いやあ、なんか久しぶりに痺れました。これぞACLの醍醐味だよなあ。これがあるからACLはやめられない。


浦和レッズは、アウェイ・上海の地で、ACL準決勝・上海上港戦 1st legを闘いました。
堀監督は、失点が止まらない浦和の状況とワールドクラスの上海上港の攻撃陣を考慮して、どう守るかについて頭をひねってひねって捻りまくったに違いありません。

フォーメーションは最近定番の4-1-4-1。
ただ、右SBは、いつもの森脇じゃなくて遠藤航。CBはマウリシオとキャプテン阿部勇樹。そして、左SBはいつもの槙野ですが、この試合の槙野は浦和の左サイドを守るというより、フッキの番人を任されていたようで、頻繁に左サイドを捨ててフッキに張り付いていました。で、その空いた左サイドのスペースは、サイドハーフを務めた武藤が必死で埋めてましたね。

その作戦は、守備面ではまあまあ効いていましたが、結局は前半15分、フッキに先制点を挙げられてしまいました。でもまあ、あれは仕方ないかなあ。あの距離からあんなシュートを打たれちゃあね。フッキすげえとしかいいようがないです。フッキにはあの距離でも十分に狙える位置だってことで、教訓としましょう。世界には凄い選手がいるんです。

浦和の攻撃の方は、もうちょっと熟成させたいかな。
あまり多くなかったチャンスは上海上港の守備陣が緩めだったこともあって、パスを繋ぐことが出来てたけど、ちょっと選手間の距離が遠いのかな?興梠がそんな事言ってたらしいけど。

前半28分、阿部ちゃんからラファエル・シルバに出して、ラファが中央の青木へ、ラファが上海上港
のDFの裏へ出すと興梠が落として走りこんだ柏木が右足(!)でシュート。これが決まって貴重なアウェイゴール!!

前半は、フッキのゴール以外はなかなか上手く試合を運べてた印象。もちろん、危ない場面もあったけど、浦和のポゼッション率も高くて悪くない試合かな・・・と思ったけど、シュート数は11-1で圧倒されてた(汗)。


後半は、前半よりヒヤヒヤしどうし。(ラファの決定機は決めて欲しかった。)
カウンターを狙いたいところだけど、押し込まれていてクリアボールは蹴るだけになっちゃうシーンも多くて、ちょっと一方的な感じになっちゃったかな。ただ、そこはみんなが体を張ってなんとか防いだし、相手のシュートミスもあったし、西川くんのビッグセーブも何回かあったし、とにかく後半は無失点に抑えられて良かった。


結果、アウェイゴールを奪っての1-1の引き分けは、悪くないというか、上海上港の攻撃力とアウェイという事を考えると上出来と言っていいと思います。

この試合のMOMは、柏木が選ばれてました。
試合前のインタビューで故障明けだけど、ホームでの2nd leg(10/18)まで他の試合に出れなくてもいいから頑張るみたいな事言ってたけど、確かにいつも以上の頑張りが見えました。ボールロストしてもしつこく追いかけてたし。

でも、個人的には長澤にも何かあげたいですね。対人に強い長澤の特徴がよく出てたし、とにかくボールを持ったら前を向けるのがいい。こういうフィジカル的に強い相手の時は特に光りますね。以前にも書いたような気がするけど、長澤はレギュラーの地位を与えてもいいんじゃないかな。というか、そうすべきと思います。

武藤は上に書いたようにSBの位置まで下がって守備したかと思うと、前線まで駆け上がってチャンスを作ってました。(武藤の決定機もあったなあ。あれば相手DFが上手かった。)武藤はインサイドハーフだけじゃなくてサイドハーフとしても十分機能するということが証明されてるけど、難しいのは右サイドで機能してるとは言い難いラファかな。ラファはサイドよりインサイドの方がいいと思うんだけど、堀さんとしても悩ましいところでしょう。

そして、マウリシオの加入は浦和の守備陣にとってやっぱりかなり大きかったですね。マウリシオがいなかったら何点も取られてたかも?まあ、上海上港の攻撃がコンビネーションより個で何とかする意識が強かったのも守れた原因かもしれないけど。


というわけで、浦和レッズは決勝に向けて、大きなアウェイゴールを奪っての帰還となりました。2nd legが非常に楽しみです。
とはいえ、あの攻撃陣を抑えるのはホームとはいえ、かなり厳しい戦いとなるでしょう。済州戦、川崎戦とホームで逆転で勝ち上がったように、またホーム・埼スタで圧倒的な強さを見せてやりましょう。選手、チーム、フロント、そしてサポーターが一丸となって、上海上港の前に立ちふさがります。やるしかないです!10月18日は、俺たちの埼スタに集合しましょう!!!