2011年06月

2011年06月29日

小田原田んぼと草取り

日曜日に小田原食と緑の推進協議会総会があった。ミカンと梅の生産者ジョイファーム小田原とパルシステム神奈川ゆめコープとパルシステム連合会、その青果専門会社の(株)GPSで構成されている。今回退任されたパルシステム神奈川ゆめコープ理事長齋藤文子さんがリードして結成されたもの。はや10年になるか。そしてそのもとにNPO小田原食とみどりがある。この組織は生協組合員だけでなく小田原市民も参加して個人を中心とした組織運営となっている。

さて、このNPO小田原食とみどりは様々な農体験企画を展開している。年間4千人を超える参加者が活動している。特に農の学校がおもしろい。初級、中級、自主と3段階が有りインストラクターが参加者の意欲により次第に自立を促していく。田んぼの学校では中級は15家族ぐらいが活動し田んぼを5枚くらい耕作する。次のマイ田んぼ(自主耕作)では4枚をそれぞれ耕作している。畑の学校もだがハマりこむ人が多い。おもしろい。初級とあわせて11枚くらい一町歩を耕作している。借り上げだが。

田んぼは小型の機械も使うが基本は手作業。肉体労働だ。これがキライだと続かない。スポーツジムの運動よりも実践的で身体の使い方がより全身運動となる。この季節は汗もすごい。仲間たちはたいがい熱射病の経験がある。夢中になっていると後からきいてくる。夜に発症する。

さて、僕のチームは「赤平田んぼ」をやらせてもらっている。0.6反くらい。中澤君が一番働く。いまでは彼がリードしてくれている。彼の誘いで仲間たちが応援してくれる。ありがたい。

米の籾殻が苗になり、苗が稲になる。田んぼは草の巣だ。とってもとっても生えてくる。当たり前。無農薬の田んぼはいろんな虫が増えて鳥も多い。サギの様々な種類。鴨、ツバメ、ケリなど。暑い日、草いきれ、泥土、水、そして一陣の風。



nobu23 at 06:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

2011年06月28日

パルシステムの弱点と和知稔社長

和知さんがパルシステムの管理部長に大学生協連から移籍してきて、その体質の違いに驚いた。なにせ運動や理論と言うより、話が長い!もっと結論を先に言え!とか仕事の要諦は、権限役割の明確化だとか、まるで一般企業の運営のような管理体制を持ち込まれるような違和感があった。産直だ社会変革だと騒いでいた僕とはしょっちゅうケンカしていた。

さて、その昔パルシステムが個配を採用し急速成長に入っていたときのことだ。問題がおきた。組合員の増加に職員組織が対応しきれない。配達もトラックも間に合わなかった。そこで、苦しまぎれに配達を外部へ委託した。配達の専門物流業会社へと。モチはモチ屋さんへというわけである。じつは専門会社などといっても当時はヤマトもサガワも相手にしてくれなかった。そこで赤帽の個人とか小さな配送会社とかに依頼することとなる。これが功を奏することとなる。こうした小さな配達会社の数社と二人三脚で進めることで急速成長が可能となった。

ところがこの機能分担は別の問題を生み出した。儲かるのだ。当初設定した配達の経費率5.5%はじつは厳しい数値で、生協職員の配達ではこれを抑え切れなかった。もっとかかった。たいがいの生協は赤字スレスレだった。それが外部委託し機能の専門化を行うことで効率が良くなった。生協も楽になり拡大に力を入れる。配達委託会社も「生協よりも生協らしく」などというスローガンでキチンとした身なりをし(とうじ活動家風のボロボロだった)に丁寧な応対で組合員の評判もグンと良くなった。いいことづくめだった。

ここに退廃が忍び寄る。丸投げ体質。委託会社イジメ。なにしろ経費構造は組織の成長で変わる。地域密度で変わる。一人当たり利用高で変わる。これで利益がでた。機能の分化と専門化は本当に儲かると気づいたのだ。こうなるともっともっとと加速化するのが人間のサガ。だが配達という役割は単にモノを運んでいるのではない。組合員との接点なのだ。当たり前だがここからすべてが始まる。たとえばディズニーランドの接客は世界一。ここに見るようにいくらイベントが素晴らしくともサービスがダメなら企画倒れ。サービスとは対人関係がすべて。コミュニケーション。これは対話だけでなく身なりしぐさなど見える全て。ここに生協の原点がある。これを外部化した。

こうしていつの間にか組合員と接したことの無い職員たちが増えて組織の管理と維持だけの専門機能に特化する組織のヒエラルキーが積上げられていく。ヤバイ。

このとき当時のコープアイ(現在のパル・ライン)を建て直し100%パルシステム連合会出資の会社としたのが和知常務だった。社長を兼務した。100%ということは外部から内部になったということ。これでシームレスに職員たちがつながった。もちろん問題が解決したわけではないが、問題をともに考える土台はできた。

和知さんは、パルシステムが運動と事業の推進というとき、真の意味で事業の運動化をすすめた人だと思う。玄人受けする専門家。運動をカッコよく語る人は僕も含めて大勢いるがじつはその運動とは、じっさいの事業になってみると、その実儲けると言う単純な経営感覚に帰着していることが多い。経常利益だ。これが赤字では意味が無いとばかりに語る。だが真の経営とはどこにお金を投資するかだ。どう使うかだ。お金と人を活かすことだ。赤字でもなすべきことがある。

組織とは、役割分担と権限の明確化と、だから責任と能力が問われる集団のこと。責任とは権限と能力の無いところに発生しない。こういうシンプルな事実にいつも向き合い、厳しく対処した。こうしてパルシステムの急速成長と内容の深い事業の拡大を可能にしてくれた。もっとも貢献したひとりだ。

今回の螢僖襯薀ぅ鸛躄颪蚤倏い靴拭O唾里気鵝△△蠅とう。本当に激しくぶつかった。ケンカした。だけど本当におもしろかった。ブレない人。



nobu23 at 07:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協組織 

2011年06月26日

いまこそ産直の底力 復興・再生 ここからはじめよう

長い題名の集会。パルシステムによる「100万人の食づくり運動」の取り組み。

福島からの報告。いまフクシマ外しが深刻だ。県外に行った車がペンキでイタズラ書きをされた。ナンバープレートを見たのか、二度と来るな、フクシマに帰れと。泣きそうになりながら怒る。あいづグリーンネット生産者。パルシステムでもフクシマ表記をやめる検討がされているときく。原発事故の被害の最も大きなものは風評被害の前に、分断と差別だ。この差別が希望を押しつぶす。

大きな揺れで事務所の書庫が倒れパソコンも吹っ飛びめちゃくちゃになった。幸い建物はなんとも無かった。あいコープみやぎ多々良専務理事。配達にでた職員が心配だった。ライフラインが止まると信号も止まりガスも水道も無くなる。夜は真っ暗闇。道はズタズタ。真夜中になっても二人が帰って来ない。海岸部を配達した職員だ。二日立って無事が分かった。みんなで泣いた。一人はトラックの屋根で流されながら民家の屋根に飛び乗った。もう一人は木に登って辛うじて難を逃れた。真っ暗闇のなかを、雪降る夜を歩いて帰った。

震災で変わった。それまでは事業目標は数値で成果を追い求めた。それ以後は本当に助け合いがいかに大切かが分かった。生協は協同の組織だ。地域の役に立とう。

事務所も倉庫も流された。でも社員は無事だった。これが一番嬉しかった。水産加工会社の4分の1が廃業するという。おなじく4分の1が再建する意思を明らかにしている。残り半分が態度を決めかねている。地域の再生、雇用の創出は事業再開無くしてはあり得ない。美味しくて安全、安心な物を早く作りたい。

写真やテレビを見ただけでは分からない。必ず現地を一度でも見て欲しい。こう語ったのはパルシステム福島の安斎専務理事。防災ジャケットと首に巻いたバンダナ。水が無く風呂に入れない。これを首に巻くだけで全然違う。被災地の知恵のひとつ。ライフラインが止まり携帯電話が不通になるとその瞬間から配達職員は一人ぼっちになり全ての判断をしなければいけなくなる。本部の指示は無い。ところがみんな被災後も配達を続けて最後まで配り終わった。このことが配達された組合員たちに本当に感謝された。それで一週間は食べられる。

放射能汚染で立ち入り禁止のセンターや配達出来ない食品をタダで配った。嬉しかったのは(株)ナカショクから救援物資として卵5トン、豚肉500kgが届けられた。NPOホールアースとシャプラニールと連携して避難所などに配った。喜ぶれた。いろいろパルシステムが届けてくれた食料品は大変好評で美味しいと評判だ。利用が高まった。

さて、被災地だけでなく救援の炊き出しを続ける職員たちがリレートークをする。被災者たちが自分自身のことよりも他人を心配する心に触れて感動した。訪問活動でこんなに喜ばれたことは無い。元気をいただいた。生協に働いていて良かった。

100万人から始める。来週からさらに本格的に福島にはいる。毎日、20数名が動き回る。

被災者の目となり、耳となり、口となる。賀川豊彦精神を受け継ぐ。



nobu23 at 07:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 地域 

2011年06月23日

武道的思考 内田樹 を読む

内田樹氏の思考の展開は、本当に参考になる。以下飲用してみよう。

武道の本旨は「人間の生きる知恵と力を高めること」

生きる力とは、他人と比べるものではない。それは世界への踏み込みの深さのこと。

日本の武道は近代において二度、決定的な「断絶」を経験した。一度目は明治維新、二度目は敗戦である。

明治維新によって伝統的な身体文化の大半は消滅した。最も枢要な部分とは、人間の生きる知恵と力を開花させ、製剤意識レベルでのコミュニケーション能力を開発する技法、呼吸法、瞑想法、などの心身鍛錬の技法である。

武道の本来の目的は「君子の育成」である。兵士に戦技は必要だが、武道は不要なものである。君子は兵隊としては使い物にならない。だらか戦前の武徳会系武道では、伝統的な武道体系のうち、修行者の「霊的成熟」にかかわる技法だけが組織的に排除された。すべての日本人がその生きる知恵と力を開花させ、国民をしてもれなく君子たらしめたい、という崇高な教育目標・・・。

武道は最終的にはどれも「主体と他者」をめぐる根源的な哲学問題に帰着する。ほんらい、先人たちが工夫したすべての身体技法は「他者との共生」を「生き延びるための必至の技術」として骨肉化する。

実際に身体能力の発現を阻んでいるのは大半が脳内のファクターだからである、身体はいろいろなことができる。意識化して操作する運動と数桁違うくらいの種類の運動をこなすことができる。それができないのは脳が「人間の身体というものはこういうふうに動くものである」という思いこみによるリミッターをかけているからである。

「葛藤仮説」同時に相反する二つの命令を身体に下すと、身体はその葛藤を解決するために「おもいがけないソリューション」を提示する。

「先駆性仮説」人間は「どうふるまっていいかわからないときに、どうふるまっていいかを知っている」

レヴィ=ストロースの「ブリコルール」「野生」の人々による「ありあわせもの」を材料として生活すること。

「先駆的に知る力」とは「生き延びる力」のこと。私たちの子どもたちが学ぶ力を失っているのは、彼らの「先駆的に知る力」が組織的に破壊されてきたから。

ね、おもしろいでしょう。走るスピードが遅いと思い込んでいる身体。これを解決するのは、身体のありようと対話することにある。つづく。



nobu23 at 06:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読書 

2011年06月21日

誠実とはなにか パルシステム総会

第29回総会。挨拶に立った若森資朗理事長が語る。加害者について。原発事故によって世界には我々は加害者となった。放射能を垂れ流している。沖縄の軍事基地、過疎地の原発。そうやって首都圏の我々はイヤなことを押しつけて生きている。テレビニュースの生活者とはまるで首都圏に住む人びとだけしかいないようだ。首都圏に住んでそこで暮らすということは、そういう面が避けられない。

原発と向き合うこと。そこには犠牲にしてきた人びとへの加害者意識が避けられない。自分たちは犠牲者でも他人の行為を批判することでもない。

いつになく熱く語った。普段は自制し自らを戒めるように注意深く話すのだが。

若森さんは自分で歩く。職員に話しかけて話しを聞く。まったく普通に対等に話す。別に偉そうでも変に下手に出るわけでもない。あの意見、この意見、そして変な攻撃もそれは丁寧に対応する。つまりは多様性を内部化している。平等が人格化している。なんども推敲を重ねた総会宣言。一言一句を見直す。それを今回で共に退陣される齋藤文子理事が読みあげる。

時代をつくる。組織を育てる。人が働き、人が集う。ほぼゼロからの道のり。雨風のなか拡大し産地に出かけ、物流センターを建設した。あれやこれや。事故にあい逃げない。事故こそ組織を進化させる。

ほんとうにお疲れさまでした。だが、まだまだ課題は山積みだ。身震いして歩き出す。

池袋メトロポリタンホテルにて。



nobu23 at 09:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協組織 

2011年06月20日

農の深さとささかみ オリザささかみ自然塾

毎年、この時期に総会がある。新潟県阿賀野市の旧笹神村。JAささかみとパルシステムによる食と農の産直の協議会である。お米を中心とした食べ物を作って頂いている。それを顔の見える関係でありがたくいただく。その単純ともいえる関係を続けてはや30年以上になる。交流したパルシステム組合員も親子三代に渡る。下手な親戚以上の関係。

NPO食農ネットささかみの北橋さんと高橋さん。この事務局のお二人がいい。熱い。ささかみとパルシステムの交流を心底から大切にしている。単なる雇われ労働じゃあない。だから大変なこともある。サラリーマン的な働き方ーそれがどんなに真面目でもーと衝突してしまう。働く意味が違うのだ。

その高橋朝美さんが報告する。あらためて交流の意味を考える。なんのために交流しているか。何にこだわるか。なにが譲れないか。そして各種の企画を掘り下げていく。参加者にとってただのお客さんになっていないかと。身をもって参加したものでないと感じられない世界がある。それを持ち帰ってもらえているか。

そのNPO食農ネットささかみの石塚美津夫理事長。有機栽培の田んぼを6町歩やっている。しかし今でも草に悩む。公式は無い。田んぼごと、場所ごとに違う。それで僕も9時から11時過ぎまで小林君と草取りに入った。裸足で入った。さすがに田んぼの泥が細かくクリーム状。気持ちいい。草取りは、目線が変る。土に近接する。足が感じる。腰が働く。呼吸が変る。虫の目、風の音、トンビの気概。人は想像のなかで世界を感じる。下手な歌もでる。

石塚美津夫さん、もう出会ってから30年以上が立つ。ケンカもしょっちゅうだ。お互いにハラの立つこともある。本当の仲間、真の同志である。



nobu23 at 06:27|PermalinkComments(2)TrackBack(0)  

2011年06月18日

日生協総会と創立60周年

そうか60周年だったのか。生協の全国組織「日本生活協同組合連合会」。山下会長が語る。東日本大震災で被災生協を回った。「被災者の目となり、耳となり、口となろう」コープ福島に行ったら壁に張り出してあった。賀川豊彦が関東大震災で東京に入って掲げた言葉だ。

日生協はこれまで原発問題に踏み込んでこなかった。会員生協によって意見が違うことと、原発事故へのリスクが少なければ後はエネルギー論を自主的に戦わせればいいと思っていたからだ。しかし状況は変わった。これだけの事故をおこした。もはや暮らしの安全・安心は原発問題を無視してはあり得ない。畑村洋太郎氏が原発事故調査委員長となった。事故原因が究明される期待がある。リスク評価が行われる。日生協も原発事故と新たなエネルギー政策を議論したい。

来年は国連によって国際協同組合年とされた。世界がリーマンショックなどで問題になった。このとき協同組合が語られる。

日本は東日本大震災に立ち向かっている。この復興は助け合いと支え合いが基本だ。これが協同だ。生協こそがそれを体現したい。

日生協総会では岩手県、宮城県、福島県から各地の生協が参加した。宮城は職員も亡くなっている。しかしまた宅配の生協職員が高齢者のお二人を助けた。感謝の言葉が紹介される。宅配の方がいなかったら81歳の誕生日は迎えれなかった。ありがとう。

3・11。世界は変わった。生協も変われるか。組織のあり方、ひとのあり方が変わっていく。



nobu23 at 06:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協組織 

2011年06月17日

雨と木

今年の雨は勢いがある。すべてを洗い流そうとでもするように沢山降っている。強い雨足。

それでよろこんでいるのが森の生物。濃い緑の葉っぱたちがみずみずしく光って精気に溢れている。美しい。嬉しい。

だらだら坂をななめに下り、濡れたアスファルトをゆっくりと降りていく。雨の日には必ずどこからかミミズが這い出してアスファルトに寝そべっている。このあとどうするんだろうと気がかりだが見て見ぬ振りをする。ミミズにひっかけてはいけない。たしか腫れるはずだ。

ふと街路樹を見る。樹肌に黄緑色のコケ。太い幹がたくましい。小さな名も無い草たちが勝手に生えて美しい。とても素敵な雨の日に。



nobu23 at 09:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

2011年06月14日

パルシステム神奈川ゆめコープ総代会と 齋藤文子理事長

黙祷から始まった。東日本大震災、そして東京電力福島第一原発事故への対応が議論される。とくに救援活動と支援活動に力を入れている。組合員カンパも9千万円を超えた。タオル二万枚はじめ物質支援活動も活発に行われた。

なにより来賓挨拶にたったJAみどりの相澤成典組合長がいち早く神奈川ゆめコープのお見舞いと支援物資には励まされたと感謝の言葉を述べられた。

このパルシステム神奈川ゆめコープを代表して齋藤文子理事長の挨拶。3・11で世界は変わった。第11次まで毎週炊き出し支援を継続している。さらに復興基金で継続的取り組みを行ないたい。そして原発事故と放射能汚染への対応。子育てなど暮らしと食の安全を守る活動を続ける。そして食べ物を作って頂いている生産者とともに食の安全を守る役割がある。この協同を育てて行きたい。

総代さんからも発言が続く。脱原発をすすめたい。自分たちでできる節電や暮らしの見直しをしている。個人ではできない脱原発をパルシステムで取組んでほしい。放射能汚染が心配だ。特に子育て中のお母さん達は苦労している。できれば選べるようにして欲しい。自分は60歳を超える。心配だが産地を応援したい。だから食べる。地域のコミュニティの活性化にセカンドリーグに期待している。できればマイクロファイナンスへの取り組みも検討して欲しい。などなど活発に意見が出される。大信専務理事がそつなく答弁する。圧倒的賛成で議事が進行する。

それにしても齋藤文子理事長の落ち着いた話しぶりは参加した総代さんの共感を得ているように見える。今回で退任される。小田原の交流事業やNPO小田原食とみどりの創設と運営などの実践と日本食育学会の理事等研究学習も積まれている稀有な存在。理事や職員達から惜しまれながら退任する。さて、次のステージでもきっとご活躍されることだろう。お疲れ様でした。無事終了が何よりです。



nobu23 at 12:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協組織 

2011年06月13日

薮川と千葉二三男さんとログハウス

ついにログハウスが完成した。仲間たちと祝った。

この大地震でも建築中でビクともしなかった。僕は、材料など経費は負担したがほとんど全部千葉二三男さんが作ってくれた。感謝。

この千葉さん、数奇な運命だ。出会ったときに幽霊を何度も見たと話してくれた。ホントに幽霊を見たことがある人がこんな近くにいると嬉しくなった。なぜなら幽霊の存在は、我々の世界を広げてくれる。もうひとつの可能性。その千葉さんは、なんども死ぬ目にあっている。若いとき大酒飲みで身体をやられ死線をさ迷う。ここ二年でもチェーンーで足を切り入院。退院して元気だと思っていたら原因不明で全身麻痺に襲われあと余命いくばくと宣告される。病院を移りチェーンソーの切り傷が原因で細菌が骨髄を冒していたと判明し九死に一生を得る。そしてその入院中もログハウスのことを家族に訴えていたという。そして退院して完成させた。ところが便所が無いと僕が嘆くと、落成式までに便所を作ると着手された。その時に、今度は肝臓癌が見つかる。それを切除して退院したのが1週間前。みんなで駆けつけたら完成していた。

藪川の森の中の小さなログハウス。人の生を見つめていく。

岩手県盛岡市外山地区薮川。ここに戦後、食糧難の時代に開拓者たちが入植した。本州で一番寒い地域。標高が800mを超える。厳冬にはマイナス40度にもなる。もと宮内庁の御領牧場があった。開拓者たちは大変なご苦労をして何も無いところに村を作った。しかし日本の高度経済成長とともに廃れはじめて過疎化の波に襲われる。

そこに国産農産物を作ろうと入ったのが三澤孝道さんだ。放棄された牧場跡。いろいろやってこの厳寒の地で蕎麦しかないと蕎麦畑を栽培する。そこからトコトン蕎麦にこだわって蕎麦屋さんも経営する。

その農場を運営しているのが上野克美さんだ。もと農協職員。三澤さんの農業への情熱に負けた。共感した。この上野さん、ただものではない。何でもできる。飄々としてほぼ一人でやってしまう。

ここに三澤さんが地元の仲間を募り未来塾を開催した。その仲間たちがユニーク。個性的面々が揃う。そのなかで竹田芳雄さんと外川さんが森の中にログハウスを作っている。自分で全部作る。近所のログハウスの四ノ戸さんも酒を持ってきた。こういう手製のログハウスがいい。もちろん電気も水道も無い。それで特に竹芳さんのが好きだ。小振りの質素なもの。土間がある。ここに泊めてもらい竹芳さんと語りあい飲む。真夜中、用便に外に出ると白銀の世界に星空がそれはすごい。月影じゃなく星影がわかる。キンとした空気に澄み渡る。星の光。

さて、その仲間たちと上野さんにこういうログハウスを作ってみたいと相談したら、千葉さんがログハウスを作るといった。それからは早かった。しかしいろいろあった。千葉二三男さん。悪運が強いと言う言葉。これは単に運が良いということではない。運の良い人は、危機に出会わない。そうではなく、死に目に何度もあうが死なないこと。不思議に死線を彷徨いながら蘇ってくる。おもしろい。藪川。日本で一番春が美しい。と宮沢賢治が言った。



nobu23 at 06:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 地域 

2011年06月10日

イリュージョンと日高敏隆

あいつは何か別の世界に住んでるようだ、という人がいる。独特の世界解釈。自分に都合がいい理屈を勝手につくりあげていく。自分勝手。ぼくもそう見られている。

ところが大なり小なり人は皆、自分の世界を構築して住んでいる。この自世界認識を日高先生は、イリュージョンと呼ぶ。「イリュージョンということばには幻覚、幻想、錯覚などいろいろな意味あいがあるが、それらすべてを含みうる可能性を持ち、さらに世界を認知し構築する手だてともなる意味も含めて、イリュージョンという片仮名語を使うことにしたい」

日高先生の動物行動学。その先駆者にドイツのユクスキュルがいる。その彼が唱えた「環世界」と概念。動物がそれぞれもっている独特の世界。それはダニならダニの知覚の世界に限定された世界構築だという。ダニは目が無いので、全身の皮膚に備わった光感覚に頼る。哺乳類の皮膚から流れてくる酪酸の匂いで落下して触覚で皮膚を探し当て血を吸う。ダニは様々な環境の複雑な世界で、ダニにしか知覚できない哺乳類の匂いと体温と皮膚の接触刺激だけが意味を持つ。ダニの世界。

人間の場合、つねに何らかの形で世界を認識していなければ生きられない。なんらかのイリュージョンに基づく世界認識がなければ、生きていくことができない。そのイリュージョンは時代により変っていく。これはダニの世界認識と同じことだという。

進化論についても独特の解釈を展開する。日高先生。まだまだ分らないことだらけ。残念ながらもうこの世にはいない。



nobu23 at 06:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読書 

2011年06月08日

6月の雨 BMW技術

およそ2週間くらい平年より遅れているだろうか。季節の推移。昨夜、山形県高畠の伊藤幸蔵君と飲んだら話していた。苗が短く強く育つ。少し寒いくらいがいい苗になるという。苗床で朝露が苗の葉に着いたら、糸を両端を持ってその露を払う。すると成長が抑制される。そうして丈の短いが葉はちゃんとでた強い苗に育てるのだそうだ。すごいね。除草のための米ぬか撒きは行わない。米ぬかが出す酸は雑草だけでなく、生き物にもダメージを与えるから。生き物の多い田んぼにしたい。まいった。

BMW技術協会の役員会。農業技術になると話が止まらない。椎名盛男さんも田んぼの水平が大事だという。出来るだけ平らで数センチ程度の落差も無い。ホントにそんなことが出来るのかと驚いた。

さて、このBMW技術は面白い。バクテリア(B)とミネラル(M)、ウォーター(W))の自然生態系に学びそれを活かす。地球は星のカケラから生まれた。太陽の申し子。地球のカラダの中に今も太陽をかっている。マグマはその片鱗として時々噴き出してくる。火山活動。マグマのミネラル組成、鉄分から始まる。そのミネラル組成は、海に蓄えられ生命に反映している。マグマと海と生命のつながり。生命系の循環。バクテリアが花崗岩を溶かしてミネラルを使う。水を持って代謝する。すべての植物、動物の始まりがこのバクテリアにある。

椎名さんが変なことを言う。バクテリアに放射能の記憶が有るかと。もしバクテリアにその記憶が無かったら人類は持たない。絶滅が早まる。さて、放射能は大量に放出されているこの時にバクテリアだ。そう生命の鍵を握るこのバクテリアと放射能の関係。遺伝子を傷つけ細胞壁を損傷する猛毒としての放射能。この環境下に無害化の作用は存在するか。マンハッタン計画とロバート・オッペンハイマー。その被爆治療法。そしてスリーマイル島原発事故の原子炉格納容器のなかのバクテリアと藻類。チェルノブイリ石棺のなかに繁茂していたバクテリア。高濃度放射能汚染のなかで生き増殖する生命体。塩化錯体。錯体。金属分子と生命分子との融合。まるでSFのような話。

原発を止めたい。原発事故を防ぎたい。放射能汚染をくい止めたい。被爆を無くしたい。

肌寒いような小降りの雨。山法師の咲き乱れる林。6月の雨に濡れる。



nobu23 at 06:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命 

2011年06月06日

つくば市谷田部 食と緑の交流事業推進協議会

農体験が持続して行われるためには仕組みが必要だ。その仕組みの一つが、つくば市谷田部農協とパルシステム茨城が中心に構成している協議会がある。その総会が開かれた。

JAつくば市谷田部は、日本の農業の未来型だ。茨城県は農協が弱く農協系統のお米の集荷量は2割程度のシェアしかない。そのため農業者は商系と言われる流通に翻弄されている。ところが、このJAは米集荷だけでも9割近いシェア。中核農家がほとんどJAに結集している。これは、中核農家を大切にする農協のやり方があるから。米なら、生協と産直して可能な限り有利販売を組立てる。すなわち価値を高め価格を適正にし安定して継続的な生産とする。だから後継者に事欠かない。筑波エクスプレスの開通に伴う土地売買でも全て農協が仕切った。不動産の買いあさりや買いたたきを許さなかった。

会長の横田伊佐夫組合長が言う。震災の当日夕方、安否確認の終わった職員に来てもらい農家組合員を回った。被害状況を把握して、屋根損壊には農業用ビニールシートを無償配布。油の不足には余剰の農家から回してもらった。事務所も被災したが農家の復興が先である。

地元パルシステム茨城の小谷悠子理事長が挨拶する。放射能汚染への不安が広がる。検査して適切な対応が必要だ。産地を西へ西へと移動していくことは解決にはならない。消費者の不安に応えキチンと危険なものは排除して共に取組んでいきたい。

当日の田植えは、160坪の田んぼに160名の参加者。若い子供連れ夫婦がほとんど。子ども達が裸足で田植えと米ぬか播きを楽しんでいる。

生産者の高野さんのバケツ稲の講習。バケツに肥料入りの土と有機栽培の苗を準備してある。一家に一つづつ配る。槌は手でこねる。そこに5本くらいづつ植える。そして水を絶やさない。酸欠を防ぐために時々水を入れ替える。日当たりの良い場所におく。特に朝と夕方の日光は不可欠。仲干しもやる。根が張る。そして水を戻して出穂。朝方二時間くらい花が咲く。白い可憐な花。水に気をつければ実が付く。大切に育てよう。あと実が付いたらスズメに注意。網を張ると良い。昨年は、ほとんど実を食べられていた。

JAつくば市谷田部、田んぼを提供し、畑を提供し、きのこ栽培を体験させる。パルシステム茨城はこの農体験を重視する。大勢の職員達がバックアップして交流を豊かに稔らせる。未来へ。



nobu23 at 07:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0)  

2011年06月05日

農体験を考える 小田原たんぼ

誰でも一度は農体験をしてみるといい。とりわけ田んぼがいい。ましてや昨日のように天気が良ければ言うことはない。

NPO小田原とみどりの田んぼの学校である。もう10年以上になる。続いているのは楽をしているから。そういうと専業農家に叱られそうだが、専業農家にとってもこの体験農業は大切だ。専業農家が農の世界の豊かさを、事業として農家収入をアップするのに繋げる。この体験農業は大切なひとつの方法だと思っている。位置づけている。農の山をイメージする。農業人口を増やす。底辺を広げること。それによってより高い山が築ける。裾野の広さが山の高さを保証する。

だから専業中核農家が、価値を認められ高い収入を得る為には、農を好きになり農に憧れる素人集団が欠かせない。農の価値は言葉だけでは理解しにくい。やっぱり体験が不可欠だ。

さて体験と言っても頭での理解も大切だ。とりわけ自然の意味。農業現場をどう見るか。種の不思議。種の成長スィッチがどこで作動するか。苗の不思議。もろいように見えて強い。田植えで土に苗を突っ込むだけで軽く戻す。これで三日もすると根づく。簡単には抜けない。田んぼも全部違う。ゴリゴリした土。デコボコだらけの田んぼ。これが素人集団の田んぼだ。いくら代掻きをしても手でならしてもぶざま。ところがプロは違う。柔らかいクリームのような土が水面と平行に綺麗に整えられている。この時点ではや負けは決まっている。

そして田んぼごとの生物層がまた違う。草が違う。鬼セリなんかがうちの田んぼにある。他にも田植のころに隅に雑草が残る。取っても取っても生えてくる。諦める。

昨年、雑草が比較的少なかったバラ園田んぼ。そこが僕たちの田んぼだった。それが今年はNPOに変えられて赤平田んぼとなった。三年すると田んぼの変化がわかるのだが仕方ない。文句はない。この田んぼが圃場整理でなんとセメントの畦なのだ。しかも幅が狭くところどころにスキマがあり隣の圃場に水が流れる。 流れ込み流れ出る。困った。やはりカエルの数が少ない。ゲンゴロウも少ない。仕方ないか。

パルシステム神奈川ゆめコープの中沢君が仲間の職員たちを連れてきた。田植え機の他に手植えをする。二時間くらいで終わった。そのあと米ぬかを撒いておく。風が強く広がっていく。薄く広がる。

同日に中級田んぼの面々も来ていた。春水田んぼは少しドブ臭かったがカエルが多かった。みんな楽しそうだ。

この田んぼで一週間もすると草たちが芽を出してくるのだ。今年も草取りの季節がやってきた。



nobu23 at 09:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)  

2011年06月03日

東城百合子と食生活

常々健康に生きるために大切な3つの柱があると僕は考えている。食、運動、気である。食は身体の原料。毎日なぜ食べるか。それは毎日身体が作り変わっていくから。出来上がった車に燃料を補給するのとはワケが違う。車自体が自ら壊れそして作り変わっていく。人間の細胞60兆個。それが日々壊れる。日々製造されている。7カ月で入れ替わる。髪の毛、爪はもちろん肌、骨、臓器、血管、神経なども。その原料が食物だ。食べ物だ。

運動。何故運動か。身体が作り変わっていくときに、どう作られるか。良く使われる部分を補強するように細胞造作がすすむ。負荷に応えるように補強される。使わない部分は逆に補強されず劣化する。必要ないと判断される。極めて合理的。運動すると筋肉が動き血流が変わる。血管の脈動。これで身体中掃除する。毛細血管まで血が通う。心臓も脳内も肝臓も膵臓も毛細管を血液が通る。そして運動は呼吸を変える。吐く。深く強く吐く。リズミカルに吐く。

気とはなにか。思考の流れではなく、心でも無い。身体の囁きと喚きと心の統合。ワガママで勝手な身体との難しい一体的世界。気を大切にする。身体中に気を通わせる。充満させる。

さて、東城百合子だ。この人の深い自然観こそ健康の秘密。大木を見て人を感じる。枝葉が良く育った木は根の深さが分るという。枝葉の前に根がある。根は心(生きかた、考え方の精神世界)、幹は自律神経で、枝葉は体を構成している内臓諸器官だという。心のごとく神経は働き、六十兆個の細胞を動かして体に伝える。心臓、肺、胃腸の働きは自分で動かしているのではなく、自然の働きなのだ。「健康や幸せや自由や平和といった、人間が願うことがらは見えないいのち。根から実って現象として出てきている。これは枝葉。心を健康にすること。どう生きるか、どう考えるか、が根っことなるという。

食は、いのちの尊さがわからければ何もならない。と東条百合子さんは語っている。食を考えるとは、すなわち生きかたになるということ。これは観念的哲学ではない。もろに実践的健康法だといえる。すごいぞ。



nobu23 at 06:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命 

2011年06月01日

こだわりをどう伝えるか 筧良平さんのこと

種子島に行って、そのこだわりを自分は知った。だが、それを伝えるにはどうしたらいいか。

沖が浜田の黒糖、種子島のお茶、種子島焼き、そしてニガダケ、カラタケ、アザミ、ゾウリエビ、水イカ、ナガラメ、コーフダイ、キビナゴなど。

これらの凄さをそれを知らない人たちにどう伝えるか。これが一番問題だ。

まず自分が感動したワケを考えること。美味しい。だがその美味しさとはどういうことか。

例えば、ニガダケだ。これは筍だが普通のヤツではない。道端に無造作に野生に生えている。小さいが密集して藪になっているヤツだ。こういう筍はおそらく村人たちには別にお宝ではないと思う。どうってこたないものだ。しかしそれでも一部好き者が食べる程度。ところが世の中は変った。至る処が野生の食べ物だった昔は、金になる孟宗竹のようにお店に高く並べられるような物が貴重とされた。しかし時代は変わった。この逆だ。人の手が入っていない野生こそが貴重となった。食べてみると分かる。野生の息吹と香りが強い。栽培モノでは出ない味。その山菜とトウモロコシをかけたような味がする。くりくりっとしたうまさ。またこれが歯切れがいい。新筍はみんなそうだが噛み切りの心地良さが売りものだ。都会の店のもにゃっとした情けないものとはまるで違う。しゃっきりとした噛み応え。

しかも問題は、ただ出されたものをお金を払って食べるのか、そうではなく収穫からはじめるかだ。収穫は天候の極端に悪い条件下でやるといいい。雨嵐のなかで藪をくぐり、探し続けて、足をとられて崖からころげ落ちそうになりながらやる。それから持帰って皮を剥ぐ。そして軽く煮炊きする。あるいは一番美味しいのは、皮ごと焼くこと。これをあちい、あちいとわめきながら皮を剥いてビールと共に噛みしだく。ほのかに焼けた香りとジューシーな熱い汁が混ざってなんとも言えないぞ。仲間たちと最高の時を持つこととなる。うまい!幸せ!

さて、自然は残念ながら人の手で意識して残さないと、保存しないと今や絶滅するようになってしまった。ヤクタネゴヨウ保存会のそのヤクタネゴヨウを見に行った。巨大な松である。しかし、おもしろいのはそれを大切にしている筧良平さんだ。ヤクタネゴヨウ松の生えるところにヘゴと呼ばれるシダ類の巨大群生地もある。そこは筧良平さんの私有地。ヘゴを見るとまるでジュラシックパークの森へ迷い込んだかに感じられる。このヘゴとそこらへん至る所にある小さなシダ類の区別が分らなかった。ヘゴの子どもかと思った。どれも同じように見える。しかしその違いを筧良平さんに教えてもらった。ヘゴの葉は着き方が違う。よく見ると簡単だ。

そうそうこの杉林も地杉とナライ杉がある。地杉とはもちろん地元の自生の杉だ。この見分け方は簡単ではなかった。自生の地元の杉。これを大切にしている。

こうして問題は見る目だとわかってくる。ただ車に乗ってツアーガイドで解説してもらってもありがたみがない。やはり森を守る筧良平さんに教わって初めてその素晴らしさが実感されるのだ。手にとってみて分る。良平さんの自然な優しさが分ってくる。彼の深い思いの端に触れると豊かさがうつってくる。

筧良平さんは、なにげなくシダの葉っぱを採り、葉を削ぐと茎を揉んで、剥きだした。その細い芯をだしてクルリと輪っかを作った。これで川エビを取るんだという。これが知恵というもの。道具はすべてその土地の自前で作る。それを使い漁をする。こういう力をセレンディピティーと呼ぶ。

森と川と海は、つながっている。そして僕たちのカラダの細胞と神経もまた。宇宙と地球と生命と人間と。その全体と個の不思議なwebを僕たちは旅しているのだ。



nobu23 at 06:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 地域