February 16, 2006

"Heron" Heron

Heron2月も半分が過ぎましたが、昨日までは随分暖かかったですね〜。昨日までの暖かさだともう春も近いかなとも思ったりしてしまいそうですが、昨日は静岡で気温が24℃もあったとかで、そうなると春を通り越して初夏ですよね。この暖かさもやはり昨今の異常気象のひとつなんでしょうかね!? さて今回から新しく"フォーク"のカテゴリを増やしたのですが、元々"フォーク・ロック"というジャンルは大好きながらそのルーツである"フォーク"をそれほど聴いてなくて、特に"ブリティッシュ・フォーク"と呼ばれるイギリスのフォークは以前から敷居が高いとか暗いとかいう先入観があって、自分にとって正直近寄り難いものがありました。しかし、常連さんのブログを読ませていただいていると、思ったより取っ付きやすい印象を受けましたので、今年になって何枚か買って聴いております。今回はその中でも今自分が一番聴いてるアルバムで、いつもお世話になっている"season -the diary of mellow rock-"のk-hikoさんよりオススメいただいた1970年代初頭のブリティッシュ・フォーク・グループのヘロンのファースト・アルバム『Heron』をご紹介したいと思います。

今回ご紹介するヘロンというグループですが、自分は最近初めて聴いたばかりでどういうグループかわかりませんでしたのでライナー・ノーツを読んでみると、メンバーはロイ・アップス、トニー・プック、スティーヴ・ジョーンズ、ジェラルド・T・ムーアの4人。1966年頃からロイ・アップスを中心に活動を始めていたそうですが、1968年頃に先述した4人が揃ってその頃から"ヘロン"というグループ名で活動するようになったそうです。そして、1969年になるとイギリスのパイ・レコードの傘下であるドーンというレーベルと契約し、ロッド・スチュワートもカヴァーしたボブ・ディランの未発表曲「Only A Hobo」など4曲をスタジオでレコーディングするのですが、メンバーがこの4曲のレコーディングに納得がいかなかったためにすぐにはリリースされませんでした。そして、ヘロンのメンバーはスタジオでのレコーディングでは気持ち良く演奏できないということで、今回ご紹介するこのファースト・アルバムのレコーディングを農場で行うことにします。肝心なこのアルバムの内容ですが、どの曲もとにかくメロディが素晴らしいことに尽きます。メンバーのヴォーカルもクセがなくて、ハーモニーも気負ったところが少しもなく自然な感じで、それがたまらなく心地いいんですよね。サウンドもギターを中心にエレピやオルガン、アコーディオンも使われていますが、至ってシンプル。農場での野外レコーディングということで小鳥のさえずりなどが曲間に入っていたりして、このアルバムの牧歌的な雰囲気を醸し出すのに一役買っていますが、k-hikoさんのおっしゃるように「そんなことはこの素晴らしいアルバムを彩るサイド・ストーリーのひとつに過ぎない」と自分もそう思います。それといつもならこの曲が好きだとか色々書いてますが、青空の下でギターを鳴らして素晴らしいメロディを奏で、それを心地良い歌声とハーモニーで聴かせてくれるこのアルバムにそういうことは敢えて書く必要もありません。それと自分の買ったCDは日本盤の紙ジャケットのもので少々値が張りましたが、発売当時のままの見開きジャケットで、ジャケットの素材も今ではあまり見かけない絹目の紙と忠実に再現されているようですし、このファースト・アルバム以前にレコーディングされた4曲も付属の8センチCDで聴くことができますので満足しています。あと自分もそうだったのですが、"ブリティッシュ・フォーク"は近寄り難いけど聴いてみたいなと思う方にはこのアルバムは本当にオススメですので、是非聴いてみてください。

nktk46 at 20:16│Comments(5)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Folk 

この記事へのトラックバック

1. Heron / Heron  [ season -the diary of mellow rock- ]   February 16, 2006 23:05
ブリティッシュ・フォークと聞くとなんか難そう、暗そうとかよく分らない印象があってどうも近づきがたい雰囲気を感じてしまってほとんど縁がなかったのですけれど、そんな文脈とは全く関係のないところから彼らの音楽に出会い、そしてこんなに親しみやすくてカジュアルで....
2. 【音楽】「Heron & Single」Heron(1970)  [ 特別-the blog- ]   May 13, 2006 12:43
Heron & Single Heron 1970 秋の夜長にピッタリな英国フォ...

この記事へのコメント

1. Posted by k-hiko   February 16, 2006 23:00
こんばんは。
BYRDさんが僕とほぼ同じような感想を抱いていることがとても嬉しく思います。
ヘロンは僕だと思ってるくらいですから(笑)

クラモくんを始めバンドサウンドも含んだセカンドを評価してる人も多くて、別にそれに対してどうこうということはまったく無いんですけど、やっぱり奇跡は1stだと思うんです。

この素人くささというか、この感覚がこの時代でも有効だったというか、この世界が30年後の僕にもジャストだ、ということがとても嬉しいんです。

僕も彼らに触れるまで、色々音楽を聴いてきましたけど、一筋の光になったというか、彼らとの出会いが少し僕の音楽観も変わったと言うか、人生も変わったかもしれません。

心の奥に大事にしまっておきたいと思わせるアルバムです。いつもこのメロディと共にいると思います。別に聴いて欲しいということはなく、ヘロンを好きな人は、僕と一緒だなって思うんです。
2. Posted by k-hiko   February 16, 2006 23:02
いや、聴いて欲しいですね、やっぱり。
でも、それは気に入ってくれなかったら、寂しいと思っちゃうからなのかもしれません。
だって、ヘロンは僕なんですから(笑)
3. Posted by BYRD   February 17, 2006 23:50
k-hikoさん、こんばんは♪
このアルバムを聴いて何か書けとなったら、どう書いてもk-hikoさんの感想と同じようにしかならないですよ、あの素朴さに素晴らしいメロディとくれば(笑)。

ヘロンが30年後のk-hikoさんにジャストとなると、30年後もk-hikoさんはあの優しいメロディに包まれて幸せなんだろうな〜と想像しちゃいますね(^^)

自分もk-hikoさんにお薦めいただなかったら多分一生このヘロンに出会うことがなかったので、お薦めいただいて本当にありがとうございました♪
4. Posted by kura_mo   February 18, 2006 03:19
セカンド派のkura_moです。笑
日本盤が出るちょっと前に台湾盤のファーストとブートCD(CD-R!)のセカンドを買ってしまったので未だに日本盤未入手です。それほど俺もこのヘロンの音は聴いてみたかったのですが、意外にというか素朴すぎて逆に面食らってしまった記憶があります。
好みではセカンドですが、トータルで「ヘロン」らしさが出ているのはファーストをおいて他にないでしょう。
ロックガイド本に決して載らないロック名盤ですね。
5. Posted by BYRD   February 18, 2006 23:08
kura_moさん、こんばんは♪
台湾盤のファーストにブートのセカンドとk-hikoさんのブログでのkura_moさんのコメントを初めて見た時は本当にびっくりしましたよ・・・気合いの入り方がハンパじゃないんで(笑)。

あの素朴さも自分の場合はk-hikoさんのエントリである程度想像していたつもりでしたが、自分の想像以上の素朴さであの素晴らしいメロディを奏でられたので、kura_moさんが面食らったということや、k-hikoさんがこの時代にこの感覚が有効だったのかということが、自分も聴いてみて初めてわかりました(^^)

あとセカンドも欲しいのですが、現在もっぱら金欠でして・・・(^_^;)

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