アニマルウェルフェア

2015年06月07日

アニマルウェルフェアについて(第五章後編)

アニマルウェルフェアについて(第五章後編)


⑤恐怖および苦悩からの自由(適切な取扱い)




鶏たちが、恐怖や苦悩、ストレスを感じているか

見分ける簡単な方法があります。



それは・・・


『鳴き声』

※『コケコッコー!!』と鳴くのは雄鶏だけです。




雌鶏は、卵を産む直前に「ガア、ガア、ガア」と大きく鳴く以外は、

「コ、コ、コ」と小さく鳴く位で、とても静かです。



そもそも、自然(野生)の状況下で、

普段から騒がしかったら、

他の動物に狙われてしまいますよね。



産卵以外で、雌鶏が「ガア、ガア、ガア」と

強く鳴くのは異常を感じている証拠。

「ガア、ガア、ガア」という鳴き声は、

「悲鳴」であると考えても良いでしょう。



本来、鶏は静かな生き物です。



「悲鳴」をあげるのは原因があるから・・・


原因を解消せずに、
防音の為に窓の無い鶏舎で飼育するなど
愚の骨頂.

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綺麗な声で鳴く子。
本人はコケコッコ―と鳴いているつもりでも
『コッコーー』と鳴いている子。
ちょこっとしゃがれた声で鳴く子。
みんな違う声で鳴きます。

声を聴いているだけでも楽しい



niwatori88 at 21:27|PermalinkComments(0)

2015年06月02日

アニマルウェルフェアについて(第五章前編)

アニマルウェルフェアについて(第五章前編)

⑤恐怖および苦悩からの自由(適切な取扱い)

⇒適切な羽数・群れの構成、飼育者からの適切な取り扱いを
実施する事で鶏が恐怖や不安を抱かないようにする。



5つめの自由は、前述の他4つの自由が確保できている場合、
保証されているも同然の自由であると春夏秋冬は捉えています。


鶏の習性に適った餌、環境、行動が確保されていれば、
鶏たちは恐怖や苦悩を感じることは非常に少ないように思えます。


次回は、鶏たちが恐怖や苦悩を感じているかどうか
見分ける方法について書きます。

並んで日向ぼっこ
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niwatori88 at 20:52|PermalinkComments(0)

2015年05月23日

アニマルウェルフェアについて(第四章後編)

アニマルウェルフェアについて(第四章後編)



④正常な行動発現の自由(適切な空間、刺激、仲間の存在)




春夏秋冬では、鶏舎の床材に、

①木くず

②落ち葉

③腐葉土

④麦(稲)わら

⑤椎茸の原木

を使っています。



鶏たちはこれらを、つつき、掻き回し、
穴を掘っては、砂浴びをして遊んだり、

虫がいようものなら、
ラグビーでもしているかのように
獲物を奪い合いながら、走り回ります。


そして、疲れ果て、昼寝です。


風通しの良い止まり木で寝る鶏もいれば、
日差しの当たる場所で寝る鶏もいます。


少し寝たら・・・

また、遊び始めます(笑)



春夏秋冬の鶏たちには、
「正常な行動発現の自由」
は当たり前のことですね


初生ヒナの時から、一日中、走り回っていますから。

何かを発見!
一斉に集まります!!
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遊び疲れたら・・・・
・・・寝ます
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niwatori88 at 18:00|PermalinkComments(0)

2015年05月20日

アニマルウェルフェアについて(第四章前編)

アニマルウェルフェアについて(第四章前編)


④正常な行動発現の自由(適切な空間、刺激、仲間の存在)

⇒鶏にとって自然な行動ができる場所があること。
家族や仲間と一緒にいられること。



鶏の「自然な行動」の代表的なものを挙げますと・・・


①クチバシで「つつく」

②足(爪)で地面を「かく」

③砂(土)浴び ※鶏にとってのお風呂

④走り&飛び回る

⑤止まり木で寝る

⑥日向ぼっこ

等々・・・



ケージに閉じ込めたり、
コンクリートの上で飼育する等、

「自然な行動」を制限すると、
鶏たちは「異常な行動」をとるようになります。


時には、仲間の命さえも・・・



鶏は本来、森の中で、群れて暮らします。

その生息環境&条件をできるだけ再現することが
大切だと春夏秋冬は考えます。



続きは次回。

春夏秋冬の運動場は大まかに区切られています。
第一運動場の菜の花が良い感じに茂り、
鶏たちは楽しそうにかくれんぼ?しています
どこにいるかわかりますか?
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こんな所や
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こんな所に
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niwatori88 at 18:00|PermalinkComments(0)

2015年05月16日

アニマルウェルフェアについて(第三章後編)

アニマルウェルフェアについて(第三章前編)


③苦痛、損傷、疾病からの自由(予防・診断・治療の適用)

春夏秋冬では、「自然」、「予防」、「観察」の三方向から、
苦痛、損傷、疾病からの自由を保障しています。



「自然」: 鶏舎は鶏本来の生育環境に近づけ、
      餌は鶏が自然界(野生)で食べるであろう状態のもを与えることで、
      鶏に人工的なストレスを極力与えない。


「予防」: 万病に効く薬剤はこの世に存在しないし、
      薬剤の投与で病気を治しても其の場凌ぎに過ぎない。
      鶏が生来持っている自然免疫力、自然治癒力を高め、
      薬剤に頼らない健康体づくりを初生ヒナ時から実践。



「観察」: 毎給餌時、30分の観察。
       小規模&少羽数飼育だからこそ、一羽一羽に目が届き、
               早期発見が可能となる。



春夏秋冬では、予防にはもちろん、
治療にも薬剤は一切使用しません。

日ごろから、ストレスを感じさせず、
安全な食事をしていれば、
重篤な病気にはかかりにくいと言えます。


万が一、病気になったとしても、
ニラやニンニク等薬効がある緑餌や生餌の食事療法で治療します。


毎日、欠かさず鶏の観察
コミュニケーションはとても大事!!
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