2013年07月22日

みんないいこと言うなぁ〜

念願の大槌訪問してきました!

6人、という少人数でしたが、貴重な素晴らしい体験をさせていただきました。

詳細はこちらで→……と姉のブログにちゃっかり便乗しようかと思って今、覗いたら…忙しくてまだアップしていなかった!皆様、しばしお待ちくださいませ。

たっくさんお話はあるのですけれど、今回のテーマ「いいこと言うなぁ」からまず大槌編。

大槌訪問のきっかけはINOCINQのお隣さんが朝日新聞記者の東野さんで、東野記者は3.11以後住民票を移してずっと腰を据えて大槌の取材を続けていらっしゃる、ということからでした。3年目にもなる下宿先は大槌の副町長さんのおうち(途中で副町長になっちゃったのですが)です。

そこの奥様に下宿を受け入れることにした経緯を伺いました。

震災、津波の後は家を失った地元の人がいっぱいですから、とても余所から来た人に貸す物件などありません。

不動産屋さんから東野記者のことをきき、ご夫婦で「そういう人なら受け入れてもよい」とお考えになったそうです。

というのは町長以下、沢山の役場の人たちを失い、発信力がなくなっていて、

―このままでは大槌が忘れ去られてしまう―

という危機感をもっていたところに東京の新聞記者が住んで取材活動をする、という話だったからです。でも不動産屋さん曰く、「とにかく逢ってみてからにしたら」….それはそうですよね。

で、面接(?)しました。その時の東野記者の言葉です。

「生きた人(助かった人)は言葉で伝えられるけれど、死んだ人は(自分で)伝えることができない。生きたあかしも何もかも忘れ去られてしまう。今のうちに死んでいった人たちのことを文字にして残したい。」

この言葉でもう、迷うことなくお引き受けすることにしたそうです。

朝晩の栄養たっぷりのごはん付の下宿先。

その東野記者を訪ねて様々な方たちの交流の場にもなっているらしいお宅は温かい気が流れていました。

「いいこと言うなぁ」その(2)

伸子がお世話になっている美容サロンはちょっと変わっていて、スタッフの「食」に関する好奇心がハンパじゃないのです。

どうもオーナーが健康おたく(違うか?)らしく基本一人暮らしのスタッフも「自炊」、何しろ「コンビニ出入り禁止」ときいたこともあるくらい。

この前行ったときの店長の言葉「最近、○○(CMでお馴染みの清涼飲料水?の一種)うちでは禁止になりました。(禁止の理由も教えてもらいましたがここでは割愛)仕事上の他のことは絶対"禁止"はしないんですよ。アドバイスとか提案とか注意とかで…だから下の者も色々言うし。"これはダメ"っていうのが食のことだけ、ってすごくないですか」

と誇らしそうでした。心からオーナーを尊敬してるらしいのもいい感じ!


「いいこと言うなぁ」その(3)

またまた店長発言。彼の妹さんは有名な俳優(コメディアン?)さんの主催する劇団のメンバーで、生き生きと舞台で活躍しているらしいのです。

「みんなモチベーション高いんですよ。舞台の時も練習の時も。モチベーション高くなくてもいいんですよ、でもそういう人は舞台に出れない。」

「それってすごくないですか?モチベーション高くない人は舞台に出れないんですよ。そういう職場ってちょっと羨ましい。」

伸子も羨ましい。だって組織って「やる気あるのかっ!」と渇を入れたくなるようなヒトがいるのですもの….

堂々と。あっ、「すごくないですか」って店長のクチグセだったのかしら?今度気を付けて聴いてみよう。

そういえばその劇団の座長夫人、天然で面白い方らしいのは前から聴いていたけれど。

「趣味」の欄に「登山」と書いて、括弧して「下山も含む」と書いたらしく…..

「趣味 登山(下山も含む)」いいこと言うなぁ!その(4)でした。

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2013年06月05日

ストリート・スマート

川島良彰氏の新刊「私はコーヒーで世界を変えることにした。」
ポプラ社 ¥1,365(税込)

ひと月前に発売と同時に手に入れ、あっというまに読んでしまいました。

やっぱりカッコイイ!….世界に誇れる日本人ベストテンに絶対入るわ!!….と一人で興奮。

「すごい生産者がいる、すごいコーヒーがあると聞けば、どこへでも飛んでいく。

たとえ、それが中南米の密林の奥地であろうと、アフリカの高地であろうと、アラブの荒野であろうと…..。

おいしいコーヒーのあるところを目指して、ただひたすら突き進む。」

「『コーヒーのために私ができることはすべてやる』私は、それを実践して生きている」

ね、カッコイイでしょ!

内戦に巻き込まれ、大地震にあいながら世界を股にかけて活躍するコーヒー界のインディジョーンズ、コーヒーハンター川島良彰。

もう、生き方も考え方も全て素敵♪

で、今回の本でわかったことのひとつ。

若い時にエルサルバドルの内戦下で結婚し、ジャマイカの厳しい環境を共に生き抜いてきた妻とハワイ時代に協議離婚した―ということは前の本で読んで知ってましたが、、

この1回目の奥様もカッコイイ、ということ。

別れるときに義母にあいさつに行ったら「あの子は発展途上の男が好きなのよ。安定は求めていないのかもね」この母にしてこの娘あり、あっぱれな母娘だった、と書いているけど、「発展途上の男が好き」なんて、イイオンナに決まっている…..

川島氏に「私は今でも彼女のことを心から尊敬し、共に生きた日々に心から感謝している。」と言われるなんて。

と、この本でいくらでも語れる(笑)のだけれど、一番感動した部分は「ストリート・スマート」という考え方のこと。

「どんなときでも何とかなる」

「どんな状況でも何とかする」

「常に楽しくおもしろく生きる」

という生きるための心構えであり、生き抜くために覚えておくべき究極のポジティブ思考のことなんですって。

さらにそれは

「自分自身のためだけではなく、自分を必要としているすべての人のために、自分ができることはすべてする」という生き方。

自身の持てる能力やネットワークを必要としている人のために使う、ネットワークは自分の為ではなく他者の為に利用することで広がっていく、ということ。

川島氏はこの身元保証人でもあったベネケ大使(エルサルバドルの駐日大使だった)の教えを「私の中心を貫く芯になっていった」と言っています。若い時に知り、その後28年ほど続く海外での暮らしやビジネスの礎になった、と。

カッコイイ素敵な人が居る一方で、小さなイヤになっちゃうオトコたちも出てきます….

この本、日本の若いビジネスマン達に読ませたい!!そして読んで「ストリート・スマート」を実践してイイオトコになっておくれ!!

と思っていたら、ハンサムウーマンのデキルオンナR女史から読後感想が届き….(面白い本教えて、といわれて数冊推薦したらすぐアマゾンで取り揃えた写真を送ってきた…さすが!…そしてすぐ読んだみたいで)

「安心安全な日本でお仕事をしている自分がどんなに幸せなのか改めて感じながらまだまだ余力有りとパワーがみなぎってきました。」

まだまだ余力有り?パワーがみなぎってきた??….

やっぱりこれからの日本は女子が頑張るのだわ、と実感したのでした。

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2013年05月05日

繋がる、ツナガル…

いつか逢いたいなぁ〜….とご著書を読んで思いを募らせていると、ほんとうにその「いつか」がきて、ということがあるのは何度かご報告していますが。

今回は「繋がるなぁ!」ということが続いたオハナシです。

先日、カイハウスにて、「ドイツのケンタロー」みたいな若手男性料理家のプレスお披露目みたいのがありました。

(関わっていないので微妙に違ったらごめんなさい)彼のオリジナルナイフを貝印が作っている、というご縁みたいです。

で、そのドイツのケンタロー氏に「日本人で逢いたい人」を聞いたら「ケーニッヒの島崎氏」とのことで、ご連絡を差し上げ、はじめてカイハウスに来ていただきました。

ずいぶん前に「ソーセージセミナー」の講師をお願いして断られ、いつも美味しくいただいたり仕事に使ったりしながら残念なまま月日が経っていました。

そんな事情をご存知の貝印のT氏、「やっとカイハウスに来てもらえるね」なんて。

こちらとは関係ないんですけど何だか嬉しい♪

何と言っても「日本人で逢いたい人」に挙げてもらえるなんて、我がことのように嬉しいです。

又前回、伊勢丹メンズ館の「サロン ド シマジ」のことや島地勝彦氏のご本のこと書きましたが、そこのシガーバーでミカフェートhttp://www.mi-cafeto.com/の川島氏のコーヒーセミナーがある、ときき、やはり貝印のT氏と行ってきました。

伺ったとたんに「何度も電話してるのに全然繋がらなくて!」と川島氏に言われ…ごめんなさい、ほんとにこの1年、居ないことが多いので。

とご無沙汰をお詫びし、島地氏と川島氏が「仲良し」なのを目の当たりにして当然のような….

「繋がった」ことに改めてビックリするような….

う〜んやはり"世間は狭い"

カイハウスでのコーヒーセミナーの時から「なんとかこの"世界に誇れる日本人"をマンガにしたい」と思い、小学館のM氏に繋げて2年、「今年中に連載始まります」とのご報告を受け、すっごく楽しみにしていた矢先の再会。

おそらく世界で一番、といえるであろうミカフェートのブルーマウンテン(深煎りのシャンパンボトル入りグランクリュ)を最高の入れ方で川島氏本人が入れて下さり、最高のカップ(チタンの2重構造―全くといっていいほど氷が溶けない)で飲んだアイスコーヒー……

島地さま、「知る悲しみ」とはこういうことですね。

それにしても色々な人、いろいろなコトが繋がる、ツナガル!歳をとるのも悪くないわ、と思うのはこんなことがあった日なのでした。

あっ、6月に吉祥寺のアトレ1Fに「ミカフェート」がオープンします!

買うことも飲むことも出来るそうです。


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2013年04月07日

甘い生活

お仕事で色々なシェフにお逢いして打ち合わせや撮影立会いや、昔と違って出歩くことが多い。

最近は配布レシピ作成にも関わっているので校正の為に青山のハルコのオフィスにもおじゃまするし、つまり移動の為に電車に乗るので、貴重な「読書の時間」がとれる。

で、乗り過ごして引き返したり、慌てて飛び降りたり、と相変わらずの伸子である。

最近読んだ本。

「使いきる」           有元葉子  講談社

「松浦弥太郎の仕事術」      松浦弥太郎 朝日文庫

「夜行観覧車」          湊かなえ  双葉文庫

「阪急電車」           有川浩   幻冬舎文庫

「塩の街」            有川浩   角川文庫

「プレゼンの極意はマンガに学べ」 三田紀房  講談社

う〜ん、我ながらこのラインナップはどうなんだろ?(笑)

全て「乗り過ごすほど」面白かったですけど….って本の内容より伸子の資質の問題か!?

今は島地勝彦本に嵌っていて、5冊のうち3冊読破

「愛すべきあつかましさ」  小学館新書 
       
「えこひいきされる技術」  講談社α新書

「甘い生活」        講談社

と読んで今は

「異端力のススメ」     光文社文庫

もうすぐ

「人生は冗談の連続である」 講談社

何でこんなことになっているか、というと、5月のお取組み先の「オステリア ロッカ」にお打合せに行った時、常連客のシマジ氏の「島地勝彦スパゲッティ」というのがある、というハナシになり、それをキッチンステージで再現することになり….

ご本人もOKしてくださったし、とにかく伊勢丹メンズ館の8Fに「サロン・ド・シマジ」というセレクトショップがあるので、連動するし面白いんじゃない、ということで…..

シマジ氏は元プレイボーイの編集長で、集英社インターナショナルの社長もやって、今はWEB上で「乗り移り人生相談」(日経BPネット)なんかもしてるらしい….読みたいけど

忙しくて探したり頼んだりしてるヒマないなぁ、と悶々としていたある日、―もしや…..と

メンズ館8Fのサロン・ド・シマジに行ったら…あたりまえだけど置いてあって興奮して3冊買い、又2冊買いに行き、という状態。

18歳の時マストロヤンニの「甘い生活」を観て、「ようし、編集者になろう!」と決心したシマジ氏、伸子の知っている編集者とは「スケールが違う」!!

誰にでもオススメできる本かどうか….誰でも面白いと思うか、ビミョーなエッセイの数々だが、「甘い生活」の巻頭はあの素敵な塩野七生さんが「島地さんと私」という題で推薦文を書いているのだ!これだけでも読む気になろう、というもの。

「微妙にしろ、距離は必ず置く。これが彼が編集者として成功した理由ではなかったかと想像している。」

と塩野さんは書いている。

葉巻やシングルモルトが好きで「女になりたい位女好き」でオシャレで過激で….

若い時はとても伸子のテニオエルヒトではなかったでしょうが、41年生まれということは今年72歳、

いい感じに枯れているかも….と何を考えているのだ、伸子。

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2013年03月22日

伝える、伝わる?

食べることは大事だから

心も体も作るのだから

美味しいものを食べたらそれだけでシアワセな気持ちになれるし…

何よりこれから大きくなる子供たちや子供を産み育てる若い人たちは「食」を大事に考えて、へんなもの食べないでね!

といつも周りに伝えているつもりですが…..

そう簡単に人は変えられない、「正しいことはつまらない」ものね、あまり言うと鬱陶しいだろうし…..

先日、3泊5日の弾丸ツアー(笑)でアメリカのアナハイムに行ってきました。

アメリカ最大のオーガニックのエキスポの視察旅行で、愉しかった〜♪

何しろ3,000社も参加しているというエキスポ会場を堪能し、それ以外は中級、高級、オーガニック、などなどのスーパーマーケットを次々訪れる、というマニアックな3日間でした。

そのときにご一緒したW氏は小6のお孫さんを連れて参加なさったのですが、「流通に興味がある」というかわいい坊や、スーパーマーケットの会長のW氏曰く、家では「ヘンナモノ」は食べさてもらえないらしいとのこと。

「彼のママは息子さんのお嫁さんですよね?」と疑問をぶつけてみました。

だって「育てたわけでもない」「元は他人」を自分と同じ考えで同じ食生活をしてもらうなんて至難の業。どうしてW氏の影響をそんなに受けたのか、もともとそういうヒトだったのか?

その答えは

「いつもセミナーを受けているからね、長い間。」

というものでした。

W氏は毎月、色々な方に講師に来ていただいて、ご自分のスーパーマーケットの従業員とお客様相手にセミナーをしてらっしゃるのでした。

そういえば前にS先生から

「パートさんに時給を払ってセミナーを受けてもらっている珍しいスーパーだ」

とお聞きしたのを思い出しました。

何人もの方から「一度行った方がよい」と言われている、伸子が今一番行きたいスーパーです。

そんなところにお嫁に来たら、舅や夫がそんなふうに生きていたら、それは影響うけますよね….そうなりますよね!

そうか、「伝わらない」のはちゃんと伝えていないからなのかもしれない。

伝わるまで続ければ伝わるのだ!努力あるのみ!!

と納得した伸子なのでした。

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2013年02月21日

自炊男子

100人セミナー「食卓の向こう側」のときに買った「ここ 食卓からはじまる生教育」という本が素晴らしくて、忙しいなか、アッというまに読んでしまいました。

そんななか、そのセミナーにも参加してくださったKさんが「"自炊男子"という本が感動的でとても良かった、食卓の向こう側の佐藤弘さんのお書きになった小説で」とお教えくださり…

えっ、佐藤弘さんはそんなものまで書いていらっしゃるの?

知らなかった〜とすぐメール。

そうしたら「ちょっと違う(笑)」という題で返信が。

おなじ「佐藤」でもヒロシではなく「剛史」さん、とのこと、サイトも教えて下さったのですぐ見てみると、お、面白そう!

しかも、佐藤剛史さんは「ここ」を書いた人(内田美智子さんと共著)ではないですか。

読みた〜い、と思いながら翌日を迎えると何やらプレゼントが届き…

Kさんが「早合点で違う佐藤さんでした。とても面白かったので」とアマゾンで注文して贈って下さったのです。

伸子のツボをついた素晴らしいプレゼント♪

キャー嬉しい、と一人で声をあげてしまいました…

で、面白かったです&感動しました。フィクションですが登場人物にはモデルもいて(全部ではないでしょうが)彼らが語っていることは実際に語られた言葉で、そういう意味では事実も多く、というオハナシなのです。

全ての高校生と大学生に読んでほしいなぁ….もちろん「元」学生の方たちにも!

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<彼女が話してくれた小学校の時の校長先生の言葉>"自炊男子"より

「いただきます」「ごちそうさま」をなぜいわなければいけないか分かりますか?

「いただきます」の意味の一つは、作ってくれた人の命をいただくということです。

命とは時間です。

ある人が80歳で亡くなったとしましょう。ということは、80年間という時間が、その人の命だということです。

今朝、皆さんのお母さんは30分かけて朝ごはんを作りました。

今日の夕食、お母さんは、1時間かけて夕ご飯を作ります。

その朝ごはんには30分ぶんの命、夕ごはんには1時間分の命が込められているのです。

皆さんが生まれてから今日までの時間、お母さん、お父さんは、自分の命の時間を使って、皆さんを食べさせてきたのです。

そして、これから親元を離れるまで、ずっと、皆さんは、お母さん、お父さんの命の時間を食べていくわけです。

「いただきます」の意味の一つは、作ってくれた人の命を粗末にすることです。

心を込めて、「いただきます」「ごちそうさま」を言いましょう。

食べ物を作ってくれた人に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

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愛する人にその人のことを思って作ったものを食べさせてあげられる幸せ、そういうごはんを食べることができる幸せをもっとみんなに知らせたい…みんな、幸せになりますように。

「ここ 食卓から始まる生教育」
内田美智子 佐藤剛史 西日本新聞社 ¥1,429+税

「自炊男子」
佐藤剛史 現代書林 ¥1,400+税

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2013年01月20日

学習が必要なおいしさ、必要ないおいしさ

「和菓子のアン」(坂木 司)もとても面白かったけれど、最近読んで伸子がはまった本。

「外食2.0」君島佐和子 朝日出版社 940円+税

君島さんは「料理通信」の編集長、「食欲の最前線に立って新しい『味わう技術』を伝える」とありますが、店と客、両方の視点から探った「味わう技術」、食のトレンドがわかり、外食の行方と楽しみ方がわかり..いや〜面白かった!

例えば「おいしさ」には「学習が必要なおいしさ」と「必要ないおいしさ」がある、とのこと。

大雑把にいえば「アミノ酸・脂肪・糖分」が多ければ誰でもが「おいしい」と感じる、体が無意識のうちに「おいしい」と思ってしまうので、和菓子よりはケーキのほうが「わかりやすいおいしさ」ということになるらしい・・・。

まぁ、ケーキと言っても「ショートケーキ」「ロールケーキ」「プリン」といった万人好みの"ふわ・とろ"系で、素材の味を力強く表現する重量感あるフランス菓子は「学習の必要なおいしさ」ですよね、なんてことがわかりやすく書いてあり、モヤモヤしていたことを霧がはれるように分析してくださっていて、気持ちいい。

"迎えに行ってキャッチする"タイプの食べ物は経験を積まないと美味しさがわかりにくい。

外来の食べ物は基本的に「学習が必要なおいしさ」だけれど、日本の食文化なのに「学習が必要なおいしさ」がふえている―日本人の食生活が欧米化したために食卓から消えつつある食べ物は「学習が必要」になっている・・・そうなんですよね。

また、「あの店おいしいよね」というほめ言葉は「おいしい」が重要なんじゃなくて、誰が言っているかが重要・・・

私も昔から「おいしいフランス料理のお店を教えて」と言われると、とても悩んでしまい・・・

この人はどのくらいフレンチを食べ込んでいる人かしら、お店に何を求めているかしら、と色々考えて即答はできない、ということが多かったなぁ・・・

今は「最近のお店事情を知らない」ということで又答えられず!(笑)

などと昔のことな思い出しながら、忙しい中、あっという間に読み終えました。

「食の世界の川久保玲」君島佐和子さま、尊敬申し上げます。

こんな拙い文では上手く伝わらないわ・・・食の世界は奥深い・・・

是非読んでいただきたい一冊です

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2013年01月05日

理想の自分

12月のある日。

小学三年生のモモコが宿題の「音読」を「聴いててね」と読み始めました。

父兄が聴いてカードに○をつけたりはんこを押したりしなければいけません。

うん、わかった、聴いてるから大きな声で読んでね♪

今回はお話ではなく詩のようです。

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「いつか」  関洋子

母さんはあとまわし

いつも

いつもあとまわし

自分のことはあとまわし

お風呂も寝るのもあとまわし

母さんはいつもこぼして歩く

笑顔ややさしさを

いつか母さんを

母さんだけでいっぱいにしてあげたい
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8歳のかわいい大きな声で読んでくれた素敵な詩。

モモちゃん、いい宿題ね!

ばあばはその詩の「母さん」が理想の自分。


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2012年12月26日

幸多き一年

今年も残り僅か...一年を振り返り色々なことを思っています。

あの方にもこの人にもご無沙汰してしまった.....

どうしてこんなにゆとりのない毎日なのか!....という反省。

こんな素敵な方たちと知り合えた、よいお仕事にたくさん巡り会えた、という幸せな気持ち。

反省と幸せを天秤にかけると(比べるものじゃない?..確かに!)幸せが断然多いから、良い一年だったんだなぁ〜と思います。

反省の数は置いといて(これだから繰り返すのね、と反省。あれっ?)

ちょっと「シアワセ」数えてみます。

まず、私の恋人、ゲンゲンが12月2日に11歳になりました。昨年10歳になったときより、11歳、って「ティーンエイジャーに突入」みたいな感じで感慨深いです。

ずっと前にも書いた気がするけれど、ゲンが産まれたあの12月に思ったこと。

―赤ちゃんて誰かの愛がなければ絶対に生きてられないんだなぁ〜―ということ。

当たり前だけれど、昼夜関係なく2〜3時間ごとに母乳をあたえ、おむつを替え、という母になった娘の奮闘をみていて、自分の時は夢中でわからなかったけれど、しみじみと思ったのです。

又、その母を支える周りのひとたちも居て、すくすくと育つことが出来る、ということも。

そして、師走の街に買い物に出ると、人生に疲れたような中年男性や暗い顔をしたお年寄りがいっぱい...

車の中からあの人にも、この人にも「誰かの愛」があったから今、育って生きているんですよ、今生きている、ってことだけでシアワセなことなんだから、と声をかけたい気分になったことを昨日のことのように思い出します。

で、今年の幸せのひとつ。

数日前にテレビで「38度線のマリア」といわれた日本女性のことを紹介していました。

戦後の韓国で苦労しながら孤児たちをたくさん育てた方の話...

ゲンが「38度線のマリア、ってどういう意味?」と訊くので、38度線を説明し、マリアのことは「キリストのお母様だけれど愛情にあふれた素敵な女性のことを"マリアさまのよう"というのよ」と言ったら....

「じゃあ、ばあばはマリアだね!」ですって!!

こんな素敵なクリスマスプレゼントをいただけるなんて、神様、ありがとう、と心の中で手を合わせたのでした。

幸せのもうひとつ。

カイハウスで4回シリーズでやらせていただいた「食の基礎」講座、終了して半年近く経ち、はるか昔のできごとのような気がしていた暮れのある日、セミナー参加の為カイハウスに伺ったら「今日いらっしゃると思って」とお手紙と素敵なプレゼントを渡されたのです。

「―先生のセミナーに参加させていただき、感謝の気持ちで一杯です、ありがとうございました。結婚してかなりの年月がたっていますが、基礎を知らないことを自分なりに自覚していましたが改めて『目からうろこ』でした。

今ではちゃんと出汁やスープもとれて自分なりの調味料もみつけることが出来ました。『五目豆』は毎日、小鉢に入れて、朝食にいただいています。

先生のセミナーを受けて、私の生活はとっても豊かになりました。心構えというか人生が変わった感じです。―略」

そしてメールを開けば、来年1月の受講申し込みにOKの返事をした生徒さんからこんな嬉しい返信メール。

「ありがとうございました。もう、先生のお料理が頂けると思うと、本当に嬉しく、

又、料理上手な女性になりたい気持ちが、ヒーットアップします。それと、先生のお話し楽しみにしております。先生も良いお年をお迎えください。」

春先に10年位ブランクのあった方と伊勢丹で再会、「やっぱり先生のお料理が一番美味しい、又通いたい」と復活してくださった生徒さんからの今年最後の嬉しい言葉。HPをみて伸子が「伊勢丹」に居る日に訪ねてくださったありがたい再会でした。

まだまだあります。やっとできた待望の赤ちゃんを産む前に、と短い期間にたくさん通ってくださり、出産の前にご実家に帰るときに「ほんとうに巡り合えてよかった、安心して産み、育てられます。」と言ってくださった方も。

「どうしても通わせたい」と紹介してくださり、ご一緒に付き合ってくださった生徒さん(ご本人も食のプロなのに!)にもほんとうに感謝でいっぱいです。

こんなに幸せな気持ちを味あわせてくれる良きお仕事に恵まれていることにも神様に感謝して、来年も沢山勉強して大事なことを発信していきたい、と誓う伸子なのでした。

源太郎が産まれてからの10年は伸子にとって激動の10年でもあり、大変なことが次々と起こる(今考えれば)辛いことも多い年月でした。

でも、敬愛する佐藤愛子先生ではないけれど起こることに立ち向かってバッタバッタと切り倒しながら無我夢中で過ごしてしまい、不幸だとか、ついていないとか感じるヒマもなかった、という日々だったのでした。

「忙しい」のは悪いことばかりではないかも、ですね♪

私もたくさんの周りの方に支えられて幸せを感じながらこの一年を過ごすことができたのでした。

その人たちに、感謝のことばをちゃんと伝えているかしら?

今年最後のお仕事は「愛と感謝を伝える」ことかもしれません。

この「ひとりごと」を読んでくださった皆様にも良き新年が訪れますように。

有難うございました☆☆☆


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2012年11月23日

伸子の妄想

この話は20年も前からの伸子の妄想で、聞いた人も多いと思いますが…

友人の友達の友達(こういうのは“知人”というのか?)が話してくれた彼女の義母のこと。

同じ敷地に住んでいる一人暮らしの我儘お義母さま、身体を壊して入院、ということになり…(ずいぶん前のことなので病院も完全看護ではなく)付き添いの方を頼んだのでした。

夜も泊ってくれる24時間体制の付き添いさん、何だかきれいな奥様風のヒトで、すっかり気に入って、退院にあたって「自宅にも来て頂戴」となったそう….

退院出来る位なので介護などそうあるわけではなく、夜、トイレに付き添うくらいで昼間は話し相手になる程度。

閑だから、と気の利いた料理をささっとつくり、同じ敷地のお嫁さんである我が知人におすそ分けなんぞくださったり。

実はそのオクサマ、夫の浮気を懲らしめるために3人のお子たちを置いて車ひとつ(という形容も変だけれど….かっこいい外車だったそう)で関西からプチ家出(にしては長いが)して来て、病院の付き添いのオシゴトをしていた、という…勇気ある女性なのでした。

で、伸子が驚いたのは彼女の報酬….
お義母様はひと月65万円のお約束で来てもらった、というのです。

食費も家賃もいらない、自由がないとはいえ、仕事も半分遊んでいるようなものなのに!
まあ、今考えるとバブル真っ最中の頃でしたから。

―ここからが伸子の妄想―

その話をきいてから、「住み込み」というのに憧れて、新聞の求人欄をちょこちょこ読むようになった伸子、あるんですよ〜求人!(20年も前のハナシですけど)

「住み込みのお手伝いさん求む 当方社長宅老夫婦のみ テレビ付個室有、週休2日月給25万 年2回賞与有」

いいでしょう?65万からみたらずいぶん安月給だけれど、会社勤めなら必需品のスーツも靴もいらないし、家賃も食費もかからない!

とりあえず年2回のボーナスをおこずかいにあて、月給25万円は丸々貯金。そうしたら1年で300万、2年で600万も貯まるではありませんか!

で、2年で暇乞いして、600万もってフランスかイタリアに料理留学、というのはどうだろう?

でもでも、あまりにも気が利いて料理も上手なので気に入られすぎて手放してもらえなかったらどうしよう….

とあくまでポジテブな伸子なのでした。

何年間も時々妄想しては楽しんでいたのですけど…だんだん若さが遠のき…でも、最近はバージョンアップした妄想が!

お金持ちの実業家夫妻、(芸能人夫妻でもいい)二人で忙しく働いているので家の中を任せられる人が欲しい、

子供にもきちんとしたものを食べさせてほしいし、マナーも教えてほしい、家の中もきれいに、しかもセンス良く保ってほしいetc,etc………

大丈夫、ワタクシ、何でもできます!(お金は使っていいので)若い使用人も雇い、掃除や下拵えや様々な肉体労働はきちんと指示してやってもらい、いつも気持ちの良い生活が送れるように調えます。

そうそう、「週末にお客様をおよびしたい」なんてご要望もお任せください。メニューを考え、お花を飾り、お客様に合ったおもてなしをきちんといたしますから!

それに、伸子の最大の武器、それは「口が堅い」ということでございます。(ほ、ほんとですか!?)皇室にお仕えしたつもりで秘密はお墓まで持ってまいりますので!

なんて感じで、愉しい妄想、留まることを知らず、晩秋の夜は更けていくのでいくのでした。


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2012年11月05日

伸子のひとりごと

今日のお題は「伸子のひとりごと」。

最近ブツブツと一人で思ったりつぶやいたりしていることその(1)

前から「トイレの蓋をしない」人が多いことに腹を立てている伸子、何と最近は「そもそも蓋がない」水洗トイレがあるっ!ということにとても違和感を覚えてます。

何だかヘン…。悪い気が充満しそうでなじめません。

こんなことに拘るなんてこちらがヘンなのかしら?

トイレは用を足した後「蓋を閉める」、「水を流す」、「手を洗った後水回りがきれいか確認する」という順番を守ってほしいなぁ…。

前にも書いたけど、きれいな、お化粧もシッカリなおして出てきたらしき方の後に入って、蓋は開いてる、洗面台に長い髪の毛が!しかも水びたし…なんて経験、多々あり、ほんとにがっかり!

その(2)多分忙しすぎるのもいけないのだけれど…。親しい友人や大事な年上の方や、

―連絡してたまにはお声ききたい、逢って話さなきゃ、お手紙や電話位―

と思うばかりで全くできないまま今年が終わってしまいそう…..こんなことではいけないなぁ、と思いつつ、毎日が矢のように過ぎ去っていきます。

伸子に逢いたいと思ってくださっている方はご連絡くださいね〜

自分からは出来ないのだけれど、お声かけてくだされば何とか時間を作りますし、そうやって逢えればほんとうに嬉しいのです。

その(3)…。も(4)もあるのだけれど何だか寒気が…

これは早く休んだ方がいいみたいです。

飯尾彰浩氏オススメの「プチ断食」したら元気になりそうなのに食欲に負けて食べ過ぎで具合が悪くなっている気がしてますが、だって新米も自家製生いくらの醤油漬けも栗もさつま芋も美味しいんだもの!

と「ひとりごと」はブツブツと続くのでした。

次回は元気になって元気なこと書きます!!


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2012年10月22日

イイコ度チェック?

スマートフォンにすれば外出先でメールチェックも調べものも出来るし、とずっと迷っていたのですけれど、2か月ほど前に「携帯は今まで通りにしてタブレットを持つ」という選択をしたのでした。小さいスマートフォンでお返事打つなんてイヤ、というのが大きな理由。

タブレットならPCのように両手で打てる、と聞いての決断です。それなら外で原稿だって打てる!!

説明もしっかり聞き、テレビも観られるし、色々なアプリを使いこなせば相当便利みたい、と期待に胸をふくらませ......ていたのになぁ〜

今は大後悔!何故かというと

(1) PCのようには打てない。配列も違うし、選択肢だけはいっぱいあって声に反応してくれるのまであるけれど、長文を打つ気にはならないのでございます。

(2) テレビは地方や車の中ではなかなか繋がらず、イライラして終わる….

自宅ではバッチリだけれど、家ではほんもののテレビを観るので必要ないし。

(3) 聞いていた以上にすぐ充電切れになり(使わず置いてあるだけでもどんどんなくなる!)毎日鬱陶しいのです。それに、充電している間は使えないのですけど….

(もしかしてそんなはずはない?伸子のやり方が間違っているのかしら?でも、できないのです!)
調べ物は便利だし、使いこなせばいいものなんだろうけれど、大きいし重いし、この程度ならスマートフォンを持った方がよかったのかしら?

というようなこともあり、旅先でメルマガ原稿打つ気にならず遅くなるのでした。

えっ、言い訳??

ところで昔のものを片付けて出てきた雑誌の特集「ストレスをやわらげる食事学」なるものに「イイコ度チェック」と「心の依存度チェック」シートが載っておりました。

自己抑制度の高いイイコは、同時に強い依存心を持っていてストレスをためやすく、抑うつ傾向が強いのだそうです。自称イイコの伸子もやってみました!

<イイコ度チェック>

1.自分の感情を抑えてしまう方である

2.思っていることを安易に口に出せない

3.人の顔色や言動が気になる方である

4.つらいことがあっても我慢する方である

5.人から気に入られたいと思う

6.人の期待に沿うよう努力する方である

7.自分の考えを通そうとする方ではない

8.自分らしさがないような気がする

9.人を批判するのは悪いと感じる方である

10.  自分にとって重要な人には、自分のことを分かってほしいと思う

※いつもそう 2 :まぁそう 1 :そうではない 0

全ての項目の点数を加算します。点数が高いほどイイコ度が強いです。

あれっ、伸子イイコ度が弱いタイプ?おかしいなぁ〜

<心の依存度チェック>

1.自分の判断に責任をもって行動できる

2.他人に頼らず、自分を頼りにしている方である

3.些細なことでも、自分で判断できない

4.自分の判断が正しかったのか不安になる

5.自分の期待がはずれるとがっかりしてしまう

6.まわりが自分の思い通りに動いてくれないと腹が立つ

7.まわりがこちらの気持ちを察してくれると嬉しい

8.まわりのひとに反対されても、自分が思う行動をとる

9.リーダーになるよりも、そういった人たちについていく方がよい

10. 自分で何か決めるよりも、人に決めてもらった方が安心である

11. 自分一人で物事を決められる

12.  何かするときは、まわりからの励ましがほしい

13. 自分の気持ちに正直な行動をとることができる

14. 何かに人を誘うより、人から誘われたい方である

15. 自分の肩を持ってくれる人がいると安心である

※そうである 0 →1・2・8・11・13

そうではない 1 →3・4・5・6・7・9・10・12・14・15

そうではない、が(1)は上記の5数字、そうである、がゼロ(0)は下の10数字

3点以下は依存度が低く、9点以上はストレスを抱え込む超依存タイプで抑うつ症などを招きやすいそうです。

―親やまわりの人の期待に沿うように生きてきたイイコは鬱になりやすく、「愛される」行動ばかりで自分を「愛する」ことをしていません。

一般に義務感が強く誠実でまじめです。― と書いてあります。

う〜ん大変そうです…..ストレス感じるイイコだと思っていたけど伸子の場合はちょっと違うみたい….

そういえばこの前も「組織に合わなくて失敗ばかり」と落ち込んでいたらライターさんに「今頃気が付いたんですか?」とあきれられ…「組織に合わないから辞めてフリーになった自分」より「センセイ、エッジたってますよ〜無理無理!」「孤高の人で生きてってください」って言われちゃったしなぁ…..

「自分で思っている自分」と自分は違う、ということを思い知らされるチェック度リストでございました。

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2012年10月05日

来年1月23日!

西日本新聞社の「食卓の向こう側」....ブックレット全て読んで、漫画も読んで、―いろいろな人に伝えたい―という病がまたまた湧き上がり、....という状態でいたある日、友の会会員のアシスタントYさんが「行きます?」と誘ってくれた講演会。

“「食」は人間の土台をつくる”

自由学園と東京第二友の会主催のこの会の基調講演はなんと西日本新聞社の佐藤弘さんではないですか!

楽しみに、ものすごく期待して一緒に連れていってもらいました。

それなのに...全く期待を裏切らず、それを上回る感動をいただき、大満足。

佐藤氏曰く「正しい話は面白くない」うん、うん、そうです。だからまともすぎる話は伝わらない...のにこれがほんとに面白く、―もっと聴いていたい、終わらないで―と思うほどでした。

そんなに危機感や興味のない人に本を読んでいただくのは大変だけれど、こんな講演なら誰でもお誘いできるというものです。そしてちゃんと“伝わる”はず!!

来年1月の「100人セミナー」3回目は決まりました。
2013年1月23日(水)18:30〜 貝印本社ビル7Fホール(カイハウスの上です)¥3,000
簡単な軽食(「おむすび」etc)付です。

空けておいてくださいね〜(もう先行予約受け付けますから伸子までお申し込みくださっても大丈夫です)

あぁ、来年のハナシをしてしまった....2012年もこうやって忙しく慌ただしく去っていくのでしょうか。

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2012年09月20日

久しぶりの自己嫌悪

ながく生きてきたこともあり、、もともと根拠のない自信に満ち溢れていることもあり、最近ご縁のなかった「自己嫌悪」という感情。

久しぶりに陥ってしまいました.....

つまり....大人げなくイラッとしたことをそのまま一人に返信するはずが、気がついたらいろんな人に一斉送信されていた!という困った事態に!!

こんなことはじめて。

伸子のバカバカ.....多分当分立ち直れないなぁ...と思いながら、してしまったことは仕方ない、とすでに開き直りかけている自分もキライ。

まぁ、ちゃんとどこかで責任とらなきゃ。でもこういうのってどうするのが一番いいのかなぁ..

還暦過ぎて何やってんでしょう....だいたいこんな愚痴、ブログに書いていいものかしら?

「ひとりごと」だからいいか...ということで今回はここまで読んでくださった皆様、

つまらないハナシでごめんなさい。

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2012年09月06日

片付かない!

ゲンモモの希望で3Fの模様替えをはじめて、あちらを片付けたりこちらを整理したり...
 
9月の声をきいてやっと落ち着きました。
 
というご報告になるはず...だったのですが!
 
全然片付かない!
 
忙しい、時間がない、歳のせいですぐ疲れる、etc.....という理由のほかに、整理するはずのものの中に写真、手紙、雑誌や新聞の切り抜きなど―つい見てしまい、想い出に耽る、という悪いパターンに陥ってしまうから、というのも大きいみたいです。
 
いただいて嬉しかったお手紙やFAX(ひと昔前はメールじゃなかった..)を入れてある箱のなかに「なぜこんなものを?」というような走り書きまで紛れ込んでいて、それが何とも面白かったり。
 
「春、娘
 夏は芸者で
 秋は後家、
 冬は女郎で
 暮れは女房」
 
これは遊び人のおじさまから教わった「オトコの年間理想スケジュール」(笑)
 
「暮れはな、忙しいから女房でいいんだ」って...なにそれ!
 
そうそう、理想といえば
 
「幸せは 
 背に床柱 
 前に酒、
 左右に女、
 ふところに金」
 
という走り書きも。
 
う〜ん、こういう豪快な男の方、今もいらっしゃるんでしょうかしら?
 
なんて(片付けの)手をとめて思っていたら、ある方に送った伸子の近況報告のコピーが出て参りました。今から7年くらい前のことみたい。
 
―明日もあさってもお教室、「土日もお休みなしだわ」と嘆いていたら生徒さんから「先生、旅行行くからですよ」とスルドイ指摘を受け...そうでした。

15日から22日まで「憧れのハワイ」でした。今回は全て生徒さんが計画してくれて、こちらは参加するのみ、全くのお任せ旅行なのでほんとに気楽でたのしみなんです。

ですが...総勢10数名、この私が一番の若手、ってこわくないですか?最高齢80いくつ。

その最高齢のおばあちゃま、スキューバやっててインストラクターのお兄さんがキムタク似で「さわられるとドキドキしちゃう」って、うーん負ける。

そういえば主催者のフラダンスの先生(70過ぎ)、友達に頼まれてウクレレのいいのを2台買ってくる、って言ってました。
 
フラと共にウクレレをならってるおばあちゃまも多いんですよ。
 
でもそのウクレレ持たせるとある方は(これも70半ばの女性!)
 
お茶を飲むのもあなたと二人 映画観るのもあなたと二人 ホテル行くのもあなたと二人結婚するのは別の人 アーア ヤンナッチャウナ アーアーオドロイタ
 
なんて歌っちゃうんです。―略
 
そうでした、女性も負けてはいないのでした。って何の勝ち負けだ?!

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2012年08月23日

本質は同じ

昨年Mちゃんの結婚式はリッカールトンHだった。

伸子は披露宴の後そのまま成田へ、夜便でイタリアツアーに出発、というスケジュールで、スーツケースを預けて出席させていただいたのだが、素晴らしい連携サービスで気持ちよくホテルを後にできた。

その日一日のホテルスタッフの対応を思い出しながら、―いいホテルだなぁ〜という思いを強くしたのだが、後で聞くと「リッカールトン」というのはサービスの素晴らしさで有名なホテルだった。

最近読んだ雑誌に「“伝説のホテリエ”のおわびの哲学」という記事でリッツカールトンを世界のトップブランドに育てあげたホルスト・シュルツ氏のことが載っていた。(日経おとなのOFF)

「お客様の問題を自分のものとする」

例えば朝食のレストランで、ウエイターがお客様から「部屋のテレビが壊れている」と苦情を受けたとしたら、ウエイターは決して「担当者を呼びますので、しばらくお待ちください」とお客様に言ってはなりません。

お客様の部屋のテレビの故障を「自分の問題」として受け止め、ただちに、誠実におわびします。

朝食代をチャージしない、といったおわび対応を行い、ただちにメンテナンス・スタッフをお客様の部屋に向かわせ、修理することを保証します。

そのうえで、このウエイターは、お許しいただけるようにお客様にお願いしなければなりません。―略

顧客からクレームを受けた従業員が、その責任を負い、主体的に問題解決に取り組んでいるので、「責任不在」の言葉を聞くことはないそうだ。

伸子が感心したのは「エンパワーメント」(権限委譲)という仕組み。

そのなかに、「すべての従業員は、顧客のために自己裁量で一日2000ドルまで自由に会社のお金を使える」というものがあるそうだ。

「信頼して任せれば、従業員はそれを誇りに思い、進んで問題解決に最大限の努力を払うようになります」

会社が従業員を信じることにより、主体的で迅速かつ臨機応変なおわびが可能になる。

うん、そうそう!

シュルツさん素敵!

こんなリーダーに恵まれたら幸せ!!....なかなかいないけれど。

※<本質は同じ>というのは「サービス」と「おわび」のこと―心から尽くす、

これはシュルツ氏が50余年のホテル経験から導き出された哲学なんですって。

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2012年08月05日

「自然死」のすすめ

やっと書きます….現役医師の提言、「自然死」のすすめの本。

本屋さんに平積みになっていたりするので、「今更」という方もいらっしゃるでしょうが、どなたにも一度は読んでもらいたい本だと思います。

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」 中村仁一 幻冬舎新書 ¥760+税

1940年生まれの中村先生、京大医学部を出て病院の院長や理事長などなさったあと、特別養護老人ホームの配置医師(この行政用語は凄い、まるで富山の置き薬のよう、最近まで「アイヌの土人」と呼んでいたお役所体質の面目躍如たるところ…と中村先生。こんな調子で暗〜い重い内容の本かと思いきや、笑いながら読めてしまうのです)

「死」という自然な営みは本来、穏やかで安らかだったはず、それを医療が濃厚に関与することで、より悲惨で、より非人間的なものに変貌させてしまったのだそうです。

お医者様嫌い、薬嫌い、検診などとんでもない、という伸子に何とピッタリの心強いご指摘!

一気に読んでしまいました。

「本来、年寄りは、どこか具合が悪いのが正常、不具合のほとんどは老化がらみ、年をとればこんなものと諦めることが必要なのです。あまり医療に依存しすぎず、老いには寄り添い、病には連れ添う、これが年寄の楽に生きる王道だと思います。年寄りの最後の大事な役割は、できるだけ自然に、『死んでみせる』ことです。」

これって95歳の母の「思い」そのもの、昔から聞かされ、母自身実践していました。

……何年も前から「思い残すことは何もない」と言っていた母、穏やかな自然死(老衰)が一番の母の望みだと思っているのですが、一人暮らしでたくさんの方の手を借りて生きているので、それぞれの方の思いはそれぞれ…。

姉と二人で何度も伝えたつもりでも、すぐお医者様、入院、という流れになるのを止めるのはなかなかできずにいました。

でも、「残される人間が、自分たちの辛さ軽減のため、あるいは自己満足の為に死にゆく人間に余計な負担を強い、無用な苦痛を味わわせてはなりません。」

「辛くても『死ぬべき時期』にきちんと死なせてやるのが"家族の愛情"というものでしょう。」

老衰死(自然死)の場合は本人は寂しさも苦しさもなく、穏やかに息を引きとる(7〜10日かけて..最長2週間位)らしいのです。

この時期に津田陽子先生から読みかけの本をプレゼントされたこと、母が最期を迎える時期にとうとうきてしまったこと、

偶然とは思えず、「引き寄せの法則」を強く感じています。

nkimamuse at 17:00|Permalink

2012年07月22日

不思議だ!

津田陽子先生にいただいた「自然死のススメ」(という題ではないが)の本にはまって人にも話し、姉やケアマネさん(95歳の母が世話になっているケアマネージャーさん)に配ったり(おせっかい?)…

当然「伸子のひとりごと」に書きたくて、前回も、さぁ、と思ったら本がみあたらない!!著者や出版社の正確な情報もいるし、中身の紹介もちゃんとしたいし、現物の本がないと書きにくい…..

のでかなりあちこち探したのだが見つからず、あきらめたのでした。

そうしたら2,3日後に「あらっ、あるじゃない!」と簡単に目の前に現れ、次に書くために又どこかにいかないように机の上の本立てに置き、…さぁ今度こそ、と先ほど手に取ろうとしたら―な、ない!!!

不思議〜どうして消える?…バッグの中、スタジオ、ベットのそば、あちこちみても…

ないっ!

これは「書いてほしくない」という何かの力が邪魔をしている、としか思えません。

というわけで今回もこの話題はボツです。

次回こそ(多分、2、3日後には出てくるはずなので)書けたらしっかり書きますね。

で、こういう時は身内ネタで。

●姉ネタ
スイーツのセミナーで毎年20位の質問をさせていただいている中に「好きな言葉」というのがあるのですが今年から「嫌いな言葉」もお聞きすることになりました。

それぞれ性格や人生への向き合い方などがみえて面白いのです。

で、伸子、実の姉にも訊いてみました。

「嫌いな言葉は?」

「う〜ん、"努力"とか"忍耐"」

えっ!それ嫌いな言葉??あまりにも意外、よく考えると姉らしくて納得、という「何ともはや」という答えでありました。

●桃子ネタ
昨日桃子がママに伝言があり電話するも繋がらず、困っていたので「留守電に入れておけば」

「だって〜上手く言えないんだもん」ということになり、ばあばが代わりにいれることに。

留守電ですからね、簡潔に言って「電話下さい」で切った途端、

「上手い!ナイス!グッジョブ!!」

と大絶賛されました。伸子は密かにこの孫娘のことを「ホメゴロシのモモ」と呼んでおります。

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2012年07月08日

価格の向こう側

今、一所帯が一年間に買う米代は、菓子代の半分以下(総務省家計調査)しかないらしい。

「食事は抜いてもお菓子は食べる」「食材から買うと高くつくから安い出来あいを買います」とか…

というコメント現代主婦は平気でしちゃうらしい。

高くて贅沢にみえる無農薬米も、茶碗一杯分は特売の缶コーヒーより安い。

良い調味料を勧めると「高い」と値段でびっくりされたり拒否されたりするが、調べれば調べるほど「高いは安い」「安いは高い」となる。

なにより良い醤油や味噌や米酢などは美味しいだけでなく安心・安全でもあり、国産の食材を作っている農家さんを買い支えることになり、日本の里山を守ることにもなり、家族の健康にもつながり…出来合いの安い「食」に走ることはその反対になることであり….

でも、西日本新聞社の連載「食卓の向こう側」にはこんな投書もあったらしい。

「炊事がストレスになる人間は世の中にいる。主婦の友人にも複数いる。仕事をやってくたくたな身では、限られた時間を家事に使うのはもったいない。お金を出してそれなりの「食」が得られるならそれでいい。(連載は)ちょっと押しつけがましく感じる」(主婦30代)

そうか〜わかる気もする…けれど、育つ過程で炊事が習慣になり、

顔を洗うとかシャワーを浴びるとかがストレスにならないように(なる人もいるだろうが)

ご飯を炊くとか味噌汁を作るとかはフツーにできる、という男女(ここ重要…炊事はオンナノシゴトではない)が増えてほしい、と伸子は常に思っている。


―「食卓の向こう側」全11冊を読み終えて―

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2012年06月20日

桃子

夜、公文から帰って

「あのね、算数ひとつしか間違えなかったの」

―数字をみるのもイヤな算数大嫌いのモモ、よかったじゃない―

「先生にね、そのこと言ったらギュッて抱きしめてくれたの」

「ナカシマ先生に?」

「うんっ」

「そう…先生に抱きしめてもらったら嬉しいね〜」

「うん、すっごく嬉しかったよ!!…いい匂いがしたよ♪」


しばらくしたら今度は学校の担任の先生の話題。

「あのね、先生今度の日曜日に結婚するの。」

「あら良かったわね…相手の方は?」

「あのね、先生は27歳で相手は25歳の一般人!」

い、一般人…か….。

この前は筆箱に入っている簡易鉛筆削りで鉛筆を削っていて、プンプンしながら文句言っていた。どうも何度やっても途中で折れてしまうらしい….

「もう、両方に怒る!

(鉛筆に向かって)おまえ、何で削られようとしないの!

(削り器に向かって)こっちのおまえも何で削ろうとしないの!」

このままでいてほしいような、早く大きくなって50ウン才の年の差超えてガールズトークしたいような、複雑な伸子なのでした。

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