ひで
◇【うちはこんなサッカーをする】こう言い切れるチームは少ない。それが、地域の社会人レベルとなると余計にだ(監督不在もあって)。
しかし、方向性はチームを前進させる大きなツールだ。

今期、我々は『MOVING FOOTBALL』という明確な方向性を打ち出した。フリーランやポジションチェンジを繰り返しながら少ないタッチ数で球を回し、高い連動性を武器に全員で相手を崩していくスタイルだ。これは、選手の特性や個性を考慮した上で辿り着いた方向性だった。

▽昨年半ばから、このコンセプトを具現化する為に、オリジナルトレーニングを思案し、一貫した指導の下、徹底して選手を鍛えてきた。基本技術やフリーラン、パスの質向上に努め、走り込みで体力強化を測る。特に、『走り』の面はハードなもので、練習後に誰もがガス欠となり、悲鳴も聴かれる程だ。

このトレーニングを続けてきて1年、これがようやく成果として現れ始めている。技術の向上はもちろん、様々な部分でレベルUPが見られる。中でも、運動量とスピードは劇的に変化した。足の止まる選手が減り、終盤のパフォーマンス低下が少なく、プレースピードや判断スピード、攻守の切替えなど、これまでとは比べものにならない程、格段に良くなった。又、2アンダーで素早くパスを回し、2人3人とボールに絡む連動した動きも多く見られ、チーム全体でやろうとする意識も強くなっている。
この成長は、『トラスター』とのTMにも現れている。毎試合、大量失点で敗戦を重ねるだけだったが、ここ最近はハイレベルな試合を展開し、勝利に繋がる事もある。選手、チームの成長なくしてはありえない結果だ。

▽未経験者に等しい選手が半数を占めながら、強豪相手にも堂々と渡り合えるこのサッカー。『MOVING FOOTBALL』には、手ごたえとチームの未来を感じる事が出来る。まだまだ足りない部分も多く時間を要するが、強い信念を持ってこれを続け、完成させたい。決して簡単な事ではない。しかし、文句一つ言わずに黙々と練習に取り組む選手の姿勢が、実現への大きな期待を持たせてくれる。