20170218ゼロックスーパーカップ先日、さいたまシティカップがありましたけど、12人も交代可能という変則レギュレーションだったので、まあ、本当の意味での公式戦はゼロックスーパーカップが今シーズン最初と言っていいじゃないですかね。

結果から言うと、その最初の最初のタイトルがかかった試合で浦和レッズは負けましたけど、あまりそれを悲観する必要はないと個人的には思っています。そりゃ、負けていい試合なんてないし、負ければ悔しいけど、一番目指したいのはJリーグとACLのタイトルだから、この敗戦を糧としてチームを作ってくれればいいよね。

このゼロックスーパーカップに臨むにあたって鹿島ほぼベストメンバー(なのかな?レアンドロは出場しなかったけど)、一方の浦和は、去年までの不動のレギュラーである柏木、槙野、そして今年エース候補のラファエル・シルバがベンチ外。中2日でアウェイのウェスタン・シドニー戦を見据えての温存策かと思ったんですが、柏木は前日に怪我をしたようですね。ラファエル・シルバはキャンプ中に負った怪我から全体練習に復帰したばかりなので大事を取ったんでしょうけど、気になるのは槙野。怪我ではないようですが、なかなかコンディションが上がらないという情報があるんで、普通に闘えるメンバーとしてはカウントされていないのかも?杞憂ならいいんですが・・・

さて、その槙野不在のポジションは去年と同じく宇賀神が対応。個人的には新加入の田村を試してほしかったんですが、まだその域には達していないということなんですかね。確かに、さいたまシティカップを見た感じだとまだ浦和の戦術にフィットしてない感じでしたけど。

今年の浦和は相手を押し込んでのハーフコートゲームを目指しているとのことですが、その狙いはある程度出来ていたようには思います。ボールを奪われた瞬間に相手陣内でもボールホルダーに襲いかかってボールを奪うシーンも何回もあったし、ポゼッション率も鹿島相手に60%以上を記録していましたからね。

ただ、サッカーはポゼッション率の勝負じゃなくて点の取り合いの勝負。鹿島はポゼッションを握られてもあまり気にしないでチャンスを伺うスタイルなので、鹿島から見ると特に不利な状況に追い込まれた感は無かったでしょう。

このような状況では、当然、鹿島の狙いはカウンター。
そして、ハーフコートに押し込んだ浦和の囲い込みが破れた時が浦和の弱点。鹿島が前線に残したペトロ・ジュニオールはよく抑えていたので脅威では無かったと思うんですが、金崎が前線でボールを持った時がちょっと嫌でしたね。西川くんのビッグセーブもあって凌いでいましたけど、結局は前半で2失点。

1点目は遠藤のFKが見事だったので仕方ないけど、そのFKを与えるまでの流れがちょっと守備がバタバタしてました。守備のバタバタで言うと2失点目の方が酷かったですね、左右に振られて最後は浦和のゴール前は浦和の選手より鹿島の選手が多い状態でした。西川くんのパンチングミスのようにも見えるけど、キャッチしてたらゴールラインを割った位置に着地していたかもしれません。あそこはそこまでの過程を分析して対策を考えるべきでしょう。

浦和の問題点は守備だけではありませんでした。
試合の立ち上がりは押し込んでチャンスも出来ていい感じだったようにも思えましたが、前半は前線へのパスが収まらずに攻撃がなかなか組み立てられませんでした。特にズラタンは良くなかったですね。もっとボールを収めてくれないと浦和の攻撃が形にならないどころか、相手にカウンターのチャンスを与えてしまいます。新加入したラファエル・シルバがフィットするようであれば、出場機会を減らすのはズラタンかもしれません。

後半に入って興梠を投入してからは収まりがよくなりましたが、ハーフコートゲームを志向するにあたっては去年以上のカウンター対策が必要なんでしょうね。

2点リードされた浦和は、後半に入って李に替えて興梠を投入、さらに駒井に替えて関根、菊池に替えて長澤を投入、宇賀神を本来のWBに戻し、長澤をボランチに、阿部ちゃんを左ストッパーに配置して反撃しました。

この布陣で同点に追いつく事が出来たんだけど、僕が考えていた以上に長澤のボランチは良かったですね。
長澤の最適ポジションはシャドウだと思っているんですけど、フィジカルでは負けないし、面白いところへスルーパスを出せるし、意外と浦和のボランチというポジションにハマる選手なのかもしれません。

結果的には遠藤航と西川くんの連携ミス?で敗戦となったわけですけど、ラファエル・シルバ、柏木、槙野、梅崎と全てのピースが揃った時の楽しみになった一戦ではありました。(伊藤くんも頑張れ!)

ちょっとコンディションが心配な選手もいるし、中2日のオーストラリア遠征は厳しいですが、これからが本番。タイトルへの第一歩がとても楽しみになりました。