アニマルウェルフェア
2015年06月07日
アニマルウェルフェアについて(第五章後編)
アニマルウェルフェアについて(第五章後編)
⑤恐怖および苦悩からの自由(適切な取扱い)
鶏たちが、恐怖や苦悩、ストレスを感じているか
見分ける簡単な方法があります。
それは・・・
『鳴き声』
※『コケコッコー!!』と鳴くのは雄鶏だけです。
雌鶏は、卵を産む直前に「ガア、ガア、ガア」と大きく鳴く以外は、
「コ、コ、コ」と小さく鳴く位で、とても静かです。
そもそも、自然(野生)の状況下で、
普段から騒がしかったら、
他の動物に狙われてしまいますよね。
産卵以外で、雌鶏が「ガア、ガア、ガア」と
強く鳴くのは異常を感じている証拠。
「ガア、ガア、ガア」という鳴き声は、
「悲鳴」であると考えても良いでしょう。
本来、鶏は静かな生き物です。
「悲鳴」をあげるのは原因があるから・・・
原因を解消せずに、
防音の為に窓の無い鶏舎で飼育するなど
愚の骨頂.
綺麗な声で鳴く子。
本人はコケコッコ―と鳴いているつもりでも
『コッコーー』と鳴いている子。
ちょこっとしゃがれた声で鳴く子。
みんな違う声で鳴きます。
声を聴いているだけでも楽しい
2015年06月02日
アニマルウェルフェアについて(第五章前編)
アニマルウェルフェアについて(第五章前編)
⑤恐怖および苦悩からの自由(適切な取扱い)
⇒適切な羽数・群れの構成、飼育者からの適切な取り扱いを
実施する事で鶏が恐怖や不安を抱かないようにする。
2015年05月23日
アニマルウェルフェアについて(第四章後編)
アニマルウェルフェアについて(第四章後編)
④正常な行動発現の自由(適切な空間、刺激、仲間の存在)
春夏秋冬では、鶏舎の床材に、
①木くず
②落ち葉
③腐葉土
④麦(稲)わら
⑤椎茸の原木
を使っています。
鶏たちはこれらを、つつき、掻き回し、
穴を掘っては、砂浴びをして遊んだり、
虫がいようものなら、
ラグビーでもしているかのように
獲物を奪い合いながら、走り回ります。
そして、疲れ果て、昼寝です。
風通しの良い止まり木で寝る鶏もいれば、
日差しの当たる場所で寝る鶏もいます。
少し寝たら・・・
また、遊び始めます(笑)
春夏秋冬の鶏たちには、
「正常な行動発現の自由」
は当たり前のことですね
2015年05月20日
アニマルウェルフェアについて(第四章前編)
アニマルウェルフェアについて(第四章前編)
④正常な行動発現の自由(適切な空間、刺激、仲間の存在)
⇒鶏にとって自然な行動ができる場所があること。
家族や仲間と一緒にいられること。
鶏の「自然な行動」の代表的なものを挙げますと・・・
①クチバシで「つつく」
②足(爪)で地面を「かく」
③砂(土)浴び ※鶏にとってのお風呂
④走り&飛び回る
⑤止まり木で寝る
⑥日向ぼっこ
等々・・・
ケージに閉じ込めたり、
コンクリートの上で飼育する等、
「自然な行動」を制限すると、
鶏たちは「異常な行動」をとるようになります。
時には、仲間の命さえも・・・
鶏は本来、森の中で、群れて暮らします。
その生息環境&条件をできるだけ再現することが
大切だと春夏秋冬は考えます。
続きは次回。
春夏秋冬の運動場は大まかに区切られています。
第一運動場の菜の花が良い感じに茂り、
鶏たちは楽しそうにかくれんぼ?しています
どこにいるかわかりますか?
こんな所や
こんな所に
2015年05月16日
アニマルウェルフェアについて(第三章後編)
アニマルウェルフェアについて(第三章前編)
③苦痛、損傷、疾病からの自由(予防・診断・治療の適用)
春夏秋冬では、「自然」、「予防」、「観察」の三方向から、
苦痛、損傷、疾病からの自由を保障しています。
「自然」: 鶏舎は鶏本来の生育環境に近づけ、
餌は鶏が自然界(野生)で食べるであろう状態のもを与えることで、
鶏に人工的なストレスを極力与えない。
「予防」: 万病に効く薬剤はこの世に存在しないし、
薬剤の投与で病気を治しても其の場凌ぎに過ぎない。
鶏が生来持っている自然免疫力、自然治癒力を高め、
薬剤に頼らない健康体づくりを初生ヒナ時から実践。
「観察」: 毎給餌時、30分の観察。
小規模&少羽数飼育だからこそ、一羽一羽に目が届き、
早期発見が可能となる。
春夏秋冬では、予防にはもちろん、
治療にも薬剤は一切使用しません。
日ごろから、ストレスを感じさせず、
安全な食事をしていれば、
重篤な病気にはかかりにくいと言えます。
万が一、病気になったとしても、
ニラやニンニク等薬効がある緑餌や生餌の食事療法で治療します。
毎日、欠かさず鶏の観察
コミュニケーションはとても大事!!