2010年07月

2010年07月30日

有機農業と伝統芸能のつながり

bc221ca1.jpg佐渡の野浦 北野源エ門さんと石塚美津夫さん。有機農業者同志が北野さんの田んぼで語り合う。

北野さんの田んぼは、コナギなどが少ない。オモダカが白い花を咲かせていた。なんでこんなに雑草がすくないのか。
フキをミキサーで砕いて水でかき回して、濾してから噴霧器で散布したという。代かき後からすでに四回撒いた。すごい効果だ。

しかし、何故フキか。北野さんが子どもの頃、母親がフキを調理していて剥いだスジを畑に撒けといったらしい。それをすると雑草が抑えられた。田んぼ仕事をしながら、ふとそれを思いだした。やってみた。すると効果が現れだしたという。コナギが生えだす温度は19℃からだともいう。じつに研究熱心だ。そしてすぐ実践する。


この北野さんは76歳。彼が文弥人形を操る。重いくまわか丸を平気で1時間も動かし激しいチャンバラもする。見た目、どうみても小柄な老人に過ぎない。ところが、いったん人形を持った瞬間、変貌する。その動きはまるで忍者だ。
屈強な漁師の秀麿君すらかなわない。

もうすでに30年にもなる有機農業への取り組み。MOA農法をベースに改良を加えて独自の農法を開発していく。

深い自然観察とイニシエへの畏敬。カラダを使いきること。鍛錬すること。田んぼを愛し海に惚れて村を守っていく。偉大な人びとたち。深い人生。

田んぼの稲が、一陣の海風とともに波打っていく。さわさわと。


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2010年07月28日

伝統芸能の持つパワー 能と呼吸

9909f490.jpg能楽師 安田登氏の著作。

日本はいま、うつ病が本当に多い。安田氏は、それは日本人が精神的に弱いからではなく、過剰だからだという。過剰であり過敏なのだという。その過剰さを引き受けコントロールしてパワーにかえる。それができるというのだ。
そんなことが可能か。

実例として織田信長を紹介する。信長は別にうつじゃない。しかし、今川義元に追い詰められる。最後の土壇場で彼はなんと舞いを舞うのだ。光若舞。謡である。そこに秘められた技能。つまり極限までの不安と恐怖を爆発的に変換してスーパーパワーを引き出す。これが歌舞(かぶ)のチカラだというのだ。

そこから、呼吸の話になる。そう呼吸だ。


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2010年07月26日

野浦芸能祭と未来

714e5271.jpg村の衰退、崩壊が進む。全国各地の村は、高齢化が進み空き家が増えて、共有インフラ維持や祭が出来ない村が増えている。

だが、それでも元気な村がある。佐渡市野浦地区である。そこに仲間たちと行った。11名。沖縄からや新潟県ささかみからなど。ささかみの石塚美津夫さんは野浦では有機農業の先生だ。

さて、野浦では文弥人形を上演する双葉座がある。座員13名。古浄瑠璃を演ずる。平均年齢が最近若者が入り59歳に下がった。
文楽との違いは、人形を操るのが3人ではなく1人だ。物語る太夫も三味線と語りを1人で演る。そのため、人形の動きがダイナミックだ。うまくいくと躍動感がある。

芸能祭は文弥人形だけでなく、春駒と呼ぶ祝いの舞いもあった。囃子太鼓で地元言葉で舞い踊り、お祓いをする。
それから民謡、両津甚句、相川音頭、佐渡おけさ。また、創作舞踊もある。阿賀町からの小学生交流でソーラン踊り、若者と大人取り混ぜたヒップホップダンス。多彩な出し物が続く。

おおとりは、やはり再び文弥人形。くまわか丸伝説だ。山本宗悦さんが太夫である。日野資朗卿の子息くまわか丸の仇討ちの物語。修験者大膳坊が法力で助ける。野浦の港を舞台に活躍した。

伝統芸能祭は、村人一丸で運営する。実行委員会を形成し、会場設営はもちろん焼きイカやサザエなどの売店。そして、練習を重ねた演技を披露する。
ここでは、年寄りが元気で文弥人形や民謡を指導する。誇り高い。若者も楽しみながらダンスを舞う。

村では自治会である区会の区長は1年任期。さらに会員制で「明日ののうら21委員会」がある。ここでは講演会など学習会の取り組みをしている。そしてトキ米生産組合があり、有機農業への挑戦を行う。
演芸は双葉座たけでなく民謡研究会など多彩にある。これが42軒の小集落にある。ダブって加入している。
面白い。

いま村は夏盛。蝉の甲高い声。海は凪。空気は澄んでいる。暑さのなかの村祭。


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2010年07月24日

いまこそ 産直の底力 と日本型畜産の創造

79b50bcd.jpgサイエンスホールでパルシステムと生産者消費者協議会と全農の共催で畜産大集会が行なわた。3百人規模。

来賓挨拶で篠原副大臣が宮崎県の口蹄疫の話をした。
高度成長期に日本は原料を輸入し加工して輸出する産業を発達させた。その農業版が畜産だ。大量に飼料を輸入し、これは輸出こそしないが加工産業になっている。窒素がたまる。糞をアメリカに堆肥として返せるといい。
相変わらずの毒説だが、痛いところをついている。篠原副大臣はフードマイレージを日本で最初に農水省にいながら唱えている。いまこの運動の輪が広がっている。

基調講演は信岡東京農業大学准教授。飼料米は反収1.2トン取れる。要は堆肥を500kg以上入れればいい。食用としては味が落ちる。だが、蛋白が増え飼料としては最高だ。
あとは、如何に手を抜くか。深水がいい。池にする。雑草が生えにくい。

減反を止め100万ヘクタールでやれば1200万トンできる。輸入トウモロコシをこれで減らす。約4千億円がアメリカ農民から日本農民に渡ることになる。

しかし、いま稲作の中心は高齢者だ。だから、畜産企業が委託生産をやれないか。
と耕畜連携の必要性を説く。
たしかに畜産飼料を自給出来れば自給率は49%まであがるという。

さて、畜産生産者から様々な挑戦が報告された。飼料米はもちろんだが、コア・フード牛は自給率100%だ。
また、ポークランドでは、バイオベッドや放牧豚の挑戦をしている。


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2010年07月22日

阿賀野市の交流エリア検討委員会 加藤寛昭代表

4bed1391.jpgささかみが合併して阿賀野市になった。すでに10年か。
その阿賀野市で、2年前から観光戦略会議に関わった。

今回は、交流エリア検討委員会に呼ばれた。平成22年第4回阿賀野市交流エリア検討委員会である。

前回、ワークショップで10年後の阿賀野市の有りたい姿を議論し表示した。戦略的なビジョンである。そしてその実現にむけて現実との問題点を出した。

さて、今回は食と農研究所の加藤寛昭代表による交流拠点の成功と失敗の事例報告とそのポイントだ。

加藤代表は、三重県の「モクモクファーム伊賀の里」の事例、長野原の小布施町の事例を報告した。その後、グループに分かれ議論し、質問をまとめて出す。

それに対して、イニシャルコストとそのお金をどう準備したかといった議論もあったが、面白いのが議論を白紙に戻す質問があったことだ。そういう農と食の連携はいいとしても、そもそも交流拠点は本当に可能かというもの。
バイパス道路が出来るが、その脇の道の駅構想は実現するのかというわけである。今回見直しの前の構想をぶり返す。

なるほど。それは、こっちも知りたい。おそらく全国の村と町で同じ議論がされているのではないだろうか。
ロクに市民が基本計画をつくらなくとも国交省が設置する。あるいは町や村が全部つくり民に委託する。簡単だ。

だから、それがともすると大きな施設と利権により棚ぼたのような利益を享受する。しかし、こういう構造は危ない。だいたい赤字の垂れ流しにつながる。つながっている。
すでに遠いバブル時代の物語だ、と思った。
しかし、まだまだ地方ではいきていた。
道路と道の駅はやるのか、やらないのか。それを市が判断しないと議論は意味は無いという。

だが、いくつかの成功事例とともに失敗事例を加藤代表は示す。

中山間地域活性化の6原則と期待される効果。活性化6原則。
継続性、独自性、事業準備・事前学習、総合化、住民参加、自立の原則である。

期待される効果としては
地域農業、食品産業、観光産業の活性化。
新規雇用。
地域内交流、都市と地域の交流実現による地域活性化進展。

効果を実現するための条件
地域住民全員参加
農業組織と自治会の連携
強力なリーダーシップをもった人材の確保


会場はシーンとなった。グループ議論で質問を出す。するとやはり交流施設をめぐるこの委員会の議論は、失敗事例に当てはまるのではないか。本当に住民参加で実現可能な計画にしないとまずい。といった意見が飛び出した。また、運営や経営の主体をどう考えるかなど、施設以降のビジョン議論が今一度ではじめた。

市の計画議論に関わると、自治体が本来の住民参加で長期ビジョンを議論する難しさを感じる。
しかし、利益が違うように見える市民たちが議論を重ねるたびに、未来を次第に共有しだすのが分かり面白くなってきた。

ささかみとの30年の交流が次のステップにいこうとしているのかなと思った。


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2010年07月21日

畜魂祭 (株)パル・ミート

4c691d42.jpg毎年、この時期になると(株)パル・ミートでは、神主様を招いて畜魂祭を執り行う。豚、鷄、牛の命をいただき大量に供給しているからだ。習志野の本社と事業所の職員全員が参加する。秋には山形県村山市の工場でも、行っている。

祭壇を設置し神主様から祝詞をあげていただく。榊でお祓いをしてもらい、玉櫛を捧げる。
祝詞は難しく、断片しか解らない。古来の神々に語りかけていることはなんとなく分かる。


奥三面ドキュメンタリーで、村人たちが山で熊狩りをした後に、解体して分けるシーンがあった。まず、山の神様に祈りとともに一番に肉を捧げる。そしてしきたり通りに狩りをしたこと。掟を守って山の恵みをいただくことを誓う。聖なるシーンだ。命のやりとり。

さて、都会では、すでに商品と化した肉切れが流通し、命の片鱗すら伺えない。しかし、間違いなく生きた動物を大量に殺し食べているのだ。私たちは、その現場にいる。

まずは、働いている自分たちが安寧であること。そして、お肉をいただく全ての皆さまが健康で豊かになること。そのことで生産者や流通業者が豊かになること。

キレイ事だが、まじめに祈りを捧げる。清浄なる精神を身につける。つけたい。


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2010年07月20日

姫田さんと奥三面 in ささかみ

4b959379.jpgドキュメンタリー映画の上映会。姫田忠義先生。そして中川誼美さん。中川誼美さんは銀座吉水の女将さん、自分の旅館の「かくえホール」で毎月、姫田先生のドキュメンタリー上映運動をしている。


ささかみで姫田先生と中川さんの対談、そして映画上映を行った。主催はNPO食農ネットささかみである。司会は北橋さん。石塚美津夫理事長の挨拶で始まる。

現在は新潟県新発田市に合併された旧朝日村の山深いところにあった42軒の集落。これが奥三面だ。三面ダムに沈んだこの村に住み込みドキュメンタリー映画を取り続けたのが姫田忠義先生だ。

映画は、村の年越しの松葉取りと暮の28日過ぎないと村の境界から入れないというきまり事の紹介から始まる。

正月のしきたり。村祭り。山のぜんまい狩り。
このぜんまい取りがいい。山に入りぜんまい小屋に一ヶ月も泊まりこんで行う。現金収入の三分の二になる。子どもたちも学校のぜんまい休みが一週間あり、家族で行う。取ったものをその場で煮て水切りをしながら揉む。そして干す。
テレビも電気もない山小屋で家族が楽しそうに夕げを過ごしている。

焼畑もでてくる。一区画を囲い、燃え広がらないようにしながら焼く。そこに一年めは蕎麦をまく。二年めは雑穀、三年めはさらに大豆などだ。そしてしばらく休む。おもに女性たちの仕事。

田んぼは、寒いために反収は1.5俵だった。最近は、品種改良などで6俵くらいになったようだ。
そうそうこのドキュメンタリーを取りだしたのは1965年からだという。
丸木船を一本の大木から造る場面もある。一人で造った小池さんは会場に来られていた。感動の再開。


圧巻は、山の狩り。熊狩り。さすがの映画チームも最後までは連れて行かれない。危険だからだ。鉄砲を持った男たちがチームで熊狩りをする。熊の穴を探り、冬眠から起きた熊を追う。

男のひとりがいう。俺たちには山しかないと。なんと昔は動物だけで70種類以上狩猟していたという。三万ヘクタールの山塊が彼らのフィールドだ。

最後に深い雪山の急斜面を一列にラッセルする狩人の姿。熊や狸、うさぎなどの皮を纏い着物は着るが下着ははかない。汗が凍るからという。誇らしい雪山の狩人の雄姿。

姫田先生は語る。北欧を撮影しに行って、この奥三面をそこで上映したら北欧の人びとからあんな厳しい環境で凄いと感動されたという。北欧のほうが大変じゃないかと聞くと、いや自分たちは氷の世界だからラクだと言われた。なるほど雪山の世界か。

中川誼美さんは語る。日本人が忘れたちょっと前の日本。ここに大切なものが詰まっている。スーパーやコンビニを追放したい。街にぶらぶらしている若者を村に送り出したい。農と食をカラダを使いながら大切にしていくことだ。
事を荒立て、ダメなことはハッキリだめだという。もの分かりのいい年寄りにはならない。
全国に16万もの神社や寺がある。ここで市を開く。市はモノ売りではない。集い語り合う。

JA女性部のお母さんたちや町田さんや金沢さんら年輩者たち、新潟大学粟生田先生、砂田先生、寺下さんやJA青壮年部青木君たちと70名を超える参加者。会場は養生園スカラベ庵。奥三面からの移築古民家。クーラーはなく、団扇を扇ぎながら映画に観とれていた。


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2010年07月18日

千葉BM技術協会と米沢郷牧場の伊藤充孝常務

adc983a9.jpg千葉県山田町公民館で開催された。山田町は和郷園の本部がある。千葉BM技術協会の代表は和郷園の向後武彦さん。パルシステム千葉の仲根裕さんの司会で総会が始まった。向後さんが議案説明する。

主な活動は、やまなし自然塾への視察研修と全国交流会における千葉の発表など。
山梨県視察は、白州郷牧場、黒富士農場、萩原フルーツ農園である。ここはBMW技術発祥の地だ。その現場でBMW技術の実践を目の当たりにしての驚きが報告された。

さて、総会終了後に基調的な報告が米沢郷牧場の伊藤充孝常務からあった。今年、第20会の全国交流大会を山形県高畠町で開催する。その実行委員長だ。

米沢郷牧場は、BMW技術を早くから取り入れ、有畜複合経営と資源の地域循環を目指している。畜産を真ん中に稲作、野菜、果樹など複合的に取り組んでいる。若きリーダーの伊藤幸蔵君のもと、技術研究を徹底的にやっている。鷄肉生産でも坪羽数を減らし、発酵飼料を与える。飼料米にはクズ米利用など輸入とうもろこしを全面的に切り替える実験をしており、むしろ肉は美味しいことが実証されている。

米沢郷牧場は「まほろば」を目指すという。そう北には古代から三内丸山遺跡など、五千年前に、世界的な一大都市があった。他の世界都市が砂漠化するのに、日本の東北地方の大集落はいまも森と里山に覆われている。

豊かな山と郷、森との共生。このまほろばのイメージこそ、米沢郷牧場の大切にする未来である。生き物の曼陀羅図。

全国交流会では、古生物分析と文明批評の安田喜憲先生の基調講演が予定されている。

農の思想は、生物と現代文明の思索に続いていく。


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2010年07月17日

柴田哲孝 とGEQ

13cc9d30.jpgGreat Earth Quake 大震災。 著者「柴田哲孝」角川書店。

この本は、阪神淡路大震災がアメリカCIAによるものであるというフィクションである。なんだ、またCIA陰謀説か。それにしても地震とは、あまりに荒唐無形なと感じた。ところが読んでみると、そう単純でもない。面白い。


著者は、911事件が如何にアメリカ政府による自作自演だったかを文中で簡潔に記している。そして、それが世界経済の破綻を救い、イラク戦争に国民を鼓舞さたかを語る。

さて、阪神淡路大震災についても、事前に自衛隊のシュミレーションが報告されていること。それからバブル崩壊後に震災復興でどれくらい日本経済に影響があったかも記している。

そして中国だ。北京オリンピックとチベット弾圧。そして四川省大地震。四川省はレアメダルの宝庫で中国原子力研究所がある。

ここまでくると、単にアメリカの利益というより、世界の支配層のネットワークでCIAが動いていると記述していることが分かる。

虚実ない交ぜである。ここで、物語にはなにが大事かだ。世界は、いままでのある国の支配から(もちろんそれが前提)支配層の巨大なネットワークが稼働しているという事実が突き付けられてくる。

とりわけ日本はがんじがらめだ。圧倒的なアメリカの影響。
身震いするほどの支配。これをみな知りながら知らないふりで飼い慣らされている。戦いを忘れている。


では、どう考えるか。これは、ガンジーだ。ガンジー思想だ。インドの独立はガンジー思想にある。近代文明という病の克服、スワラージ(自治)カディ(手織り布)チャルカ(手紡ぎ車)自立と協力、アヒンサー(不摂生、非暴力)など。
日本の古い生き方もまた地下水脈に脈動している。


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2010年07月16日

震災後の神戸はなんともいえない優しさが溢れていた。チャンプルーの会の紀平さん

43445303.jpg立川市と国分寺市にまたがる「けやき団地」。典型的な高度成長期のときの団地だ。五階建てが続く。エレベーターは無く階段ひとつに二世帯づつ並ぶ型の棟。この種類の団地の悩みは、どこでも同質の世代がそのまま年とって高齢化することだ。すると階段は難儀になる。引きこもりがちになる。

その団地の脇に商店街がある。いくつか閉店して寂しくなりつつある。ここにチャンプルーの会がある。この閉鎖した空き店舗を借りて地域のコミュニティのコアを作ろうとしている。いや、新たな地域づくりが行われている。紀平さんとチャンプルーの会。

ディサービスでお年寄りだけがくるのではない。様々なカルチャースクールもあり、自然食レストランもある。配食宅配サービスもある。

そうして、さらにみんなが住めて医療も教育も遊びも食と職もある拠点を構想している。どうしたら実現できるか。お金は無いが。


紀平さんは話す。いつから日本人は冷たくなったのだろうか。私には忘れえない体験がある。
それは阪神淡路大震災のことだ。神戸に実家があった。震災の後、どうしても行かなくてはと、東京から瓦礫の街に帰っていった。

街に行くと飲み水に困った。トイレも無い。しかし、歩いていると見知らぬ人が教えてくださる。どこどこに行けば飲み水があるなど。助かった。みんなが仲間たちでみんなで助け合おうとしていた。そういうなんともいえない空気がやさしくつつんでいた。

ビルが建ってくると、そうした空気はいつの間にか消えた。普通の街になった。

もうひとりのチャンプルーの方も、なんと神戸の同じ町だった。彼女も話す。実家の母に戦争時代もこうだったのと聞いた。するとまるで違うと。いまは一歩外に出て大阪に行けば、なんでも揃っている。戦争はどこに逃げても行けない。いまはまだ比べようがなく、いまのほうがましだ。

さて、共通したのはアジアやアフリカの貧しい子どもたちの輝く目のことだ。貧しいくせに日本より生き生きしている。日本は豊かなのにうちひしがれ自分のことしか考えていない。なにか、人間味が失われたように感じられる。

年寄りだけではつまらない。老いも若きも老若男女が共にくらす街にしたい。遊びも働きも農もある。文化も揃う。そういう街にしたい。お金も力も無い。それでも街に夢を見ている。なんとかしたい。


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2010年07月14日

旅について

de76a417.jpg60歳を人生の折り返しとみるか、ゴールとみるかで、全然違った風景がたちあらわれてくる。人はあまりに組織人として長いと、まるでその組織での役割抜きには自らのあり方がないかのように考えてしまうようになる。役割が人になる。溶けたビニールのように皮膚に張りついてしまう。


自分では、相当自由に動き続けてきたつもりでも、知らず知らずに、この枠組みにどっぷりと使ってしまう。これは、まずい。
そして組織が低落しても社会が壊れても、内部では仲良しグループによって事無かれで、安泰に運営してしまえるように見えてしまう。ヤバいことだ。

さて、ついこのあいだまで日本の村と山には、山伏の伝統があったという。内山節先生によると群馬県上野村では、最近も家をでて単独で山に入り一人修行者になった高齢者がいたという。私度僧といい、山伏となる。あるいは修験者だ。

これは明治時代のはじめに弾圧されるまで全国各地に60万人もいたらしい。

それから雲水だ。山伏とは違うが、やはり修行を続ける仏僧だ。日本には、こうした風来の水脈がある。佐渡の我が家でも、たびたび出家する人間がいた。武蔵もそうだ.

しかし、現代の日本は旅を忘れた。ただの観光や移動はあるが、人生をやり直してまるで別世界に住むかのような本物の旅が失われたのだ。その結果、物語を失った。脈動する魂と深い世界との交信を忘れてしまった。

しかし、たまにはこの異世界に触れることが必要だ。重病になり、死と直面してからでは困る。死と直面すると必ず起ちあらわれる異世界。これを生きているうちに体得すること。これは鉄道を走る列車が、まるで列車ごと異次元に走りこむような話だ。

さて、時間と余裕の無いぼくたちはどうするか。
物語だ。物語を読むこと。上質な物語の世界には、こうした異次元の世界がひろがる。そうして願わくばこの異次元世界に旅を企ててみよう。


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2010年07月12日

築地本願寺安穏朝市と市場について

3a9eb3ca.jpg銀座吉水の中川誼美さんはいう。
スーパーやコンビニが食と農をダメにした。全国にお寺と神社が16万もある。全国各地のお寺や神社でこういう市場を開き、農と食を結びたい。その実験ををここから発信したい。マルシェなどの外国語での表現ではなく、昔から日本にあった市の復活だ。

出展者はじつに様々だ。有機農業家はもちろん多いが、それだけではない。村起こしで参加するのは、岩手県軽米町の町と福島県飯館村からだ。
野菜や米パンなどからアケビのツルで編んだカゴなどが並んだ。

面白いのは、自然エネルギーの太陽光発電装置の展示と相談もあった。ユニバーサルファッションのナイガイ・イムや地域作業所hanaのフェアトレード雑貨もセカンドリーグテントに並んだ。

地域をつなぐ。寺の境内が市場になる。交流だけでも面白い。


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2010年07月10日

暑さ全開 夏草取り

9b3da454.jpgb4620957.jpg暑い。しかし田んぼのなかは意外に耐えられる。

今年は田んぼの草が少ない。やはり2年間、畑にしたのが効いている。
とは言ってもコナギはしぶとい。稲の株にからまるように生えている。手でかき混ぜながら取ってゆく。
二時間くらい夢中になっていると、腰が痛い。ズシンとくる。おそるおそる道にあがり、地下水井戸に行って、顔を洗う。口をすすぎ水を飲む。プハー、生き返る。うまい。
また、やる気がでる。結局、3時間半やった。
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田んぼの泥土の柔らかい感触。匂い。簡単に抜けるコナギと白いヒゲ根。ジリジリと背中を焼くお日様。たくさんのカエル。おたまじゃくし。ヤゴ、トンボ。

遠くの富士山。

菊地さん、金ちゃん、中澤くん。黙々と動き続ける。お隣田んぼの石橋さんも手伝ってくれた。
話題はお米の美味しさだ。やはり無農薬無化学肥料栽培は美味しい。
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夏、草取り、草息れ、気持ちいい。
終わった後は弥生で梅降ろし蕎麦。辛味大根すりおろしと長谷川さんの梅干しで蕎麦を食べる。辛味が効く。疲れが取れる。
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全国養鱒技術協議会全国大会と栃木県水産試験所

142b55a7.jpg養殖の鱒だけで、これだけの技術協議会があると知った。知らなかった。

ある日、なんだか知らないが名指しで連絡がきた。話しが聞きたいという。それでお会いした。鱒養殖の協会があるという。それはあるだろうなとは思ったが、聞いてみるとなかなかすごい。各地に研究室があり、品種改良や疾病対策、飼養研究がなされていた。

そしてそこの技術協議会全国大会でしゃべってくれという。しかし、パルシステムでは養殖魚は鰻くらいで、内水面漁業はほとんど知らない。
それでも構わない。ある魚の専門雑誌に書いた文章を読んだという。特に、消費者ニーズに応えるというが、魚を知っているそんな消費者などいない、というフレーズが気になったと話された。

栃木県宇都宮市の市役所が会場。全国各地から百人くらいが参加しされていた。長野県、群馬県、静岡県などだ。控室での会話がすごい。うちは標高14006mで水温は13℃を上まらない、など。どうも研究所は山深い上のほうにあるらしい。
大会地元の栃木県水産試験所も那須塩原にあるらしい。そこの若手職員は元気があった。技術研究には自信が有るが、販売など利用してもらう方面に疎いという。

さて、中国やインド、ブラジルはもとよりアジアの急速な成長で、最も問題になるのは、資源だ。資源が枯渇ないし投機対象になる。リーマンショック以前にバターが店頭から消えたことがある。それまで安い海外乳原料で製造していた大手乳業会社が、価格急騰で一斉に国内原料に殺到した。結果、深刻な原料不足が起こった。これは必ずまた起こる。生産の優位。食料資源の争奪戦。

いま、ノルウェーから鱒が安く大量に日本へ輸出されている。これもあと何年続くか。必ず中国や振興国に買いまける日がくる。いま10%成長する中国は一千万円以上の所得を持つ人が一億人近いという。彼にとって日本の魚は高級品だ。2、3倍でも安い。

と考えてみると、日本の農業や水産業を守り育てるのは死活的に重要な課題だ。これは本当だ。だが、いままで低価格で捨てるほど食料を粗末にしてきた私たちが変わることが出来るか。

これはできる。簡単だ。こういう事実を知り知らせること。生産者が生産情報を知らせること。何よりも交流することからだ。

分断された経済、対立する生産と消費。不幸な社会。これを変えよう。鱒養殖は水との関係だ。美しく美味しい山の水が美味い鱒を育てる。森の人びとと魚の守り人。

集まった研究者、技術者は、どこか違う雰囲気があった。なんとなく人が良く素朴な感じを受けた。そして、各地から集まるがみんな知り会いのようだ。2日間に渡る技術研究会。熱のこもった大会だった。


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2010年07月09日

(株)ちば風土の会 第三回株主総会 と有機農業の推進

77bd9511.jpg(株)ちば風土の会の株主総会に参加した。ラディソンホテル成田。

千葉県の有機農業の名だたる団体がパルシステムと連携して三年前に結成した組織だ。50名ほどが出席されていた。菱田の会、自然派、丸和、シードの各グループである。

総会議案から見てみる。第三期事業報告(2009年6月〜2010年5月)だ。

売上一億1850万円、有機野菜セット数94,742セット(前期比106.3%)
パルシステム千葉との産地交流会は年七回で内容は落花生づくり、大豆栽培と味噌づくり、パルシステム千葉フェア参加、パルシステム千葉キューブ市川妙典での月一回の展示販売などを積み重ねている。パルシステムの会員生協と濃い連携を目指している。

有機農業の推進では、千葉県最高品質農産物協議会に参加。
また、運動としては、雇用創出、高齢者・身障者生活支援、里山保全、食育促進、地球温暖化問題対策など幅広くに取組んでいる。

さて、さすが有機農業者はただ者ではない。常勤役員の山下司郎さんはじめ杉本徳仁さんなど久しぶりに生産者で圧倒的な熱い人たちに出会った。

特に杉本さんは、千島喜久男学説の研究会を開いているという。すごいな。千島喜久男は学説の健康へのポイントは「気血動」だ。面白いのは空気循環など。
西洋医学の問題や誤りを明確化し東洋医学と総合化を図り実証したとされるものである。彼のガン理論は、唯一ガンの発生と消滅を説明しているものだ。

有機農業の哲学と奥深い思想は、医学的にもこうした学説に行き着く。懇親会では杉本さんと話しこんだ。
なんと80任發陵機圃場を経営している。

やはり、有機農業者は面白い。独特の文明観や生き方をしている。生協組合員と多様な交流をすることで、新たな地域づくりが生まれる、そういう予感がした。


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2010年07月07日

パルシステム協力会総会 三澤孝道会長

9c0d9c8d.jpgパルシステムも大きくなったなと思う。自戒的な気持ちでそう思う。いや自嘲的かな。危ない。
取引先企業による協力会が400名を越えて集まった。熱海後楽園ホテルである。その総会である。

会長の三澤孝道社長(共生食品)が挨拶する。
協力会の会則を見てほしい。パルシステムの事業と運動を支える生産者業者の連帯を深め、連合及び会員の相互発展を図ることを目的としている。
運動だ。唐笠専務が挨拶されたが、まさにパルシステムは運動抜きにはあり得ない。このことを協力会会員はしっかりと認識し共に歩んで行きたい。簡潔で力強い挨拶だ。

さて、講演は山本謙治さんだ。「日本の食は安すぎる」と語る。
山謙さんは、一度パルシステム生産者消費者協議会総会でも講演している。これに続いて、食品企業や流通業者もまた、同じ山本謙治さんだ。彼はデフレが生産を破壊すること。過てる消費者主権論をいま日本で唯一おおっぴらに批判している人だ。生産者と消費者連携を熱く語る。

その後、協力会活動報告と決算、活動方針と予算の採択がお決まり通りにあった。
しかし、協力会の総会はここからが面白い。

部会活動報告をパワーポイントで各部会長がするのだ。組合員交流委員会から始まり、物流部会、品質管理部会、環境部会、異業種交流部会と続く。

各部会は、部会長のもと十数名の会員企業で構成され、基本的に部会メンバーが企画と実行をしていく。パルシステム連合会職員が参加しても運営は部会長が仕切る。事実仕切っている。職員はついていけていない。

従って部会長報告は熱がこもる。組合員交流委員会は、イベントで各行政により、マイ箸やリユース皿を認めない場合があり、工夫する必要あり。
物流部会は、納品や物流事故ゼロの切実な取組報告。
品質管理部会は、鹿北精油と吉良食品の視察や学習会報告。
環境部会はエコリポート発行とよつ葉釧根工場、野付漁協の植樹活動視察、CO2削減と市民の変革の学習会など。

異業種交流部会は、奈良の梅柿生産者の大紀コープファーム見学や物流センター視察報告。

この後、4百人を超える大宴会が行なわれた。
生産者と加工企業や各種業者が一同に介し、言いたいことを話しながら繋がっていく。これがパルシステムだと思う。


nobu23 at 06:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協 | 事業・起業

2010年07月05日

草取り

ce1f9a7a.jpgコナギは小さいうちは取りやすい。手で掻くように抜き取る。簡単だ。ただ、これを3時間もすると息が切れる。腰が痛い。しかし、中澤君たちが来て仲間たちでやると楽だ。ありがたい。

昔、村には腰の曲がったお年寄りがいた。これは草取りの大変さを現した。一番草から三番草取りまでやる。子ども時代はこれがイヤでたまらなかった。夏の暑さと草いきれと。稲が育つと鋭い葉先で腕を傷つける。下手をすると目をやられる。夜お風呂に入ると腕や首筋がピリピリしたものだ、
しかし確かに除草剤が普及して解放された。腰が曲がったお年寄りもいなくなった。除草剤はまさに奇跡のようなクスリだった。

おかげでホタルもメダカもいろんな生物が一緒に消えたが。
こんどは除草剤を使わないことで、田んぼがまた重労働の場となった。手作業である。いまどき農家もやらない。

ものは考えようだ。筋肉トレーニングと考える。結構、いい負荷になる。体験型遊び型だからこそできる贅沢である。

禅の修行やヨガの修行では、朝夕の禅やヨガ以外は農作業をするという。ここでやる農作業は機械など使わない。すべく手作業。鍬や鎌は使うが。
それから比べるとぼくらは除草機を使う。岩渕先生には叱られたが。生物多様性農業にガソリン使う機械はダメだと。先生、勘弁してください。

残念ながら、ここでは深水除草ができない。区画整理地域のため、畦はセメント。しかも浅い。水管理は地区一斉にされる。中干しもほぼ強制だ。

それでも、やはり地域の他の田んぼとは色も草も違う。カエルの数もまるで違う。
それからトンボやツバメ、カモも集まる。ヘビまで来る。素晴らしい。

初夏、ぼくたちの田んぼは草取りのシーズンだ。
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2010年07月04日

小田原下曽我の田んぼの草取り

5eff156d.jpg久しぶりに土日と小田原の草取りだ。一週間空けて心配だった。この時期が一番大事だ。まだ、雑草が小さいうちだと取りやすい。いた、全部取ってしまえば後はやり易くなる。

行って見ると、やはりコナギが水面下に出ている。まだ大量発生してはいないが、ところどころで群生している。これを手で取る。両手でかき回しながら抜き取る。それを畦に溜める。ほとんどコナギだけだ。

それから、稲の列で抜けているところを補植していく。まだ苗は活着するだろう。それにしても稲間がバラバラでしかも蛇行している。へたくそだ。

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田んぼも深い浅いがあり、浅いところに草が生えている。
菊池さんが参加し二人でお昼までやった。かなり取った。8時半から3時間少しである。このくらいで止めないとカラダにガタがくる。

水と土が気持いい。ヤゴが意外に素早い移動をする。カエルが愛嬌がありかわいい。カエルのトボケた顔と泳ぎを見ていると嬉しい。幸せな気分。ed4e8175.jpg

nobu23 at 07:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協 | 事業・起業

2010年07月02日

ある日の晩飯

0839d038.jpg具たくさん味噌汁。味噌は今治市直販所でお気に入りのJA桑周の久美愛みそ、これが美味い。エコじゃがとエコ玉ねぎ、キャベツ、椎茸入。

PB豆腐冷やっこ。枝豆。サラダはレタスとキャベツにピーマンとPBツナフレークノンオイルを混ぜる。塩胡椒と「マヨネーズはこれ」を少々。

藪川の行者ニンニク漬け。そして小田原のきぬひかり玄米と黒米。炊いておいて冷凍保存したのをレンジ解凍。

そして、シルクヱビスで乾杯。

今日も無事終わった。がはははは。


nobu23 at 22:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記