女優・川島直美はワインが大好きだった。それも ポリフェノールをほとんど含まない甘い白ワイン。途中から日本ソムリエ協会認定の称号をもらって、何時しか自分でもワインの権威に負けて《多量のワイン》は毒物に過ぎないことを忘れてしまった。これがおそらく川島直美がワインの飲みすぎで最も悪性の胆管癌になってしまった主原因である。齢(よわい)わずか54歳にして 天国に召されてしまった。おいおい、神様、いくらなんでも ひどすぎるじゃないか!!

川島は女優でありモデルであり女であった。これらの属性はどれも科学に弱い傾向を示している。一般に女性は地理に疎いといわれて久しい。地理と言うのは いわば科学的な考え方の代表を表すもので、女性は科学に疎いことが多い、と言う意味ではないかと思う。もちろん、男女平等なので 一方の男性は話を聞かない と言われる。
ご存知 豪州人のビーズ夫妻が書いて、イギリスで出版された「話を聞かない男、地図が読めない女」である。

女性は相手の人に(相手の話に)共感し、男性は相手の話を自分の論理で当て嵌めて聴こうとする。川島はもちろん女の中の女だから、ワインの権威に共感し、ソムリエの権威に共感しているうちに、いつの間にか 自分の血がワインのエッセンスで出来ているかのような、錯覚にとらわれてしまった。

ワインはブドウから出来ている。ブドウは 皮(と種に)にウイルスや細菌の毒に対抗するポリフェノールが含まれる。だから、たとえばブドウを房ごと取っていて、ぽんとそこらに常温で放置しておいても 相当長時間は痛まずに居る。ポリフェノールの抗菌作用のお陰である。
ワインには赤ワインと白ワインがあり、ポリフェノールが大量に含まれているのは赤ワインだけである。

赤ワインにだけ含まれるポリフェノールは抗細菌や抗ウイルス、果ては抗癌作用に加え、抗動脈硬化、抗血液凝固作用など これら全部ひっくるめて、広範囲の抗酸化作用がある。これらのお陰でフランス人は太っているのに、平均寿命が比較的長いと言うフランス・パラドックスが生まれた。ブドウジュースとは違って、アルコールに溶けたポリフェノールが 絶大な効果を発揮する。

その赤ワインでさえ、飲みすぎては 逆効果だ。 適量は赤ワイン、グラス1杯か2杯。それ以上 たとえば 4杯以上は アルコールで肝機能が壊されて 毒になる。たとえば肝炎、肝硬変、肝癌・・。


川島直美が好んだ白ワインには これらの抗酸化作用は殆ど含まれていない。この限りなくただのアルコール飲料に近いワインを 川島は ワインが体を守ってくれると信じて 浴びるほど飲んだ。何時しか、胆管の細胞に発生した異物化した癌細胞は、Tリンパ球やナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの防御網を次々とかわして、増殖して行った。


川島は (有名ブランド病院の)PET-CTで 通常ならば 発見できないくらい小さな癌 を発見して、その検査画像などを持参して近藤誠医師のオピニオン外来を受診した。近藤は言った『ラジオで焼きなさい、1ショットで100%焼ききれる』

しかし、川島は他病院の医師による手術を選んだ。手術・・これは人間の手で行うから”手”術なのだ。人間の手では 所謂人間の”神の手”では、紙一重の手違いは五万とある。何しろ見えない癌細胞は 人間の手では 網羅的に絶対に取りきれない。もし癌細胞の一つの塊が残ったり他へ血行性に飛んだりしたら、それこそ 見えないのだから、他で増殖して終わることになる。

それより、ラジオ波で焼き切るべきだったのだ。まだ、その方が 真の意味で 神の手であり得た。

手術だけでなく +抗癌剤 を川島が拒んだのは 正解だった。抗がん剤で生命力を殺がれるだけだから。ただし、小野薬品の新世代の抗がん剤オブジーボ(二ボルマブ)は除く。

近藤医師の精密なPET-CTのような癌検査を拒否しよう、はこの時も正しかった。受けないで知らん顔していれば、余りに小さな癌を人間の”神の手”による癌細胞の暴れ がなくて、もっと延命できただろうし、あるいは もともと備わっている免疫力で もしかしたら 縮小あるいは死滅して 生存できたかもしれない。


川島直美に 合掌!
川島さんの死を無駄にしてはイケナイ。