最近の欧米の研究と大規模な複数の人介入試験によって、果物は生活習慣病を確実に予防する 健康維持に必須の食材であることが証明された。これは 果物は150g以上摂りすぎると体に悪いという大誤解を日本中に遍く(あまねく)広めた医学会の旧態依然たる定説を200%否定するものだ。


 米国では このレシピ=DASH食=によって 既に、ガンの罹患率・死亡率を減らすことに成功している。 米国の国立衛生研究所や保険社会福祉省、国立心臓・肺・血液研究所などが もともとは高血圧予防のために開発したDASH食事法が、高血圧だけでなく広く生活習慣病を制するレシピだと分った。


 米国においても 1950年代までは 果物が果糖、ブドウ糖、ショ糖を含むため、生活習慣病を促進すると考えられていた。

しかし、

1.

近年になって行われた疫学調査によって ガンを減らす為には果物と野菜を多く摂取する必要があるとと分ったこと

2.

米国食品医薬品局が 果糖ブドウ糖ショ糖と生活習慣病についての1000以上の論文を集めて 両者の関係を調査したところ、これらの糖は心臓病・脳卒中・肥満・糖尿病・高脂血症をもたらさないことが報告された


・・・ことなどによって、果物がこれらの病気の原因になりうるか の科学論争に ついに終止符が打たれ、果物は逆にこれらの病気を克服させうることが分ったのです。


DASH食事法


 DASH食は 生活習慣病を予防し、すでに罹患した生活習慣病を克服しうる食事法で、

果物、野菜(生野菜で食べるレタスやキャベツや、 調理した野菜類)を中心に、

全粒穀類(小麦・大麦・米の玄穀)、 

魚・鶏肉、

低脂肪の乳製品、

ナッツ類を

摂取する食事法である。なかでもこの食事法の目玉は果物を約400カロリー摂取することだろう。その特徴は カリウムの摂取を大幅に高め、ナトリウムの摂取を出来うる限りへらすこと。果物は ナトリウムをほとんど含まず、一方、カリウムを多量に含んでいるので、もっとも理想的な食材なのです。

果物はビタミンの宝庫であり、高血圧を予防するカリウムや、ガン化物質、老廃物を排出する食物繊維を多量に含み、ポリフェノール類などファイトケミカルも多く含んでいる。


これらについての詳細は次回に報告予定。


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また 健康意識の高まりの中で

抗酸化ビタミン類、サプリメント類を摂取することが世界的に非常に流行っているが、

これらには ガンを防ぐ効果が全くないか、逆に ガンをもたらす可能性がある と  世界ガン研究基金と米国ガン研究財団の 驚くべき報告について、以下に記す。


抗酸化ビタミンへの疑問は、始めはかなり前に行われたフィンランドでの大規模なビタミンAとガンの疫学的調査で、全く予想外の結果が出たことで起きた。人口を二群に分け、1群は抗酸化ビタミンAを長期間服用したグループ、2群は、Aを服用しなかった群で、10年後(私に記憶では、約10年くらい)癌死の数を調べる疫学調査で、誰もがビタミンAを飲んだグループが癌死が少ないと予想した。ところが、結果は逆だった。この意外な結果から抗酸化ビタミンへの疑問が明らかになり始めたのだが・・・その後 ビタミンA、C、Eなどの疫学調査や人介入試験などによって これらの抗酸化ビタミンの単独摂取(自然な食物から摂取するのではなく、濃厚なサプリメントの単独摂取)が、体に無効なだけでなく むしろ有害(たとえばガンを抑止する機能は無いか逆にガン化しやすい)ということが証明された。抗酸化ビタミン類などの単独摂取は イン・ビトロ(試験管内)では確かに有効だが、イン・ビボすなわち実際に体に使用すると 全く効果が無いか、有害だとわかったのである。


この理由は、健康な体の仕組みである『細菌やガンを攻撃するための有用な少量の酸素ラジカル』までを単独摂取した濃厚な抗酸化ビタミン類が消去してしまい、ガンに有利な環境を作ってしまうからだ、と強く推測される。すなわち、様々な栄養素や食物繊維などと共に含まれている自然な状態の抗酸化ビタミンでなければ、単独で摂取した抗酸化ビタミン類は 癌抑止には無効か、より癌化を誘うので、有害なのである。


このため、今までは 抗酸化力評価データーを発表して抗酸化ビタミン類を奨励していた米国農務省は、

いままでのデーター=酸素ラジカル吸収能=ORAC  健康に全く寄与しないか、逆に有害であるとして その全部を取り下げたのである。サプリメント業界は打つ手なしの状態だが、今のところ 末端の消費者にはサプリメントがその種の用法には無効か有害だと まだ知られていない。そのため、業界が 義務として 商品に その旨の注意を促すようにしている。


たとえば 或るドイツ製のビタミンE NATURAL(400IU=約250mg)製剤には、このビタミンを正常用量またはそれ以上 摂取しても ガン化の抑止の目的には無効です、用法は医師にご確認ください、と書かれている。