2012年09月08日

ブライアン・ウィルソンの聴いたUS盤 『Rubber Soul』

ビーチボーイズのライブ、良かったですねー。先回のエントリーでブライアン・ウィルソンが聴いた『Rubber Soul』はUK盤か、US盤かどっち?と書いたところ、US盤だ思うというご意見を皆さんから多く頂きました。
ということで今回はブライアン・ウィルソンが聴いたであろうUS盤の『Rubber Soul』について詳しくご紹介したいと思います。


DSC_0303ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンはビートルズのアルバム『Rubber Soul』を聴いて、これを自分への挑戦状と受け取り、名盤『Pet Sounds』の制作に着手したと言われています。
ただ当時発売されていた『Rubber Soul』はオリジナルのUK盤とUS盤と大きく選曲が異なっており、かなり印象が違う内容になっています。それは当時、アメリカ盤発売権の持っているキャピトル・レコードはイギリス盤14曲収録をアメリカ編集盤は12曲に減らして、より多くのアルバムを発売して儲けようと商業的目的にありました。
(これに抗議しようとビートルズはアルバムYesterday & Todayのジャケットでバラバラになった人形や肉片を持った写真、通称ブッチャーカバーを使用したのは有名な話)

ブライアン・ウィルソンが聴いて挑戦状とまで受け取ったUS盤『Rubber Soul』は大きく選曲が異なっており、何とA面1曲目はヘルプ!収録曲の「夢の人」、B面1曲目も同じくヘルプ!からの「It's Only Love」です。そしてUK盤の『Rubber Soul』のシンボルチックな位置を占める「Drive My Car」「Nowhere Man」「If I Needed Someone」は収録されていません(信じられない!)。

US盤を今聴いてみると、非常にアコーステックな曲が多く、何だかフォークチックなアルバムになってしまっています。
あと付け加えるならば、ブライアン・ウィルソンは片方の耳に聴力障害があるためにモノラル盤を日常的に聴いていたと個人的に思います。

DSC_0301いずれにしてもイギリスオリジナル盤をいつも聴いている私達としてはUS盤はアルバムとして魅力が半減してしまう感じは否めません。またUS盤から外された3曲はコーラスもビーチボーイズと競えるような曲ですし、ブライアンをベーシストとしても意識していたポールのベースもこの3曲は非常に印象的な曲なので、ブライアンがもし最初にUK盤を聴いていたら、と想像するのも楽しいですね。

またアメリカ盤のジャケットは『Rubber Soul』の文字が赤ではなく、金色で写真もUK盤に比べると少し明るめの茶色っぽい色です。当時のオリジナル盤のレーベルはお馴染みキャピトル・レインボーレーベルです。(写真は私所有のUSオリジナル・モノ盤です)

今となっては一部の限定されたCDか、アナログLPで聴くことしか出来ないアメリカ編集盤ですが、Youtubeに全編が収録されている動画(静止画?・笑)がありましたので、皆さんもぜひ聴いてみて当時のブライアン・ウィルソンの衝撃を疑似体験してみてはいかかがでしょうか。



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nksmkzts4068 at 11:49│Comments(8)TrackBack(0)ビートルズマニア 

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この記事へのコメント

1. Posted by しゅうかつ   2012年09月08日 12:25
僕は子供の頃、イギリスのオリジナルとか区別出来なかったから ラバーソウルはアメリカの買った。ヘルプもアメリカのだから、オーケストラの曲とか入ってた(笑)セカンドアルバムは今でもアメリカのが好きかな。サージェントはイギリスの。アップルレーベルじゃなかった。アップルは後から知った(笑)
2. Posted by SHOW   2012年09月08日 19:50
同じ『Rubber Soul』でも、印象は全く異なりますよね!
3. Posted by ダン・コレステ   2012年09月13日 22:33
>しゅうかつさん
僕達が中学生くらいまでは色々な国の編集盤が輸入されていましたよね。
そういえば輸入盤って独特なニオイがしました。

>SHOWさん
全然、違いますよね。
この頃からアルバム1枚としてのコンセプトを追及していたビートルズには耐えられなかったでしょうね。
4. Posted by ちー坊   2012年09月14日 13:21
5 当時ん業界基準はUS盤が標準で、本国んUK盤さえ「どっかん国んコンピレーション盤んいっちょ」やった訳ばい。

昔から米国ん態度はデカかった!
市場もデカかっただけんね…

UK盤は、クリスマスに間に合わせるんと、14曲基準にこだわったばってん、不要な曲(「WAIT」、「WHAT GOES ON」)まで収録の羽目に…残念たい…

EMIさんもキャピトルと五十歩百歩…商魂逞しか〜

片やUS盤…
UK盤がら外れた「NOWHERE MAN」、「IF I NEEDED SOMEONE」は、
BYRDS〜DYLANの真似(失礼)やけんが、
「HELP」からん2曲ん方が「らしさ」気のするけんね…
(「HELP」、「RUBBER SOUL」は同一線上ん作品やけん…)

ところでブライアンが「RUBBER SOUL」がら受けた影響は、メロディげな、サウンドではなく、
詞の奥に隠された、深い内面だっち思いますたい。

「PET SOUNDS」ん「ブライアン版ウォール・オブ・サウンド」は、前年の「TODAY」、「SUMMER DAYS」で確立されよるし、「RUBBER SOUL」の音とは似ても似つかんだけん

まあ「PET SOUNDS」ん事ば、また別ん機会に

個人的には英米、どちらん「RUBBER SOUL」も、そいぞれ魅力があるけん好いとーなぁ…
5. Posted by moondreams   2012年09月15日 08:03
ダンさんのUSオリジナル・モノ盤!ピッカピカでいいな、うらやましいな。

さてB・ウィルソン氏(BB5)は、やっぱ音に敏感な(難聴になる程の)業界人だし
イチ早くUK盤を仕入れて聴き、更に後日発売のUS盤も聴たのでしょう。
本来B・ウィルソンがやりたい(&ショックを受けた!)のはオリジナル盤UK仕様
の方で、米国US盤の曲の使用の仕方に別の意味でショックを受けたのでしょう。
(us盤は、オトナの事情によるお約束の12曲収録なんだよね。)

兎も角もリマスターCD(BOX-MONO、Stereo),Capitol Albums BOX Vol.2で気軽に
5タイプ!の“Rubber Soul”が聴けるのが、幸せ感じるウルトラ・ソウル(笑)
6. Posted by ダン・コレステ   2012年09月17日 18:08
>ちー坊さん
いやはや、なかなか緻密な考察でごあす。
また「PetSounds」のご意見も直接に詳しく聞きたいでごあす。

>moondreamsさん
US盤はUK盤以上にきれいなの盤を見つけるのは難しいですね。
このモノ盤は比較的きれいな方だと思います。
僕もmoondreamsさんの意見に賛成派なんです。
あれほどの人がオリジナル盤を聴かなかったかな、って。
先日のビーチボーイズ公演では聞けませんでした(笑)
7. Posted by ワニワニ   2013年01月02日 16:32
5 私どもの仲間にこの件を確認された方がいまして、ブライアン・ウィルソンが最初に聴いた“Rubber Soul”は明らかにUS盤です。これはブライアンの「“Rubber Soul”はフォーク・ソングのアルバム」という発言や、ブライアンの共作者トニー・アッシャーの「12曲入りのアルバム」という発言に裏付けられています。
8. Posted by Chloroprene rubber   2013年03月08日 17:27
どうもありがとうございました

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