2011年12月03日
福岡戦(H)@J1第34節 7-1 〇

今節の福岡のディフェンスが良いものではなかった事はありますが、今までの鬱憤を晴らす程の快勝劇には、私も悔しい思いばかりだった今シーズンの溜飲を多少は下げました。7ゴール全てが素晴らしいものでしたが、私が特に注目したのが途中出場して決めた村田の7点目。スルーパスに素早く反応して、飛び出してきたGKをもかわしてのゴール。その後もスピードを生かしてのドリブル突破は、まさに同級生だった乾を彷彿とさせるもので、まだ監督は決まっていませんが来季の軸となりうべき戦力と確信させられました。
■2011シーズンのセレッソの最終順位は勝ち点43の12位。ACLの敗退から一時は降格さえちらつきましたが、そこからよく持ち直してくれましたし、大逆転勝利を飾った広島戦での播戸の活躍などがなければと思うと、正直ゾッとします。
クラブとしての結果は芳しくなかったわけですが、育成面ではなかなかの収穫があったと思います。清武、扇原がクラブと代表で大きく成長し、まだ目立った結果は出していないものの、山口、杉本、永井らもチャンスを得つつあります。しかし彼ら若手に積極的にチャンスを与えてきたクルピは去り、来季からは新しい監督を迎えなければいけないわけで、これまでのポジション争いも一端リセットされます。つまり皆が横一線からのスタート。今季出番がなかった選手はより発奮するでしょうし、移籍してくるであろう選手のレギュラーに対する執着心もバカにできないと、間違いなく厳しい競争を強いられるでしょう。
試合後、皆に惜しまれながら別れの挨拶を述べていたクルピで、当然私も同様の気持ちではありましたが、先ほど述べた新しいセレッソがスタートする事への楽しみがないわけでもありません。ただ、その新監督の名前さえ紙面に出てきていない事が不安な点で、やはり監督が決まらない事には、今冬における移籍市場でのセレッソの立ち回りは苦しくなるでしょうから、遅くとも今月中旬辺りまでには発表があってほしいと思います。
最後に、クルピには今は感謝の気持ちしかありません。これからのセレッソの基礎となるものを5年かけて築いてくれて、ACL出場など新たな歴史も作ってくれました。
ありがとう、レヴィー!
2011年11月27日
柏戦(A)@J1第33節 1-1 ●
■先ほど、昨日の試合の録画を見終わりました(ライブでは見られず)。
正直、最も私が意外に思ったスコアでした。あの前節の神戸戦の出来では、首位の柏相手にとても太刀打ちできるはずがないと思ってましたからね。しかも今節の柏は、2位名古屋の結果によっては優勝が決まる一番だっただけに、こちらとは試合にかける意気込みで差があるのは分かっていましたから。
しかし蓋をあけてみれば、なかなかどうして小気味よくパスは回っていましたし、前線からよくチェイスにいけていて、立ち上がりとしては神戸戦とは雲泥の差でした。柏にも初優勝へのプレッシャーがあったのでしょうかね?少なくともいつもの柏ではなかった事は確かだったと感じました。
しかしそんな中でも後半の早い時間でセットプレーから先制できたのは大きかった。その後追いつかれはしたものの、守備で目立った破綻をする事もなく、圧されながらも何とか首位相手に敵地で引き分けという結果は、現在のセレッソの状態をみれば上出来といえるのかもしれません。
■色々な事があった2011年のJリーグも残り1試合となりました。セレッソも様々な経験を積んだシーズンとなりましたが、肝心のリーグ戦は「残念」の一言。いや、J2降格しなかっただけでも助かったといえるのかもしれません。
最終節は既にJ2降格が決まっている福岡と対戦しますが、ホーム最終戦でもある試合なんですから、最後に恥じない結果を見せてほしいです。
正直、最も私が意外に思ったスコアでした。あの前節の神戸戦の出来では、首位の柏相手にとても太刀打ちできるはずがないと思ってましたからね。しかも今節の柏は、2位名古屋の結果によっては優勝が決まる一番だっただけに、こちらとは試合にかける意気込みで差があるのは分かっていましたから。
しかし蓋をあけてみれば、なかなかどうして小気味よくパスは回っていましたし、前線からよくチェイスにいけていて、立ち上がりとしては神戸戦とは雲泥の差でした。柏にも初優勝へのプレッシャーがあったのでしょうかね?少なくともいつもの柏ではなかった事は確かだったと感じました。
しかしそんな中でも後半の早い時間でセットプレーから先制できたのは大きかった。その後追いつかれはしたものの、守備で目立った破綻をする事もなく、圧されながらも何とか首位相手に敵地で引き分けという結果は、現在のセレッソの状態をみれば上出来といえるのかもしれません。
■色々な事があった2011年のJリーグも残り1試合となりました。セレッソも様々な経験を積んだシーズンとなりましたが、肝心のリーグ戦は「残念」の一言。いや、J2降格しなかっただけでも助かったといえるのかもしれません。
最終節は既にJ2降格が決まっている福岡と対戦しますが、ホーム最終戦でもある試合なんですから、最後に恥じない結果を見せてほしいです。
2011年11月20日
神戸戦(H)@J1第32節 0-3 ●


■キンチョウスタジアム最多の16030人が集まった今節。近場の神戸が相手だった事も、寒いながらも晴天に恵まれた事も幸いして、ほぼ埋まったスタンドの風景は最高そのもの。
しかし肝心の試合でみせられたのは、そんな気持ちとは正反対ともいえる、今季何度目かの「金をとってみせてはいけない試合」だったのです。せっかくの新規客が、果たしてこんな試合をみせられて今後リピーターとなってくれるか?ならないでしょうよ。今日は久しぶりにメインスタンドで観戦した私でしたが、途中で帰りたくなる衝動を何度抑えた事か...今節セレッソがしたのは残念ながらそういう試合でした。
素人の私にもハッキリ分かった事は、両チームの得点の取り方に対する意識統一に天と地ほどの差があった事です。神戸は分かりやすい堅守速攻で、1点目と3点目がその形で、それは終始一貫していました。翻ってセレッソにはどうやって得点を奪っていくのかが全くといっていい程見えず、特に先発した1トップの杉本はボールを受けても後ろにはたくだけで前に勝負しようとしないし運動量も少ない。だから相手も全く怖さを感じないですし、その分他の選手にマークが集中してしまう。それにある意味若手の武器であろう「がむしゃらさ」が彼から感じられなかった事が一番の不満でした。水曜の天皇杯でもそうでしたが、杉本は性格的なものなのか、感情を表に出さない印象で、何か淡々とプレーしていて、悪く言えば一つ一つのプレーが「軽い」ように映ってしまうのです。今日もそのプレーにどれだけヤキモキした事か。これならば、自ら走り回ってボールを受けて前を向いて仕掛けられて、しっかりと試合に入っていける永井を起用し続ける方が意義があると感じるのですが、小松と同様に怪我をしてしまっているのが何とも不運...
はっきりと言ってしまえば、現在の状態の杉本をスタートから起用せざるを得ない台所事情が恨めしいですよ。無論、杉本にはこれからFWの軸として期待したい選手ではありますが、今日の様な出来では怪我人がいない時にもチャンスが与えられるかは不透明です。それに、ただでさえ来季からは新監督を迎える事が決まっているのですから、危機感をもってプレーしてもらわなければ困ります。本人はその気でプレーしているのかもしれませんが、肝心のピッチでその一端でもうかがえないようならば意味がありません。
と、杉本ばかりに厳しい要求をしてしまいましたが、今日は彼だけが悪かったわけではなく、チーム全体が神戸の巧みなプレスに絡めとられてましたし、0-2と負けている後半においても、バックパスや横パスでダラダラと時間を潰す場面が多く、こちらもこの一戦にかけるチーム全体の意気込みをうかがい知る事は最後までありませんでした。
クルピが今季で最後だから良い試合をしようとかは関係ありません。誰が監督であろうと目の前の試合でどのようなパフォーマンスをみせられるか。本来プロとはそういうもの。結果と内容からみれば、最後までファイトした神戸はプロとしての仕事を全うしましたが、セレッソはそれができなかったし感じられなかった。ただそれだけです。
思いのままを書き殴った駄文となりましたが、クルピが去って新体制になる来季が不安で仕方ありません。今季はJ1残留を何とか果たしましたが、今日の手詰まり感と似た順位にいる神戸とのチーム力の差を思うと、来季のセレッソには最悪の結末しか思い浮かびません。
新監督にはこれまでの若手育成路線やクルピサッカーを継続できる人をとフロントは考えているようですが、理想だけではなく今日の神戸のように現実的に勝ち点を取りにいくサッカーが求められる局面は必ずありますし、そういうサッカーをできる事も強さの証明ではないかと思います。
若手育成は結構ですが、育成した若手を軸にJ1優勝を狙いにいくのか、育成した若手を海外クラブに売却して、その資金でさらなる若手の発掘・育成をしていくのか。私にはそこらへんのクラブとしての構想をまだ詳しく聞かせてもらっていませんし、少なくともこれまでのクラブの行動を見てきた限りでは、宝ともいえる選手を二束三文で海外クラブに取られ、後釜といえる選手も外国人であったりレンタル選手であったりと、この先長くクラブに貢献できそうにない事情を抱えた選手ばかり。
私のセレッソを応援する気持ちは変わりません。しかしこれからセレッソはどこへ行こうとしているのか、それを知りたいという欲求は決して間違いではないはず。天皇杯を含めた残り試合でその一端でも見せてくれればいいですし、移籍市場でのセレッソの立ち回り方でもそれがうかがい知れる事を願います。
このままじゃシーズンは終われませんよ。
2011年11月16日
岡山戦@天皇杯3回戦 3-0 〇
■冬の到来と感じさせるような寒い夜でした。ブルブル震えながら、とまでは言いませんが、昼間の暖かさからは格段に下がった気温の中での試合。内容までも寒いわけではありませんでしたが、残り3試合に迫ったリーグ戦に向けて、様々な収穫と課題が見えた一戦だったと思いました。
まず相手の岡山は、意外と言っては失礼でしょうが、かなり低い位置からでも丹念にショートパスをつないでくるスタイルで、2年前のJ2で対戦した時以上に良いチームに仕上がっている印象でした。ただやはり技術不足な面も否めず、要所でミスがあったおかげでセレッソは少なからず救われてましたね。
セレッソは慎重と言っていいのか、消極的ていっていいのか、ボールは持てるもののシュートにいく場面が少なく、それが盛り上がりに欠けた要因であった事は間違いないでしょう。1トップで先発した杉本がポストマンになりきれなかった事も、攻撃が停滞していた要因でしょう。
流れが変わったのは播戸と村田が入った後半頭から。右サイドをスピードのあるドリブルで縦に突破した村田がグラウンダーのクロス→ニアで播戸がヒール(?)で上手く流し込んで先制。村田のスピードと播戸のPA内での勝負強さ、それぞれの長所が出たファインゴールでした。
その後、長い時間どちらともいえない流れが続き、徐々に岡山がボールを持ち始めて、セットプレーから「あわや」のピンチになりましたが、一発勝負の天皇杯で1-0のまま推移していただけに、失点していればガクッと崩れていたかもしれません。代表で離脱しているジンヒョンに替わって出場したGK松井はミスもなくよく守ってくれました。
このまま1-0で逃げ切りかと思いましたが、ロスタイムにカウンターから杉本、そして直後にまた村田のクロス→播戸がダイレクトボレーで3点目で締めて、難しい試合を何とか勝利できました。
ベテランの播戸の決定率相変わらずですが、村田のスピードとドリブルは来季を含めた今後への明るい材料ですね。ドイツへ去った乾と共に野洲高校で活躍し、大学を経てセレッソに入団した彼が重要な戦力になってくれる事を期待しますし、それだけの素質のある選手。今日は2アシストと結果を残しましたが、彼にはゴールにもこだわったプレーを求めていきたいですね。
■試合後、クラブから公式にクルピが今季限りで退団すると発表されました。ここ数日の報道からこの日がくる事を覚悟はしていましたが、いざ発表がされてしまうとやはりショックは隠し切れませんね...
07年のJ2時代、前監督が実質的なお家騒動の中で解任されて、97年以来の再登板となったクルピ。戦力的に十分といえない状況下で香川や乾といった若手をじっくりと育て、09年のJ1昇格、そして10年のJ1では既存と補強の選手を巧みに操縦しての3位フィニッシュ。そしてクラブ初となるACL出場権獲得。そして11年の今季は、多くの主力選手が移籍で抜けながらも、ガンバ相手に歴史的で劇的な勝利を飾り、初出場のACLでベスト8という成績。危惧されたJ1残留も現時点でほぼクリア。歴代のセレッソ監督としては間違いなく最高の監督でしょうし、最もその人柄が愛された監督でもあったのではないでしょうか。
フロントはこの度、クルピに来季も指揮をとってもらえるようオファーをしたそうですが、真相はともかく、クルピは今季限りでの退団を選択したという事です。経済的に恵まれないこのクラブで、よく5年も指揮をとってくれました。世界に羽ばたかせた香川や乾はもちろん、クラブの新たな顔となった清武や、これからが楽しみな扇原、杉本、永井、丸橋、山口らの若手を台頭させ、茂庭、播戸らのベテランの持ち味を蘇らせてくれたその手腕には心から感謝し、敬意を表します。そして何よりも、彼自身の「セレッソ愛」がただの言葉だけではなく、我々サポーターを「ファミリー」として扱ってくれた事からも本物といえるものでした。心残りがあるとすれば、この5年間でタイトルがとれなかった事なんでしょうが、今戦っている天皇杯で是非ともクルピに有終の美を飾ってほしいです。
ありがとう、クルピ。
まず相手の岡山は、意外と言っては失礼でしょうが、かなり低い位置からでも丹念にショートパスをつないでくるスタイルで、2年前のJ2で対戦した時以上に良いチームに仕上がっている印象でした。ただやはり技術不足な面も否めず、要所でミスがあったおかげでセレッソは少なからず救われてましたね。
セレッソは慎重と言っていいのか、消極的ていっていいのか、ボールは持てるもののシュートにいく場面が少なく、それが盛り上がりに欠けた要因であった事は間違いないでしょう。1トップで先発した杉本がポストマンになりきれなかった事も、攻撃が停滞していた要因でしょう。
流れが変わったのは播戸と村田が入った後半頭から。右サイドをスピードのあるドリブルで縦に突破した村田がグラウンダーのクロス→ニアで播戸がヒール(?)で上手く流し込んで先制。村田のスピードと播戸のPA内での勝負強さ、それぞれの長所が出たファインゴールでした。
その後、長い時間どちらともいえない流れが続き、徐々に岡山がボールを持ち始めて、セットプレーから「あわや」のピンチになりましたが、一発勝負の天皇杯で1-0のまま推移していただけに、失点していればガクッと崩れていたかもしれません。代表で離脱しているジンヒョンに替わって出場したGK松井はミスもなくよく守ってくれました。
このまま1-0で逃げ切りかと思いましたが、ロスタイムにカウンターから杉本、そして直後にまた村田のクロス→播戸がダイレクトボレーで3点目で締めて、難しい試合を何とか勝利できました。
ベテランの播戸の決定率相変わらずですが、村田のスピードとドリブルは来季を含めた今後への明るい材料ですね。ドイツへ去った乾と共に野洲高校で活躍し、大学を経てセレッソに入団した彼が重要な戦力になってくれる事を期待しますし、それだけの素質のある選手。今日は2アシストと結果を残しましたが、彼にはゴールにもこだわったプレーを求めていきたいですね。
■試合後、クラブから公式にクルピが今季限りで退団すると発表されました。ここ数日の報道からこの日がくる事を覚悟はしていましたが、いざ発表がされてしまうとやはりショックは隠し切れませんね...
07年のJ2時代、前監督が実質的なお家騒動の中で解任されて、97年以来の再登板となったクルピ。戦力的に十分といえない状況下で香川や乾といった若手をじっくりと育て、09年のJ1昇格、そして10年のJ1では既存と補強の選手を巧みに操縦しての3位フィニッシュ。そしてクラブ初となるACL出場権獲得。そして11年の今季は、多くの主力選手が移籍で抜けながらも、ガンバ相手に歴史的で劇的な勝利を飾り、初出場のACLでベスト8という成績。危惧されたJ1残留も現時点でほぼクリア。歴代のセレッソ監督としては間違いなく最高の監督でしょうし、最もその人柄が愛された監督でもあったのではないでしょうか。
フロントはこの度、クルピに来季も指揮をとってもらえるようオファーをしたそうですが、真相はともかく、クルピは今季限りでの退団を選択したという事です。経済的に恵まれないこのクラブで、よく5年も指揮をとってくれました。世界に羽ばたかせた香川や乾はもちろん、クラブの新たな顔となった清武や、これからが楽しみな扇原、杉本、永井、丸橋、山口らの若手を台頭させ、茂庭、播戸らのベテランの持ち味を蘇らせてくれたその手腕には心から感謝し、敬意を表します。そして何よりも、彼自身の「セレッソ愛」がただの言葉だけではなく、我々サポーターを「ファミリー」として扱ってくれた事からも本物といえるものでした。心残りがあるとすれば、この5年間でタイトルがとれなかった事なんでしょうが、今戦っている天皇杯で是非ともクルピに有終の美を飾ってほしいです。
ありがとう、クルピ。
2011年11月11日
去就
■ここ数日、ドイツのニュルンベルクが清武の獲得を検討しているとか、セレッソがクルピに来季の続投を要請するも、補強方針を巡り揉めて今季限りで退団か、といった報道が続きました。
また胃をキリキリさせられるこの季節がきたんだなぁ、と実感しています。
「風物詩」ともいえるこの時期の報道の真偽はともかくとして、クルピへの続投を要請したフロントの姿勢は至極当然でしょうし、早いうちから行動をおこした点についても評価できます。ただし、件の補強方針についての見解の相違があったのだとすれば、これはセレッソのJリーグにおける今後の立ち位置を運命づけるとまで言っていい案件だけに、とても看過はできません。
記事によれば来季こそは優勝を狙いたいクルピは、要するにそれだけの補強を希望するも、フロントは金銭的な理由でそれを渋っていると。そしてクルピ自身も「5年日本でやって、モチベーションを保つのが難しい」らしく、スポーツ紙は退団の可能性が高いと書いてますね。
こちらも真偽はともかくとして、クルピの言い分は至極最もだと思います。せっかく育てた選手を、経緯はともかく次々と安値で放出して、それに替わる戦力の補強は満足にないままなんですから、確かに監督を続けるモチベーションを保つのは難しいかもしれません。もちろん、クラブが財政的に恵まれていない状況は劇的に改善されるわけがありませんから、いきなり代表クラスの選手を何人も獲得する事は現実的には無理でしょう。しかし補強とは何も外部から選手を獲得するだけではなく、現有戦力をしっかりと維持し続ける事も立派な補強ではないでしょうか。
その意味では、ニュルンベルクやどこからオファーがあろうが、清武の移籍に首を縦に振ってはいけませんし、最悪手放さなければいけない場合も、替わりの選手を獲得できるだけの高額な移籍金をとらなければいけません。幣ブログで以前から何度も提言している事ですが、セレッソのフロントは選手の夢(海外移籍など)の後押しをするのが仕事ではなく、純粋にクラブの利益を考え行動する事が最も優先されるべきです。優勝したいのなら監督を含め、最低でも現有戦力の維持に努める(+外部からの補強)。逆に優勝よりも育成クラブを目指したいのならば、選手を売る際には次の投資ができるだけの金額で売って、「育てて売る」というサイクルを築かなければいけません。残念ながら現在のセレッソには、そのどちらも実現できていません。
それには複数年契約を提示できるだけの金がないとか、様々な理由づけがあるのでしょうが、少なくともこのまま手をこまねいていれば、清武だけではなく、ボギョンやジンヒョンといった選手までも手放さなければいけない事態に陥ってしまいます。
冒頭にも指摘しましたが、この時期のスポーツ紙の報道に一喜一憂するだけ疲れるだけですから、今はなるべく静観を決め込みます。実際にまだリーグ戦は終わってませんし、天皇杯というタイトル奪取のチャンスもある。
意地を見せてくれ。
また胃をキリキリさせられるこの季節がきたんだなぁ、と実感しています。
「風物詩」ともいえるこの時期の報道の真偽はともかくとして、クルピへの続投を要請したフロントの姿勢は至極当然でしょうし、早いうちから行動をおこした点についても評価できます。ただし、件の補強方針についての見解の相違があったのだとすれば、これはセレッソのJリーグにおける今後の立ち位置を運命づけるとまで言っていい案件だけに、とても看過はできません。
記事によれば来季こそは優勝を狙いたいクルピは、要するにそれだけの補強を希望するも、フロントは金銭的な理由でそれを渋っていると。そしてクルピ自身も「5年日本でやって、モチベーションを保つのが難しい」らしく、スポーツ紙は退団の可能性が高いと書いてますね。
こちらも真偽はともかくとして、クルピの言い分は至極最もだと思います。せっかく育てた選手を、経緯はともかく次々と安値で放出して、それに替わる戦力の補強は満足にないままなんですから、確かに監督を続けるモチベーションを保つのは難しいかもしれません。もちろん、クラブが財政的に恵まれていない状況は劇的に改善されるわけがありませんから、いきなり代表クラスの選手を何人も獲得する事は現実的には無理でしょう。しかし補強とは何も外部から選手を獲得するだけではなく、現有戦力をしっかりと維持し続ける事も立派な補強ではないでしょうか。
その意味では、ニュルンベルクやどこからオファーがあろうが、清武の移籍に首を縦に振ってはいけませんし、最悪手放さなければいけない場合も、替わりの選手を獲得できるだけの高額な移籍金をとらなければいけません。幣ブログで以前から何度も提言している事ですが、セレッソのフロントは選手の夢(海外移籍など)の後押しをするのが仕事ではなく、純粋にクラブの利益を考え行動する事が最も優先されるべきです。優勝したいのなら監督を含め、最低でも現有戦力の維持に努める(+外部からの補強)。逆に優勝よりも育成クラブを目指したいのならば、選手を売る際には次の投資ができるだけの金額で売って、「育てて売る」というサイクルを築かなければいけません。残念ながら現在のセレッソには、そのどちらも実現できていません。
それには複数年契約を提示できるだけの金がないとか、様々な理由づけがあるのでしょうが、少なくともこのまま手をこまねいていれば、清武だけではなく、ボギョンやジンヒョンといった選手までも手放さなければいけない事態に陥ってしまいます。
冒頭にも指摘しましたが、この時期のスポーツ紙の報道に一喜一憂するだけ疲れるだけですから、今はなるべく静観を決め込みます。実際にまだリーグ戦は終わってませんし、天皇杯というタイトル奪取のチャンスもある。
意地を見せてくれ。
2011年11月03日
名古屋戦(A)@J1第31節 1-3 ●
■いつもの名古屋戦でした。相手の個人能力に圧倒されて、常に先行を許しての力負け。藤本のFKやケネディの高さなど、分かっていても止められないという3失点だったのですが、そこに至るまでの自分達のミスが抑えられていれば、あのようなピンチは迎えなかったはず。名古屋は確かに個人能力に秀でた選手を多く抱えていますが、今節に限って言えばセレッソが自らのミスで試合を難しくしてしまっていた印象です。
モチベーションの差、と言ってしまえばそれまでなんでしょうが、優勝争いの最中にいる名古屋とJ1残留がほぼ決まったセレッソの試合にかける意気込みが勝敗を分けてしまった気がします。ボールへの出足の早さ、闘莉王に代表されるような前に前にという積極的な守備、やり方に賛否はあろうとも自分達のストロングポイントを徹底的に生かそうとする意識、全ての面において残念ながらセレッソは遅れをとっていたと言わざるを得ない出来でした。
対するセレッソの見せ場はスコアが示す通り、小松が獲得して決めたPKの1点の場面のみ。前節で磐田相手にあれだけ素晴らしい内容で勝ったチームは見る影もなく、逆によく3失点で済んでくれたと思う程でした。交替で入った杉本は起爆剤になれないどころか、何でもないミスを繰り返して流れを途切れさせ、頼みの清武もらしからぬミスパスが目立っていました。J1残留がほぼ決した事の安堵感からくる油断とは思いたくありませんが、優勝のプレッシャーがかかる相手をよそに、飄々と隙をついていけるだけの図太さがないと、とても来季からのリーグ戦は乗り切れないですよ。ましてや、海外移籍が囁かれる清武、ボギョンやガンバ復帰報道がされた倉田らがいなくなるようであれば、その是非はともかく、来季は最初からJ1残留を最大目標にしないといけなくなるでしょうからね。
まあ海外、国内を問わず他クラブからオファーがくる→即放出する、といったセレッソにとっての自殺行為は今オフこそは軽々にとらないと信じてはいますが、今節の唯一の収穫として、いずれにしても今オフに的確な補強は絶対に必要だとは再認識しました。
残り3試合。まだまだ選手達にやれる事は残っています。
モチベーションの差、と言ってしまえばそれまでなんでしょうが、優勝争いの最中にいる名古屋とJ1残留がほぼ決まったセレッソの試合にかける意気込みが勝敗を分けてしまった気がします。ボールへの出足の早さ、闘莉王に代表されるような前に前にという積極的な守備、やり方に賛否はあろうとも自分達のストロングポイントを徹底的に生かそうとする意識、全ての面において残念ながらセレッソは遅れをとっていたと言わざるを得ない出来でした。
対するセレッソの見せ場はスコアが示す通り、小松が獲得して決めたPKの1点の場面のみ。前節で磐田相手にあれだけ素晴らしい内容で勝ったチームは見る影もなく、逆によく3失点で済んでくれたと思う程でした。交替で入った杉本は起爆剤になれないどころか、何でもないミスを繰り返して流れを途切れさせ、頼みの清武もらしからぬミスパスが目立っていました。J1残留がほぼ決した事の安堵感からくる油断とは思いたくありませんが、優勝のプレッシャーがかかる相手をよそに、飄々と隙をついていけるだけの図太さがないと、とても来季からのリーグ戦は乗り切れないですよ。ましてや、海外移籍が囁かれる清武、ボギョンやガンバ復帰報道がされた倉田らがいなくなるようであれば、その是非はともかく、来季は最初からJ1残留を最大目標にしないといけなくなるでしょうからね。
まあ海外、国内を問わず他クラブからオファーがくる→即放出する、といったセレッソにとっての自殺行為は今オフこそは軽々にとらないと信じてはいますが、今節の唯一の収穫として、いずれにしても今オフに的確な補強は絶対に必要だとは再認識しました。
残り3試合。まだまだ選手達にやれる事は残っています。
2011年10月23日
磐田戦(A)@J1第30節 4-0 〇
■1試合でここまで結果はもちろん、試合内容が激変するチームが他にあるでしょうか?
「気持ち」
前節では欠片もみえなかったものが、今節では90分間途切れることなく、難敵の磐田相手に発揮できたのですから、4-0という大勝以上に私を喜ばせてくれました。
前日に16位の浦和が勝ったために、J1残留のためにはいよいよ勝ち点が必要になった今節。恥ずかしながら私は、前節のあの惨敗が脳裏に刻まれていたために、勝ち点1でも上出来だと思っていたのですが、選手らはあくまで勝ち点3を得るためのプレーを試合開始からみせてくれました。
上本、扇原、倉田、清武といったレギュラー陣が復帰した事も大きかったでしょう。上本は茂庭とかつての堅陣を彷彿とさせる熱いディフェンスをみせてくれ、この試合のMVPであろう扇原は貴重な2ゴールだけではなく、守備の局面でも至る所に顔を出し、自身の行為で課された2試合の出場停止の鬱憤を晴らすかのような躍動ぶり。丸刈りにした彼の表情から、試合にかける意気込みはTV画面を通してでも伝わってきましたよ。
いつもはマルチネスが一人で担う攻撃の起点役も、扇原と役割を分散させる事によって、磐田も的を絞りきれなかったような印象で、おかげで随分と中盤とサイドのスペースを使わせてもらえましたね。
献身さ、これが無くてはセレッソはチームとしての力を発揮できません。誰一人としてサボることなく、90分間チームのために走り続ける。現在のセレッソで最もスタミナがあるであろうファビオは相変わらず最後まで、それこそ献身的に前線からチェイスをかけ続けていましたし、まだ実質的な病み上がりで本調子ではないであろう清武も、ここという局面でのドリブルと長短のパスはさすがの一言。途中出場ながら播戸もよく相手を追って、最後にご褒美が待っていたのは何とも播戸らしいというところでしょうか。
主力が戻った事が大きな勝因には違いないのでしょうが、誰が出場しようと労を惜しまない献身さが出せた事も、実は隠れた勝因のように思えました。
■セレサポの誰もが感じている事でしょうが、この勝ち点3は大きな価値をもっています。前節終了時で残留争いに巻き込まれ、例年のデータからくるいわゆる安全圏である「勝ち点40」に到達するためには、残り5試合はまさに総力戦になります。その初戦に勝ち、勝ち点を39に伸ばせた事に、今は喜びよりもただただ安堵の感情が先行してしまいます。
数字上、まだJ1残留が確定したわけではありませんが、16位甲府(勝ち点30)との差と残り4試合という事を考えると、まず大丈夫だろうという状態にまでこぎつけられたのでしょう。
とはいえ、これで安心しきってはいけませんし、今節の勝利で一気に9位にまでジャンプアップしたからには、残り4試合でできる限り勝ち点と順位を伸ばし、できれば賞金圏内に入ってシーズン終了を迎えたいものです。
次節は、おそらくセレッソが苦手としていると私が勝手に思う名古屋との試合で、優勝争い中の名古屋としては是が非でも落とせない試合でしょう。対してこちらはほぼJ1残留を手中におさめ、比較的プレッシャーが少ない状況下で戦えると思います。地力では間違いなく名古屋が上ですが、今節のような戦う気持ちとパフォーマンスが出せれば、相手を驚かせる事は十分に可能でしょう。
最後に、01年から続く
「優勝争い(または躍進)した翌シーズンにJ2降格する」
という魔のジンクスから、何とか抜け出せた...といっていいんですかね?
今節の勝利で気が緩みっぱなしの情けない私ですが、チームにはいつも通り一試合に全てをかけるつもりで戦ってほしいと思います。
「気持ち」
前節では欠片もみえなかったものが、今節では90分間途切れることなく、難敵の磐田相手に発揮できたのですから、4-0という大勝以上に私を喜ばせてくれました。
前日に16位の浦和が勝ったために、J1残留のためにはいよいよ勝ち点が必要になった今節。恥ずかしながら私は、前節のあの惨敗が脳裏に刻まれていたために、勝ち点1でも上出来だと思っていたのですが、選手らはあくまで勝ち点3を得るためのプレーを試合開始からみせてくれました。
上本、扇原、倉田、清武といったレギュラー陣が復帰した事も大きかったでしょう。上本は茂庭とかつての堅陣を彷彿とさせる熱いディフェンスをみせてくれ、この試合のMVPであろう扇原は貴重な2ゴールだけではなく、守備の局面でも至る所に顔を出し、自身の行為で課された2試合の出場停止の鬱憤を晴らすかのような躍動ぶり。丸刈りにした彼の表情から、試合にかける意気込みはTV画面を通してでも伝わってきましたよ。
いつもはマルチネスが一人で担う攻撃の起点役も、扇原と役割を分散させる事によって、磐田も的を絞りきれなかったような印象で、おかげで随分と中盤とサイドのスペースを使わせてもらえましたね。
献身さ、これが無くてはセレッソはチームとしての力を発揮できません。誰一人としてサボることなく、90分間チームのために走り続ける。現在のセレッソで最もスタミナがあるであろうファビオは相変わらず最後まで、それこそ献身的に前線からチェイスをかけ続けていましたし、まだ実質的な病み上がりで本調子ではないであろう清武も、ここという局面でのドリブルと長短のパスはさすがの一言。途中出場ながら播戸もよく相手を追って、最後にご褒美が待っていたのは何とも播戸らしいというところでしょうか。
主力が戻った事が大きな勝因には違いないのでしょうが、誰が出場しようと労を惜しまない献身さが出せた事も、実は隠れた勝因のように思えました。
■セレサポの誰もが感じている事でしょうが、この勝ち点3は大きな価値をもっています。前節終了時で残留争いに巻き込まれ、例年のデータからくるいわゆる安全圏である「勝ち点40」に到達するためには、残り5試合はまさに総力戦になります。その初戦に勝ち、勝ち点を39に伸ばせた事に、今は喜びよりもただただ安堵の感情が先行してしまいます。
数字上、まだJ1残留が確定したわけではありませんが、16位甲府(勝ち点30)との差と残り4試合という事を考えると、まず大丈夫だろうという状態にまでこぎつけられたのでしょう。
とはいえ、これで安心しきってはいけませんし、今節の勝利で一気に9位にまでジャンプアップしたからには、残り4試合でできる限り勝ち点と順位を伸ばし、できれば賞金圏内に入ってシーズン終了を迎えたいものです。
次節は、おそらくセレッソが苦手としていると私が勝手に思う名古屋との試合で、優勝争い中の名古屋としては是が非でも落とせない試合でしょう。対してこちらはほぼJ1残留を手中におさめ、比較的プレッシャーが少ない状況下で戦えると思います。地力では間違いなく名古屋が上ですが、今節のような戦う気持ちとパフォーマンスが出せれば、相手を驚かせる事は十分に可能でしょう。
最後に、01年から続く
「優勝争い(または躍進)した翌シーズンにJ2降格する」
という魔のジンクスから、何とか抜け出せた...といっていいんですかね?
今節の勝利で気が緩みっぱなしの情けない私ですが、チームにはいつも通り一試合に全てをかけるつもりで戦ってほしいと思います。
2011年10月15日
甲府戦(H)@J1第29節 0-4 ●
■スコア以上の完敗です。前節と同じ感想ですみませんが、話にも試合にもなっていない、およそプロの興行として金をとってはいけないと思える程のレベルでした。怒りを通り越して、ただ呆れるしかありません。残留争いの渦中の甲府に為す術もなく完敗した事はもちろんなんですが、肝心の「試合にかける気持ち」「勝利への執着心」で最初から遅れをとっていた事が、何よりも呆れさせた要因なんです。
後半に3失点目を喫した際には、席を立ち帰路につく観客やいそいそと旗を片付けるサポーターがいて、試合後はブーイングを浴びせたり、何故か声援を送るサポーターがいたり(気持ちは分かりますが...)と反応はバラバラ。私はというと、そのどちらでもなく、情けない話ですがただ呆然と選手らを見送るしかできませんでした。
素人の私が言うのもなんですが、今節に例え清武やボギョンがいたとしても、果たして甲府に勝てたかどうか、そんなレベルのように感じられました。そして実際、彼らの穴を埋めようとする選手から、このチャンスを絶対に逃さないという気概が全く見えませんでした。
無闇やたらの精神論は私が最も嫌うところですが、今節やここ数試合に限れば口を酸っぱくして指摘してもいいぐらいに、選手の試合でのタンパクさが目につきました。まさか現在の勝ち点(36)でJ1残留は問題ないと思っているわけでもないでしょうし、ACLやナビスコを逃したモチベーションの低下によるものだとも思いたくありません。
■今節は浦和が負けて16位に転落したのがセレッソにとっては救いでしたが、その浦和と残り5試合で勝ち点差7にいる状況では、残留争いの渦中にいるという表現は決して大げさではないと思います。
次節からの相手は、前回ホームで屈辱的な逆転負けを喫した磐田(A)、31節は優勝争いを繰り広げる名古屋(A)、32節はこの時期(残留争い)に異常な強さを発揮する神戸(H)、33節は名古屋と同じく優勝争い中の柏(A)、そして34節はおそらくこの時にはもう失うものがないであろう福岡(H)と、一つとして油断できない相手が続き、下位クラブの動向にもよりますが、今後セレッソが勝ち点をのばせなければ「よもや」という状況が起こらないとも限りません。少なくとも現在のチーム力からすれば、そういう最悪の事態が起こってもおかしくないとさえ思いますからね。
本当に何も収穫がなかった今節。選手らには現状に対する危機感はあるのか?座して死を待つのはまっぴら御免だ。
後半に3失点目を喫した際には、席を立ち帰路につく観客やいそいそと旗を片付けるサポーターがいて、試合後はブーイングを浴びせたり、何故か声援を送るサポーターがいたり(気持ちは分かりますが...)と反応はバラバラ。私はというと、そのどちらでもなく、情けない話ですがただ呆然と選手らを見送るしかできませんでした。
素人の私が言うのもなんですが、今節に例え清武やボギョンがいたとしても、果たして甲府に勝てたかどうか、そんなレベルのように感じられました。そして実際、彼らの穴を埋めようとする選手から、このチャンスを絶対に逃さないという気概が全く見えませんでした。
無闇やたらの精神論は私が最も嫌うところですが、今節やここ数試合に限れば口を酸っぱくして指摘してもいいぐらいに、選手の試合でのタンパクさが目につきました。まさか現在の勝ち点(36)でJ1残留は問題ないと思っているわけでもないでしょうし、ACLやナビスコを逃したモチベーションの低下によるものだとも思いたくありません。
■今節は浦和が負けて16位に転落したのがセレッソにとっては救いでしたが、その浦和と残り5試合で勝ち点差7にいる状況では、残留争いの渦中にいるという表現は決して大げさではないと思います。
次節からの相手は、前回ホームで屈辱的な逆転負けを喫した磐田(A)、31節は優勝争いを繰り広げる名古屋(A)、32節はこの時期(残留争い)に異常な強さを発揮する神戸(H)、33節は名古屋と同じく優勝争い中の柏(A)、そして34節はおそらくこの時にはもう失うものがないであろう福岡(H)と、一つとして油断できない相手が続き、下位クラブの動向にもよりますが、今後セレッソが勝ち点をのばせなければ「よもや」という状況が起こらないとも限りません。少なくとも現在のチーム力からすれば、そういう最悪の事態が起こってもおかしくないとさえ思いますからね。
本当に何も収穫がなかった今節。選手らには現状に対する危機感はあるのか?座して死を待つのはまっぴら御免だ。
2011年10月13日
北海道教育大岩見沢戦@天皇杯2回戦 6-0 〇
■長居でのタジキスタン戦から一夜明け、隣のキンチョウスタジアムで行われた天皇杯。観客数は格段の差がありましたが、スコアは似たようなものになりました。
とはいっても、90分間一方的な展開となった代表戦とは違って、こちらは序盤に北教大の勢いにおされ続けました。その影響か、無用なファウルからのイエローが増え、私の心配は特にマルチネスが2枚目をもらわないかになっていましたよ。せっかく復帰したのに、土曜日の甲府戦に出場停止では話になりませんからね。
まあ天皇杯初戦なんて、どのJクラブも似たような立ち上がりなんですね。相手のアマチュアや学生チームは失うものがないのでガムシャラに攻めてくるわけですから、こちらが多少受け身になるのも自然な事。要はそこで慌てずに失点を許さずにおけるかどうかで、その意味では今夜のセレッソは何度かゴールを脅かされたものの、何とか失点しなかったのが大きかったのでしょう。
そして先制点となった、GKのミスを誘った丸橋のクロスは本当にラッキーでした。このゴールでセレッソの硬さは随分とほぐれてパスも回せるようになりましたし、前への意識も増してくるようになりました。
で、後半はもう実質的なワンサイドゲームで、様々な形からのゴールが生まれて6-0というスコアで3回戦へ進出できたのですが、残留争いの大一番である甲府戦を前に、この天皇杯でワンクッションおけたのは良かったですね。復帰したマルチネスの試運転ができましたし、大学生相手といえど6つものゴールが生まれて多少なりとも選手らの得点への感覚が養われたでしょうしね。
■甲府戦に清武が間に合うかはいまだに不透明ですが、一方でマルチネスや上本などが復帰してきて、いよいよリーグ戦の反攻が始まる態勢になってきました。迎えるは昨夜の代表戦で活躍したハーフナー率いる甲府で、激しい試合になるのは間違いないでしょう。何とか勝ってほしいものです。
とはいっても、90分間一方的な展開となった代表戦とは違って、こちらは序盤に北教大の勢いにおされ続けました。その影響か、無用なファウルからのイエローが増え、私の心配は特にマルチネスが2枚目をもらわないかになっていましたよ。せっかく復帰したのに、土曜日の甲府戦に出場停止では話になりませんからね。
まあ天皇杯初戦なんて、どのJクラブも似たような立ち上がりなんですね。相手のアマチュアや学生チームは失うものがないのでガムシャラに攻めてくるわけですから、こちらが多少受け身になるのも自然な事。要はそこで慌てずに失点を許さずにおけるかどうかで、その意味では今夜のセレッソは何度かゴールを脅かされたものの、何とか失点しなかったのが大きかったのでしょう。
そして先制点となった、GKのミスを誘った丸橋のクロスは本当にラッキーでした。このゴールでセレッソの硬さは随分とほぐれてパスも回せるようになりましたし、前への意識も増してくるようになりました。
で、後半はもう実質的なワンサイドゲームで、様々な形からのゴールが生まれて6-0というスコアで3回戦へ進出できたのですが、残留争いの大一番である甲府戦を前に、この天皇杯でワンクッションおけたのは良かったですね。復帰したマルチネスの試運転ができましたし、大学生相手といえど6つものゴールが生まれて多少なりとも選手らの得点への感覚が養われたでしょうしね。
■甲府戦に清武が間に合うかはいまだに不透明ですが、一方でマルチネスや上本などが復帰してきて、いよいよリーグ戦の反攻が始まる態勢になってきました。迎えるは昨夜の代表戦で活躍したハーフナー率いる甲府で、激しい試合になるのは間違いないでしょう。何とか勝ってほしいものです。
2011年10月06日
浦和戦(H)@ナビスコ杯準々決勝 1-2 ●
■話になりません...ACLや前節の仙台戦よりも悪い内容で、不振を極めている浦和にこうも簡単に負けてしまうのですから、現在のチームの病巣の根深さがうかがいしれます。
これで準々決勝と準決勝をホームで戦えるという恵まれた状況のナビスコ杯制覇の夢も、あっさりと絶たれる事になりました。しかしこのチーム状態では、来週の天皇杯初戦でもどうなるか分かったものではありませんね。ため息ばかりが出る毎日です...
■この敗戦に追い討ちをかけるように、一つの大きな事件が試合後に起こったようです。
メインスタンドの観客席から選手らに向けてペットボトルが投げ込まれ、当たりはしなかったものの、それを拾った扇原が観客席に投げたていうもの。
情けない話ですが、チームが勝てないとこういう事が起こってくるのですね。もちろん行為そのものは許せないもので、扇原にはクラブから何らかの処分が下されるのでしょうし、最も悪い観客席から投げた人間には厳しい罰を与えなければなりません。
とはいえ、こういった事件が起こった背景には、ここ最近のチームの不振が原因であるのでしょう。怪我人が復帰してくれば状況も改善されるのでしょうが、理想としては誰が欠けても戦えるだけのチーム力がなければなりません。
次節の甲府との直接対決を勝てれば、J1残留はほぼ確実な状況ですから、今のうちから来季の編成を考えた戦い方を模索していくのもよいかもしれませんね。
これで準々決勝と準決勝をホームで戦えるという恵まれた状況のナビスコ杯制覇の夢も、あっさりと絶たれる事になりました。しかしこのチーム状態では、来週の天皇杯初戦でもどうなるか分かったものではありませんね。ため息ばかりが出る毎日です...
■この敗戦に追い討ちをかけるように、一つの大きな事件が試合後に起こったようです。
メインスタンドの観客席から選手らに向けてペットボトルが投げ込まれ、当たりはしなかったものの、それを拾った扇原が観客席に投げたていうもの。
情けない話ですが、チームが勝てないとこういう事が起こってくるのですね。もちろん行為そのものは許せないもので、扇原にはクラブから何らかの処分が下されるのでしょうし、最も悪い観客席から投げた人間には厳しい罰を与えなければなりません。
とはいえ、こういった事件が起こった背景には、ここ最近のチームの不振が原因であるのでしょう。怪我人が復帰してくれば状況も改善されるのでしょうが、理想としては誰が欠けても戦えるだけのチーム力がなければなりません。
次節の甲府との直接対決を勝てれば、J1残留はほぼ確実な状況ですから、今のうちから来季の編成を考えた戦い方を模索していくのもよいかもしれませんね。
2011年10月03日
仙台戦(A)@J1第28節 1-2 ●
■上本、高橋、マルチネス、ボギョン、清武、これだけの主力が欠場しているのですから、結果はもちろん内容が伴わないのも仕方ない...とは言えません。
この台所事情を差し引いたとしても、あまりにも酷すぎる内容にあ然としてしまいました。スコアこそ僅差ではありますが、内容では先日のACLの惨敗以上だったかもしれません。
まあ守備でいえば、結局セットプレーからの2失点だけだったんですが、そのやられ方がどちらも似たような形からだったから、何ともいただけません。0-2になった後は、さすがにこちらが攻撃する機会が増えたものの、仙台の悔しいが見事な中盤からのプレスの網にかけられて、シンプルなカウンターを何度も浴びる始末。しかしそれにしても、こちらはボールを持っても全くといっていい程に何もさせてもらえませんでした。恥ずかしながら、試合を見ながら眠たくなってきたのは初めてです。試合中、ACLの大敗のショックはもうないとレポートされていましたが、頭では切り替えができていても体がついていかなかったという事はなかったのか?そう疑わせるだけの低調なパフォーマンスでしたからね。
終盤ようやく幸運なPKで1点とって、終了間際には同点か!というシーンがありましたが、それまで何もできなかったチームにサッカーの神様が微笑んでくれるはずもないですわね。
■すぐ水曜日にはナビスコ杯の浦和戦が控えています。この浦和戦と勝ち進んだ際の準決勝は、どちらも長居での一発勝負で、優勝を狙うにはこれ以上ないチャンスなわけです。
しかし今節でのこの内容では、低迷している浦和にも普通に遅れをとってしまいそうで...
冒頭にも述べたように、相次ぐ主力の離脱がチームに暗い影を落としているのでしょうが、無い物ねだりをしても仕方ありません。やはり今いる選手らで何とかしていくしかありませんし、出場させてもらっている若手にはレギュラー奪取のチャンスには変わりないわけですから、今節のような腰のひけたプレーではなく、失敗を恐れない前へいく積極的なプレーをこそ求めたい。
浦和戦まで2日しかないので、戦術的な事はさして煮詰めれないでしょうが、意識とモチベーションを向上させるには十分な期間のはず。このままズルズルといってしまわないセレッソだという事を証明してほしいです。
この台所事情を差し引いたとしても、あまりにも酷すぎる内容にあ然としてしまいました。スコアこそ僅差ではありますが、内容では先日のACLの惨敗以上だったかもしれません。
まあ守備でいえば、結局セットプレーからの2失点だけだったんですが、そのやられ方がどちらも似たような形からだったから、何ともいただけません。0-2になった後は、さすがにこちらが攻撃する機会が増えたものの、仙台の悔しいが見事な中盤からのプレスの網にかけられて、シンプルなカウンターを何度も浴びる始末。しかしそれにしても、こちらはボールを持っても全くといっていい程に何もさせてもらえませんでした。恥ずかしながら、試合を見ながら眠たくなってきたのは初めてです。試合中、ACLの大敗のショックはもうないとレポートされていましたが、頭では切り替えができていても体がついていかなかったという事はなかったのか?そう疑わせるだけの低調なパフォーマンスでしたからね。
終盤ようやく幸運なPKで1点とって、終了間際には同点か!というシーンがありましたが、それまで何もできなかったチームにサッカーの神様が微笑んでくれるはずもないですわね。
■すぐ水曜日にはナビスコ杯の浦和戦が控えています。この浦和戦と勝ち進んだ際の準決勝は、どちらも長居での一発勝負で、優勝を狙うにはこれ以上ないチャンスなわけです。
しかし今節でのこの内容では、低迷している浦和にも普通に遅れをとってしまいそうで...
冒頭にも述べたように、相次ぐ主力の離脱がチームに暗い影を落としているのでしょうが、無い物ねだりをしても仕方ありません。やはり今いる選手らで何とかしていくしかありませんし、出場させてもらっている若手にはレギュラー奪取のチャンスには変わりないわけですから、今節のような腰のひけたプレーではなく、失敗を恐れない前へいく積極的なプレーをこそ求めたい。
浦和戦まで2日しかないので、戦術的な事はさして煮詰めれないでしょうが、意識とモチベーションを向上させるには十分な期間のはず。このままズルズルといってしまわないセレッソだという事を証明してほしいです。
2011年09月28日
全北現代戦@ACL準々決勝2ndleg 1-6 ●
■情けない、恥ずかしいという気持ちはあります。1stlegを勝ったアドバンテージを全く生かせずに、いや生かそうともせずに敗退してしまったのですから。
1stlegを落とした相手が最初からガツガツくるのは分かりきっていたはず。キーマンであるボギョンに対しての悪質なコンタクトもある程度は覚悟していたはず。その全北のプランがボギョンの負傷退場という予想以上の収穫はもたらしたものの、これを機に明らかに腰がひけたプレーしかできなくなったセレッソの方が私には問題に映りました。
最も警戒すべき、エニーニョ、ルイス、イ・ドングクをまるで自由にプレーをさせ、先制された時の尾亦の判断の遅さはその象徴たるもので、これで前半がよく1点のビハインドだけで済んだなと逆に驚いたぐらいでした。
しかし都合よくいかないもので、後半開始して間もなくCKからあっさりと2点目を喫して、これでチームはガクッときたのでしょうね。前線にはボールが全く収まりませんし、その前にパスの供給役の中盤で腰のひけたプレーからのミスを連発するのですから、攻撃にすら移れなかったんですね。あとはもうサンドバック状態で、TVをみる私もただ呆然とするのみでした。
■アジア制覇の夢は消えました。それも夢から覚めるには十分なほどの現実(力の差)をみせられて。主力の不在は言い訳にはできません。彼らの穴を埋めれるだけの層の厚さやチーム力がなかったという事なんですから。
しかしこれで再認識させられた事もあります。怪我がちでいまだに復帰できないマルチネスですが、今回の試合をみる限り、やはり彼の卓越した技術とゲームメイクの力は必要です。高い位置をとって果敢に攻撃参加できるSB高橋、丸橋も必要です。
だからこそ気は早いですが、今オフでは主力の退団を何が何でも阻止せねばなりません。現在では代表選手にまで登りつめた清武の海外移籍なども噂されていますが、これを「うちは金がないからオファーがあれば仕方ないな...」で片付けるのではなく、今回のように優勝を目指したいのならば、必要な戦力はどこからオファーがあっても守り抜かねばなりません。
少々話は飛躍しましたが、再びACLで戦いたいのならば、リーグ戦で毎年常に5位以内あたりをキープできるだけのチーム力を身につけねばならないのですから、補強や育成の充実はもちろん、流出の阻止は必要不可欠だという結論なんです。もちろん、金が湧いて出てくるわけではありませんから、事がそう単純に運ばないのは分かってますが。
だからそのために、ナビスコ杯や天皇杯、さらにはリーグ戦で賞金圏内を狙う事によって、少しでも金を稼いでいきましょう。
この屈辱的な敗退は悔しいが、これからがスタートだとも感じた夜でした。
1stlegを落とした相手が最初からガツガツくるのは分かりきっていたはず。キーマンであるボギョンに対しての悪質なコンタクトもある程度は覚悟していたはず。その全北のプランがボギョンの負傷退場という予想以上の収穫はもたらしたものの、これを機に明らかに腰がひけたプレーしかできなくなったセレッソの方が私には問題に映りました。
最も警戒すべき、エニーニョ、ルイス、イ・ドングクをまるで自由にプレーをさせ、先制された時の尾亦の判断の遅さはその象徴たるもので、これで前半がよく1点のビハインドだけで済んだなと逆に驚いたぐらいでした。
しかし都合よくいかないもので、後半開始して間もなくCKからあっさりと2点目を喫して、これでチームはガクッときたのでしょうね。前線にはボールが全く収まりませんし、その前にパスの供給役の中盤で腰のひけたプレーからのミスを連発するのですから、攻撃にすら移れなかったんですね。あとはもうサンドバック状態で、TVをみる私もただ呆然とするのみでした。
■アジア制覇の夢は消えました。それも夢から覚めるには十分なほどの現実(力の差)をみせられて。主力の不在は言い訳にはできません。彼らの穴を埋めれるだけの層の厚さやチーム力がなかったという事なんですから。
しかしこれで再認識させられた事もあります。怪我がちでいまだに復帰できないマルチネスですが、今回の試合をみる限り、やはり彼の卓越した技術とゲームメイクの力は必要です。高い位置をとって果敢に攻撃参加できるSB高橋、丸橋も必要です。
だからこそ気は早いですが、今オフでは主力の退団を何が何でも阻止せねばなりません。現在では代表選手にまで登りつめた清武の海外移籍なども噂されていますが、これを「うちは金がないからオファーがあれば仕方ないな...」で片付けるのではなく、今回のように優勝を目指したいのならば、必要な戦力はどこからオファーがあっても守り抜かねばなりません。
少々話は飛躍しましたが、再びACLで戦いたいのならば、リーグ戦で毎年常に5位以内あたりをキープできるだけのチーム力を身につけねばならないのですから、補強や育成の充実はもちろん、流出の阻止は必要不可欠だという結論なんです。もちろん、金が湧いて出てくるわけではありませんから、事がそう単純に運ばないのは分かってますが。
だからそのために、ナビスコ杯や天皇杯、さらにはリーグ戦で賞金圏内を狙う事によって、少しでも金を稼いでいきましょう。
この屈辱的な敗退は悔しいが、これからがスタートだとも感じた夜でした。
2011年09月27日
2011年09月23日
山形戦(H)@J1第27節 6-0 〇


■今季これまで一度も勝てていなかったキンチョウスタジアム。おまけに今節は五輪代表の試合で怪我をした清武を欠いた中で、必死に残留争いでもがく山形との試合で、戦前は個人的には難しい試合になるだろうと感じていました。
ところが、立ち上がりこそFW大久保に単純にボールを集めてくる山形の攻撃に驚かされた印象でしたが、今思えば選手達は全く慌てていなかったように思えます。山形のロングボール主体のサッカーに付き合わずに、こちらはショートパスを中心に組み立てて、ファビオが左サイドからダイレクトでグラウンダーのクロスをあげ、ファーサイドに回り込んでいた播戸が落ち着いて合わせる。ファビオ→播戸ラインは清水戦や広島戦から続く、もはやチームの確たる武器になっていますね。
そして今節最も印象に残ったのが、セットプレーから2ゴールした藤本の活躍です。元々、DFでありながらその得点能力は非凡なものがありましたが、それがことセットプレーになるともう手がつけられませんね。1点目はCKをドンピシャで合わせ、後半開始早々の2点目は相手ともつれながら、上手くボールの軌道をすらしてのもの。このチームにとっての3点目で、山形は反撃の気を著しく削がれた事は間違いないでしょう。肝心の守備でも完封という文句なしの結果を残し、引き分け以上で勝ち抜けとなるACLに向けて良い感触を掴んだかもしれません。まあ今日の山形と来週戦う全北のチーム力の差は考慮せねばなりませんが。
しかし今節は開始から最後まで、チーム全体で前線からよくプレスをかけ続けました。わずか4日後にACLが控えている事を分かっているのだろうかと思うようなハイプレスで、その後の扇原の4点目、ファビオのGKをかわしての入団初ゴールとなる5点目、そして大竹の素晴らしいドリブル突破によって得たPKで、トドメとなる6点目(同じく入団初ゴール)。まるで後先の事など考えないかのような「一戦必勝」の意気込み。しかしその気持ちこそ大切。逆にまるで4日後のACLもチームとしてこう戦うんだ!という強烈な意志表示のような気もしました。
■ACLにばかり触れましたが、リーグ戦に目を移せば今季キンチョウスタジアム初勝利で勝ち点は36となり、暫定ながら8位にジャンプアップしました。まだ確定ではありませんし、油断などはもってのほかですが、勝ち点的にはJ1残留が随分と近づいてきたと安堵しています。これで大一番となるACL全北戦にも良い雰囲気で臨める事でしょう。ただ一つ、清武の負傷離脱を除けば...
先日の五輪予選マレーシア戦で、結果として90分間使われた清武。A代表との掛け持ちでただでさえ酷使されていた彼の体が悲鳴をあげたという事なんでしょうが、関塚監督や協会はこの怪我を受けてさてどう感じたのか?
もちろんサッカーという競技の特性からして選手の怪我はつき物ですから、怪我一つにいちいち騒ぎ立てる事は普通ありません。しかし今回は、既にA代表に定着している選手を拘束力のない年代別代表にわざわざ召集して、実際に給料を支払っているクラブの試合を犠牲にさせ、その挙げ句に怪我による約2週間の離脱を強いられたのですから、セレッソとしては清武の名が売れた以外、何の利益もなかったという事になります。まあ今節は替わりに出場した選手らが活躍をしたのですから、強いてあげればこれがセレッソにとってのプラスですかね?普通ならクラブとして抗議や賠償を請求するところで、最悪文句の一つも言わないとクラブとしてのスタンスを疑われます。
関塚さん、清武一人がいないだけで勝てないならば、所詮その程度のチーム作りしかしてこなかったという事ですよ。あなたの役目は五輪に出場してメダルを手にする事でしょうが、それ以上にA代表に一人でも多くの選手を送り込む事の方が大切なのを気付いて下さい。奇しくもあなたはそのA代表のコーチでもあるのですから。
暗い話になってしまいましたので、最後に。試合終了後、翌日に仕事を控える私はそそくさとスタジアムを後にしたのですが、ゴール裏席の後ろの通路で小学生ぐらいの男の子が大声で「ファッビオ〜♪ファッビオ〜♪」とコールしていました(笑)。微笑ましかったです。
そのファビオは、試合を重ねるごとにチーム内での存在感を増し、後半は初ゴールを急かされるなど、早くもサポーターからも愛される選手に。その初ゴール、我々サポーターの目の前だった事もあるのでしょうが、ゴール時の歓声はこの試合で一番のものではなかったかと思いました。噂によれば、かなり安い選手だとか。ならば来季の契約延長はもちろん、完全移籍の用意も進めてもらいたいもんです。
2011年09月19日
大宮戦(A)@J1第26節 0-0 △
■今節、私は所用があったためにこの試合の内容をほとんど知りません。ただ、現地に行った友人によれば、いくつかのピンチを迎えながらも何とか守っての引き分けとの事で、清武ら五輪代表組と怪我人の不在、ここ最近の過密日程などの要素を考えると、残留争いのライバルである大宮にアウェーで引き分ける事で、勝ち点差を縮めさせなかったのですから、まあ良しとすべき結果ではないでしょうか。
■先ほど触れた五輪代表の件ですが、清武は現在A代表の選手でもあるために、彼個人の今後のスケジュールは超のつく程の激しいものになっています。
私は以前から主張していますが、A代表に定着しようとしている選手を年代別代表に召集する事には疑問を感じています。年代別代表の最大の目的は、若いうちから国際経験を積ませて、一人でも多く「A代表に選手を送り込む」事にあるはずです。ですから、ザックジャパンでも欠かせない存在となりつつある清武を今更五輪代表に召集するのはどうかと思いますし、清武の抜けた穴は新たな選手を発掘・育成すればいいだけの話。そしてそれはチームの底上げにつながるのですから。
百歩譲って清武を五輪代表に召集するとしても、こういっては失礼ながら、たかがマレーシア相手に何が何でも清武が必要なのでしょうか。
そして根本の問題をあげれば、A代表には選手の拘束力はあっても、五輪代表以下の年代別代表にはその拘束力は当てはまりません。まあ日本サッカーは残念ながらクラブチームよりも代表人気に支えられている現状ですから、代表で選手が活躍した際の自クラブへの利益を考えてた場合、召集を受けた選手の所属クラブもなかなか断る事ができないのだと思います。
しかしだからこそ、抗議の声をあげる事を止めてはならないと思います。俗な表現ですが、選手に給料を払っているのはクラブチームです。いくら代表人気による恩恵を期待できるからといっても、無理難題や理不尽な注文にはクラブとして堂々と声をあげねば、結局そのしわ寄せは選手への身体的な負担となってかかってくるのですからね。
協会と戦え、と言っているのではありません。選手の体を守るべき立場として、最も良い結論を今まで以上に互いに協議していってほしいだけです。
■先ほど触れた五輪代表の件ですが、清武は現在A代表の選手でもあるために、彼個人の今後のスケジュールは超のつく程の激しいものになっています。
私は以前から主張していますが、A代表に定着しようとしている選手を年代別代表に召集する事には疑問を感じています。年代別代表の最大の目的は、若いうちから国際経験を積ませて、一人でも多く「A代表に選手を送り込む」事にあるはずです。ですから、ザックジャパンでも欠かせない存在となりつつある清武を今更五輪代表に召集するのはどうかと思いますし、清武の抜けた穴は新たな選手を発掘・育成すればいいだけの話。そしてそれはチームの底上げにつながるのですから。
百歩譲って清武を五輪代表に召集するとしても、こういっては失礼ながら、たかがマレーシア相手に何が何でも清武が必要なのでしょうか。
そして根本の問題をあげれば、A代表には選手の拘束力はあっても、五輪代表以下の年代別代表にはその拘束力は当てはまりません。まあ日本サッカーは残念ながらクラブチームよりも代表人気に支えられている現状ですから、代表で選手が活躍した際の自クラブへの利益を考えてた場合、召集を受けた選手の所属クラブもなかなか断る事ができないのだと思います。
しかしだからこそ、抗議の声をあげる事を止めてはならないと思います。俗な表現ですが、選手に給料を払っているのはクラブチームです。いくら代表人気による恩恵を期待できるからといっても、無理難題や理不尽な注文にはクラブとして堂々と声をあげねば、結局そのしわ寄せは選手への身体的な負担となってかかってくるのですからね。
協会と戦え、と言っているのではありません。選手の体を守るべき立場として、最も良い結論を今まで以上に互いに協議していってほしいだけです。
2011年09月14日
全北現代戦(H)@ACL準々決勝1stleg 4-3 〇


■スコアの推移さえ違えど、まるで先日の広島戦を観ているようでした。ただ今夜の私はTVの画面を通してではなく、長居で再び起こったこの大逆転劇を観ました。いとも簡単に失点したり、勝ちはしたものの2ndlegに向けて全北に3点ものアウェーゴールを許してしまった不安点などはあるのですが、三度追いついての逆転というのは3点差をひっくり返した広島戦とはまた違った興奮を味あわせてもらいました。
その全北はグループリーグで対戦した時よりも、調子は上向きといっていい状態で、国内リーグでも2位以下を突き放しての首位をキープ。今夜、実際に対戦してみて、2ゴールのイ・ドングッは元代表の名に恥じないだけの脅威を感じましたし、ルイス・エンリケのテクニックとゲームメイクには何度も唸らされました。約2週間後の2ndlegでは、今夜の結果から間違いなく立ち上がりから攻勢に出てくるでしょう。広島戦後にも述べましたが、今日のような軽率なミスからの失点は今度こそ命取りになります。
次戦はある意味セレッソが苦手にする「リードを守る戦い」です。この試合でセレッソが一皮剥けられるかが問われる事になるでしょう。
しかし攻撃陣の爆発力と、三度リードを許しながらも最後まで諦めなかったチーム全体のメンタルはやはり賞賛すべきものです。浦和戦からホームゲームが続いたという幸運もあったのでしょうが、最近失点が異常に多い中で、得点力でそれを補えているのは大きいですね。得点パターンを振り返っても、ここにきて選手間の連携が向上しているのが観てとれましたし、絶好調の播戸や代表帰りの清武、怪我から復帰したボギョン、すっかりチームの潤滑油になったファビオなど、それぞれが自分の能力を存分に出せる環境になってきたと感じます。
ただ問題はやはり失点癖。序盤、前半終了間際、こちらが得点した直後と、どれもが不味い状況での失点で、これだけ続くとチームとしての守備における約束事がどこまで浸透しているのかを訝しんでしまいます。4-3とついに逆転した後の試合運びにも一抹の不安を感じました。キープしてこのスコアのまま試合を終わらせたいのか、あくまで追加点を狙いにいくのかが最後まではっきりとしなかったからです。まあアウェーゴールを3点も許してしまったのですから、状況としては非常に難しかったと思います。しかしだからこそ、チームとしての意志統一をはかれていれば、もっと楽に試合を締める事ができたかもしれません。
■何度も述べますが、三度のリードと3点ものアウェーゴールを許し、一度は「これでアジアの夢は潰えたか...」とうなだれかけた後に、またもやこんな逆転劇が待っているとは予想だにしませんでした。これが決勝T一回戦のガンバ戦のような一発勝負であったのなら最高なんですが、ホーム&アウェー戦はそう一筋縄ではいきません。課題はまたも多く残されましたが、次戦にはマルチネスなどの怪我人が復帰する可能性もあり、アウェー戦といえど決して悲観する状況でもありません。ただ油断は絶対にいけない。今日のような失点は本当に避けねばならない。
最後に、スタジアムコンコースにACLの優勝トロフィーが展示されていました(もちろん警備員付き)。アジアの頂点の証明である現物を目の前にして、日本勢唯一の生き残りだとかそういう事ではなく、これが主将の茂庭によって高く掲げられる光景をここ長居で純粋に観たい!と強く願いました。
2011年09月10日
広島戦(H)@J1第25節 5-4 〇
■いつか、どこかで見たような試合。守備はともかく...攻撃はとてつもない爆発力を秘めている。昔のセレッソに対する印象はそんな声ばかりだったと記憶しています。そんな昔のセレッソの良い面、悪い面の両方を楽しませてもらいました。私はTV観戦でしたが、長居は狂乱の宴状態だったでしょう!まあこれは勝てたからこそ言える台詞なんですが...
前半終了時、私はこの試合の結末よりも、来週水曜に控えるACLへの影響を最も心配しました。しかしそんな私の思いが杞憂に終わるとは全く予想しませんでしたし、常識的にみてもとても予想できたものではないですよ(苦笑)。
しかし前半の体たらくは何だったのでしょう?積極的に前に出ていた立ち上がりは悪くなかっただけに、ジンヒョンの目測の見誤りによる先制点の献上が、試合の流れを一変させてしまったのか。それに茂庭の負傷退場も影響したのでしょうが、バイタルエリアでの相手選手へのチェックがほとんど無かった事が、前半だけで3失点も喫してしまった最大要因だと感じました。
それにしても、ミスによるものだとしても、先制されただけでここまで崩れてしまう守備組織やメンタルは相変わらずで、これがなければもう少し順位は上にあったでしょうし、水曜のACLではアウェーゴールの影響があるだけに、どんな形での失点も許してはいけません。茂庭が間に合うかどうかは分かりませんが、残された選手が今夜の教訓を胸に刻んでいくしかありません。
反面、後半に入っての爆発力、これには言葉がないですね。反撃の狼煙になった清武のゴールが早い時間に決まった事が、チームに「いける!」と思わせたのでしょうし、間違いなく今節のMVPである播戸の影響力、決定力にはもう脱帽です。小兵であるにも関わらず、見事なヘッドで2ゴール。モリシが我々に散々教えてくれたはずですが、やはりサッカーは体格でやるものではないですね。質の高い動き出しで体格で勝るDFにもひけをとらない。前半良いところ無しで交替させられた杉本には、この播戸から技術やメンタルなどを盗めるだけ盗んで成長してほしいものです。最高の手本が目の前にいるという事を実感しよう。
それに隠れた殊勲者であると感じたのが、同じく後半から入ったボギョン。ボールを落ち着かせ、前線に決定力なパスを通し、ついには逆転ゴールを決めた。負傷でしばらくチームを離れていましたが、やはり彼の存在は不可欠なもので、ACLを前にして頼もしい男が帰ってきてくれました。
同じ意味では、出場こそなかったものの、ベンチ入りした高橋の復帰もACL前に明るい材料です。今節の酒本はよく頑張っていたものの、豊富な運動量を要求されるSBというポジションで、替わりがいない状況は体力的にも精神的にもきついはず。水曜の全北戦でクルピがどちらを起用するかはまだ分かりませんが、選択肢ができた事はクルピにとっても嬉しいでしょうね。
■実況アナなどが、3点差を逆転した試合は過去にFC東京の一度しかないと言っていたのですが、03年の同じく長居での浦和戦は確か3点差を逆転した試合ではなかったでしたかね?
それはともかく、この勝利で順位も上がり、勝ち点もついに32まで伸ばして、ずっと気になっていた16位甲府との差は暫定ながら12に。まだまだ安心できませんが、以前と比べると余裕のある位置にもいます。このままJ1残留を決める事は大切ですし、きたるACLに向けてもできるだけ専念できる環境を整えていきたいですね。
実況アナが言っていた「歴史に残る試合」。それは間違いないでしょうし、今節長居に駆けつけたセレサポの皆さんはさぞかし痛快な思いをされたでしょう。試合内容に収穫と共に多くの課題が残りましたが、次のACLまで日がないだけに、今は勝利の勢いを武器にしていってもらいたいものです。
前半終了時、私はこの試合の結末よりも、来週水曜に控えるACLへの影響を最も心配しました。しかしそんな私の思いが杞憂に終わるとは全く予想しませんでしたし、常識的にみてもとても予想できたものではないですよ(苦笑)。
しかし前半の体たらくは何だったのでしょう?積極的に前に出ていた立ち上がりは悪くなかっただけに、ジンヒョンの目測の見誤りによる先制点の献上が、試合の流れを一変させてしまったのか。それに茂庭の負傷退場も影響したのでしょうが、バイタルエリアでの相手選手へのチェックがほとんど無かった事が、前半だけで3失点も喫してしまった最大要因だと感じました。
それにしても、ミスによるものだとしても、先制されただけでここまで崩れてしまう守備組織やメンタルは相変わらずで、これがなければもう少し順位は上にあったでしょうし、水曜のACLではアウェーゴールの影響があるだけに、どんな形での失点も許してはいけません。茂庭が間に合うかどうかは分かりませんが、残された選手が今夜の教訓を胸に刻んでいくしかありません。
反面、後半に入っての爆発力、これには言葉がないですね。反撃の狼煙になった清武のゴールが早い時間に決まった事が、チームに「いける!」と思わせたのでしょうし、間違いなく今節のMVPである播戸の影響力、決定力にはもう脱帽です。小兵であるにも関わらず、見事なヘッドで2ゴール。モリシが我々に散々教えてくれたはずですが、やはりサッカーは体格でやるものではないですね。質の高い動き出しで体格で勝るDFにもひけをとらない。前半良いところ無しで交替させられた杉本には、この播戸から技術やメンタルなどを盗めるだけ盗んで成長してほしいものです。最高の手本が目の前にいるという事を実感しよう。
それに隠れた殊勲者であると感じたのが、同じく後半から入ったボギョン。ボールを落ち着かせ、前線に決定力なパスを通し、ついには逆転ゴールを決めた。負傷でしばらくチームを離れていましたが、やはり彼の存在は不可欠なもので、ACLを前にして頼もしい男が帰ってきてくれました。
同じ意味では、出場こそなかったものの、ベンチ入りした高橋の復帰もACL前に明るい材料です。今節の酒本はよく頑張っていたものの、豊富な運動量を要求されるSBというポジションで、替わりがいない状況は体力的にも精神的にもきついはず。水曜の全北戦でクルピがどちらを起用するかはまだ分かりませんが、選択肢ができた事はクルピにとっても嬉しいでしょうね。
■実況アナなどが、3点差を逆転した試合は過去にFC東京の一度しかないと言っていたのですが、03年の同じく長居での浦和戦は確か3点差を逆転した試合ではなかったでしたかね?
それはともかく、この勝利で順位も上がり、勝ち点もついに32まで伸ばして、ずっと気になっていた16位甲府との差は暫定ながら12に。まだまだ安心できませんが、以前と比べると余裕のある位置にもいます。このままJ1残留を決める事は大切ですし、きたるACLに向けてもできるだけ専念できる環境を整えていきたいですね。
実況アナが言っていた「歴史に残る試合」。それは間違いないでしょうし、今節長居に駆けつけたセレサポの皆さんはさぞかし痛快な思いをされたでしょう。試合内容に収穫と共に多くの課題が残りましたが、次のACLまで日がないだけに、今は勝利の勢いを武器にしていってもらいたいものです。
2011年08月28日
浦和戦(H)@J1第24節 3-1 〇

いきなりですが、ファビオは今夜正式にセレッソの一員としてサポーターに強く認識されたのではないでしょうか。少なくとも私はそうです。ここ最近の試合で「運動量はあるな」と感じてはいたのですが、今夜の彼のスタミナと献身的なプレーは他の誰よりも上をいっていました。そして結果的には3アシスト(?)。入団間もないために、まだ不十分な味方との連携面を、豊富な運動量で見事にカバーしていました。ブラジル人にありがちな怠慢なプレーもなく、一日も早く日本とセレッソに馴染もうという姿勢が見てとれるだけに、余計に好感がもてました。
加入当初はこれならまだピンパォンの方が...と思った事も正直ありました。しかし今更退団した選手の事を懐かしんでも仕方ありません。結果を出したという事があるのは否定しませんが、良い選手を獲得できたなと感じました。
そしてそのファビオのアシストでそれぞれプロ初ゴールをあげた山口と扇原。マルチネス、ボギョン、中後の相次ぐ離脱によってユースコンビによる若いボランチが形成されたわけですが、巡ってきたチャンスをゴールという分かり易い最高の結果でモノにしましたね。前節では両者共に悔しい思いをしていただけに、下位に低迷しながらも浦和相手によく挽回したなと思います。
もう一人のユース組である杉本は要反省といったところでしょうか。2-0と突き放せる決定的なチャンスを外した直後に同点ゴールを浴びてしまっただけに、失点の全責任があるとは言いませんが、あのミスが結果的に試合の流れを変えてしまったのですから、もう一度奮起してくれる事を願います。
■この勝利で多少ながらも降格圏内から離れた事も嬉しいのですが、前述したように主力が相次いで離脱した中での一戦で、若手が活躍して良い内容で勝利できた事が一番の収穫ではないかと思います。約28000人という大観衆が入った試合での勝利というのも、今後のクラブ運営を考えても非常に有益でした。
今節が終わって、リーグ戦は代表のために中断となり、その中断が明ければホームでの広島戦、そしてACL・全北戦が控えています。私などはどうしてもACLの方を気にしがちなんですが、クルピや各選手が異口同音に「1試合1試合を決勝戦と思って戦う」とコメントしているように、今のセレッソに先を見る余裕はありません。今はただ今節のように、目の前の試合を懸命に戦い抜くだけなんですね。そんな簡単で大切な事を再認識させられた夜でした。
2011年08月24日
横浜FM戦(A)@J1第23節 1-2 ●
■後半、明らかにペースの落ちた横浜FM相手に攻めはしましたが、結果的には完敗といえる内容だったと思いました。いや、実質的に前半で試合は決まっていたのかもしれません。
前半は見るに耐えない、最低の恥ずべき45分間。ミスのオンパレードはもちろんでしたが、実況アナも言っていたようにチーム全体から、いわゆる「覇気」が全く感じられなかったのが、何よりも腹立たしく映りました。連戦からくる疲労や、相次ぐ主力の離脱などが要因なのかもしれませんが、替わって入った選手や残された選手が奮起しなければいけない状況で、決してパフォーマンスが良くない相手にされるがままは有り得ない。2失点は至って必然のものでしたし、逆に言えばよく2失点で済んだなと感じさえしました。
冒頭に述べたように、後半は相手の疲れもあってこちらが攻勢にでれて1点は返しましたが、その後半も軽率なミスは後を絶ちませんでしたし、個人でいえば17番はもう見ていられない状態でした。彼の所でどれだけ反撃の機会を失い、相手にチャンスを与えたのか。彼が持てる能力を引っ張り出して懸命にプレーしているのは理解できますが、残念ながら力及ばずという印象。気の毒ですが、これならまだ山口や途中出場で相手をかき回した村田を右SBにコンバートした方が期待がもてます。
しかしまあ、今節は17番だけが悪かった試合ではありません。ボランチコンビは何でもないパスミスを連発してましたし、横浜FMの先制の場面ではボールウォッチャーのあまり、二列目から飛び出してきた選手に気づかずに棒立ち。扇原は後半にやや立ち直ったものの、いずれにしても90分を通じてみれば及第点などとてもやれない出来でした。
■今節の結果と順位の状況から、完全に残留争いに巻き込まれたと認識せねばならなくなりました。未だ怪我人の復帰もおぼつかない状況で、今度は清武にも負傷離脱の心配が出てきました。今更言っても詮無き事ではありますが、様々な経緯があったにせよ、昨年来からクラブが主力をホイホイと惜しげもない価格で放出しなければ、ここまでの苦境には立たされなかったかもしれません。少なくともフロントの危機管理の点においては、落第点であると言わざるを得ません。
しかし、今いる選手だけでJ1残留を勝ち取らなければいけないのも分かってます。今節のような最低の試合においても、杉本が初ゴールしたり村田が可能性を感じさせてくれたりと、希望と呼べる点もいくつかありました。若手を育成だと言っている状況ではないですが、嫌でも彼らを使わないといけない台所事情でもあります。
次節は日曜日と、また厳しい日程になっていますが、ホームで勝ち点をとっていかない事にはどうにもなりません。サッカーでの屈辱はサッカーでしか晴らせません。意地をみせるしかありません。
前半は見るに耐えない、最低の恥ずべき45分間。ミスのオンパレードはもちろんでしたが、実況アナも言っていたようにチーム全体から、いわゆる「覇気」が全く感じられなかったのが、何よりも腹立たしく映りました。連戦からくる疲労や、相次ぐ主力の離脱などが要因なのかもしれませんが、替わって入った選手や残された選手が奮起しなければいけない状況で、決してパフォーマンスが良くない相手にされるがままは有り得ない。2失点は至って必然のものでしたし、逆に言えばよく2失点で済んだなと感じさえしました。
冒頭に述べたように、後半は相手の疲れもあってこちらが攻勢にでれて1点は返しましたが、その後半も軽率なミスは後を絶ちませんでしたし、個人でいえば17番はもう見ていられない状態でした。彼の所でどれだけ反撃の機会を失い、相手にチャンスを与えたのか。彼が持てる能力を引っ張り出して懸命にプレーしているのは理解できますが、残念ながら力及ばずという印象。気の毒ですが、これならまだ山口や途中出場で相手をかき回した村田を右SBにコンバートした方が期待がもてます。
しかしまあ、今節は17番だけが悪かった試合ではありません。ボランチコンビは何でもないパスミスを連発してましたし、横浜FMの先制の場面ではボールウォッチャーのあまり、二列目から飛び出してきた選手に気づかずに棒立ち。扇原は後半にやや立ち直ったものの、いずれにしても90分を通じてみれば及第点などとてもやれない出来でした。
■今節の結果と順位の状況から、完全に残留争いに巻き込まれたと認識せねばならなくなりました。未だ怪我人の復帰もおぼつかない状況で、今度は清武にも負傷離脱の心配が出てきました。今更言っても詮無き事ではありますが、様々な経緯があったにせよ、昨年来からクラブが主力をホイホイと惜しげもない価格で放出しなければ、ここまでの苦境には立たされなかったかもしれません。少なくともフロントの危機管理の点においては、落第点であると言わざるを得ません。
しかし、今いる選手だけでJ1残留を勝ち取らなければいけないのも分かってます。今節のような最低の試合においても、杉本が初ゴールしたり村田が可能性を感じさせてくれたりと、希望と呼べる点もいくつかありました。若手を育成だと言っている状況ではないですが、嫌でも彼らを使わないといけない台所事情でもあります。
次節は日曜日と、また厳しい日程になっていますが、ホームで勝ち点をとっていかない事にはどうにもなりません。サッカーでの屈辱はサッカーでしか晴らせません。意地をみせるしかありません。
2011年08月21日
清水戦(A)@J1第22節 3-3 △
■いやぁ、勝てたなぁ。実に勿体無い。
得点直後の失点、何度同じ事を繰り返すのでしょうかね。茂庭の不在も影響したのでしょうが、それにしても脆すぎる。マルチネスもいない中で、起用された若手らが奮起して良い内容で試合を進められていただけに、その流れを勝ち点3へとつなげたかったです。
ゴール前に人数は揃っているが、引きすぎてボール保持者へのプレスが緩やかになっていた事が、3失点の一因になっていたと思っています。
まあしかし、先ほどあげた主力の不在や前節からわずか中2日などの要素を考えれば、勝ち点1でもとれたのはマシだったのかもしれません。
しかし交替出場後にハットトリックを達成した播戸の決定力には相変わらず驚かされます。相手に上手く体を預けたPKのもらい方、左サイドのクロスに対するニアでの合わせ方、そして相手DFラインとの駆け引きから抜け出した3点目と、それぞれ異なる形でのゴールパターンをみせてくれましたが、まさに播戸のゴールに対する引き出しの豊富さを象徴していました。今季も途中出場が多い状況ですが、少ない出場時間内でも結果を出す彼こそが本当のストライカーだと言えます。今節は彼に救われました。
■この日先発した杉本と扇原。試合結果は残念なものとなりましたが、大柄なサイズに似合わず、しなやかなプレーで攻守ともに流れを作り出せていました。杉本は数度のチャンスを生かせなかった事が悔やまれますが、小松もマルチネスも離脱の中、今後も彼らを先発起用していくべきだと感じました。
次節はまた水曜日にあり、優勝争いを繰り広げる横浜FMが相手となる厳しい試合となります。残留争いが混沌としている中、勝ち点1の重みがより増してきます。
今節の結果は本当に残念ですが、久しぶりにセレッソのサッカーをみせてもらったような気がしました(良い意味でも悪い意味でも)。
得点直後の失点、何度同じ事を繰り返すのでしょうかね。茂庭の不在も影響したのでしょうが、それにしても脆すぎる。マルチネスもいない中で、起用された若手らが奮起して良い内容で試合を進められていただけに、その流れを勝ち点3へとつなげたかったです。
ゴール前に人数は揃っているが、引きすぎてボール保持者へのプレスが緩やかになっていた事が、3失点の一因になっていたと思っています。
まあしかし、先ほどあげた主力の不在や前節からわずか中2日などの要素を考えれば、勝ち点1でもとれたのはマシだったのかもしれません。
しかし交替出場後にハットトリックを達成した播戸の決定力には相変わらず驚かされます。相手に上手く体を預けたPKのもらい方、左サイドのクロスに対するニアでの合わせ方、そして相手DFラインとの駆け引きから抜け出した3点目と、それぞれ異なる形でのゴールパターンをみせてくれましたが、まさに播戸のゴールに対する引き出しの豊富さを象徴していました。今季も途中出場が多い状況ですが、少ない出場時間内でも結果を出す彼こそが本当のストライカーだと言えます。今節は彼に救われました。
■この日先発した杉本と扇原。試合結果は残念なものとなりましたが、大柄なサイズに似合わず、しなやかなプレーで攻守ともに流れを作り出せていました。杉本は数度のチャンスを生かせなかった事が悔やまれますが、小松もマルチネスも離脱の中、今後も彼らを先発起用していくべきだと感じました。
次節はまた水曜日にあり、優勝争いを繰り広げる横浜FMが相手となる厳しい試合となります。残留争いが混沌としている中、勝ち点1の重みがより増してきます。
今節の結果は本当に残念ですが、久しぶりにセレッソのサッカーをみせてもらったような気がしました(良い意味でも悪い意味でも)。