立川談志 ひとり会~第二期~第十八集
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「立川談志 ひとり会 落語CD全集 第十八集」(COCF-14538)
・芝居の喧嘩
芝居好きと相撲好きの友人同士。「相撲より芝居の方が面白い」「いや芝居は立会いをやっても本気じゃないから面白くない」などとしゃべりながら、今日はふたりで芝居小屋へ行くことに。
これからはじまろうかというときに小競り合いが起きて、やくざものと旗本衆の、本物のケンカがはじまってしまう。
やくざものと旗本衆の強そうなヤツが次から次へと現われるのが面白い。映画「名探偵登場」で、次々と探偵が出てきてはドンデン返しするギャグを思い出した。
・権助提灯
ある店の旦那は、奥さんや親戚も承知のお妾をひとり養っている。
ある夜、奥さんが「たまにはお妾の家に泊まってきたら」と言うので、権助を供にして妾の家へ。ところがお妾さんは「とてもありがたいが、そこまで気を遣われると顔向けできない」と自宅で寝るようにお願いする。
再び権助とともに家に帰るのだが、奥さんもやはり意地を張って譲らない。
解説では「ヤキモチからくる意地の張り合い」と書いてあり、そう言われると確かにまくらでそんな話をふっていたが、本編ではあまりヤキモチの部分は感じなかった。
のちに談志はこの噺をさらに変化させているそうで、CDにも収録されているらしいのでそちらを聞いてみたい。
・芸論列伝 其ノ壱 対談・桂文楽
当時の東京落語のトップと言っていいだろう、桂文楽をゲストに招いての軽い対談。文楽の生い立ちや、芸人になった頃の様子を聞く。
刈り込まれて完成度の高い、素晴らしいネタを聞かせていた名人桂文楽。この対談は「第8回ひとり会」(昭和41年)での録音であり、ちなみに文楽は昭和46年に亡くなっている。
すでに72歳だというのに実に声にハリがあって、ハツラツとしている。あのひょうひょうとして甲高い声。
やたらと嬉しそうにしゃべっているので、聞いてるこちらもつい笑ってしまう。本当に楽しそうで、談志のことをずいぶんお気に入りだったのかな。
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