息子の遺体か 両親・行政気付かず
10月17日 18時55分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141017/k10015489691000.html 東京・稲城市の住宅で、16日、この住宅に住む
58歳の息子とみられる
白骨化した遺体が見つかりました。
住宅には
足の不自由な82歳の父親と認知症の78歳の母親が同居していましたが、
息子の死には気付いておらず、行政も先月末から夫婦の介護認定の手続きを進めていましたが、
息子の死を把握できていませんでした。
16日夕方、東京・稲城市の住宅で、「この家に住む息子の行方が分からなくなっている」と、
訪ねてきた市の職員から110番通報があり、警察官が調べたところ、2階の部屋で
58歳の無職の息子とみられる白骨化した遺体が見つかりました。
状況から、ことしの夏には死亡していたとみられています。
住宅には82歳の父親と78歳の母親が同居していますが、
父親は足が不自由で
2階には自分で上がれず、母親は認知症だということで、2人とも息子の死には
気付いていなかったということです。 稲城市では先月26日に、母親について「はいかいが心配だ」と民生委員から連絡を受けたため、
4日後に市の包括支援センターの職員が介護認定の手続きを進めるために住宅を訪問し、
その際、
父親から「最近、息子がいない」と相談を受けていました。 職員はその後も2度住宅を訪れていて、16日は市の担当者が訪問した際に
息子の所在について改めて相談があったため通報したということですが、
結果的に行政も16日まで息子の死を把握できていませんでした。
稲城市 こうした結果になり残念
稲城市高齢福祉課の秋和広子課長は「こうした結果となり、残念に思っています。
関係する担当者それぞれが手を差し伸べたほうがいいと思うことがあれば、
声を寄せ合うことが大切で、こうしたことを繰り返さないためにも、地域の見守りと
行政が連携することが重要だと改めて思いました」と話しています。
近所の人は
一家を知る近所の男性は「奥さんは、最近は認知症の症状が出ることが多く、
外に荷物を置き去りにすることもあり、地域で声を掛けるなどしていました。
こうした結果になり悲しいです」と話していました。