2010年10月

2010年10月30日

雨がのなか、夢について

台風が日本列島を外して北上している。東京は、雨が降り続いている。
寒そうにうなだれながら、歩く人びと。もう冬衣装をした人もみかける。
ふと、きづく。駅ビルにうなだれうずくまる老人の姿。

見て見ぬふりをして足早に通り過ぎて行く。いつのまにか、共感と痛みと感情を脱ぎ捨てた ぼくがいる。たしかにやれることは、 ないかもしれない。考えてもムダかもしれない。

足早に足早に通り過ぎながら、胸に残ったオリを感じている。
いつからこうして ぼくたちは、夢を失っていったのか。
熱い思いと、単純な行動力。自分をいつでもフリーにしてできることに、
カラダを動かすパワー。

台風は、あきらめたように、列島から離れていこうとしている。
夢を失った男たちは、魂を置き忘れたように、うつろな通人となる。
そのムレのなかに、ぼくはいる。

冷たい雨が降り続いている。
そのなかで、ぼくは、夢について考えている。


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2010年10月29日

フードバンクというやり方

茨城県で、フードバンク準備会ができている。
そのまわりの応援団的にフードバンク検討会が設定された。これは来年3月までの限定会議であり、フードバンク事業の仕組みを検討し、そのまま食品企業や農業団体のネットワークに活用しようというもの。

事務局は、NPOコモンズである。パルシステム茨城の中村さんもその中心で動かれている。
さて、日本は、食料輸入大国であるだけではなく、その食料廃棄でも膨大な両
量になる。世界には9億人の飢餓線上の人たちがいると言われているのにである。バチ当たりな国だ。こういう社会は、必ずひどい歪みをかかえることになる。

そこにフードバンクという提案である。アメリカが発祥の地。日本では、セカンドハーベストジャパンが最初に取り組んでいる。
食品企業では、膨大な廃棄商品がでる。このうち食品としてまったく問題のない安全で安心なものだけを無料でフードバンクに提供する。これをフードバンクが必要な人たちに届ける仕組みである。生産と消費をつなぐもう一つのシステムである。

セカンドハーベストジャパンのヅ膂豢氏が講演された。フードバンクの認知は、調査によると2割だという。まだまだだ。現在、提供企業は550社、提供する対象施設は、300施設である。DVシェルター、オームレス支援団体、児童施設、高齢者施設、障がい者施設、外国人支援団体、被害者救援団体、元受刑者支援団体など。やはり社会的弱者の支援施設や団体が困っている。国などの補助金では非常に厳しい。
2009年にセカンドハーベストジャパンで寄付した食料は、550トンである。毎週土曜日にも炊き出しをしている。
面白いのは、農家からも協力を得て、畑で捨てられるカタチの悪い大根などを収穫部隊を引き連れていただきに行っていることである。こうすると、農家も喜ぶ。これは、調理用に使われていて好評である。

現在、日本ではフードバンク団体、個人が20団体ある。そこで10月14日、全国の団体が集い統一のルールを協議している。これからだ。

ワーキンググループが二つ出来る。農業関係者と食品関連企業のグループだ。
ここで、賞味期限がまだある、印刷ミス、規格外、カタチ不揃いなどの基準が厳しすぎてこれまで廃棄されている食品の有効活用が日の目を見ることとなる。

ヅ腓気鵑蓮言う。食品流通の再配備だと。そう自給率を高める意味でも「もったいない」が世界を変える。

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2010年10月27日

寒さのなかで チリ落盤事故について

寒さが一気にやってきた。まだ身体が対応していない。何かしら風邪気味である。こういう時は、おとなしくしているのが一番である。

しかし、ただ休んでいるだけではダメだ。簡単に身体を動かし、呼吸を深くする。少し汗がにじむくらいがいい。エントロピーの法則では、人体は活動することで廃熱と毒素が溜まる。これを、外に排出していかなくてはならない。これは、(鞠◆↓汗、8撞曄△修靴騰ぢ稜、で放出する。これによって、エントロピーの増大を防ぐのだという。従って、経度の運動による廃熱が大切になる。

ところで、チリ南米チリ北部サンホセ鉱山の8月の落盤事故。
作業員33人が地下約700メートルに閉じこめられていた。10月13日、カプセルを使って全員が無事助け出されたことについて。

8月5日の事故で、一旦は全員が死亡したとみられていた。しかし、17日後に地下700メートルまで掘った探査用ドリルに「全員が避難所で無事」と手紙が付いていた。奇跡的に生存が判明した。
救助用カプセル「フェニックス(不死鳥)」に一人ずつ乗り込み、地表までは15〜20分。カプセルは直径五十数センチで、酸素ボンベやカメラなども装備された。

作業員たちがいた避難所は地下624メートル、広さ約40平方メートル、天井の高さ4メートルの場所。直径15センチほどの穴から、食料や衣類などを受け取っていた。中には人が移動できる坑道が2キロあり、そこを「寝る場所」「食べる場所」「その他必要な場所」の3種類に分けて、救助を待ち続けていた。と新聞報道にある。

しかし、地下700mに完全に閉じ込められて、17日間もほとんど食べないで生きているということの地獄を、よく持ちこたえたと思う。テレビで奇跡の生存が確認されたと知ってからも、助けられるまで、息苦しくて見てられなかった。

圧倒的な岩山の深い坑道で、完全に閉じ込められる恐怖。それを思うだけで息苦しくていやになる。
しかし、宇宙飛行士の孤独と極限的な恐怖と似ている。このため、チリ政府はアメリカのNASAに支援を求めたという。宇宙飛行士の極限と似ているからだ。

さて、では地上で一見自由に見える僕たちも、じつは一歩間違うと孤独な閉塞感の洞穴に落ち込んでしまう。問題は、この洞穴はカタチが見えないことだ。
そこから、脱出し息苦しさと閉塞感から自由になるにはどうしたらよいか。

チリ鉱山労働者たちの闘いが、参考になるだろう。人が生きる意味、人が不安を克服するそのやり方、そしてどんな状況にあっても希望を失わず元気に生き続けること。
そこから世界の人びとの大いなる共感、そして芳醇な人間の底力への信頼が見えてくる。
素晴らしい奇跡。感動の持つ力。



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2010年10月26日

小田原田んぼの脱穀

484c37b3.jpg一週間ハザ掛けした稲を脱穀した。雨が降るかと心配だった。曇り空。下手すると雨が来る。急ぐ。

ところが最初の脱穀器はエンジンがかからない。しかもベルトが緩くすり減っている。石川さんが直しているところに、鳥居ちゃんが来た。調子を機械屋に見てもらって修理済みがあると話しにきた。これが助かる。NPOはお金が無い。中古を農家からもらって使っている。そのためすぐ故障する。これが時間をくう。

当日はこちらのバラ園田んぼグループと春水グループの二つが作業する。ちゃんと二台準備してあった。鳥居ちゃんがいないと出来なかった。感謝。

脱穀は調子よく進んだ。機械音がうるさいこともあるが、みんなもくもくと働く。途中、一回稲藁が詰まったが簡単に直った。

朝8時から始めて午後1時過ぎに終わる。その間、一回少し休んだだけ。それでもみんな夢中に作業している。

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田んぼ一枚に籾が30kg袋が10袋取れた。ただし籾擦りしないと収穫量が分からない。今年の猛暑の影響が心配だ。

様々なカエルがいた。緑や茶色。この時期は茶色が多い。しかし、どういう仕組みでカエルは土の色を身体に表すのだろう。不思議だ。おもしろい。

最後に増田さんが昆虫シートを持ってきた。昆虫に太いペンシルのような器械を近づけると、その虫の音が鳴るもの。すごい。しかもセミも鳥もある。みんなで騒いだ。

片付けて帰るころに、ポツリポツリ雨が来た。
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2010年10月25日

第3回ローカルサミットin小田原箱根

562283f7.jpg三日間に渡りローカルサミットが開かれた。北海道十勝、四国愛媛に続いて今回は小田原箱根が会場だ。

様々なイベントが企画されている。その二日目。小田原評定と題して11のテーマで分科会セッションが行われた。そのひとつ「いのち繋ぐ金融」セッションにでた。会場は星嵯学園大磯湘南キャンパスである。大磯駅からバスで行きかなり山道を歩くのどかな山中にあった。

モデレーターは神津多可思さん(リコー研究所)。この7月に日銀を辞めた、バリバリの国際金融マンである。と書くといかにも獰猛なやり手を想像されるかも知れないが、実に温厚でやさしい。

パネリストの最初は福冨 治さん(愛媛銀行)。融資担当だ。いま地域が大変だ。地域無くして金融無し。間接金融ではダメだ。融資しても戻らないか、融資条件を充たさない。だから直接金融で共同で事業を起こしていく。5億円でガイアファンドを設立した。これはいままでの銀行概念を変えるかも知れない。地域起こしの仕掛け人になること。また、融資は絶対、断らない。条件を一緒に整備するだけだという。
融資に当たっては慎重さより丁寧さだという。桃栗三年柿八年だ。とりわけ第一次産業は長い目で育てることが必要だ。10年くらい返済の必要がないものが必要になる。

信用金庫の全国組織の全信協の篠原幸治さんもおもしろい。まず全米映画協会「最も勇気と感動を与える映画100」のNO.1はいつも「It´s a Wonderful Life」だと話す。これは協会とコミュニティバンクのある地方の物語。アメリカ人が感動しているこの映画での金融の役割。
信用金庫の特徴は|羮企業専門性協同組織性C楼萍着性(お金の地産地消)。「神の見えざる手」は、本来身分制度の時代に一般庶民にもチャンスをとむしろ平等を説いた。

2012年は国際協同年だ。国連が採択した。
「Boys be ambitious !」の続きがある。「not for money or selfish aggrandizement…」(金のためでもなく、利己的栄達のためでなく)と続く。
信金マンは信金を辞めても、うちの信金はとしゃべる。これを「信金拘束」と言う、と笑いを取った。最初の自己紹介でもドラえもんののび太が年とるとこうなると笑いを誘う。愉快で奥が深い。信用金庫は、地域活性化に独特の役割を果たしそうだと実感させる。

他にも地域活性化の「器」をどう準備するか、リスクをどうとるか、小泉改革で民間に投げようとしてリーマンショックで金融機関支援を担った日本政策投資銀行川崎哲史さん。地元さがみ信金から久津間克幸さん。ウーマンズボイスで箱根とエヴァンゲリオンを結ぶ。
スルガ銀行からも貴啓さん。個人融資の深堀。金融機関も地域の衰退に気を揉んでいる。様々な挑戦が行われている。だがいままでの金融規制が新たなチャレンジを認めない。そこで知恵の出し合いだ。

ぼくにとって一見、場違いに見える金融セッション。しかしこのところパルシステム・セカンドリーグ支援室は「あったかいお金の回し方」を呼びかけている。そのことが次第に金融機関との対話が増えだすこととなっている。

お金は、お金として自立させない。お金は人に役立つ道具として使われなければならない。金融機関との連携と協同の模索である。


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2010年10月21日

民族文化映像研究所姫田忠義先生と基層文化

a0b5000f.jpgパルシステム・セカンドリーグ支援室では、地域で暮らしを豊かにする活動を続けている人びとを支援している。

セカンドとは、もうひとつの生き方、もうひとつの価値、もうひとつの事業、を意味する。
食と農、子育て、福祉、貧困などさまざまな地域課題を自ら解決せんとする人びとの活動が多様に続けられている。

さて、この支援室で民族文化映像研究所を訪問して姫田忠義所長の記録映画上映とそのお話を聞いた。

姫田先生は語る。人間のなかにある長い歴史と文化は、カタチを持つという。福島県松川町の金沢羽山の山ごもりのドキュメンタリー映画を見た。

羽山(はやま)とは人里近い里山のこと。葉山とも書くし、そのまま端山と書く地域もある。山の端。そこに神が宿る。

旧暦の11月12日から18日までその神の声を聞くため男たちが山に籠る。そして神明井戸の掃除からはじまる神事を行うのだ。
これを記録映画にとってある。
大きな囲炉裏、着物姿で雑魚寝する男たち。米研ぎ。研ぎ汁ごとの水垢り。素っ裸の水垢り。真夜中の神社まいり。
田植えの神事。褌ひとつで馬に模した男たちがオシクラマンジュウのように揉み合い掛け声をかけあう。

最後の夜、羽山の森に行き、注連縄を張り結界をつくり神域とする。ここで祈祷し託宣を受ける。
この神事はいまも受け続けられている。かっては日本中にあった。神との交信。

さて、上映が終わると姫田先生との語りあいである。
基層文化とはなにか。ヨーロッパでは明確な定義がある。サブストラクチャー。被征服者の文化だ。
バスク人やケルト人など。バスク人はクロマニヨン人の直系と言われる。
そうそう姫田先生はクロマニヨンの後のトータベル人に似ていると外国のその模型のある博物館で言われたそうだ。

たくさんの知見が話された。そのなかで印象的だったこと。
記録者として、最初に予断をもち、その証明のためだけに取材する現代のマスコミとの違い。
相手と愛しあうことができるか。敬意を持ち続けることができるか。

アイヌ人の管野さんに学んだこと。
たとえひとりになっても自分がその文化を守り生き続ける限り文化は滅びない。

こういう数や社会的評価のラチ外に真理がある。その深い豊かさ。


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2010年10月19日

酒の毒と血管の問題

3d39e707.jpg安穏朝市でおもしろい方がいた。血管を見るのだ。小さな顕微鏡様の器械に左手の中指を乗せてモニター画面に映す。すると爪より手前の皮膚を透かして血管が見える。

ぼくより先に見てもらっているおじさんの指を見せてもらった。
画面にヒモのようなものが逆U字を描いていくつも並んでいた。これが血管だという。しかも良く見ると中が白く、しかも動いている。これが白血球だという。体内に炎症があると白血球が増えるらしい。
このおじさんはなかなかいい血管だという。問題なし。
血液の状態でいろんな病気になる要因が判るという。

さて、ぼくのはと見ると血管がくねくねと曲がってでこぼこしている。これは酒呑みの特徴だという。これは驚いた。ハッキリと分かる。
酒は毒だ。だから肝臓などで分解する。そこで水分を使う。この水分は血液から取ってくるという。そのため血が濃くなる。ドロドロになる。すると血管にあちこちぶつかりスムーズに流れない。そこででこぼこで曲がった血管になる。なるほど。

しかもこの状態を放置すると、毛細血管がモロクなり心筋梗塞や脳梗塞など大事に至る。非常に良くない。なおかつ胸から上が良くないという。肺かと聞くと、そうハッキリとは言えないという。
しかし喉がやられているとこれはハッキリと言った。たしかにここ数日は喉がガラガラする。
さらに腰が弱くないかと聞かれた。これも当たっている。とくにいまさっきまで小田原で稲刈りをしていて腰が重い。

いや、すごいな。血管を見て、血液を見て、一目瞭然だ。

それで、アドバイスは水を良く取ること。酒を控えること。ときどき断食をすること。レンコンもいいという。
なるほど。
断食は一食でもいいかと聞いてみる。そうだというから、一食はいつも抜いていると話すと、やり方が悪いと言われた。こりゃ意外に難しい。

こうして、身体の状態が分かることは、なかなかショックでいい。日頃、ひとの健康や病気に、負けるな吹き飛ばせなどと強気で話している。しかしいざ自分のことだとズシンと響く。ここからが大事なのだ。

酒はやめない。無理にやめない。しかし控えた呑み方を考える。食事を考える。これは基本だ。
レンコンも食べよう。まっ、いろいろやってみよう。
まずは、楽しむこと。病気を楽しむ。
身体の状態に素直に向き直ること。

ふと見ると、子どもスターがギターを引きならしていた。うまい。秋の安穏朝市。
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nobu23 at 07:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2010年10月18日

稲刈り ハザ掛け 安穏朝市

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先週は雨にやられて土日ともに農作業が出来なかった。天候が心配だったが、ようやく晴れて日曜日に稲刈りが出来た。

遅い稲刈りだが、小田原は暖かいため、田植えも6月と遅い。だから10月に稲刈りとなる。

田んぼは見た目は豊作である。ただ今年の猛暑でどこまで籾に実入りがあるか脱穀するまでわからない。

隣の田んぼの石橋さん家族と一緒に作業する。中沢君、金君、伊藤さんが参加してくれた。稲刈り機は二台使った。一条刈りと二条刈りである。
手押しタイプで自走しながら稲を刈って、結束する。どんどん刈りとっていく。
しかし、四隅や端は刈り取れないので手刈りする。ザクザクと心地いい音とともに刈り取る。
束ねるのは稲藁でなく麻紐を使う。本来は稲藁なのだが仕方ない。だがこの方が結びやすく解けにくい。

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このバラ園田んぼから初級田んぼに、ハザ掛け用の竹を取りに行ってみると、大勢の参加者が脱穀をしていた。子どもたちも夢中である。豊年倶楽部のメンバーもコンバインで赤田んぼで作業していた。まさに稲刈り日和である。下曽我の田んぼは人びとで溢れていた。昔はおそらく稲刈りはこうだったろう。手作業だけだから人出が必要だった。いま、農作業は機械化し孤独な作業になってしまったが。

そしてじつはこの日曜日は、安穏朝市の開催とぶつかっていた。また土と平和の祭典も同時に開催されている。祭のシーズンでもある。

12時前に引き上げ、築地に向かった。田んぼから街の真ん中へ移動する。

安穏朝市は、土と平和の祭典にぶつかって出展数が少ない。しかし来客は増えていた。

手指先の血管診断があり、酒飲み要注意をいただいた。酒は毒であり、水分を血液から取るため血がドロドロになる。それが目で見ることができる。
なるほど。血液をサラサラにしなければならない。
おもしろい。
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2010年10月16日

西遊妖猿伝 諸星大二郎 民衆の怨念と神聖について

3a7a00bc.jpg下手な小説よりも漫画がおもしろい。しかも諸星大二郎氏は不可思議でダイナミックな人間世界と魔界の世界を描き出す。

西遊記がベースになってはいるが描き出された世界はまるで違う。

主人公の孫悟空は、花果山水簾洞の妖怪、無支奇と呼ぶ猿の化物にパワーを得る。人と妖怪の子どもかと言われた彼は、怒りに任せると破壊的パワーを出して敵を棒で叩き潰す。しかし、その怒りに任せることで我を忘れて味方まで破壊してしまう。

だが、強大な敵の前ではこの怒りがないと勝てない。そのときに権力の理不尽な横暴の前に殺された人びとの怨念を引き受けていく。漂う亡霊の恨みを受けてそのパワーを倍増していく。

しかし、そのパワーは暴力的で破壊的なため自分を忘れ味方まで破壊し、殺戮と破壊の限りを尽くすことになる。
そこに玄奘が現れる。三蔵法師である。彼の念仏が耳に入ると我にかえる。己を取り戻す。しかし、孫悟空にとってこの敵への怒りと神への祈りとのバランスが難しい。
そこで玄奘とともに天竺への旅にでる。この当時の旅は死と隣り合わせ。さまざまな敵や妖怪たちに出会うことになる。
また破戒僧の八戒もおもしろい。
全10巻だが一気に読める。

巻頭に諸星大二郎氏詠う。

楊氏天紀を乱し
蜂火塞空を焼く
一朝乱起こりて滅び
賊匪山沢に籠もる
百姓野を彷徨い
山鬼人心を惑わす
神怪の威を知らんと欲せば
須らく聞け妖猿伝




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2010年10月13日

健康について

ab4ff038.jpg昨日もすぐ上の姉から連絡があり、体調悪く様々な検査を受けたという。還暦を過ぎるころには、こうしてみんな必ずというほど異常が見つかる。心配だ。

しかし問題は、病院にある。現代の西洋医学は対処療法であり、要素還元主義なため、すぐにクスリを投与したがる。高血圧だ。やれ血圧降下剤。ガンが見つかった。やれ抗がん剤だと。これがさらに体調を悪くする。治らない。慢性化する。


しかし病気になるには必ず原因がある。それはいきなり突然、なにか悪い病原菌に感染するのとは違う。
いや、たとえそうしたウイルスに感染したとしても、考えてみるとほとんどが自分の身体の状態に要因がある。

日頃カラダをメインテナンスし、くたびれたヤツをだましだまし整備し使う。これが一番大切だ。
医者は使うが使われない。自分の医療方針を確立すること。これが大事である。


とは言っても専門的なことや細部はもちろん医師を頼る。しかし任せきらない。活用するつもりで臨む。

その基礎理論の参考書。
帯津敬三(帯津病院)、安保徹(新潟大学免疫学)、五木寛之(養生論)、ヨガ理論、気功、幕内秀夫(粗食のすすめ)、ジョギング(スロージョギング)

ただし、心がすぐに崩れるようだと全然ダメだ。なにか異常が発見されると極度の不安に襲われ、かえって体調を崩してしまう。不安に負けない。楽しむこと。これはアニミズム論(山尾三省、安田喜憲)、内山節(哲学の冒険)

など。最後にマニアックなものとして、千島喜久男(気、血、動)がある。


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2010年10月11日

二日続きの雨、稲刈り断念

66d5e370.jpgこの土日と稲刈りを予定していた。菊地さんや中澤君たちも仲間たちを連れて参加する予定だった。
雨は金曜日夕方から降りはじめた。
土曜日の早朝に小田原に行く。途中、石川さんに拾ってもらい電車から車に乗り換えた。

下曽我に着く前にポツリポツリ大粒の雨が落ちてきた。ヤバい。
しかしなんとか晴れないかと箱根山系を見ると、完全に雲に覆われている。
地元の鳥居さんに電話すると無理だと言われた。みんなに中止連絡をする。
田植えは雨でも出来るが稲刈りはダメだ。田がぬかるみ稻も汚れる。

土曜日いっぱい降り続き、結局日曜日もあきらめた。
月曜日は生協は業務のため稲刈りにはいけない。来週に期待するしかない。

土日農業の難しさ。収穫や種まきの時期の天候にある。
と考えて、いや農家は今年の猛暑に泣いただろうと思う。すると、やはり一番苦労しているのは農家自体だと思う。
農業と自然のなりわい。


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2010年10月09日

小田原ローカルサミットのプレイベント いのちをつなぐ「金融」

51ac96ed.jpgこの10月22日から24日まで小田原でローカルサミットが開催される。地域を様々な企業やNPOなどが連携して新たな活力を生み出したいとするもの。仕掛けは「ものづくり生命文明機構」である。
その事務局長の吉澤さんがコーディネートしてプレイベントが開催された。

パネリストは、元日銀のかた、全国信用金庫連合のかた、愛媛県宇和島市で町起こしを仕掛ける愛媛銀行を辞めたかたと僕も並んだ。

さすが日銀出身者は、世界金融は必ずバブルになるといい、その株価曲線を見せた。そしてバーゼルの金融規制議論に加わっていたが、グリーを抑制するのは資本主義では矛盾すると嘆いた。なにか別の価値が必要だ。

全国信用金庫連合のかたもおもしろい。信金の仕事の価値順位が変わってきていること。以前は預金集めだったが、いまは町起こしだという。そこで「バカな」様々な取り組みをしているという。いくつかを紹介した。いま仕掛けているのは「はしご酒チケット」四店を回るコースである。そこからなにかはじまるだろう。

愛媛宇和島もすごい。愛媛銀行を辞めて宇和島商店街活性化に取り組む。いま地方銀行は中小企業や商店への銀行業務のあり方を変えるべきだと話す。これまでの融資とそれに伴う経営支援がダメだ。経費削減、コストカットばかり押しつける。全体が地盤沈下しているときに、これでは地域は衰退する一方だ。必要なことはバリュー創造をともにやること。中小企業や商店街と価値創造をすすめることだ。
そのためには融資スタイルだけではダメで、出資したり協同化する必要がある。
宇和島は司馬遼太郎ゆかりの木屋屋旅館の再生を図っている。

コメンテーターも、関東財務局職員、横浜銀行、さがみ信金、するが信金など金融の専門家たち。少し場違いかと思った。しかし、話の内容はもはや金融だけに縮まってはいない。地域力をどう活用するかだった。遊ぶ、学ぶ、働く、そしてつなぐ。

小田原ローカルサミットのプレイベントは、地域活性化のために「あったかいお金」をどう回すかが奇しくもテーマとなった。
本場は10月22日(金)である。


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2010年10月07日

亜細亜BMW技術連帯の大会 韓国京義道楊平群にて

aefd76b9.jpg韓国は政府、自治体が率先して未来を描き出す。そして各方面が連携して一気に実現にむけて走りだしていく。この行動力とスピード感はすごい。アジアで日本に替わる存在感を示しているのも頷ける。

さてこの10月4日〜6日まで韓国BMW技術協会と亜細亜連携が主催してアジア大会が開催された。楊平群も共催した。群は大会経費も出した。日本をはじめ中国、フィリピン、タイ、カンボジアから参加した。韓国国内経費は全て大会が負担する。そして日本語と英語の同時通訳付きである。国際会議としては至れり尽くせり。

さて、楊平群はソウル市など首都圏を流れる漢江川の上流に位置している。このため飲み水を汚染しないために厳しい環境保全の法律が適用されている。工業立地はダメであり、農業にも規制は厳しい。とりわけ畜産公害に神経が使われている。こうした背景もあり、早くから環境に配慮した農業を推進してきた。「親環境農業」と呼ぶ。

この楊平群の群首が1999年に訪日してBMW技術を視察した。ここからが早い。そのころ日本からBMW技術を学び普及しようとしていたハ―・ジョンヒさんと連携した。群がサポートして一気に広めていく。

農民の研究会だけでなく農業技術研究所が技術を習得し大規模なBMWプラントを設置した。これを要望する農家にばら蒔く。さらにモデル農場で実験と観察を積み上げる。


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韓国の固有種の韓牛を飼うダンノモ農場を見た。BMWプラントは透明なプラスチック板で囲ってある。牛舎は付近七ヶ所に別棟となっている。肥育牛。敷き料は普通に木屑などだが、糞はそのまま踏み込まれている。これが全く匂いがしない。床が乾いたもの以外にも少し粘土状のものも見たがやはり匂いはしない。見学者がみな驚いていた。それで次々に広がっていく。なるほど。

お昼にその肉をいただいた。肉は赤みが多く霜降りではない。臭みがなく、旨さが滲む。普段は牛肉など食べないが、これは厭味がなく食べられる。
韓国の親環境農業政策はビジョンがしっかりしているだくではなく、推進が官民連携が上手い。しかも有機農業を目標に据えている。楊平群は法的規制も含めて退路を断ち挑戦している様子がヒシヒシと伝わってくる。

大会では懐かしいお顔があった。チョン神父、金ヨンジュドゥレ生協理事長などすでに20年になるか。生協と農業が同じ場で出会い、未来を創る。しかもしっかりした技術を持って。

それにしても、この国際会議を実質プロデュースし、かつ事務局と裏方の洗面用具手配まで明るくこなすハー・ジョンヒさんのすごさには驚いた。こういう人たちがが韓国の驚くべき発展をリードしている。072a3019.jpg



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2010年10月03日

最後の草取り 秋の田んぼ

0b083959.jpg昨年まで二年間、畑に転換した「バラ園田んぼ」がマイ田んぼである。NPO小田原食とみどりから借りている。田んぼの学校自主コースによるもの。

さて、なかなか草取りに参加出来ず、中沢君や金君、菊地さんらとやれるときにやるスタイルで草取りをしてきた。それでもヒエやコナギは少ない。しかし、このミソバギがところどころに密集して生えている。こいつは茎は堅く、引き抜くとドボッと土の塊ごと抜けてくる。最初は土を払っていたが、手間がかかり過ぎるので、土塊ごと外にだした。
石橋さんが見ていった。先週の竹だしだが竹が足りないかもしれないと話す。足りない場合は来週また竹取りだ。

さて、早朝出かけて、8時から11時までの3時間作業したら喉がカラカラになった。水をいくら飲んでも渇く。
少し休んだが回復しないので、作業を止めた。
鳥居ちゃんが早生みかんをくれた。うまい。


昼飯に自前の梅干しを二つ食べて、ナスとゴーヤの味噌炒めを食べるとやっと落ち着いた。熱中症には注意しているが、草取りはついつい夢中になってしまう。疲れた。

無農薬、無化学肥料栽培の田んぼは虫と鳥の宝庫だ。たくさんの雀がたかっていた。作業に入ると見えなくなった。
カエル、クモ、バッタ、イナゴ、そしてカマキリだ。写真を撮ろうとしたら、頭を斜めにして睨んだ。それがポーズとなっている。

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隣の畦に白サギが舞い降りた。二羽。小田原はサギが多い。
まだまだ暑い。汗びっしょりとなる。
顔をあげると富士山が煙っている。
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2010年10月02日

資源の採取は必ず環境破壊を伴う 谷口正次先生とアバター

4d5b7110.jpg谷口正次先生は資源・環境ジャーナリストである。この資源・環境ジャーナリストという呼称もようやく最近世間に認められるようになってきたという。事実こうした集会に呼ばれるようになった。いままですでに三千人くらいに聞いてもらった。
銀座吉水かくえホールの講座。参加者は30名くらい。だが濃い人たちが多い。


映画アバターを見たかと問う。あの惑星パンドラに行き先住民の森を破壊する地球からの資源会社、あれはまさにいま熱帯雨林で行われている鉱山会社の姿そのものだという。映画監督のジェームス・キャメロンは、あの映画でその現実を訴えている。実際にもジェームス・キャメロンは先住民とデモの先頭に立ちいくつかの破壊を世界に暴露した。

さて、いま資源採掘は恐ろしい破壊ー自然と人間のーを進めている。日本で使われる便利で安い携帯、パソコン、デジタルテレビなどや電気自動車などは幾種類ものレアメタルの宝庫だ。この採掘のために広大な自然破壊と先住民破壊が行われている。
資源会社は、熱帯雨林の国の独裁者と結んで腐敗させ、採掘権を欲しいままにし、先住民の土地や権利を奪い、水銀や鉱物クズや掘り出した土砂で環境汚染を広げている。アマゾン流域では深刻な水銀汚染が蓄積され水俣病が心配されている。

世界の先住民は3億7千万人。金は金鉱石が1tで1gしか取れない。百万分の一。ほかにもその鉱石を掘るために広大な地域を伐採し山を削る。豊かな森が岩肌むき出しになる。そして鉱物毒と洗浄液などが垂れ流しにされている。

NHK地球白書でブラジルのヤノマミ族が紹介されていた。彼女は何故ひとの土地を奪いにくるのだと訴えていた。何故破壊し汚し死の土地に変えるのだと。出て行ってくれ。ただ静かにくらしていたいだけだと。

谷口先生は漫画を見せる。The ecological footprint 巨大な足が森を踏み潰している。そのうえに高層ビル群の都市生活がある。


さらに資源開発の多様な問題。人権、環境、労働(児童、奴隷)政争、紛争など。
資源貧乏、紛争鉱物という言葉がある。そして、ブラジル、ニューカレドニア、インドネシア、フィリピン、パプアニューギニア、コンゴ、ペルーなどの実体を紹介する。

ハッキリしておきたいこと。成長とサスティナビリティは共存できない。便利さと快適さの裏に自然の犠牲がある。パソコンは安すぎる。産業構造を変えなければいけない。


この谷口正次先生は、以前日本の鉱山資源会社にいた。それが変わった。鉱山で破壊する山の一本のユズリハの若木を採取した。これをもって返って庭に植えた。これがいま大きくなり家の守り木となっている。

鉱山技師からの孤独な反乱と戦い。成長経済の破綻を語る。
そう、いま先住民に学ぶこと。


nobu23 at 11:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記 

2010年10月01日

「本場の本物」の審査 地域食品ブランドの展開

67859ee2.jpg日本各地に地域の風土や産物にあった食品がある。しかし、これらはいまどんどん衰退し無くなろうとしている。こういう食品をきちんと評価し育てていきたいとガンバる地域の小さな企業を対象にしている。

(財)食品産業センターが農水省の委託事業として、全国各地のこだわり食品や伝統食品を地域食品ブランドとして守り育てるために認証を行っている。その名も「本場の本物」である。

ここ4年くらい関わり、19団体のこだわり商品が認定された。なかでもやはり漬物が多い。そして以前は申請された食品でもまだ平気で食品添加物を使用しているとか副原料が外国産などがあった。
しかしいまは一次審査を通過するものは全て不必要な添加物は使われていないし素材はもちろん副原料にも産地のこだわりが明確になってきた。

全国からこうしたこだわり食品を集めて育てること。これが地域食品ブランド「本場の本物」の認証の役割だ。

審査委員長は加藤寛昭食と農研究所代表。審査委員には小泉武夫東京農大名誉教授や永島敏行さんがいる。
かなりツッコんだ意見交換が行われている。おもしろい。

これを回すのが事務局の二瓶さんだ。熱い思いとフットワークの良さと事務能力の高さがある。しかし腰が低くフランクである。


nobu23 at 18:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 体験日記