2009年07月

2009年07月30日

旅について 箱根湯本にて

50d8c5a0.jpgパルシステムの生産者消費者協議会の元幹事たちに呼ばれて意見交換会だ。

最近のパルシステムは縦割りで横の連携が弱い。下の職員が上が意見を聞いてくれないと言っているぞ。

農法優先か糖度センサーか。堅い桃もおいしい。注文予想と受注のブレがひどい。4割では困る。などなど耳の痛い話が次々にでる。こうした話合いを続けてきた。なかなか改善に結びつけられないが。職員全員に共有することを約束する。


問題を表にだして共に語り合い、どうしたら解決できるか考える。こういう率直な話合いの場をもち、時にはケンカもできること。これを大切にしたい。

早朝、駅に立つ。
レールを見る。空間を移動する電車を思うと人は旅だなと思う。
様々な経験を積み重ねる。時には重大な事件や事故にあう。そのときに、打ちひしがれるか、打ちひしがれてもなお立ち上がってたくましく生きていけるか。

人生は旅だなと思う。終着駅は死しかない。裸で一人で亡くなってゆく。それだけだ。
それまでの道程。眺めながら走っていく。

さあ、元気をだしてすべてを豊かに感じていこう。生きることは冒険そのものだ。


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2009年07月29日

自給率プロジェクトと就農について その2

野菜くらぶの澤浦彰治代表。
就農支援プログラムをもっている。本格的に面接からはじまり1年間はお互いに様子をみる。
農業をしたいと言いながらコンサルタントで人にヤラセて仕事にしようとする人もいる。流通系のコンサルタントだという。なにか勘違いしている。

独立は法人化をすすめる。なぜなら、資金調達や経営の明確化のためだ。ただ、現在の企業会計は農業に合わないところが多い。農業は収穫までにお金がはじめからかかる。投資ではなく、運転資金部分が最初にかかるのだ。ところがこの部分の資金支援や借入が難しい。

独立を支援しながら、レタスのネットワークをつくる。青森と静岡に圃場を確保し法人化した。おかげでいままで不足した10月まで安定的に出荷できるようになった。

全国に独立した農業法人のネットワークをつくりたい。
つまり、本格的に農業で数千万円を売り上げて、結婚もし加工所もつくり地域に働く場をつくり産業を起こす。

着実に農業者を育成する。野菜くらぶの新しい未来を描いている。スローガンは、感動農業だ。困難に耐えて強力な発展原動力を生み出していく。


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2009年07月27日

野浦伝統芸能祭

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日曜日に佐渡市野浦村で伝統芸能祭が開かれた。開始されてから10年目だという。

佐渡の海岸線にへばりつくように小さな集落がある。佐渡海岸線一周は200kmを超えるくらい長い。そこに200くらいある。
その村々に伝統芸能がある。能、歌舞伎、鬼太鼓、そして文弥人形だ。村によって得意技が違う。しかし、それぞれ研鑽を積み農民芸としては本格的なもの。

野浦にはこの文弥人形を上演する双葉座が結成されている。30年目。秋には記念に東京おもちゃ美術館で公演が予定されている。

村人にとって文弥人形は、娯楽だけではなく年寄りから学ぶ対話であったり、歴史学であったり、カラダの使い方を訓練する体育であったりする。だから、声がでる。カラダがしなやかである。動きが鋭い。
しかも、なんだか気持ちがおおらか。みなノリもいい。

伝統芸能祭と銘うつがダンスあり、農村交流に来ていた阿賀町の小学生のポップな踊りありで楽しむ。

都市側からは「NPOあったかキャッチポール」の企画として参加した。

北海道野付漁協の能登夫妻、永年勤続表彰で休暇を利用して参加した。山口県柳井市河村夫妻は車で佐渡まで乗り込んでこられた。
岩手県軽米町からは木下さん。沖縄の比嘉君は実は埼玉からだ。もちろん自費だ。山元さんは日本生協連。そして中小企業事業協同組合JASMEQの小野専務。セカンドリーグ支援室は吉村さんと小山さんだ。そしてささかみ自然塾は石塚さん。これら個性的な面々をツアー企画したのは、あったかキャッチの小林理事長である。

前夜祭は八平家で交流だ。村から6、7人が参加した。そうそう新潟総合生協からも6名が加わった。
さらにNPOトキの島中島事務局長がTVクルーや写真家さんも連れてきた。家いっぱいになる。

当日、開催挨拶は芸能祭実行委員長、我が野浦大神宮の神主臼杵秀麻宮司である。

彼は、限界集落に近いという村の山奥でビオトープを造り田んぼを復活する。
そこの山道のセメントにトキの足跡があった。トキもなかなかやるな。


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2009年07月25日

自給率プロジェクトと就農について その1

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パルシステムが自給率プロジェクトを設置し研究をしている。
就農について先進事例が話された。
(株)有機農業ギルドと野菜くらぶ、そしてNPOふるさと回帰センターだ。

まずは、(株)有機ギルドの五十野節雄代表だ。
有機栽培の日本認証でもっとも早かった生産者組織だ。わがブナガヤさんの創立した組織。
最初は大変だった。なにせ有機農業を営む変わり者が70名を超えて集まり、パルシステムの有機野菜BOXを供給するとした。ところが4千以上注文があるかと期待したが2千しかこない。捌くのに苦労した。

いまは、千葉の生産者が分離し、自分たちのくらぶCOAの直営農場20ha、他の生産者が15haでやっている。注文量も安定した。
雇用は、15万円から25万円で単身者向けアパートを提供する。7名くらいいる。自立し農家になる場合と引き続き雇用で農業をする場合とそれぞれの意識と適性で別れる。

ボカシ堆肥センターを造り、直売所も完成した。土地や機械も提供し一番大切な農業技術や我慢を教える。農業は簡単ではない。

直売所で学んだこと。農家は直接売ってみて初めてクレームの意味が理解できる。

結局、一番大切な財産は後継者だ。自分の息子も農業をやっている。これが本当に嬉しい。
若いものが大勢で農業を担うこと。そのためには集出荷場や直売所や物流や経営管理など多様な働きかたも必要だ。

パルシステムの有機野菜にコア・フードと私たちのコアの名前が使われたと喜んだ。ギルドも他社でオーガニックギルドがあるらしい。先駆的挑戦を続ける楽しさを語り笑った。


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2009年07月24日

雨のなかのベランダのゴーヤ

5dae9c45.jpgあまりに手をかけずほったらかし。
ゴーヤである。苗のゴーヤをパルシステムで購入し植えた。せいぜい枯れない程度に水を撒くだけ。やはり伸びないか。黄色の花も咲いている。

毎週、どこかに出かけているとベランダがかわいそうなくらい荒れる。たまには手をかけないといかんな。

しかし、結局強いのが残った。ミニ田んぼはアシ田に、山椒もハーブと昆植。南天もカリンも強い。あとビオトープのメダカは絶滅して、いまは布袋草が紫色の花を咲かす。

禅の本では身の回りを整理整頓し清掃することをすすめている。
これができない。乱雑である。恥ずかしい。

部屋も雑誌や本と書類の山。それをかたわらに押しやり生活している。
なんとなく本に囲まれていると安心する。贅沢な気分になる。活字中毒なのだ。

目が悪くなり老眼鏡をかけるまでは週に4、5冊は読んだ。酒を飲んで帰り、それから2時間程度は必ず読んだ。そうしないと眠れない。
ところが、老眼鏡をつけ始めて目が疲れる。いちおう慣れたがすぐ寝てしまう。まあ、年かもしれないが。
それはそれで仕方ないが。

それでも、やはり本といろんな植物に囲まれていることが幸せ。雨が彼らを癒やしてくれる。感謝!である。


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2009年07月23日

ビジョンと夢 挑戦すること

bce4fa55.jpg団塊世代が定年になっている。だが雇用延長で半分以下の賃金で働く。

それでもいいかもしれない。しかしできたらその間に自立できないか。
自立とは自分の顧客に自分の仕事で役立つこと。つまり報酬を直接頂けることだ。
コミュニティーへの直接貢献で食べていくこと。
それは単独の個人が簡単にできるとは思わない。難しい。だが、何人かで仕組みを作れば可能性はあると思う。雇われない働きかた。

テーマは無数にある。まずは農と食だ。農はチャンス。耕作放棄地がいくらでもある。農地法も変わった。あまり欲を出さなければ、カツカツで食べるつもりならいける。

食も風が吹いている。粗食がいい。禅の料理あたりがいい。無駄なくカラダを浄化する。地元野菜や味噌、醤油で料理する。伝統郷土料理もでる。
食で健康になる。元気を取り戻す。

芸能もいい。村には三味線や太鼓や笛がある。踊りがある。物語がある。
村の四季と物語。年寄りから習おう。村の遊びは年寄りから習う。四季折々の遊びと食べ物だ。グリーンツーリズムの本格展開。

冬は雪と山と海。ウサギ追い。
春は山菜。海藻。若芽。
夏は海。イカやサザエ。岩ガキ。アジ焼き。鮎の引っ掛け。
秋はキノコ。紅葉。
そうして古寺巡礼と歴史散策。

高齢者と障害者と元気な若者とを混成した新しい村づくりに挑む。地域診療所ネットワークと介護センターと生協がつないでゆく。

大学との連携や小中学校の参加も欠かせない。若者はいい。子どもたちもおもしろい。

さあ、やることは山ほどあるぞ。体調を整えて走りだそう。


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2009年07月22日

エクアドルになにをみるか

8840ceed.jpg貧しいクセに幸せそうな顔がある。
金持ちなのにどこか貧しい顔がこちらにはある。まだ足りないと不安に襲われている。

アジアを旅しているとスラムにたびたびぶつかる。そこまでいかなくても農村地帯はあばら屋だ。ほとんど何もない。最低限の生活にみえる。ところが明るい。朗らかだ。楽しそうだ。
貧しいという豊さ。

日本は世界中でもっとも豊かな国のひとつ。お金も、ものもこれ以上ないくらい持っている。だがいつも不安だ。もっとないとマズい。まだまだ足りないと。いつも不安だ。
自分だけがダメかと考えている。いつなんどき自分たちの家族が路頭に迷うかと心配だ。

さて、エクアドルだ。貧しい。貧乏な国だ。なにせ債務放棄だ。借りた金を返せない。
それなのに新憲法だ。アメリカの軍事基地を撤去する。日本国憲法に学ぶ。平和を誇らしく宣言する。
10年に10回大統領が変わった。
新大統領は若いコレアさんだ。私は大統領に使えるのではない。国民に使えると平然と語る大使がいる。
国同士ではなく人びとが知り合い交流したいという。

南米大陸の左肩にある国。海にはガラパゴス諸島が浮かぶ。ダーウィンの進化仮説の誕生だ。
山はアンデス山脈。6千メートルの高地。その起伏にジャングルがあり世界一生物が多様だ。まだ知られていない種類も多いと聞く。

インカが最後まで抵抗したところだ。多言語多民族国家。生物だけが多様性を持っているわけではない。ヒトもまた多様性を残している。それはたとえば音楽にある。造形にある。物語に宿る。ハチ鳥の伝説。

このエクアドルからコレア大統領が来日する。民衆交流を望んでいるという。おもしろい。

お金を失おうとしている僕たちは、なにを得ようとしているのか。
なにももたない幸せ。お金を媒介しない人びとの関係。生き物たちと生きる幸せ。これを真反対の国から授けられる。

カエルはなにももたずにハダカで楽しそうに泳いでいる。


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2009年07月21日

ヒエとコナギ 小田原田んぼと石川さん

7d6bdb88.jpg今年もやっぱりヒエが多い。深水除草をしようにも水管理ができない。土日農業の弱さ。耕地整理された用水路管理は皆さんいっせいに同じ栽培のため、NPOのように独自の栽培は苦労する。かつセメント畦は低いので、水が浅くなる。

ともあれ次々にヒエが生えてくる。草取りは自主的参加でいくがなかなか全員が揃わない。草に負け気味。それでもいいかと放置しようものなら隣近所から厳しく叱られる。ヒエの種がばらまかれると。

日曜日朝9時から11時半まで、たった2時間半でバテた。暑いせいか息があがる。汗ビッショリ。軽トラに半分にヒエがたまる。


小さなカエルが無数にいる。子どもたちがメダカやドジョウやハヤの子どもを採ってきた。真しじみもいる。バケツに大きなミミズもだ。

初級田んぼには家族連れが30家族ぐらいいる。生物調査で林鷹央さんと原覚俊さんがインストラクターで教えてくれた。
ガムシの幼虫やゲンゴロウや覚えられない珍しい名の虫たち。

子どもたちは、本当に飽きないな。ビオトープに腰まで浸かる。カエルは箱いっぱいだ。

9枚もの田んぼをなにかと面倒見てくれる石川さん。実はコンピューター関係の会社員だ。もうどこから見ても立派な農民だ。

いよいよいよ真夏。ヒエ問題はこれからだ。去年は最後にドシャブリのなかでヒエを抜いたっけ。
柔らかな田の土、伸びた稲葉。屈みこみ夢中で作業を続ける。
空にはツバメが舞っていた。


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2009年07月20日

早朝のパワーと新しい潮流 JT−IT研究会

6980593a.jpg農協の未来を普通に考えると暗たんたる気分になる。
786もある各単協の組合長に自身の方針を伺った。回答は162の組合長からしか頂けなかった。
地域の農協トップが自分の理念や方針をご自分の言葉で明確にしないとと嘆く。
会長の今村奈良臣東大名誉教授。

合併はやらされた部分もあると率直にいいたい、と自責の念も含んで語る元農林中金役員のかた。
世界経済崩壊の危機にあたり相当率直に語られている。参加者は肩書きは課長さんだったり役員だったりNPOだったりといろいろだ。

共通しているのは、農を核としてこの社会や経済を変えようとしていることに見える。
様々な挑戦や実例の報告と研究。頭だけで考えてはダメだ。現場でフィールドワークで研究しようと今村先生が活をいれる。

どうしたら活性化するか。議論を闘わせる。農地法も変わった。政治も混迷している。この時期に。おもしろい。

地域活性化、農商工連携、産直と生協との協同。
価格破壊といかに戦うか。
女性の起業がおもしろいという。全国には9400もある。女性はしぶとい。意外に成功事例が山とある。

農は、単なる産業ではない。いわば六次産業だと先生はいい、創造性と未来志向性に期待をかける。

農協関係者が横断的に研究するJT−IT研究会。
生協と農協の垣根を超えたコラボレーションを構想する。

自給率が下がった真の要因は、実は農の主体が失われたことだと思う。一人ひとりが農を楽しみ発見すること。食べ物をつくる工夫と喜びとを感じること。全国一律の中央統制のマニュアル化した農業ではおもしろいはずがない。収入以前の問題だ。

しかし、これは食にもいえるかもしれない。食の均一化からの脱出。食の工夫とおもしろさの復権。生協も変わる。

これが自給社会を創造してゆく。
鳥取砂丘らっきょうの酢づけ。早朝は気持ちいいぞ。


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2009年07月17日

自給と物語について

90a982fe.jpg物事をすすめるときに、やたら立派な方針で望むと案外うまくいかないことがある。
チカラが入りすぎてムリしているからだ。
なぜそうなるか。

人間を否定的に捉えない。人間のありのままをそのまま肯定したい。欲望や欲求を伸ばしたい。

映画について柄本明さんが語っていた。映画館が好きだと。暗闇とスクリーン。そして暴力など何でもあり。人間ってああいうものだと。猥雑でデタラメなものが本物だと。
立派すぎる話は、聞きながらおかしいなと腹が笑っちゃうと。

そうヒトの矛盾をかかえた生き方こそおもしろい。変態なんだと。バカなんだろうな。

小さな廃れゆく村で未来をつくること。この場合自給がポイントだと思う。
内橋克人さんのいう食とエネルギーとケアだ。食はお米とジャガイモ玉ねぎと野菜、魚、牛鶏豚。味噌、醤油、豆腐などの加工場。

エネルギーは小さな水力と風力と太陽光。

ケアは、診療所と助け合いシステム。運動療法。

何よりも楽しむこと。美味しいもの、美しい自然、おもしろい四季と変化。老若男女のお祭り。芸能。そして森羅万象の物語。


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2009年07月16日

つながりと農と食 商品のあり方

5b2d4626.jpg牛乳を考える
牛乳の利用が減っている。ジワジワと低減している。

大きな影響は「病気にならない生き方」新谷さんの著作。
牛乳は人間のためではなく子牛のためのものというアレである。
しかし、傾向としてはすでに機能性だけだとサプリメントやアミノ酸入りなどの怪しげな合成飲料にシフトしてはいる。

確かに乳糖不耐症や牛乳アレルギーなどから、ヤッパリと思った人が多いようだ。
別に牛乳なんていらないと考える人もいるだろう。

ところが、生協は、とりわけ店舗を持たず共同購入や個配といった商品カタログ配布配達型の生協では、牛乳と玉子が中心だった。毎日使う台所になくてはならないものだから。毎日使うから毎週の配達に必ず利用する。これが中核商品として家庭と産地を結びつけた。

それから、子育てでは一番不足するカルシウムなどミネラルと良質なタンパク質原となったのだ。
そういうわけで牛乳や玉子の落ち込みは気になる。玉子は幸いに伸びているが。


実は、人間の食べるものはすべて人間のためにできてはいない。
お米だってそうだ。だから探せば必ずどこかに問題はある。しかし、それでいいのだ。
カラダはクスリと毒を活用してゆくのである。そういうカラダになるのである。

牛乳は非常に優れた食べ物だ。人間の食生活ではすでにピラミッドの壁画にでてくる。こういう長い食習慣こそが大切だといわれている。

日本では醍醐味など乳はクスリだった。衰弱し病にかかる貴族たちに重宝されたという。
あの長寿の日野原重明さんは毎日1Lもの牛乳を飲んでいる。
良質なタンパク質原を取ることは活力と血管壁などの強化に不可欠だという。

ともあれ酪農家の危機が続いている。酪農はいろんなことを教えてくれる。
牛は人間がとても消化できない草を食べる。この牛乳はカルシウムが多い。生まれたての子牛がすぐ立ち上がって動けるように骨格形成に役立っている。ちなみに人間の乳は糖が多い。脳の発達のためだ。

畜産は生きるを食べることを直接教えてくれる。いのちを頂いている実感を教えてくれる。それからこのライブストックは、耕種農家との連携に役立つ。昔から稲作には牛鶏豚が飼われていた。

尾岱沼のお地蔵様。


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2009年07月15日

新農業委員会とパルシステム

787df07b.jpg生協に農業委員会がある。産直委員会ではない。農業そのものの名をつけている。

消費者主権論からはでてこない。生協は消費者の組織ではない。純粋な消費者はいない。必ず生産に関わっている。もし純粋消費者がいれば商品が安くなればいい。所得がそのままならば。ところが生産に関わっていれば必ず収入が減る。事実この間残業代など減り続けている。大手量販店が価格を下げるのは無理無駄などを省き量を確保して合理的に下げているのではもはやない。

仕入れ先に強制して価格を破壊しているのだ。もたない。生産が壊される。

すると、その仕入れから先の流通、情報システム、物流関連、食品メーカー、農業生産にしわ寄せする。だからこれらの関係者が苦しくなる。
つまりはデフレに陥いり沈没する。

しかし理屈はわかっても売れないと流される。小売が引っ張られる。

では、どうするか。
生産者も食品メーカーも参加した共通の場、顔の見える関係があればいい。
これが新農業委員会だ。ここで生産者代表と食品会社代表が生協組合員とともに議論する。

ここでのテーマは商品に止まらない。
圃場の性質もある。有機農業などは生物相をどう変えているか。
地域の水環境もある。農業生産物だけでない。豆腐や味噌など加工品も議論する。
畜産はエサやアニマルウエルフェアなど飼い方まで。
こうして結局は地域づくりが目的となる。

地域づくりか、そんな観念的なテーマが本当に生協組合員の課題になるかといぶかしむ人もいるだろう。
だがなる。なっている。それは農場や食品工場での現場交流から生まれる。食べ物をつくる場に足を運ぶことから生まれる。
面白いほど生協組合員は変わる。人ごとではなくなる。

生産者と消費者はともに生活者としてより良い食べ物を協同でつくるのだ。
食べ物は地域で生まれる。土や水という地域環境そのものだ。
お米や野菜や玉子は地域と人がつくる。
だから地域を頂いている。

こういう議論と行動を創りだしていく。
委員長は齋藤文子パルシステム神奈川ゆめコープ理事長だ。

野付漁協の尾岱沼漁港の朝。


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2009年07月14日

平穏無事と冒険

82c5ece7.jpg真夜中に低くサイレンの音がした。断続的にしだい大きくなる。うるさいなと夢見ここちに思いながらも、ハッとした。
なんだかただごとじゃあない。

ガバッとおきて窓から外を見た。丘の下の数百メートルくらい先で大きな火炎が立ち上がっている。時々ボーンと破裂音がして火勢が強くなる。

夜の火事だ。

まだ消防車は来ない。まさかここまでは燃え広がらないとは思いながらも不安感が襲う。浮き足立つ感じ。
普通じゃあない何かが壊されそうな恐れが湧き上がろうとする。
落ちつけ。しっかりと火を見る。

かなり大きい建物だから、あのあたりの学校かも知れない。
誰か犠牲者はいないだろうな。と心配しているうちに消防車のサイレンがあちこちから近づいてきた。

そうして火勢が弱まりだしてきた。また部屋にもどる。

実は夕べ、久しぶりにテレビでハリーポッターをみた。
ホグワーツにおこる魔界からの襲撃。
次々におこる事件。幽霊や邪悪なリメンターなど恐怖や不安や悲しみを吸い取る怪物たち。

平穏無事を祈る昔の人びとは知っていた。何もおこらないことがいかに幸せかと。
だが、生きることは事件の連続だ。自然界を見ても長生きすること自体が偶然にみえる。食べること、食べられること。

いつか僕たちは、この冒険のなかに生きていることを忘れてしまった。

土曜日の早朝、軽いジョギングのあとの朝飯だ。中粒納豆と薮川の行者ニンニク漬けが嬉しい。


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2009年07月13日

パルシステム生産者消費者協議会と自給率について

aa986525.jpg有機農業の展開方向について
中島紀一茨城大学教授が講演した。
パルシステム生産者消費者協議会の幹事会研修である。

今までの農業モデルは資源投入型モデルで、多投入で多収穫を狙う。だが一定のピークを過ぎると収穫低減がおきて土地がやせる。
それに対して「奇跡のりんご」の木村さんが示した有機農業技術が世界を変えた。できないと言われた果樹園でそれがおきた。

農場の内部循環的生態系形成である。このためには土壌動物の生息を配慮した畑地の動物群集の変化。低栄養下における作物の自立的生命力の向上である。
植物と動物の相互作用や天敵関連と免疫力などの生き物曼陀羅である。そういう圃場をつくる。そうしてそういう地域をつくる。

そのためには、時間をかける。時間と質の転換である。生命体の変化はじっくりと時間をかける。

有機農業の展開は三段階、転換期、発展期、成熟期である。成熟期ではじめて土壌と生態系の有機農業系が形成されうる。

A、有機農業は体質的転換期を経て自然共生的成熟期に進む。
B、有機農業への転換は、圃場段階、農家経営段階、地域農業段階へと関連しつつ重層的に進む。
C、その過程で歴史風土の尊重、自然を大切にする生産と消費、農村と都市の交流と連携で新しい地域農業づくりと自然共生型の地域づくりが進む。

最後にIPCC第4次評価報告書を提示した。縦軸は経済から環境、クロスする横軸はグローバルから地域化である。4つに仕切られたエリアは経済とグローバル派か、環境と地域化かである。

生産者と消費者というか生協組合員とが、直接議論する場がこの生消協だ。
様々な意見が次次にでてくる。農業者も減反賛成から反対までいる。農家直接保証も同様だ。だが思いは同じ。農と食から未来をつくる。

自給率向上運動はこうした多様な議論と地域実践を積み上げること。自分たちの頭とカラダで、徐々にすべてを変えてゆくことだろう。政府や党に任せない。お金の力に頼らない。

このためには、単純な政策理論を超えて、多様な人びとによる多様な議論と実験が大切だと思う。
つまりは、農業者と消費者の豊かな地域づくりへの主体者としての協同の復活である。

東京シーサイドホテル芝弥生会館の朝食。ご飯と味噌汁とお新香二種だけ。これだけ。自給率もあがるな。


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2009年07月11日

老いること 死について

6d38f4e2.jpgやはり年齢を重ねると親しい友や知人の死にあうことが多くなる。
いやでもやってくる。自分自身にも必ず死は訪れる。わかっているつもり。

年寄りになると、疲れやすくなる。カラダがいうことを聞かなくなる。内臓が垂れる。腸が弱り下痢便になりやすい。下手にオナラをすると内容物まででる。と、これは年寄りたちの会話である。
あぶない。

ではどうするか。
まずはカラダを動かす。カラダを伸ばす。ネジる。屈伸する。思いっきり手を伸ばし吐きながら脱力する。
腸は腹を吐きながら背中にくっつける。

それから軽く走る。ゆっくりゆっくり走る。走るというより足踏みしているくらい。
苦しくなる手前で、かつ楽過ぎないところのポイントを維持しながら走る。小一時間だ。
呼吸が大切だ。吐くほうを意識する。
いろんなくだらない考えが頭に浮かぶ。これを眺めながらも気にしない。しだいに何も考えなくなる。
回りの景色が美しくなる。空気がうまく、ささやかな風が気持ちいい。

老いは、じわじわと満たしてゆく。だが逆らわない。しかし、カラダとココロとは、自分を眺めながら走ってゆく。ポンコツを大切にして走ってゆこう。
そうして一丁あがりだね。


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2009年07月09日

自給率を考える

e1cb79b5.jpg社会や国が経済発展をすると食が変わる。しだいに肉や油が多くなる。日本も韓国も中国もそうだ。つまり、好きなときに好きなものを食べるとやはり肉や油の吸引力には勝てないと思ってきた。

ところがアメリカやヨーロッパ諸国のこの30年を見ると違っている。肉や油が減り穀物や野菜の摂取量が増えいる。

とくにアメリカの変貌はすごい。野菜摂取量は1980年に日本と逆転しいま差が開いている。

これは偶然ではない。1977年のマグガバンリポート(上院特別委員会)で医療費削減を目的とした食生活改善の施策による。
NIH(国立衛星研究所)などを筆頭に健康で元気な国民を大量に育成すれば、医療費が減り経済が活性化するというわけだ。学校教育でも食生活改善に取り組んだ。

もうひとつ、各国の自給率を比較するとイギリスやスイスやドイツのここ30年間は自給率を上げてきている。40%台が70%に上がってきている。
つまりただ自由放任、競争原理でなるがままか、あるいは農と食に重きをおかず、工業的発達や金融的価値のひたすらな追求だったのかも知れない。

そうしていまは40%台に落ちた。これを上げることは無理か。

実は上げることができる。
食を変える。田畑の有効利用をする。ムダを無くし廃棄食料を減らす。
理論上はこれで70%台までいける。
ただし、大勢の人がこの自給率を変えられること、変えようとすることを意識することが必要だ。

可能だ。可能とする。玄米4合も食べない。2合でもいい。そして一汁二菜。これが贅沢に思えるカラダをつくる。丈夫なカラダと柔らかなココロ、そして澄んだ霊性とを抱える。大いなる呼吸を身につけて、内側から欲する何ももたない幸せ感で満たすこと。

行雲流水、雲水となる。ならんとする。すると変わりはじめる。


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2009年07月08日

マスコミの暴力と沖縄 山崎豊子 運命の人

4f47e1b8.jpg1972年4月外務省機密漏洩事件がおきる。沖縄返還交渉におけるアメリカとの密約を暴いた毎日新聞記者が逮捕された。外務省はアメリカ負担とした基地等経費をすべて日本が負担することを密約していたのだ。国民にウソを言いながら。

これを暴いた記者をこともあろうに逮捕し有罪にした。国会等で密約は無いとしていて、機密漏洩で有罪とは論理矛盾だと今なら誰でもわかる。
しかし、ここでいっせいに逮捕を糾弾したマスコミを沈黙させたのは、外務省女性職員との男女関係だった。

日本のマスコミが権力に操作されるというか、権力と一体で世論操作するときの基本パターンがここにでている。
つまり、時のキーパーソンを破壊するに、本筋とは直接関係ない事象を打ち出すのだ。

とくにスキャンダルである。金、男女関係、過去の軽微な犯罪歴などだ。
これで黙らせる。これで信用失墜を図る。
確かに、キャンペーンを張られる当の本人のこうしたことは誉められたことではない。
だが、問題の本質を覆い隠すこうした世論操作をもうそろそろ見抜いてもいいだろう。
また、誰でもすべてを裸にされたら傷のひとつやふたつはあるものだ。よほどの聖人君子ですら。
まさか私にはないと言ってもマンションのゴミ置きすら書かれる場合もある。


あの佐藤優氏の戦いもそうだが国策操作は日常茶飯事だ。問題は、些細な事件にあるのではなく、むしろ目に見える大きな変化そのものをどう捉えるかだと思う。

今回、山崎豊子さんが綿密な取材でほぼノンフィクション的に書かれて実にためになった。外務省がいかに国民と国をバカにしているか。マスコミがいかに弱いか。赤裸々に暴かれる。

だが、一番大事なことは沖縄にある。第四章こそ圧倒的な迫力で迫ってくる。数々の証言と基地とともに戦争がまだ続いていることが。
山崎豊子さんが文藝春秋6月号に刊行にあたっての話しを寄せている。実は戦争中学徒動員体験をされている。そして以前は毎日新聞記者だったそうだ。


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2009年07月06日

海を守るために森を再生する 海を守るふーどの森づくり野付植樹協議会

875b0fc2.jpg10年以上山に木を植えて何が変わったか、わかりやすい事例がないかと組合員代表が聞いた。

自然はそんなにわかりやすくない。良くなっているのは確かだがと答える漁協の佐藤一雄専務理事。

北海道野付漁協とパルシステムが連帯して取り組んでいる。1998年に交流が始まり2001年に基本協定を締結し協議会を結成した。以来、産直商品開発と植樹の計画的推進に取り組んでいる。

野付はすでに4万本400haを超えた。パルシステムは4千本を植えた。

頂いた魚介類も2000年に46トンだったものが2008年には282トンと5倍以上に増えた。
ホタテ、鮭、スモークサーモン、イクラなど人気がある。

組合員のなかには毎年の植樹参加のほかに木の成長を楽しみに訪れるかたも増えた。
職員研修も引き受けている。
漁協女性部の首都圏訪問の「浜の母さん料理教室」は大人気だ。チャンチャン焼きなど豪快でうまい漁師料理を紹介する。

野付湾は、かって山を酪農開発でヤラレて川に土砂が流れこみ漁場が荒らされたことがある。
そこで漁民が立ち上がり川周辺の保全を協定した。さらに土地を買い上げて植林をはじめた。それがいまや400haを超えた。

湾内のアマモを傷めないように、小舟はエンジンを止めて帆を張り風だけで漁をする。打た瀬船だ。6月の風物詩。

アサリの漁場を海に造成して自然のアサリを増やす。決して外から持ち込ませない。地元産にこだわる。

漁業権を280件の組合員にわけて年収1千万円を確保する。後継者に困らない。船をキチンと更新して新しい。

こうして小さいながらも日本一豊かな漁協が単純した。栽培漁協と呼び海の守り人となる。

通常オリッピック方式と呼ばれる早い者勝ちで格差を放置し海が乱獲される。
これを止め資源管理し里海を守る。

野付半島は初夏の陽気。エゾヒガンバナやハマナスが咲き乱れていた。ヒバリなどの野鳥が嬉しそうにカン高く鳴く。

植樹した森のなかに復活した泉を案内する能登部長。湧き出る清水は本当に美味しい。


nobu23 at 08:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協 | 

2009年07月04日

地域にそれはある。パルシステム協力会総会とカジノヤさん

fc4ac635.jpgパルシステムの取引先企業で作る協力会だ。並みの会社取引先組織と違う。

どこが違うか。
ほとんど運営が自立してやっていることだ。当の協力会役員はやれパルシステム様だとか、パルシステムの意向に従っていると口ぐちに話す。
ところが一委員会四部会はすべて参加企業で取り仕切っている。

パルシステム側も一時は、圧力団体化しているとか、昔からの既得権取引先が牛耳っているなどと穏やかならない批判も一部役員からでていた。

組合員交流委員会は各都県9ヶ所で自慢の商品を展示しプレゼンテーションする。この参加企業が述べ274社。参加者がなんと述べ30,510名にもなる。

各部会も活発だ。
物流、品質管理、環境、異業種交流の4つ。それぞれ活動発表が行われた。面白い。
特に異業種交流部会は千葉県の和郷園や新潟県のささかみに入り農と食の連携を見てきて次を構想する。

さて、この協力会の会長が(株)カジノヤの梶俊夫社長だった。
みんなカジさんと呼ぶ。このカジさんがすごい。地元の子どもたちの登下校を守る。交通安全委員会。地元貴重大豆を保存し耕作放棄地を借りて大豆栽培、これを地元小学生や専修大学と食農教育に取り組む。さらに地域の中小企業共済会を組織したり税務勉強会を主宰して中小企業振興に取り組む。
パルシステム関係でも昔からの中小企業を事業協同組合として組織し品質管理や後継者育成と研修や協同商品開発をおこなっている。だがエラぶらない。
気のいいオッサン然としている。カジさんのおかげでパルシステムは育てられた。

次の会長は三澤孝道社長(株)共生食品だ。この人こそ、もうひとりの仕掛け人。いろいろあるがまたじっくり書いていく。

参加名簿だけでも568名だ。大盛況。量販店の横暴で価格破壊を強制されメーカーが泣いている。だがあきらめない。力を合わせてこだわりの食と農を連帯して守る。食の番人たちだ。頼もしいぞ。


nobu23 at 09:19|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 生協 | 事業・起業

2009年07月03日

怯えの時代 内山 節 著 を読む

5d4f5afe.jpg金融崩壊から進む大恐慌の時代。哲学者内山節先生は、現代の恐慌ほど悲惨なものはないという。それは人びとがバラバラにされて無力化されたからだ。
この内山先生の最新著作を読んだ。

以下要約
プロローグは自由についてだ。
インターネットの自由。携帯電話の自由。一人一人バラバラな自由。しかしそれは社会システムにとらわれた「うんざりする自由」だった。


第一章「悪」の時代
マルサスの人口論に触れて、自然の限界を語る。しかし、なぜ自然の限界などという自明のことが無視されたか。それは資本主義の発達過程では無限の拡大を正常とする生産様式だからだという。

経済学者たちは、自然は無限に存在するものと仮定した。そうしないと経済理論が破綻するからである。
そしてこの有限性を取り払う魔法の杖として科学技術が位置づけられた。
食料問題は、食料価格問題としてある。

歎異抄での「善人なおもて往生をとぐ いわんや悪人をや」を取り上げて、悪の定義が問題だという。悪とはその時代によっても人の立場によっても違う。

第三章 不安と怯え
内山先生は群馬県の上野村に半分は住んでいる。この山の釣りで暗闇のなかから子どもの鳴き声がした。いるはずがないのに2、30人ぐらい。逃げだしたらいつまでも怖い。正体を見極めること。
そうしてそれは猿だった。

不安や恐怖は原因がわかれば怯えることはない。

社会は三つのシステムで展開している。資本主義的な市場経済、第二は近代的な市民社会、第三は国民国家である。

これを全面的に批判するかにみえた社会主義者たちも、獲得された生産力が生かされてないという批判だ。さらに市民社会の成立でそれまでの共同体社会が解体されたことを歴史の進歩とした。
国民国家は絶対王政が倒されて歴史は進歩したと位置づけた。

じつは、社会主義者以外に近代批判をした人たちもいる。
イギリス・ロマン派のワーズワース。ドイツのゲーテ、ハイネ。哲学者ショーペンハウエル。
ショーペンハウエルは仏教思想を取り込もうとした。

ヨーロッパ近代の世界が見失っていたもの。ひとつは自然。主役は進歩、発展する世界、自然は脇役で無限にあると仮定された。

もうひとつ、世界をあるがままにとらえていこうという思考、あるいは世界のさまざまな文化を率直に尊重していこうとする精神である。これにより非欧米世界の破壊がすすむ。
さらにもうひとつ、自然や人間の存在と「結び合い」との関係である。

今日ほど人間が無力になった時代はない。巨大システムは大きすぎて自分で動かせない。システムは自分たちの手の届かないところにある。

人間は、そして自然もそうなのだが、他者と関係を結んだところに存在している。

枚数が無くなった。第四章以下は続くとする。


nobu23 at 06:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読書 | 生命・自然・宇宙