2013年01月20日

学習が必要なおいしさ、必要ないおいしさ

「和菓子のアン」(坂木 司)もとても面白かったけれど、最近読んで伸子がはまった本。

「外食2.0」君島佐和子 朝日出版社 940円+税

君島さんは「料理通信」の編集長、「食欲の最前線に立って新しい『味わう技術』を伝える」とありますが、店と客、両方の視点から探った「味わう技術」、食のトレンドがわかり、外食の行方と楽しみ方がわかり..いや〜面白かった!

例えば「おいしさ」には「学習が必要なおいしさ」と「必要ないおいしさ」がある、とのこと。

大雑把にいえば「アミノ酸・脂肪・糖分」が多ければ誰でもが「おいしい」と感じる、体が無意識のうちに「おいしい」と思ってしまうので、和菓子よりはケーキのほうが「わかりやすいおいしさ」ということになるらしい・・・。

まぁ、ケーキと言っても「ショートケーキ」「ロールケーキ」「プリン」といった万人好みの"ふわ・とろ"系で、素材の味を力強く表現する重量感あるフランス菓子は「学習の必要なおいしさ」ですよね、なんてことがわかりやすく書いてあり、モヤモヤしていたことを霧がはれるように分析してくださっていて、気持ちいい。

"迎えに行ってキャッチする"タイプの食べ物は経験を積まないと美味しさがわかりにくい。

外来の食べ物は基本的に「学習が必要なおいしさ」だけれど、日本の食文化なのに「学習が必要なおいしさ」がふえている―日本人の食生活が欧米化したために食卓から消えつつある食べ物は「学習が必要」になっている・・・そうなんですよね。

また、「あの店おいしいよね」というほめ言葉は「おいしい」が重要なんじゃなくて、誰が言っているかが重要・・・

私も昔から「おいしいフランス料理のお店を教えて」と言われると、とても悩んでしまい・・・

この人はどのくらいフレンチを食べ込んでいる人かしら、お店に何を求めているかしら、と色々考えて即答はできない、ということが多かったなぁ・・・

今は「最近のお店事情を知らない」ということで又答えられず!(笑)

などと昔のことな思い出しながら、忙しい中、あっという間に読み終えました。

「食の世界の川久保玲」君島佐和子さま、尊敬申し上げます。

こんな拙い文では上手く伝わらないわ・・・食の世界は奥深い・・・

是非読んでいただきたい一冊です

nkimamuse at 15:00