2008年10月

2008年10月31日

山形県高畑町と果樹園

bfb5d4a7.jpg横山祐一君 リンゴと梨とさくらんぼを作っている。米沢郷牧場の仲間だ。畑の隅に小屋をたてた。ここで堆肥をつくっている。ボカシ堆肥だ。セメントの打ちっぱなしに毛布をかけて手塩にかける。
この小屋をつくるのに、親の反対を押しきり早朝リンゴの木を切った。そこに立てた。ものすごく叱られたという。

鶏卵生産者の黒富士農場の向山さんがこれを見て注意した。どれだけコストががかったか。こんなもったいないつくり方でと。確かに、これを果樹園に撒くのかと思う。贅沢だな。しかし、このおかげでさくらんぼは糖度が27度のものができたという。スゴい。

高畑町の山は、パッチワークのように斜面に葡萄棚が並ぶ。よく見るとところどころに寂れた圃場がある。高齢化と担い手不足の波が襲っているのだ。寂しい。

伊藤幸蔵君がいう。田んぼだけでなく、果樹もあるから若手が残る。果樹は重要なんです。それから農家一戸づつが自分で手間ひまかけて堆肥つくりをすると、成果との関係がわかってくる。大変だけど研究熱心がいいものをつくる。

畜産と水田と畑と果樹園がある。若い生産者が80数名もいる。今は、再建途上だが農のビジョンと志は高い。楽しみだ。


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2008年10月30日

飼料米の実験 米沢郷牧場

d2a74f54.jpg伊藤幸蔵君 35歳 代表だ。鶏の飼育に飼料米実験を行っている。小さな古い作業小屋を借りて鶏舎をつくり4つに区切り飼う。

坪当たり羽数は43羽ほど。\限給与▲肇Ε皀蹈灰靴鮓浤筌ズ米に替えトウモロコシを全部モミ破砕にぅ肇Ε皀蹈灰靴鯀管凜皀澆里泙沺△裡瓦弔澄
トウモロコシは与える飼料の七割。これが問題の輸入品。これを自給飼料に替えたい。

雛は初生からの導入。出荷は約55日。
,論里里笋衒で要はエサを減らし効率を上げる。普通、飼料要求率が1.9のところ1.7だ。あまりうまくいかない。鶏もストレスで荒れる。まして伊藤君たちの成績は2.0以上だ。

△蓮∪妻胴場などからでたもの。自前の工場もあるので使える。これが一番成績が良かった。問題はない。

もいい。い魯灰好箸楼造い増体が遅い。だから成績は悪い。

お米を食べさせると、鶏の足は白くなる。トウモロコシの黄色とハッキリ違う。肉の色は赤みがかり締まってくるそうだ。脂肪の色がトウモロコシの黄味がかった色と違い透明なため肉色がでるという。

この実験はまだ出荷まで残しているが、こと鶏に関しては非常にいいと話していた。あとは、安定してかつ補助金を減らしてもやっていける仕組みつくり。
若手80数名でつくる米作集団の赤とんぼは、有機栽培が中心のため価格も良く米はでてこない。

地元の農協にパルシステムから働きかけて取り組めないかと相談だ。面白い。まさに耕畜連携だ。

自給率へのチャレンジを続ける。


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2008年10月29日

自給率について考える

8d47f2b1.jpg自給率とは、国内で消費されているものが、どれだけ国内生産されているものか、その比率をいう。いま一度基本から確かめる。

自給率=国内生産/国内消費×100

例えば、飼料を原料は海外から輸入しているものでも、その食品残サを飼料とする。この場合は、直接の輸入飼料に代替することで輸入量自体は減る。したがって自給率があがる。

しかし、そもそも自給率に何の意味があるかという考え方もある。地球が狭くグローバル社会だ。あるところから無いところに移動すればいい。事実、日本はそうしてきた。だから多様な国籍豊かな食べ物や生活用品が安く手に入ったではないか、という。

この場合、世界の人たちの食べ物がどうなっているかが問題だ。本当に有るところの余剰が無いところに行き渡っているか。
お金による世界貿易は破綻の縁にある。WTOも国際通貨体制も機能していない。富める国にすべてが集中し貧しさは拡大し戦争がやまない。8億5千万人が飢餓線から下。そうして、この世界体制は崩壊のガケを転落しつつある。


経済学とは、人びとの幸せと社会のより良い姿を求めて科学するはずだった。ところがいまや破綻した。現状を追認しているばかり。あるいは金銭的価値のみを計算している。このマネーが崩壊しているというのに。


だから基本だ。自給率は大切だ。これを指標とする。
自らの資源でなるべく生きる。皆で分かち合う。自給率が下がったということを重く受け止める。

日本は未来の先駆けだ。資源の少ない国。有限な資源、枯渇する自然のなかで大勢の人びとがどう生きるか。
いままでの価値観を変えること。豊さの指標を変えること。
自然と共生する価値観。カラダを変えよう。


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2008年10月28日

猿ヶ島の河口 青空 秋のカマキリ

1d92d4bd.jpg外海は荒れてるからと、今日は舟がでない。それでも、三陸海岸に向かう。ヒラメ釣りから変更してもハゼ釣りをするのだ。

朝から三時間走る。海にでる。三陸海岸のうねうねと続くリアス式海岸を望んで、走りしまいに宮古にでた。
なかなかの町。かなり大きい。でも、通り過ぎてゆく。

そうして結局、着いたのは川の河口。なんでもない川筋の入江。
引きこんだ支流に真水が逆巻く。時折塩水も上がってくる。

そこで、ここでハゼ釣りだ。さっき買ったイソメをつけて投げる。
ビクビクと当たりがあったからといって合わせても空振り。ほおっておいて、やっと小粒のハゼが引っかかってくる。

晩秋の岩手。寒いと構えてきたのに暖かい。日が差してくるとTシャツで充分だ。

川の土手にあがる。堤防の上。見るとガマキリが歩いてた。堂々と風を感じながら。偉大な彼は、まだ遠い冬を待っている。


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2008年10月27日

里山の秋 紅葉と豊さ

4d07f7b0.jpg岩手県盛岡市玉山区薮川である。
旧玉山村である。盛岡に併合されて玉山区にされている。


宮澤賢治が日本でいちばん美しいと呼んだ山里だ。この美しさ。
朝と昼と夕方で違う。太陽の光で変わる。全体に唐松が多い。唐松はもちろん紅葉する。いまは薄い黄緑色。白樺も多い。スッと立った白い幹が山に規律をつけている。あたまには黄色く色づいた葉。真っ赤に萌える漆の木。本当に赤い。濃い。

山並みは、全体が赤を基調に黄色をかぶせる。すると濃い緑や黄緑色が映えてくる。湖水は落ち着いた深いブルー。


日本の農を語るときに気をつけること。お金の価値ですべてを図る考えかた。この貧しさ。
だから、補助金だけ動かせば変わるかのような思考法。これが問題だ。

むしろ生きることの危機は都市にある。豊かに生きたいと願っても自然のなかに住めない。美しい自然とともに生きる豊さをどうしたらみんなができるか。
これが農と都市のあり方の基本テーマだと思う。自然に学び自然を慈しみ生命のなかで生きること。お金の人間関係を超える人の関係を普通にすること。


いま、薮川に盛岡の町から若い人たちが通い始めた。先ずは蕎麦栽培から始めた。リーダーは渡辺里沙さんだ。十数人が通う。

受け入れて育てるのはイーハト-ヴ農場上野さん。都市が学ぶ。村に学ぶ。
なぜ森は、木々たちは、散るまえにこんなにも色づき輝くのだろう。
美しさに感動し生命の不思議に包まれる。


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2008年10月24日

雨 切り株 体調

fd8448d5.jpg雨だ。夕べから朝まで雨が降っている。
雨になるとジョギングがしにくい。走れない。カラダが重い。

道端に切り株。
夏、見事に咲いていた芙蓉の花。アスファルトの継ぎ目にしっかりと根をはる。軟体動物のように。

路面が濡れる。どこからか這い出したミミズが這いずる。
しとしとと濡らす雨にいる。

うつむき加減に歩きながら、ススキの濡れた穂を見ている。
まだ夏の遠い余韻を残して冬が忍びよってきている。草花の不思議。植物の不思議。


nobu23 at 07:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2008年10月23日

「息の発見」五木寛之 玄侑宗久 対談 を読む

c7492f9c.jpgすごい対談。
五木寛之氏。人間の生命活動を考えるとき、いちばん基礎になるものは、食事よりも何よりも、私は、息、呼吸だと思っているんです。

玄侑宗久氏。念仏の息づかいはそのまま呼吸法になる。密教では、心の奥底に輝く息があると考える。自分が満月。丹田からはじまって、背中にまわして、後頭部から額におさめる。そこから鼻をつたって、喉をつたって、胸をとおって、また丹田にもどる。

循環生命論。

息をするときに、意識を持っていったところに、気血は運ばれる。
どの呼吸法が間違っていて、どれが正しいというものでもない。
コレステロールも、そのときの状況で、悪にもなれば善にもなる。
ブッダの呼吸法「アーナ・アパーナ・サティ・スートラ」
苦行を否定するブッダの苦行。苦行は、競争心と軽蔑心が芽ばえて、どうしてもこころが汚くなる。

その矛盾を矛盾のまま置いておいて、そのうえで、「息に気づきなさい、呼吸を大切にしなさい」と言っている。「息を愛しなさい」
禅は日本の食文化に大きな影響を与えている。

呼吸を映像に置き換える。それによって脳はことばを扱えなくなる。

いくつもの啓示。発見。刺激。年老いる豊さ。


nobu23 at 08:19|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 読書 | 生命・自然・宇宙

2008年10月22日

黒米と赤米 籾スリについて

2fd44300.jpg小田原の田んぼで黒米と赤米を作っている。うるち米のキヌヒカリの一割程度。

黒米は朝紫という品種。赤米はわからない。赤くてきれいな穂をつけた。禾が長い。多分、飾り米の一種だと思う。最初は神丹穂かと思ったが違うようだ。
この2つは、長粒種のため普通の籾スリ機械だと折れてしまう。困っていた。
地元の小酒部さんが使い古した古いタイプの籾スリ機を捨てると聞き譲り受けた。これで昨年はうまくいった。
ところが、今年はなんどやってもスリあがりがでてこない。パラパラと溜まる程度。おかしい。

小酒部さんいわく、乾燥が足りない。あるいは、籾自体が実が入らず不稔。地元ではシラスと呼ぶらしい、の両方が考えられる。
秦野市でNPOに三年前に就農した伊藤君が黒米を軽トラックに積んできた。彼らも困って聞きつけてきた。試しに彼らの黒米を入れたら見事にスリあがる。やはり、ウチらのは出来が良くないのだ。どうやら機械のセイじゃない。うーん、くやしい。

しかし、諦めきれずにいったん自宅に持ち帰って、乾燥させてみることにした。

原因をあれやこれや考える。多分、今年の田んぼは肥料不足だ。それに種籾が昨年の自家採取したもの。これが劣化したのか。

田んぼを始めてもう七年になる。その前の茨城県北浦での体験を入れたら11年だ。しかし、これだ。体験からだとやはり身が入らないか。
それでも、仲間たちは次第に、それらしくなってきた。半農半業、週末農業の面白さ。


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2008年10月20日

穀物価格高騰に対応した小麦・小麦粉関連産業の対応 (株)食品産業新聞社 加藤光司部長

b92f5920.jpg東京大学農学部で開催されたフードシステム学会の研究会。
その報告者加藤部長だ。

日本の小麦関連の食品企業はアメリカなどの数社寡占と異なり98%が中小零細です。

みなさま、麦の販売制度がどうなってるかご存知ですか。誰も正確に答えられないですねと講演を始めた。

実は、すべて政府管掌だ。2007年4月「新たな麦制度」に、といっても価格改定方式が変わっただけ。いままでは米と同じく国際相場関係なく年一律。これを、過去実績で相場連動性にかえた。この時期がまた誰かが図ったように価格暴騰の時だった。

小麦関連産業の売上は全体で約5,000億円、経常利益が200億円、4%だった。これがこの半年で原料値上が400億円。燃料や包材費値上分を入れずにだ。だから価格転嫁できなければ産業ごと潰れる。ところが、この金融危機でスーパーなどが値上げを認めない。

新聞の請求書が住所不在で戻ってくる。破産手続きならこうはならない。自主廃業、夜逃げ同然。

値上げを認めないので、窮余の策。
内容量を減らす。小麦の質を落とす。いまは、粉改良材が良くできていて味は変わらないという。危ない。

海外からの輸入の高騰した分を支払うからといっても認められない。海外輸入は認められていない。

食品企業の追い込まれた現実の一端がかいま見える。やり場の無い状況だ。麦という主食の状況には、背が寒くなる光景が広がっている。


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飼料価格高騰と国内畜産の対応方向 飼料米の可能性 信岡 誠治東京農大准教授

6023f94d.jpg飼料価格はすでに1.5倍に跳ね上がった。畜産農家は多くが破産しさらに危機が増大している。すでに飼料安定化の補給金は底を尽き7月からは、借金が積み重ねられている。さらに1月から値上げが予定されている。
親が自分の家業に息子の学生を継がせない。と絶句し感極まり上をむいた。

いま自分が泣いていてもしょうがない。

東京農大では牛も豚も鶏も飼っている。田んぼもある。作っている。飼料米の種はほとんどうちから出している。いま全国で飼料米は1900haだ。本気でやれば輸入トウモロコシは100%代替可能だ。

飼料米は家禽はそのまま与える。豚は30%まで籾で破砕して、乳牛は25%まで可能だ。飼料米は、反収1トン以上とれる。実績はある。藁も売る。神奈川県では40円/kgだ。水田の農家収入が反収511kgで平均12万円。労働時間が29時間という。だから反収1トン以上でいける。

方法
‖紳枠(糞発酵、3トン/反)
湛水深水(水管理無し)
N毛乾燥(15%以下)ダメなら乳酸発酵(ソフトグレインサイレージ)
つ焦鼎、ひこばえ
デ戚一回除草のみ
Φヽ償却削減

目標
減反田の90万haで1,125万トン。これで輸入トウモロコシの75%を代替。

最初は、補助金で次第に無しでやれるようにする。玄米の色を変える。偽装できない。
いまアメリカの輸入トウモロコシで5000億円払っている。これを農家にもってくる。

問題は、先行しているなかでも補助金によるモラルハザードが現れ始めている。補助金だ。作ればいいと雑草だらけで反収500kg切る。これではダメだ。その補助金も、実は使いにくく、9割が返還だ。

畜産生産者と水田生産者と飼料メーカーと消費者による協同と全国ネットワークが必要だ。やればできるぞ。


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2008年10月19日

「穀物に祖国なし、穀物メジャーに国籍なし」 茅野 信行國學院大学教授

2ec75232.jpg大学教授といっても実は国際トレーダーです。アメリカの穀物メジャーにいました。最近、NHKで取材を受けアルジャジーラで英語で話しました。中東のファンドへ、メッセージを送ったつもりです。といきなり話された。

穀物メジャーとは何か。
米国から世界中に合理的な価格で大量に、しかも迅速に送り届ける能力を競いあってる流通業者。ダニエル・アムスタッツ

垂直的に、水平的に広がっている装置産業。スチュワート・ベアード

自分たちの利益が非イデオロギー的、非国家主義的世界ーー規則に縛られず、自由に取引ができる世界ーーにあることを心得ている。この無国籍性こそ穀物メジャーの特徴である。ダン・モーガン

集荷のネットワークと販売のネットワークを情報で結び、両者を同時に平行して能率的に稼働させている流通業者である。茅野 信行
穀物メジャーは価格変動リスクを負わない。負っているのは、農家と加工業者である。

アメリカのエタノール政策。
2005年エネルギー政策でエタノールの使用義務を設定。この量は毎年引き上げられ必要なトウモロコシは豊作不作に関わらず必ず消費される。

推進施策がうまい。ガソリンとエタノールを混和する業者に税を免除。あらかじめ混和した燃料E10として販売する。ほかに80%もあり国内販売はこの2つだけ。
さらに、エタノール製造者に補助金支給。また、ブラジルからの輸入エタノールに関税を課す。
こうして需要に供給が追いつかない。

エタノール工場の45%は農家出資。これでトウモロコシ高騰で設けエタノールで設ける。盆と正月が一緒にきたようだ。

しかし、エタノールは石油に対する価格競争力がまったくない。補助金がないとダメだ。そして、生産が不安定。大きな弱点を抱えている。
アメリカの農家の行動原理は「利益最大化」にある。

世界の穀物増産はできるハズである。資源枯渇、争奪なんてない。方法は、作付面積拡大、GMO作物、密植だ。BRICSの成長も3つは輸出国だ。間違いだ。

穀物メジャーはアメリカに本拠地を置くが無国籍である。政府規制は取引の邪魔になる。不足すれば、アメリカ以外の国から調達することを躊躇しない。

自分は体験している。だから、良く知っている。

先日、アメリカ穀物メジャー幹部と話した。ここでの話。金融危機は、まだ第一幕だと言われた。これから第二幕の大津波がくる。今度は、耐えられるか分からない。
新しい指導者たちが変革を起こすか先は分からないと言ったという。

日本フードシステム学会の関東支部研究会にて。


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2008年10月18日

カルビーのこれまでとこれから 長沼孝義専務

6d0111be.jpgカルビーはただのおっさんが起こした会社です。
戦後の日本でカルシウムとビタミンBが足りなくなると考えた創業者がつけた名前がカルビーだ。カル+ビー。

広島県の大田川でいくらでも取れたエビで、せんべいを作ろうとした。ところが米の配給がない。そこで小麦の胚芽を使った。最初のヒットはかっぱえびせん。

中途採用で最初に経理の伝票書きから始まったという。社会人なら会計が分からないとダメだと言われた。

何でもやった。ひと昔前のゼネラリストだ。唯一誇れるのは、芋と話せること。芋は、4作輪作で作る。芋→小麦→ビート→豆と土の下と上を組み合わせる。芋は水が問題。いかに抜くか。

ジャガイモは芽がでる。スライドを映しながら1mもの芽を見せる。アメリカ人は理解できないという。発芽抑止剤を使うからだ。なぜ使わないと首を傾げるという。
温度12℃と湿度と空気管理。それでも芽が出る。これは手作業で取る。少しでも残ればクレームだ。

そうそう輸入禁止はこの芋と蒟蒻だけだ。政治のチカラ。北海道と群馬県。だから国の独占管理。これに触れるとヒドい目にあう。
植物防疫法違反。これはスゴい。種芋の栽培を農水省が恣意的に判断して引っ掛ける。

販売抑制するという。全国の契約農家の今年の栽培状況で販売計画をたて、以上でも以下でもないようにする。大手量販店の堕落を嘆く。バックリベートをたかり様々な理由をつけては要求する。
価格を無理やり下げて販促費を欲しがる。

うちは芋屋だと誇らしい。今はフォローだという。もし、食料難がきたら芋を放出してもいい。

信念。
良樹細根(根を張ろう)冷暖自知(三現主義、自分で現場で知る。一般論で考えない。すべて個別で)
不易流行
朝は夜より賢い。

パラダイム転換。
アメリカ文化→日本文化、大量生産→少量多品種、組織小売→顧客接点、大量販売→ロングテール。

スーパー、コンビニのビジネスモデルを超えたい。

熱く語る。
美しいジャガイモの花。啄木の詩。
いつ辞めてもいい。本気だと語った。全力で戦う。
こういうサムライが企業を支える。

キーパーソン戦略会議にて。主催者水口健次先生は治療で不在。
だが、弟子たちは熱く燃える。


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2008年10月16日

日本に畜産はいるのか フードマイレージ研究

f8497513.jpgあれだけ海外から飼料輸入するくらいなら、いっそ、製品を輸入した方がいい。その方がCO2削減効果もある。

と言われたらどうしょうか。フードマイレージ研究である。大地を守る会、生活クラブ、グリーンコープとパルシステムで国産農産物などの表示を研究している。

世の中がCO2を基準に低炭素社会を目指すという、このときに農と食を真ん中に考える。有限な環境や資源を使い捨てする社会システムではもういけない。

このとき、エネルギーを基本にしてCO2削減を見える化する。環境保全のひとつのやり方だ。
しかし、CO2だけではダメだ。くらし方や社会システムの変革を伴うこと。これが大切だ。

これは農に学ぶ。自然との持続可能なあり方を深めてゆくこと。だから、日本の農を守ることを環境保全で柱に立てる。

科学技術の進歩で問題解決するやり方ではない。くらしの価値観自体を変える必要があると思える。

エネルギーもそう。原発ではない。自然システムから学ぶ。無理のない効率的エネルギー使用だ。

日本の畜産はいま曲がり角にいる。
生き物を食べることがこれ以上海外依存にならないこと。アニマルウエルフェア(動物福祉)の観点。ライブストック。さらに耕種農家との循環システムの構築。などなどたくさんの価値を抑えておきたい。

パルシステム新農業委員会にて、菜の花エッグ代表の梅原正一氏は熱く語る。


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2008年10月15日

食品残さと自給率

e48f4cf7.jpg食料残さの活用。エコフィードというが、その基本からの学習会があった。パルシステム新農業委員会主催。

日本の自給率が低い。これは、絶対条件の人口と農地面積だけではあきらめきれない。

確かに、どうやったって耕作地が480万haでは、せいぜい7千万人が限度だという。詳しい検討はしてないが。

では、自給率は上げられないか。無理か。

実は、自給率の計算ベースに問題の解決の糸口がある。
問題は、畜産のエサだ。ほとんどが輸入。
これが、自給率を下げている。例えば、鶏卵。卵自体は96%の自給率、しかしエサは逆に98%が輸入だという。

もうひとつ、畜産に頼る食生活だ。肉食中心だ。本来、自給が高い食、つまりお米中心の食生活ならいける。これなら自給率を変えることができる。

講師は、阿部亮先生だ。日大で畜産飼料研究を積み重ねている専門家。

以前は、つくば市で家畜の研究所にいた。そのころ、いまの畜産体系を育てあげた。
いま、それを見直している。
日本型の畜産はどうあるべきか。
輸入に頼らないエサはないか。

すると、膨大な資源が見えてきた。未利用資源。
捨てられている食べ物。そこには「ステキな」エサがある。

これを活用したい。しなければいけない。

さて、ここからだ。
イギリスのBSEは食利用のリサイクルループで発生した。
危険はないか。

だから、研究する。挑戦する。粗暴な論理だけでは進めない。

食のリスク。
この危害をできる限りあげてひとつづつ「地道に」解決してゆく。
’処理と乾燥発酵J別とトレーサビリティい海旅堋管理など。試行を積み重ねている。

考えてみると、新鮮な食品を使い捨てすることが一番おいしく安全だとも思える。

食べ捨て。
ポンペイの貴族の暮らし。
食のリサイクルなんて考えただけでイヤと言われる。

だが、地球は大きなリサイクルシステム。自然は食のリサイクル。生き物たちは、すべてを「もったない」と言わんばかりに食べつくす。

生き物を活用する食の英知。ライブストック。
さまざまな意見を積み重ねること。農と食のパラダイムの大転換だ。


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2008年10月13日

小田原下曽我の稲刈り その2

00e30e48.jpg

先週、黒米の朝紫と赤米と西大友の一番小さな田んぼを刈り取った。竹を組みハザ掛けしておいた。

今週は、残った四枚の田んぼをコンバインを使って刈り取る。
さすがにデカい機械は、地元の鳥居孝夫校長とその息子の千秋さんの出番だ。

自主田んぼのグループメンバーは、コンバインが脱穀した稲藁を立てて縛っておく。
こうすると稲藁は乾燥し使いやすい。

ハザ掛けのヤツは、ハーベスタで脱穀する。これは小酒部さんが貸してくれた。
次々に乾燥した稲を取り脱穀する。

成果は、キヌヒカリ16俵に黒米と赤米が足して1俵か。参加者は13家族。ようやく自給自足への一歩かな。

朝9時、田んぼに三々五々集合し作業に取りかかる。
昼休みを30分取った以外はみんな夢中で作業する。
普段使わないカラダの使い方。田んぼのスミの機械が入らないところは手刈りする。
結構、腰にくる。

一段落したのは午後4時だ。さすがに、夕方は疲れた。

夜、夕飯もそこそこに眠りこけた。さて、カラダの節々に痛みがくるか。これが、また楽しみでもある。

コンバインに踏まれたが、窪みに助けられたカマキリ。コイツはやるな。4fe6cc1d.jpg


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2008年10月12日

理念とビジョン

c8bc5366.jpg理念とビジョンを大きくなった組織で議論する。
パルシステムだ。
2020年までのあり方をみんなで話しあうのだ。

これは、難しい。誰かがあまりに美しい言葉を書き連ねるとなかなか意見がでにくい。

美しく整った方針は批判しにくいものだ。
美しく整っていていいじゃあないかというとこれは難しい。

理念は、こころの奥底にあるヤツを引っ張り出して言葉化し、みんなで議論しながら固めてゆくものだ。

生産と消費の統一とか、協同とか、農と食とかと語っても、いざ自分たちが赤字経営になればわからない。

大手量販店がPB商品を2割から3割安くするという。
これは変だ。

自動車や冷蔵庫やパソコンなら大量に売れば、コストを下げれるかもしれない。わからないが、かかる固定コストが同じなら量をさばけば安くなるなら。

しかし、食品はどうだろうか。同じ面ももちろんあるだろう。
だが、1日で作る食品の数には限りがある。生物だからだ。
季節にも限定される。
どこかの生協グループが一週間に100万パックを売ったと誇った。
ところが、そのメーカーと問屋さんが嘆いていた。まるで赤字だと泣いた。みんな儲かってないと。
だから、低価格は海外生産だ。
だから、商品事故だ。
ところが、だからと結ぶことについて、そう言い切っていいかといわれる。

そういう海外生産でも事故はおきないと。
だが、それはコスト削減が目的ではなく必要なコストをかけることで担保される。

海外といえど顔の見える関係で食づくりだ。ちっとも安くならない。安くしない。
フェアトレードだ。

もう、低価格を目的化することは限界だ。生産の悲鳴が聞こえる。

理念は本音を重ねて深く問い詰めてゆく。
つまりは、哲学だ。生き方そのもの。

ひとり一人に、宇宙がある。カラダとこころは、生命の歴史がためられている。
いや、宇宙の星のかけらがつくっている。

だから、ひとり一人がこころの底からみつめあい、ほとばしった言葉。それが理念だと思う。

いたるところに祠がある。まだ真新しい。
いたるところに神が宿る。


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2008年10月11日

体制の崩壊 それにどう立ち向かうか

85674d17.jpgドルの崩落
株の破綻
世界システムでの瓦解
世界各国が協調介入しても、すでにパニックは止められない。誰がみてもヤバい。

これが、身近な地域経済に波及する。まず、銀行がヤバい。証券会社や保険会社など金融部門が崩落してゆく。
目の前で巨大な構築物が無音で崩れてゆく。
その破砕したガレキと粉塵が人びとを巻き込んでゆく。
誰も逃げきることができない。

量販店は助かろうと無理な価格破壊を繰り返して売上を取ろうと走る。
大手食品企業も、売りを確保すべくこれを拒否できない。粗悪なものつくり。

単に経営が自己目的化し組織防衛が先ばしる。そうして、原料へのしわ寄せにゆく。農業に、食品の中小企業にしわ寄せしてゆく。

だが、時代は変わる。もうお金のチカラでは食品原料は確保できない。
農は疲弊し疲れが借金として溜まっている。だから、いまだ。

農と食を結ぶ顔の見える関係。中小食品企業とも連携する。
みんなで共有化し協同で問題解決に立ち向かう。
大企業の金の論理を離脱し顔の見える関係で知恵を絞ろう。

安物売りは、ものつくり、食つくりの価値破壊だとゆうことをしっかりと認識すること。
暮らしは、本物の食づくりが基本。
たとえ、貧しくともここにお金をかけること。

くらしを総合すること。医療費など健康であるコストは、食で下げることができる。

お金をもたない人は、安いものをかう余裕がない。とイブァン・シュイナードは言った。パラドックスだ。こういう考え方が世界を変える。

東大農学部の巨木。


nobu23 at 11:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 事業・起業 | 生協

2008年10月09日

生き方と宗教性

b851bbb6.jpg時代の転換期になるとこれまでのやり方が通用しなくなる。

このとき、ある種革命的というか極端に否定的な考え方がでてくる。金銭経済に対して全面的に人間関係を対置したりする。

だが、人間社会には、これが正しいという仕組みはそもそもない。その構成するみんなが動いて自ずとできる。
生き方も当然人それぞれ。だから、様々な模様が映し出される。

しかし、問題は基本的な枠組みが音をたてて変わること。
このとき、すでに社会にあるいくつかの主流でない流れが大きくなってゆく。
それは、現実と妥協して少しずつつくられてゆく。一気に変わることはない。突然、マラソンランナーが生まれるわけがない。徐々に走れるようになる。これと同じ。


恐竜が絶滅してゆく。そのそばに、小さな哺乳類たちが群れていたように。

大きな環境の変化は、これまでの価値観や生き方を変えることになる。変わらざるをえない。

だが、それは頭のなかや本では変わらない。カラダごと、人間の関係ごと、地域ごと変わらないと見えてこない。それは小さな一歩。つまらなく見えるいっぽ。これが巨大な変化を生み出してゆく。


新しい風景は、実際に組み立てられてはじめて見えてくる。出来あがってくれば誰の目にも見えることになる。


nobu23 at 07:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2008年10月07日

自給率と世界システムについて

688d1da2.jpg

金融システムの破綻は資本主義体制の崩壊だという。
結局、この社会制度は欲得しかない。むき出しの欲得が世の中をうごかしている。
これが暴走し破局へとすすむ。

しかし、そうはいってもその破壊の衝撃波は弱いところに襲いかかる。
経営悪化の中小企業にお金が貸し出されない。大企業の減産と雇用縮小。大不況と失業の増大。社会不安。
すでに中小企業で倒産が始まっている。

さて、どうするか。
金融の世界システムからなるべく遠いところに避難する。離脱する。離れていたい。

それには、まずはメシだ。
食べ物を確保する。米、芋、玉ねぎ、味噌、醤油、塩。卵と魚、豆腐に納豆でもあれば大丈夫だろう。これが手に入る関係を構築する。

次に仕事だ。
なるべくお金を媒介させない顔の見える関係でつくる。
住まい、医療、教育、遊び学ぶ。
それぞれ、地域の溜まり場で回してゆく。

こう考えるといくつかのNPOがすぐ頭に浮かぶ。
チャンプルーの会なんかその代表だ。
高齢者だけでなく、地域の遊び学び働く場となっている。

ここと地方の田んぼ畑の人たちを結ぶ。大学や医療やサービスをつなぐ。

お金が結ぶ社会の破壊が進行してゆく。
その足元から、お金ではない人が結ぶ社会の建設がすすむ。
いい人たちがいい世の中をつくる。人のために役立つは、自分のためになる。

自給率とは、自前の協同の目安だ。日本の自給率をあげる努力は、世界を救うことになる。


格差社会を語るまえに、自分たちのまわりの格差をやめる。なくす。なくしたい。

これを目指すパルシステムになろう。社会改革の仕組み。人の組織。善意を集めよう。

さあ、語るまえに行動しよう。
考えるまえに走れ。ddd818bd.jpg

nobu23 at 06:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 事業・起業 | 

2008年10月06日

コープやまなしで商品展示会

338b388b.jpg大勢の参加者。
アイメッセ山梨は会場が広い。それでも開場前からズラッと並ぶ人たちには窮屈で混雑したくらいだ。

家族連れ。子ども連れ。大きなタッパーに試食品をたくさん詰めこみ次にゆく。
お肉やパン屋さんなどは長い行列だ。人気がある。

菜の花油のBDFゴーカートや食育、100万人の食つくりのバケツ稲も並ぶ。

先日の展示会で賞味期限切れを売った、と白川理事長がお詫びした。再度の商品点検の呼びかけからスタートした。

だが、参加予定の企業の商品事故報告と出店辞退があった。残念だ。

食品企業の不祥事が絶えない。問題だとわかっていて事件が続く。

生産に携わる人たちの苦境は確かにひどくなる。だが、だからといって消費者を裏切ることは許されない。許さない。


つながること。見えるようにすること。できることできないことをハッキリ示すこと。

ウソはつかない。だまさない。誠実でありたい。問題はここからだ。ここが原点だ。

踊るこんせんくんに子どもたちも踊る。


nobu23 at 06:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

いよいよ、稲刈り

8b58fe72.jpg

稲刈りになってみると、ああ今年もはや稲刈りかと思う。
早いな。月日の流れが早い。

田んぼの柔らかな粘土質。独特の草いきれ。稲の香り。チクチク感。

手狩りも気持ちいい。だけども、田んぼが多い。だから、今日は一条刈りの稲刈り機だ。
稲の根元の雑草が多くて、時々機械が止まる。刈り取っては、自動的に束ねてくれる。
助かる。

竹を組みハザかけだ。天日干し。雨よ、しばらく降るなと頼む。

ハザかけにカエルがいた。田んぼのいたるところカエルがトンでる。カエルだらけ。

田んぼの用水路に子どもたちが遊ぶ。見るとペットボトルにドジョウがいっぱい。ザリガニもつかまえた。

へび。シマヘビだと子どもたちが叫んで追いかける。

夕方、ひととおりの作業を終えて一息つく。
まだ、来週に残した田んぼあり。楽しみはまだある。
軽い疲れを感じながら家路につく。086d08fc.jpg


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2008年10月05日

誰のための労組か パルシステム神奈川ゆめコープ労組と語る

65c6d378.jpg生協に労組なんていらない。という人もいる。
もともと、組合員のための組織なんだからと。

しかし、事実、理事会と常勤役員という経営者がいて雇用された労働者がいる。
だから、労働者が労働組合をつくるのは当然といえば当然である。いいとか悪いとかではない。

さて、パルシステム神奈川ゆめコープ労組の学習会だ。

中沢委員長の基調報告。
誰のための労組か?と問う。
「自分のためではなく、他人のために考えることのできる労働組合」
「ひとりは、万人のために、万人はひとりのために」
とこたえる。

さらに今後の労組のあり方として。
.僖襯轡好謄爐鯤儚廚垢觴分になれているか?
非正規の地位向上
0兮の地位向上
は農連帯
ゾ錣乏惱し、常に謙虚であること(傲慢ではないこと)
と提起した。


参加者をみると、もう30年も働いている女性契約職員がいた。懐かしい顔。
そして、今年の新人もいた。多彩な人たちがいる。

目標は「組織率50%」。
過半数を超えて、はじめて、「職場の代表」といえる、という。
自分たちの弱さを語り、
「現場の意見でうごかす労組となっているか?」と話す。

うん。いいと思う。おもしろい。
人間の組織は、照れずにまず理念とビジョンをハッキリ語ることだと思う。

哲学不在の時代。
お金と権力に流されず、抗い、自分たちの生き方を確かめながら闘うこと。
苦労する喜びだ。協同の始まり。


nobu23 at 07:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2008年10月03日

組織が大きくなるとダメになる この怖さ

1e8bef6d.jpg組織のなかにいると、ひたすら膨張し増大しそのチカラで社会で一番になる。そして社会を変える。
こういう衝動がおきてくる。組織がまるで自動的に動くような加速度がついてくる。

ところが、生協の組合員のひとりから言われる。昔の生協は、幹部のかたも配達して組合員と接してなんでも話を聞いてくれた。
身近な存在だった。これをいつまでも忘れてほしくない。

さらに、コマツ菜の冷凍の生野菜があったら嬉しい。開発のお手伝いをしたい。

そう、一人ひとりにとって組織の大きさはいいことではない。一人ひとりにどう意味ある存在であるかだ。

だから事業と組織は、いつもひとり一人に価値があるか、見直しつくり直すことをみんなでやることが大切だ。
人間は、所詮少人数でしか実感できない存在だと思う。字ずらや座学や事務所では何も見えない。

ある生協若手の職員が嘆く。組織が分業で管理され本物感がない。なにか形骸化した生協の言葉が踊ってるようだと。

危機は、現場から現れてくる。あまり組織慣れしていない職員が鋭く指摘する。

組織の怖さ。大きくなることの怖さを繰り返して話してくれた人。それが日本最大の流通セブン&アイの伊藤雅俊さんだった。

岩手県藪川の蕎麦畑。イーハートブー農場。


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2008年10月02日

転換期とパラダイムシフト 価値観について

e5057e7f.jpg大きな津波が襲ってくる。そうとわかっていて、しかし、何度も流される。
そういう事故にあう。
食品のことだ。
偽装や違反がこれだけ問題となっているのに、まだ事件があとをたたない。
だから、点検し確認し確かなものをと駆けずり回る。これでもかと。しかし事件は、次第に原料段階へとさかのぼってゆく。

中小企業の破綻の危機が拡大している。原料や燃料の急騰に商品価格が追いつかない。
売上が伸びるのに赤字が増える。やっていけない。

経営者がダメか。それはそうだ。それもある。しかし、ひとつや二つではない。次々とおこる。
ここまでくると一企業というより社会現象だ。構造的問題だ。

では、どうするか。
生産と加工と流通と消費と再利用が、一同に集まり共に考えるしかない。

生産は生産、加工は加工、流通は流通と分業し競争しお金のチカラで統合する。こういうやり方は破綻しだしている。

だがまだ、次の仕組みを作れない。
ものを作り上げて、それをありがたくいただく。いつまでも続けられることができる。
暮らしを続けていける。別にそんなに余分なお金が欲しいというわけでもない。

パラダイムシフト。考え方を組み立てなおす。考え方の枠組を変えること。

人のせい→自分のせい。階段は不便→不便が楽しい。競争に勝→競争に負ける。沢山食べる→少ししか食べない。なるべくカラダを使いたくない→なるべくカラダを使いたい。
寒いのはイヤ→寒さも暑さも大歓迎。社会が悪い→自分が悪い。


普通は嫌がることが楽しい。考え方を逆に組み立てる。

しかし、実はまだまだ難しい。矛盾している。なかなか、いけない。だが、一歩づつだ。


nobu23 at 06:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 体験日記 

2008年10月01日

いま起きている崩壊 それをどう理解するか ジョージ・ソロス「ソロスは警告する」を読む

ed6d90d6.jpgジョージ・ソロスか。あのアメリカの投資ファンド家。金融で儲けている当の本人がなにをいうか。

ところが、これが一番おもしろい。実にわかりやすい。

ソロス氏はハンガリー生まれのユダヤ人である。ナチス・ドイツのハンガリー征服では身分証明書偽装で生きのび、冷たいイギリスで余所者として生きアメリカに渡る。

人には「根本的な可謬性」があるという。
つまり間違うという本質だ。人間が人間社会について理解しようとすると、観察者である人間もまた観察対象である人間社会の一部であるという事実が、理解の妨げとして最大の障碍となる。

機械と「社会的機械」というべき社会制度の間の違いがわかりやすい。
機械というのは自然の力を活用するもので、自然法則に従う。
だが、社会制度はそうではない。人びとが受け入れればそれで成り立ってしまう。
どのような体制が出来上がろうとも。

人間には「認知機能」と「参加機能」ないし「操作機能」がある。人間の思考と社会現象は互いに干渉しあう。

現在の社会制度には、とてつもない矛盾がある。
現在の帝国の崩壊は、それは一つの時代の終わりだという。

超バブルの始まりは、レーガン大統領とサッチャー首相から始まる。市場原理主義と自由放任経済思想。これは科学ではなくイデオロギーだと吐き捨てる。

グローバル金融帝国は、アメリカの軍事経済と財政赤字と経常収支赤字とドル乱発体制だ。実体経済との乖離による劣化。すなわち信用の膨張に対しては、不良債権を証券商品化しワケの分らない形で売り払い、利ざやを抜くといった行為が氾濫する。規制当局の手が及ばない。

こうして、世界各国から貧しい国から富を吸い上げひたすら消費する。
中国やインドなど発達途上国もこの体制を前提として成り立っている。

この体制の危機を各国が支えれば支えるほど、矛盾は拡大・膨張してゆく。
ただし、もう誰の目にも破綻は明らかだ。

ジョージ・ソロス。
金融帝国のなかの余所者。内部の外部。

さて、そうは言うものの、この崩壊は、実は貧しく弱い人びとを直撃してゆく。
さあ、どうするか。何ができるか。
人びとの自衛。みんなが自分たちの経済を積み上げてゆく。小さな挑戦があらたなディープエコノミーの底流を形成してゆく。

軽米町、山中の町経営のコテージ。朝靄。


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