July 08, 2005

"Retrospective" The Animals

Retrospective昨日は七夕だったのですが、七夕の日っていつも天気があまり良くなくて星が見えなくて、なぜ雨の多いこの時期にこのような行事があるのかと子供の頃は思ったりもしましたが、七夕も本当は旧暦の7月7日の行事で、現在の新暦では8月になるんですよね。だから仙台の七夕まつりも8月なのかということに納得したりもしたものでした。もうさすがにいい歳ですので、最近はそんなことも思わなくなってしまってましたが(今はそういうことを思わなくなった自分が逆に空しいですね・・・これまた何とも)。いつものことながらダラダラと長い前置きでしたが、今回は1960年代のイギリスの代表的なビート・バンドのひとつで、日本でも人気の高かったアニマルズのベスト盤『Retrospective』をご紹介します。

今回紹介するアニマルズはエリック・バードンの黒っぽさ満点のヴォーカルとアラン・プライスのオルガン・プレイで人気のあったグループですが、1963年にイギリスのニュー・キャッスルでエリック・バードン、アラン・プライス、チャス・チャンドラー、ヒルトン・ヴァレンタイン、ジョン・スティールの5人によって結成され、1964年にハーマンズ・ハーミッツやドノヴァン、ヤードバーズルル、第1期ジェフ・ベック・グループなど手がけたミッキー・モストのプロデュースのもと、ボブ・ディランもファースト・アルバムで取り上げた「Baby Let Me Take You Home」(全英21位)でEMIレコードのコロムビア・レーベルからデビューします。続くセカンド・シングル「House Of The Rising Sun(朝日のあたる家)」(全米1位/全英1位)が英米でNo.1ヒットとなり、その後もエリック・バードンとアラン・プライスによる自作曲「I'm Crying」(全米19位/全英8位)、ジョン・リー・フッカーのカヴァー「Boom Boom」(全米43位)とヒットを連発し、特に日本ではビートルズに次ぐ人気のグループになって、ニーナ・シモンがオリジナルで日本では尾藤イサオもカヴァーした「Don't Let Me Misunderstood(悲しき願い)」(全米15位/全英3位)が大ヒットします。そして、続くシングルでサム・クックのカヴァー「Bring It On Home To Me(悲しき叫び)」では珍しくアラン・プライスがリード・ヴォーカルをとるのですが、このシングルを最後にアラン・プライスはアニマルズを脱退してしまいます。彼は脱退後"アラン・プライス・セット"を結成して活躍することになるのですが、一方アニマルズは脱退したアラン・プライスの代わりにデイヴ・ローベリーを迎えてからも、バリー・マン&シンシア・ウェイル作の「We Gotta Get Out Of This Place(朝日のない街)」(全米13位/全英2位)、「It's My Life」(全米23位/全英7位)とヒットを飛ばすのですが、次はプロデューサーのミッキー・モストとの折り合いが悪くなり、コロンビア・レーベルを離れてデッカ・レコードへ移籍します。デッカに移籍してからも、「Inside Looking Out(孤独の叫び)」(全米34位/全英12位)、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング作の「Don't Bring Me Down(炎の恋)」(全米12位/全英6位)、と順調にヒットを飛ばすも、「Help Me Girl」(全米29位/全英14位)とそのB面「See See Rider」(全米10位)のヒットを最後にアニマルズは、エリック・バードン以外のメンバーを総入れ替えし、"エリック・バードン&アニマルズ"として再出発します。この時脱退したチャス・チャンドラーはジミ・ヘンドリックスをリトル・リチャードのバック・バンドから発掘し、その後マネジャーになって成功しています。一方"エリックバードン&アニマルズ"はサイケデリック色を強めたサウンドを展開して「San Francisco Nights(サンフランシスコの夜)」(全米9位/全英7位)や「Sky Pirot」(全米14位/全英40位)などのヒットを残しています。今回紹介したCDはアニマルズ時代からエリック・バードン&アニマルズ時代までのヒット曲はほぼ収録されているのですが、なぜかその後の"エリック・バードン&ウォー"の「Still The Wine」まで収録されています。今回紹介したCD以外では、EMI期の2枚組ベスト盤『The Complete Animals』とデッカ期のベスト盤『Don't Bring Me Down: The Decca Years』でアニマルズ時代の音源をほぼすべて揃えることができますし、1枚もののベスト盤ではEMI期の『A's, B's & EP's』やEMI期のヒット曲を中心にデッカ期のヒットも少し収録した日本編集のベスト盤『ベスト・オブ・アニマルズ』もありますので、まだ一度も聞いたことない方は是非チェックしてみてください!

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この記事へのコメント

1. Posted by kura_mo   July 13, 2005 11:56
アニマルズ!なぜか1枚も持ってない。。昔持ってたかな?
なんか移籍?が多かった関係でいろんなベストが出ていますよね?BYRDさんの文章参考に買ってみようかな。
2. Posted by BYRD   July 14, 2005 00:21
kura_moさん、アニマルズは途中で移籍していることもあって色々ベスト盤が出ててホントややこしいんですよね。
今回紹介したベスト盤『Retrospective』はSACD/CDのハイブリッド仕様のために値段は割高ですが、レーベルを越えてヒット曲だけを聴くならこれで本当に充分だと思います。音質もリマスターされていて文句なしです。
ある程度の音源を揃えられるとなればEMI期のベストは必要に応じて好きなものを選べば問題ないのですが、デッカ期のものはエリック・バードン&アニマルズ時代の音源も混じったベスト盤もあれば、アニマルズ時代だけの音源の編集盤もありますので、よく吟味された方がいいと思います。
3. Posted by kura_mo   July 14, 2005 08:08
おお。SACD/CDのハイブリッドですか!これにしましょうかね!最近ハイブリッドもの買ってなかったし。。
4. Posted by BYRD   July 15, 2005 22:40
kura_moさん、焦らずにゆっくり決めてくださいね(^^)。
自分も昨年にこれとハーマンズ・ハーミッツをセットで買って以来、
ハイブリッドは買ってません(^_^;)
5. Posted by しろくま   January 25, 2006 11:52
はじめまして。わたしはサム・クックが大好きなのですが、ちょうどここで取り上げられているBRING IT HOME TO MEについてお聞きします。かねてからずっと疑問に思っておりました。歌詞のその他のところは大体意味がわかるのですが、肝心の"birng it home to me"の意味がわかりません。このitはsweet livin'なんでしょうけど、これって彼女の恋人ってことでしょうか?しかしそれじゃああまりにも悲しい状況ですよねー。或いは愛をぼくにおくれ、ってことなのでしょうか?もしよろしければ教えてください。よろしくお願いします。
6. Posted by BYRD   January 25, 2006 22:11
しろくまさん、はじめまして。
自分も英語は疎い方ですので断言はできませんが、ご質問の"Bring It Home To Me"の箇所は"ぼくを捨てて去って行った君だけど、もし気持ちが変わったなら、ぼくの元に戻ってきておくれ"という先の歌詞の流れから考えると"愛をぼくにおくれ"と訳すのが妥当だと思います(自信はありませんが)。

このような頼りない管理人でありますが、今後ともよろしくお願い致します。
7. Posted by caveman   September 22, 2009 18:21
5 はじめまして。アニマルズは濃く黒っぽくて良いサウンドをしていますね。
エリックバードンは僕の好きなシンガーベスト5にいつもランクしています。
彼らのライブ映像を見たことがありますが、エキサイティングで格好良かったです。特に
Talkin' 'Bout Youがお気に入りです。
8. Posted by BYRD   September 26, 2009 22:18
cavemanさん、こちらこそはじめまして。
こちらのレスが遅れまして申し訳ございません。

このアニマルズは同時代のブリティッシュ・ビート勢の中でも黒っぽさでは定評のグループのひとつで、エリック・バートンのヴォーカル、アラン・プライスのオルガンをはじめとするバックの演奏もいつ聴いても本当にかっこいいですよね。(^^)

cavemanさんの挙げられている「Talkin' Bout You」はローリング・ストーンズなどがカヴァーしているチャック・ベリーのものでなくレイ・チャールズのもので、かなり渋いところを選曲されてますね。(^^)

また今後ともよろしくお願い申し上げます

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