こんにちは、松岡昇です。夏休みに突入した学生から、「どうしたらTOEICのリーディングのスコアが上がりますか」 という質問がありました。「リスニングは350を超えたんですが、リーディングは200程度止まり」 だと言います。同様の質問が多いので、このブログでアドバイスをシェアしようと思います。

アドバイス: 語彙力と基本的な文法力
私のアドバイスは昔から言い古されている 「語彙力と基本的な文法力を備える」 で、魔法のような quick fix(手っ取り早い解決策)といったものではありません。方法も古臭いもので、「読んで辞書を調べ、覚える」 です。例えば、今日の NHK World は稲田防衛大臣の辞任のニュースを次のようなリードで伝えています。

さっと読んでみてください。
Japan's defense minister has been replaced, closing a
chapter
in a major cover-up scandal. It centers on the
withholding of records on Japan's former peacekeeping
mission
in South Sudan. Tomomi Inada stepped down to
take responsibility after an internal inspection found a series
of violations.The inspection found that Inada did not approve
the cover-up. But it also says it can't deny she may have
known
about the record's existence.(News, NHK World)

次に、下の語句をしっかり覚え、その後でもう一度読んでみてください。
1) defense minister: 「防衛大臣」
2) be replaced: 「置き換えられる、交代させられる」
3) close a chapter: 「ひと区切りつける」。直訳すれば 「ひとつの章を終える」
4) cover-up scandal: 「隠蔽スキャンダル」。cover upは 「(悪事、事実などを)隠す」
5) withhold: 「(情報などを)伏せる、公表しない」
6) peacekeeping mission: 「平和維持の任務」。 peacekeeping
  operations (PKO) は 「平和維持活動」
7) step down: 「辞任する」
8) take responsibility: 「責任を取る」
9) internal inspection: 「内部調査」
10) may have known: 「知っていたかもしれない」。may have 〜(過去分詞)で 「〜したかもしれない」

当たり前の話ですが、語句を覚えた後の方がよく理解できたしょう。私の経験で知る限り、これに代わるものはありません。また、これも当たり前の話ですが、上の10の語句は2,3日もすればすっかり忘れてしまいます。従って、忘れる数以上に新たに覚えなければ、語彙は 「貯蓄」 できないということです。また、文法については、中学、高校で教わったもの(基本20項目程度)で十分です。

昔使った文法書が手元にないという人は、私の書いた 『よく分かる英文法』(アルク) の中古がアマゾンで1円で出ていますので、どうぞ。(マッツ)

あっ、ひとつ忘れました。上に書いたようなことを継続して大量にやらなければなりません。従って、自分にとって面白い内容の英文でなければだめです。その意味では TOEIC の本は最悪ですね。だって、内容が面白くないでしょ。自分の趣味(例:テニス、ゴルフ、料理、ペットなど)の本とか、上のような自分の気になるニュースとか、そうした自分にとって面白いものを選ぶことが何より重要です。