2007年02月14日

「誰が〜」branded+コンバース篇

**branded-to-kill様からのストーリーを「承」、コンバース様からのを「転」にして繋げたパターンです。
なので、この続きは「完結」を目指してください。


【その 朸岨

あなたは一体何年目!?と疑問を持つ、ある意味仕事のセンスを疑うスタッフがいる。
主導権は私じゃなくてあなたにあるのよ、今は…という場面でも私に意見を求める。
さっさと決めて帰りたい。帰して欲しい。

そんなくだらない、まとまるはずのない会議につき合わされすっかり遅くなった。
今日は早く帰るつもりだったのに…。

それでも日が長くなって、まだ外は明るかった。
手袋も要らないくらいの暖かさだった。

明後日から出張だ。
一週間とはいえ、女の荷物は多い。
そろそろ準備しておこうと思いドラッグストアで小物を買い家に向かった。

一週間の出張のあと、3日の有給休暇を取ることにした。
名古屋に住む遠距離の彼に会う予定にしているからだ。
ここ半年、お互いに忙しくゆっくり会うことがなかった。
最近イライラするのは彼との時間がなくなっているから?などと考えたりすることがある。
結婚も考えたことはある。でもきっかけがないのだ。
今度会ってもそういう話題にはならないだろうけど、この関係も悪くはない。

郵便受けを見ると小さな包みが入っていた。
消印ははっきり見えない。
差出人は「Mより」と書いてあるだけ。
表にはちゃんと私の名前が書かれている。
Mは彼のイニシャルだ。

部屋に入り包みを開けてみた。
「な、何これ?」


【その◆branded-to-killさま

拳銃の真贋を確かめると、本物だと言う気がした。
勿論気がしただけで、拳銃なんてものは勿論触った事もない。

持ってみると思っていた以上に重い。映画で見たことがあったので、真似して弾倉を抜いてみた。すると、一発だけ弾丸が装填されているのが分かった。
弾丸の底には「M」の文字が刻まれている。暫く、もの珍しさも手伝って、いろいろと弄ってみたが、いまいち実感がわかない。
果たしてこれは本物なのだろうか。

弾倉を戻し、鏡の前で構えてみた。なかなか様になったので、少し得意になって様々なポーズを取ってみた。

馬鹿馬鹿しくなって来たところで、鏡の虚像に向かってため息をつき、リビングのテーブルに地図と拳銃と三千円を並べてみた。

見れば見るほど、奇妙な取り合わせだった。
勿論金と拳銃と地図が揃えば「殺しの依頼」である。
しかし、殺人を依頼するには「3千円」はいささか少な過ぎるし、地図はあってもターゲットが誰なのか皆目分からない。

また、こういったものを郵便と言う手段で送ってくるというのも奇妙な話だった。それに、そもそも、私は殺し屋ではないのだ。

とにかく、「M」に連絡を取るしかない。
勿論、「M」が彼であるというのは一つの可能性でしかない。
しかし他に思い当たらないのだから仕方がない。私は携帯に手をかけた。


【その】コンバース様

その時、携帯が鳴った。
Mからだ。
「もしもし、荷物とどいた?」
どこかの空港だろうか、後ろからアナウンスが聞こえる。
「ねえ、何のマネなの?」
勢い、問いただすように聞いた。
「それを持って来てくれ」
「何処へ?」
「地図に書いてある」それだけ言って電話は切れた。
それは那覇の中心部の観光マップだった。
よく観ると印が付いている。

それにしても、ピストルなんて物騒なものを持って飛行機には乗れない。
Mのただならぬ気配に駆けつけなければ〜という思いにかられて仕事の事などすっかり忘れているのだった。
そうだ、仕事で使う特急便に紛れ込ませよう。
向こうで受け取るようにすれば・・・

ピストルを梱包し、千円札を財布に入れようとして・・・おや?
その一枚の番号の所に印が付いている。
深くは考えなかった。
手早く身支度をして30分後には家を飛び出していた。

デジカメ画像 085

nnnnnurse at 15:06│Comments(0)TrackBack(0)短編 

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