2008年12月

2008年12月31日

2008年大晦日にて

30日夜に佐渡に帰省した。
海は荒れたが、欠航するほどではなかった。
乗員は、満員で寝る場所もない。
中国人の観光ツアーが大勢いた。
佐渡は、雪が断続的に降っている。

さて、大晦日は食べては寝る、外は、あいかわらず雪。時々晴れ。運動不足。
やはり、セイナゴ(ヤリイカのこと)の刺身、マダラの煮つけがうまい。
母は、元気で少食だ。89歳。

さて、今年もあと少し。
まるで、実感を失うかのような様々な事件と激動が過ぎていった。
金融崩壊は、世界資本主義の本格的な変動を表している。

この、本格的な変動期に必要なこと。
考え方が変わること。暮らし方が変わること。
社会が変わること、地域が変わること、世の中の価値観が変わること。
変わらないと、やっていけない。

富がいままでのあり方を変える。
経済のあり方、評価のされ方が変わる。

規模の経済、効率の指標、儲かると言うこと、
コストと言うこと、利益と言うこと、すべてのあり方が変わらざるを得ない。
こうした本格的な変動をまえに、もう一度、自分自身を振り返る。

未だ、昔のままの自分の考え方、生き方、欲求に踊らされている。
時間も、思考も、身体も。
さあ、自分自身の改革を大胆に進めていこう。




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2008年12月30日

(株)パル・ミート山形事業所 納会

29ee7d25.jpg新幹線に振り回された。

(株)パル・ミートは山形にハム、ソーセージの加工所がある。養豚生産者の多い産地での加工所だ。無添加ゆえ様々な苦労を積み重ねた。いまや伊藤ハムなど大企業も驚く水準の品質管理を誇る。
村山市の小中学校の学習対象になり、最近は商工会からも視察を受け入れている。

28日(日曜日)は、山形事業所の納会だ。翌29日が休みになる。しかし、お休みはこの一日だけ。正月も休まない。チルド(冷蔵)品のため、つくり溜できないのだ。

さて、28日にここに向かったが、福島から新庄の山形新幹線が全面ストップしている。再開のメドが立たない。仕方なく仙台経由でいく。東京を10時40分に出て着いたのは4時を過ぎた。

翌朝の帰りは、JR東日本のシステム障害だ。7時42分発の予定が、10時30分発でしかも各駅に長い停車、東京駅には午後2時30分を超えていた。
それでも、最後の納会と忘年会は60名もの社員が集まった。
若い職員のリードで始まり大勢でにぎわった。
沢山の女性たちも、すべて前向きで明るい。やはり、工場に誇りを持っている。
とりわけ、職員の商品リーダー養成講座や生協組合員の商品リーダー(PLA)養成講座の受け入れ、営業職員の受け入れは、元気をいただいているという。研修の真剣さが伝わり楽しみだというのだ。

会社がいい会社かどうかは、やっぱりいい人がいるかだと思う。働いている人たちがまず誇らしい気持ちで自信を持っていることだ。もちろん問題は山積みだが。しかし、緊張と弛緩のリズムが大切だ。緊張しっぱなしはかえってモロくなる。
年に数回、全社員で盛大な飲み会を催している。外は雪だ。


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2008年12月28日

ある日の朝飯 遅い出勤日にて

62e0e854.jpg早朝、軽くジョギングして朝飯をつくる。
佐渡北野さんの自然農の玄米と小田原の黒米。まるで赤飯だ。これは最近の炊飯器で実にうまく炊ける。

大牧農園エコ・ジャガイモと士別農園エコ・玉ねぎと白菜、椎茸など具沢山味噌汁。味噌は上野村十国味噌。これに佐渡の岩海苔を振る。

納豆。カジノヤ中粒納豆経木入り。
もやしは、塩コショウと四つ葉バターで軽く炒める。
それに、キムチだ。茨城県の大場さんの紹介のキムチ。残念ながら化学調味料添加。

うまいぞ。だははは。


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2008年12月27日

羊たちの反乱

52c2b80c.jpgまだ遠いところから、見える鶏たちと羊たちが騒いでいる。
あれが、オリザささかみ自然塾。石塚さん家だ。

ヤギに触ったことがあるかい。独特の青臭い匂い。肌にはゴワゴワとした毛が張り付いてる。皮に骨と内蔵とに触るように、触れると暖かい。それが意外に強い。ハネて生きてる。鼓動だ。

この首輪を、引っ張って、このヤギを、外に出し、畦の草場に連れだしていく。
彼は、グーンと踏ん張り、逆らい、両足を上げて威嚇しようとする。
えっ、と向き直り、問いただすと、シュンとする。何でもなかったような顔をする。

そうして、畦道を通り、前に、後ろに、走りながら、ついには草場にでる。

ここで、メスと離れないように、気遣いながら首紐を伸ばし、金杭を打つ。
冬枯れの草は少なく、豆殻を集めて与える。
三匹のヤギに思いを残して、また、仕事に出かける。
冬枯れの空、冷たい雨、生きるための仕事。懐かしいヤギ。寒空の畦道。


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2008年12月26日

阿賀野市の観光戦略プラン 地域活性化に必要なもの

589fe971.jpg阿賀野市観光戦略プランがまとまった。座長の川上さんが市長に手渡す。
確かに、文章としては網羅して良くできている。市の観光は市民自身が誇りをもつこと。グリーンツーリズムのような滞在型の必要性。農と食のつながり。伝統食などなど。

問題は、さて、この実現だ。実行だ。
誰がどのようにやるかだ。

これは、ひとえに住民自身が参加して実現することだ。
だから、その参加の仕組みをつくること。

天野市長と商工観光課井上課長の手腕の見せどころである。

この最終日、委員の百都さんが、五頭山を見るスポットからの写真を持ってきた。美しい。


それから、地元の名物油揚げを自費で買ってきてくれた。
油は菜種100%、新鮮で低い温度で豆腐をじっくり揚げる。しっとりしたまるで卵焼きのような美味しさだった。
こういう地元自慢が氾濫すること。これだな。


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2008年12月24日

農協は地域を変えられるか ささかみ食と農推進協議会 12月21日

bd347593.jpg1978年から交流が始まり、様々な蓄積を積み重ねて2000年に新たに、農協とパルシステムと行政で「食と農の基本協定」を結んだ。食と農を基本に豊かな地域社会を共に目指すものだ。
産地組織が自組織の利益を超えて行政とともに地域を考え行動する協議会だ。役員会が開かれた。

この組織のポイントは、農協と生協だけでなく、行政が参加したこと。そして観光協会と商工会が参加して名実ともに地域組織となっていった。

阿賀野市の天野市長は夜の交流会にも最後まで参加した。選挙では泡沫候補扱いで既存市長候補や議員は相手にもしていなかった。
それが大差で当選した。いまは、既存勢力の前に難儀している。
市民の期待に応えるためには、市民の参加を大胆に取り入れることだ。財政も人材も不足する行政は、市民自身に問題解決を迫ることが必要だと語り合った。

農協は、どうか。農の復興と地域の活性化に役立っているか。
ただ農協組織を守り、組織が自己目的化に堕していないか。
組織に淀みはないか。
協議会は、「(株)ささかみ」が事業を担い、「NPOささかみ食農ネット」が交流の実働部隊として動く。

この半年の交流事業の取り組みが報告された。NPOささかみ食農ネットからは北橋事務局員が報告。
交流のマンネリ化を防ぐ農協青壮年部との取り組み。おにぎりバーや携帯写メール投稿など。面白い挑戦が功を奏している。

そして農協若手職員の活動「SPY」。10年先を見たビジョンをつくり行動する。発表は高橋さんだ。
グチや批判を超えて、行動する。思いをカタチにしていく。キーワードは「もったいない」。ささかみの資源を生かそう。ものも人も。若手が立ち上がって試行錯誤を繰り返していく。
そうだ、ここから未来をつくりだす。


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2008年12月22日

夜 時空を超えて旅にでて 朝 また舞いもどる

421bc9bd.jpg真っ暗闇に雨がふる。雨だけがふっている。雨だと思うのは、あの水のねとつく音がするから。

誰も知らない。

暗闇のなかにひとり目覚めて。

寒々とした深闇のなかにきらきらと雨が落ちる。
雨が、雨だけが移動してゆく。

動きをやめたからだのなかに、点となって自分がある。
そこは、宇宙の真ん中だ。天動説。

なぜ、人は傷つけるのか。なぜ、ひとは孤独を感じるのか。
激しい情動を、遠い、長い知りようもない、宇宙と生命の歴史を背負っているからだ。

すべてのひとが、誰も知らない、積み重ねられたそれを体内に宿してる。

僕たちは、いいようのない暗闇に漂っている。

だから、人を求めること、傷つけあうことを、やめよう。
自分を傷つけあうことをやめる。

恐れない。悲しまない。寂しがらない。

ただ、たんにある。

なにも、考えずただある。空となる。

冬空は、夜の深さだ。
雨は、厚い雲の化身だ。雨は、すべてを教える。
いつか、海だった。
いつか、森にあり、朽ち果てる楢の木のなかにいた。

そうして、その古木の端の葉っぱから飛びたった。
いつか、宇宙へと、上昇していった。
仲間が集まり、雲となった。
そうして、落ちていく。溜め込められた無限のエネルギーとともに落ちていく。

そう、落ちる。
いや、雨を見る。雨粒を見る。雨のなかにいる。
雨に地球が落ちてくる。すごいスピードで地球が落ちてくる。

果てしないエネルギーの動態。
世界は、ざわざわざわざわと飛びはねる。

一瞬、この一瞬。
生きて死んで、動いて、とまる。

点と広がり、暗闇とまばゆい光。激しい運動と静止。
カラダもこころも、放り投げて、空となる。
無限のなかに、いる。


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2008年12月21日

環境・エネルギー・資源・食料問題の包括的解決 安井 至 先生

e7d4d01e.jpg人間の考え方が変わるのは、35年かかるという。
国連大学の安井至先生だ。環境問題の専門家。パルシステムの学習会。

温暖化については難しいことが多い。人間活動と太陽の気まぐれに影響される。アル・ゴアのいう通りではない。ただし、人間活動が影響を与えているのは事実だ。だから、温暖化物質を出さないことは重要だ。

環境というとヨーロッパが先進的だとすぐ考える人がいる。だが、ISOなど欧州の複雑なシステムは、手数料を稼ぐ利ざやを稼ぐスタイル。
事実、ISO認証を一番真面目に取っているのは日本くらいだ。
欧州は、金融ビジネスなど利ざや稼ぎが横行している。

それから、環境を考えるとき三層のレイヤーを考えること。
政治と経済と科学だ。政治は、所詮ポピュリズムが支配する。大衆受けしワンフレーズだ。
経済は、いかに設けるか。あるいは、不利益を被らないと変えない。
純粋科学も問題だ。
これらが、現在バラバラに動いている。

また、環境問題は歴史的に見ることだ。
日本だって1972年のオイルショックには途上国だった。そこから国民一丸となって省エネルギーに取り組んだ。もうあんなことはできない。
そこまでやって、世界が第二次オイルショックに入ったとき、ほとんど無傷で乗り切った。ジャパンワズナンバーワンと言われたころだ。

さて、日本が環境を考えるときに壁がある。それは、戦略性や国際性に欠けること。センチメンタリズムやリスク100%排除、100点満点主義、未来志向弱いことだ。社会的には、既得権勢力、省庁縦割り、政治家がポピュリズム、メディアがバッシングばからするといった体質だ。
これを変えよう。声をあげよう。

パルシステムが取り組んでいるビンリユースの質問があった。小さなビンはリユース率が低いとLCAが悪くなる。このまま続けていいものか。

答えていわく。LCAなんていいじゃないか、使い捨て文化がおかしいという大事な考え方がある。だから、リユースすると言い切る。LCAなんて知らないと。

驚いた。環境学者がこういう。
その通りだ。まさに、環境とは、自分たちの生き方だ。どう生きるのかが問われている。自然と共生し、しかも大勢が満足して生きられる共生の社会へ変革していく。
このポリシーは、政治や経済や科学を超えて、人びとが主人公となることにある。


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2008年12月19日

年末と体調

e6e347c0.jpg寒さと忙しさより、忘年会でお酒の量が増えることが問題だ。もちろん自業自得なのだが。ついつい量がいってしまう。

すると、だいたい膵臓が悲鳴を上げる。胃袋周辺に違和感を感じる。痛みまではいかないが。
そうして、下痢が続き体力が減退してくる。

こういう場合は、早めに帰り、ひたすら寝るしかない。カラダをあっためてひたすら寝る。動物のように何も考えず、息を緩めて寝る。

しかし、朝は起きて出勤だ。カラダのトーンを一段下げていく。

空には、三分の一に減った月が明るい。
その横を、輝く星が通り過ぎていった。飛行機だろうか。
やがて夜が白々と明けてゆく。


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2008年12月17日

山形県東根市花の湯温泉

15e181fc.jpg山形は豚の産地である。ここの小さな養豚農家で産直協議会をつくっている。山形コープ豚産直協議会だ。
すでに20年を過ぎる歴史。残念ながら数軒はやめている。
新しく少し規模の大きな生産者も加わり大小取り混ぜて生産と出荷を議論している。

ここに(株)パル・ミートが産地加工場を建設して、やはり20数年だ。ハムやウインナーを産直肉でほぼ作っている。
亜硝酸塩を添加せず保水材も不使用。

会議は当然、地元村山市で行う。そのため、宿泊する宿が東根温泉となる。
何でもない平地の田んぼの真ん中に温泉宿。泉質もいいが食事が素朴で美味しい。納豆も地物で大根の煮つけもいい。

早朝、空気が白い。田畑が白い。霧と霜だ。視界を遮る。
ゆっくりと気を整えながら軽く走ってみる。冷たい朝のジョギングは、やがてカラダを暖めていく。

修験者の火渡り儀式の場を見つける。


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2008年12月15日

食のリスクを考える 日本フードシステム学会関東支部研究会

720a58b9.jpg「安心して食べるためのよりどころ〜情報提供とリスクコミュニケーション:研究と実践の対話」
と題してシンポジウムだ。東大農学部にて。
実践報告は、日本生協連におけるリスクコミュニケーションの取り組みとして、日生協組織推進本部長 山内明子氏。
ミートホープからはじめて中国餃子事件、カップ麺なで次々と事件事故を報告し、対応を述べる。

さらに、消費者とのリスクコミュニケーションのあり方の検討として、京都大学 細野ひろみ氏。ボストン大学でリスク関連のシンポジウム座長をして昨日帰国した気鋭の学者だ。
他に、農林水産研究所 高橋克也氏。東大 氏家清和氏。座長は、中嶋康博東大教授。

食のリスクを日生協の事例で研究しようとした。だが、やはり内容は深められない。面白くない。
リスク分析は、もっと事例研究として集中的に取り組まないと問題が明らかにならない。
例えば、リスク主体は、原料生産者と食品メーカーと卸企業と小売り企業と消費者ではそれぞれ違う。
場合によっては、危害自体の受け止めが全く違うことがある。
消費者に取ってはまさにそのまま被害を被る。しかし、その他は間接的被害である。食品事故として表面化してはじめて企業として被害を受ける。

また、リスクのコントロールをこうした事業者がすることと、消費者が自らすることは、これまた意味が異なると思う。
消費者に取ってリスクが少ない企業から購入することが、実は逆にリスクが増大することだってある。

そんなバカなと言われそうだが、失敗学で有名な畑村洋太郎先生が言っていた。
子どもは、包丁や外遊びの危ないことを禁止するより、危険なところで遊ぶほうがより安全を学ぶと。
人間は、危険なときほど事故が実は少ない。
おそらく食品リスクはなくならない。これを工業的人工物のように扱っても無理がある。このことを学ぶこと。消費者自ら生産者となること。これが真のリスクコミュニケーションの出発だと思う。

あと身体性の回復。アタマデッカチの理論倒れに終わらないこと。現場で関係者が集まり問題解明するそのプロセス自体に消費者が参加すること。専門家に丸投げしない。組合員の参加が大切だ。

日生協は、それでも良くやっている。一生懸命リスクを分析しひとつ一つの商品のリスクを排除しようとしている。これは事実だ。

だが、イオンは食品テロを叫び、日清は消費者の管理を問題とした。
わが日生協は、こうした企業とは異なり矛盾の隘路でうろたえていた。悩む。
食と農の大いなる時代の矛盾に立ちすくむ。
だが、餃子を購入した生協組合員ひとり一人を訪ねてお詫びし説明したという。膨大な苦情電話に誠実に対応した。これだ。
この直接対話こそ、食の危機の突破口があると思う。ここから学ぶ。


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2008年12月13日

どうして東北の山形にあんな規格外の思いが生まれたか 伊藤幸吉さんを偲ぶ会によせて

1a716228.jpg農協の指導で牛を飼い、そうして破産して家を取られる。
この仲間を見て、落胆をみて、黙っていられない。
残った牛と資産をかき集め農協の入り口にぶちまけて借金を棒引きにしろと叫んだという。
このなにかおかしいというやり場のない、カタチのない思いを、そのままでは終わらせない。終わらない。

自分たちで作った果物を東京のニュータウンに引き売りにでる。売れ残るとなんとかしてくれと生協にかけこむ。そして出会う。
30年前の話だ。

たくさんのエピソードとたくさんの人と集めて、伊藤幸吉さんを偲ぶ会が開かれた。虎ノ門パストラル。12月11日。享年65歳、今年4月22日に逝かれた。

農の仲間、生協や消費者組織だけでない様々な人びとが集まった。全国から集まった。
それは、ただの追悼式では無かった。
幾人かが語る言葉は、まだ熱く沸騰していて伝説には未だ時間が必要だ。

なんという激しい情熱、行動力。
牛を飼うのに世界に出かけ、中国やフランスやカナダに出かけて牛を買う。
鶏を飼う。餌にこだわり自給にこだわる。
徹底してこだわる。自分でつくる。バクテリアに出会いBMW技術に出会う。組織をつくり投資をたくさんして巻き込んで激流の渦を起こしてきた。創造と破壊。

パルシステムとの関わりだってきれいごとだけじゃない。
生協は中間搾取体じゃないかと腹をたてたり批判したりした。
確かにそういう面もある。
だが、いちばん幸吉さんが好きだったのはこの生協だったのだ。

そうだ。いつも、駆り立てられるように走る。いいようのない衝動が構想をうみ行動をうむ。
農の歴史と高畠の人びと東北の人びと。いや日本、いや世界の農に関わる人びとのカオスのような、怒りや感動やあれやこれやのすべてが、彼を駆り立てていた。

夜明け前に、時空を越えて語りかけてくる。金融崩壊と環境破壊、食料危機と失業と恐慌。
偲ぶ会に集った、幸吉さんが結んだ人たち。つないだ人たち。そして、むしろ参集しなかった人たち。
物語は、まだこれからだ。伝説は、まだ語られない。
行動する炎は、次々に伝播していく。


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2008年12月11日

村上春樹、河合隼雄に会いに行く を読む

bf5e182f.jpg時代精神というのがある。
売れっ子作家はやはりその時代の人びとのこころを映し出している。
村上春樹。この人の物語は、どこかこころの深いところを引きずり出すような何かを感じる。
河合隼雄との対談、
率直に話される。

以下引用。
コミットメントというのは何かというと、人と人との関わり合いだと思うのだけれど、これまでにあるような、「あなたの言っていることはわかるわかる、じゃ、手をつなごう」というのではなくて、「井戸」を掘って掘っていくと、そこでまったくつながるはずのない壁を越えてつながる、・・・ありよう。

河合隼雄。
昔はそんな難しいこと言わなくても、身体性も精神性もみんなこみでありまっせ、という格好だった。
物語というのはいろいろな意味で結ぶ力を持っている。

村上春樹。
歩けないぐらいに部屋中がガタガタガタガタ揺れていて、僕ははじめ地震だと思ったのですね。ーノモハンでの出来事ー

河合隼雄。
夢と現実が一致するというのもわりと起こりますよ。なかでも、一致するやつは、夢の中でも、確かだという感じがあるんです。

村上春樹。
昆虫を殺すのもいけないとかね。昔のぼくらだったらカエルを殺したりなんかしているうちに、動物を殺すのは良くないことだとふと思ったりした・・・。とにかく現代の日本のわれわれは和という点に妙にこだわりすぎたのと、精神と肉体の乖離のために、暴力に関してはすごい抑圧を持っているのです。

痛みというか、苦痛のない正しさは意味のない正しさだ・・・。

河合隼雄。
日本は今なかなか大変なところに来ている。今までは欧米文化の上澄みを上手にすくって取り入れていたが、とうとう根っこのところでぶつからねばならぬときが来ている・・・。

お二人の言葉のひとつ一つが刺激的だ。すごい。

写真は岩手県軽米町からきた野中さんたちと。木下さんが結ぶ。


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2008年12月09日

NPOとマネジメントについて

0a232eca.jpgNPOのマネジメントは難しい。会社だと経営者がいて、指揮系統がそれなりにハッキリしている。だから、多少ワンマン経営でもなんとかなる。
ところが、NPOはそうはいかない。

高い目的と目標を持ち、人のため地域のため社会のために活動するというのだ。結構、いい人たちが集まる。

そのNPOが理事長と事務局長で対立したりする。当人には、自分が正しく、相手が間違いであり、どちらかが辞めるべきだという。

こうしたことが、この一年、なぜかまわりの数組織であった。NPOになるまでは、それなりに仲良く活動していた。それが本格的に組織が動きだすと対立し感情的になる。

実は、生協もまだ規模が小さなときには、こうした対立がしょっちゅうあった。ときには、総代会でもめたりした。これを克服したのは最近のことだ。

人間の組織は、作り方で良くも悪くもなる。最初からの悪人も無能者もいない。
問題は、組織の設計段階から始まる。割と単純なルールが守られない。
誰かが提案者だとしてもみんなで議論し決めること。情報の共有化と決定ルールの透明化。決定後の執行だ。
そのうえで、年度、半期、四半期、月次、週次と区切って、振り返り問題点を探る。
この問題発見と共有により、課題を明確化して次の方針を立てる。このサイクルを回していく。

問題発生は、この組織設計と運営問題とは現れない。もっぱら個人的な問題となって現れてくる。
。現象は確かに個人的に問題発生してくる。

だが、その克服は個人ではできない。なぜなら、個人ではなく問題が組織にあるからだ。ここがわからない。

リーダーは、組織運営のルール化と透明化を図る。対立を克服し信頼を獲得する。そのために、感情に溺れず対立者と誠実に対話し問題を共有化していく。共有化に努力する。すると必ずうまくいく。

しかし、リーダーが本物かどうか、これは対話により対立を克服し信頼を寄せることができるかどうかにある。
それは、ひとえに社会の問題や環境問題を本気で考えいるのかが問われているといえる。もし、そうなら、それが本当なら必ず克服できる。

偉大なピーター・ドラッカーは戦争克服への道は、組織のマネジメントにあるとした。人間の組織のありよう。この矛盾した形態。コミュニティーもNPOも企業も人間の集団だ。日々問題発生の連続なのである。


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2008年12月08日

くすの木エコDAY と杉戸SOHO

d274f2b9.jpg埼玉県杉戸に高野台という駅がある。
ここは、いままさに住宅街を建設中だ。ここに毎月第一土曜日に「くすの木エコDAY」というイベントが開催されている。
運営の中心は、NPO杉戸SOHOだ。この「くすの木エコDAY」は、パルシステムセカンドリーグ支援室の地域コミュニティービジネスモデル公募事業となっている。

東武鉄道の鄙びた沿線に、いかにも農地を宅地化したとわかる駅前住宅街。
だが、街路が雨水浸透敷であることやくすの木並木が、それなりに街並みの雰囲気を作ろとしている。

ここで、様々な出店をしている。運営本部には、回収された家庭油とそれを使った発電機。
2ヶ所の有機栽培農産物。竹細工と竹トンボ。杉戸流芋煮と醤油赤飯。旨いのは、キングサーモンの薫製。それとピーナツとカシューナッツの薫製。薫製にこだわるおじさん。

紙芝居が人気だ。緋毛氈を敷いた腰掛けには子どもたちが集まる。数種類の演じ物。

やっぱり、こういう地域イベントを盛りたてている人びとは気がいい人が多い。委員長は元理科の先生だ。
おじさんたちが地域コミュニティーにひと働きしている。
ここと生協が結びついてコミュニティーの再活性だ。


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2008年12月07日

朝 日の出に思う

a05930ce.jpg丹沢山系が竜だとすると、そのうねる背に富士山が乗る。

赤銅色の竜は、やや霞みながら相模湾に向かい頭を起こす。
それが大山だ。

見よ。
青さの薄れる背景は、いま日の出とともにスカイブルーに輝きだした。

富士は、まるで手の届く距離にあり、
くっきりと刻んだ形をみせる。

手前から家並みと残り少ない木々たちが並んで。
さあ、と誘っている。
美しい。


この朝を迎えるために僕はいる。

すべてを許しすべてを愛しすべてとともにある。
この感動、この激しい情動。

空。

美しい。
輝く。

刻々と輝きをます。

左手から、黄金の太陽がいよいよ世界を照らしだしてきた。
美しい。

カラダを伸ばし、天空から気を取りこんで、いったん低くためる。
そうして、伸びてのびてノビて、魂とともに中空に遊ぶ。
自由は、魂を放りなげることにある。


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2008年12月06日

マハラバ文庫 きなり歳時記朗読会 そば茶屋遠野とコラボレーション

ce654a31.jpgきなり歳時記2007年11月2回収録
ーお歳暮見立てー

黄金に輝く並木がふるえ
路傍に光る珠がある、この一年の結実

と朗読に続き、このときを語る増田レアさん。マハラバ文庫主宰。

それは、事務所から帰る途中のこと。
神楽坂の銀杏並木に夕日が映えていた。誰を待つのか着物姿のお姉さんがたたずんでいた。
そこに護送車、神楽坂警察の前。夕日がつかの間、乗員のシルエットを映し出した。
このとき、この歳時記を書いたと。

ふーんと思う。この歳時記の背景にそんな思いがあったのか。この土台にある暮らし、この模様。流れゆく日々と時間の間に、こうして情景を切り取り物語を紡いでいたのかと。
まったく日常と違う時間、世界。日常なのに非日常。絵画のようなそれ。

そういえば、マハラバ文庫ホームページには、毎日の暮らしが綴られている。特に、なんということもない毎日が。それから食べ物日記。
ところが、この毎日毎日の積み重ねられる記録が思索の言葉になってゆく。

さて、朗読を一休み、お茶が配られた。
赤茶色、薬草とザラッとした味わい。ハイビスカスの花とそば茶だという。
それから随喜胡麻合えと糠漬け、そば豆腐、豆腐卵焼き、茶碗蒸し、そば茶屋遠野の斎藤店長の心尽くし。
お店は貸切、14名が堪能する。真ん中に実を成らした柿の木を配し、カラスウリの真紅と南天、床には銀杏の葉を散らす。

薮川からの新蕎麦の甘み。芥子味噌、蕎麦味噌に熱燗だ。

この12月できなり歳時記連載は終了する。ほぼ二年間の週刊連載は、大変だったと想像する。
しかし、こればかりは、表現者にしかわからないもの。
ただ感謝をしたい。
そして、この朗読会とお料理のコラボレーションを支える三澤孝道さんに乾杯。
掛け替えのない人びと。豊かだ。


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2008年12月05日

職と食をつくる 大不況が襲う

3c515082.jpg不況の足音が大きくなってきた。大津波が襲ってくる。
わかっていても、なかなか準備がすすまない。
そこかしこで解雇され企業倒産が始まっている。

だから、低価格だと叫ぶ大手流通業。ところが、彼らは自分たちで合理的な経費圧縮はしない。すべて取引先に求める。従って企業倒産の原因そのもの。しわ寄せは、生産者だけではなく食品企業や流通業者も苦しくなる。フードシステムに関わる全てが圧迫される。

ところが、パルシステムでも、やはり収入が少ない人たちは買い控えや安いところへ移る。利用低下がおこる。困った。すると商務担当がやはり競合との価格差が気になりだす。やはり価格を下げないとと思い出す。危ない。それは、まずい。購入しやすい価格を求めることはいいが、ムリな価格下げは危ない。

実は、ここが正念場。本当は、食べ物は素材が大切。いい米とジャガイモ、玉ねぎ、そして少しの野菜だ。これは必要な値段をつける。味噌はつくる。醤油と塩と酢にこだわる。それから肉ブロックと魚だ。魚は、食べ残しは、干物にする。
畑はもちろん借りてある。

というわけで、生産者とつながる。食べ物を確保し結局安くつく。「安物買いの銭失い」とことわざにある。アメリカ人のイブォン・シュイナードですら「貧乏人には、安いものを買う余裕がない」(パタゴニア)と言っている。

それから職の確保。これはNPOが無数に誕生している。みんな自主的に起業が始まった。ここにお金を回すこと。もう大企業なんていらない。
貧乏人同士で金を回す経済の誕生だ。実は、すべての金持ちは貧乏人から騙しとっている。というとお前だって金があるじゃあないかと言われるかもしれない。ケチくさくみえる内わもめをおこしたくなるかもしれない。

ところが違う。一万二万単位、いや百万単位ではない。数百億円単位とケタが違う。お金持ちと貧乏人の差はケタが違うのだ。
まあ、内輪もめで自滅することはない。そうではない。逆に、みんなでお金を回すことで職が生まれる。みんなが手をつなぐことで経済が生まれる。民衆経済の誕生だ。

大不況がきた。だから、面白い。


nobu23 at 08:12|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 事業・起業 | 

2008年12月03日

槌田敦先生とBMW技術

8340b373.jpg豚舎、牛舎は沿岸漁場にしたほうがいい。かって人糞をカキの養殖場にそのまま投入して成果を上げた。
いきなりこう提案されても戸惑う。BM技術協会常任理事会の学習会である。

再び槌田敦先生だ。熱物理学と環境経済学者。
要は、高価な人工施設で排出物を処理する近代技術の愚かさを指摘している。そうして自然のチカラを活用すること。
ともするとリサイクルや汚水処理に携わっている人たちには腹のたつ話しかもしれない。このリサイクルの無駄を指摘する。回収するより山にすてろ。燃やせなど。逆なでするような論を展開する。

これが、エントロピーという熱物理学からみた社会システムへの提言だ。
全ての物質と活動はエントロピー増大に向かう。しかし、地球と生命の仕組みはこれに逆らうように持続するシステムを動かしている。これを排熱するエンジンに例えて定常開放系だと呼ぶ。

そうしたエントロピーの立場から経済学を論じる。
金融破綻は自然現象ではもちろんない。誰が仕掛け誰が利益を上げ誰が損をしたか。ハッキリしている。自由貿易、世界市場、は大金持ちのためだ。外部不経済を放置し、本来、誰でも、生産者であり誰でも使用者になる自由経済とは言い難い。アダムスミスの「神の見えざる手」が働いていない。

本当の自由貿易のためには、関税を課し国債を止め補助金を削減すべきだ。小さな政府をつくり真の公平な競争を促す。そして、失業者には、失業保障を大胆にすすめる。するとたちどころに経済は回復軌道にのる。

さて、経済政策とともに自然と人間との関わりを見ている。江戸期人糞がどう役立ち田畑を肥えさせ川海を豊かにしたかと話す。

それから、生物のミネラル活用の仕組みを明らかにする。鉄が生物にどう利用可能か。
鉄は水に溶けない。しかし、生物の有機酸やアミノ酸はいとも容易く鉄を溶解する。お茶も溶かす。実際にペットボトルに鉄を溶かした液を持ってきてみせる。五本も。

この生物の凄さ。これがBMW技術に活用される。

ところで、槌田先生は75歳、元気だ。
質疑で日銀は紙幣を増刷せずに国債を大量発行していると話したあと、いや日銀は紙幣を発行しているんじゃあないかと指摘された。そのとき、しばらく間をおき、私はそれは知らない。調べてみます、と実に素直に答えた。面白い。
博学で高齢な先生。それでも、鋭い指摘に素直に応じる。
学問は、いつでも知る意欲を失わず大胆な仮設と検証の連続だ。
そのための議論は権威主義を排し自由で平等で豊かでなくてはならない。
槌田先生と楽しい時間を共有した。


nobu23 at 06:45|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 生命・自然・宇宙 | 

2008年12月01日

佐渡 北野源栄さんと山岸修さん 自然農普及会

0c65cb34.jpg休暇の土日、呼ばれて佐渡に行った。
第13回新潟県MOA自然農法研究発表会だ。会場は、佐渡市トキ交流会館。250程が集まった。

このフォーラムに野浦村から2人発表する。自然農法佐渡普及会会長山岸修さんとトキの郷米生産組合長北野源栄さんだ。
山岸さんは言う。佐渡では昭和63年からはじめて現在水稲10軒など33戸10種類を栽培している。昨年からトキをかえす冬季湛水を始めた。

北野さんは、野浦の里づくりをすすめる。文弥人形を演じ平成12年から毎年野浦芸能フェスティバルを開催している。野浦は21haが特別栽培だ。18戸でトキの郷米生産組合を組織している。PTAに働きかけ体験農業をする。里づくりを農を核に取り組んでいる。有機栽培もすでに20年に及ぶ。

講演は、新潟県の三条市の学校給食の取組。人口10万人の市の小中学校生9千人の給食を全て米食にしたという。なんだ、そんなことかと思った。ところがそれ以前は月にせいぜい2回程度だったという。驚いた。他はパンや麺類だった。
これを変える。普及員の田村直さん。孤軍奮闘。市長が味方しトップダウンで変える。現場は、子どもが飽きるとか麺屋が陳情だとか大変だったという。市長は、給食は教育の場だ、だからご飯を食べる教育をするとブレなかった。
結果、この五年で肥満が減り残食が減った。
集会を終えて外にでる。NPOトキの島事務局長中島君と連絡を取る。やはり、トキを観察している。行ってみると冬枯れの田んぼに2羽がいた。つがいか。まだ繁殖行動は見られないと中島君。

夜は、「こちら佐渡 野浦 情報局」野浦神社の宮司秀昭君と中島君らで語り続けた。


nobu23 at 07:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  |