和食は 世界的に見ると 今でも 十分健康食に見えるが、全世界の2000以上の同種の論文を米国研究機関が米英日などの研究者を集めて分析した結果、DASH食事摂取法(果物、生の野菜を中心にした食事法)が考案された。これに比べると 糖尿病の元凶である お米が主食の和食は基本的に塩分が合う上に、野菜を醤油を使って煮るなど塩分を多く使うので、高血圧、動脈硬化、糖尿病、癌などの生活習慣病の主因になるなどの欠点が 余りにも目立つ。


ところで、こんなこと聞いたことないですか?

果物(の摂り過ぎ)は太る、とか果物は老化を促進する、とか。

この程度の間違いは未だお笑いの範囲だが、果ては 果物を摂り過ぎは癌になる と言うのが沢山ある。 これは知りもしない癖に大法螺を吹く トンでもない大馬鹿者だ。世間を欺く 許しがたいアホと言ってもいい。


1.これらの妄言の類は どこから来たのか。


そもそも、日本では 『果物は 果糖やショ糖、ブドウ糖などが含まれており、体には悪くないものの、食べすぎは中性脂肪を増やし高脂血しょうになる』との定説がある。トンでもない大誤解だが、医者はもとより病院の栄養士も 今も そう信じている。試しに、インターネットで果糖の部分を検索して見よう・・・どれも半で押したように、『果糖が主成分の果物は一日80キロカロリー以上食べると、中性脂肪になる』だとか、ある人物にいたっては『果物を150g以上摂ると、中性脂肪の血中濃度が高くなって、血管に沈着し 危険だ』と、見てきたような嘘を書いている。


長期に亘り、医学界、栄養学会などが先導してきた全くの誤解のせいで、先進国の中で、日本だけが果物の摂取量が異常に低い140g以下になっている。先進国の大半は概ね300g~400gで日本より遥かに多い。220g~190gの中国や韓国より、まだまだ 低い。それ以下、わが国より序列が上の中、後進国がずらっと続き、やっと141gのインドの次に並ぶのである。お恥ずかしい限りだ。これもそれも、医学界 栄養学界の出した昭和、平成のおふれ=果物は80キロカロリーまでにせよ の定説の犯した大罪である。重量に直すと約150gでピッタシ、国際序列に一致する。国民が忠実におふれを守ったのである。



2.米国の大規模な人介入試験


おりしも 最近の米国での研究で、日本の定説=『果物を多く取ると中性脂肪になる』が、真っ赤な大嘘だった確実な証拠が ついに発表された。長く世間を盲導した大嘘が ついに暴かれたのだ。

大掛かりな人介入試験で 6ヶ月間、多量の果物を食べも、中性脂肪値が異常に高かった人は これが正常値の方向に 小さくなり、中性脂肪が異常に低すぎた人では正常に近づいた。つまり 正常値に近くなったのだ。


元はと言えば日本の医学研究者が ネズミに果物を食べさせた実験で高脂血症となり肥満したとの実験結果 などから、医学界 栄養学会などで 『果物は少量なら健康的だが 食べ過ぎると太る』と 『全てが全て右に倣え』式に、言い出したものだ。以後、これが定説になったわけだ。糖尿病学会が推奨する病院の糖尿病食も すべて右に倣えで ”定説”どおりだ。 何事に関らず『食べ過ぎ』と言うには良くない、当たり前の言い草だが 果物は一体どの程度が食べ過ぎだと言うのか?

何と僅か80Kカロリー !だと。リンゴで言うとタッタの150グラム(2分の一個)!


一方ネズミに果物を食べさせたと言う実験で、幾ら食べさせたのか? これが何とトンでもない数量・・・毎日 一匹に25グラムずつ を食べさせた!実験ネズミの体重は平均25グラムだった、と言うことは 体重分だけ ネズミたちに果物を 食べさせた!と言うのだ。体重50キロの人間で言うと、果物を毎日50キロも食べさせた!こんな馬鹿げた実験など全く信じるに値しない。何の価値もない研究である。日本の医学界は こんな馬鹿げた論文がマカリ通る程、ちっぽけな(貧弱な)アカデミーなのか。それにしても 全く半で押したような全てが全て同じ意見とは・・・!異論が全く出てこない辺り、日本人の悪い癖だろうか?



3.味は良いが健康的でない まやかしの健康食 


さて、和食が体に良い ということで、世界中で和食ブームになっているが・・・

一体 和食のどこが良いのか。和食の中心はお米。お米は糖尿病の元凶だ。またお米という食材のせいで 食塩も多く使う。


寿司は 米と魚(とオスに入れたショ糖と塩)で出来ているが、EPAやDHAが豊富な魚が良いと言っても 寿司で、口に入るネタはホンの僅かでしかない。結局 和食や寿司が流行っているのは 『美味しいから』『うまいから』と言うだけだ。栄養価ではない。栄養価では落第点だ。


江戸の豪商やお殿様は 当時高値が付いたときには寿司1人前が金子5両と言われるくらい高かった江戸前寿司と 米で出来た酒を タラフク食っては飲んで 糖尿病に掛かり、命をなくした。NHKの篤姫で有名な、若いときの将棋相手だった人物で(NHKのドラマ化は、見せ場の ここまで で終わる。重い糖尿病で苦しむのはその後)、彼は その後 薩摩藩の家老になったが 寿司や酒を藩の財政で たらふく飲み食いし過ぎて、重症の糖尿病と化し、 壊疽になった足を切断するかの重篤な事態となり、若干29歳の若さで お亡くなりになった。今考えると、とんでもない暴飲暴食の人物だった訳だ。

その恥ずべき(←暴飲暴食と言う意味で)人物の名は・・・現在、薩摩焼酎の名前(帯刀=たてわき)となって生きている。よくも まあ、そんな人物の名を・・。また、そんな若さで死んでブランド名になったって・・・


4.日本のお役所(厚生労働省)の悪い慣習


日本の和食は(かって)健康食と言われたが、その日本の食材の商品につける栄養分析表には どこにも食物繊維の表示がない。いまや食物繊維は 糖尿病、癌、肥満、血栓症、アレルギー疾患、果ては老化防止の切り札になる非常に大事な(クドイようだが繰り返す)非常に大事な 栄養素なのに!


これは 業者に配慮した厚生(労働)省の行政指導が、長い間、平均寿命などと同じく、日本食の栄養価は世界随一だ(った)と言う奢り高ぶった慢心によって、世界の標準から何桁も遅れてしまったからだ。先進国の日本は 商品につける栄養分析表に関する限り中進国のタイよりも、ずっと、遥かかなたに劣化している。タイでは インスタントラーメンの類に至るまで、食物繊維など キメ細かな分析結果が 表示されている。しかし、日本がタイに輸出した食品には どれも全く 厚生(労働)省の行政指導になる(業者に配慮した)申し訳程度の栄養分析表が載っている(か、または 全然載せてもいない)だけだ。たとえば、タイに輸出された大企業の日清のインスタントラーメンには、みすぼらしい分析表どころか、栄養分析表自体がない。



次回は、

多くの生活習慣病に非常に有用なDASH食事法など について

続く