2008年08月

2008年08月29日

コロリと逝く

bbbd9a6d.jpg結局、みな寿命がくる。寿命が来なくても事故や病気で死ぬ。
それが今は実感がでない。

不思議に死を感じない。これがいいのか悪いのか。
これで、病院に行くと突然、死を意識する。恐怖が襲ってくる。とらわれてもがく。

公平。亡くなった父のこと。
自分で自分の墓を立て、母にかなりな年金を残した。遺族年金でも国家公務員は兵隊の時代が加算される。なんだかよくわからんが。不公平。

死は突然訪れた。村で最も仲が良かった隣のオヤジが亡くなった。その日、父は号泣し自分もいくとつぶやいていたと言う。同級だった。

それから、一週間後、帰省した兄を見送りその夜夕飯にビールを一杯。

少し気分が悪いと洗面所に向かい倒れた。
そのまま逝った。享年84歳。
もともと血圧が高くクスリを切らしてはいけなかった。

晩年、ボケはじめて母にバカにされた。短気な人が丸くなりいつも微笑んでるようだった。


夏はやがて通り過ぎて行く。今年も、はや晩夏だ。
路上に力尽きた蝉があちこちにある。


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2008年08月28日

先輩友人について

520f64ae.jpg内藤芳麿さん。
昨日、連絡がとれた。もう会えなくなって十年以上か。

職場をやめて農業をやると田舎に行った。
それから音信不通。

それが、パルシステムの北海道ツアーで中標津空港で偶然あった職場の人にメモを託された。その彼から昨日渡されたメモで連絡が取れた。

電話した。懐かしい声、元気そうだ。だがカラダを壊したという。運転はまだできるが無理がきかないという。酪農を手伝っている。

昔、調布にいた。市役所の清掃事務所にいた。
郵便局の若手職員たち、というより全逓労組の人たちと共に生協の設立と立ち上げを支援してくれた。恩人だ。

配達する人手が足りないと手伝い、玉子の産地へも運転して行ってくれる。

地域で労組の垣根を超えて戦う反戦青年委員会のメンバー。まさに彼らが地域生協つくりを応援した。我がこととして共に汗を流してくれた。

そのなかでも内藤さんは特別だった。
親身になり夕飯によんでくれて語りあかした。地域社会と職場と生き様について。
卑怯なこと人間としてズルいこと裏切ることを何よりも嫌いだった。
許せないとなるとヤクザものとも平気で素手で渡りあった。強い。空手家。

元カミナリ族。いまでいう暴走族のはしり。走りがこうじてプロのテストドライバーになった。危険な仕事。
そこでトップスピードでエンジンが焼き付き吹っ飛ばされる。肩にこの時の傷を持つ。

いつも皮ジャンでデモに行く。粋だ。このころの調布反戦青年委員会は理論倒れのナマちょろ学生はバカにしていた。戦いはカラダだ。根性だ。


調布深大寺の蕎麦屋で一番美味しい店も教えてくれた。
食べ物にウルサい。

いつになっても冒険を忘れない。今は北海道の中標津にいるという。
別海に行こうと思うと。なるほどそうか。別海、またの名は野付だ。野付が面白くなりそうだ。


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2008年08月27日

自給率とくらしを変えること メダカによせて

be3a90e5.jpgメダカ池である。
ベランダに乱雑にある。

昔は、水槽にメダカをかっていた。ところが生来の無精者。一年もたずに死んでしまう。
そこで、こういう人工的なエサやりや水管理をやめてなお、かえるやり方はないかと考えた。

プラスチック池を容器に田んぼの土を運び敷いて、水をいれた。
ここに放置する。するとミジンコなどが土からわいてくる。
アオミドロなども浮かぶ。布袋草も入れた。土がポイントだ。それも田んぼの土だ。


これで、2年以上はもつ。何もしない。エサも与えない。

一度、真夏に出張で長期間あけた。帰ってみると水がほとんどない。やばい。
あわてて足す。しばらくするとまた元気に泳ぎだした。良かった。メダカは案外強い。ただし、化学物質には弱い。要注意。日本全国農薬でメダカがほとんど絶滅した。

さて、人も食べものもカラダ環境も人工的につくられ過ぎて軟弱になった。

例えば殺菌。食べ物についた菌を殺す。しかし、勘違いしてはいけない。これは、無菌ではない。
無菌は、滅菌処理だ。たとえ滅菌処理しても食べ物に無菌は有り得ない。

要は、病原菌汚染を予防するため念をいれて加熱しただけ。
水産物やお寿司なんて菌だらけと言ってもいい。
欧米人には、いまでこそスシバーなどと人気があるが、当初魚をナマでしかも人のナマ手で握ったものを販売していいのかと問題になったと聞いた。
不衛生で危険極まりないと。

こういう菌と言うと病原菌を考え食中毒を思い浮かべるクセ。
これがダメだな。

菌はすべてにある。空気にも水にも。いま手をしゃぶっている赤ちゃんなんぞは無数に菌だらけだ。そこここにある。逃げられない。

むしろ生命体は菌と密接不可分だ。菌と共生して生きている。

カラダもそう。夏冬には暑さと寒さと過ごそう。暑ければ更に汗をかく。熱いものをほうばる。うまいぞ。

姪に、インドで体調を崩さなかったかと聞いた。すると、おじさん何を言ってる、一旦体調をくずし現地のカラダに適応してゆくのだと笑った。
こういう若い人たちがでてきた。

世界中から金に明かして買い漁り、まだ食べれるものを捨てている。しかし、これも先が見えてきた。こういうくらし方を変えたい。できるところから。


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2008年08月26日

富山県高岡の街

86de8970.jpg高岡の街並みは古い。あちこちにある地方都市とは趣を異にする。
貧しいと優雅の中間にある。空が広い。
土蔵と漆喰の家並み。城跡公園など街中に緑を残す。
空が広い。

こうした街並みを保存育成し古くて新しい町をつくりたい。
このためには、地域が協同して例えば巣鴨商店街のように法人化し地域経営する視点があると言った。

すると、すでにそこも行き小江戸と呼ばれる川越も行ったという。研究会ももたれている。


地方都市がみな似たり寄ったりの駅と流通大手のショッピングモールに退化している。
その流れを変える。

この新たなる価値の創造。これはまさに新たなる哲学が求められる。


いにしえ人に学び豊かな人つくりの文化を復活させる。町の豊さは過去にある。そこにこそ未来が宿る。


しかし、やはり変人だと呼ばれるという。
富山県高岡市の若森質店にて。


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2008年08月25日

ヒナをどう育てるか 能登半島にて

8e054d0a.jpg日本を席巻する巨大養鶏企業。この飼育法を指導したのが伊勢さんだ。

その巨大養鶏場とは今は全く関係ないとキッパリ。

孵卵したヒナを購入し翌日から自社で育てる。
ヒナの体質つくりが重要と力説する。

開放鶏舎に一段ケージ。送風を絶やさずアンモニア臭が少ない。ハエも見当たらない。

面白いのは、この玉子から作るケーキ。
とくにバームクーヘン。ドイツでは余計なものは入れない。入れたものは認めない。だからベーキングパウダーもショートニングも使わない。

ドッシリとしたバームクーヘン。生地感のあるカステラ。
意外にもシフォンケーキは想像以上に柔らかい。膨らし粉を使用せずにどうしたらこうなるか。

アイルランドを旅して不思議に心が安らいだという。

すっかり気に入り向こうの貴族の館を輸入してお店にした。

落ちついた木目調だ。節を生かしている。テーブルもイスも。こだわりのお菓子とお料理をだす。

ここで毎月、小さなコンサートを開く。ティパーティ。

能登半島の山村に鶏舎をたて村人に委託する。五千羽程度の鶏舎がまとまってある。

競合する巨大養鶏場から様々な妨害や迫害にあう。しかし、負けない。

豊かなこだわりは、根強い支持を受ける。
セイアグリシステム。もうひとつの地方こだわり企業だ。


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2008年08月23日

パルシステムと近郊産地会議

近郊産地は野菜中心に栽培し出荷している。
千葉、茨城、埼玉、群馬など。農事組合法人が主だが農協もある。この農協とはJAつくば市谷田部だ。産直部会を組織し生産者が農協職員任せにしないで自らでてくる。

農協系は茨城県ではお米の集荷が40%を切るが、JAつくば市谷田部だけは85%をこえる。

農事組合法人はそれぞれ個性的だ。事業系にチカラをいれ企業をこえる販売を誇るところもあれば、逆に小さいが農的生き方にこだわるところもある。

こうした産地22団体が会員。規約もある。すでに夏研修だけでも10回11年になる。
いま大手量販店が直営農場だとか契約栽培だとかいっている。
しかし、農と食を対等に結ぶこの産直組織こそ大切だ。

共に学び、共に栽培計画をつくり、出荷後のクレームや感謝の声を点検する。

栽培方針、農薬削減方針、肥培管理、おいしさプロジェクトなどの取り組み。

そして公開確認会や産地交流企画。いまは青年農業者交流にチカラをいれている。

若手農業者も増えている。目指すは有機農業の拡大。生物多様性の広がりだ。

様々な問題の噴出や事件事故を一つひとつ乗り越えながら、つながり共有化しゆっくりと定着してゆく。


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2008年08月22日

パルシステム近郊産地会議と有機農業

a636eae3.jpg毎年、この時期に関東近県の野菜の産直産地が集まり研修会を開く。

今年は、有機農業と環境保全型農業で2人の講師からお話ししていただいた。

農水省生産局農業環境対策課 堀川 昌昭氏と宮崎県農政水産部営農支援課 黒木 修一氏である。

堀川氏は農水省の有機農業推進策を語る。が、まだカタチが整わない。
ただ、生産者の歯に絹着せぬ鋭い発言には頷く。30分以上は質疑応答だ。今後も、こうした場つくりを約束した。

面白いのは宮崎県の黒木さん。宮崎県でこんなにやっていたかと思うほど。
生物農薬を使った取り組み。微生物や天敵。微生物はダニなどに効くカビ菌。

葉面境界の水幕や湿度と病気の関係。コナダニやヨトウムシの生態。
こと細かく説明する。

生物農薬は、100%効くものはない。いかに組み合わせるかソフトの技術だという。

少しずつ実験し記録して成果をあげる。しかし、こう説明されてもいっぺんには覚えられない。
かなりというか相当専門的。ただし非常に理にかなっていると思う。説得力がある。専門は昆虫学。

2つの長い講演に、割に居眠りは少ない。

有機農業は、本格的な広がり大衆化を迎えている。しかし、この技術の奥深さは、会得するには長い時間がかかりそうだ。


nobu23 at 15:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 体験日記 

2008年08月21日

2014年問題と新発田市におけるパネルディスカッション

928d851e.jpg新幹線活性化同盟会というものものしい団体がある。
そして事務局が日本政策投資銀行ときている。

新幹線が群馬県の高崎で新潟と長野行きに分岐している。これが富山と金沢につながる。これは便利だ。というわけにはいかないらしい。

人の流れが変わる。そして下手をすると新潟行きの便が激減するかも知れないと心配している。

そこで地域活性化だという。

ではどんなアイデアがあるか。そこでシンポジウムが開かれた。

基調講演は、磯貝政弘氏(ツーリズムマーケティング研究所)。
日本人のこの数十年の旅行者を見ると40%も減っている。驚いた。

そして旅行の意味も変わったという。
いまや成功体験を捨て、大きな観光から小さな観光に変えるべきだという。

パネリストが面白い。高澤謙一氏は割烹を営み、新発田の城下町しばたもちもち会を率いている。雑煮の全国サミットを開催し食で町起こしだ。
雑煮はその土地の風土を現す。


日下拓氏はお菓子司酒田屋を経営。深山のしずくなど和菓子の世界。四季と和菓子。創業は1700年代。
ときあかりという小豆にこだわっている。

近永さんは胎内市でつみ草サミットを開催した。まさにそこら中の野草をつみ食べる。
縄文の趣。四季と自然が豊かでないとできない。奥が深いと語る。
パルシステムは都市側から交流の意義を話す。自然や農が人を育てると。

コーディネートは豊口協氏。長岡造形大学理事長だ。
東京から長岡にきて感動したという。
西に沈む夕日。この美しさ、そして背景から星が広がる世界。

東京都庁で見た夕日ははどす黒くまるで灼熱の溶鉱炉に落ちるようだったという。


みな異口同音に地元を愛するという。

不思議にも、この豊口先生は佐渡宿根木に分校を作ったという。話が通じる。

さらに新潟で久しぶりに知人に会うと、豊口先生と一緒に新潟の町起こしをしていた。
こういう縁もある。


nobu23 at 08:05|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 事業・起業 

2008年08月20日

ものつくりと誇り

57b916e8.jpgお肉の製造工場に魅力を感じてもらえないかも知れない。

採用担当の弱気な発言だ。確かに毎日毎日肉を切り商品づくりをする。
(株)パルミートでの話し合い。パルシテムの畜産専門会社。


山形工場ではハムつくり、千葉県習志野工場では豚と牛の精肉をつくる。

今、畜産生産者は崖っぷちに立たされている。

だが、彼らもわかっている。
日本の畜産はアメリカのトウモロコシで成り立っているといういびつな構造が。だから、エタノール原料仕向けと競合し価格急騰に喘いでいることに苛立つ。

バイオエタノールがCO2フリーだと、植物の吸収と燃焼が同じだというあからさまなウソには誰もだまされない。エタノール生産に膨大なエネルギーをかけている。

このアメリカの不誠実さ。そして、トウモロコシ価格急騰の影響、一番深刻なのは人間の食糧だ。これがつらい。


では、どうするか。2千万トンを超える国内食品廃棄物を活用することだ。畜産で活用すること。これを発酵技術で実現することだ。発酵は面白い。例えばダイオキシンも原料乳で高くても発酵したチーズでは低くなる。無毒化する。微生物のチカラ。これだな。


問題は、これを進めて最終商品としてキチンと評価されて売れること。ここがポイント。

これは売れる。消費者に明確に環境や食の問題をお伝えすることだ。
必ず理解が得られる。そして日本型の畜産の必要性。
田畑農業だけでなく畜産により飼料や堆肥などで連携する。

そして生き物を食べる意味。畜産は不可欠だ。アニマルウエルフェアと食育。

このときに、牛豚鶏をそのまま売るわけにはいかない。
だから、精肉加工、ハム・ソーセージ加工技術が大切になる。偽装防止や食肉流通のカラクリを知る意味だけでない。
おいしい肉をどうつくるかだ。

山形の所長が言った。製造工場の自信と誇りは、強い商品からできると。

亜硝酸塩不使用のハムでここまでできた。業界では他が追随できない。
ポークウイナーは爆発的に売れる。原料は地元山形の豚生産者と提携。産直会議も組織する。

今年、習志野工場に入った新人職員が楽しいと言ったと不思議がる。
毎日毎日、精肉加工で本当に楽しいのかと。
習志野工場長が微笑む。やらなけばいけない課題が山積みだと。
挽き肉ひとつでも筋を取るか、まあいいやと混ぜてしまうか、この差がでると。

コンピューターつくりや自動車つくりもいい。だが、一番必要なこと、食つくりの現場が自信と誇りを持つことだ。農と食をつなぐ。
山形県村山市にて。


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2008年08月19日

ロマンと誠実

45081a7a.jpg沖縄の物産とは何か。
それは、光と香と音だと語った宮城さん。そして、沖縄の豊さと貧しさをとらえて依存からの脱却が課題だといった。
それには沖縄の光と香と音を紹介したいと。こうして、つながりが始まった。

様々な沖縄の物産は、多くの人に支持された。とりわけ食だ。強い生命力をたたえた独特の香り。
そして意外なほどのバランスの良さ。おいしい。
長寿を生んだ島のその片鱗に触れる。

ところが、ここでも偽装があった。海ブドウ。ここにフィリピン産を混ぜていたという。沖縄のアジアへの広がりは知っていたが。直接関わってないかも知れないが沖縄の海ブドウがすべて疑われる。


情けない。残念。
素晴らしい光には影がある。それはいい。
ならばそれを、ありのままに見せて伝えること。
ウソは困る。


何も足さない。何も引かない。とは故開高健氏のコピー。

沖縄の物産とは何か。もう一度、話したい。
写真は佐渡市野浦の北野さんの稲藁と慣行栽培のそれ。
見れば分かる。茎が堅く節がハッキリしている。これで聖霊舟を造る。海を渡ってゆく。


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2008年08月18日

大きな変化の時代、過渡期と脱皮

cc624171.jpg明らかに誰の目にもおかしいと思う世の中である。

異常気象が常態化している。台風発生が日本近海だ。ゲリラ豪雨や竜巻。これほど顕著でなくても虫や植物の植生が変わりつつある。
このままではどうなってしまうのか。

実はお金も変わった。今まで金融は、商品やサービスの普及に役立ち、社会の潤滑油として機能した。
それが今は、金融テクノロジーでマネーゲームと化した。社会にお金が潤沢でも貧しさは広がってゆく。食糧は逆に交換されない。企業が大きくなっても貧しさは拡大する。
真面目に働いても食べられない世界。

富と暴力と情報の集中化。アメリカ帝国の時代。グローバル金融の時代。

これは、理不尽な世界。自然と人を破壊してゆく。


ではどうするか。
自然に学び人と自然の豊かな共生のあり方を目指すことだ。

まるで答えになってないと思うかも知れない。ところが真の問題はここにある。

20世紀産業社会は、自然との戦いだった。疫病、飢餓、貧しさ、災害など。これらを克服するのに自然を思いのままコントロールしようとしてきた。

武器は、鉄とコンクリート、そして化石燃料だ。
これを回す金融という仕組み。これが個人の直接的欲望を刺激し労働と組織を回してきた。


しかし、これからは、自然に学び自然と共生する。すべての素材、エネルギー、そして社会システムを動かす新たな方法だ。

この根本的な転換は、実は新たな革新が求められる。哲学だ。あるいは生き方だ。

カラダを使い、不便を楽しみ、時間を変える。そう生命リズムに戻ること。
死と生を見つめること。苦しみと喜びを共に感ずること。喜びばかりではない。

道端にアブラゼミ。いままさに脱皮している。


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2008年08月16日

佐渡宿根木と春駒

52a5b90c.jpg佐渡には面白い村がある。
船大工の作った村、宿根木だ。

家並みが密集していて迷路のようだ。だがここが変わっているのは、家自体が船の技術が使われていることだ。板壁が湾曲している。梁なども違うらしい。ただ、外の路地を歩くとなんでもない。

しかし、家の中に入とてみるとこれが結構贅沢に作られていた。
そして外からは見えない中庭がいい。小ぶりだが植木や飾り石がこっている。

ここの路地に地元芸能の看板があった。
大らかな田舎の芸能。歌いながら踊る。踊りながら語る。村の豊穣。


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2008年08月15日

故郷佐渡にて

67c9d973.jpgすでいない親父の兄弟は、5人だった。残った最後の一人が鶴見の坂口おじさんだ。79歳。

現役の営業マン。富士電気(株)では労組委員長だった。
定年退職して別の会社に勤めている。歩き回るから至って元気だ。
車で鶴見から佐渡に向かう。幸い高速道路はほぼすいていた。
フェリーで海を渡る。
佐渡は雨だ。
ところどころに、まるで森が息を吐いたかのように煙っている。

小佐渡の山あいを抜けて村にいく。

夜、親戚が集まり宴会だ。坂口のおじさんはテナーサックスをふく。息子の洋二さんがギターで伴奏。

田舎の宴会は大騒ぎだ。故郷にて。


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2008年08月12日

新しい生き方と村の豊さ

d72bf69e.jpg上野村のように、ほぼ林業しかない村はたくさんある。
農業と言っても、田畑の土地がない。せいぜい隣近所で食べられるくらいだ。

そんなところに住む。そんなところだからまたいい。
美しい自然と豊かな人々がいる。
しかし、お金が回らない。

問題は、こうした村に住むことをどう継続できるかだ。

これが21世紀の世界の問題だと思う。
大げさではなく。そう思う。

どうすればいいか、まだわからない。
単に、金銭の流通を仕掛ければいいとはならない。これが難しい。パラドックス。

蒸し暑い峠を越えて、長い果てしもないような長いトンネル。これを抜けたら上野村だった。

ひんやりと涼しい。神流川。
かんながわと呼ぶ関東一清らかな川。この清流に寄り添うように村があった。

村の祠には、古木と歌舞伎舞台があった。
思わず舞う。舞いながら思いをはせる。
悠久のいにしえ人たちの営みと祭りを。


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2008年08月11日

第一回新たな多数派形成をめざす上野村シンポジウム と内山節先生

32ad6dee.jpg上野村だ。どこにあるかというと群馬県の西南部、長野県と埼玉県に接している。小さな村。

ウネウネと山道をたどり奥まった谷合にある。急峻な山々がまるで屏風のように迫り来る。田んぼは無い。山坂に小さな畑がある。

有名になったのは、日航機の墜落した御巣鷹山くらいか。

ここに住む哲学者内山節先生の呼びかけによるシンポジウムだ。2日間。

これがまた、34名のパネリストが参列した。数もすごいがその仕事も多種多様。
日銀幹部に元日銀マン、神主、農園観光、新日鉄、王子製紙、農水省、経済産業省、農民、ワイン醸造、コンサルタント、東大教授など書ききれない。

ところが、皆さん異口同音に語ることがすごい。
要は、今の社会は行き詰まった、新たなる社会を展望して動きだそうということ。

この新たなる社会のありようを議論する。
スピーチは紙にキーワードを書き、それをかざしてワンコメントする。簡潔に2分くらい。
これでかなり多様な言葉がうまく紡ぎ出される。

資本主義の行き詰まり、農、食育、村、多様性、共存、協同、コモンズ、身体性、愛、慈悲心、セカンドステンスなどどこかで聞いたフレーズだ。

そう、社会の大転換の時代は目に見えてきた。ここで新たな仕組みが求められている。
それは、一人ひとりのチャレンジから始まる。個と協同、つながりと自分だ。村は閉じていない。世界史的村としてある。

上野村中学校、暑さ厳しい体育館。雷鳴、大雨、この雨音のなか。
そうして夕方、一転晴れて蝉時雨。


nobu23 at 06:59|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 事業・起業 

2008年08月09日

日記と公開することについて

f0e88c80.jpgブログは公開してみんなに読んでもらいたいから書いているのでしょと言われた。

そうなんだが、これがまた複雑な思いだ。
自分について、あるいは自分が体験したことや考えていることを書く。
だから、読者はまず自分である。

しかし、このもうひとりの自分は、いまの自分とはやや違う。
過去、現在と見直す自分。動的に変化してゆく。自分は自分ではない。なくなってゆく。

そして、それはすでに社会的な存在である。単なる個人でもない。
誰でもそうだと思う。関係が断絶された個人とは違う。人との関係のなかにある。そしてそれは変化してゆく。この一瞬。


だから、ブログを読むときに面白くないと困る。単なる感情の吐露ではいかんと考えている。グチや不平不満は論外。

これは、もちろん自分勝手な自分のブログの方針である。当たり前だが。

他者の批判もアンフェアだと思う。コミュニケーションの場なら意見交換で考えていることを表現しあえる。
ブログはある意味自分勝手な媒体だ。
だから、無意識に他人を傷つけないような配慮が必要だと思う。


また真夏がきた。蝉がかしましい。
あちこちアブラゼミが転がっている。全力で大騒ぎして、コロリと倒れる。
なんて男らしいヤツだろう。死を無意識に受け入れる。


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2008年08月08日

情報格差とデザインについて

9cf28751.jpgさて、いろんなことを学習し体験してくると、それをしていない人たちと情報格差が生まれる。
これが危険だ。

自分が知っていることを他人が知らないこと。こう書くと当たり前じゃあないかと思われる。
確かにそうだ。ところがこういう場合、意外に当の本人はこれに気づいていない。

自分が知った高度情報と体験。これをみんなと共有すること。なんだが何かしら知らない人に対して優越感がうまれる。何かわかった気になる。知らない人たちがアホに見える。得意になる。愉快だと。
これが問題なのだ。これが難しい。

例えば、生協だ。産直だ。有機農業だ。と言って誰がその中身を正確に知っているだろうか。
当の本人さえ、ロクに知らない。

ところが、昨日、今日、加入した人たちと実は同じ条件だ。誰でも同じ注文用紙を使う。同じ商品をいただく。

このことのすごさと、このことの問題。

自然も人間も同じ。
だが、この情報格差は実は現れる。問題となる。

どこに。誰が。

カタチだ。目に見える。カタチ。カタチに現れる。
これが、デザインだ。
漫画も動画も映画もいいものはシロウトに受ける。玄人ではない。
パッと見ていいものは誰でもわかる。
デザインのチカラ。自然は常にデザインしている。

アタマでっかちになり、偉そうな能書きを、つい垂れそうになる。
ところが、本当にわかっていて本当に伝えたいなら、やはり考える。思考するのだ。工夫する。思案する。

これを伝えるチカラ。これが情報を圧縮してデザインすること。

自然はスパイラル。情報の高度化は実はクルクル同じところを回って見える。
しかし、立体化してみると進化しているのだ。
これに時間軸を加える。加えたと想像してみる。

ね。すごいでしょ。誰にもわかるように美しいこと。デザインは無言で、ただ美しい。


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2008年08月07日

つながることとメタ自分

4ec0523b.jpg人とのつながりは不思議だ。

どうすれば世の中の問題が解決できるかと考え続けている。
すると、不思議に解決の糸口になる人たちが現れる。
向こうから話しがくるようになる。

日本の農村地域の活性化こそ21世紀の問題解決のモデルだと考えている。
アメリカ型産業社会、金銭経済、科学万能、暴力支配、単一巨大組織、情報支配、人の支配。

これに対して、自然共生。生命価値、ネットワーク組織、創造的人間関係。自立と協同。宇宙論、世界史的個人、愛と慈悲。
これらは20世紀では弱く負け続けてきた。あるいは踏みにじられてきた。

てなことを考えていると連絡がくる。
例えば、佐渡だ。まさか実家のある村で、農をめぐってこんなにつながるとは思わなかった。
佐渡だけではもちろんない。いくつかの村からも声がかかる。


例えば、BM技術だ。始まりは内水護先生の発見と展開だとは知っていた。
しかし、その内水先生はすでになく、最後は精神に支障をきたしたと聞いていた。

この間、BM技術に関わり、やはり内水先生の世界を知りたいと考え始めた。
すると、生前の内水先生を良く知る人が現れた。

澤登信子さんだ。ソーシャル・マーケティング・プロデューサー。
地域コミュニティーの問題解決を自発的に図るセカンドリーグのアドバイサーだ。

女性こそ社会変革の主体だとラジカルだ。
この人が内水先生やBM技術の誕生に関わっていた。
更に常総農民運動と耳の会。茨城大学の故岩田進午先生とも。


偶然という必然。
すごいことだ。
自然は面白い。しかけてくる。

だが、調子に乗るのはまだ早い。
自分存在のあやうさ。自分感情に振り回される愚かな自分がいる。
これを突き放して外側から見てみる。メタ自分によって。
自分のなかの宇宙と対面する。しようとする。したつもりを大事にする。

世界に広がっていくことは、内面深く入ってゆくこと。


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2008年08月06日

田んぼ復元とビオトープ

65969b29.jpg耕作放棄地を、木を切り草を刈り畦を整え復活させる。そして水をはる。
これだけで、ビオトープの完成だ。

だいたい、田んぼの上流部には必ず湧き水がある。
昔の人たちは、いたるところに湧き水を見つけては田んぼを作った。
少しの谷合でも段々田んぼが作られた。
お米は生きる糧、宝だったのだ。

しかし、こんな田んぼは機械が入らない。手間ひまがかかる。
家族労働の人手が減り高齢者ばかりになるとやむを得ず放棄することになる。仕方ない。

だが、ここを再び復元する。張った水は微生物を繁茂させる。ゲンゴロウなどの小動物も集める。さまざまな生命のオアシスとなる。
ところが意外に雑草は少ない。そして深浅で草の種類が違う。
これを見ると田んぼの抑草方法のヒントがある。

NPO法人トキの島の事務局長の中島君。佐渡市片野尾村に住み込み、地域活性化とトキの野生化に取り組んでいる。


nobu23 at 06:24|PermalinkComments(4)TrackBack(0)  

2008年08月04日

限界集落 有機農業 地域活性

ed8aa200.jpg佐渡には200余りの集落がある。村だ。
小さな面積にへばりついて家並みがあり、小川の両袖に段々田んぼが積み上がってある。

面前は海。早朝からイカやアジなどを自家用に釣る。点々と釣り舟が浮かぶ。

山と海。美しい村むら。それは景観としても美しい。

しかし、いまいくつかの村は廃村の危機にある。
20数戸で三軒しか、それもお年寄りしかいないところもある。こうした村が拡大しつつある。

だが、野浦は意外に若い人たちが帰りだしている。みな好きだという。この村が。

問題は、村仕事だけでは食べられない。子どもたちの教育や病院などのお金が大変だ。
だから、両津の町で働き、通勤し村に住んでいる。
こうした働き口が無いとやっていけない。

そんなに沢山のお金が欲しいのではない。
カツカツにあればこと足りる。だが、少しの田んぼと畑だけだとままならない。ほぼ自給自足はできるのだが。
団塊世代が動きだす。都市と農村を結びつける。
日本全国の小さな村。美しい里地、里山、里海を守る。
これは、住民だけの問題ではない。
大げさではなく、まさに世界の問題となっている。都市型産業社会の破綻を眼前にして。


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2008年08月03日

佐渡 片野尾村と野浦村 有機農業と販売の学習会

97d89688.jpg有機農業に挑戦し村全体を特別栽培にする。一部は有機農業でする。
佐渡市片野尾の(株)とき舞の小田誠社長と金子さんの呼びかけで集まった。

両方の村から30名ほどだ。講師はパルシステムから(株)GPS高橋宏通常務だ。

みんな意外なほど熱心に聞く。あっという間に2時間半が立った。
野浦からは、臼杵春三さんはじめ有機栽培のそうそうたる面々が集まった。

田んぼ視察では、みな説明に熱がこもる。
山岸修さん。MOA自然農法で20年の実績。
田車があった。草取りで手押し田車を使う。これは、本当に疲れるやつだと言うと、私たちは田んぼが運動場だと言う。
カラダを使うから、腰痛が治ったと笑うのだ。土の柔らかい感触、本当に楽しいと。

野浦全部が5割減農薬減化学肥料だ。しかも村全員が21世紀明日の野浦委員会に参加する。

耕作放棄地を起こしビオトープとした。
どじょうも増えてホタルが復活した。

農で村起こしをすると鼻息荒い。
いまは、トキの放鳥を待つ。必ず、この有機田んぼとビオトープのそばに巣をつくるだろう。待ち遠しい。


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2008年08月02日

ルーマニアと百姓 大松秀雄さん

59220bb1.jpg成田に帰り、田んぼの稲の青さを見たら、これはダメだ。滅びると思った。
と大松秀雄さんは語る。

大変だ。日本は滅びるといい、緊急に集まれと中川芳美さんから連絡があった。

とにかく、大松さんの話を聞こうと集まる。20名ほど。
場所は銀座吉水、テレビも置かない有機栽培料理などこだわりの宿。

日本はどれくらい医療費、使っているか分かるか。
どれくらい農薬や化学肥料を使っているかご存知か。とたたみかける。

40兆円、30万トン、500万トンだと。
ルーマニアは、ドイツにいた医師によるとアトピーやアレルギーが極端に低い。
ドイツは4割もいるが数パーセントだと。

次々に写真を見せる。美しい農村風景。
そして庭先の鶏たち。コロコロと太っている。

野菜が抜群に美味しい。チーズは羊や山羊のだ。
パンは石釜で焼く。

農業は自然を生かし自然と共にある。
家族は多く子どもは5、6人が当たり前。
豊かで幸せだという。

中川さんは突然、あなた達、虚業が多いわね。やめなさい。と断固としていう。
コンサルタントとか自己紹介されたあとだ。
あっけらかんと、大松さんと二人して農業か食べ物に関わりなさいという。

世界はいまおかしくなっていくが百姓がしっかりしていればどこでも大丈夫だ。日本も自給できる、という。
国産でない穀物に頼ることをやめ、畜産を減らす。簡単だと。

子どもたちに変な匂いの変なお菓子を無理やり食べさせるな。
かわいそうだと。

だから、大地とお日様の恵みで生きようと呼びかける。
すごいね。本当に美味しいものは、皆を元気にする。
日本の稲の青さに輝きが無い。インチキだと。有機農業なんて簡単だ。誰でもできる。みんなでやろうと熱がこもった。


nobu23 at 09:36|PermalinkComments(1)TrackBack(0)