何と言うか、最終節を迎えた時点でレッズレディースの３連覇の可能性は限りなく小さくなっていた。なぜなら、ベレーザとINACが揃って負けて、尚且つ、得失点差の差１２点をひっくり返す必要があったから。


それでも、レッズレディースの選手は得点が入る度にゴールネットを揺らしたボールを急いでセンターサークルまだ運んで、少しでも得失点差を稼ごうとしてたんだ。たとえ限りなく小さな可能性だとしても。
それなのに、監督は若手選手の経験の場にしてしまった。そりゃあ、結果的に�盒桐て爐汎ｙ�智子は点を取ってるよ。だけど、１点差に迫られた直後にCBを替えるなんて狂気の沙汰だ。若手を試すのは、もっと余裕のある時にやるのが常道だろう。まあ、監督は監督なりにそれで勝てるという目算があったと言うかもしれないけど、でも、結果的に今シーズン無かった３失点もしてるわけだしね。言い訳は効かない。
選手の意識と監督の意図が乖離していたと思わざるを得ない。

これで終盤の３試合で勝ち点は２しか稼げなかった。かつて高確率で勝ち点３を計算出来た３チームに対して。（まあ、新潟はこれまでも、ちょっと難しい相手だった。）ベレーザがINACに負けた時点で優勝のチャンスがあったのに、新潟に負けて台無しになってしまった。

監督交代についてのサポーター代表の説明要求を拒んでクラブから発せられたリリースでは・・・
ファン・サポーターのみなさまへ（レッズレディース公式サイト）

「クラブとしては、今回の判断に対して明確な根拠があり、シーズン途中というタイミングでの決断も、チームにとって、来シーズン以降のアジア、引いては世界を舞台に戦う機会の損失が強く懸念される中で、避けることのできなかった措置であったことに一切の疑念もございません。」

ああ、アジアで闘うどころか、国内リーグでの優勝も難しくなっているんだけど。
今の体制（強化部、SD、監督）では、優勝争いに加わることなく、５位争いくらいになっちゃうんでは？世界なんて夢のまた夢。

AWCLでは敗退したけど、それはくじ引きのようなものとも言われるPK戦の結果。WEリーグ３連覇で再びAWCLの舞台を踏める可能性が大きかったのに。たらればかもしれないけれど、少なくとも、堀監督の時より楠瀬監督時代の方がスタッツが良かったのは間違いない。

「また、レッズレディース本部の本部長とスポーツダイレクター（SD）への責任に言及したご意見をいただいておりますが、チームの成績に関わる範囲で、最も責任を負うのは監督です。」

それじゃあ、この結果を受けて監督人事はどう判断するんだ？記録上は引き分けのPK戦で負けた監督を解任して、WEリーグで勝ち点をぼろぼろ落とした監督はどうするんだ？

そして、その監督の任命責任は誰にある？？？


来季に向けてクラブ一丸となって（公式X）と言っているようだけど、これじゃ「一丸」になれないでしょう。




試合後、高橋はなが代表して選手の思いの丈を涙ながらに語ってくれました。そこに監督を始めとしてスタッフの姿はありませんでした。どう考えても選手のせいじゃないよ。チームの混乱を与えて笑顔のレッズレディースを壊した人たちがいる。その人たちが実権を握っている限り、繰り返すだろう。怖いのは選手の流出とサポーター（観客）の減少。

レッズレディースに涙は似合わない。
笑顔を取り戻すにはどうしたらいいのか、クラブは真剣に考えてもらいたい。