米国の大陪審と日本の検察審査会が似て非ざるもの、に関してのコメント論争を読んで貰おうと思い再登録10.11.07致します。

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高名な警察鑑定医に聞く。

まず最初に

和歌山カレー事件で真須美被告を犯人とする証拠は全く一つもない。全て状況証拠だけで、それも非常に危ういものばかりだ。

 

真須美被告が、カレーの見張り番をする様に言いつけられた後、二度家に帰った(一回目は 手ぬぐい で砒素を入れたコップを隠して現場に持ち帰る為。二回目は砒素を入れた後、それをカモフラージュする目的で娘を同行させる為)としている。

 

その証拠として採用したのが真須美は最初言い付けられた時は手ぬぐいを首にしていなかったのに、後で見たときはしていた、という1主婦の証言だ。

 

これは、危うい証拠だ。手ぬぐいと言う余りにも日常的極まる物を、首にしていたか否かの目撃証言がそもそも、信憑性に乏しい。和歌山の田舎の町内会などでは、手ぬぐい などというものは、ショッチュウ目にする光景で、特異なモノでないから、最初見ていても、ただ、意識として残らなかっただけかも知れない。いわゆる”見ていても見ていない”、と言うこと。そのような、記憶の信憑性が強く疑われる危うい目撃証拠の上に、

1.見張り番の途中で無差別殺人の目的で砒素を手ぬぐいで隠して現場に戻ったこと

2.犯行完了後にカモフラージュの目的で娘を連れてくるため再度、家に帰ったこと

 

などという非常に重い二つものの証拠にするのは、

ティッシュペーパー 一枚で二つの重量物を支える様なもの、証拠上、著しいアンバランスな暴走と言える。これじゃ、

砂上の楼閣を絵に描いたも同然というわけだ。

 

しかし、それを横においたとしても、唯一物証とされた真須美被告宅から押収されたと言う(砒素が僅かに付着していた)プラスティックのコップは、警察の捏造としか考えれない、いわく付きのものだ。

 

警察は、80人以上の捜査官を無人の真須美被告宅に行かせ終日、物証を探させたが、二日たっても何も発見できなかった。それなのに3日目に、台所のありふれた場所から、このコップを発見、押収したという。問題は、このコップには指紋が全く付いて無かったという点だ。

 

えーっ!指紋が付いていない?そんな馬鹿な!

もし、それが真実なら、指紋を故意に消したとしか考えられないが、真須美被告が消す必要は無いはずだ。もし、仮に犯行に使ったコップなら、丹念に洗ったとしても、指紋を消す必要はない。自分の家に置いているものである以上、指紋など消さなくても真須美被告のものであることは、明々白々な事実だから。

指紋が全く付いていないのは、指紋を付けたくても、指紋をつけられ無かったからであって・・・・

二日間の大捜査で、物証が全くなくて焦った警察の何者かが、コッソリ置くことで、他の捜査員が発見するという 捏造の線しか考えられない。もし、疑わしきは罰せず、という原則が通じるのなら、真須美被告は、完全に無罪だ。そういうしかない。証拠が無いんだから。たとえ真須美被告が、証拠を完全に消したとしても、裁判上は、無罪としか言わざるを得ない。

 

そもそも、日本の刑事裁判の有罪判決は、99.99%という先進国でも突出した数字で、他国の平均は60%程度に過ぎない。

この99.99という数字の意味することは、もし、犯人として起訴されたら、10000件中、犯人でなかったのは一件だけということだ(最高裁発表の数字では、1年間の起訴数約80万人前後、無罪判決は約80人前後)。

 

そんな馬鹿なことは本来、有り得無い。警察も検察も人間のする事、間違いは幾らでもある。起訴する犯人は、それだけ慎重に選んでると言うかも知れないが、それは他の先進国でも全く同じだ

 

小生の医者仲間に、結構偉くなった警察鑑定医がいるが、彼から聞いた話によると、日本は、裁判官と検察官の間に、官官交流と言うのが定期的にあるそうだ(裁判官と弁護士の交流はない)。

これは最高裁が、(検察の主張を裁判官にスムーズに理解してもらう為に)、官と官の意思の疎通を良くする為に行っているのだが、このシステムこそ、一度検察に起訴されたら、たとえ冤罪でも99.99%犯人とされてしまう元凶だと言っていた。

 

裁判官は、余り無罪判決を出すと、最高裁の人事考課で睨まれて、出世に響くだけでなく、僻地の裁判所に転勤になるそうだ。マスコミに騒がれた事件では特に、検察が起訴した以上は、確固たる証拠でもない限り、心理的にナカナカ無罪には出来ないそうだ(裁判官も人の子だから)。

 

これでは、疑わしきは罰せず、どころか、

疑わしきは99.99%罰する、になる。

これが、先進国の中で、異常に突出した無罪率0.01%がでて来る仕組みである。

初期登録10.01.01