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2015年11月22日

眼差し

若い作曲家志望の人たちと接していると、最近忘れていた良い刺激をたくさんもらえる

仕事を進めていく上でとても頼りになるのは人間で、同時にとても怖いのも人間

誰かに褒められたり、貶されたりしているうちに、人の心は複雑な形状をなしてくる。小さな子供のうちは、まん丸な形をしているんだろうなと思う。それらが年を経るに連れて、尖ったり、歪んだりしてくる。更に年を経ていく中で、角がとれ凹凸がなくなり、またあのまん丸な気持ちに戻れたらいいなと願う。

まだそれほど、歪んでいない作曲を志す人たちの眼差しよ

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2015年11月05日

実際の長さは23分

映画ってお金を払って観るもの。配信にしても映画館で観るにしても。映画館で観る場合は更に「出かける」というハードルがある。
TVは無料。お金は間に挟まれる広告主が支払う。

視聴者層の違いを感じる。30分という長さがいいという感想を見かける。生活サイクルに合ってるという事なのか。それは考えたことがなかった。

30分という長さが良いというなら短編映画はもっと流行っても良いような気もするが、短編映画は長編映画を作るための土台と見なされるか、或いはアートに振り切ってインテリ病みたいな作品が多いから、マニア以外には難しいんだろう。
加えて「お金を払う」+「出かける」というハードルを越えた上で鑑賞する作品が30分というのは受け入れられないだろう。

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2015年10月15日

腹の足しにならない

教養というのは学問や芸術に培われた、たしなみであり実際的な知識や技術ではないという事だ。
国政として国立大学から文系学部を廃止するというニュースが流れたのは去年のことだったか。実際的でないものは必要ないという事なんだろう。

実際的に腹の足しにもならない音楽を生業とし、その音楽を大学という場で、音楽を志す者らと共に研鑽を積む事が出来るという自分の人生を誇りに思うし、その責任を全うしたい。

音楽は信仰と同じぐらいに人を救うものだと信じる。

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2015年10月12日

想定人数

音を出す。
僕の曲に触れる、ほとんど全ての人は僕の曲を初めて聴くだろうし、それらの人はその後はもう僕の曲に触れる機会はないだろう。僕の曲をよく知っているというあなたは単に僕の友人か、或いはマニアだ。

顔を突き合わす訳ではないけれど、僕の本体とも言える音楽は、その不特定多数の誰かと出会う。一期一会。

どういう出会い方が適切なのか考える。

映画の場合、スクリーンの前に何人が座っているのかを想像しながら曲を書く。
芸術作品に於いては、スクリーンの前に1人だけが座っている状況をイメージする。そいつの顔面中央に力一杯、拳を叩きつけるつもりで曲を書く。
娯楽作品に於いては、100万人を想像する。100万回程、拳を振り下ろす訳にはいかないので、時間かけて100万人を呑み込む大きな波をワサワサと作ることをイメージする。

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2015年09月17日

映画監督

今日は映画の完成試写に行って、TVドラマの打ち合わせをして、次の映画の曲を書いて、TVアニメの資料をチェックして、ローストビーフを作ろうとして撃沈して、ふて寝しました。今はコマ撮りアニメの曲を書いています。

試写で観た映画はとてもいい映画になっていました。音楽もとても評判がよかった。
映画を作る時は、いつも監督と殴り合いをしているような気持ちになっている。本当に殴ったりはしない。怒りで拳が開かなくなった事もある。あまりのストレスで、4時間ぐらいジョギングしてどうにか自分を保った事もある。

映画は多産多死なんて表現ではなく、構想含めると完成にこじつけるまで2、3年なんてのは当たり前で、10年近くかかるものだってある。

作曲家はその何年にも及ぶ監督の苦闘の最後に少しだけ呼ばれるのだ。当たり前だけれども、映画監督は音楽家ほど音楽を知らない。それでも、何年にも及ぶ苦闘の末にようやく完成間近にまでこぎつけ、どんな手を使ってでも、映画を最高のものに仕上げようとして、音楽について懸命に演出をしてくる。
その気持ちが痛いほど分かるので、いくら音楽について無理解な演出をされても「あなたは音楽の事がわかってない」などと、上から目線な事は口が裂けても言えない。それを言うなら「俺はあなたほど映画を知らないし、ましてやこの作品に関しては、あなたの100分の1も考えていない」と言わなければならない。

どんな手を使ってでも、与えられた短期間で監督の意図をつかんでやろうと血眼で監督の仕草や言葉を追う。意見が合う事もあれば、合わない事もある。ギリギリの表現に近づけば、近づくほど、愛憎が入り混じってくる。殺してやろうかと思う。

その挙句に完成する。全ての苦悩はこの瞬間に吹き飛ぶ。

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2015年05月24日

想像する

映画の曲を作曲をする時は登場人物について台本に書かれていない、たくさんの事を考える。

朝は何時に起きるのかなとか。友達はいるのかなとか。なんでこんな事を言うのかな。髪型は。服の趣味は。食事は。初恋は。記憶にある、一番ふるい哀しい思い出、楽しい思い出は。口癖。写真を撮る時にピースをするのはなぜ。虫歯は。なんで痩せてるの?

自分の中で、それら架空の人物が実在する人物と見分けがつかなくなってくると、自然と音楽も流れ出す

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2015年05月04日

帽子

今日は全く曲が書けない。
調子が悪くても、書くのがプロだと思うんだけど、さっぱり書けない。
気分転換にトマトのスープ作ったけど、まだ書けない。
机の上を片付けて、機材周りも掃除したけど、書けない。
シャワー浴びて、無精髭も剃ったけど、まだ書けない。
お気に入りの洋服に着替えてみたけどもまだ書けない。
お気に入りの帽子をかぶってみたけれども、まだ書けない。
書けない日もあるという前例を作りたくない。
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2015年04月08日

あなたの心に侵入する音楽

TEDxKidsで行ったプレゼンが公開になりました


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2015年04月02日

映画

芸術的な映画ってIQ高めの映画マニアしか観ないじゃないですか。
大衆映画は不特定多数が観ますよね。

どちらも一長一短あります。

芸術映画の長所は、そりゃ芸術的に優れてるってところです。短所は「これは芸術なんだから、映画として面白くなくてもいい」という言い訳が作る前から成立しちゃってるところです。一歩間違えるとぬるま湯でふやけます。

大衆映画の長所は、面白いものだけが生き残るという、純粋な弱肉強食勝負ができるところです。短所は面白ければ、なんだっていいという下品さが前面に出てしまうところです。

大衆的であり、芸術的である映画が時代を超えていくのだと思います。

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2015年03月19日

デモテープ

倉庫を整理していたら、インディーズ時代につくったものが大量に出てきた。いくつかは資料としておいておくとして、処分(捨てる)することにした。

多少の感慨深さというものはある。よかったなと思うのは、デモテープ等、これらが今の自分につながっていると実感を持てたこと。

「なんて無駄な事に時間を費やしていたんだ」ではなく、もう君ら(デモテープ等)の役目は終わったんだよと思えたこと。

あと重要な点が一つ。今の自分より技術は劣るけれども、今の自分より勝ってるものがあると確認できたこと。この10数年でこぼれ落ちてしまったもの。

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2015年03月07日

ワタナベタカシ

ワタナベタカシはよくある名前なので、当然同姓同名の人も多いです。
私が知る限り、同姓同名のミュージシャンが私以外にも二人います。うち一人の渡部高士さんは電気グルーヴやWORLD ORDERのミックスや編曲等も手がけておられる実力者です。

WORLD ORDERは最近、しまじろうとコラボしましたよね。
ところで、来週私の音楽が収録された「しまじろうとおおきなき」のサントラが発売になります。映画も来週公開になります。

サントラ収録曲に注目です。WORLD ORDER入ってます。ついに一枚のアルバムにおいて「渡部高士」と「渡邊崇」のクレジットが並ぶ日が来ました。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00RDEACPO

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2015年02月21日

タイアップ

以前、つくっていた映画で、劇中にタイアップ曲が入る事になった。
監督が演出として、その曲を入れるタイミングを決め、シーンの展開に合わせて音楽を絞るタイミングも決めていた。

曲は最後まで使用せずに途中でフェイドアウトさせるという演出だった訳だけど、それを聞いたタイアップ曲を制作した音楽プロデューサーが、一生懸命こだわって作ったので音楽はフルで使ってほしいと言った。別にシーンに合わせてつくった訳でもない、その曲をフルで使えという。

「私は映画のことなんて、どうでもよくて、自分がつくった曲を売りたいだけなんです」と自白しているようなものだと私には思えた。

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2015年02月17日

月並みな結論

「良いものをつくるためには、良いものを食べなきゃいけない」という理屈がどうしても納得いかない。なにが納得いかないか考えてみた。

「良い音楽を書くために、良い音楽を聞かねばならい」これは解る。
「味も見た目も芸術的な料理はある」これも解る。
「良い芸術に触れる事は大事」これも解る。

それらを繋ぎ合わせると「良いものをつくるためには、良いものを食べなきゃいけない」という理屈になるじゃないと言われれば、まあそうなんだけど、どうしても納得できない。

考えた
「良いものをつくるためには、良いものを食べなきゃいけない」と意見する人が選んでいる「良い料理」というのが「特別な空間での特別な料理」をさしているのではないかと思えるからかもしれない。ご褒美のような。

毎日行なわれる創作のためにと言うのであれば、毎日の食事を良いものにするべきじゃないの?

食事と創作が直結しているというのは正にその通りで、僕自身も何を食べたら、作曲に対する体力と集中力を長時間維持できるかというのは、毎日考える。この場合は、食事を楽しむものというよりは、栄養源と考えている訳で、楽しむものとは捉えてない。

「料理」に対して求めているものが「精神的な豊かさ」なのか「栄養源」なのかという違いが納得できない理由としてあるのかな。

僕が思う「良い料理」は、体力と集中力を維持できて、毎日安定して摂取する事ができるもの。
しかしまあ「精神的な豊かさ」も大事というのも解る。

まとめると、毎日食べる食事を精神的にも栄養的にも優れたものにしていきましょうという結論になるのかな。

「毎日、いい食事をしましょう」という月並みな結論に至ってしまった

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2015年02月12日

想像する余地

映画よりも小説の方が大きな世界を描きやすいという性質があると思います。情報量は映画の方が多いにも関わらずです。その違いは受け手、鑑賞者の想像力に描くべき世界を、どこまで託しているのかという点にあると思います。

小説はビジュアル、サウンド、時間の流れそれらの多くを読者の想像力に託す。一方映画においては、それらの多くは観る人に強制的に提供される。映画という表現では、詳細に説明すればするほど、観る人が想像する余地を奪ってしまうのではないか。

そうだとすれば、説明しすぎは駄目。どこまで説明するか、どこを説明しないのか、そこの線引きがとても重要になってくる。

nkkr at 08:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年02月09日

3月21日は「BAR渡邊崇」

人は多面的で、時と場所等環境によって、自分を変えますよね。
それは嘘をついているという訳ではないです。
ある時の自分と、別の時の自分の意見が矛盾していたとしても、そもそも矛盾しているのが人間なんじゃないかと思います。

私自身、いろいろな面があって、相手によって、出てくるものが違います。この人と話をすると、私のこういう面が出てきて、あの人と話をするとまた違った面が出てくる。
それら様々な異なる自分を俯瞰して観ている別の自分もいる。

色々な人に出会って、様々な意見を聞く事によって、自分の「面」が増えていく。数えられる程度の面で立体をなしていた私という個性は、人とあう事によって、無数の面を有する立体になり、やがては球体になるのかもしれない。

人が丸くなるとはこういう事か。
なんか違うか。

3月21日は「BAR渡邊崇 in 188」
たくさんの意見に触れたく思います。
「188」、場所は大阪千日前です。

東京はまた今度。

nkkr at 12:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)BAR渡邊崇 

2015年02月05日

死んだとか、死んでないとか

ある映画の推薦文に「よかった!映画はまだ死んでなかった!」という映画を誉め称えるコメントが載っているのをみつけた。いつか手合わせ願いたいと思っている映画監督がよせたものだった。

どんな芸術であれ、目まぐるしい進化の過程で浮いたり沈んだりする。

一芸術家が、なにかしらの芸術の終焉を告げる、或いはその時を見極めることなんて出来るはずもない。その芸術家自身も芸術という大きなうねりの中に身を投じている1人な訳だし。

だから、ある芸術に対して「死んだとか、死んでない」とか言ってる人をみると、この人は今、自分の事が上手くいっておらず、右も左も解らなくなっているのではないかと、そんな事を思ってしまう。

nkkr at 02:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年01月23日

shoot system

明日は拙作「shoot system for Ensemble Theophilus アンサンブル・テオフィール」初演です。

僕に求められているものは所謂クラシックでもないし、現代曲でもないと思っています。映画音楽の世界では、自分が目指す理想の形というもが見えてきました。それに向かって、日々修行しているところです。まさに修行の日々です。

では、室内楽の分野ではどうなんだろう。
この曲は表現、そして構成という点において、これまでとは違う方向に踏み出せた曲になっています。こういった分野において、自分の理想が見えているかと言えば、そうでもない。見えてはいないけれども、あきらかにある方向へ舵を切る事ができた曲になりました。とてもいい曲です。

明日、14時、東梅田教会で皆様にお目にかかりたい。

"Shall we Theophilus??"
テオフィール活動5年目にして初めての自主公演!!
2015年1月24日(土)14時開演
日本基督教団東梅田教会(東梅田泉の広場より徒歩5分強)
入場料 2,000円(当日2,500円)
チケットお問合せ
FBメッセージ又は
ensemble.theophilus@gmail.com

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2015年01月22日

ホテルに入ってすること

ホテルに入ったらまず室内の目のつくところにある、広告類を全て見えないところに片付けます。ピザの宅配チラシとか、ホテル関連書籍の宣伝物とか。利用規約やルームサービスの案内とか、そういったものも。

それら情報をこちらに向けて発しているものが見えるところにあると、なんだかどうも話しかけられているような気がしてとても疲れる。

みなさんホテルはいって、まずすることって何かあります?避難経路を確認するとか、花を飾るとか。

いま東京にいるのですが、午後には関西に戻って、週末は「アンサンブルテオフィール」のコンサートで舞台挨拶をすませた後、すぐに東京にとんぼ返り。

ホテルに何日もいると、食事が面倒になり、ついコンビニのサンドイッチとかですませてしまう。そうすると身体がどんどん冷えてきて困ります。

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2015年01月02日

リアクション

メジャーで作品を発表するというのは、面白い事だなと思いました。
小規模な作品だと、来るお客さんというのは、自分と似通った趣味の人ばかり。自然と褒められる事も多くなる。

メジャーになると、自分とは異なる宗教の人に、自分が信じる神について説明しなければならないような場面も多くなる。すると、自分が信じるところを普遍性にまで追い込まなければならないし、誰かに褒められる時も貶される時もまるでその理由が解らない事もある。
共通するバックボーンを持ち合わせていない人の意見を読解するのは、難しいけれど、粘り強く、そこを突き進んで行かなければならないのだと思う。

たくさんの賞賛と罵声を浴びせられながら、こうして人は成長していくのか、或いは廃人となってしまうのか。
押し寄せてくるリアクションは全て自分を磨く砥石であると捉えたい。

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2015年01月01日

映画音楽に興味あるかたは

ほんと人生というのはどう転がる解らないもので、今年で創立100周年を迎える大阪音楽大学にて私、新しく専攻をつくってしまいました。

・新専攻のスタートは2016年4月です
・専攻名は「ミュージッククリエーション」です
・私は「ミュージッククリエーション」の特任准教授で主任となります
・私以外にも私の足で探してきた現役のミュージシャンが新専攻で教鞭をとります。
・「映画音楽」「ポピュラー音楽」「CM音楽」「ゲーム音楽」を学ぶ事ができます。
・レコーディングスタジオも新設します
・学生には私が音楽を手がける映画の音楽制作に参加してもらいます。



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