2010年09月

2010年09月29日

初秋のセミと精霊飛蝗

ffbbcd45.jpg9月ももう終わりだというのにセミが鳴いている。丘の上の大きな古い桜の木にいるらしい。ツクツク法師だ。ツクツクホーシ、ツクツクホーシと鳴いている。しばらくそれを繰り返しおしまいにフットコヒィンヨ、フットコヒィンヨ、フットコヒィンヨと三度鳴いてから、オシッコを放って飛び立つ。
このパターンは変わらない。

小ぶりの優秀なヤツだ。簡単には捕獲できない。
簡単に取れるアブラゼミ、少し手強いミンミン、そしてツクツク法師の順に取るのが難しい。さらにうえを行くのがヒグラシだ。ぼくらはカナカナゼミとよんだ。取るのはもちろん素手に限る。


階段を下ると、隣の土手の草藪からでてきた精霊飛蝗がいた。こいつは殿様飛蝗に比べてランクは落ちるがよくみるとかっこいい。デザインはおしゃれだ。殿様飛蝗のようにずんぐりむっくりしていない。すっきりしている。

夏が突然、行ってしまった。みんな当惑している。まだ秋に戸惑い、不慣れなこころ持ちのままでいる。


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2010年09月27日

雨 病気について

d3dd41be.jpg猛暑が彼岸を境にキッパリと過ぎて今度は雨である。やや寒いくらいに雨が降る。
早朝のレールを濡らす。

歳を取ると誰でもやがてカラダにガタがくる。どこかしら異常が見つかるものだ。
病気持ちになる。

数年前にヨガの先生にこう言われた。
ほんとうにヨガをマスターしていれば百歳は越える。越えなければヨガをしたとは言えない。自分の教えた人は65歳で様々な病気を克服した。ヨガはちゃんとやれば必ず病を克服できる。

ヨガは、対処療法ではない。だから西洋医学が発病した患部に即効性を求めるのとは違う。だから痛みやダメージなどへの直接対処は西洋医学が優れている。発病した際には西洋医学が大事である。たとえば骨折にヨガにできることは少ない。

しかしカラダの精密な相関による健康についてはヨガこそ最も効果がある。

まずは気を整える。気とは呼吸であり意識である。意識といってもカラダについての意識だ。足指の一本一本や内蔵の感覚、手先から背骨や頭の中などに意識を行き渡らせる。渡らせる「つもり」である。この「つもり」を数年間続けているとやがてほんとうに足指の一つひとつが意識されてくる。

気が通いだしたら、カラダのバランスを見る。カラダは必ず歪んでいる。これを指定されたポーズを呼吸を意識して行う。するとカラダの歪みがハッキリと分かる。これが日頃の習慣化によるバランスの壊れなのである。普段、意識しないで壊れるままにしている。
これを意識する。

ただし、こういう動作は無理をしない。無理をするとカラダがいやがる。気持はガンバるが身体自体が忌避感覚を持つ。この真に苦しいとか痛いとかイヤだとカラダが嫌がるものをムリヤリすると逆効果である。かえって身体を壊す。

気の持ち方が大切だ。ラク過ぎず苦しくない。この微妙な状態を続けていくこと。最近のスポーツ医学でもこれが身体機能を伸ばすコツだとわかってきた。このポイントはじつは楽しむこと。おもしろがること。愉快にやることである。苦行ではない。

走ることも同じだ。苦しくなるチョット手前で緩める。ラクの少し先に行く。この中間を常に意識していく。すると実に楽しい。軽々と進化していくことができる。
病は気からという。これは当たっている。
さあ、免疫を意識して自分をつくっていこう。カラダをデザインしていこう。


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2010年09月26日

佐渡にて 秋の始まり


ebf1b261.jpgさすがに彼岸を過ぎたこのころになると、あの猛烈な暑さも一気に離れていく。
佐渡はハッキリと秋の入口である。初秋である。

姉の友人の韓国からきた呉さんと金さんを案内して佐渡を回った。
ドンデン山にあがるとススキの穂が伸びている。前日までの雨が上がったせいか、空が高く空気が爽やかである。風が気持いい。
遥かに、いつもの新潟の弥彦山と角田山の二連らなりの姿のほか、三国山脈やかすかに飯豊連峰らしき影さえも遠望できる。空気が澄んでいる。

眼下に広がる海が美しい。磯辺がコバルトブルーに輝きなから次第に沖へと藍色が濃くなっていく。そこにいくつか船の航跡が白く引かれる。
手前に走る両津港に急ぐジェットホイルが見える。
手前の大佐渡と向かいの小佐渡に平野が置かれて両津港を挟んで加茂湖が見える。
箱庭のようだ。

さて、小佐渡の山並みに隠れて段々田んぼが点在する。その田んぼにいく。
野浦村の北野さんの有機栽培の田を見る。稲刈り跡だ。ここには稲刈り直後の独特の香りが残る。稲藁の匂いと土臭と畦の草いきれ。懐かしい香り。

海から風があがってくる。さわやかで美しい風。取り囲む雑木林がさわさわと緑をゆらす。風が生命を含んで吹き渡ってゆく。なんという贅沢。
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そうしてたった一泊二日の帰郷は、あっというまに過ぎていく。秀昭君や定夫さん、中島君たちとの語らい。そこで学ぶ村の古い知らざる歴史。村の家の変遷。
韓国との領土問題の激論。そしてアジアの未来。

いま、一人佐渡を離れる。両津湾を高速で進む。こうして島を離れるたびに感傷が襲ってくる。
楽しいときは一瞬のように過ぎて、懐かしい仲間たちとのことが思い出に変わる。つい昨日のことが、いつか帰らない旅の跡に変わってしまう。旅のバカ話や気の置けない仲間たちとのこと。あれやこれや。
時はうつろってゆく。
波は揺らいで遠退いてゆく。海を走る。
高い空に、刷毛でひいた薄曇が茜色にそまりだす。それが影絵のように黒ずんでいく。
旅には寂寥感がつきものなのである。海を渡る


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2010年09月24日

安穏朝市には面白いもの貴重なものがたくさんでている

740037f3.jpgマルシェのようなそれらしい産直市場風ではない。
手づくり感覚の、昔ながらの、カタチにはまらない門前市の雰囲気がある。シロウトっぽい無骨な売り方がおもしろい。

客も初めてなら、売り子も慣れていない。
もっと本物の特徴をハッキリしゃべればと、見ているこちらがヤキモキする。
もうすこし慣れなれしく話しかけるとか、フレンドリーにしたらと思うが、そういうことすらなんとなく良しとしない。
客がすすんで笑顔で品物を取って話しかけてくれるのを待っているかのようだ。

これでは売れない。稼げない。売れても少額にとどまる。

ところが、これでも客はやってくる。この来客がおもしろい。どこで知ったか分かってやってくる。しかも一回買うとまた買いにくる。リピート率が高い。これはやはり陳列される品物がすごいからだ。

面白い品物を少し数える。
和歌山県海南市のシュロ製品がある。一見するとなんてこたないタワシとホウキ。
しかしこれが違うのだ。いまの安物のタワシのほとんどがパーム椰子を原料としている。ところがこいつは、シュロと比べて硬くて折れやすい。タワシ健康法なんてやると痛くてしかも肌が荒れる。この椰子に比べてシュロは柔らかく折れにくい。しかも皿洗いはこれひとつで油を落とす。ホウキは静電気が起きにくい。シュロを縛っているのは銅線である。贅沢だ。昔はこのシュロのホウキが嫁入り道具として高く取引されたという。しかし、いまはほんとうに貴重品となった。

シュロは育てにくく、皮剥ぎ職人が激減した。いまシュロ製品は少ない。
海南市は、日本一の家庭雑貨の町であり。高野山への参拝道な入口として門前市から発展した。シュロは参拝の旅人のワラジのヒモとして重宝された。
これを売るマハラバ文庫増田レア代表。山仕事讃歌として手仕事と暮らしの道具作りにこだわる。

食べ物はすごい。
日本蜜蜂の蜂蜜がある。八ヶ岳の山麓で有機農業をする夫婦が地元で自生の蜜蜂の巣を持ってくる。蕎麦畑で蕎麦蜜だ。
ここのもち米と雑穀のご飯はうまい。黒米が入ると赤飯のように赤く染まる。そこに雑穀が複雑な味を醸しだす。実に旨くしかも身体にいい。微量栄養素の宝庫だ。こういう飯を食べるとアレルギーも吹っ飛ぶ。免疫力が増進する。しかも完全無農薬。

小さいがリタトレーディングの扱う紅茶もおもしろい。
紅茶はお茶である。お茶の新葉は柔らかく甘い。そのため虫にやられる。だから農薬散布の数が半端じゃあない。これが有機栽培だということがどれだけ希少か意外に知られてない。
紅茶は発酵食品でもある。そのため茶葉の選定とともに自然発酵する工場が問題となる。リタトレーディングはスリランカから直接仕入れる。これがいい。スリランカは百年をこえる紅茶の歴史がある。従って茶葉の品種や堆肥づくりから栽培の技術が蓄積している。前に視察したが紅茶栽培の地域は山あいの急斜面が多く石が多いいわゆるガレ場のような土地である。こういう土地を茶の木は好む。静岡でもいいお茶栽培の土地は同じだ。
朝晩に霧が湧いてきて覆う。すると日の光が直射しないから軟らかい葉が育つ。スリランカはそれを熟知している。

さらに堆肥づくりのために牛をわざわざ飼っている。牛糞と落ち葉で良質の堆肥をつくっている。この堆肥がまたポイントである。木をいかに育てるかが大事なのである。丈夫な木を育てると虫にやられにくい。木自体の忌避力があるからだ。

そうして工場がまたポイントである。茶葉をきちんと品質ごとに管理して蒸して揉む。さらに発酵させて貯蔵する。この工場が木造四階建てである。坂に立てて、上から茶葉原料を入れて階ごとに製造段階をわけて作業し落としていく。無駄がなく省エネである。長い歴史の賜物。いま造れと言っても無理だろう。この古い工場を建て替えないのかと聞くと、ここに酵母菌がありこの工場が宝だと教えてくれた。古い木造の工場は紅茶の分厚い香りがした。

これを扱うリタトレードディングの大村カント君。もと茶道や謡いを習う若者である。お茶の道は紅茶を育てる。


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2010年09月21日

中ノ郷信組酒井二三男理事長と山根真知子起業塾コーディネーター 「あったかいお金のまわし方」 その2

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セカンドリーグ実践起業塾を主催する山根真知子氏はいう。自分の預けたお金がどのように使われているか考えたことがありますか?

銀行に預けたお金が融資されている実態はどうか。
国内銀行の預金額532兆円。それが国債に92兆円も使われる。市民のためでなく結局国に吸い上げられる。

さらに問題はアメリカの軍事費である。世界の軍事費120兆円のうち50兆円が米軍が使う。なんとアメリカ予算の20%を占める。そして日本国債828兆円の8%がその米国予算を埋める米国債に使われていると推計されている。

また、三菱東京UFJ銀行などが100億円単位で海外クラスター爆弾製造関連会社へ融資していることはあまり知られていない。

みんなの預けたお金はどこへ流れれているか。大手銀行では軍需産業や環境破壊や貸金業に融資されている。
あるいは短期国債として米国債を多量に買っている。

また、地方で集められたお金は東京に吸い上げられている。

経済の血液=金融機関のお金がどう使われているか。これをどこに流していくかを考えたい。無関心ではありえない。

だからこそ、環境や社会に配慮した企業や自分のくらす地域にお金が流れる社会を作りたい。
お金の地産地消で地域を豊かにしたい。

いま市民参加による新しい公共などの台頭が著しい。
すでに今年7月でNPOは4万500団体にもなった。

そこでパルシステム セカンドリーグ支援室の役割がある。
地域セカンドリーグが市民事業を支援する。
情報発信で貢献する。
人材育成を行う。
会員支援プログラムも豊富だ。
先行的に調査研究を進めている。

そして、新しい「お金の産直運動」を提案したい。
考えてみると、市民事業とはコミュニティに必要な事業を「地域のお金と人を集めて行うこと」だ。

お金に意志を持たせる市民金融の仕組みをつくることだといえる。

さあ、事業協同組合を創設し異業種の強みを生かした事業支援を行いたい。
情報誌「のんびる」やWebホームページで双方向の情報提供で広報支援を展開している。
そしてパルシステムのインフラを使った支援も重層的だ。商品開発、販売、原料、物流、顧客開発などなど。
パルシステムセカンドリーグは様々なネットワークを生かした支援を行う。

山根真知子氏はいう。もうひとつのくらし方提案。
地域で活動しよう。お金をまわしてみよう。意思を持ってお金を出す、預金先を変えよう。グローバルビジネスと正反対のコミュニティビジネスに、もう一つの人生のステージがある。
視野を広げてオルタナティブなライフプラン、セカンドステージに参加しませんか。
私たちの暮らしを豊かにし、住みよい地域を創るために。

山根真知子氏は、すでに第5期まで実践起業塾を終了し50数名の終了生と起業に取り組んでいる。

第一期生の橘和子さんの「ママのジャム」など成功発展事例が産み出されている。とくに女性たちの身の丈にあった起業が進んでいる。


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2010年09月20日

あったかいお金のまわし方 シンポジウム

cd5cded2.jpgパルシステムのセカンドリーグ支援室主催。明治大学で開催、150名が参加した。

基調講演は一色広樹氏(経産省)「ソーシャルビジネスへの期待と振興にむけて」
ソーシャルビジネスの定義は以下だ。
ー匆饑:社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとする
∋業性:ビジネスの形に表し、継続的に事業を進めていくこと
3弯契:新しい社会的商品・サービスや、それを提供するための仕組みを開発したり、新しい社会的価値を創出。

では、コミュニティビジネスとは何か。
コミュニティビジネスは、ソーシャルビジネスのうち、より地域性のあるもの
である。

今、なぜソーシャルビジネスなのか。
様々な社会的課題の顕在化
(少子高齢化・環境問題・地域の疲弊化)求められる社会を元気にする取組

市民の公共参加
「新しい公共」に参加する市民の増加
OB人材や子育て後の女性等
多様な人材の活躍

行政の効率化・健全化社会的課題の拡大と価値観の多様化に伴う行政の限界

NPOの戦略的展開
事業性を持ち、戦略的・持続的に活動しようとするNPOの台頭

企業の社会貢献
自社の成長に資する社会貢献活動の積極化
中小企業の新たな展開

ソーシャルビジネスの課題
社会的認知度が不足
企業や行政のパートナーとして認識されず、資金調達も困難

社会性と事業性を両立させる経営ノウハウが不足
担い手(経営者・従業員)や支援人材が不足
関係者が集い場がなく、ニーズと意欲ある担い手のマッチングがなされにくい

ではどうするか
〕算饑度
中間支援機能
ノウハウ移転
ぢ爾こしに燃える若者等創出
を先進事例の選定、評価手法確立、日本政策金融公庫融資制度、ソーシャルビジネス地域協議会設置で展開する。

では具体的な社会的課題とは何か。
障害者支援、子育て支援、貧困、ホームレス問題、環境、まちづくり、まちおこし、地域活性化、国際交流、フェアトレード

一色さんの経産省の問題にしている課題とソーシャルビジネスの展開は、まさにいままでパルシステムとセカンドリーグ支援室が課題としてきたことそのものだ。

セカンドリーグ支援室で、「のんびる」とWebでの認知度アップと事例の大量紹介。シンポジウムや商品展示場参加。朝市出展。先進モデル事例へのハンズオン支援。担い手の育成実践起業塾。ノウハウ移転として企業とのネットワーク形成とマッチング。

シンポジウムはさらに山根真知子氏と中ノ郷信組による「あったかいお金のまわし方」の提案。
実践起業塾生からの報告。
そしてモデル事業の発表。
さらに地域セカンドリーグからの報告と続いた。詳細は次回にとする。


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2010年09月17日

宗教について メモ

5643807b.jpg宗教が人をつくる。人間のこころをふわふわとした雲のようにあるがままに放置すると、やがて壊れて消える。もろいものだ。

だから、こいつを気持で抱えこんでしっかりと腹に落とす。


カラダと同じように鍛えて練り上げなければならない。そうしないと孤独と恐怖に耐えられない。人は必ず孤独と恐怖に逢着することになる。そのためにいつも安寧にしておくことが大切だ。呼吸とともに。


問題はひとつの教条を信じこむか、どうするかである。

それは自分の好き嫌いでいい。ただ宗教を自分に落とす場合、頭で考えるだけでは落ちない。宗教は哲学であり、文化であり、関係性であり、体育、作業なのである。こういう社会関係の総体が宗教となる。

すると、自分のカラダの宇宙から世界へと、また広大無辺のほんとうの宇宙までと、自らの意識においてとらえようとすることをどのように行うか。これが試練である。

達人たちは、普通のごくつまらない日常において行う。神事においては、それを深く刻み昇華する。宗教が人をカタチづくるとすると、自分の宗教をもたないことはありえない。ただそれを意義的に行なっているかどうか。難しい。キリスト者と自称するからといってそのようにも思えない人も多いような気がする。

さて、アニミズムだ。昔、山尾三省の「希望としてのアニミズム」(琉球大学の講義録)を読んで以来、自分の宗教作法を考えてきた。そしてこんどは安田喜憲先生であり、姫田忠義先生である。

彼らの発見した人間のありようには、普通いわれる宗教をこえる世界がある。たとえばそれは環境と人びととの深い関係である。人類史での地球環境との異変である。
また、神々との交信の記録フィルムである。神々はいずこに存在するかの記録である。

地球と生き物と人間を貫く真理である。これは観念的な言葉の羅列では語れない。なんというか一瞬の永遠を体得しなければならない。

そのようなつもりで生きる。生きたい。体得すること。


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2010年09月16日

安田喜憲「一神教の闇」を読む

578ff165.jpg現代が転換期であるとここ10年くらい考えている。資本主義の崩壊過程が進行している。

いまの経済のあり方は自然の際限ない収奪から成り立ち、非自然化の社会システムをつくりあげていこうとしている。暮らしが自然と乖離して非自然的な人工物が氾濫する。その結果として、人間の自然も破壊されてガンや心臓病などが蔓延する。さらには市場原理主義など拝金主義やバラバラにされた孤独な人びとの憂鬱な社会が出現する。

この根本に自然を敬い自然とともに生きる生きかたの喪失があると安田先生は指摘する。世界の基底にあったアニミズムの破壊に原因があるという。一神教がアニミズムの神々を破壊した。

しかしまだ日本やインドに残るアニミズムは、自然への畏敬と慈悲のこころが基調となっている。一神教のように、自然を神のもとに改造し従属させない。また、他信教を敵として敵をつくり、その敵と対峙することで味方を増やすそのやり方が戦争を生む。戦争は必然となった。

そうではなく寛容と慈悲の精神、和を尊ぶ精神で平和で安寧な社会をめざす。
このアニミズムの精神は、決して原始的で古いものではない。むしろ優れた未来への根本的な哲学を創造することになる。

いまの石油産業や生活の仕方を十数億の中国などが追い求めたら地球がもたない。熱帯雨林や森をこの調子で破壊したら人類もまた生き延びることができない。森が全て無くなると地球は温度の緩衝がきかなくなり破断的にいわば火星のように太陽向きと影部分で極端な温度変化がおこるという。

では、アニミズムが生み出したい未来とは何か。自然に学び自然とともに暮らすやり方だ。
それはたとえばバイオミミクリーだ。高度な生物技術に学び活かす。
カタツムリの殼の模様。これは汚れない。泥のなかでも泥がつかない。これを道路に応用する。ほかにも蛾の燐粉、蚕の絹糸、蜘蛛の糸など自然の驚異的な創造物が紹介される。エネルギー投与も少なく公害もない。

こうした研究と開発の根底にアニミズムの精神を根付かせること。もったないや和のこころ、慈悲のこころだ。こうして、新たなアカデミーの創造をめざして安田先生は動いている。

日本文化研究センター教授。
この11月に開催されるBMW技術全国交流会で基調講演をお願いする。NHKでお会いした。1時間をこえる意見交換をしてくださった。偉そうにしないフランクな方である。


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2010年09月15日

地域を豊かに農商工+消の連携を 光井将宇さん

c7477045.jpgパルシステム新農業委員会で各地域での様々な農商工連携について学習会を行なった。とくに農商工連携アドバイザーの近畿中小企業基盤機構の光井将宇さんから講演をいただいた。

彼はいう。
農商工連携事業とは何か。

地域の基幹産業である農林水産業と商業・工業等の産業間連携強化(6次産業化)。このことによる農林漁業者の経営改善、事業承継、食料自給率の向上、地域経済活性化を図る。

6次産業化とは何か。一次産業から二次、三次産業が連携して新たな事業を起こすこと。掛け算だ。

認定事例を紹介する。
兵庫県豊岡市の中小企業の丸萬中源(株)とたじま農協の例がある。「コウノトリ育む農法」による米粉を用いた食品の開発・製造・販売。たじま農協が取り組むコウノトリのための農法。オタマジャクシがカエルになるまで湛水田とする。稲の反当たり収量は減るが美味しい。粒を揃えるため25%もはじく。その規格外米を米粉にして新商品開発を進めている。
これで反収減を補いかつ価値創造していく。

沖縄県宮古島のアロエベラを使用した新化粧品及び原料の製造販売。中小企業は第三セクターのコーラル・ベジタブル(株)ほか二者と農業者は砂川さんと仲宗根さんだ。宮古島でかってアロエブームに乗ってアロエを植えた。アロエは収穫まで三年かかる。ところが、収穫までいかないうちにブームは去った。どうしよう。

というわけでアロエの活用が研究された。実はアロエは珊瑚石の土壌によりすごく良質の物ができる。特に宮古島のアロエベラは果肉成分が違うという。
それを使い自然のアロエベラ葉水を多量に使用した防腐剤不使用の化粧品を開発した。なにしろ無農薬栽培で生産者まで分かる。評判になった。
アロエ生産者が増えつつある。

変わったものでは、相対予約取引サービスと水産物直販事業がある。(株)旬材とYuuZuu(株)と海士町漁協などの連携。小売や外食、量販店の必要な魚介類をインターネットで予約登録して漁業者が必要な分だけ採取して届ける。この連携である。インターネットの仕組みだくでは手数料が高いと思ったが、物流込みで漁業者から10%小売から15%で合計25%が仲介企業に入る。この物流手配がすごい。全日空と提携し飛行機便も使う。

こうした連携事業の認定は20件ほどでまだまだという。
しかし、様々なチャレンジが行われている。

光井さんが最後に語る。「残酷な神=はだかの王様」が消費者だ。短期的な欲望やマスコミに踊らされた消費行動の気まぐれ集中豪雨で生産を破壊する。倒産が相次ぐ。消費者を代弁するとうそぶく流通業者。価格を下げろしか言わない。

消費者が生産者+販売者と一緒に活動する循環した消費活動を実現したい。次世代の消費者を育成する意識を大切にしたい。
それをパルシステムに望みたい。生協組合員と農林漁業者と中小企業者の連携こそ一番大切だ。

さてその後に、ささかみの石塚さんと米粉開発の木徳神糧の家辺さん、秋田県鹿角の豊下さん、秋田南部圏の石成さん、音更の太田さんらが話された。協力会会長の共生食品三澤さんもコメントされた。

各会員生協からも発言。農商工連携への組合員参加と期待も大きい。それぞれ取り組みが進られている。

しかし実は、パルシステムの産直運動は昔から地域を豊かにする総合的な活動だといえる。全国各地で農商工連携に取り組んでいる。

その意識的な全国展開と多様な事業者との連携を進めていきたい。


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2010年09月13日

刈払い機の講習 NPO小田原食とみどり

5a40ceec.jpg草刈りで使う手持ちの動力付き刈払機は意外に事故が多い。死亡事故もある。木や石に当たりキックバックして自損する。スパッと片腕を切断したものや、作業仲間を損傷させたものなどもある。

NPO小田原食とみどりではこうした危険を避けるために本格的な講習会を開いている。二回目の講習会に参加した。事務局入れて10名。テキストと講師による座学と実習である。まるまる七時間かかる。

事故で一番多い業種が林業のため、林業界を想定しているがもちろん普通の草刈りでもためになる。

まずは、刈払機の種類、丸歯の種類、チップソー。各部名称から始まり作業の仕方へと続いていく。エンジンはツーサイクルだ。オイルパンを無くし軽くするためだ。爆発と吸気、圧縮とピストンが一往復するのがツーサイクルで、爆発、排気、吸気、圧縮、爆発と二回ピストンを動かすのがフォーサイクルだ。回転効率はツーサイクルがいい。

作業では、肩掛けて右側に下げる。右足を前に出して左足をやや後ろにする。左足の自損事故が多いからだ。摺り足でゆっくり前にすすむ。刈り方は右から左へと一方向に刈る。丸歯の左肩で切る。丸歯の右側は使わない。左回転のためキックバックで跳ねる危険があるからだ。

坂は上から下に刈らない。滑って危ない。必ず横に移動する。
あと、雷とハチに注意する。

機械の手入れも大切だ。分解と掃除。長く使用しない場合は、油をすべて抜いて置く。グリースで保護する。

法律では労働安全衛生法とその規則、刈払機の扱いへの通達も定めてある。

講習会を受けた仲間たちはなんとなく専門的に技術を習得したような気になる。連帯感がでてくる。誇らしい。事務局猪股さんに感謝である。


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2010年09月11日

神話のチカラと姫田忠義 福島県松川町金沢の羽山ごもり

30ad3741.jpg姫田忠義先生のドキュメンタリー映画上映会が銀座吉水で月一回開催されている。
中川誼美さんの主催である。かくえホールという5、60名も入ればいっぱいの小さなホール。

姫田忠義先生本人との話し合いもある。

今回は、福島県松川町の金沢が舞台だ。この村の羽山信仰による神事。一週間の山ごもりである。黒沼神社の「籠り屋」と「神明井戸」と「はやまさま」で行われる。

男たちだけ数十人が「籠り屋」に寝泊まりして、大きないろりを使い煮炊きして神事を行う。寝るときは着物着たままいろりを囲んでゴロ寝である。素足をいろりに向けて、それだけで暖を取る。真夜中に水垢離をする。なにせ12月だ。寒さは凍えるほどだ。そこに真っ裸の男たちが神聖な井戸水をかぶる。なんどもなんども。

五日目に田植えを模したヨイサー行事。ふんどし一丁で踊り揉み合う。このときだけ村人が外から見学している。おしくらまんじゅうのように掛け声をかけながら揉み合い稲苗が育つ田を耕す。馬役で耕す。

最終日は真っ暗闇に羽山に登り神に祈る。そこで「ノリワラ」とと呼ばれる祈祷師により託宣を受ける。ノリワラは小刻みに榊を振るわして神様のお告げを告げるのだ。個人の相談もうける。

この儀式は、男たちの成長を祭る。奉る。祀る。凍てつく真冬に水垢離をする。いろりで大鍋で煮炊きする。村のすべての古社を参る。山を敬い田植えを踊る。

山ごもりも段階があり、第一回目から次第に成長して何十回と役割が高くなる。高くなるといって実は母になり婆さんになり、大婆さんになる。つまり大婆さんが一番偉いのだ。不思議な成長発展物語だ。男たちの成長は大婆さんになることなのだ。

当然、野菜や草木で作った本物そっくりの男女のそれも出てくる。

日本人の気高い精神性の根源にこの神事があると参加者の精神科医が話された。同感である。この神聖な一大演劇のなかに深いコミュニティの神話がある。


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2010年09月10日

ギフトショーにおける錦織さんとカタログハウス松尾さん

e70ba393.jpgギフトショーがこんなに大きなイベントだとは知らなかった。東京ビッグサイト全館で催されていた。しかも70回目だという。歴史も古い。3日関で20万人が来場するという。

ここのシンポジウムに呼ばれた。コーディネーターは錦織さん。パネリストは松尾さんと僕だ。錦織さんとはもう6年くらい前に和歌山県海南市のデザインコンペの審査員に引きずり出されて以来の関係である。

松尾さんはカタログハウスの広報部長で通販業界に30年もいらっしゃるというこの道のプロ。話される内容が刺激的でおもしろかった。

錦織さんがいう。この会場にもいるがデザイナーは勘違いしている。物づくりでデザインだけはして、後はメーカーに「おまかせ」があまりにも多い。それではダメだ。本来、デザインとは売れて使ってもらい役立ってはじめて意味を為す。デザインは作る側の都合から、使う側の要望を実現するものへと本来逆でなければならない。

松尾さんが語る。
不況になると通販は伸びてきた。その売れる普遍的なテーマは健康と悩みである。これに答えるためには、説明がいる。情報が必要。だからカタログでなければならなかった。
最初のヒットは1976年のルームランナーからだった。斎藤社長のジョギングから発想された。

錦織さんが問う。カタログハウスは大きくしないことが社是と聞いたが。
松尾さんが答える。とくに大きくしないというより無理をして拡大することはしないだけだ。
なるほど。耳が痛い。また、商品担当の育成は「こんなものがあったらいいな」を探すことが大切だ。すると必ず見つかる。売れるものを探すようではダメだ。


カタログハウスは三千円台でないと扱わないのか。
物流が宅配業者に委託しているため、配送料金に対して割りがあわないためだ。パルシステムは自前の配送システムがあるので少額でも扱える。

雑貨の中国製品問題に対してはどうか。
昨年から日本製品マークをつけた。独自規準で製品化のほとんどを日本製造というレベルを超えたものにしている。現在7割になっている。

最後に錦織さんが語る。ものづくりのデザイナーの役割は、使うとつくるの「助け手」となることだ。感情移入できる新しい必需を生み出したい。「必需革命」を起こそう。


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2010年09月08日

地域で農商工連携をどうすすめるか 光井 将宇さん

fade5107.jpg農村地域を活性化するには農を核としつつ、食品などの商品開発や観光などのサービスなどとの連携が不可欠だ。これによって都市との人やお金や情報などが循環する。都市と農の分断をどう超えるか。農商工と消の連携。

経済産業省がおもにリードするのが農商工連携法だ。中小企業関係への対応を軸としている。ただし、対象範囲はかなりゆるく設定してNPOや生協なども対象となる。

問題は、この食品開発やサービスの創造がそう簡単ではないことだ。とりわけいまは価格破壊の時代。そして極端な品質管理の時代だ。なかなか素朴でまじめな田舎の食べ物がすぐに売れるというわけにはいかない。

さて、パルシステムの各地で産地協議会をつくり実際に農商工連携に取り組んでいる事務局が集まり共同研究をした。沖縄、ささかみ、上川町、秋田南部圏。講師は近畿中小企業近代化機構の光井将宇さんである。奈良先端大学の准教授。

おもしろいのは、いままで会社を三つ作ったという。そのうち二つは倒産した。6ヶ月と4ヶ月。二回目は早めにあきらめた。そして三度目は成功し二年で上場して他の人に譲った。借金はすべて返したと話す。大学教員から起業した。そういう時代だった。

こうした経験をもとに実に具体的に商品開発やサービス開発について話される。
商品は一発屋ではだめだ。リピートし持続可能でないと。さらに成功するまで支援し協力してきれる関係者が必要だ。なんでも相談してください。

事業仕分けで各地方局の農商工連携アドバイザーが削られた。それから各地方局のアドバイザーにも個人個人のレベルがある。仕方ないが注意が必要だ。しかし基本は遠慮なく相談してほしい。

光井さんは熱い。少し太りぎみな身体でまっすぐに見つめて語りかける。ほんとうに地方が元気になってほしい。いい商品づくりを応援したいという気持が溢れている。

終了後に、あの稲葉光國さんも駆けつけた。有機農業の話に花が咲く。


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2010年09月07日

エクアドルのコレア大統領来日とヤスニITTプロジェクト

9dcf6e7b.jpgエクアドルは南米の左肩に位置している。アンデスの高峰から海のガラパゴス諸島まで多様な地形と気候によって世界一生物の多様性と民族の多様性を持っている国だ。

このエクアドルからいまコレア大統領が訪日している。それにあわせてエクアドルに学ぶ集会が上智大学で開催された。パルシステムからも参加した。

ピースボートの吉岡代表が話す。アメリカの裏庭と呼ばれたラテンアメリカの国は、見事にアメリカに好き勝手にやられて極めて貧しくなった。自然を破壊し鉱物資源や石油を収奪する。開発投資は独裁政権を肥やしたが、そのほとんどが投資国の会社にリターンしていく。資源貧乏である。一握りの独裁者を富ませて大多数があからさまに極貧に置かれる。さらに自然は破壊され環境は汚染されていく。

エクアドルのコレア大統領は、別に完璧な民衆の味方とは言わない。先住民たちの運動が自然や平和へのベースになっているのは事実だ。
しかし、アメリカはCIAなどを使いいまも反米政権を転覆し自国に有利な政権をつくろうとしている。エクアドルは昨年平和憲法により外国の軍事基地を撤去した。米軍基地を撤去した。先住民たちはその基地跡で悪魔払いをしている。平和への祈り。その先頭にコレア大統領がいる。

ヤスニITTイニシアチブをいま国連開発とすすめている。ヤスニ公園に眠る膨大な石油資源を採掘しない。そのことにより自然保護とCO2排出抑制への新しいカタチの投資を呼びかけている。掘らないことによる世界への貢献へお金を回そうというもの。これにドイツなどが賛同している。このヤスニITTイニシアチブは、すでにその周辺で巨大な石油採掘が稼働している実体からすると、ある意味、そうした石油資源国からの脱却を世界に問いかける新しい変革への挑戦である。アンデスとアマゾンの自然保護に世界はお金をかけるべきだということ。

なまけもの倶楽部の藤岡代表が話す。鉱山資源採掘により山が汚れ川が汚染された。先住民の子どもたちが被害にあった。いま人びとは自然を守りながら、フェアトレードに関わる。そのチョコレートなどを日本で扱う。あるいは伝統的な染め物をわけてもらう。それからエコシティ宣言をした村にエコツアーを仕掛ける。もうひとつの開発だ。

ほんとうに必要なのは日本が石油資源や鉱物資源採掘に手を貸すのではなく、環境と共生する暮らしかたを共にすすめること。先住民から学ぶことだ。

いまエクアドルの挑戦は新しい世界のあり方を問う。平和と環境と経済。資源と人びとのあり方を問う。
普天間の撤去はエクアドルに学ぶこと。


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2010年09月05日

生消協関西ブロック会議 in 和歌山県有田市

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この土日とパルシステム生産者消費者協議会の関西以西ブロック会議が和歌山県有田市で開催された。受け入れ団体はさんまる同志会である。七名の農家で結成され1970年代から交流が続いている。当時の商品担当の川西さんから開始された。
若手の波床さんが報告した。


ブロック会議はほかに無茶々園、大紀コープファーム、西宇和生産組合、三皿園、不知火ネットワーク、JA福岡八女など50名を越す参加者があった。消費者幹事も五名が生協組合員を代表して参加した。

生消協ではいま四つのプロジェクトが稼働している。その一つ、生産者自主点検プロジェクトの報告がされる。日本生協連の生協版GAPを参考に自ら適性規範を作成して全国からの監査を引き受けた中村農園の報告。そして今回、実施した「さんまる柑橘同志会」の報告があった。大変でいやだったがやってみると問題が整理されて良かった。

ほかに産直原料プロジェクトで加工品開発を図る。農業政策プロジェクトは農政批判に止まらず政策提言にいきたい。交流プロジェクトは県別交流会や青年農業者交流会と女性生産者交流会の準備を進める。
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秋田県立大学の谷口吉光先生がアドバイスする。自主点検は産地ビジョンをもち事業を生産・加工と販売と交流など組織運営の高度化に活かすべきだ。
パルシステムとも次段階の産直提案をしていこう。生産者が対等に未来を語れる場として有意義な会だった。

早朝、有田川川辺を軽く走る。両脇の山並はミカン畑。険しい急坂を石垣で階段状にしてある。山の上に水タンクが見える。所どころスプリンクラーが水を散布している。
こんな崖っぷちでの農作業はこれは大変だ。すごい人たちが、美味しいミカンを育てている。

川沿いはまだ人影はまばら。ゆっくりと走る。


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2010年09月03日

姫田忠義先生と記録フィルム

b053afef.jpg姫田忠義先生。民族文化映像研究所を主宰していらっしゃる。

その姫田さんの記録フィルムについて。
さる7月に旧笹神村で三面ダムに沈んだ村「奥三面」の記録フィルムを上映した。場所は奥三面村から移築した古民家。暑い夏にクーラーも無く畳に座って80名を超える満員の村民が集まって鑑賞した。

そこに描かれていたもの。
3万ヘクタールもの山地で暮らす人びと。森には80種類もの食べられる動物。幾種類もの山野草。さらに焼畑農業。かって焼畑農業というと原始的で遅れた農業だと思われていた。しかしドキュメントをみると、薮を開墾し4年と区切って蕎麦から大豆、小麦などを輪作する自然活用の実に優れた農法であることが分かる。ただ地力を温存するために連作したり採りすぎない。
といった現在の価値観とは違う農のあり方が見えてくる。

さて、姫田さんの民族文化映像研究所を訪問した。中川誼美さんが紹介してくださった。中川さんはいま銀座吉水で毎月姫田さんの講話と記録フィルムの上映運動をしている。

約270本もあるという。そのフィルムの意義はなにか。

いま時代は転換点にある。自然を収奪し破壊し人間だけが繁栄しようとしてきた。そういう経済社会のシステムをつくりだしてきた。個人主義と市民社会。競争原理、効率と富の蓄積。便利さ豊かさ。

その結果、訪れたのは孤立、孤独。不安。貧乏への忌避感。モノの欠乏への不安感。負けることでの絶望感である。他人と常に比較し、あるいは他人のアラを探す。競争原理主義。

人びとは自分という深いワナに陥りカラダもココロも破壊される。疑心暗鬼が常につきまとう。憂鬱な時代。いつもなにか大失敗してしまったかのような不安な時代なのである。

その対局にすこし前の日本がある。豊かな山や海に囲まれて神々に包まれて生きている。畏れと敬い。昼と夜。そこらじゅうに生息する命たち。村は個人主義などとは無縁だ。自分という世界は無いに等しい。それが豊かさだ。豊穣な世界にひられた自分こそ豊かなのだ。そこにはあるがままの素がある。

村上春樹がチェーホフを引用する。サハリンのギリヤ―ク人。姫田さんはそのギリヤ―ク人も知っているという。あの森の人びと。ギリヤ―ク人たちは「カラムシ」で布を織っていたと驚いたそうだ。北海道のアイヌ人は織らないのに。
これは日本の村々とつながりがきっとあると話す。
姫田さんとの話はつきない。実に深い。広い。
そう思ったら、ハーバード大学やケンブリッジ大学でも講義したことあると中川さんがいった。なるほど。


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2010年09月02日

体調と真夏日の夜

446fd676.jpg基本的になにもなくても素で生きられるといいと思っている。できるだけシンプルにカラダひとつで山小屋に住む。そういうカラダとココロに仕上げたい。

ところが、今年の夏はダメだ。まるで軟弱だ。でついに十数日に渡ってエアコンをつけてしまった。寝苦しくてガマンができなかった。

普段は、窓を開けっ放して板の間に転がるように寝ている。これで暑くなるとぬるい水風呂に入りカラダを冷やす。するとぐっすりと眠れる。また、暑くなると水風呂に入る。これでエアコンはいらない。水が有ればいい。

しかし、いったんエアコンを使いだすと今度はやめられなくなる。暑さに負けてしまう。まいった。

もし、ぼくがエアコンがない山小屋で熱帯地方に住んでいたらどうする。そう考えるとまだまだダメだ。軟弱だな。

暑さにカラダをならしていくしかない。

そういえは、今年はやや体調が重い。これはやはりエアコンのせいだな。不自然なエネルギーに負けているのだ。

路傍の野花。アスファルトと側溝のこのほんのわずかなスキマに根を張り咲いている。のびのびと咲き誇っている。すごいね。ほんとうにすばらしい。


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