2008年05月

2008年05月31日

ファインマンと誠実

97b33cd6.jpgこんなにアケスケに自分を語るかと感動。すごい。

妙な人。
金庫破りに夢中になる。
田舎のライブハウスでナンパにのめり込む。ヤクザ者とケンカする。
ブラジルサンバに入れ込みカーニバルに出場してしまう。

考えることを一番好きだと言い、考えはじめると学会長老だろうとなんであろうと論争してしまう。
イタズラもの。おっちょこちょい。
でも、真実を求め妥協しない。貧しさも金持ちも関係ない。

どうも数学を絵のようにイメージで解いているようだ。
量子の世界も映像のように分かってしまう。
初めて原爆実験をしてこの閃光を肉眼で見る。
このあとしばらくは街の橋の建設工事が無意味だと虚しい思いに憑かれる。

怖い部分だ。

しかし、好きだな。だいたい変人だ。
失敗ばかりしている。と自分をさらけ出している。
結構、勇気がいることだと思う。いや、これだけあからさまに語るのは、突き抜けている。

面白い。
本物のすごい物理学者だ。このすごさは、うまく言い表せない。
自分をさらけ出せる勇気、というのでもない。もっと、面白い本質を掴んでいる。

「ご冗談でしょう、ファイマンさん」R,P,ファインマン著 岩波文庫
ベランダの布袋草。新葉がでてる。強い生命力。


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2008年05月30日

夜の虹

5598cc7a.jpg星影のワルツ。星影だ。
文字通り星の明かりで影ができること。
ウソだろうとなかなか信じてもらえない。
月影は、さすがに分かる人は多い。

ところがさらに月の明かりで虹が見えるという。
これには、びっくりした。本当だろうか。

真顔で話して、だから熊本からここに来て牧場を作ったと語る。
北海道滝ノ上池田牧場池田さん。
以前こことの交流で、小学校の廃校(彼は休校と呼ぶ)を使い夏交流キャンプをしたことがある。
満天に、天の川がおおい星々が降り注ぐ。
まるで宇宙に放り出されたような感覚。
星がゆっくり動く。人工衛星だ。見た。裸眼で見た。三個も。本当に星がゆっくり動いてゆく。
滝ノ上の池田さんの知合いも集まった。全国から登校拒否児などを受け入れている。
働く場、学びの場を作ろうというわけだ。

滝ノ上、芝桜とハーブで有名だ。このハーブ、もとはハッカといった。
ハッカの全国一位の産地だった。

いま離農勧告に苦しむ。借金は億を超えた。
どうする。ここが正念場。
池田さんは、放牧肥育と食品残渣発酵肥育にこだわる。牛を追うのではなく、呼ぶという。
「コウ、コウ!」と大声を出すと、確かにゾロゾロと遠くの林から牧場に出てくる。
日焼けした顔。

パルシステム・ノーザンビーフ産直協議会総会。
生産者と消費者が共に語り合えう。年四回と様々な交流企画。
粗飼料や残渣発酵飼料、自然放牧にこだわる肥育農家は個性的だ。
職員残渣も高騰する。そして経営危機を迎えている。

ホルスタイン去勢、F1は大量生産型、ここでも苦しい。
どうするか、お金の前に、制度の前に、

写真は宮下議長の挨拶。


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2008年05月29日

体調不良

e980a9de.jpg今年はヤケに雨が多い。
仕方なく駅まで歩く。ジョギングができない。歩いてもそうしても濡れてゆく。

体調が良くない。
毎日、夜飲み続けていると朝起きても、胸がムカムカしている。
アルコールの毒素が抜けない。

多分、膵臓がやられている。肝臓も疲れている。

疲れを取るのは、難しくない。休めばいい。じっくり寝て規則正しい生活をすることだ。
自分の弱さがカラダにでてくる。酒に溺れず楽に慣れないことだ。
雨に歩く。街路樹の水溜まり。コケむす木肌。
疲れを眺める。
雨に喜ぶ。


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2008年05月28日

祀る生命

2866eaa2.jpg
これが、神社だ。主は、糸ミミズ。
ささかみ夢の谷ファーム。ささかみ自然塾。

「生物と無生物の間」福岡伸一氏の人間のカラダのイメージ。細胞の代謝。
それは、波打ち際に形作った砂の城が、波で壊される、これを天使がまた再構築する。作っては壊され作っては壊される。また作る。

これがカラダの細胞でも毎日おきている。
全ての細胞が日々壊され、また再構築される。毎日毎日続けられる。7ヶ月で全部入れ替わるといわれている。髪の毛も骨も。

だから、辰巳芳子さんは食べるものでその人が分かると言う。

では、田んぼはどうか。
日々この土くれを食べて極微細な粉末に変えている。ザラザラでこぼこの土が変わる。すくいあげるとシュークリームのように変わっている。
これを行っているのが田んぼの天使。糸ミミズだ。この働きで、土が赤みがかっている。この活躍で有機栽培を育んでいる。

ささかみ自然塾石塚さんは、本格的な神社を建立し祀る。糸ミミズを祭る。
面白い。


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2008年05月27日

時代と組織

25a812fa.jpgあるときは輝いていた組織が腐っていく。
何とかしようともがいている。
分かっていてもどうにもならない。

では、どうするか。リセットするのだ。
やり直し。
これまでのやり方を疑い否定する。
売上至上、数の論理、低価格、権威主義、多様性を認めない。
組合員は、価格しか価値を見いださないとでもいうような行動。バカにしている。
そのくせ怖いから任せない。事前根回し。

そして、品質管理、検査強化。膨大な基準手順の管理書。管理、かんり、カンリ。

何か抜けている。

そうだ、この組織論理のリセットだ。否定だ。

物作りのロマンと物語。熱い思い。農や食への豊かな構想。

問題は、理論以前の生き方だ。哲学だ。命を慈しむ生き方。
他人を蹴落とし競争至上主義の人たちに生命の豊饒は振り向かない。

やわらかでしなう青葉と白い花。山ぼうし


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2008年05月26日

対抗文化と比較制度分析

2a89eeed.jpg青木昌彦スタンフォード大学教授の私の履歴書。
日経新聞連載中からファンだった。
日経新聞社から「私の履歴書 人生越境ゲーム」として出版された。
これを読んで、ワクワクした。

全学連と指導したブント。この理論的リーダーの姫岡玲治。
旧来の左翼との違い、それは「内部の組織構造も権威的というより、議論によって影響力や決定権限がアドホックに変わる伸縮性」「組織の建設を自己目的化するという感覚に全く馴染めない」「ベンチャー組織は、個人の自発性、自主性の仲介機関であるべき」と語る。

ともあれ「安保闘争を画期として国のかたちをめぐるゲームのあり方が変わった」
安保闘争での存在を次の時代へと導く触媒の役割としている。

前衛党批判、労働者階級の暴力による国のかたちを変える幻想(実はレトリック)
「反体制運動の内部の人間関係は・・・新しいポテンシャルを反映したものでなければならない・・・運動のなかに共同体的な意識と行動が如何に芽生えているかということが、その運動が真にラディカルであるか、否かの指標になるだろう」

「社会のゲームの新しいルールは、古いルールをぶちこわした後に突然生まれるのではなく、ゲームのルールを変えようという人たちのあいだですでに実験され、胚胎されているプレイの仕方が、だんだんと世の中に受け入れられていくことによって生まれるのだ」
などすごく明快だ。

個人、社会、国、企業、組織のあり様を研究する。制度分析。
制度のなかの人のあり様こそ文化だ。制度と文化の共進性にも触れている。
アメリカと中国と日本を渡りながら、人と社会を考えている。

自慢の有機栽培田んぼに立つささかみ自然塾石塚さん。世界に共感の価値観を発信す。



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2008年05月25日

サナブリ

c00d5dfd.jpg早苗振る舞い。
田植え後にみんなで飲み食いすることをいう。
ハウスにテーブル、まるで野外で宴会だ。
外は雨だが気にならない。

新潟県阿賀野市沢口。ささかみ自然塾。

参加者は、エゴマの会大沼さんなど三人、佐渡の片野尾地区小田誠さん金子さん、北越銀行五十歳早期退職佐藤さん、新潟大学稲葉先生。
朝平さん、大堀さん。五頭温泉郷組合理事長で湯本館の社長。
石塚子分有機栽培面積第二位阿部ちゃん。
石塚さん家族。石塚夫婦、長男と婚約者、妹と連れ合い。

金子さん、さすが佐渡の村人。農民歌舞伎を謡う。
いやあ、飲んだな。
記憶が飛んでる。


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2008年05月24日

生協における組合員とは

ce27f013.jpg何かというと組合員のためにという。
しかし、その組合員は業務トップが勝手に作り出した像でないと本当にいいきれるのか。問題は、業務組織のリーダーと組合員組織の代表だ。
この関係のあり様が組織を揺さぶる。
あくまで主権は、組合員にある。
組合員代表が決定権を持つ。
組合員理事が多数派でなければならない。
しかし、そう組織がデザインされていても業務組織が組合員と対立し操縦しようとすると信頼を失う。
そんなことがあるのかというと、いくらでもある。
そこ、ここにある。
かってチャーチルは民主主義を罵ったあと、こんな最悪な組織だが、今までで最良の組織だと言い切った。
自分たちだけが時代を見ているのではない。くらしを紡ぐ生命の饒舌のなかに、重い物語がある。
一人ひとり。
真理を抱き、重い課題を抱える組合員、とともにある。
しかし時に、共になく、対立し、だがその時には隠さず正面からぶつかり合い、磨きあう。
根底に、人として深い信頼を結びながら。
決定をゆだねる。


nobu23 at 06:29|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 生協 

2008年05月23日

NPO生物多様性農業支援センター設立総会

7a0922ad.jpg最近、どうも涙腺が弱まった。
涙もろくなった。
長編ドキュメンタリー田んぼの予告編。
この田んぼが育む生命の連鎖。
田んぼを見て感じ調査する運動。
農業者から生協、子どもたち、研究者や野鳥の会など。
5月22日は世界生物多様性の日だという。農業はこれまで生物を排除してきた、とする農水省課長。
生命と共存し育む農業は、CO2削減も含む環境取り組みだという環境省国家戦略課長。
長い前走があった。
それは生き物観察が始まりだった。
ようやく2004年から各地の取組みが生き物調査プロジェクトととして集まった。
専門家も驚く調査方法とデータ。
しかし、もっと驚くのは農業者の変貌だ。
そう、まるではじめて農が生き物を育てていたのかと田んぼを見つめる。
赤トンボは田んぼで生まれるという宇根豊氏、糸ミミズと曼陀羅の岩淵成紀氏、全農の型破りインテリ原耕造氏。
もう一人の原さん、クリエィター覚俊氏。石川さん。
そして、負けず劣らずに、長家の浪人然とした我が田崎愛知郎事務局長だ。
まるで生き物曼陀羅の人間版のような愉快な組織「NPO生物多様性農業支援センター」本日発足す。


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2008年05月22日

非常識と境界域

59607ce3.jpg常識的に生きる。みんなに合わせていきる。
大都会東京に出てきたころ、なんであんなに並ぶのが好きなのか。といぶかった。気持ち悪い。
皆がまるでアリのように行列をなす。
そして、これは出来るだけひとり逆に行こうと思った。
ところが、並ぶにはことごとく意味があった。当たり前だ。
電車の乗る時間、乗り換え場所、おいしく安い店など、ことごとく理由があった。
だから逆に動いて失敗したり損をするのだ。まあ、この程度とも言えるが実は会社や地域で同様に皆に合わせないとトラブルが発生する。
やがて、仕方ないと考えるようになる。
では、完全に常識的な生き方、模範的な行動になったか。なれたか。
とんでもない。やはりダメだ。
マスコミ論調、大企業、お金のチカラ、数の論理、ことごとく大嫌いだ。
面白くない。バカバカしい。
生命、世界、弱さ、小ささ、宇宙、流動性、真理、そうして冒険こそ一番大切なものではないか。
奇人変人でありたい。未来人となりたい。
大いなる社会矛盾に馴染みたくない。
闘うのだ。
道無き道を突っ走ってゆく。


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2008年05月21日

境界域と交流

71a3a054.jpg都市が自然を征服し人間だけに都合のいい生活圏を作り出したとすると、田舎はそれを目指すも、やむを得ず自然と共にある、と言える。
まして農は、なお自然と直接対面し続けている。思い通りには行かない。
そう、だからどこか根本のところで、都市住民と農の人とは違うと思う。
これは三年もすると、大きく隔たってくる。
大工さんと運転手のような職業的隔たりですら思考方法が違うのだ。カラダの動かし方、使う手足、使う目、心が違うのだ。
すると、生活圏の違いはもっと大きな違いとして出てくる。同じ人間として付き合うとズレがおきるだろう。

しかし、だからこそ交流すると面白いのだと思う。
そして、このことは通常意識されずに交流している。
投網もいい。しかし、本当は、川と向き合い川を整備し川と暮らすことに物語があるのだと思う。
こういう都市住民には分からない世界があるのだと思う。

しかし、それでもただ無心に遊ぶ。これが始まりだと思う。
面白いと感じながら、感謝して思わず深みにはまってゆく。
北上川支流にて、三澤孝道社長とその仲間未来塾の外川さん。


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2008年05月20日

ベトナムのタン君

55acaa86.jpg千葉大学園芸学部の留学生。
ベトナムのダナン出身だ。
日本語がうまいと感心したら、同席した(株)シータスの小栗顧問が注意した。
下手な人には、それでいいが、このクラスには絶対誉めないと。
ここが分かれ目だと。日常生活に支障が無くなり上を目指すことを止めてしまうからだと。
ベトナムには小栗顧問は思いいれがある。
かなりの会社を成功させてなお入れこんでいる。有機農業普及や留学生受入、中小企業基盤整備機構の顧問としても活躍している。
学生時代のベトナム戦争反対闘争以来の思い入れと活動だ。

ベトナムは、日本の源流に意外に関係あると話す。特に沖縄の泡盛文化はベトナムそっくりで一村一蒸留施設などもしかしたらベトナムからの流れではと話す。
だが、ベトナムへの思い入れで、いちばん大きなこと。
それはアメリカと闘い勝ったことだ。20世紀、小さな国が巨大な軍事的支配に打ち勝った。あと、キューバもだと言う。小国二つが恐れずに勝ったと尊敬している。

60年代ベトナムは世界の学生を鼓舞した。アジアの一角で世界に問うた。
チカラか、それとも民衆の自由と自立かと。大学をはじめベトナム反戦闘争は若者たちを駆り立てた。
もうひとつの生きかたに目覚めさした。
そしてだから僕たちは、ここにいる。

千葉大学園芸学部タン君。ベトナムに帰り、農を核としたフードシステムに貢献するのだと語る。礼儀正しい謙虚過ぎるくらいの若者。
日本の農業現場を共に歩くと誓う。共に、未来を考えていく。
月がきれいだ。


nobu23 at 22:12|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 事業・起業 

本を読まない人はサルである

613756b4.jpgこう書ききる成毛眞。元マイクロソフト日本社長。
本は10冊同時に読め!」三笠書房
とにかく歯切れがいい。
アリだ。庶民だ。地頭悪いと一般の人をアタマからバカにする。
徹底している。
ロンドン・エコノミストを読む全世界の0.2%の人に富が集中していると言う。
彼もまた、この仲間のある種、いやなヤツだともいえる。
ところが本好きという点で頭抜けている。
この人にとっては、ビジネスの成功はすべて本を読むためではないかと思われるほどだ。ワザと挑発的にアジりながら、逆説的で冒険的でしかも哲学的な本を紹介している。
ぶっ飛んだ生き方。人生は面白い。
楽しむこと。
農の本当の面白さは農を糧としていたら分からないかも知れないとフト思った。
春の嵐止む。


nobu23 at 11:52|PermalinkComments(8)TrackBack(0) 読書 

2008年05月19日

地域を耕す

8ea904a0.jpgセカンドリーグの実践起業塾の卒業生が集まった。第一期から三期まで7人。
跡部喜美子さんは、縁農にはまり縁農するひとむけにホームページを運営している。
橘和子さんは、産直産地から仕入れてジャムを製造販売。すでにテレビ「ぶらり途中下車の旅」でも紹介された。
伊藤由紀子さんは、食育で講座を運営。小学校と連携している。
加藤久美子さんは、地域資源の掘り起こしと結びつけ。埼玉の様々なイベントに関わる。
さんは、栄養士を組織し仕事を斡旋、今はヘルシーカフェを計画している。
第三期生はまだ準備中だが、斎藤和子さんはすでにコミュニティーレストランを企画しホームページを立ち上げている。
それから石田麻理子さん、企業塾終了後房総半島に夫婦で移住し有機農業とパン屋を開業したまり場を準備している。
細田百合子さんは、カラーコーディネートで人を勇気づけたいと実験が始まった。
実践起業塾を公開募集し、開けてみたら女性ばかり。この女性たちが動き出した。
一人で始める。地域コミュニティービジネス。
やりたいことを自分で仕事を起こしてやるのだ。
先輩の山根真知子さん、WEBの達人堀池喜一郎さんが指導、激励する。楽しみな未来。


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2008年05月17日

薮川にて

金曜日、仕事を終えてすぐ新幹線に飛び乗る。
東京駅6時28分発盛岡8時58分着。
盛岡駅。南口に上野さん。イーハトーブー農場長がいつものところで待っている。
そこから、40分、山の中に行く。
今は盛岡市となった玉山村薮川の外山地区。ここがイーハートブー農場だ。

この農場は、生協で国産大豆ニガリだけでつくる豆腐、これにこだわる共生食品三澤社長がつくった農場だ。蕎麦を栽培している。

薮川は、北海道を除く本州で最も寒い場所。開拓村だ。今は廃れゆく典型的な農村だ。

農場長の上野さん、この人は何でもできる。つい最近もログハウスを作ったばかり。そば畑の開墾肥料撒き、そして、少しばかりの野菜の栽培。また、農機具の維持管理。なんでもできる。
彼は、もとは農協の職員だった。そのまえは、航空写真の技術者だった。変りダネだ。やさしい。そして、いろんなことを知っている。

今日、山に連れてもらっていった。コシアブラを採りにいった。
残念だが時期が過ぎていた。そこで、ワラビ、アイコ、根曲がり竹などを採った。
上野さんの後ろについて行き、叱られながら採った。沢を登り笹薮をこぎ崩れる崖にしがみつきながら採った。

そうして、仲間が集まった。北上川のなだらに流れる淵に集まった。
今回は、鮎の解禁ではない。ハヤを投網をでとるのだ。川底を仕掛けた竹田さんの場所に。その竹田さんの指導で練習した。
ここに集う仲間のリーダーの三澤社長が病みつきになる。なんども何度も練習し川に投げる。
一回目と二回目はハヤが取れた。さあ、いけない。
このあと、まったくかからないが川にはまりびしょ濡れになりながら投網を投げ続けた。

さて、いろんな仲間が集まった。山菜採りで偶然仲良くなった自衛隊の人も集まった。
川のそばで、テントをはり囲炉裏を作りハヤと鮎をあぶる。酒を酌み交わす。

外にでて、空を見るとひしゃげた月がコウコウと照る。本当にうつくしい。
目の前の田んぼは、代かきを終わり田植えを待つ。水面に月がうつる。鏡のようにうつる。

鳴きわたるカエルの声。若々しい草いきれ。なぜか胸に湧き上がる嬉しさを覚える。
隣の川のせせらぎは絶えず、テントからは笑い声が起こる。

とても、素敵な春の夜。満ち足りた気分。遠く時空を超えて伝えたい。


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2008年05月16日

多次元接点とトイレ進化論

6ceea8e5.jpgこんなに熱い人がまだいたのか。
JR東日本などという官民曖昧企業に、と思った。
鎌田由美子さん。東日本ステーションリティリング社長。
昔の国鉄の便所は、汚かった。
座ると情けない。人間の悲惨が湧き上がってくるような場だった。
ところが、最近見違えるようになり、誇りを失わずに入れるようになった。
駅ナカの進化である。これは、聞いて見ると人口減少で鉄道が廃れようとしていることに気づいた2000年、ステーションルネッサンスプロジェクトがスタートしたときがエポックだったようだ。
この駅構内再開発は、外部から見ると全く理解できない難しさがあったらしい。
建物の所有も管理もまるでパッチワークのように複雑化している。
そのくせというか緻密に管理している。分厚いマニュアルがあった。
これを、駅構内で丸ごと一貫して改善するなどとても無理だったそうだ。
とりわけトイレの改善の難しさは予想を超えた。
駅ごとに、男女個数が緻密に計算され、増やそうとしてもデータが無く説得できない。
前例もない。予想がたてられない。
しかし突破した。そして、アンモニアとの闘い。臭いを無くす。
便器や洗面台の選定、壁や床の改善。

こうして、前例のない高級感溢れるトイレが出来上がった。
いま立川駅では、夜10時までの保育所がある。更に診療所をつくる。
駅は、進化を開始した。地域と人を見つめて仕掛けている。
この中心に鎌田さんがいる。
大宮と品川は、歩き方が違うという。だから駅ごとにコンセプトを変えるという。
単純効率ではできないと言い切る。
産業社会の支配者は巨大メーカーだった。消費社会のそれは大規模量販店だったという。いま新たな進化は多次元顧客接点で起こると檄を飛ばす水口健次戦略デザイン研究所代表。


nobu23 at 07:20|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 事業・起業 

2008年05月15日

仕事を超える

3bba3a73.jpg何のために仕事をしているのか。毎日、朝早くから夜まで。
そりゃあ、お金のためだろうと誰でも言う。
給与と賃金は違うと改めて指摘する、NTTの後藤さんだ。地域通貨を話し合う。
システムではなく仕組みを提案すると言う。地域通貨は、お金に替えにくい価値を表し皆をつなげる仕組みだと。
いま11の町村の自治体で進めている。
例えば、子育てで預けたい人と預かりたいベテランママを結びつける「見合いママグループ」。ここに地域で眠っている保育士、ヘルパーさん、看護師さんを掘り出して、遊び学び交流する場をつくる。
これをインターネットや地域通貨で応援しているのだ。
こともなげに金融という言葉を使う。
金融って金持ちの金増やし技術じゃないかと嫌に思うのに、サラッとお金を勉強しました、金融が必要ですと言い切る。
人のために、困っていることを、この人たち自身で解決する仕組みを提案する。
これを回す仕組み。これが金融の基本。地域通貨だ。
仕事をする人。
あらためて時代の大転換期に、新しい未来を望む。


nobu23 at 06:52|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 生協 

2008年05月14日

新農業委員会

16f19fe6.jpg生協に農業委員会がある。パルシステムだ。生協は消費者の組織だ。普通は「より良いものを、より安く」だから生産と対立し、価格を叩く。
無限にたたく。チカラ関係で価格を決める。
パルシステムだってそうじゃあないかと生産者は言うだろう。
これが違う。少なくとも考え方は違う。
生産者と消費者を生活者として統一してとらえ、共に食と農を育むのが産直方針だ。
新農業政策を持つ。
これには時代背景がある。国の農業基本法が全面的にに改正された1999年。食料・農業・農村基本法。
これを読んで驚いた。農の価値を単に食料生産だけにおいていない。
多面的価値といい環境はもちろん、景観、水のかん養、伝統文化と続く。村のコミュニティの大切さも農村という言葉に表されている。
これは生協産直の取組の線上にある。2000年にはパルシステムでも農への方針を掲げる。
目的について、最初に長い文章があり、この結論は豊かな地域社会をつくることとしめる。
新たな農業政策だ。
こうして商品調達・仕入れのワクを超えて、商品論を逸脱して、農業政策へと昇華した。
以来、地域産直モデルの追求、ふーど商品の開発、交流の事業化、食品残さ飼料化、堆肥つくりなど環境保全型農業推進、そして食育が方針化された。
これを推進する委員会が設置された。
この参加者が女性組合員、業務組織、連合会、会員生協、子会社、生産者、メーカー代表と研究者ら多様なのだ。
議論は、もちろん大変だ。
色んな観点から出される。行きつ戻りつする。
だが、これが面白いのだ。農の豊さ、多様性に学ぶには、組織も人も多様性を内包することだと思う。
一見、冗長でムダが多く見える。しかしこれだな。
脱皮したヘビの皮。


nobu23 at 06:25|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 生協 

2008年05月13日

日本の農業に一生をかける!学生委員会

01540db5.jpg日大、東大、農大などの学生たちで組織された大学横断的な組織だ
農を基点に食をつなげるフードシステムを研究している。
ここの副会長の日大生神保君が日曜日に小田原にきた。
共に朝から昼まで田んぼに堆肥をまき、田起こしをした。
農作業用のつなぎを着込み、熱心に作業をしている。
この日は別に、小田原産直組合主催のオニオン祭。
パルシステム神奈川ゆめコープなど五百名超える参加者で玉ねぎ収穫も楽しんだ。
小田原の里山を案内する。
未だ残る土溝。ここに地メダカがいる。ハヤもいた。
田んぼとビオトープ。地元の沖津さんが開発にひとり抵抗して残したものだ。
たまたま奥さんが畑にいてさくらんぼを食べろと話しかける。
曽我丘陵に登るとミカン山がある。まさにミカンの花が咲いていた。
薄曇りのなか、箱根山渓を向かいに臨み広がる扇状地と相模湾。遠くにかすかに伊豆大島の島影。
農は、豊かだ。
玄米と黒米をうまいと感激し、生玉ねぎスライス鰹節醤油にかぶりつく。取れたてワラビを頬張って、交流会のカレーをおかわりした。
未来を共につくる。


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2008年05月12日

週末農業

aa935124.jpg人間のカラダは、使い方ですぐ変わってしまう。都市にいるとカラダを動かさなくなる。せいぜい電車乗り換えか、台所仕事か。
後は、デスクワーク。
カラダは正直でこれに慣れて怠惰になり、筋肉が萎縮してしまう。そのうえ、高カロリーのおいしいものを沢山食べる。
こうして不健康に堕してゆく。
ところが農は、耕運機を使ってさえ、なんだかんだと作業があり、半日でもかなり身体を使う。
日頃、使わないところを動かす。
一番使うのが目だ。机上パソコンから離れ、土、草、畦、水、虫、鳥、それから山々。
そして風などを見る。
これが、微細なカラダの様々な筋肉や神経を動かし再生させる。
楽しい。
仲間との協同もまた違う。共に食べ物を育てるという実感。農を媒介とした緩やかな結びつき。
これだな。農の豊さ。農を支える専業農家に感謝。


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2008年05月11日

三浦雄一郎という人

8fdf21c2.jpg三浦雄一郎氏をテレビで見た。NHKのアーカイブの放送。世界心の旅。
1997年放映で当時64歳。弛んだカラダに乾布摩擦をしながらエベレストに向かう。一度、滑降して死に損なった。
この落下していく映像も迫力がある。
この時は、4000m級のベースキャンプまで。
この時以降、エベレスト登頂を決意する。
承知のように70歳で世界初の登頂を成功させる。
何が凄いか。登山は、並みの体力では出来ない。ごまかしがきかない。
こころとカラダを極限まで引き上げていく。
三浦氏の父敬三さんのビデオアーカイブも同時放送された。
96歳。立山の急斜面を滑る。カクシャクとして滑る。感動した。一人暮らしで料理し日常が体力訓練だ。
骨折と闘い、そして、素晴らしい山並みを望んで滑る。
自然は、汗とカラダを使う人びとに微笑む。死と生を真っ直ぐに向き直る人に見せる。
一瞬のめくるめく煌めきを。いい映像だ。


nobu23 at 07:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読書 

2008年05月10日

多元的な共生のイメージ

32416f65.jpg細胞内にすむミトコンドリア。一細胞内に数百から数千個にものぼる数がある。
昔、細菌が大きな細菌に食べられて中にすんだと言われている。
植物も含む多細胞生物には全てこのミトコンドリアがあり、故郷して酸素を取り込んでエネルギーに変換している。
カラダのなかに共生がある。
夕べ、パルシステムの仲間と遅くまで飲んだ。
組織が違い、職員と組合員、役員と職員、役割も違う。
しかし、ざっくばらんに大いに語り合う。楽しいひと時。
仕事を越えて、人としてともに語り苦労を分かち合う。こういう場を大切にしたい。

道端の花。石垣に平気で咲いている。美しい。


nobu23 at 18:09|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 生協 

2008年05月09日

連帯と協働

2b4e56c5.jpgお互いを好きになることだと思う。
何のことかと言うと、大きな目的で異なる団体が話合う場ができた時に必要なことは何かと考えている。
大地を守る会」がフードマイレージにいち早く取り組んでいる。
物の重量と距離に輸送エネルギー係数をかけて、この100分の1を単位としてポコと名付けた。
これで計ると国産大豆の豆腐とアメリカ産では、一日のエコ冷・暖房1度より大きなCO2削減になる。
国産大豆豆腐一丁、これを購入した人に請求書で表現するのだ。
ハッとした。これはいい。うまいやり方だ。
環境と国産農産物、自給率と問題を共有するために面白いメンバーが集まった。
大地を守る会、生活クラブグリーンコープパルシステムだ。
呼びかけは、パルシステムと大地を守る会。
議論は、他にも危機に瀕する国産種鶏を守ること、nonGMO穀物、フェアトレード、ビンリュース、PETリュースなどに広がる。共有課題はいくらでもある。

その昔、全国の学生が世の中を変えようと行動する全共闘があった。
また、全国の青年労働者らの反戦青年委員会があった。
大らかに緩やかな連帯を結んでいったときは本当に楽しく、新しい時代を予感させた。
色とりどりのヘルメットと旗がはためくいていた。
これが輝きを失い、悲惨な内ゲバへと転落して霧散した。

なぜだ。なぜなのだろう。

いま思えば高い理想の割に偏狭な精神。
違いをことさら批判する黄金理論による他人との差別化。
村意識の排他的組織。数の論理。暴力のチカラ。権力への変質。陰湿な組織運営技術。

これを、二度と繰り返さない。形を変えて再現させない。

司馬遼太郎が言う「高貴な人間への甘さ」「違いを楽しむ多様性への寛容」こそ求められている。
時代の変化と社会改革を進めるパワーは、人びとのワクワクする面白い出逢いと、勇気ある損失覚悟の信頼にある。あるいは大いなるバカになることだ。
問題はいつも自分にある。
欲望を透明に見据えて、引きずられないこと。誰も批判できないような理論に溺れないこと。
豊かさを感じること。面白くなるぞ。


nobu23 at 06:31|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 生協 

2008年05月08日

大いなる時代の転換と社会の変化

c8cdfab0.jpgフリーマン・ダイソン教授の言葉。
「科学は、二つの古い伝統から始まった。
ギリシアの哲学的思索と中世ヨーロッパの手工業の伝統。
哲学は科学に考察を与え、手工業は科学に道具を与えた。
現代の科学者たちは、大企業の階級社会と学生運動のユートピアの両極端の間に創造的な進路を見いだした」

社会の変化を生きようとするとき、昔は、権力と民衆というシンプルな2項対立で邪悪な支配者を打ち倒すという図式をたてた。
今は、年をとり2項対立では何も分からないと思うようになっている。
怒りを忘れたのか。成り上がりで支配者の一端を形成しているのかと問い詰められる。
そうとも見られるだろう。
だが、大きな社会構造の大転換は、大げさではなく劇的に進んでいる。
破壊的に暴力的に突き進んでいる。
この時代に、最も必要なもの、それは実は優しい愛であり慈悲のこころではないかと思うようになった。
力にはチカラ。暴力には暴力。政治には政治では解決しない。
むしろ古い価値観に捕らわれて惨めな結果をもたらすだろう。
たくさんの善良でハッキリとした見解を持った人びとがいる。
行動する人びとがいる。99%はそういう人だ。
日本は、アメリカとアジアの間にいる。産業社会と農業の新しい関係の間にいる。
日本では、科学の伝統は、八百万の神を信じる慈愛のこころと農の手作業の伝統こそが豊かな科学を育んだ。
ヨーロッパの科学とは一味違う多様性の共存だ。
山道。まだ残る残雪。


nobu23 at 06:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 読書 

2008年05月07日

ある日の晩飯

54338884.jpg小田原の玄米ご飯と黒米。玄米だが最近の炊飯器は賢く玄米をセットして時間指定ができる。炊き上がりは、玄米らしからぬうまさ。

味噌汁は、南有研のエコ新ジャガと長有研ふーどの新玉ネギと手製味噌、それに枝豆がんもを具として入れる。
味噌は、自家製だがマンションのためか赤味噌どころか黒くなっている。しかし、これが味はいい。

あいづ飯山のアスパラをサッと湯がいてビンマヨネーズをつける。ポークウィンナーもいい。そして今回は、地塚納豆だ、カジノ屋さんごめん。
岐阜の竹の子彫り立てと佐渡ワカメ。竹の子はアク抜きをし過ぎない。少しアクっぽいほうが新鮮と野趣がある。ワカメが少し崩れてまとわりつく。

そう、少しでも時間があれば自己流の晩飯だ。一番落ち着く。今日は、ビールは我慢しウーロン茶を煮出す。
うまいぞ。


nobu23 at 21:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

不安と未来

eccbec84.jpg文字の発明と印刷技術に続く人間の第3の大きな革命は、情報のデジタル化(数値化)だと坂村健東大教授は言う。
このことにより、情報の物理的制約が喪失された。
紙、CD、DVD、HDなどの媒体にこだわらないことだけでなく、国やTVなど既存マスコミやさらに様々なコミュニケーションがダイナミックに変貌する過程だとする。
価値やコストが劇的に変化し考えられないくらい大勢の参加による大規模な変化が生まれる。
だからいま、旧来秩序の崩壊と未だ形成されない社会への大いなる不安な時代を迎えている。
一方、だからこそ今一度、人間から考えてみることが必要だと同じ東大の西垣通教授は言う。
情報は、生命体そのものであり、人間存在は個体として区分して孤立してあるのではなく、本当に共生、協同存在としてあると。
これは、最新科学の探求の結果だというのだ。
だとすると、インターネットこそ身近で親密なコミュニティーと協働思考に役立つことができると思う。
問題は、いつも僕たちにある。使う側にある。
カタクリの花。種をまいても根付かない。種はアリが巣に運んで初めて芽を出し根付く。このため甘い糖分を溜める。
カタクリは、「知っている」。アリもまた「知っている」のだ。
情報社会は、生命と宇宙の曼陀羅を自覚する。


nobu23 at 06:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命・自然・宇宙 

2008年05月06日

佐渡の山

b35a458b.jpg無理に表現すれば佐渡は二つの島がくっついた変形瓢箪の形をしている。
このロシア側の大きい方を大佐渡といい、かなり高い金北山とドンデン山がある。
ドンデン山には牛の放牧地もあり、キャンプ場が整備されている。
ここに兄と登った。登山道には、本格的な登山スタイルのおばちゃん達が多い。
アオネバ山道と呼ぶかなりな急坂を平気で登っていく。
草花を見つけては、大騒ぎしている。実に健脚だ。疲れた様子は見られない。
しかし、男たちの少なさは気になる。
五月晴れというより真夏日になり、日差しは強い。

小一時間で急ピッチで登って眼下に両津湾と真野湾を共に見渡す。向かいの小佐渡の上に、弥彦山や飯豊連峰が霞んで見える。
一陣の風、悠然と舞うトンビ。ウグイスの声が響いていく。
今度は2時間かけてダラダラ坂を下りていく。

タフなカラダと透明なこころを持つ。そして、本当にこのひとときに感謝す。
山道のオオイワカガミ。美しい。


nobu23 at 14:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2008年05月05日

鴇について

8810dd01.jpgトキの漢字である。この他朱鷺と普通はこう書く。
この鴇、いろんな云われがある。和の国の王の弓矢の羽は鴇の羽を使う。
鴇が手に入らず、江沢民主席が訪日した際、献上し喜ばれたと言われている。
また、伊勢神宮でも欠かせないらしい。
この鴇を、野浦村では神社に奉納している。残念ながら、本物ではなく模型を使っているのだ。ここのまたの名は鴇神社という。昔からだ。
いま有機農業者が鴇の放鳥の準備をしている。冬水田んぼだ。
農によって滅ぼし、農によって蘇るか、あの悠然と飛ぶ姿を。
白い羽の内側の朱色は、青空に映えハッとするほど美しかった。


nobu23 at 08:36|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 生命・自然・宇宙 

2008年05月04日

佐渡にて

37167d59.jpg山に入り、ウド、ワラビを取る。
タラノ芽は少し時期を逸した。山桜も盛りを過ぎた。申し訳程度に花びらが残る。
しかし小佐渡の山なみは若葉に覆われ黄緑色薄茶色、萌葱色が様々に塗られている。柔らかないのちの旋律のように。
ウグイスが誇らしげにさえずり、雉鳩がうなずく。名も知らない各種野鳥の鳴き声が重なる。
数時間で村に帰り、ワラビを沸騰したお湯に火を落とし藁炭で軽くアク抜き。さっと洗い、オカカと醤油だけで食べる。パキッとした歯触り。なおヌメる。このうまさは採れたてにある。
山ウドは、皮を向き、さっと湯がきゴマ味噌にまぶす。
ウドの強い香りとゴマ味噌のうまさ。
海を眺めて春の豊さを感じる。
一昨日、爺さんになる。不思議な感覚。世代をついでゆく。


nobu23 at 17:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2008年05月03日

田部兄弟

501c2140.jpg高校を中退して会社を転々とした。
そのうちに郵便局で働くこととなる。臨時職員である。年二回正職員採用試験がある。ところが二次試験でいつも落ちる。
闘いの経歴がバレていたのだ。
しかし、臨時職員制度には矛盾があり、通年化した労働実態では公務員法に抵触したのだ。
これを明確化するため社会保険加入と有給休暇を要求し勝ち取った。局もこれには参った。
リーダーの2人をクビにした。僕と笠原君。
このとき、数十名の臨時職員の仲間がいたが、その最初の仲間のひとりだ。
彼らは、五年以上臨時職員だったが、この闘いで採用になった。
それから、いつも新潟で会うたび感謝される。家をたてることができたと。
この田部君五十歳で辞めたという。2年間全国を旅するそうだ。いいね。
「のんびる」を手渡し帰ったら起業しようと約束した。力強くうなずいた。
友あり、おおいに飲む。


nobu23 at 09:42|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 体験日記 

2008年05月02日

中途採用

f5800376.jpg定時職員、契約職員、嘱託職員、派遣社員など複雑な雇用形態。
しかし、どうなんだろうか。
雇う側からすると単純には否定できないが、要するに人件費が安いということだ。
しかし、そろそろ見直すべきだ。実態と建て前が乖離する職場、インチキくさいところはダメだな。
自由契約とキチンと働きたい人とを合意のうえで採用しているか。本当に公正か。問わなければならない。
これは実は難しい。競争環境ではみな実際は、カツカツで人件費を押さえてやっているからだ。
しかし、パルシステムでも毎年職場に公募して中途採用は、している。
定時職員や契約職員、派遣社員から応募があり正規採用する。今年は八名。
研修で聞いてみる、職場のことを。
するとむしろ正規より矛盾を鋭く見抜いて、しかも仕事が好きらしい。面白い。
実は若いころ学校を中退して社会に出て長い間、政治闘争に関わり職場を転々と変わった。臨時職員の悲哀もなめた。
だから、苦労している人のことはヒトゴトでは実はない。
しかしだ、うまく苦労すると、やさしくなれると思う。働く場を豊かに育むことも出来る。いやホントにだ。
空中をひらひら、ヨタヨタ飛んできた糸とんぼ。ガードレールに止まった。


nobu23 at 06:48|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 生協 

2008年05月01日

骨のある食品会社

dde9185f.jpgやっと具ネギも国産ができました。と嬉しそうだ。
トーエー食品道家領造副社長。
インスタントラーメンを作っている。もともとカップラーメンを下請けで製造していた。これが大赤字で倒産の危機。
このとき、カップを紙にして環境に優しいという記事を見た。これはおかしい。カップそのものを無くすべきだと、見学者のおばさんのカップを捨てるのが恥ずかしいとの声で、気づいたという。
そこで、ノンカップラーメンだ。
特にどうということもない袋のインスタントラーメンに見える。
地方の大手スーパーが取引してやるときた時は断ったという。
生協の無店舗カタログ販売を調べてアプローチした。
そこのなかの首都圏コープ(パルシステム)がこだわっていいと聞き人伝えに売り込んだそうだ。
小麦粉は北海道JA音更、蕎麦もデンプンも北海道産。ツユの粉末は遺伝子組み換えでない原料にこだわる。
もちろん化学調味料は使わない。タンパク加水分解物すら使用しない。
ある取引先で大手メーカーとコンペがあった。審査員が主婦だと聞いて勝ちを確信したそうだ。ヨソは化学調味料でない味を作れないからだ。
岐阜県関市にある。田舎町の小さな巨人。いまも研究熱心。進化を止めない。


nobu23 at 06:16|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 体験日記