富士そばでは四季をとおしてあったかい蕎麦しか食いません
1分もかからないでやってくる
ほうれんそうたっぷりなことはもちろん
刻みネギ多め、わかめ多め、そして、え、かつおぶしもたっぷりである
こんなことは他店舗ではなかったはず
そもそもが蕎麦のだしはカツオなのだ
だのになぜそこにさらにかつおぶしをライドオンするのか

これはそもそもがケチャップライスを使っているオムライスのうえにさらにケチャップをあてがうのと同じ
オムの法則である
洋食の価値観もちゃんと取り入れているこの柔軟さ
おそれいる
これがほんとうの追いがつおか


まずだしから
む、濃い、熱い、他店舗よりほんの少ししょっぱい、実にいい
たまに何の味もコクもない富士そばにあたると刀で左肩からいっきに切り下げたくなる
そばもいい
やわらかくない
かといってかたくもない
そもそも僕は麺類の固めが好きではない

だしまで完飲
いっきにそそくさと食ってしまった

器をカウンターに返却しごちそうさまを怒号し
店をでるときにふいに食券販売機を見ると、なんと、また見つけてしまった
缶ビールが売っている
というのはまあふつうなのだが
なんとワンカップがあるのである
男山と書いてある
200円である
おージーザスクリスチャン
日本酒がおいてある富士そばはさすがにはじめてだ
いたく感動した
日本酒と蕎麦
かんぜんにサムライスピリッツを理解している
さらに上野にはなにをやっているのかわからない野生のおじさんがおおく生息している
ワンカップは重宝されるだろう
上野という土地のことを考えたすばらしい英断である


ぼくはいままでにない充足を感じながら仕入れに奔走したのだ
みなさんもあわよくば富士そばを堪能あれ



この前名古屋から上京してきた若かりしバンドマンと話した
「にたないさん、おれ東京でうまい蕎麦屋見つけたっす!」
「へえーどこ?」
「富士そばって知ってますか?」
「知ってるもなにも常連ですよ」
「え、まじっすか?あそこめっちゃいいっすよね」
「しかも24時間だからライブの後もいけるんだよ、ラーメンじゃなくて富士そば食いな」
「え、24時間なんすか!やべえ!」
「しかもチェーン店だし、中央線ならたいがいあるよ」
「まじっすか、チェーンなんだ、すげえ!」
「チェインギャング!」
「あ、ブルーハーツ!」
「ひとりぼっちがこわいから!」
「はんぱに成長してきた!」

だから親愛なる人よ
そのあいだにほんのすこし



8月1日池袋Adm
ジョズエと僕のレテパシーズのツーマンライブでした
観にきてくれたみなさんありがとうございました


1.もしも日曜日がきたら
2.カバンとコートとカートコバーン
3.ジェルソミーナ
4.ギロチン
5.女生徒
6.レディドントダイ
7.きょうはかなしいのさ(TheWhoカバー)
8.再会(僕のレテパシーズカバー)
9.ライフイズビューティフル
10.スモールワールド
11.ダンス

アンコール:脱走木馬


50分もたせるほど曲がなかったのでカバーをやった
TheWhoの隠れた名曲So sad about usにてきとうに日本語の歌詞をぶちこんだ
カバーってものを今までほとんどしてこなかった
してみるとおもしろい
ボブディランだって敬愛するフランクシナトラをカバーしまくっている
歌ってものは昔からそうだけど作り手の手もとを離れて受け継がれてゆく
ジャズなんてそうやんな
その人なりの解釈や通訳がある
いつのまにかオリジナルなんてどうでもよくなって作った本人はあの世行き
歌だけが生き残る
不肖にたないけん、そんな歌がつくれたらと夢見てる
これからもまたなにかカバーをできたらと思っている



ちょっとたまには曲解説でもしてみるか

1.もしも日曜日がきたら
もともとソロでやってた歌
ただし原型をまったくとどめていない
まえのバンドのときから長くやってる旧曲
イントロのギターはカットした
しずかな間奏でベースが和音になるところがいい

2.カバンとコートとカートコバーン
もともとソロの歌
原曲のオシャレ感をすべて排除
ギターのリズムはナンバーガールの名曲イギ-ポップファンクラブといっしょ
後半カバンコートを連呼しながら雪崩式にバンドがうるさくなっていくところがいい

3.ジェルソミーナ
バンドでしかやってない歌
旧曲
曲をとおしてベースがひたすら1音を刻み続けるのが最高
フェリーニの「道」の主人公の名前がジェルソミーナ

4.ギロチン
ジョズエでつくった歌
メンバーに無理やりスカとレゲエを聴かせてできた曲
むちゃくちゃいいかげんなギターソロがある

5.女生徒
バンドでずっとやってる旧曲
イントロを変えた
タイトルは太宰治の短編からとった

6.レディドントダイ
バンドでずっとやってる旧曲
がらっと変えてしまった
ギターをもたずドラムとベースとハーモニカだけで組み立てた
PAのミッキーさんのおかげで新兵器のハーモニカ専用マイクが唸った
発想はジャズのトリオからきた
ベースとドラムとサックスだけでなりたってるならハーモニカでやってみようと思った
曲の流れもなにも決めてない

9.ライフイズビューティフル
もともとソロでやってた歌
初ライブからやってるからいちばんたくさんやってる歌
曲はじめのカウントを4じゃなくて1にした
リズムをはねさせた
テンポをはやくした

10.スモールワールド
もともとソロでやってた歌
ただしまったく原型をとどめてない
イントロを変えた

11.ダンス
もともとソロでやってた歌
ただしまったく原型をとどめてない
アウトロを変えた
曲のキーが持ち曲のなかでいちばん高い
ライブでやると内臓が破裂しそうになるので1日に1回しか歌えない

12.脱走木馬
まえのバンドのときからやってた旧曲
ソロでは指弾きとハープでエセブルージーにやる
アンコールはレテパシーズのはなえもんをゲストにむかえて4人でやった
はなえもんは相変わらずロックンロールモンスターだった





ジョズエは今のところはCDを作る予定もないしホームページを作る予定もないです
自分たちからアプローチをかけたりプロデュースしたりフェスのオーディションに出ることもないです
あ、なんか横文字ばっかや
メンバー3人の他の音楽活動や生活がまずだいじだからです
僕とてソロの延長でバンドをやってるわけではなく
ソロがバンドの劣化版というわけでは毛頭なく
まったくちがう姿勢でソロもバンドもやってるのです
その合間を縫ってスタジオにはいって音楽をつくってるバンドです

はっきりいってスタジオにはいるのがむちゃくちゃにたのしいですジョズエは
3人とも酒飲みながらやってます
どうやったらおもしろいことができるかぶっ壊してまた作ってをくりかえして
8畳の部屋で叫んだりジャンプしたりしてます
そして毎スタジオごとに絶対打ち上げをやります
ライブをしなくてもいいくらいです
それでもこんなおっさん3人を気にかけてライブさせてくれる人や店がいる
これはもう奇跡のようにうれしいことです
そしてなによりも観にきてくれるお客さんたち
びっぐびっぐびっぐらぶ



このからだや声はもはやおれのものではない
なにもかもくれてやる



josue20160801




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