昨日11月25日の15時、米国ではすでに発売済みではあるものの、日本では投入が遅れていたソニーの電子ブックリーダー、「Reader」の製品発表会が行なわれた。実は前日にソニー広報さんからきてくださいねーと念押しの電話を貰ったのだけど、丁度折も折、「Ustreamがメディアを変える」のスピンアウト企画の電子書籍用の入稿データを作っている最中で、これが早く終われば行けたんだけど久しぶりのデザインワークで感が戻らず、14時を過ぎて昼飯も食っておらず腹も減ったりして、行くのを断念したのであった。

発表の模様をUstreamで見ていたのだけど、Twitterの投稿が残念感全開であった。たぶん端末が衝撃的な価格で出たのなら一気に盛り上がったのかもしれないが、2万5千円と2万円ってのはKindleの2万円切りに比べればまあ、ソニー的な付加価値の乗っけ方なのかもしれない。そうは言ってもリブリエなんて4万ぐらいしたので、それに比べれば見やすさやページめくりのスピードなども向上し、安くなったものである。あ、ブツはもうすでにディーラーコンベンションで見ていたので、ハードウェアスペックは知っている。

つか、元リブリエユーザーとしては、こういうのは端末云々じゃなく、いかに書籍のラインナップを揃えるかという、プラットフォーム次第である。リブリエ時代はTimeBookTownという貸本モデルのサービスをやっていて、1冊の値段も200円〜400円程度だった。たしか。もう大夫忘れちゃったのだけど。それで2週間とかの期限付きだったのだけど、そこそこ品揃えも良かった。コミックスが充実して、鬼平犯科帳なんかはこれでかなり読んだっけなぁ。まあ小説の方は紙で読んでいたんだけど。
最終的にどれぐらいの冊数を揃えたのかは、今となっては知るよしもないが、まあ2万冊では少ないだろう。この品揃えの問題は、オンラインサービスでは常に問題となるところで、それこそ人の趣味指向というのは果てしがないわけで、それらマニアックな人達も満足できる品揃えとなると、それこそ数十万冊揃えても満足できるかどうか、というレベルだろう。

そう、こういうサービスの発端は、とにかく売れている本から先にスカウトしてくる。でも売れてる本はそれこそ沢山買われているので、電子書籍端末などに興味のある人はとっくに読んでいたりする。個人的には、文庫本の古典を充実させて欲しいなぁ。それこそ青空文庫に入るほど古くなく、かといってそこら辺の本屋ではもはや扱ってないぐらいの、中ぐらいの古さのやつ。

あとは、品揃えの棚の見せ方だよねー。作者別はもちろん、ジャンル別、そして文庫って一つのレーベルとして成立しているところもあるから(創元社推理文庫とか)、そういうくくりも押さえて欲しいよねぇ。要するに「いい本屋ってなんだ?」というところって、まだデジタル的にちゃんと再現できてないと思う。Amazonでさえまず検索から入るわけで、そうじゃない、いろいろなスタイルでの本との出会い方みたいなのがあるといいなぁ。

そういうとたぶん、万年筆のアイコンを棚におくと…って鬼の首取ったみたいに言われるんだけど、それかえってわかり辛いと思うな。ミステリーが好きな人には惨殺死体のアイコンとか置いといてくれるわけじゃないでしょうに。SiFi好きの人には何を置くのかね? そのセンスがいちいち問われることになるでしょ。それはマイナスだと思うんだよな。

まあなんにしても、端末の出来不出来を云々しても仕方がなくて、サービスが動き出してからが評価のしどころだと思うんだな。

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著者:西田宗千佳
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