March 08, 2007

"Marianne Faithfull" Marianne Faithfull

Marianne Faithfullなんだか週明けから寒の戻りといいましょうか、週末の暖かさが嘘のような寒い日が続いてますが、寒いのは外気だけでなく懐具合もでして、やはり先月カメラを買ったのが響いてることもあり、今月はまだ1枚もCDを買ってないんですよね。。。いつもお世話になっているkura_moさんのブログの最新のエントリでも同じことを書かれているのですが、金欠の時に限って次から次へと気になるブツが出てくるんですよね。。。まあ後で廃盤になって泣きを見るのはわかってますが、ここはしばらくじっと我慢であります。さて、今回のエントリですが、先程もお名前を挙げさせていただいたkura_moさんの"Otokichikun-Factory"からのTB(アルバム違いですみません)で、ローリング・ストーンズ・ファミリーの歌姫マリアンヌ・フェイスフルのセカンド・アルバム『Marianne Faithfull』をご紹介したいと思います。

今回ご紹介するマリアンヌ・フェイスフルは1946年にロンドンのハムスタッドで生まれ、父親が大学の講師、母親がオーストリアの男爵家出身という上流階級の家庭で育ちました。そういう上流階級の家庭だったこともあって両親は教育には厳しかったそうで、学生時代の彼女は修道院付属の女学校で寄宿舎生活をしていたそうです。そんなお嬢様育ちの彼女が16歳の時に当時ケンブリッジ大学の学生だったジョン・ダンバーと知り合い、やがて付き合うようになるのですが、そのジョン・ダンバーの友人にピーター&ゴードンのピーター・アッシャーがいて、1964年3月にピーター・アッシャーが彼女とジョン・ダンバーをあるパーティーに誘います。そして、そのパーティーの会場にいたのがローリング・ストーンズのミック・ジャガーとマネージャー兼プロデューサーのアンドリュー・ルーグ・オールダムで、 ピーター・アッシャーから彼女を紹介されたアンドリュー・ルーグ・オールダムは一目で清楚そのものな彼女にアイドル性を見出し、彼女をデビューさせるために恋人であるジョン・ダンバーを手紙攻撃で口説き落とし、彼女はアイドル歌手としてデビューすることになります。そして、1964年6月にミック・ジャガー&キース・リチャーズ、アンドリュー・ルーグ・オールダムの共作曲で後にローリング・ストーンズもセルフ・カヴァーしてヒットさせるシングル「As Tears Go By(涙あふれて)」(全米22位/全英9位)でデビューし、イギリスではいきなりトップ10に入るヒットとなります。続く10月にリリースしたセカンド・シングルのボブ・ディランのカヴァー「Blowin' In The Wind」は全くヒットしませんでしたが、1965年1月にリリースしたサード・シングルでジャッキー・デシャノン作の「Come And Stay With Me」(全米28位/全英4位)が大ヒットし、トップ・アイドルの仲間入りを果たします。そして、5月にはファースト・アルバム『Come My Way』と今回ご紹介するセカンド・アルバム『Marianne Faithfull』を同じ日にリリースするのですが、ファースト・アルバムの『Come My Way』が純然たるフォーク・ミュージックなアルバム(聴いたことありませんが・・・^^;)に対して、今回ご紹介するセカンド・アルバム『Marianne Faithfull』は先述した「As Taers Go By(涙あふれて)」(全米22位/全英9位)と「Come And Stay With Me」(全米28位/全英4位)の2曲のヒット曲を中心にポップ寄りといいますかフォーク・ロック的な楽曲で構成されてまして、トニー・ハッチ作でペトゥラ・クラークのカヴァー「Down Town」やジョン・カーター&ケン・ルイス作でハーマンズ・ハーミッツのカヴァー「Can't You Hear My Heartbeat」、ビートルズのカヴァー「I'm A Loser」あたりは正直ご愛嬌といった感じなんですが、ストーンズ・ファミリーが提供した代表曲「As Tears Go By(涙あふれて)」(全米22位/全米9位)に加えて、ジャッキー・デシャノンが提供した楽曲が特に出来が良く、ヒット曲「Come And Stay With Me」(全米28位/全英4位)にジミー・ペイジと共作した「In My Time Of Sorrow」(全英15位)は当時の彼女の声質(ここがミソです)に合っていて素晴らしいと思います。あと個人的にはバート・バカラック&ハル・デヴィッド作の「If I Never Get To Love You」もジャッキー・デシャノンが歌いそうな感じに仕上がっていてお気に入りのナンバーです(「What The World Needs Now Is Love(世界は愛を求めている)」のような曲でなく、ジャッキー・デシャノンの自作曲ような感じですが・・・^^;)。あとカヴァーの出来としてはそれほどでもないのですが、ジョーン・バエズや同じジャッキー・デシャノン繋がりでサーチャーズなどが取り上げた「What Have They Done To The Rain」(全英15位)を取り上げてることからも、プロデューサーのトニー・カルダーは彼女をジャッキー・デシャノンのような路線で売り出そうと考えていたのではないかと思います(他の収録曲には「He'll Come Back To Me」やフランス語で歌った「Plaisir D'Amour」といったフランソワーズ・アルディあたりのフレンチ・ポップスから影響されたような曲もありますし、あくまで個人的な推測に過ぎませんが・・・^^;)。そして、同じく1965年5月にはジョン・ダンバーと結婚し、その後も「This Little Bird(かわいい小鳥)」(全米32位/全英6位)、「Summer Nights」(全米24位/全英10位)、ビートルズのカヴァー「Yesterday」(全英36位)(ポール・マッカートニーがカヴァーすることを認めたそうです)を立て続けにヒットさせ、11月には子供を出産しますが、翌1966年にミック・ジャガーと恋仲であることがバレてしまい、翌1967年2月にはキース・リチャーズの家でパーティーをしているところを麻薬不法所持の容疑で逮捕されたりして人気も急降下してしまいます。その後は1970年代後半に人気が復活するのですが、そういった人気が急落した時期にもkura_moさんがご紹介されているフォーク路線のサード・アルバム『North Country Maid』に4枚目のアルバム『Love In A Mist』、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング、フィル・スペクターによる共作曲でロネッツのカヴァー「Is This What I Get For Loving?」(全英43位)、ローリング・ストーンズがアルバム『Sticky Fingers』でセルフ・カヴァーもしている「Sister Morphine」、同じくローリング・ストーンズが主宰した『Rock & Roll Circus』で歌われたジェリー・ゴフィン&バリー・マン作の「Something Better」(バリー・マン自身もアルバム『Lay It All Out』でセルフ・カヴァーしています)といったシングルのみの曲(後の2曲の録音にはジャック・ニッチェも参加)などの重要な作品を残しています。今回は主観でオリジナル・アルバムを紹介しましたが、これからマリアンヌ・フェイスフルを聞いてみようという方にはベスト盤の方がいいと思いますので、代表曲に加えてシングルのみの曲も聴けるベスト盤『The Very Best Of Marianne Faithfull』をオススメします。

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1. 北国の少女  [ Otokichikun-Factory ]   March 09, 2007 00:28
ゴールデンウィーク真っ只中。こういった大型連休に慣れていないということもありますし、出歩いてばかりでも金銭的にツライということで、1日出歩いては1日休むといった怠惰な休日を送っています。 昨日は学生時代の友人と久々に会って、大盛り定食を食べたり、ブラブラし....

この記事へのコメント

1. Posted by kura_mo   March 09, 2007 00:37
TB毎度です!
しかし初期のマリアンヌ・フェイスフルはかわいいですよね〜。癒されます。
フォーク路線とポップ路線、どっちが彼女の本質なのかは分かりませんが、やっぱこのポップ路線あっての!という部分は否めませんよね。ポップ系はベストで用を足してますけど。
フォーク路線は新たな切り口かな、と時分では思っていたんですが、それも廃盤ですしね。。「Come My Way」も欲しいんですが。




2. Posted by スワン   March 09, 2007 10:24
彼女の中でこのアルバムが一番好きですね。なんてったって、バカラック作品の「If Never Get To Love You」が光ってます。ヒットしたティミー・ユーロやジーン・ピットニーのバージョンよりも好きですね。「ダウンタウン」他のダサいカバーとは対照的です。まるで彼女のためにバカラックが書き下ろしたかのようなトラックですね。
3. Posted by BYRD   March 10, 2007 16:16
kura_moさん、こちらこそいつもどもです♪

初期の頃のマリアンヌ・フェイスフルの美しさは同じ頃に登場したイギリスのガール・シンガーと比べてやはり群を抜いてますよね〜(^^)

彼女の本質がフォーク路線なのかポップ路線なのかこのアルバムしか聴いたことのない自分には判断できないのですが、この初期の4枚のアルバムのうち2枚がフォーク路線のアルバムですので、kura_moさんのようにフォーク寄りでの切り口というのもやはり見逃せないものがあると思います(自分は「Scabouough Fair」のカヴァーしか聴いたことがありませんが、あのカヴァーは完全にブリティッシュ・フォークですからね・・・^^)。

それと4月11日に初期のアルバム4枚まとめてボックスで再登場するようですよ(自分は予算的に手が出ないのですが・・・^^;)。
4. Posted by BYRD   March 10, 2007 16:18
スワンさん、いつもどもです♪

バート・バカラック&ハル・デヴィッド作の「If I Never Get To Love You」にティミー・ユーロのヒット・ヴァージョンやジーン・ピットニーのヴァージョンがあるとは今まで全く知りませんでしたので、ずっと彼女へ書き下ろした曲だと思っていました。(^_^;)

しかし、このアルバムはオープニング曲の「Come Stay With Me」からこの「If I Never Get To Love You」の流れが最高なだけに、所々収録されているあまり出来の良くないカヴァーがあるのは本当にもったい感じがしますよね。
5. Posted by fenbu   March 13, 2007 22:07
マリアンヌ・フェイスフルかぁ。
何か1曲だけ聴いた覚えがあるんですが、忘れてしまいました(トホホ)。

カヴァーの顔ぶれがムチャクチャ興味深いです♪
チェックですわー。
6. Posted by BYRD   March 14, 2007 18:11
fenbuさん、どうもご無沙汰しております♪

マリアンヌ・フェイスフルのカヴァーもイギリス勢のは正直イマイチなのが多いのですが、アメリカ勢のはなかなかいいものもありますのでまた聴いてみてください。(^^)

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