タクシン派のデモに関するTVや新聞によるニュース報道は、私が察する所、最近、強く規制されているようだ。いやそれ以上に事実と違うようにも、思える。なぜなら、TV,新聞ではタクシン派の主たる支持層の農民達は、農耕作業へ復帰する必要から、いつまでもデモを続けるわけに行かないために、デモは急速に求心力を失ってしまった、などと言う論調が多い、とくに弱小紙ほど○○の圧力を恐れてその傾向が強い、と私には思わざるを得ない状況なのだ。

 

例えば電子版バンコク週報などは以前にもニュースへの読者の投稿が、政府批判に傾くのを嫌って、投稿者のIP記載を義務付けられた事もあり、タクシンが、アビシットが退陣するまで行う、と宣言した一連のデモについての報道は、著しく事実と異なっているようなのだ。

何故そんな事が分るのかといえば、タイコムと言う昔タクシンが打ち上げた衛星が流すチャンネルは130チャンネル余りあるが、その中の124チャンネル(Dステーション)は、主としてタクシンのニュースを流し続けており、それを見ている限りでは、急速に求心力を失ったという事など、あり得ないように思えるからだ。

 

毎日、農耕に復帰する為に帰省する農民たちの代わりに新しい農民達が車やバスや汽車でやってきてデモ後進やらデモの演説会場広場にやってきている。バスや汽車はタクシン派の事務所が払うので無料だ。

 

デモの広場では、毎日(私が、ざっと見わした限りでは)おおよそ4万人くらいが終結している。そこでは、デモ参加者のマンネリ感を防ぐ為、色んな工夫がなされている。例えば、歌手による下層階級の悲哀歌とか団結感を高める労働歌とかを、バンドの演奏付きで歌ったり、プロの人たちによる同じ目的の漫才ないしはお笑い劇を演じたりと・・・結構、面白そうなのだ。

 

デモ参加者へのインタビューに登場するインタビュアーには好感が持てそうな美人アナをつけるとか・・・。タクシンはタクシンで、画面に大きく登場。上流階級の犠牲になって来た上流階級の数十倍もの人口を占める下層階級の心情を扇情するために、彼らが現在置かれている非常に貧しい不幸な環境を口角泡を飛ばす大声でぶち上げる・・かと思えば、かってタクシンが行ってきた農民達への30バーツ診療制度が現政権によって奪われてしまい月平均500バーツも掛かるので農民達は病気になっても病院にもかかれないのだ!と言ったような現政権への批判をぶち上げたりして、あの手この手の作戦で、デモ参加者の気合を引き出そうとしている。

 

報道が強く規制されたり押し曲げられたりする時代は、末期的症状が近づいている場合がある(例えば戦前の大本営発表)

 

註:上記ブログは全く個人的な偏見に基づいて書かれており、普遍的な事実ではありません。

註:以前 枢密院の議員が、アビシット政権や枢密院への批判は不敬罪に値すると(議員立法で)通そうとした事があります。