2006年01月

2006年01月10日

オフシーズンと来シーズン。

ここにきてようやくオフィシャルも選手の移籍情報を載せてきた。そこで、やっぱり気になるのが山田らの日本人補強。久藤&布部&広山の穴を埋めて、なおかつプラスアルファがなければ、各クラブからのマークを受ける今季は残留争いさせられる恐れもある。


まず、守備に関しては昨季に確立した3バックを、今季はさらに熟成できると期待してる。ベスト11に選ばれた吉田もいるし、控えには今季のリベンジを誓う江添や昨季はルーキーながら、CBとして堂々たるプレーをみせた藤本もいるから、守備はある程度計算できるかと。

続いて、ファビーニョが抜けるボランチも、ピンゴの加入でなんとか目処がついたように思いたい。昨季に著しい成長をみせた下村を軸にして、相棒にはピンゴがいるし、どちらかが欠場する際には、獲得予定の山田や河村を据えれば問題ないかと。ビンゴが使えない場合は逆のケースで。

同様にして、久藤がいた右サイドは、これまた山田や河村が埋めれるが、果たして久藤のようなモリシとの流れる様な連携を彼らもできるかというのが最大の問題。左サイドはカルロスが一番手。怪我をしてからは不調だったが、万全ならチームの切り込み隊長となれる存在。ただ、このサイドには頼れる控えがいないのがネック。昨季も苔口、徳重、古橋がカルロス不在時に代わりを努めたが、いずれも満足な出来ではなかった。

現段階では、このポジションの補強の話は聞かない。もしかしたら昨季と同様に、苔口や徳重らで間に合わせるつもりかもしれないし、今季入団する左利きの堂柿らのルーキーに期待している面もあるのかもしれない。もっとも、カルロスが怪我なく1年プレーしてくれるに越した事はないのだが。


次に、モリシ&古橋&アキのトライアングルで形成した攻撃陣。基本的にはこの3人を代える理由はない。それだけ昨季は彼らが織り成す攻撃は、チームにとって大きな武器となっていたからだ。

今オフには恒例ともいえるアキの移籍騒動がもちあがり、今回ばかりは故郷の清水への移籍が有力とされたが、今年に入りGMが一転して残留宣言をしてサポーターを安心させた。これにより、今季もアキのポストプレーを軸とした攻撃陣を形成できる事になる。

ただ、アキの控えという事になると、昨季の控えだった黒部は浦和に移籍、獲得を目指していた大分FW高松も残留を表明していて、このポジションの補強は難航しているといえる。個人的には小松、森島康らの有力新人がいるので、大金をかけて無理に外から補強する必要もないかと思う。あと2、3年はアキを中心にして、その後は彼らに期待したい。

シャドーの位置も人材は豊富。モリシ&古橋がファーストチョイスになるのは間違いないが、控えにも徳重、苔口、米山(残留するなら)、さらには堂柿、柿谷といったルーキーにも期待できる。個人的には特に苔口に注目している。入団以来、確固たるポジションを見つけられずに伸び悩んでいる印象があるが、彼の適正はFWにこそあると思っている。あの卓越したスピードを生かすには、やはり前方にスペースのあるFWしかない。

特にセレッソのとるカウンターの戦術なら、彼の健脚が存分に生かされる事間違いないと確信している。そこで入れるポジションは2シャドーの位置だが、ここは不動ともいえる2人がいる磐石のポジション。だが、このポジションで途中出場で使われる場面があるのなら、苔口にはこれをラストチャンスと思ってアピールしてもらいたい。


最後に、この1トップ2シャドーシステムだが、ハマれば抜群の攻撃力を示していたが、天皇杯準決勝・清水戦のようにアキが抑えられてしまうと、途端に威力を失ってしまう面もあった。そこで今季はシステムのオプションを構築する必要がある。簡単に例をあげればトップ下をおく2トップシステムだ。

幸いに前線の3人にはFW、トップ下を努められる器用さがあるので、様々なオプションに適応できるだろう。さらにはトップ下という事になると、純粋な司令塔タイプである宮原(残留するのなら)もいるので、幅はさらに広がる。

もっとも、小林監督ならこういった点を既に把握しているだろう。

nkonkon at 22:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)