2009年10月

2009年10月30日

養豚の現在 パルシステムーナカショク公開確認会

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ナカショクと聞いたとき、変な名前の会社だなと思った。国内有数の大規模養豚企業だ。こちらも規模拡大しているのでこういう企業養豚との取引もある意味仕方ないかとそう思った。

だが確かにすごい。年間93,000頭という規模にではない。スリーサイト方式と呼ぶ徹底した病気原因との戦いだ。まず繁殖がある。子牛の種付け。雄と雌のそれと人工を同時にする。それでも空振りが1割近い。へーと思った。

それから分娩してしばらく母豚とすごす。これは母乳で基本的な体質を育てさせる。だが21日まで。

次に離乳期子豚の飼育豚舎。2サイト目。ここでは徹底して病気を持ち込ませない。

さらにほぼ75日令で肥育豚舎に移動する。最後に体重108kg平均で出荷となる。だいたい163日令だ。3サイト目。生まれて5ヶ月くらいまでだ。

つまり妊娠と分娩豚舎。離乳と飼育豚舎。肥育豚舎と3段階を分離して別々に距離をおいて配置する。

これは病気との戦いからできた仕組み。ナカショク農場防疫三大原則としてまとめられている。持たず、作らず、持ち込まずだ。非核3原則。
こうして区域仕分け。ブルー、イエロー、オレンジ、レッドと詳細な手順書が決められている。

視察でも生協組合員が忘れ物で豚舎に戻ろうとすると慌てて再度予防服をしようとした。単にマニュアルを守るレベルではない。どこかすごい徹底性。

獣医の呉克昌さんの話を聞いて納得した。麻布大学からイリノイ大学卒業。現在、バリューファーム・コンサルティング代表である。本間春夫社長から20年前に相談を受けた。病気の発生と肥育成果の悪さ。そこでイリノイまてで一緒に視察に行った。病畜をなくすために一旦豚舎を空にしろと指導した。

本間社長はその晩、2Lの血を吐いた。急性胃炎である。4億円を捨てる決断。

こうして徹底的な病気との戦いが行われる。交差汚染が一番怖い。ト畜場出荷やサイト移動するトラックまで滅菌消毒する。

だが、ナカショクがすごいのはこの病気との戦いだけではない。豚舎にバイオマットを敷いている。近くのささかみからささかみマイタケの菌床を有料で運び敷いている。これが豚を健康に育てる。

さらに鳥糞もすべて堆肥にして販売している。循環を意識している。

実は、本間社長とは宿命的な出会いを感じる。パルシステムのモデル産直のささかみの圏内だ。このささかみとの出会いは当時の社会党最左派の松沢俊昭代議士の仲介でパルシステム創業者たちがささかみの指導者たちと出会ってから始まった。彼らは日本農民組合の流れだ。もちろん日本農民組合は賀川豊彦の指導でできた。新潟須崎争議がささかみの前身だ。

この松沢代議士の後援会長が本間春夫社長だったのだ。彼は中学をでて就職した。その会社で倒産間際の子会社整理に名目社長に送りこまれる。
だがしかし、それで終わらない。非凡な才能はこの破産会社を立て直し、まさに実質社長になってしまう。
そこからは破産再建のプロと見なされついには巨大畜産会社を任される。それがいまのナカショクだ。

さすがに規模がデカく悩みぬいた。この破産会社の職員たちと温泉で飲み明かす。
結論は、職員みんなに株を分けみんなの会社にすることだ。仲間の職場に。略してナカショクだ。

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社会的矛盾への熱い怒りは、時にすごい創造性を生む。長いその過程は、そうして築きあげられた巨像になる。だが、あまりに完成させられたその姿はナマの偉大さを意外なことに喪失してしまう。そう見える。

しかし、歴史に学ぼうとすると巨大な虚像の芯に熱い心がほのかに見えてくる。
ナカショクだ。次の進化は、病気との共存に向かう。
近くに親鸞様の像が見える。

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2009年10月28日

「黒い牛乳」中洞正著を読む

55f4b3ad.jpg名前がおどろおどろしく、実はまた暴露本かと胡散臭さを感じた。読んでみると至極まっとうな本だ。というよりすごい内容だ。

いまの日本酪農はいくところまでいき、先が見えない。
八割は輸入飼料に依存しコストはほぼ飼料代に消える。畜舎や搾乳施設への過大投資にも押しつぶされそうだ。
もちろん牛の生理も極限まで人工化されている。
生乳の消費者パックも過度な超高温殺菌となり自然よりも安さだけを競っている。

そうした酪農と乳業の現実。しかも「不足払い法」という制度が酪農家をがんじがらめにしている。おいそれと理想の酪農に踏み出せない。

ではどうするか。
山地酪農があるという。自然の山に放牧して山野草を食べさせる。冬も外にだしたまま。深い雪でも平気らしい。草地は最後は野シバとなる。こうなると強い。自然に定着し一切肥料も、もちろん農薬もいらない。
意外に牛は強い。崖も藪も平気だという。
放牧牛はまた病気知らず。難産もない。草毒もない。

そんなにいいことずくめなら、なんでみんながそれをしないか。
ここに「不足払い法」制度が立ちはだかる。生乳は一括して「指定生産者団体(農協)」に集荷し乳業メーカーに売られる。一応生産者から高く買いメーカーに安く売り、その差額を補填するとしている。
これは数十年前の乳業メーカー乱立と生産者買いたたきによる酪農の衰退からの育成措置として時限立法された。それが、一旦確立するとガチガチに固まった。

自前で酪農し自前で販売しようとすると、この制度をたてに様々な妨害をうける。補助金ももらえない。こうして生殺しになる。いまは閉塞状況だ。

ここから中洞さんがどう独立していったか。これが面白い。
実はみんな自然のものが本当は好きなのだ。本来、自然は素晴らしく美味しい。それが健康にもっともいい。これがわかる人と結ばれていく。

こだわりのHTST牛乳をパルシステムは扱っている。しかし、さらにこだわる人びとがいる。
いかに進化していけるか。無理せずにつないでゆきたい。


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失った「時間と空間」を味わう マハラバ文庫 きなり歳時記

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いつも追いたてられている。
何か失敗したか、と不安にかられ、自分はダメなやつ、と負けそうになる。

あるいは、暗闇が迫り不安にかられ、恐怖と絶望にとらわれそうになる。

いたたまれない孤独、焦り。この焦燥感。
そして圧迫感に襲われる。
いつしれず大人になって取り返しのつかない旅人となって孤独な旅をゆく。

そんな生まれいずる悩みに、苛なやまされるこころに、不思議な安心感と心地よい体験を与えてくれる。
まったく別の時間と空間に包まれる。
それが朗読会だとわかった。ここでは時間の流れが異なるのだ。

言葉が切れ切れに紡がれて、その間に時空の広がりが垣間見える。
なにかを追い追われていつか遠くまできてしまった僕たち。
まるで遥か昔に失われた祖母がすぐ見上から語ってくれるような、不思議な安心感。

オカリナの素朴は西谷八千代さん。古語と童話と食。昼の終わり、夜の終わり、春の終わり、夏の終わり、秋、冬と終わりは始まり。四季。歳時記。

いつまでも続いて新しいページが始まる。ひとつが終わりひとつが始まる。終わることが寂しくはない。夜は孤独ではない。暗闇は星をたたえ人はつながりを感じる。
大いなる時空のなかにある。

そこになぜだか心地よい安心感が生まれ希望と勇気が湧いてくる。ひとりが万人のために、万人がひとりを信じる。

増田レア・マハラバ文庫代表の朗読会。蕎麦茶屋「遠野」にて。56bae443.jpg
店主斉藤勝男さんは、イメージがぴったりだったと喜んだ。南天と豆殻。贅沢な手料理。新蕎麦。うまい。感謝。
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2009年10月26日

エクアドルの有機農業家 ニコラとダリオ そして辻信一先生

e12d162a.jpgボカシの作り方を石塚さんが話すとすぐ嬉しそうに語りはじめた。エクアドルでも山のなかから酵母菌を採集するという。石塚さんのやり方を根掘り葉掘り聞く。

エクアドルの有機農業家だ。
ナマケモノ倶楽部の辻信一先生が案内して各地の有機農業を案内している。一緒に新潟県のささかみに行く。
石塚美津夫さんのオリザささかみ自然塾で有機農家の交流だ。

ニコラさんとダリオさんはエクアドルでリオ・ムチャチォという村で、村ぐるみで環境を守り持続可能な取り組みをしている。パワーポイントでキチンと理念と方針を説明してくださった。
有機栽培の野菜をはじめバイオガス利用、太陽光利用などもしている。バイオガスは畜産糞尿からでるメタンガスをビニールで採集しそのまま使う。コストをかけない。太陽光は発電だけでなく集光して利用する。
さらに水道施設が驚いた。中古の自転車でポンプアップする。人力だ。人力洗濯機もあるという。自転車を使うらしい。
環境教育に力を入れスポーツも盛んだ。国の大会に三種類も入賞したという。

1998年の大雨とその後の大地震で大被害がでた。その復興から続けている。

かの国に言い伝えがある。
最後の木を切る人がいう。最後の魚を取る人がいう。お金があってもなんの役にも立たないと。

ダリオさんと辻先生と村杉温泉の公共露天風呂に入った。最初、熱いと驚いたダリオはすぐ慣れた。紅葉の葉が風で落ちてくる。とてもいい気分だといった。

石塚さん家は、手作りの納豆、山羊の乳とチーズ、エゴマ、平飼卵、ズイキ、うめてば豆腐、味噌汁などなど豊富な自給食で溢れた。納豆をおいしいと食べるニコラさん。

地球の裏側からやってきた仲間と過ごす2日間。あっという間に過ぎていった。
彼らのエクアドルは平和憲法を制定し米軍基地を撤去する。


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2009年10月24日

日本農業を呪縛する常識 大泉一貫教授

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3つの呪縛がある。
’清箸録蠡犹唆
⊂規模ではダメ
2搬卸弍弔聾鼎
つまり産業、規模、経営形態が国内農業の衰退原因だとされている。本当か。

アメリカ、カナダ、オーストラリアなど広大な土地で大規模機械化農業には勝てないか。これらケアンズ諸国は確かに強い。
だが、オランダ、デンマーク、スイス、ノルウェーなど小国でも強い。
例えば、オランダは日本全国のハウス技術はオランダからの輸入。ハウス技術はオランダにかなわない。
いまそのオランダは世界の食の中心にすべくアールスメイヤーにフードバレーを建設している。物流とコンピューターを駆使し世界の食産業が集結する。デンマークは農協が進化した。豚肉・ハムは世界ブランドだ。農協の運営がワンユース・ワンボード、すなわち農協使用高に応じた評決だ。ノルウェーは、漁業権を集約し漁協が船の近代化と資源保護と鮮度を組み立て販売戦略をたてた。日本に並ぶ世界三大漁場だが、差はひらく。
常識は覆る。

農業はいつから、耕作だけになったか。耕作だけを農業というか。
藤野実は「財貨を得るまでが農業だといった」
農協がビジネスモデルをリードした例はいくらでもある。「秋田種苗交換会」は農民の情報交換の場だった。畜産と耕種の連携「有畜複合経営」などなど。農協に起業家精神が溢れ地域活性化をリードした。
いまも大山農協、奥中山農協などまだまだあるが、人材が不足している。

どうするか。
融合産業化だ。宮城県のヤマカノ醸造は地元大豆でマトモな味噌をつくると1kg2000円になるて諦めていた。ところが地元スーパーなどの発案で変わる。いまやネットでも先に売れる。
様々な企業などと協力し連携して活性化することが可能だ。

大泉先生はただの学者ではない。各地で農民塾を開いている。実践的に提言する。

たしかに農は哲学だ。しかし霞を食べるわけではない。農を核とした中間産業を豊かに発展させ、食と職を創出する。食べることの根源に人とお金を回そう。

パルシステム食料自給プロジェクトにて。

最後に大泉先生は言った。企業参入なんて死屍類類。有名な大手量販店もカタチだけ。
生協をあまり知らなかった。しかし、各地で元気な農業者に聞くと必ず生協が販売先に上げられる。生協は力がある。期待している。ccf61646.jpg

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2009年10月21日

トキの目線と村とのつきあい方

c67a307d.jpgトキの絶滅は農薬のせいではない。と農薬会社の工業会が意見広告を出している。
確かに全国で絶滅したのは昭和30年代なので農薬の普及より早いとは言えるかも知れないという中島君。
NPOトキの島の事務局長だ。佐渡の野浦に住み込んでいる。

しかし、トキを野生化するのには確実に農薬を減らす必要がある。微小生物連鎖の頂点にトキはいるからだ。

中島君は村の空き家に住んでいる。しかし、彼は村人にはなりきらない。山を一緒に見て歩くとよく分かる。
各村の田んぼと水系を知り尽くしている。佐渡のトキ放鳥センターからトキならどう動くかと島の各地を上空から文字通り鳥瞰している。
この眺望がいい。棚田がまとまって少し広い場所に来たときだ。小佐渡には珍しい広さ。トキは神経質で臆病だから林や雑木から離れたところが落ちつく。田畑の虫を食べる。カラスとケンカはしない。カラスも一目おいている。どうもトキの餌発見能力を評価しているようだ。

中島君、完全にトキの目線で語っているのだ。村で面倒みている宮司さんがこぼした。村とのつきあいがもう少しあるといいのだが。
村はいつまでも村だが、村人は変わってゆく。変わらざるを得ない。そこにヨソモノの価値がある。村をつないでトキは飛ぶ。

中島君に案内してもらったこの日、いっぺんに野生化のトキを五羽見た。猛烈なドシャブリの雨が小降りになったその時。遠くの林の上空を舞っていた。角度を変えたら枯れ枝にとまる五羽が見えた。まだ心細そうにじっとしていた。


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2009年10月20日

臼杵司さんと伝統の継承について

f412ed84.jpg佐渡市野浦地区の文弥人形を上演する双葉座。この30周年記念上演があった。
村の小さな公民館。日曜日の昼過ぎから村人が集まった。

初代座長の臼杵司さんに感謝状を現座長山本宋水さんが渡す。
臼杵初代座長のお話。背筋をピンと張り大きな声で力強く語る。30年前に役所を辞めて佐渡の伝統芸能を継承しようと決意した。
佐渡おけさなどの民謡はあまりに有名だ。おもしろくない。
農民歌舞伎や能もあるが金がかかりすぎる。そこで文弥人形とした。

それからこの公民館二階に村人に集まってもらい話しをした。結局6人が残った。そして開始した。

まだまったく文弥のぶの字もしらない。
さあ、それから畑野町の有名な歯医者さんの師匠のところに通った。5年間毎週通った。
まずは、人形の各部の名前を覚えることだ。なかなか覚えられない。山仕事のあいだも身振り手振りでたたき込む。
こうしてようやく形になった。
臼杵司さん。まだまだ心配そうだ。芝居が上演されてからも幕間で問題を指摘する。

村の文弥人形浄瑠璃はこうして佐渡の10座のひとつに成長した。
中央の歌舞伎座のように専属の組織的システムの無い農民芝居の伝統は、こうして各村々に継承されてゆく。
熱い思いとバカになる執念がそれを継承してゆく。
平均70歳代に混ざって23歳がひとりいた。
有機栽培に30年近く取り組む人もいる。農と芸能と朱鷺の復活にかけてゆく。


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2009年10月19日

究極の病気「ガン」をどう考えるか ー「ガン呪縛」を解くー稲田芳弘

5e8480c7.jpgガンはかからないかかかるか、まるでバクチのように考えていた。健康診断で見つかれば、それが死刑宣告のように恐ろしいことになる。

ところが、これを恐るるに足りない気にさせてくれる本が現れた。パルシステム・セカンドリーグの吉村一正さんの紹介である。

一見、トンでも本に見えてしまう。タイトルも仰々しい。
ところがこれは至極真っ当なことだと思った。現代の医学はガンがなぜできるかを考えずただガンを叩くことだけを考えていると指摘する。
まるでガンがテロリストで、これが全身に広がったら最後だというように切除、化学療法、放射線などなどで攻撃する。だが、これで治癒率は少しも改善しない。ただ地獄の痛み苦しみだけが増加していく。

これに対して紹介されるのが千島喜久男博士の千島学説だ。
そのポイントは、ガン生成の原因を知り、その体質を改善することで治癒するという。なんだと思われるがこの原因についてがすごい。

一番は血である。血は腸で作られると骨髄生成説を否定する。すると骨髄移植は無意味どころか返って悪化させることとなる。
逆に治療は腸を正常化、健全化させることに力をいれる。それは、穀物や野菜を食べること。肉類や脂を抑え玄米や発酵食品がいいという。これで血液を改善する。ガンは血液の浄化のためにカラダの弱い部分に生成されるからだ。血がガンを生成するという。

さらに「気」が大切だ。様々なストレスで胃や腸が荒れる。ひどい場合は、一瞬で潰瘍ができる。すると血が汚れてガンが作られる。こうしたストレスに負けない「良い気」を保つ。このポイントは呼吸法だ。吐くことを大切にする。深い呼吸。

最後に「動」だ。運動によって血の巡りを良くする。この「血・気・動」で血を改善してガンを治癒させる。

千島学説は、実は現代医学だけでなく物事への観点がまるで異なる。
宇宙や自然や人への理解が違う。これを説明するために稲田氏は、現代科学の最先端の理論を紹介する。とりわけ現代の物理学だ。
空はただの空ではない。エネルギーと情報のゼロ・ポイント・フィールドである。
まるで般若心経の世界そのもの。
ここまでくると好き嫌いが別れるかもしれない。
病気のことを考える必読書であることは間違いない。


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2009年10月16日

今村奈良臣先生と農学について

655ea164.jpgパルシステム新農業委員会にて、今村先生の講演。
演題は「人を活かす 資源を活かす ネットワークを活かす〜智恵とパワーで地域農業に活路を〜」

いきなり叱った。農業基本計画への意見書案を見てすぐだ。
「担い手」とは何だ。「担ぎ手」か、アホをいうな。農業経営者だぞ。農業をするものは経営者なんだ。担い手などとバカをいうな。

農業こそ人材を必要とする産業はない!これがポイントだ。

いまから10年以上まえに「6次産業論」を提唱した。1+2+3=6、それから1×2×3=6とした。それが今は誰もが使うようになった。農は生命総合産業だ。

女性の起業家がすごい。これが変える。
名刺だって葉っぱを使ったりオシャレなものが多い。

私の講座は自慢じゃないが女性が多い。これでもモテるのだ。年は75歳だが。うははは。

そういえば、この委員会もいい。名刺は文字ばかりでつまらないが色気もあるし皆さん男女とり混ぜてどうもいろんな顔つきの方々がいる。

先生は、すごくハッキリとものをいう。身振り手振りで熱く語る。

以下レジメから。
食料・農業・農村政策についての基本スタンス。
1、農業は生命総合産業であり、農村はその創造の場である。
2、食と農の距離を全力をあげて縮める。
3、農業ほど人材を必要とする産業はない。
4、トップ・ダウン農政からボトム・アップ農政への改革に全力をあげる。
5、利益の追求を通して私益と公益の極大化をはかる。

時間軸と空間軸を踏まえて近未来を展望する。
1、近未来(5〜10年)の展望を明確にして、何をすべきか、何ができるかを提起し、実践することが求められている。
2、日本農業・農村にとっては、順風と逆風の併存・交差・混在する時代
などなどと続く。

いまの学生はインターネットで情報を漁りすぐ見た目立派な文章をつくる。なんだこれは。現場も歩かず無内容だ。

私が学生時代は、すごい先生たちがいた。それを「打倒する」と壁貼って頑張った。東畑精一先生などの超大物を批判した。

もっと時間があれば丁寧に話したい。パルシステムは本当に良くやってる。ささかみは見て歩いた。食と農の距離を近づける取り組みがいい。

今村先生の話しは中味が濃すぎて簡単には理解できないと思う。単に机上の学ではなくフィールドワークでご自分で創造されていると感じる。
これを契機に学んでいきたい。


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2009年10月14日

カラダの声に耳を傾けること

df31c844.jpgまだ少し首筋後ろに違和感が残る。喉はほぼ大丈夫だが。
やはり土日も出かけてカラダを使っていると疲れが溜まる。
軟弱になったようだ。週に一日は何もせずにボーと休みを取るべきかも知れない。
これがなかなかできない。貧乏性。

さて、夏にあれだけ美しい花を咲かせた芙蓉が枝払いされている。不思議にこれがまた来年の春には青葉をだして見事な花を咲かせるのだ。
なんでもない道端のアスファルトと排水溝の間で。
不思議だ。すごい生命体。


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2009年10月12日

秋晴れとログハウスつくり

21977eaf.jpg神奈川県津久井の山のなかである。
再びログハウスつくりに参加させていただいた。
杉の丸太をチェーンソーで切り、両端に芯を中心にはめ込みの切り出しをする。四つ角の柱に溝が掘ってあり、そこにはめ込む。チェーンソーに慣れるまでが大変だ。恐る恐る切りこんでいく。しかし切れだすと痛快だ。みるみるうちにカットされていく。

こうした作業は性格がでる。もともと無精な性格で貴重面とは対極にある。やはり出来上がりがデコボコしてみっともない。

仕事の段取りも悪く、せっかくログハウスつくりに津久井まで行って、しかし残した仕事が山とあり結局午後からは失礼した。
みんなにご迷惑をかけた。ごめんなさい。

空は快晴、澄んだ青。少し汗ばむくらい。山はまだ緑色だが退色しだしたところか。楽しい。
気のおけない仲間たちと一緒につくる小屋はたとえ見栄えが多少劣っても嬉しい。

軽いジョギングも1時間を超えると足に響いてくる。ここで無理せずにもっとスピードを落とし回復を待ちながらソロソロと動いていく。
長い人生を楽しみながらポンコツを駆動させていかなくてはと思う。カラダを動かして汗をかく。


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2009年10月10日

場所文化フォーラム代表吉澤保幸さん 持続可能な地域社会の構築とオルタナティブな金融の役割

671aa0bd.jpgNPOあったかキャッキチボールの学習会。ここの学習会は内山節先生といいすごい講師をお呼びするのに参加者が少ない。募集が下手なのか呼びたくないのか。
今回もすごい内容だった。

吉澤保幸氏。
場所文化とは、行政区画に拘らず、自然に包摂された一定のローカル空間(場所)において営まれる人間の歴史的生活とそこでの自然との向き合いの中で紡ぎだされた言葉、景観、価値観、生活様式など(言わば風土)を言う。
場所文化は、画一化し、自然を破壊してきた西洋文明への警鐘と、各場所が持つ多様かつ自然と共生する価値観への転換という、強いメッセージが込められている。

我々のアプローチは、場所の自立と都市との交流による自然との共生・循環モデルの構築。
各地域が開きながら都市との対等・補完の関係を構築し、それを支えるヒト・モノ・情報の継続的な交流を可能とする新しいお金(志金)の流れを組み込んだビジネス・ファイナンスモデルを運営しつつ、場所文化を磨いていく。

実際には、農村へのゲートウェイとしてお店を開いた。東京のど真ん中、有楽町の国際ビル地下。「とかちの」である。十勝平野からのこだわり食材を出す。
講義終了後、皆でお邪魔した。
ただの小さなレストランに見える。

食べてみると素材がうまい。黒豆枝豆、春菊の半生炒め。トウモロコシは蒸したものと生をそのまま出すものがある。生がうまい。

ワインにこだわる。ワインは十勝だけでなく勝沼醸造などだ。上質な日本酒のような香り。実にうまい。

食べ物や酒にこだわる。基本は創作料理のように手のこんだものではない。素材感のある家庭料理を目指すという。吉澤さんはここの大店長である。
若い店長と奥さんが仕切っていた。十勝出身である。

お金は仲間で一口づつ出資を募り動かしている。月商500万円で利益がでる。二年目でようやくメドがたった。十勝からだと食材も高いとつぶやいた。

いろんな人たちが出入りする。まさに場所文化の入口だ。

吉澤保幸氏、実は日銀出身だ。
時代は変わる。


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2009年10月08日

本場の本物 地域ブランド食品について

f612afd8.jpg全国各地にその土地その土地の歴史と風土にあった食べ物がある。いまそれらが消えようとしている。
手間暇かかる。原料がもうない。後継者がいない。

例えば、阿波番茶。発酵茶だ。いったん漬け込み発酵する過程をへる。
原料の茶葉のほとんどが野生化した土地で採取されるという。
飲んで見ると淡い酸味が感じられて実に上品な香りがする。
これが後継者不足だという。そこからブランド提案があった。
だがそのなかの一地域だけを名してブランドにしていいかと検討される。

まずは地域の伝統食品を守りたい。その原料、製法、食べ方などだ。その真ん中にそれをつくり育てる人がいる。そうした人たちが地域で団体をつくりブランド化しようとしている。

日本各地のこういう食品をこそ、理解ある消費者に結びたい。
そのためにあるハードル。品質管理、基礎的な管理が分かっていない場合が多い。ここをしっかりする必要がある。微生物コントロールと異物混入防止が基本だ。特にお金をかけなくてもポイントを抑えればできる。

次にプロモーションだ。せっかくの宝物が伝わらないと二束三文だ。こだわりをどう表現するか。情報を物語として熱く語れるか。
規格と価格も大切だ。持続可能でリピートしてもらい顔の見える関係をきづく。

地域ブランド「本場の本物」もようやく品揃えが見え始めた。突っ込んだ議論を交わす。
事務局は食品産業センター二瓶さんだ。地方の伝統食品を育てたいと走りまわる。

十勝の公園で出会ったたリス。軽々と大木を登り降りする。


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2009年10月05日

朱鷺の奉納 食のフェスティバルにて

29aa5c7e.jpgパルシステムの100万人のフェスティバル。いろんなイベントの集合だ。埼玉アリーナー。結構広いな。

国会議員も多数参加した。最近、パルシステムのこの種の企画に政治家が押し寄せる。消費者庁関連やあれこれ。

トークショウではタレントの高木美保さん、パルシステム神奈川ゆめコープ齋藤文子理事長、野菜くらぶ澤浦彰治代表がトークセッション。高木美保さん意外に硬派な意見を述べる。消費者庁というが、消費者の責任が問われる時代が始まると。

食と農のパルシステムは、イベントも農の参加がすごい。JAささかみの注連縄手作り講座ほか生物調査、所狭しとお米産地のミニ田んぼが並ぶ。飼料米も展示。
全農や全中、農水省などの職員が個人で普段着でのぞいていった。本当に生協を超えている。農協系統がやるような農の世界だという。

メインは朱鷺だ。野浦の世界。春駒。厄を払い福を呼ぶ。踊り舞う。そうして、奉納だ。祈願し玉串を奉納する。宮司は祝詞をあげて祈る。
若森理事長を先頭に子供たちが奉納する。

パネルには朱鷺と里山の写真。
なぜ朱鷺か。写真家の大野さんのパネル。田んぼにの畦に朱鷺2羽がいる。そのすぐ側に鴨2羽が何かをついばんでいる。そしてたくさんの鷺がいる。
朱鷺は一緒にいる。特別の鳥ではなく普通に混ざっている。
これがいい。

朱鷺もいる里山。自然と人間の共生の里。そしてそこに暮らす人びともいる。
その人びとは共に生き共に死んでいく。
この柔らかな協同を支えているのは物語と祈りだ。
晴れやかな日もあり、つらい日もある。実りもあれば種もまく。
嵐もあれば豊穣のときもある。

いま失った豊穣な生命が蘇えり、豊かなつながりを紡いでゆく。 生命の連鎖の不思議なご縁を感じること。これがフェスティバルだ。


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2009年10月04日

パルシステム100万人の食づくりフェスティバル前夜

86f53a57.jpg前泊の人びとと語る。

農と漁業と村の再生。これは目的ではない。すでに担っているリーダーがいる。

農の拠点、ささかみからは注連飾りの年配者が参加した。農はただ米だけでなく関連した様々な物が作られる。注連飾りもそのひとつ。伝統のワザを見せる。

北海道野付漁協から佐藤専務だ。極寒の地で漁業で生きるために協同することを大切にしている。二宮尊徳の思想。

そしてわが野浦大神宮の臼杵宮司君だ。半農半漁でなかなか大変だ。息子と一緒にフェスティバルの神事を執り行う。

千葉緑耕舎の大野さんらもコア・フード産地として田んぼ機械を持ち込んだ。

北海道音更町の五十川さんも来てくださった。

農を核に新しい元気をつなげる。古い物語が蘇る。派手さよりも人の結びつきを大切にする。豊かだ。


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2009年10月02日

リユースペットの研究

31f526ae.jpg奮橋章先生プラスチックコンサルタント事務所長(北大工学博士)の講演。

パルシステムはすでに数年間ペットボトルリユース実験をしている。これは小沢一郎氏が報告した。

日本の家庭ゴミの6割を容器が占めている。ペットボトルは2008年に50万トンも使われた。すべてワンウェイだ。
回収率こそ60%だが、実は再商品化率は20%でしかない。リサイクルはまるですすんでいない。

環境先進国ドイツはすでにペットボトルリユースを実現している。だが、1991年に策定した72%ルール(この時点でのリユース率)を守るとした施策が後退している。強制デボジットにし、ワンウェイ0.25ユーロ、リユースで0.15ユーロと0.10ユーロの差をつけた。リユースを価格コストによって政策誘導をした。ところがこれに対してメーカーは、PETを超薄型にしコスト削減して対応し逆にワンウェイが拡大してしまった。
いまドイツ政府は見直しを進めている。

アメリカが意外に環境施策に早くから取り組んでいる。1970年代に連邦環境法を整備。資源保全再生法、大気清浄法、水質清浄法、スーパーファンド法などだ。
ペットボトルに関しては再生リサイクルの促進の立場。BtoBで化学分解と再生ではなく、素材としてそれを再生するメカニカルプロセスをFDAが認証している。

日本のペットボトルは02年には国産72%で外国産28%だったが08年には国産43%輸入57%と逆転した。問題は山積みである。

容器はガラス瓶はもちろんいい。ただ重く割れやすい。紙は環境的には意外に負荷が高い。

やはりいま大量に出回っているペットボトルをどうするかが問われる。これを半分以下に減らすこと。これがリユースでの可能性だろう。いや、四分の1でも可能かもしれない。この実現は多くの市民の参加を見込まないとできない。

社会のあり方を見直すこと。CO2削減の大胆な実現は発想の転換が必要だ。


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