2005年10月
2005年10月20日
2005年10月19日
「私の話」 鷺沢萠 河出文庫
私はこのひとの作品をすべて読んだわけではないが、デビューの時から知っていた。 それは同い年、という単純なものからであったが、「川べりの道」を読み、文筆力と繊細な感受性を持った人である、と思った。 あと、「ああ、一生懸命な人だな」との印象も持っていた。
かの島田雅彦さんはロシア文学科、大学は違うが彼女もそうであり、若くして注目されていたことも(男女の違いこそあれ)共通した印象として私の中にはあった。 島田さんは、こむつかしさ?こそとれてきたものの、かつてのやんちゃさを持ち続けたままかくも素敵な中年!?(すみません)になられ、ああ、この日本でも、こんな生き方ができるひともいるんだなあ、とご活躍ぶりを楽しく拝見し、これから「かくも素敵な老年」をすごされるのだ、と思い、楽しみにしている。
そして、鷺沢さん。 この人も、そんな日本人(正式にはダブル:ハーフ、あるいはクォーターという言い方に替わるもの。韓国人の祖母を持つ彼女は積極的に二つの文化を担う努力をしていたようだ)のひとりとして素敵な年を重ね、同い年の私に夢を見させてくれるはずだったのに。。
今日は彼女の本を読んで、正直、感動した。そして、共感した。生きていてほしかった… 直接知る人ではないが、近くに感じる。 ご冥福とともに、一生懸命な彼女がその結末を後悔していないことを、心よりお祈りします。
本書より、今まで自分が漠然と感じていたいい言葉をもらった。下記に引用。
「弱者には同情ではなく愛情を注ぐこと」
かの島田雅彦さんはロシア文学科、大学は違うが彼女もそうであり、若くして注目されていたことも(男女の違いこそあれ)共通した印象として私の中にはあった。 島田さんは、こむつかしさ?こそとれてきたものの、かつてのやんちゃさを持ち続けたままかくも素敵な中年!?(すみません)になられ、ああ、この日本でも、こんな生き方ができるひともいるんだなあ、とご活躍ぶりを楽しく拝見し、これから「かくも素敵な老年」をすごされるのだ、と思い、楽しみにしている。
そして、鷺沢さん。 この人も、そんな日本人(正式にはダブル:ハーフ、あるいはクォーターという言い方に替わるもの。韓国人の祖母を持つ彼女は積極的に二つの文化を担う努力をしていたようだ)のひとりとして素敵な年を重ね、同い年の私に夢を見させてくれるはずだったのに。。
今日は彼女の本を読んで、正直、感動した。そして、共感した。生きていてほしかった… 直接知る人ではないが、近くに感じる。 ご冥福とともに、一生懸命な彼女がその結末を後悔していないことを、心よりお祈りします。
本書より、今まで自分が漠然と感じていたいい言葉をもらった。下記に引用。
「弱者には同情ではなく愛情を注ぐこと」