リーズナブルな手元スピーカー ロジクール S315i

連載だけではとても小物類まで紹介しきれないので、ここでもレビューっぽいものを書いていくことにした。

DSC00363まずはロジクールのiPod用スピーカー、「S315i」である。過去ロジクールは割と熱心にiPodスピーカーをリリースしてきているが、毎回毎回かなり方向性の違ったものを出してきている。自社製品内であんまり「かぶらない」ものが多い。

S315iはこの秋にリリースされた新製品のうちの一つであるが、正面から見るとかなりの面積がありながら、奥行きがあんまりないという、ちょっと変わったタイプである。

バッテリを内蔵し、充電して使用する。このバッテリは、取り外しできない。

DSC00364iPodを差し込む部分は、グッと後ろに押し出してスタンドになる。つまり使わないときは足が引っ込むので、そこそこ平たくなるわけだ。

DSC00368電源モードには2タイプあり、センター位置が通常モード、左端が20時間再生を謳う省電力モードだ。ただ省電力モードだと、極端に低域が出なくなる。旅先でバッテリを節約したいときは別として、普通にリスニングするなら通常モードじゃないとキビシイだろう。

ACアダプタで充電中は、どちらのモードにしても通常モードの音質となる。またiPodも充電できる。バッテリで動いているときには、iPodは充電されないのでそこんところを注意しておく必要がある。

音質の設定はなにもなく、背面にボリュームがあるぐらいである。なおオーディオはiPodのライン出力から取るので、iPod側の音量調整は効かなくなる。

肝心の音質だが、小型スピーカーにありがちな鼻が詰まったような変なクセがないので、素直に聴ける。低域が不足がちなのは、サイズ的にしょうがないところである。またリミッタがかかったような音の出方をするので、そういうプロセッシングした音が気になる人には向かないだろう。

低域不足は、iPodのEQで多少救うことができる。小音量で聴く場合はR&B、大音量の場合はLatinあたりを選ぶと丁度いいだろう。

遠くにおいてBGM的に聴くような用途では、音量に対して高域がうるさく感じるかもしれない。近くに置いて小音量で楽しむといった使い方にフィットする。筆者は寝るときに枕元に置いて楽しんでいる。
ロジクール リチャージャブルスピーカー S315iロジクール リチャージャブルスピーカー S315i
販売元:ロジクール
発売日:2009-10-30
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川の近くに住む

ふと気がついたのだが、どうも僕は川の近くに住むと、幸せを感じる傾向があるらしい。

最初に東京に出てきて一人暮らしを始めたのは、足立区の中川近くのアパートだった。ここには就職して最初の会社を辞めるまで住んだので、都合6年ほど居たことになる。狭いワンルームだったせいか、晴れた日には河原に出て考え事をしたり、本を読んだりするのが日課だった。

次に越したのが葛飾区で、前の場所からはそれほど離れていない。ここは眼下に曳舟川が流れていた。川といってもここは元を正せば江戸時代に作られた、上水道跡である。のちに飲料水としては使われなくなり、舟で荷物を運ぶようになった。上流に遡るときには、船頭が紐で舟を引っぱりながら、川っぷちを歩いて上ったのだそうである。それが由来で、曳舟川(ひきふねがわ)と呼ばれるようになったのだと、何かで読んだことがある。

結婚して越したのが、調布市のつつじヶ丘だった。ここは木がうっそうと茂る雰囲気の暗い場所で、正直あまりいい思い出はない。なにせ式の日取りが迫る中、あわてて決めたこともあって、環境としてもあまり気に入らなかった。今にして思えば、近くに川がなかったせいかな、とも思う。

次に越したのが、荒川の近くのマンションである。上の娘がまだ2歳だったので、仕事がない日にはよく自転車の前に乗せて、河川敷に行き、遊ばせたものである。帰りには必ず寝てしまうので、ハンドルに頭をぶつけないよう、片手で頭を押さえながら必死に自転車を漕いだのを良く覚えている。

ここには都合11年も住んだが、ここ数年の日課となっているジョギングが続けられたのも、荒川の河川敷があったからであろう。

今の住まいは、すぐ近くを笹目川が流れている。対岸には桜並木があり、春は見応えのある遊歩道となる。ここには何年住むことになるのかわからないが、近所の人たちも良くしてくれるので、長く住むことになるかもしれないなと思っている。

お安い焼酎のおいしい飲み方まとめ

Twitterで何気なくホッピーの話を書いたら、なんだか次々に反応があっていろいろな情報が集まってきた。自分だけ知っておくのもなんなので、情報を共有したいと思う。

事の発端は、妻がなんの気まぐれか黒ホッピーと焼酎を買ってきたことから始まる。店でホッピーを頼んで飲んだことはあるが、家出飲んだことはない。適当に混ぜて飲んだら、なんだか泡は立たないし味もイマイチだったので、どうやったらおいしく飲めるのかなぁ、とつぶやいたのがきっかけと言えばきっかけである。

ホッピーってのは、焼酎が多すぎると泡立たないものらしい。言われてみれば、店で出てくるホッピーの中味はグラスに3割ぐらいしか入っていなかったような気がする。そのときは半分ぐらい焼酎を入れたので、ちっとも泡立たなかったわけである。

ホッピーで飲むのにおいしい焼酎は何か、という話になったら、芋などの乙類はよろしくないそうで、多くの人からキンミヤを紹介された。それほど高い焼酎ではなく、よくホッピーと一緒に売られているそうである。

こないだキンミヤで飲んでみたのだが、まさにオーソドックスな味である。キンミヤだけを味見してみたが、それほどオイシイという感じはしなかった。

宝焼酎も買ってみたのだが、個人的にはキンミヤよりもホッピーではこちらのほうがおいしいように思う。原材料は主にサトウキビだそうで、甲類をそのまま飲む人はあまり居ないとは思うのだが、ほんのりとした甘みがあってそのままでもなかなかいける。

面白い飲み方としては、キンミヤを冷凍庫で凍らせて、シャーベット状にしておいてホッピーを注ぐという技も教えて貰った。キンミヤは瓶のまま凍らせると出せなくなるので、ペットボトルなど絞り出せる容器に移して凍らせると良いのだそうである。これは今度やってみたい。こないだ買ったキンミヤはもう全部飲んじゃったのでね。

慶応大学教授の中村伊知哉さんから教えて貰った飲み方は、黒糖焼酎をクラブソーダで割るというもの。以前近所のスーパーで「里の曙」という黒糖焼酎を気まぐれで買ってきたのだけど、言われるがままにソーダで割ったら、これがうまい。

別の友人に言わせると「おっさんくさい飲み方」なのだそうだが、もう十分おっさんなので、これでいいのだ。最近はサントリーがハイボールを流行らそうという魂胆らしく、ソーダも普通のスーパーで安く買えるようになったのは、ありがたいことである。

今日は同じ黒糖の「喜界島」を買って来た。そこらへんの酒屋で売ってるような安い大衆酒だが、これもなかなか旨い。ロックで飲むと、口の中にほのかに甘みが残る。多少氷が溶けて、25度ぐらいに薄まったぐらいが、一番口当たりがいいように思う。これも例によってソーダで割ってみたが、里の曙よりも味が濃く、多少クセが出る。そこがまたいい。

一時は焼酎ブームで、プレミアものが数千円から1万円もするのを見て、九州が地元のオレなんかはありゃりゃと思っていたのだが、安い焼酎は清く正しくいつも九州のオッサンの味方なのである。

安い焼酎でも、旨いやつは旨い。あとはその焼酎の地元のつまみがあれば、もうその土地のオッサンの幸せが手に入ってしまうわけである。

自分の票の価値を知る

MIAUでは今回の衆議院選立候補者に対して、10のアンケート調査を行なっている。MIAU本体では東京都25区と比例区だけだが、僕個人の住まいは別なので、自分ところの選挙区の方に質問状を送付している。

今日までに4人の候補者のうち3人の返答があった。この回答を整理して、政論検索に入力したりしているのだが、いやあこうして自分が一票を投じる相手の政策や考え方にまじまじと対面すると、やっぱり名前とか顔とか、マスコミのイキオイとかで選んだらいかんよな、ということを本気で実感した。

例えば児ポ単純規制の問題は、男性候補者には大変難しい回答であろう。これにコミットするかどうかは、MIAUでも結構思い切りが必要だったのだが、やはり当落がかかっているとなると、なかなか規制反対には動きにくいようだ。

一方女性候補者ではいや冤罪とか普通にまずいでしょ、とばっさり切り捨ててくる人もいて、やはり男女で立ち位置の土台が全然変わるよな−と思う次第である。 ただアンケートしただけだろ、と思われるかもしれないが、選挙事務所や党本部に電話してFAX送付の許可とか郵送のための住所確認とか返事の催促とか、もう全然ネットとかITとか無関係のがっつり実働なんである。

だがこういう活動を通して、どの人に自分の代表として政治家になって欲しいか、自分で調べて自分で選ぶということになる。

この意義は、大変大きいんじゃないかなぁと思う。

日テレ放送事故に関する技術的考察

ずっとしかつめらしいエントリーばかり書いていたので、今日はちょっと違うことを書いてみようと思う。

先日の8月6日、日本テレビの番組「おもいッきりDON!」の番組ラストで、映像がフィードバックする放送事故があった。動画サイトにも上がっているようだが、ここからは特にリンクはしない。

なぜ映像がこうなったのか、興味のある人あるかと思うので、おそらくこうだろう、という原因を推測しつつ、解説してみたい。

事故は、番組の一番最後から、スポット広告に切り替わった瞬間に起きている。すなわち番組送出サーバからCMバンクにラインが切り替わった時である。

番組送出では、映像の最終出力段として「マスタースイッチャ」というものがある。そして番組やCMの送出は、自動番組制御装置(Automatic Program control System:APS / Automatic Program Controller:APC)によってコントロールされる。

APSは、何時何分にどのサーバから何というファイルを再生するのか、そしてマスタースイッチャのライン何番に切り替えるか、ということを制御する。APSの実態は、自動再生のためのプレイリストである。

日テレぐらいのキー局になると、もっとシステムが複雑で、番組用とCM用に別々のAPSを使用し、その上に両方を制御するAPSが動いているのではないかと思われる。筆者は放送局の経験がNHKしかなく、しかもここにはCMバンクがないのでちょっと怪しいが、放送規模と安全対策を考えれば、別々にシステムを持つのが妥当である。

次に、実際に起こった現象だが、これは映像・音声入力が可能で、同時に出力も持つ機器、例えば録画可能なVTRのようなものの、出力と入力を直結した時に起きる、フィードバックである。もちろん、普通にそのような結線をすることはあり得ないが、スイッチャにこの録画VTRのラインも立ち上がっている場合、録画中にこのVTRをスイッチャで選択することで、フィードバックは起こりうる。おそらく番組アーカイブ用に同録していたものだろう。

デジタル放送の画像を見ると、映像が1フレーム単位でループしている。これはデジタル映像機器が、1フレーム単位でバッファを持ち、システムを通ることで起こる遅延を、この1フレームのバッファを使って吸収するからである。

これでマスタースイッチャーが、本来はスポットCMのラインに切り替わらなければならなかったのに、録画VTRのラインに切り替わってしまったのだ、ということがわかる。

単純な例に落とし込んでみると、例えば放送番組は1番、CMバンクが2番、録画VTRが3番だったとすると、1番から2番に切り替わるはずが、1番から3番に切り替わってしまったわけである。

ここまで番組スポンサーのタイム広告には問題なく切り替わり、スポット広告に切り替わる時に事故が起きたということは、おそらく日テレのマスタースイッチャーには、タイム広告のラインとスポット広告のラインが別々に立ち上がっているのだろう。もしかしたら、複数のサーバがあって、もっと多くのラインが立ち上がっているのかもしれない。APSのスクリプトは表組みになっているので、番組とCMの2ラインしかなかったら、数字が一つだけ違っていることにすぐに気づくはずである。

そう考えると、APSのプログラムミスである可能性は低い。これは、APSとしては正しかったのだが、実際にスイッチャに立ち上がってきているスポットCMのラインが、違うもの、今回は録画VTRに物理的に差し変わっていた、とも考えられる。

テレビ局の配線変更は、いちいちケーブルをつなぎ替えたりしない。ルーティングスイッチャと呼ばれる巨大な映像切り替え器で、どの回線をどこに接続、という管理を行なっている。このルーティングスイッチャも、手動とスクリプトによる自動制御の半々で動いているはずである。

もしかしたらこのルーティングスイッチャに、拡張工事などでなんらかの変更が加えられていたのかもしれない。もっとバックエンド側の回線接続によるミスなのではないかと想像する。

一方アナログ放送での現象だが、1フレームのループが徐々に右下に向かって溶けていくような映像になっている。アナログ信号の場合、映像信号は画面の左上から水平に右に行った後、一行下がってまた左から右へ、という具合に流れていく。

アナログ機器で映像のフィードバックが起こった場合、システムを通る、すなわち長い映像回線を通ることで、時間的にわずかに遅延する。したがって映像はループを繰り返し、画質劣化しながら、画面の左上から右下に向かって、少しずつずれていく。瞬時に何百回もダビングを繰り返しているようなものである。

ただ、今回のアナログ側での映像を見る限り、デジタル側で起こった1フレームのループ状態も内包しながら、アナログフィードバックも起きている。これは現在のアナログ放送が、デジタル放送からダウンコンバートされ、DA変換されているからである。

この事故のリカバーは、なかなか見事であった。事故から復帰した映像は、CMの途中からではなく、きちんと頭から始まっている。ループが起こった時間を計測すると、ちょうど15秒なので、スポットCMをまるごと1本飛ばして、次のCMの先頭から復帰するような緊急プログラムを動作させたのだろう。

このような判断と操作は、マスタールームを預かる技術者が手動で行なうのだが、こういう事故はそうそうあるものではないので、緊急対策を焦って余計変なことになりがちである。わずか15秒間の判断で、最善のリカバーであったと思う。

以上が放送技術者として、映像を見た限りで想像できる範囲である。筆者ももう放送の現場から10年近く遠ざかってしまったため、全然違っている可能性も否定できないが、まあだいたいこんなところではないか、と思う。

(追記)
そうか、よくよく考えたらあの番組生放送か? だったら上記の「番組送出サーバ」を「スタジオ副調からのライン」に読み替えてください。
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