No Border

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Hello world

言葉とは、なんぞや?

狭義で示すならば、発話や記述による言語と定義できるでしょう。非常に分かり易く、納得もできる。しかしながら、日々活用している言葉を振り返ってみれば、それは極々一部でしかないことに気づく。目は語る、手は語る、文字は語る、行間を読む、空気を読む…… それらで表現された情報もまた、言葉である。遡って考えれば、言葉は表現に帰着する。



表現者は、何故発信するのか?

表現者は、発話や記述などには拘らない。音楽家は旋律で語り、ダンサーは踊りで語る。犬は耳や尻尾で語るし、花は色や匂いで語る。それは、伝えたいモノである意思が存在するから。生物の伝える理由は、たとえ脳が無くても遺伝子が持っている。そういった視点で見れば、世界は言葉で溢れているのだ。



言葉を理解する

人間同士であれば、発話・記述としての共通言語を持っていなくとも、表情・仕草から相手の意思を読み取ることは不可能ではない。ならば、人間同士に限らなくとも、意思疎通の可能性は存在するだろう。自分の持つ言葉と相手の持つ言葉、それらを理解しようとすることで可能性は生まれる。人種の壁も、種族の壁も、界の壁も、全ては些細な境界でしかなく、可能性は境界を通過する。



No Border

言葉は境界を無くした。世界は言葉で繋がっている。

言葉の妙

幼少の頃、どうして世界の言葉を統一しないのだろうと思ったことがある。そうした方が便利だし、国際化とはそういうことじゃないのかと考えたりした。
しかし、では日本語を捨てられるかと問われたら答えは「否」である。言葉とは文化であり歴史である。そう簡単に切り捨てられはしない。各々の国でも同じだろう。

では、自国の言葉はそのままに、共通の言語を作ってはどうだろう。そう思って調べたら、さすがに同じ事を考え、実行に移した先駆者がいらっしゃった。ご存知エスペラントである。この言語、とても画期的に思えたのに、どうして普及していないのか疑問に思っている。何かきっかけがあれば普及してもよさそうなのだけど。

閑話休題。

結局のところ、言葉というものは伝えたい内容が相手に伝わればいいわけで、究極的には、減退なく電気信号の伝達がなされればいいということになる。
だけど、言葉の面白いところは、言葉にできないこと、その表現にあったりするわけで、一筋縄ではいかない。
長い言葉を重ねるより、短い言葉の方が心に響くことがある。直接的な表現より、暗に喩えた方が言いたい言葉に近づくことがある。

さて、この脈絡もなく綴ってきた文章、おそらく僕が言いたいことが何であるか伝わることはないと思う。実のところ、僕にも分かっていないのだから。

メタファー

 言葉とは何か。これはもう色々な人がそれこそ色々な言葉にしていると思います。

 言葉とは伝達手段
 言葉とは思考のパーツ
 言葉とは記録される事象の表現
 言葉とは存在を表す最小単位
 言葉とは……


 難しいですね。言葉という概念をいきなり把握しようというのはとても難しいことです。
 ですので、ひとつのメタファーで表してみたいと思います。


 言葉は人と人の間をするりと埋めてしまうもの。
 言葉に形はなく、自由自在に形を変えていく。
 言葉を優しく流せば心を洗うでしょう。
 強く勢い良く打ちかけることで、目が覚めることもある。
 冷たく放たれた言葉は凍り、人を傷つけてしまうかも知れない。
 暖かく紡がれた言葉に満たされて癒された人も多いでしょう。
 言葉に着いたそれぞれの色が組み合わさって、ときに濁りながらときに鮮やかな色を持つ。
 悲しい言葉は誰かの涙かも知れない。
 誰かが発した言葉はネットによって気化し、薄まりながら広がって遠くの人の元で液化することでしょう。
 言葉は今や現代人の心や思考にとって無くてはならないものと言えます。

 言葉とは水。そう、水のようなものではないでしょうか。


 そんな、水のように必要不可欠な言葉。水のように大事な言葉。水のように、人間を大きく構成する言葉。それをこうして使うことのできることの喜び。我々は水道の水が当たり前に出るのと同じように言葉も当たり前に使っていますが、これがどれほど凄いことでしょうか。

 今こうして、そんな言葉達をここに残せる幸運と、そのために礎となった人々に感謝を申し上げて、このエントリーの、私のNo Borderでの記事の締めとさせていただきます。
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