2008年07月

2008年07月31日

スラムとシャンティ国際ボランティア会(SVS)と有馬実成師

79047c4a.jpgクロントイスラムは、チャオプラヤー河口。湾の湿地帯にある。

主に貧しい東北タイからの移流が多いと聞く。

イサーンと呼ぶ東北タイは、行ってみると実にのどかで美しい田んぼが広がっている。貧しさを感じない。どこか懐かしい風景だ。

ところが、お米は安く庭先で買いたたかれ華僑資本が精米以降を握っている。
だからこの稲作では金銭経済では食べてゆけない。

大量に都市に流入する。人びとが住み着くのは、汚れて悪臭を放つヘドロの湿地帯だ。そこに高床式にバラックを器用に積み立ててゆく。

そこの迷路を歩く。10年以上前に来たときより、それでも整理されて活気がある。水道も配管されていた。

このスラム改善に取り組むボランティア組織のひとつに、日本のシャンティ国際ボランティア会がある。
曹洞宗のボランティア組織が発展したもの。
日本のボランティア活動の草分けでありリーダー的存在である。
このスラムの中の本部で見つけた本「地球寂静」がいい。著者は有馬実成師 お坊さんである。
NGO活動の先駆的指導者。阪神淡路大震災でも活躍された。

曹洞宗は室町時代は、お坊さんは雲水だったという。要は定住せず流れ歩く。
だから僧侶である前に一市民であり「時代の苦悩を自分の課題として受け止める」人なのだと説く。

また、鎌倉時代の「叡尊」師は、「もし生きた文殊にこの世で出会いたいと思うなら、貧民のなかに入れ」と。「文殊が地上に現れるときは、貧窮孤独の衆となって現れるからだ」という。

さらに、一遍上人は徹底的に<じゃり道>を歩いた「捨聖」だという。傷つきながらイバラの道をゆく。
じっと留まると地位やお寺が出来る。それを捨てて「一緒に歩こう」と最も底辺を歩いたという。

現代の地球市民は、地域に根ざし野良仕事の合間に、環境や開発のあり方を語るような組織でありたいと願っていた。

残念ながら2000年に亡くなられている。本部入口に胸像があった。

現代が宗教が弱まり、哲学が言葉を失いはじめた。国際経済は暴走し地球環境を破壊をもたらす。と指摘する。

地球市民とは、こういう地球の苦悩への認識、危機意識があること語っている。

こういう人がいたのだ。スラムから学ぶ。タイから学ぶ。


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2008年07月30日

タイのバナナ産直協議会とはなにか

a2562359.jpg発端は2000年7月にバンラート農協とパルシステムで国際的な提携をし地域の循環型・環境保全型農業体系の発展を目指す共同宣言である。

これに基づいた覚え書きのもとに協議会が設置された。
産直協定のある生協は多い。だが問題は、その推進体制だ。
協定書だけで満足するとダメだ。形骸化する。絵に描いた餅になる。

ここは、事業計画を策定し予算をつける。このお金はバナナ1kgに2円。これをプールし原資とする。繰越金も入れて年間五百万円。これを使う。

事業計画をたて協議会事務局が進捗管理する。これを年一回の総会で各団体役員に報告承認をいただく。

方針は、まずバナナ栽培技術研究開発だ。
化学肥料削減研究会を生産者と組織し堆肥つくり、土壌分析などをすすめる。
丈夫で病害虫に汚染されていない苗の開発(成長点培養苗)。
食味向上の取り組みでは、花芽切りから収穫までの期間検討など。

さらに突風被害の支援策。苗の無償配布や堆肥支援などをうつ。

そして相互交流企画である。
今年のパルシステム賀詞交換会には産地からタイ歌舞団を送りこみ好評を博した。
パルシステムは毎年交流ツアーを組織する。産直総会も参加しつつ産直圃場巡りをする。
それから今年は、クロントイスラムの改善運動とも交流する。
産直産地の水俣柑橘同志会が送った石けんプラントで廃油石けんを作っている。
タイは目覚まし発展のワキに田舎から出てきた貧しい人びとがいる。500万人と言われるバンコク。
しかし、クロントイを始め数えられないスラム住民がいる。

ここには、スラム解放のリーダー、ブラディープさんたちがいる。この交流も大切だ。

何ができるか。まずは交流からだ。

遠いが近い国。
タイは占領された経験がない。だから、自営農民がまだ頑張っている。

やさしい人びと。いたるところにブッダがいる。

民衆交易は、簡単ではない。やはり国の違いや格差は否めない。だが、交流し顔の見える関係を築き上げること。すべては具体的現実的につながることから始まる。

そして、それを継続してゆくこと。積み重ねてゆくこと。


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2008年07月28日

タイの養鶏場とBMW技術とユアン・テンドーンさん

857c6aff.jpg養鶏場特有の匂いがほとんどしない。
高床式の平飼い。飲水をBMW技術で処理し鶏糞も処理し堆肥にしている。

鶏3000羽。平飼いのほか一段式の木造ケージ飼い。
すべて野鳥や野ネズミ対策で金網とブロックで完全防御だ。

赤系統の鶏。静かに落ち着いている。
実際は息子プライオンさん夫婦が面倒見ている。


面白いのは、うさぎを飼っていたこと。
食べるのかと聞くと、いやペット用だという。これも匂いがない。

BMW技術プラントのポイント。鶏糞などを入れたタンクに水を入れて曝気する。空気をボコボコと送りこむ。
このなかに花崗岩などを破砕し吊す。また別に、古い堆積土壌をペレット化して吊す。
この上水を次のタンクに流し、更にここでも同様に曝気してゆく。同じ工程を五回程度繰り返し最後のタンクは大腸菌やBODなどを調べる。全く検出されなければ完成だ。

この水をもう一度、鶏糞に噴霧する。すると、発酵促進され良質な堆肥が早くできる。

基本技術は、汚水処理の進化。活性汚泥法からバクテリア活性の媒質である土壌、を分析し再構成したもの。

良質な土壌とは、岩石と堆積腐食土である。これと水により自然回復力を再現する。
そう、山や里の浄化の仕組みと同じだ。岩は火山性がいい。地球のマグマのミネラルが豊富だからだ。土は腐食土が沈降し数万年で露出したものだ。
こういう媒質を使う。

ここタイで、見事に使われている。
自慢げに鶏の成績を話すユアンさん。
隣はPPFC(パンパシフィックブースコーポレーション)小山潤専務。


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2008年07月27日

タイバナナ産直総会

aa90ff34.jpgタイのペプリ県のバンラート農協で毎年開催する。

バナナ産直が始まったのが1999年から。元東都生協理事長だった山本寛之さんが生協を辞めて始めた。タイとの民衆交易。

山本さんは、東都生協時代から産直のリーダーで産地側の生産と出荷体制つくりに精通していた。
それから、生協側、消費者の心理も理解している。
この両方知っているという希有な経験を生かして始まった。

いまはパルシステムが主に関わり、昨年の現地公開確認会を始め毎年の産直交流が積み重ねられている。

タイ側からも、新年賀詞交換会でのタイ舞踊団の派遣など頻繁な交流を続けている。

今年度は、タイバンラート農協の参事チャウイさんがいない。定年退職された。
彼女は、この産直交流のもうひとりの生みの親でもあった。

新しい若い男性参事を迎えて交流は続いていく。


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2008年07月26日

生きる つながる世界

27603ba2.jpg山尾三省が「希望としてのアニミズムー琉球大学での講演録」で宗教の深さを語っていたと思う。

人は、宗教無くして生きられない。
存在のあやうさにいつもつきまとわれているからだ。

自分というあやうさ。小さなバクテリアが無数にある。
不思議なことに、連携し始め、いつか協同し多細胞を形成する。
この多細胞は、それぞれ進化し機関を形成する。
いつの間にか生命体、個体となる。しかし、この個体は、単独ではない。
個体連携し集団となる。あるいは、集団的な個体となる。

こういう集団が層をなして生物層を構築している。

しかし、すべては光の粒だ。

すべては、光となって流動している。
この究極の真理。
これを体得するために生きている。
このことのスゴサを感じるために生きている。

不思議な現象こそこころが語りかけてくるものだ。
昔の人に見えた幽霊がいまは見えない。
見ようとはしない。

しかし、世界は、宇宙は確かにある。多次元世界は確かに存在している。

小野川温泉の大黒天入り口。森の石仏が語りかける。


nobu23 at 06:40|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 生命・自然・宇宙 

2008年07月25日

水口健次 戦略デザイン研究所と時代の変化

e5c70b15.jpgアメリカの到達点。幸せだと思っている人は5%しかいない。

ウォルマートが地域にくると雇用が減り賃金が下がり、貧困が増える。

アダム・スミスの分業論は、多くの機械を生み出したが、実は生産と消費の分離に始まった。

ジェームズ・ワットのエネルギー革命は、結局、何万年もの自然堆積の収奪だった。
炭素社会だ。石炭、石油、天然ガスと。自然を破壊してゆく。


地球が壊れる。だが、そのまえに人類が滅びるという。

新しい社会、新しい仕組みを創造しよう。
そのために必要なのは、変わりものだと。
仲間外れにされても、頑固で貫く。哲学がある。そうして、大きな時代の変化をリードしてゆくのだと。

カルビーや資生堂やキリン、JR東日本リテイリング、イオンモール、ニップン、国分など。

キーパーソン戦略研究において。
パルシステムの報告をする。


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2008年07月24日

水原代官所 と阿賀野市観光戦略プラン

3c10b845.jpg観光を盛んにしたい。阿賀野市にもたくさんの観光資源があるという。

では、何のために観光を盛んにしたいのか。
それは、地域が豊かになるためだとすぐ言う。そうだろうか。

大勢の観光客が押し寄せてくる地域は、本当に豊かだろうか。

確かに、面白い場所はある。水原代官所跡の復元所もそのひとつだと。
しかし、建物はまるで現代的なただの屋敷だ。チャチな人物模型があるのみ。維持が大変なのか庭の芝にも雑草が茂る。

白鳥の飛来する瓢湖。残留したコハク鳥が所在なさげにタムロしていた。

すべてが中途半端でなにか物足りない。
場所やネタが悪いとは思わない。
なにか熱いものが感じられないのだ。

豊かさとは、そこにいる人びとにとってこそだろう。
そこに住む人びとさえ通わない場所に誰がいくだろうか。

しかし、吉田東吾資料館は面白い。
新潟県の田舎町の安田でロクな学校すら出ていない歴史家が分厚い日本地名辞典を作成した。
日本各地を詳細に歴史や産業まで紹介している。
この時代を代表する史学者と論争し勝っている。
しかも吉田東吾は各地を歩いてはいない。
膨大な文献を漁ってものにした。
不思議だ。どうしてこんなすごい学者が誕生したのか。

この吉田東吾を熱くかたる研究員がいた。
これだな。こういう感動が人を動かす。

どこかに必ずいるのだ。こういう変人が。
こういう出会いと発見こそだ。

だから面白い。


nobu23 at 13:19|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 事業・起業 

2008年07月23日

コープ自然派と小泉さん

d477e8f1.jpg生協グループ、関西にある。
四国が発祥の地。四国全体と大阪、京都、奈良、兵庫など小さいが個性的な10の会員生協で構成する。
ここでパルシステムの研究をするというので講演した。


コープ自然派の基調は名前にあるように、こだわりの食と農だ。

この生協グループの始まりのリーダーが小泉さんだ。
元あけぼの生協職員だった。いまはパルシステムの東京マイコープだが。

牛乳委員会の担当職員で原乳や殺菌温度にこだわっていた。
彼こそ、産直や商品に貫かれる考え方を徹底していた。こんな人はいなかった。


東京を出て関西に行き、四国徳島で四つ葉牛乳の共同購入会で働きだした。

それからすでに20年が過ぎた。

四つ葉牛乳共同購入会から分かれて、生協をつくった。いまや小さいとはいえ素晴らしい生協グループに成長した。
一見ふてぶてしく見える。だが繊細でこだわる。そろそろ定年。
次世代がビジョン研究を仕掛けている。


10生協ということは10の理事長がいる。この理事長さんたちがまた元気だ。
関西独特のしゃべり方だけでなく、思ったことをズケズケいう。

組合員と業務組織の関係。小さいことと大規模組織の矛盾。
活動とお金のこと。運動と事業。
生協が抱える矛盾に素直だ。てらいなく話す。

成り上がった巨大組織は、むしろ小さな組織に学ぼう。
原点やあり方がむき出しに見えてくる。

組織も人間も、いつもスパイラル。螺旋状に動いている。
だから、視点を変えれば同じ場所をくるくる回る。
だが、少しづつ進化している。あるいは退化している。

いずれにしても、同一円には止まらない。止まれない。


nobu23 at 06:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協 

2008年07月22日

不安と恐怖 そのイメージ

383ebfdf.jpg平らな何もない空き地。そこに小さな径の穴。覗くとなにかのひょうしに頭から逆さまに落ちる。

身動き取れず逆さまなまま途中で止まり誰も気づかない。
閉所恐怖症でしかも息苦しい。この感覚。


あるとき、ダイビングで調子に乗っていたら、思わず呼吸を止めてしまった。その瞬間、海の水がまるでカラダを締め付けるような恐怖が襲ってきた。
マウスピースを外して逃げ出したくなる。危ない。

山のなかのログハウス。ひとり部屋に寝ていて夜目覚めた。窓が見えず真っ暗闇。本当に暗闇。
手探りしても何もない。真っ黒。
この瞬間、大声をあげそうになる。全面的な不安。


うつ病を表現するのに、大きな鉄鍋の底で焼かれて逃げられない、と書いていたのを読んだことがある。
いやだな。考えると苦しくなる。


恐怖は、暗闇のなか、土に閉じ込められる。あるいは、真っ暗な海底でもがく。鉄鍋に焼かれる。

しかし、これはすべてこころからくる。
カラダの感覚も。すべての入力はこころを動かす。だから、こころを自由に解き放つ。
あるいは、こころ解き放ちぐせをつける。

すると、一条の光が見え始める。そして眩いばかりの光を浴びる。頭から全身に浴びる。

朝がやってくる。毎日まいにち、ありがたいことに。朝が。

廃校になる小学校分校。こころを見つめている。


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2008年07月21日

山形県米沢市の小野川温泉の復興

26698cba.jpgこの温泉街を活性化したい。
この旅館経営を任せられる人はいないか。
といわれて、見にいった。

山形県米沢市にある小野川温泉。
観光協会や源泉組合と農業者が集まった。

そもそも小野川温泉なんて聞いたこともなかった。
東北新幹線で福島から分かれて米沢駅、そこから会津方面に車で向かい20分だ。
何でもない山の入り口の川沿いにある。
見るからに良くある鄙びた温泉街。


ところがここは、聞いてみると意外にすごい。
源泉の温度は80℃。自噴、掛け流し。全旅館がこれ。
これは、国内でも本当に珍しいそうだ。なにしろ風呂へは冷まさないと使えないくらいだ。

すぐ近くにホタルの発生する水辺。これを大事にしている。
面白いのはゲンジホタルとヘイケホタルと姫ホタルの三種が見れることだ。
こんなところはあまりない。
ゲンジとヘイケは時期がズレる。しかし、今は同時に見ることができた。
残念ながら姫ホタルは見れなかったが。
もちろん自生である。
小野川の由来は小野小町である。旅に病んだ小町が自噴する温泉で顔を洗ったといういわれから。
歴史は古い。

さて、観光協会の蔦 幹夫会長は、今観光ビジョンを構想する。
滞在型リピート型でじっくり良さを味わって欲しいという。
「独楽の里」を経営し独楽やこけしをこんなにも集めたかというほど陳列し販売している。
手打ち蕎麦も実演して食べさせる。
やや香りに欠けるのは冷凍蕎麦粉のためか。

小野川源泉協同組合、竹田明雄理事長と二階堂富太郎専務理事。
源泉の権利の売買を認めず、世襲とする。この源泉をもっと活用できないか知恵を絞る。
そして農業者鈴木巌さん。なにか農から発信できないかと。

何ができるか。
大丈夫未来はある。
まずは、未来つくりの組織つくりだ。
温泉街を丸ごと経営する組織つくりだ。法人化する。
これで、変わりはじめる。
それから、挑戦者たちのプロジェクト方式。やりたい人に走らせるやり方。
全員一致、低きに合わせるやり方では未来は作れない。
ただし、挑戦者たちとやらない人びととの豊かな信頼を形成することがポイント。

面白い人びと。
地域には、今を変えようともがく多くの人びとがいる。
ここから地域再生が始まる。
20世紀産業社会からの落ちこぼれから21世紀の自然と農の豊かな共生の地域社会は誕生してゆく。
今は、その転換期にある。


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2008年07月20日

SPY JAささかみ若手グループ と和郷園

8b2557c5.jpgいや〜、本当にビックリしました。発想するレベルが違い過ぎる。と驚く若手グループ。
JAささかみの若手の6人グループ。SPY。
次世代のささかみ地域のビジョンをつくる。

実践研修として千葉県の農事組合法人和郷園と交流を持った。
この和郷園木内代表は半端ではない。
70名ほどの若手農家を組織する。
1千万円以上の収入を保障すると鼻息荒い。事実、ほとんどが超えている。

野菜販売は、大手スーパーをはじめ各生協におろす。
さらに、冷凍食品工場を建設し冷凍野菜販売をしている。
この冷凍ホーレン草の美味しさには定評がある。
香りがよく解凍時の汁がでない。大手食品メーカーに比しても勝っている。

このためには、全国の冷凍工場を見て回り研究しつくした。
要は、ブランチングと呼ぶ酵素失活の微妙な温度と時間をコントロールしている。しかも、直後に瞬間バラ凍結するのだ。旨みを閉じ込める。


さらに、直販所とパン屋さん。パン屋さんのカスタードプリン。これがうまい。


そして、ビェッフェ式のレストラン。農家のおばあちゃんのレシピとイタリアンレストランのシェフの指導を受けている。
いつも、人が切れない。月間700万円の売上。本当の田舎道にある。


木内代表は、商業も工業も第何次産業も関係ないと言い放つ。
問題は、技術だという。

例えば、オカラを再利用するさい、水分除去する。
この水分は、野菜と違い水の中に固形物がある。この水分除去には絞るのではだめで、熱を加える必要があると熱く語る。

ささかみは資源の宝だ。必ず儲かる仕組みができると激励した。

一番高いベンツで畑を見回る。若手農家集団の天才リーダーだ。


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2008年07月19日

話でも分からない お店の難しさ

6d16bf58.jpg全日食チェーンの全日本食品チェーン(株)の齋藤充弘社長。
中小スーパーの協同組合の統一事業を行っている。フードプランニングのマーケティング講演会にて。

いま、非常に元気だ。ボランタリーチェーンでお店は経営は独立している。直営店も半分ある。

面白いのは、中小スーパーはみんなかってに値付けしているので、ランダムな販売記録がある。これを統計的に処理するとあるべき値決めが分かるという。

特売は誰も儲からない。ノンビジネスだという。
ではビジネスになる価格とはなにか。必要だから少し高いが手が出る価格だという。

これを、価格曲線で値決めする。これは、この理論を知っても難しいという。
多分、真似できないよと。

今、自動発注システムを設計し終わった。売れたものを発注すればいい。しかも、様々なデータを計数化して最後に天気予報を入れる。これで、人を減らせるという。中小スーパーは、人を育てている余裕がないという。だから自動発注だというのだが。

それから、中小スーパーの商圏はせいぜい1kmで組み立てるという。そのシェアも計算できると。これは確実だと。

大手スーパーやGMSに出来ないことをやると意気盛ん。

過当競争時代の生き残りをかける。
イオンは本当のPBではない。あれは、NBを値引きする方便だと言い切る。

難しいな。


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2008年07月17日

いのちのコストと価格

96b4db3c.jpg商品を扱うものにとって、いま一番の悩みは価格だ。
すべての原料が値上げしている。燃料も。上がってないのは人件費くらいだろう。

普通、商品を値下げすれば生活は豊かになると考える。それは、そうだ。自分の収入がそのままなら。

ところが、商品価格が下がるということは、この商品に携わるすべての価格が下がるということだ。
生産、加工、流通、小売などのすべて。
だから、買う側も必ず収入が減ることになる。

むしろ、儲かるのはごく一部の金融や商社の株主くらいだと言える。
これが見えない。分からない。だから、値下げは庶民の味方だと売りこんでくる。

安いには安いカラクリがある。誰かが泣いている。

アメリカの低価格ビジネスモデルのウォールマートがどれだけ貧富の格差を広げたか。
これが、見えない。

「貧乏人には、安いものを買う余裕がない」と語ったイブォン・シウイナート氏。もうひとつのアメリカ、アウトドアのパタゴニアだ。

資源枯渇、争奪時代に食べることを大事にする。コストをかける。いい素材とうまい料理は、結局安くつく。


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2008年07月16日

仲間たちと自給経済

de17f4d9.jpg農とくらしの経済の未来イメージ。

まずは、お米、じゃがいも、玉ねぎ、人参、キャベツ、トマト、ほうれん草、小松菜、ネギ、キウリなどがあること。

これは、田んぼなら三反歩もいらない。多分、一反歩をみんなで耕し分けあえばいい。
畑は、一畳程度。
大豆も欲しいな。
小さな耕運機があると助かる。

枝豆と味噌つくりだ。小麦も少々。あとは、塩と醤油があればほぼ行ける。

本は、インターネットで注文する。月に一回くらいは、町に行きイベントや本屋巡りをする。

だからといって閉じこもらない。じっとはしていられない。
仲間たちと様々な活動を仕掛け、刺激的な研究やネットワークを広げる。いつまでも挑戦者だ。
社会を変える。変えるつもりだ。

こうした近未来ビジョンには、自分を鍛えないとダメだな。

農に精通する。野菜栽培がうまくなる。
それから、ビールをいつまでもうまく飲めるカラダをつくる。
このため、鍛える。ガタきたやつを騙しだまし鍛える。
毎日、いじめる。少しずつ体力をつける。

あと、WEBだ。宝の山だね。使いこなしたい。
リアルとネットでおおいなる可能性を広げる。
最後に、お金はみんなで回してゆく。ここがポイント。
少ないお金も、協同すると大きくなる。
三人いて100万円づつ持ってるとする。それを隠しもったままならGNPはゼロ。外に使うと300万円赤字。
ところが、なかでそれぞれ使うと300万円のGNPとなる。これが経済。
みんなで回すこと。協同経済だ。


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2008年07月15日

畜魂祭と日本の家畜

6361a73e.jpg年一回、全社員で畜魂祭を執り行う。
神主様に依頼し家畜の殺生をお祓いしていただくのだ。

パルシステムの100&子会社パルミートである。

高天原から解きほぐした祝詞をあげる。そして、二礼二拝。

(株)パルミートは二つの生命を預かる。家畜のいのちと食べる人のいのち。
安全でおいしいお肉をお届けするために。
それから、働く人自身の。いのちとくらし。

いのちは、どんなに科学が進歩しようと分からないことだらけ。
不思議なことがおこる。だから、先人たちは、畜魂祭を執り行い荒らぶる魂に祈りを捧げた。


お金には、換えられないこの食べるということ。
いのちの連鎖。
敬虔な祈りを捧げ、また新たな気持ちで食つくりへと向かう。


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2008年07月14日

食料争奪と食と農の未来 パルシステム生消協幹事合宿

0a7f5303.jpg全国の生産者幹事と消費者幹事(各会員生協幹事)とパルシステム連合会と子会社からも参加。

時々の時代の課題を専門家と議論する。
今回は、蔦谷栄一氏((株)農林中金総研)だ。
いまの時代は明らかな基調変化。問題を引き起こす基本要因とその根底にあるものを解説する。

生産、生活、地域など一体だったものが乖離した。グローバル化とアメリカモデルが固定化したという。
そして日本モデルのビジョンを示す。基本に立ち返り、食と農と環境をつなごうと呼びかける。
まさに、同感だ。パルシステムはこうした取り組みをすすめてきた。
これほど明確に日本モデルが語られるようになると、さらに大胆な一歩が必要だと感じる。

誰かがではない。自分たちの取り組みをつなぐこと。各地の地道な活動を結びつけ見えるようにすること。

まずは、生産者と消費者がこうした未来を共有したことが第一歩だ。
全国には、面白い挑戦を続けながら孤立している人たちも多い。
こういう人びとと連携し成功している事例を掘り起こしていくこと。
みんな、本当は自給や有機栽培や資源循環の農を求めているのだから。

こうした時代変化に対応した大きな社会変革は、実は本当に難しい。

何故なら、まだ自分たちは頭では分かったつもりでも暮らしを変えられないものだから。欲求をカラダを関係性を変えることは実は思う以上に難しい。
都市生活者が農の暮らしになじむ。これには、こころとカラダの訓練が必要だ。すぐいやになってしまう。時間も違う。体と頭の使い方も異なる。


ビジネスモデルもまた同じだ。
価格とコストの単純な価値観からの脱皮が必要となる。意外にこれは最も難しい。
あるいは、組織のあり方。上司と部下。取引先とのあり方。業務組織と組合員のあり方。
様々な関係性が根本的に違ってゆく。変化を組み立てる。こういう過程を経ないと、変革は起きない。


では、どうするか。
他人への配慮。
誠実。
民主主義。
愛と協同。
これすべて、協同組合の先人たちの語った言葉。これだ。

政策・制度設計だけでも、マーケティングという自然欲求のシステム設計でもダメだ。
政策で語ると、良くて政治家、悪くすると陰謀家に。
マーケティングで設計すると功利的金儲け主義。
哲学と運動で語ると観念的空論だと。

だから人とこころ、価値観・哲学もまた変わらなければならない。
これは、トライアンドエラーを繰り返してゆくこと。行動し実験と議論と合意を積み重ねてゆくことだ。
異論反論の豊かな多様性を楽しむことだ。

未来はほのかに見えだした。道を迷わない。信頼こそ羅針盤だ。


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2008年07月13日

新潟総合生協 元理事長中村哲夫氏の逝去

訃報、中村哲夫氏。

知らなかった。元新潟県の全逓労組委員長から新潟総合生協の理事長になったとは。

全逓と言えば、若いころ臨時雇いで、本雇いとの差別に憤り闘ったことがあった。
郵便局側の様々な矛盾を突いて、事実上継続雇用での差別だと社会保険で証明して勝った。だが首謀者2人は解雇されたが。

このとき、全逓労組がいかにダメか身を持って知ったはずだった。
だが、中村さんの訃報で思い出した。
もうひとつの全逓の姿。スト権ストと反合理化闘争。労働者の権利と社会的な時代への反抗。
この最も激励な闘いの拠点が新潟だったことを。

新潟は、一方賀川豊彦支援による長岡での日本農民組合の結成がある。
木崎争議などの小作闘争の歴史。
これは、単に地主や雇われた暴力団、官憲との闘いだけでなく、学校建設など教育や地域開発をすすめる運動となった。

こうして、農民運動と労働運動が幸せに連携したまれな地域だった。
これを推進したのが労農同盟であり、労農派と言われた今は無き社会党の左派だった。この人たちは理論カブレではなく、農協を強化し労組を強化し、地域で信頼を築いた。

そして地域で労組が総合生協をつくり、様々な生活改革を仕掛ける。
三宅正一、松沢俊明などの国会議員も輩出しといった。

その中心に故中村哲夫氏がいた。晩年は保守も巻き込んで県知事を擁立し、新潟駅開発を成功させる。
総合生協に地域共同購入方式を導入し職域からの改革を図った。
日生協山下会長はじめ多くの参列者に見送られる。

一時代が終わる。
戦闘と信頼と広がり。真の闘士は、豊かな人柄にあふれていた。


nobu23 at 13:25|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 生協 

2008年07月12日

魚住けいさんと沖縄

6944fd93.jpg沖縄に来なさいと言われた。
会って直ぐだ。沖縄の農産物を販売している(株)真南風(マハエ)の社長魚住けいさんから。

何も知らなかった。琉球の歴史、沖縄は戦後米軍統治下に置き去りにされ日本国復帰は1972年。
その直前まで沖縄解放などと騒いではいたが。

行く予定を立てると、手紙が届いた。沖縄大学の屋中先生から。そこには竹富島の文化が書き連ねてあった。
最初に、石垣島の若い生産者グループにあった。ドラゴンフルーツやパッションフルーツの有機栽培に挑戦していた。

それから、仲新城さんに巡りあった。彼の米生産は、お米を生産するすべての人たちの未来となるだろうと思った。
種採取から始まり湛水、内掘、籾擦り、精米、石抜き、商品パックすべて自前。
独自の品種改良。縄文人が稲作北限を超えていったやり方。亜熱帯を利用して西表島の原生化した苗を交配させる。3毛作で。
ほとんど10倍の価格で飛ぶように売れる。

そして小浜島の若い大工さん。名前だ。サトウキビを栽培している。
これを戦前からの古い製糖工場に運ぶ。これがまたいい。
なにがいいかというと物理的圧搾法。化け学で薬品を使わない。
メリメリとサトウキビを絞りこの液を煮詰めて黒砂糖にするのだ。異物混入など知るかというほど大らか。

うまい。ミネラルがゴロゴロしてるかと思えるほどだ。
製糖工場はまるでハウルの動く城だ。
これがいまも動く。大切に使っているのだ。


竹富島は、八重山群島の宝だった。
神の住む島。美しい家並み。やさしい顔。巨大なガジュマルの木と祠。
ここで3日間、種取祭が繰り広げられる。まるで島を上げたオペラだ。神々が降臨する。島の親分、上瀬戸保さんの家で語り明かし飲んだ。
竹富を本当に理解し愛する人たちに見てほしいという。


石垣島に戻り、サンゴの海で泳ぎたいと言って断られた。
すべてのヤマトの人には泳がせないと。泳ぎたいなら別にきてくれと。
だが、海のなかを見て初めて島が分かると話した。川が汚れると藻が枯れるのだと。
分かったといい、地元の舟を出してくれた。こうして白保の海に浸かった。小一時間。
そこには、巨大なもうひとつの森があった。無数の小魚が舞踊っていた。夢の時間。


魚住けいさんから、最後の手紙が届いた。病院からだった。
あれから不思議にもうひとつの沖縄の人々とのつながりが深まってゆく。

光と神々の島。それは廃れゆく世界の人たちに、未来を生きるメッセージを送り続ける。


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2008年07月11日

恩納村漁協と比嘉さん

7a3a87fd.jpgサンゴが白化するとオニヒトデにやられる。これを、駆除するだけでなく発生抑制を仕掛ける。
さらに、サンゴを養殖し植えて増やす。
こういうサンゴ礁を守る運動を漁協が続けている。

陸上で400M沖から海水を引き、各種サンゴを石に植えて育てる。それから海に戻し広げる。涙ぐましい努力。


ただしサンゴ礁自体は直接金にならない。
主にモズクの養殖をしている。
モズクは、網に種を付けたら海に放して育てる。このタネはプランクトンで光調整で網の中に潜り込む。ここからモズクが成長する。

このモズクの種類と性質を話しだしたら止まらない。比嘉さん。

実は、なぜだか分からないがサンゴが多いとモズクが良く育つという。

沖縄本島恩納村漁協。早くから栽培漁業に取り組んでいる。

モズクの他、海ブドウの養殖も盛んだ。タンクに海洋水を送り曝気し育てる。
ポイントは、遮光にあるそうだ。漁協組合員がひとりづつタンクひとつを担当する。
この日もおばばが一日中見ていた。

海岸に流される排水を規制し、浅瀬を守り育てる。

海を守る漁業だ。


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宮古島の地下水を守る有機農業

b804e809.jpg宮古島は沖縄でも独特の地形をしている。

沖縄諸島は、火山性の島とサンゴ礁の島とある。宮古島は、典型的なサンゴ礁の島。ほぼ真っ平ら。


サンゴ礁の島の問題は水である。川がない。水で苦労する。
ところが、この宮古島の最下層は泥岩層がある。遠い昔から蓄積した揚子江の細かい土。
これが隆起しその上にサンゴが作った琉球石灰岩がある。この上に表土があるのだ。

このサンドイッチされた石灰岩が穴だらけで水が流れる。
地下をまるで川のように流れて海に、海岸ハケからあふれでて流れている。

これを、土中工法でせき止めた。地下ダムである。
水量は日本の普通のダムを超えて一位だという。

ところが、この地下水が硝酸態窒素で汚染されている。農地からの汚染だ。
これを問題とし変えなければと意気込む宮古島有機研究会のメンバーだ。

リーダーの渡真利定光さんは、オクラとパッションフルーツやトマトを栽培する。
ほとんどの畑がサトウキビのモノカルチャー、これが問題だと各種野菜に挑戦する。

亜熱帯の土は、日差しが強過ぎ土壌菌がやられる。だから草を生やし土を覆い、そして鋤き込むのだ。
サトウキビも有機栽培で育ている。

それから、牛糞と土と青草を混ぜ、魚介屑などで発酵させた酵素を混ぜて有機堆肥を生産している。

若い農業者も千葉や栃木からきている。
まだまだ、有機栽培は難しいと率直に議論する。

島の制約、平地が多いことが森を無くしたと嘆き、残った森を守る。
こういう人たちが南の島で頑張っているということが嬉しい。


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2008年07月09日

パルシステム協力会総会と物つくり

15a1b179.jpgパルシステムに商品を供給している企業が集まって作った協力会総会があった。

熱海後楽園タワーホテル。400名を超える参加者。活況を呈している。
この会長が梶俊夫(カシノヤ納豆社長)さんだ。
初めて外部から協力会に参加した取引先は驚く。こんなこと平気で文句言うのかと。
会長も役員も大企業は少ない。むしろ小さな企業ほど、俺たちが支えるとイバっている。

それにしても、原料高騰に量販店の低価格とサンドイッチされメーカーは悲鳴を上げている。

儲けたいとは言わない。せめて持続可能な価格を適性にほしい、が本音だ。

異物混入、微生物制御、区分管理、トレーサビリティとドンドン、コストだけはカサバる。

やっぱりものつくりが好きでないとダメだな。管理強化ではいいものは作れないよ。
パルシステムガンバレと元コープさっぽろ佐久間専務が激励した。

そう、追い詰められた食品企業だがヤケにならない。むしろ、だからこそ真価が試される。

いい農業者を探し契約し、いい原料を確保する。これをキチンと管理し鮮度を維持する。
新鮮で安全で美味しい食べ物を、できるだけ素材の味を生かして加工する。というか料理する。

このコツは、家庭料理に学ぶことだ。魔法の添加物や工業技術に溺れない。家庭に普通にある調味料を台所技術でつくること。

こうするとうまい。しかし、すると素材の味が全面にでる。その個性が表出する。
いいことばかりではない。新物との切り替えや産地の違いが分かる。牛豚鶏は個体差すらでるときがある。
腐る。異物だってたまにある。

そうそう家庭料理は、品質管理のプロから言わせればアウトだ。

しかし、食べることはすべてリスクがある。無いという人にこそ偽装ではないかといいたい。

しかし、物つくりのプロたちはおおらかに挑戦する。美味しいといってくれる人たちがいるから。つなぐパルシステム。


nobu23 at 06:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2008年07月08日

JASMEQと中小食品企業の未来

7965731f.jpg日本の食、これをなるべく日本で生産しようとする指標が、言うまでもなく自給率である。

これを上げようとすると大きな問題が二つある。一つは農のあり方。これは、議論される。

もう一つ、より深刻なのは食品企業の衰退ないし海外移転である。

中国餃子事件でみるように餃子をつくる最終加工工場の周辺に原料生産や一次加工、包材、物流などの産業クラスターが形成されている。
これにより信じられない低価格の餃子ができる。
これを主導しているのが日本商社なのだ。山東省あたりにいくらでも見られるという。

国内食品企業は、高いと叩かれ疲弊し、利益を生み出せず弱小にとどまりがち。
しかし、その中でも元気なメーカーが集まっている。小さな企業同士で学びあい、品質管理を強化し国産原料にこだわり食べ物にこだわる。

中小企業事業協同組合 品質安全共同推進センター(JASMEQ)である。
代表理事長梶俊夫(カジノヤ社長)副理事長三澤孝道(共生食品社長)専務理事小野(大洋香料部長)の面々。JASMEQの推進会議で議論を重ねる。


当初、品質管理の共同でスタートした。しかし三年間赤字。小さいと品質管理に金を回せない。貧すれば鈍する。
それで今度は、組合員の共同で商品を開発しパルシステムに提案し提供した。


2007年度約1億5千万の売上、1千万の経常利益。ついに累積赤字を埋める。ここまでくるのに並み大抵ではなかった。
品質管理のプロ河村さんと監持さんが工場点検指導し学習テキストも作成する。


ガンバレ。日本の中小の食品企業。食の生産工場がこれ以上衰退したら、ますます消費者にものつくりの苦労と面白さが見えなくなる。コストが理解されなくなる。


高橋風我ちゃん1歳5ヶ月。
NPO小田原食とみどりで出会い結婚した高橋夫婦の子供。


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2008年07月07日

人は弱い存在であるー畑を耕す

b7578153.jpg水条件が悪く、すぐ切れ思うようにならない。

田んぼの話だが。
水路の管理が地域の人が握っているため、良く干される。
すると、草茫々となる。そこで、今年は大豆をまくことにした。


ところが、こんどは田んぼの土が乾かない。水はけが悪い。
まずは2回トラクターで耕す。そして中耕機で溝を周囲に掘る。
水抜きのため。

そのうえに、ウネを作り大豆をまいた。

最初、中耕機がうまく使えず、クワでウネを補強した。これが、キツい。すぐ息が切れる。バテバテだ。


久しぶりの真夏日。汗だくになった。

畑で手作業をすると、昔の人びとの偉大さを感じる。この広さを手作業で起こし種をまいたんだなと。たぶん、いやになっても飽きもせず土と一緒になって働いたんだなと。


今は、すべて機械化。楽チンである。
しかし、人の無力さを知るのにこの手作業は大事だ。いやになるけど。
このカラダがきしむ感覚を身につける。そして、遠い祖先たちの農の営みに思いを馳せる。


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2008年07月06日

内山節先生とNPOあったかキャッチボール

471d5353.jpg哲学者内山節。立教大学大学院教授。
群馬県上野村に住み時代を思索する。
この内山先生が、パルシステムの産直産地交流を企画するNPOあったかキャッチボールの理事になっている。

代表理事長の小林勢以子さんの呼びかけである。
「もの」の価値についてという講演会があった。内山先生を囲んだ少人数の学習会である。

村にのこる「儀礼的交換」を、沢山の大根や茄子のやりとりを通して語る。

そう言えば、村ではお金に換算しないもののやりとりがあった。

使用価値と交換価値。ものの有用性と数値的軽量化の手段。
アダムスミスの「水とダイヤモンド」
水の有用性は状況や個人で伸び縮みする。
ダイヤモンドには有用性が無いと言い切り、交換価値が膨大だと。

フランシス・ケネーは価値を創造でるのは自然だけだと。産業革命以前のフランスの重農主義。

さて、現代の経済システムは明らかに破綻の瀬戸際にいるという。
ドルの破綻だ。
先進国首脳はハッキリわかっていて、これが一気に訪れる恐慌をさけたいと。

未来は、首脳に任せない。自分たちで構想しようと呼びかける。


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2008年07月05日

発酵は錬金術である

667b4f83.jpg小泉武夫先生の本である。
読み物として読むとこれまでの著書より面白味が欠けるかも知れない。

ところが、実践書として学ぶと実に示唆に富む。以下引用。

日頃から何を見るのにも好奇心の塊になることが大切である。物事に対して貪欲に興味を持つ。新しい方法が何かないか、いつも考えられるように心の準備をしておく。これが基本である。
発想にも個性がある。
心がいつも少年のように燃え、輝いているという個性が新鮮な発想を生むのである。

という。
また、「壁に突き当たったら、発酵微生物が解決してくれる!」と。

米からチーズ、麦出酢などなどユニークな商品の開発例。
生ゴミや気候の活用法。
そして大分県大山農協の実践の紹介まである。

人類の未来へ、温故知新で微生物の超能力に学べと教える。
今の遺伝子組み換え技術のような先端科学より、昔の人びとの英知と自然から学ぼうということ。
同感である。


今年の梅(奈良大紀コープファーム)と昨年の梅干し(小田原下曽我ジョイファーム)


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2008年07月04日

農協人文化賞と今村奈良臣教授

907825be.jpg耕作放棄地の数を調査するより、耕作放棄地のない地域を調査しろという。
農協人文化賞選考委員会委員長の今村奈良臣東大名誉教授。


JA甘楽富岡やJA菊池、JA三次など今回表彰された人びとの地域だ。
例えばJA甘楽富岡は毎日、中山間地を活用して高齢者などが朝8時までに、新鮮野菜を集荷場に持ってくる。最高齢96歳。

様々な野菜、1400種類も。山菜もある。すごい売れ行き。首都圏スーパー店舗50ヶ所で売る。
さらに、山林部に和牛繁殖肥育を行い竹、茅、草を食べ整地してくれるという。

直販所や農家レストランなど豊かに展開し、都市からも受け入れている。

これをすすめた黒澤賢治さん、今は全国JA−IT協議会副代表という肩書き。
中国視察報告を予定しているという。日本からは、食品産業が逃げていったと。

しかし、だから農は可能性だらけだと熱い。彼はいう。まず売れる食品は主品の米麦の裏作にある。
同じく表彰されたJA田子の佐野 房常務も語る、日本一のにんにくは女だからできたと。


農産物、加工、販売とトータルに自前でやろうと口ぐちに話す。
面白い。


農の価値を事業の根幹に置き、共に協同組合として食と農を守ろうと、もうひとつの受賞者パルシステムは叫ぶ。


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2008年07月03日

BMWな人びと

546730c7.jpgBMWといっても、かの有名な自動車ではありません。

紛らわしい名前だが、バクテリア(B)、ミネラル(M)、ウォーター(W)のこと。これを使った農法。そして生産と消費の循環システムのこと。

農業を植物と動物の生理に関係する水とバクテリア(細菌)から見ていこうとするものだ。

地球と生物の関係を理解し自然生態系に学び、生物の活性する仕組みをつくろうというもの。


この手の本質的な大上段に構えた大ぶりな理論は、ややもすると哲学的というか宗教的に落ちいりやすい。
自分かってな理屈をこねくり回す。自然という誰も逆らえないマクロなシステムをたてに、ぐにもつかない技術を売ったりする。

ところが、調べて見るとこのBMW技術は独特な進化をしてきた。

最初は、屎尿処理からだ。
実は汚水は化け学では浄化できない。化学物質では浄化できないのだ。
ひたすら細菌だのみ。この細菌による分解浄化を研究していた内水護先生が面白いことを発見した。

普通、バクテリアを使うために土を混ぜる。屎尿処理施設は床が土でそこに屎尿を混ぜ分解してもらう。
この分解するバクテリアが元気になるのは石と空気を混ぜるというのだ。

土とそして岩石のチカラだ。これはミネラルにあり、生物自体の生命系循環は水によると。
さらに、土や水にも様々にあり土は腐植土。石は花崗岩がいいと。花崗岩は地球内部からミネラルを運んでくるからだという。

したがって、水と石と土を使い浄化する。浄化の基準はBODなど通常の検査でみる。
面白いのは、この措置された排水が様々な効果をもたらすこと。

これを使い糞尿処理、堆肥つくり、畜舎発酵、飲み水改善、などなどができるのだ。

全国各地と韓国、中国、タイ、フィリピンなどでプラントが稼働している。

しかし、これって自然生態系そのものとも言える。
意識的に破壊された自然システムを再構築する。こういう技術を研究し使う人びとはやはり変わりものが多い気がする。
BMW全国理事会。石澤直士理事長(トキワ養鶏専務)


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2008年07月02日

らっきょうを漬ける

7b36d61a.jpgJAさつま川内のらっきょう。

忙しいのを言い訳に冷蔵庫にほったらかしておいた。
昨年は、半年以上ほっておいてあきらめて捨てた。

日曜日、気持ちに余裕ができて取りかかる。まず、水で洗い軽く揉みながら薄皮をむく。それから、茎をカットしひげ根を取る。
塩と水をテキトーに片手鍋に入れ沸騰させて溶かして冷ます。これに酢を混ぜる。
これだけ。

なお、レシピを見たらひげ根は取らず、食べる直前に切るのが正解のようだ。なるほど。
自分でつくることが楽しくなったのはいつからだろう。
生来、横着もの。面倒なことはきらい。しかし、おいしいものがすきだ。すると、やっぱり自分でつくろうとする。おいしいって、つくる段階から始まると思う。

昔、食べ物の味は、貴族のお抱え料理人によって子どものころから鍛えられないとダメだという説があった。
それもそうかも知れないが、いま考えると多分間違い。

子どもの味覚は、変化してゆく。むしろ自然な素材の味から学んでゆくのだと思う。

それより何より、つくる過程の面白さだ。素材の味、調味料の味、熱の加減などだんだんわかってくる。すると、よそで食べてもなんだか少し分る気がしてくる。つくってないと多分わからないのでは。絵を描いて見るのとそうでないのとの違いか。

さらに、おいしくいただくためには、カラダを使う必要がある。
しかも、少し飢餓感があるとベター。
モノに不足し、飢えてカラダを自然に戻して喰う。
熱く農作業のまね事に疲れたカラダで食べるおにぎりのうまさ。これだな。

などといいつつ、らっきょうの仕上がりを日々待っている。
うまいぞー。


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2008年07月01日

どしゃぶりの草取り

f469f21b.jpgいまが草との勝負と田んぼリーダーの石川さんの召集で集まった。

早朝、こりゃ雨で中止だなと油断してたらメーリングで小雨決行と召集だ。
下曽我について見るとどしゃぶりの雨。

しかし、田んぼに広がる家族たち。雨のなか、みんな楽しそうだ。
なるほど、ここまでくると田んぼか楽しくて仕方がない。土日ごとに誰かしら来ている。

しかし、雨はますますひどくなる。この春水田んぼはデコボコがあり、深いところは苗が埋まり、浅いところは草がでる。

ひととおり目に見える草をとり、補植して切り上げた。

多摩大学小林誠君が初参加した。どしゃぶりの雨のなか、お疲れ様。農業が好きだと言い切る。


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