昨日のテレビは、チリ地震による津波が来るというので各局ともかなりきっちり緊急災害対応を行なっていた。これまでも国内の地震の影響による津波注意報が出たことはあったが、避難勧告が比較的短時間であったため、大きな混乱はなかった。しかし今回は遠く地球の反対側で起こった地震の影響ということで、ずいぶん長時間の対応となったようだ。

僕もいくつかニュースを見たが、第一波は来たものの、どこがピークなのか専門の研究者でもよくわからない、ということらしい。なにせ太平洋を渡ってくる間には海底に山脈もあり海溝もありで、波がどうなるのかという研究は、まだ進んでいないということだろう。たしかに希なケースであるので、研究費の捻出も難しそうである。

しかしテレビ好きの人たち、特に録画していたにとっては、画面右下に表示されている日本地図が邪魔だったという意見もある。2chまとめサイトの記事によると、地方局ではCM中に警報がでないところもあったようだ。東京ではCM中もずっと警報が出ていたが、これはおそらくCM部分がローカル出しに切り替わったからだろう。

一方Twitterでは、アイコンをアニメ絵にしている人ほど思慮が足りない発言をしているという統計を取った人もいらっしゃるようで、さもありなんであるが、なかなか興味深いところである。

このような騒ぎは、緊急報道テロップが画面内に書き込まれているから起こる話である。たぶん放送がフルデジタルになれば、緊急報道は今回のように画面埋め込みではなく、データとしてそれぞれの端末ごとにオーバーレイすることになるんじゃないかなぁ。いやまだ停波してないので、フルデジタルになったときの災害放送をどうやるのかは知らないのだけど。そうなればユーザーが手元でテロップなどを消せるようになるわけである。ただまあ、番組切り変わり時とか、情報が更新された時などは強制的に表示するようにしないとまずいだろうな。

本来このような緊急災害時の放送は、スクランブルを外して放送するべきだと思うのだが、試しにB-CASカードを抜いてみたところ、きっちり見えなくなった。NHKのニュースでもそうだったので、民放も推して知るべしであろう。

今はアナログ放送が生きているので、まだなんとかテレビで情報が伝わるが、来年7月には、カーナビのアナログ受信機能が停止する。避難した車の中で情報を知ることが生死を分ける状況は、被災地ほど深刻になる。緊急放送用として、どれか旧アナログテレビでも受信できるチャンネルを、一つぐらい残しておいた方がいいのではないか。例えばNHK総合だけとか。

今回の緊急災害放送は、だれも見なくなったメディアが自然衰退するのではなく、まだガンガンに見る環境が残っているアナログ放送というインフラを強制的に殺すという政策のあり方に、新たな一面を加えたような気がする。

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