2012年03月

2012年03月31日

天変地異の時代

東京直下地震。直下型地震から型が抜けた。東京都の東日本大地震を受けた見直し。今朝もNHKでも地震学者が東京湾北部震源で最大マグニチュード6で最大震度7と予測していた。いままで震度7クラスというと阪神淡路大震災での神戸市の一部か東日本大地震の後の確か仙台市の一部にあったように記憶している。

震度7。それも直下。これはヤバイな。酷いことになりそうだ。逃げるか。

では、どうするか。

可能なことを考える。一番長くいる所の耐震性を調べる。事務所、そして自宅。これは建築屋が知っている。これが耐震強度が足りなければ補強する。つぎに停電、断水、ガスが止まる。怪我も想定。最低限2日凌ぐ。軽い怪我は自己治療。あと自転車。人力発電機。簡易太陽光発電機器。軽テント。

とにかく直下一発でヤられたらアウト。これは想定しても仕方がない。死ぬ時を考えてもしょうがない。問題は最悪の状況だが、これもしょうがない。その時はその時だ。なんとかなる。する。根拠の無い楽天性。

不安、孤独、恐怖をどう克服するか。

呼吸。これしかない。自律神経と大脳皮質による体性神経。つまりは随意神経。意志による神経。自律神経に意志を反映させる。とはいうものの心臓や肉体の精妙な神経運度をコントロールすることは素人はまず無理。可能なことは肺呼吸。これを意志で動かす。

呼吸こそ大脳皮質によるコントロールができる自律神経系。あるいは交感神経と副交感神経の橋渡し。動物性神経と植物性神経の乗り合い。だから呼吸をこそ統制したい。

気づいたときにいつも深く吐く。まず吐く。深呼吸を大きく吸えと言うが間違い。風船。まず空気を吐いて萎ませる。最後まで吐ききる。すると自然に空気が入る。新鮮な空気。身体の二酸化炭素など血液から肺の力で浄化する。血液の汚れ。この浄化は肝臓だけでない。肺。

深く吐く。吐き方は口から細く長く吐く。また一気にハッと吐く。どちらも吐ききる。丹田を意識する。これを裁定10分。これで意識が変わる。ジョキングなど軽く運動しながらこの吐くをやる。軽く走り意識は吐くこと。

さあ、こい。邪悪な敵や最悪な逆境。天変地異。強靱なパワーを孕ませた修験者。透明な意志。生命。宇宙。

暗闇が迫り嵐の予感。



nobu23 at 08:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命 

2012年03月29日

常識と非常識 逆境

資本主義社会に生きている。資本主義社会とは個人が独立して私的な所有が社会の基本となっている。あくまで個人単位。

農協が独占禁止法に抵触する。規制しろ。と騒いだ国会議員がいた。ある村で町で企業が独占的地位で有利な販売をしたら、自由な競争を阻害する。だから自由競争のために規制する。それを農協へも適用すべきだとする。

農協とはなにか。ある村の農民、例えば40軒が出資金を出して全員で協同で組合を作ったとする。するとみんなのために事業を始めればすべて独占的な事業になる。これが村にとって一人は万人のために、万人は一人のためにとなる。根本的に個人所有の企業体と異なる。

この協同の仕組みを村から町へ。町から県へ。県境を越えて地方へ。地方から国へ。国から世界へ。これが今年、国際連合で呼びかけられている。国際協同組合年(IYC)。資本主義、金融資本主義に対抗する。暴走を止めるチカラ。

だが、協同組合員も資本主義に生きている。いくら観念的に協同が大切だと掲げても、実態は資本主義人間。これが変わっていく。変わらないと衰退する。協同の精神。

子供時代からの社会的教育。競争の生き方。人と比べる。能力は比較して評価する。勝つか負けるか。人に勝つために頑張る。苦しいときもガンバル。そして勝ったものだけが栄光を手にする。富を手にする。お金を所有する。モノを沢山手にする。楽ができる。

だからいつも競争し比較し計画や管理や効率を競争している。資本主義人間。人に負け、人より劣り、効率が悪く、不便で、楽できないとダメだ。天変地異や不計画。自然的放置は許されない。

だが、協同組合年。協同だ。他人を大切にする。競争に負ける。効率の評価から人への役立ちへ。組合員同士の協力の仕組みへ。z

非常識へ。生き方を逆転させる。他人のために生きる



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2012年03月28日

神々の住む島 バリ島

インドネシアのスラバヤ空港から帰国するさい乗り換えでデンパサールを経由した。一日だけフリータイム日曜日。植田君とATJ(オルタートレードジャパン)の幕田さんとバリ島の棚田を見に行った。ライステラス。いまや観光地だ。谷からせり上がってくる大小の棚田を向かい側に有る道路下のレストランから眺める。政府が補助して観光資産とした。人気が有り日本人観光客もたくさんいた。何もこんなところで田んぼを見なくても日本各地にいくらでもあるだろうに、と思うだろう。だが異国で、それも赤道の南の熱帯地方で見るとまた格別だ。なんとも言えない懐かしいような不思議な感慨がある。

谷底から丁寧に山を巻く様に段々にある。畦もキチンとあり農民が歩いて上がっていく。田を囲む林が熱帯雨林ということと田のあちこちの間に椰子の木がすらっと伸びているのが熱帯らしさ。とは言えやはり田んぼは田んぼだ。涼風のなかビールで昼食をいただいた。

バリ島の7割はヒンドゥー教。残りは仏教、イスラム教、キリスト教など。ヒンドゥー教はジャワ島がイスラム教に占領されて逃げて集まったという。ヒンドゥー教はアニミズムの源流を残している様に感じる。自然を畏敬するスピリチュアルな感性が色濃い。

ヒンドゥーの古代遺跡。山や川。住居跡などに石の移籍が残る。村には必ず一軒づつ石の門がある。狭いヤツ。その門を通ると石とレンガの衝立てがある。悪魔は通れない。

ヒンドゥーの神は異形である。人と象や鳥との合体形。なんか爆発力がある。ヘビや虫や気持ち悪さ。人の性も露骨。悪魔の異形もどこかユーモラス。バカッパワーを感じる。大らかでかつ突き抜けている。スピリチュアル性。

蒸し暑い熱帯雨林のいたるところに存在する生命。暑苦しいその息吹を受けながら生きる。やがて夕闇が訪れ暗闇に夜空から透明な神々が降りおりてくる。星たちの強い煌めき。人は獣たちと精霊たちとそして神々に包まれて生きている。



nobu23 at 08:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命 

2012年03月27日

先進国と途上国について

粗放型のエビ養殖池に行く。

ブランタス川。ブンガワソロ川。その広大な中州地域。そこがシドアルジョ。エビ粗放型養殖地帯。上流の河川から船外機付のボートピープルで一時間半ばかり。下流域に広大な池があった。池というか湿地帯で大きく区切り田んぼ状にしたもの。一つが30haくらいある。。

川は無数に支流となりそれを引き込む。小さな水門を操作して干満を作る。粗放型といっても稚魚を話す。稚魚と言ってもプランクトンの親玉程度の小さなもの。これが池にある藻に住みつき次第におおきくなる。集約型との違いは餌を与えない。羽根車も無い。酸素注入もしない。動力は使わない。かつ化学肥料と抗生物質などの投薬は無し。

まず畦畔というか畦の草を刈っておく。それを干草として池に入れる。堆肥も入れる。すると藻が発生しプランクトンが発生し小動物の巣になる。それをエビが食べて大きくなる。さらにミルクフィッシュも買っている。鯉とフナの中間の形でデカいヤツ。味は淡白でATINAが料理してくれたが旨い。つまりは養殖池がなるべく単一で無くて混殖にしたい。こうして自然にまなび自然を活かす。

池に裸足で入り手づかみを真似した。上質の田んぼの様な柔らかい泥が水底にある。その下にやや硬い泥。手でそっと探していくと何かに当たる。それがエビと気づくのはビクンと跳ねて反射的に手を引いてから。ユックリ泥の中で当たったモノをそっと両手でガッチリ握ってから上げてみる。泥を水で濯ぐ。これがエビの手づかみ。一回上手くいってもそう何度も出来ない。二時間近くやって二三匹だ。北海道漁連の安田さんがコツを覚えて6尾挙げたのが最高。池の淵で生産者たちが笑っていた。

足に柔らかい土。首まで水に使って腰を落とし手で弄る。水面から遠くにマングローブ林が見える。熱い太陽もここでは気持ちいい。一陣の風。

近代養殖は一概に悪いといえない。なにより収穫が安定しかつ労働力が軽減される。要はラクだ。また池までは船で川を行ったが、帰りは嵐のような雨が叩きつけて怖いくらいだった。これを毎日繰りかえすのかと思うと正直大変だと思った。

しかしだからといって近代養殖に近づくか。違う。里地、里山と同じように人の手をいれ、上手に生産性を無理の無いレベルで高めると共に自然と共生する技術と消費者の理解の促進を図りたい。つまり新しい未来を、懐かしい未来を創造していきたい。ATINAの若いリーダーたちを見てそれが実現できると確信した。



nobu23 at 06:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 地域 

2012年03月25日

ATINA(オルタートレードインドネシア)のエビ加工工場

インドネシアの工場というだけで汚ないかと偏見を持つ。しかし実際に視察すると、むしろ日本の工場でもここまではと思えるほど徹底している。

もちろん入室時の制服の点検員は別にいてボディチェックをする。ポケットなどに金属類や異物になるようなものは無いか。爪や傷も点検する。爪は長いと別室に用意がある。

先ずは素足で消毒液に浸し手指を入念に洗う。それからまた長靴と手袋(手術用のヤツ)を装着する。室はもちろん原料入荷バース。一次加工室と区切られている。品質管理の検査も実施。更に二次加工室に行く。ここでズラッとベルトコンベアーに並び手作業で殻剥きを行う。一尾づつ右手親指に手袋の上に鉄の指筒を着けて剥く。5、6尾まとまると針金状のもので背ワタを取る。そして冷凍ラインへ流れて行く。

これをプラスチックの板に凹みマークが並んだ上に丁寧にエビを揃えてコンベアーに整列させる。

冷凍はIQF(瞬間バラ凍結のトンネルフリーザ)だ。実用では最高レベル。マイナス70度で3分。ガチガチに凍って出てきたものをサッと水で流す。グレースで保存する。

それをバルクで保管して出す場合とコンシューマーパックの工程に行くのとある。モチロン重量再検査と金属検知器は通過する。金属検知器は稼働時と休憩後は点検しいている。

窒素タンクは巨大な物を設備している。水は毎日ミネラルウォーターを仕入れている。大変だ。

作業者は工程ごとに配置され肩に色付のラベルで分かる。ただし作業の進捗で手伝う。この日も入っている方がいた。

工場従業員は組合を組織し共同購入やレクレーションを実施。更に学習会も行っている。

こうして見ていると、国や規模では無く、結局働く人の意識だなと思った。エコシュリンプへのプライド。地域への貢献意識。日本との民衆交易への意識だ。

今回。ATINAのマネージャーの津留さん、ハリーさん。そしてセミナー始め研修企画実行責任者のヘンドラーさんたちに本当にお世話になった。感謝したい。



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2012年03月24日

オープンセミナー in インドネシア・スラバヤ

最初に、ATINA(オルタートレードインドネシアのジェネラルマネージャーのハリーさんがプレゼンテーションした。インドネシアにおけるエビ養殖について。



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2012年03月22日

マングローブを植樹するムカリムさん

インドネシアのマングローブの植樹活動を見に行った。

ムカリムさん。64歳、26年前に一人で植樹を始めた。いかにも海の男。漁師。褐色で皺がある。なにか落ち着いた男の佇まい。

いま800超の長さに生い茂るマングローブ。かっては集約型エビ養殖で壊されて何もなかった。養殖池も病気が発生して放置されたまま。そこに苗木を植えた。たった一人で。15年たって森が出来て村びとが変わった。台風から守る。砂どめになる。様々な生物の宝庫に変わった。いまはみんなが貝やカニや魚を取りにくる。有名になり大統領からも表彰された。

マングローブは別の森から種を採ってくる。種類は4。それを育てて苗にする。それを一本一本植えて行く。何百万本も。そして手入れをして育てる。森ができる。

各国から視察にくる。でも調査の後がわからない。その後どうしたか。日本の皆さんと連携できないか。マングローブの実を活かしたい。例えばシロップ作りを試している。

群司さんや村長さんもきた。オルタートレードのエビ生産者も参加した。村人たちも入り話す。集約エビ池の放棄した跡。屋根だけの開放的な集会場。マングローブに囲まれている。池にも植樹した。爽やかな風が通り抜けていく。近所の子どもたちの声。復活する自然。

漁民代表が問う。どうしたら生活が良くなるか。

応える佐藤専務理事、漁師が直接販売をすること。力を合わせて組織で変えていこうと。

最後にイスラムの祈りを生産者代表の朗々とした声で捧げた。



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2012年03月21日

野付漁協 in インドネシア

野付漁協の研修視察。佐藤一雄専務理事たちとインドネシアに出張。初日はオルタートレードインドネシアのマネージャー達とエビ生産者達と現地NGOエコトンのグループでマングローブの植樹活動の視察。

スラバヤからバス。シドアルジョのATINAの工場に行き、エビ生産者達と合流した。そこからバスで現地へ向かう。

昼飯もインドネシア料理。美味しくて食べ過ぎる。要注意だ。



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2012年03月20日

市の重要性について

例えば、いま失業中だとする。どうするか。就職活動をするか。しない。イヤです。せっかく失業したんだから、これは好きに生きなきゃウソ。では好きに生きるとはどうすればいいか。

何がしたいか。あれもしたい。これもしたい。それを自由にしたい。いいだろう。それを実現しようじゃないか。

まずは、気に入った食べ物を探す。あるいは家庭雑貨を探す。それを仕入れて売る。仕入れるときにできたら、交渉して委託販売にできないかを頼み込む。委託販売なら代金は売れた分のみ。手数料を頂く。なおかつ商品に問題が有った場合は、製造者責任である。自分は売る責任。

ただし、売る物は何でもいいワケじゃあない。やはり自分が好きな物。惚れこんだ物がいい。すると売り方に迫力が出る。

いま、物売りをスーパーやコンビニに任せてしまった。スーパーやコンビニを潰せとは中川誼美さんの言葉。築地本願寺安穏朝市の主催者である。京都本願寺別院でも朝市を続けている。4月からは大阪だ。四天王寺で始める。全国に寺社が1万6千以上あるという。すべてで無料で開放し、本来の門前市をやるべきだ。タダで開放し民衆が運営して市場を無数に開店する。

生産者は自分の作った物は自分で売る。あるいは惚れこんだ分かった人が売る。消費者は自分の食べる物や使う物が誰が作っているか知らなければならない。知ることで深い歓びが生まれる。美味しさの真の意味がわかる。何にも知らないで価格だけで買うなんて、なんてもったないことか。だいたい物を作っている人が物のことを一番知っている。当たり前。これが意外に知られていない。物を食べたり使ったりするとき、人は、身体だけでなく、五感で味わう。頭で味わう。だから知っていると二度美味しい。いや、深く美味しい。味わう。

ワインテスターが味の表現を画像や物語や詩のように表現する。これは深く味わうときに、舌だけでなく全身で感じるように努めているから。要は五感と頭をフル動員して食べる。全力で喰う。

ま、少し大げさか。食べると作るは同一だ。作るは食べるため。食べるは作るが有ってこそ。これが分断された。ラクしようとして失った。金さえ有ればとダメになった。

で、失業だ。金がない。するとどうするか。生産者やメーカーに行こう。そのくらいの金を借りろ。そして学ぼう。聞こう。メモろう。知ろう。食べよう。使おう。喜ぼう。楽しもう。ぐははははは。

それを朝市へ持っていく。声をかける。伝える。話す。話し下手は試食とパネルとチラシを書こう。一目で伝えるようにする。

薮川の干し椎茸。本州一寒い。宮沢賢治が日本で一番春が美しいと語った地。なぜか。厳冬を過ぎて新芽が一斉に芽吹く。それは虐げられた生命の息吹。力強い命。その厳寒を耐えた生命力が東北の山菜の美味しさ。

作る。薮川の上野さん。原木と森を厳選して菌を着ける。椎茸だけじゃない。キノコ栽培にこだわる。その期間納豆は食べない。菌がえいきょうをうける。頑固にこだわる。天日干し。干し椎茸も産地と作る人で味が全然違う。旨いぞー。

水で戻してホイルで包む。それをオーブンで蒸し焼きする。火が満遍なくとおったらそれを皿に載せる、そーと開きながら少々醤油を垂らす。プーンと香りがする。食べてみろ。肉厚の椎茸のその美味さ。単なる生椎茸とは異なる。しかもビタミンなんざまるで違う。天日干しのすごさ。中国クラスの特級厨師は干し椎茸をお金より大切とした。出汁の旨さの秘訣である。さあ食しよう。



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2012年03月19日

岐阜県飛騨市神岡町の山之村 すずしろグループ

離村について話し合ったことがあるという。山之村。奥飛騨からさらに1000mも登る。車で急峻な山を巻くように上がっていく。途中で奥飛騨の集落が眼下に見えた。そして峠のトンネルを抜ける。奥飛騨は意外に雪が少ない。しかし峠のトンネルを超えるとまるで違う。そこから下り坂。両脇に雪の壁が迫る。ここは穂高連邦の左側、松本駅から上ってきた。ここをからは富山に近い。

高地の盆地についた。家がまばら。日本の正しい集落と風景がやや違う。これはこの地方独特かと聞いたら、昔は家並みが続いていたという。離村者で疎らになった。ポツンポツンと雪に埋もれるようにある。こんなところに村があるのかと正直思った。本当に陸の孤島。

そこの公民館である。高齢のお母さんたちが迎えてくれた。市職員と商工会の若手職員も付き添う。中は立派な調理室や集会場があった。最初に机の会議室ですずしろグループの説明を聞く。

26年前に始めた。1985年だ。当時25名の農村女性たちで始める。寒干し大根。

離村を思いとどまり村を活性化すると決めた。田畑を基盤整理して、パイプハウスをいち早く入れた。トマト栽培など順調だった。ところが10年もすると連作障害がおきて、どうしてもうまくいかない。諦めた。そのころ女たちで始めたのがこの土地に古くから伝わる寒干し大根だった。これをグループで販売を開始した。

秋に青首大根を収穫して集めて、土盛りして保存する。そこに雪がかぶる。それを厳冬に掘り出して茹でる。そして輪切りにし櫛で刺して日干しする。軒下。天然のフリーズドライ。見るとカチカチだ。硬い。食いちぎれないほど。貸してくれた鋏で切る。しゃぶると美味い。甘い。じわっと滋味があふれる。

少し雑誌やテレビで紹介された。すると作り方を教えてくれと白川郷などから連絡があった。教えたがやはり違う。どうもここの土地の土と厳冬と大雪がいいらしい。

しかし大根堀りは重労働。現在は8名と人数が減った。昨年は3名が亡くなった。しかし2名の後継者が加入してくれた。なかなか安定した売り先が見つからない。

みんな80歳の近辺かと思われるお母さんたち。元気だ。話し出すと止まらない。笑い声。料理がすごい。寒干し大根はもどすと普通の大きさになる。少ししわがよった軟らかさ。これを味噌汁。ゴマまぶし。辛味漬け。そして山独活、蕨、いのしし鍋。イ猪はアクが無い。どんぐりを食べてるからだという。ホントかな。だが本当に美味い。

山奥の寒村。そこに豊穣な食べ物。そして豊かな食の文化。これが細々と守られている。



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2012年03月18日

飛騨山椒

飛騨山椒

山椒をジックリ味わうことなんてない。鰻屋さんで竹筒入で振り掛ける程度だった。これが一番いいのが飛騨にあるという。その視察。

飛騨には高山市奥飛騨と飛騨市とある。奥飛騨は合併してなった。山奥。長野県の松本駅から車で1時間40分。穂高の入口をかすめ安房峠のトンネルを抜けていく。街道沿いの民家が(株)飛騨山椒である。内藤社長が説明してくれた。

山椒はミカン科。このあたりは標高800mと高い。そのためアゲハ蝶が卵を産めない。農薬もほとんど使わずカイガラムシ系にボルドー液を使うくらい。山椒の木は20年は持つ。主に実を使う。花も花山椒で使う。あの鰻屋のやつは実である。

生の実は天日干しで乾燥させる。これが面倒だ。雨にやられるとパーになる。農家にはなるべく乾燥させてから納品してとお願いしている。農家はJAひだの高原山椒生産組合に組織されている。ここで生産技術を統一する。 品質ランクも厳しい。飛騨山椒はその他に個人生産と会社で圃場を持っている。年間乾燥で2t生産している。JAの生産組合は年間4tである。

工場を見た。家の脇に小柄な作業場がある。入るとプーンと香りが強い。選別機が大小二台。ポイントは実を突いて粉末状にする機械。御影石の臼にケヤキのコマを先に着けた鉄棒で叩くように搗く。石臼で轢くのかと思ったが、それだと熱が出て香りが飛ぶという。

一昨年のものだという山椒の香りを嗅いだ。強い香り。美味そう。

今度は実をその場でミルで轢く。この香りはまた全然違う。実は塩漬けもある。これが麻婆豆腐に使われる。辛さの素。麻とは香辛料を指す。汗が出る。他にもステーキや煮魚。粉はパスタやサラダにもいい。

(株)飛騨山椒の内藤社長は地元の蒲田建設の専務である。地元の建設会社が経営している。耕作放棄地も山椒を植える。

もう一つの地域コミュニティビジネス。



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2012年03月16日

心のつくり方 ランダムメモ

デザインする。そのためには、いまを分解してみる。

言葉の分解。ひっくり返し。階段をんだいか。部屋はヤヘ。頭、またあ。まだめ。けのみか。かなお。

さらに言葉をつくる。エペセペ。シュワジベチカ。ポコンチポコンチ。ばちょふばちょふ。ぐいーん。ぐわっ。タリルレタリルレタリルレ。

呼吸。最初に口をすぼめて少しづつ吐く。長く吐く。最後に吐ききり丹田を引き締める。吸うのは自然に任せる。鼻から吸う。

声を出す。強く思いっきり瞬間的に吐く。ハッ! 力一杯全身を瞬間的に絞って吐く。ハッ! 肛門を締めて丹田にチカラを込める。ハッ! そして口を開けて、オーッと大声で長く響かせる。出来るだけ大きな声。可能な限り長く出し切る。

リズム。ドンチャカチャカチャカチャカチャカチャドン。繰り返す。

さらにドン、チャッ、チャッ、。ドン、チャッ、チャッ。を繰り返す。身体を乗せる。足でリズムを刻む。できたら箸などでどこかを叩く。夢中でやる。

拡散。拡げる。心を解き放つ。空中に気持ちを放り投げる。投げる動作と大声で吐ききる。イメージ。海辺。山頂。大海。大空。空中遊泳。宇宙遊泳。宇宙の旅。

収斂。集中。一点へ。ヘソ舌三本指輪の点。身体の表と背中の真ん中。丹田。コア。そこへ宇宙から、大海から、山頂から帰る。収束していく。していくイメージ。つもり。思考実験。

パワー。フォースのチカラ。宇宙神。生命源流。それと共にある。超能力。すべては連関する。起きることは意味がある。苦しみも悲しみもすべては歓びに変わる。素晴らしい。

生命。宇宙。心はその意識。その表現。身体はその受信装置。その体現化。身体に宇宙がある。すごい。



nobu23 at 09:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命 

2012年03月15日

大きな思想、小さな技術、中庸の生き方

いまは時代の転換期。誰の目にも明らか。

転換期に必要なモノ。哲学、技術、元気なバカ。あるいは人。

帝国日本が1945年に敗北すると、日本と世界は全面的に変化を起こした。軍事と他国占領思想から、経済競争へと転換した。宇宙や海やヒマラヤや密林など未知への挑戦。科学的思考方法。スピード、効率、便利、豊か、その象徴としてお金。

しかし自然収奪形、非自然的パワーやエネルギー、脱自然的環境、人工都市といった反自然界の人間社会は行き詰まった。

宇宙の始元的エネルギーの人工利用の破綻。原子力エネルギーによる人間破壊。DNA操作による生命始元への操作。その破綻。宇宙と生命の原理と真理を解き明かさんとして、単純にそれを金儲けの科学技術として失敗した。人間破壊。

さて、では転換期に求められるモノ。大きな思想。自然と人間の共生。いや大いなる自然の偉大さを本当に心から畏敬すること。知るとは何か。人と宇宙のパラドックス。

哲学とはアリストテレスやカントやヘーゲルなどの思想を学ぶことでは無い。哲学とは自分の生き方をデザインすること。自分の理念とビジョンを身体に染み込ませることだ。どう生きるか。これを組み立てる。言葉化しておく。哲学とは美しい生き方を求めること。とは内山節の言葉。哲学の冒険。

哲学をデザインして身につける。次に必要なこと。技術。その哲学を実行するためには技術を身につける。言葉を形に落とす。モノを作る。自然に学ぶ。先達に教えを乞う。

中庸という在り方。高い目標を掲げよう。するといつも問題にぶつかる。矛盾に逢着する。このとき必要なこと。溜め。受け止め力。間合い。そして問題を熟成させ発酵させる。



nobu23 at 06:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命 

2012年03月14日

早朝の月

だんだんと日が長くなる。朝が早くなる。日の出が早くなる。

12月にはまだ夜の中を通勤した。星空や月夜。出勤していく。事務所について夜が明けていく。

いまはすでに空が明るい。月だけがまだ輝いている。

夕べ飲み過ぎて怒りを表に出してしまった。小さな組織だがうまく運営出来ない。どうして人は、あれが悪い、これが悪いと人に求めるのだろうか。なんで自分が解決していかないのか。ここを受け止めきれない。酒が入ってついいらだってしまう。

問題を気づくこと。それはいいことだ。だが、その問題は誰がどう解決していくか。それが他人の起こした問題だと考えている。他人が解決すべきだと思っている。他人に迫る。困った。本当に厄介だ。なぜなら、だいたいそういう人が、その自分が問題を引き起こしていることも多い。不平、不満、愚痴、批判。でどうしたいかと聞きたい。こちらも悪い気が移ってくる。まだまだ未熟だ。感情的になる。

しかし、そうすべては解決できる。そもそも問題意識とは、じつはそれを発想している人の心のなかの無意識に、有るべき姿、在りたい姿がある。それと現実のギャップから生じているからだ。在るべき姿と比較している。無意識に。ただ現状を眺めているだけなら問題意識や不平不満は出ない。だから問題意識を持って批判的に思考すること自体はいいことだ。

で、何が問題かを意識化すること。書き出してその解決策を考えてみる。客観的に眺めてみること。それを他人が解決すべきだとした瞬間に解決出来なくなる。どうしたらいいかわからなくなる。人に頼る。するとドツボにはまる。他人の問題となるからだ。どうしようもない。自分は被害者だ。

しかし考えているのは自分だ。他人による他人のための他人の事業なら、そもそも自分はどこに位置づくか。傍観者。評論家。役立たずになって迷惑を撒き散らす。そうはしたくない。ならない。他人に役立つ。問題解決人になる。任せなさい。

ではどうするか。

問題を書き出す。それを自分がどう解決するか。書いていく。あの問題、この問題を解決していく。どんどん解決する。おもしろい。

解決していくためには、そういう風に主体的に考える。すべては具体的に解決できる。うまくいく。そうカラダを動かし、心を動かし、頭を動かしていく。じつはそういう人がいる。こういう人は分かる。こういう人がいると組織が上手く動く。そのかわりたくさんの問題が持ちこまれる。また批判もされる。そしてたたかれる。クソミソ。ボロボロ。傷つくかもしれない。

だが、それがおもしろい。体力がつく。胆力がつく。心が柔らかくなる。人が信頼できる。世界が豊かになる。

夜が明けていく。月が薄く溶けていく。未明。さあ、軽く走ろう。

踊るパルシステム



nobu23 at 06:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日記 

2012年03月13日

キューバ円卓会議

キューバ友好円卓会議。10日に世田谷区下馬のボランティアセンター。事務局長代理の大賀達雄先生の司会で開始。大賀さんはカウンセリングルーム赤羽所長。共同代表の岩垂弘さんが挨拶にたった。僕も共同代表となっている。

メインスピーチは早房長治さん。政治評論家で元朝日新聞論説委員である。革命53周年の印象記。2週間の滞在でしかも正月休みで取材がロクにできなかったと言う。ただしこれまで取材で90カ国以上を回った。北朝鮮もいった。キューバ国民は非常におしゃべりな国民だ。いつもしゃべっている。街を歩くと必ず声を意かけられる。チナと。中国人だと間違っている。ただソ連、東欧であったような監視は無かった。

農村がどういう状態か。新築や改修跡が見えない。夜の照明が無かった。これは貧困だ、と感じたそうだ。ホームレスはいなかった。ただし物乞いはいた。

大型のリゾート地は主にカナダ人などの避暑地だ。国の経済は観光と海外仕送りが主だ。1200万人程度の国で観光は300万人も来る。他に目立った産業は無い。医療と教育はレベルが高い。とくに医療は最先端。多くの医療関係者を海外派遣している。インドネシア大震災やパキスタンなど大きな被害のある危険地域へ一番先に行き、最後まで残る。ハリケーン災害に悩まされている。2009年には3つも大きいのが来て国民生産高の10%以上もやられた。カストロの清潔な人格で持っているが次世代がどうなるかはわからない。

もう一つのキューバレポートは23才の大友一紀さんからだ。会社員。彼は音楽と写真を組み合わせたパワーポイントを駆使して報告。陽気でビートルズをバックにゲバラを映し出した。高校生のときに「ゲバラ日記」を呼んでファンになったという。ゲバラの故郷に会いに行く。旧式のアメ車。まるで骨董品の展示場のような車が現役で走っている。オンボロの長距離バスの旅。エアコンが悪く冷えすぎたり熱すぎたり。それでもモヒートとビールで愉快に遊ぶ。ゲバラの銅像で多数の写真。ジョンレノン公園のベンチで座るレノンの銅像。メガネが無い。メガネは作るたびに盗まれて今は貸し出し。事前に予約しておく必要があるという。

若い大友君。街が暗く貧しいことも新鮮なようだ。キューバはまた別の正解に見えるらしい。ゲバラとビートルズと貧しくとも陽気な世界。若者は旅を続ける。ひるがえって僕たちはいつのまにか他国を見るときに経済で測ってしまう。豊かな国か、便利な国かと。キューバはそうではない。だからいいのである。日本もそうだ。いいところは大都市に無い。

キューバを紹介し交流を企画する円卓会議。細々と活動を続ける。



nobu23 at 06:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 地域 

2012年03月12日

3・11と走ることについて

東日本大震災、あれから1年たった。あの時間に有楽町の街中の人が黙祷した。道端に立って。鐘の音が鳴り続く。朝日新聞社の震災パネルを見に行った。

埼玉でマラソン。

パルシステム埼玉の坂本美春さんに呼びかけられて、さいたまシティマラソンに参加した。ハーフマラソンである。あの川口さんも参加している。レベルがまるで違うが。

なぜ走るか。これは酒をいつまでも美味しく飲みたいからが本音。走ると血液の循環が良くなり血管が浄化される。汗が出るのもいい。排熱である。さらに心をコントロールする。キツすぎない、楽すぎない。楽しく走る。すると幸せになる。幸せだと思う力がつく。なんとか制限時間内に入った。2時間31分が公式記録だった。坂本さんはそれよりも2分も早かったと聞いた。GPSの田村君が途中で伴奏してくれた。がはぐれて見えなくなった。

素敵だったのは、視力障碍者の女性と伴奏者の中年男性。おそらく制限時間内の完走ペースで走っていると思われるが、キツかったらスピードを落とそうとか、道路からいま畑が見えたとか、梅の花が咲いていると声をかけながら走っていたことだ。すごい。うれしくなった。僕もまたもう一人の僕に声かけながら走る。

その後に日比谷公園に行った。ピースオンアース。

メインステージに多くの人が釘付けになって溢れていた。噴水正面のパルシステムブースでは元気鍋を出していた。その行列が長い。ほかにもテントの出店がずっと続いて壮観だった。一軒づつ覗くと面白かった。アジアアフリカなどの民芸品。有機食品。イベント情報などなど。

日比谷公園での集会が変わったなと思った。40年前の1970年前後の全共闘の集会もいいときは色んなヘルメットとチラシなどでにぎわった。でも政府批判か他党派批判だった。絶叫が反響していた。そして大衆操作主義と内ゲバの論理。疑心暗鬼と政治主義。もうたくさんだと思った。トラウマ。

だが、いまは食物や雑貨などが所狭しと並べられる。銭湯の絵描きもいた。仮設住宅に富士山の絵を送ろうと。暮らしと向き合い、被災者と共感し、脱原発の再生エネルギーへの手作りの挑戦を行う。デモもスピーチもする。だが根本的に変わったのは、敵を作るのではなく、未来を作る。寛容で暖かく、しかし楽しくおもしろく。そして文化性や芸能性が高い。写真、映像、音楽、農、食、それらエモーショナルな連帯こそ共生の社会を創造する。



nobu23 at 06:16|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 生命 

2012年03月10日

パルシステム生産者・消費者協議会総会

パルシステムの農業生産者とパルシステム組合員代表で構成する協議会である。その第23回総会。運営は幹事会が生産者と生協組合員代表で半々で構成しその代表に生産者がついている。副代表が組合員代表である。

TPP締結への態度は、パルシステムグループは協議参加に反対し署名活動に取り組んでいる。が、生産者・消費者協議会は議論が伯仲して決められなかった。東北ブロックは明確な反対。関東や意外に九州などで賛成があった。パルシステムの産直生産者は売り上げが伸びて経営もそこそこ悪くなく元気の良いところも多い。TPP締結賛成のモデルになった産地もある。そこで議論が多いに盛り上がった。

しかし今年は明確な反対を決議した。グローバルな自由貿易が農業だけでなく、共済や医療、食、安全基準を壊すととらえたのだ。遺伝子組み換え表示、農薬基準、産直表示、などなども非関税障壁。暮らしの危機を招く。

総会後のフォーラムの講演は中野剛士先生。経済産業省で京都大学教授。この間、TPPを真っ向から批判している気鋭の世界経済社会学者。

2008年がハッキリした時代の転換期だという。世界貿易の流れ。中国など成長のエンジンと呼ばれるアジアの貿易。これがアメリカの消費によって引っ張られている。とくに2000年以降のアメリカの住宅バブル。住宅ローンで借金漬けの大消費が世界から物と金を吸いあげる。これが2008年に破綻した。リーマンショック。

これで世界は変わった。デフレ。デフレでは自由貿易は経済を破壊する。需要が減退しているときに過当な競争参入。そして価格破壊。これで産業が破壊される。働く人々への労働分配率が下落し暮らしはますますひどくなる。そしてまた物が売れなくなる。悪循環。

中野先生は具体的にリーマンショック以後のアメリカの戦略を、政府要人の発言で紹介する。オバマ他が輸出主導型へのアメリカの転換。そのターゲットは日本と中国。日本へは為替で円高とTPPで非関税障壁の撤廃。明確な輸出目標で動いている。

TPPは、日本の社会経済構造の大変化を起こす。そのことを本当に議論しどうするかをみんあで決めていくことが求められているという。

生産者と消費者が共に、議論し学び行動する。生産者消費者協議会総会・フォーラムにて。



nobu23 at 08:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生協組織 

2012年03月08日

GPSという方法

GPS、とはなにか。普通はグローバル・ポジショニング・システム。全地球測位システムをいう。ところがパルシステムにあってはこれはグリーン・プラザ・システムのこと。パルシステムの100%出資の専門会社だ。青果、米、果樹など農産物の取扱のプロ集団を目指している。

設立趣旨では、消費者の購買代理人であり、生産者の販売代理人となるという。これは矛盾していないか。

生産者はその農産物をできるだけ高く売りたい。消費者は良いものを可能な限り安く買いたい。それを両方の代理人になるという。

東京電力と経済産業省と東京大学と原子力安全委員会が事故で放射能を撒き散らしている。県単位で撒き散らして平気の平左。さらに事故を起こすべく、巨大地震が想定されるうちにドンドン再稼働を進めたいとする。早くはやく。事故原因が津波だけでは無く大地震そのものだとみんなが気づく前に。そうすれば日本は壊滅だ。住めなくなる。

放射能汚染。生産者はできるだけ基準値を緩めたい。1000Bq/hだって大丈夫。いやもっと安全だと。消費者は、いやいやゼロだと。西日本以外はいやだ。さらに外国からだと。

さて、極端化は誰にでもある。物事を極端化することで論点を可視化したい。すると問題の破綻が良く見える。わかりやすくなる。バカに見える。

極端がダメならどうするか。一見、矛盾するように見えるが、これは違う。生産があって、消費がある。電気を使うから原発がある。電気があればいい。プルトニウムを生産したいから原発があるのでは無い。放射能を撒き散らしたいから原発がある、のでは無い。

農と食。それは矛盾するか。対立するか。今はしている。食べれれば何でもいい。安ければ何でもいい。本当にそうか。

農と食をつなぐ。結ぶ。これが簡単では無い。農の現場。食の現場。その豊な技術。実践。それを学び、知り知らせる。交流する。

最後に産直を体現する野村専務が生産者へ、消費者へ、関係者へ20年の歴史に謝意を表した。明日へと決意も新たに。



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2012年03月07日

放射能について

毒性評価をする場合にどの様な被害を生物に与えるかが問題となる。

今の農薬の毒性評価は主に魚毒性によっている。メダカが何匹死ぬか。しかしメダカに被害が少なくても昆虫に被害の有るものも多い。昆虫の神経に影響を与える神経毒性。例えばネオニコチノイド。これは魚毒性はほぼ無いといわれているが昆虫の神経毒性が問題となる。ヨーロッパで禁止している国がある。この場合、使う側というより販売側に立つと無害性を強調したくなる。しかし無害な農薬とは悪い冗談。なお、被害を受けるのは自然環境と微生物、小動物などである。そしてそれに近接する農民である。いやだな。農が好きな人ならわかると思う。困る。排除したい。

さて、放射能の被害をどう評価するか。今までの知見では外部被曝と内部被曝がある。外部被曝はピカドン。ピカは強烈な熱線と放射線。原爆は直接にこれでまず生きていられない。さらにドン。猛烈な爆風。すべてを破壊する。そして被爆後に残る強力な残留放射能。これで外部被曝する。細胞の直接な破壊。ものすごい高エネルギー放射線被曝。ほぼ死ぬ。高いエネルギー放射線は極めて危険。福島第一原発事故現場。作業員の恐れ。

これに対して低レベル被曝。これが問題。じつは低レベル被曝は人類がウランの発見と核分裂に手を染めてから始まった。かのキューリー夫人もこれでやられた。細胞の遺伝子を傷つけてガン化させる。

アメリカは核製造大国。多くの犠牲者がいる。なにしろ鉱山労働者がまず被曝する。そしてプルトニウム製造に携わる人たちが被曝する。つまり平時でも被曝者はたくさんいる。核の平和利用。多くの放射能汚染。

さらに核実験。大量の放射能大気汚染。そして原発。別に事故を起こさなくても核分裂をして放射能汚染を起こしている。ただ格納してそのとき外部にできるだけ出さないようにしているつもり。汚染物質は大量に製造される。どうするか。

被曝については、さらに劣化ウラン彈がある。戦車をまるでブリキのように穴をあけて貫通するあの砲弾。これがイラク戦争で大量に使用された。その後放置された。子どもたちが被曝した。あちこちでゴロゴロ転がっているという。危険極まりない。米軍兵士も被曝した。多くの兵士が苦しんでいる。

放射能はα波線とβ線とγ線がある。α線は飛距離というか届く距離が短い。そのため紙一枚あれば遮蔽できる。しかしガンマ線は遠くまで届く。放射能汚染物質のこの性質はガンマ線は外部被曝でやられる。しかし放射能汚染物質を体内に取り込んでしまうとα線もガンマ線も体内で出し続けられて被曝する。被曝し続ける。この場合、外部被曝の放射線量で問題がないといわれても困る。この被曝の事例が大量に存在する。肥田舜太郎医師と鎌仲ひとみ監督の対談を読むとそれがわかる。

放射能汚染への態度。たいしたことが無い、あまり気にするなという「楽天主義」と非常に怖がる「神経質」な対応がぶれる場合が多い。事実はどうなのか、それを知りたい。知らせたい。被害者の立場で考えたい。



nobu23 at 06:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 生命 

2012年03月06日

お茶について 掛川市 種子島 足柄 安陪川

お茶が家庭で飲まれ無くなっている。お茶っ葉が売れない。

もう一つの問題。お茶は放射能汚染しやすい。神奈川県でも茶葉に微量の検出があった。茸類も出やすいがお茶もなぜかセシウムを吸収しやすいようだ。

まずはお茶を飲むことの素晴らしさを確認したい。といっても自分でもなかなか自宅では入れない。面倒だから。しかし事務所では良く飲む。じつは自動販売機やコンビニでは水の次に売れている。日本ではまだまだお茶は売れる。

しかしペットボトルのお茶の味はいかん。変に生甘く口に残る。アミノ酸が強い。本来は旨味とほんの少しの苦味、渋味と香り、そして爽やかさがある。茶葉のミネラルと緑のビタミンがほどよく溶けこみ美味しさを醸しだす。ストレスやイライラに一服である。

そう言えば、掛川市はNHK「ためしてガッテン!」で紹介されたがガン発生率が全国平均より一割も低い。そしてお茶を飲む一人当たりの量は全国一。これが関連あるとのことだ。

コーヒーにこだわる人がいる。産地、銘柄、焙煎、挽きたて、入れ方。その香りとほろ苦さを楽しむ。それもいい。が、やはりお茶にこだわりたい。

お茶の産地。圃場はガレ場だ。傾斜地。霧発生率が高い。圃場と茶の品種もこだわる。茶木の年齢と接ぎ木の方法による木勢。若葉と摘み方。荒茶製造方法。圃場のトレースが可能かどうかも問題である。水分含有量が質を左右すること。保存方法で酸化する。これをどう防いでいるか。荒茶製造技術。選別が大切。茎とごわついた茶葉が混入する。乾燥と火入れ、揉み過程の機械操作。仕上げ。異物混入防止策。

さらに問題は、こうした荒茶は原料でしかないことだ。ここから仕上げの製茶工程がある。静岡などは長い歴史で分業が進み仕上げの製茶工程が問屋としてチカラを持っている。これはブレンド技術でもある。各産地の茶葉をほどよくブレンドして美味しさを引き出す。これがまた問題となる。圃場からのトレースを重視すると原料は単体がいい。しかし味を重視するとブレンドが良い場合が多い。この技術は問屋さんが持っている。鹿児島県が茶葉生産では日本一であるにも関わらず鹿児島茶の名前を聞かないのは原料茶葉として静岡に仕入れられるからだ。最近ようやく知覧茶の名が通りだしたが。

さて、種子島が茶の産地だとは最近まで知らなかった。しかし調べてみると歴史も古く、中国や諸外国から様々な種が日本に入って来る玄関口である。穀物、とくに稲の伝播は種子島を経由した。南西諸島の最後が種子島。そこから本土へ上陸していく。さらに遣唐使や遣隋使の中継基地が種子島であった。

種子島は日本でもっとも早い新茶の産地である。さらに茶葉生産や製造技術も古くからあった。品種も独自に育成している。なかなかすごい産地だ。知られていない。

お茶の文化。嗜好飲料は暮らしを豊かにする。その産地間の良い意味での情報共有と質的競争が茶の文化を新たに拡大していく。

掛川茶の視察にて。



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2012年03月05日

放射能汚染基準値について

原発事故発生直後に食品に対する放射能汚染について基準値が設けられた。食品安全衛生法に基づく暫定基準として放射性セシウム等を500ベクレル/hとした。

これは東京電力福島第一原発事故による大量放射能物質の拡散に対応したもの。この時点では確かに多くの農産物に放射能汚染が検出されていた。それはかなりの広範囲に渡っているため規制値は現実的で流通・小売への規制として効果があった。

この時、東日本からの農産物はすべてやめて西日本からだけ取って欲しいと言った若いお母さんたちの声があがった。子育てちゅうでは切実な声だ。悲鳴のように響いた。お願いだから放射能汚染にまみれてないものを提供してください。

その通りだ。だが東北といっても秋田や青森から一切出なかった。逆に静岡でもモノによって出た。現実に検査を積み重ねることで次第に汚染状況が分かってきた。

問題は規制値である。一見すると緩いほうが生産側に有利に見える。だから当初、生産側からは出荷できるように基準値を厳しくすることに反対する人がいた。ところが基準値が甘いと売れない。誰も買わない。すると出荷して売れないのは通常の商売で売れないことになる。生産者被害は誰も責任を取らない。つまり規制値は小売規制である。決して安全規制値ではないのだ。にも関わらず売れないのは消費者の過剰な安全要求が悪いかのようにいう方がいる。ゼロリスクは無い。あの暫定基準値で問題は無いという。

本当にそうか。放射能汚染基準値は世界的に各種ある。一番甘いのはコーデックスのもの。そして国際放射能防護委員会(ICRP)のものだ。これを準用して日本でも問題無いというのだ。しかしヨーロッパ放射線リスク委員会(ECRR)は違うし、さらにチェルノブイリでの知見に基づくウクライナ基準値がある。これは厳しい。ヨーロッパはチェルノブイリでの経験が考慮されている。25年過ぎても未だに20km圏には戻れない。

アメリカはどうか。実は世界最大の被爆国は日本だけでなくアメリカだと言われている。核製造に関連する地域の被曝国。それも深刻なもの。さらに原爆実験での兵士や周辺住民の被爆。被曝。

パルシステムは放射能汚染に安全基準値は無いという立場。できるだけ低い方がいい。そしてそれは可能な限り現実的でなければ意味が無い。したがって発災以降検査を積み重ねてきた。もっとも厳密な検査をしてきた。その数千の検査の蓄積で可能な限り現実的で厳しい数値を打ち出している。自主基準値だ。これを生産者と消費者がともに議論し決めてきた。しかも他団体とも共同テーブルを設けて議論してきた。だから実行可能。かつ検査値を毎週公開している。



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2012年03月01日

竹富島、与那国、石垣島と茨城県行方市交流

沖縄は行動が早い。もう首都圏との交流に動いた。パルシステムの産地の農商工連携と行政との事例の視察だ。竹富島の町長と上瀬頭保商工会会長を先頭に来た。

視察先はパルシステムの青果等物流拠点と本部視察、そして茨城県のJAつくば市谷田部の産直部会と農事組合法人ギルドだ。とくにギルドは日本でもっとも早くJAS有機認証をパルシステムと共に取得した。そして有機農業を前面にだして若手を職員として採用し農業へ自活させていく戦略をとる。現在は、加工品と直売所も経営し地元行方市と連携した取組みを広げている。五十野代表の熱いメッセージは沖縄組を感動させた。

夕方から行方市と行方市商工会が参加した。伊藤市長の気合の入った日本一の商工会と連携した地域活性化の意気込みを聞いた。商工会は福祉共済加入率100%を越す。様々な商品開発とともにおもしろいのは地元の歌を作詞作曲し石田部長が芸名でDVDを作成して販売している。素人がと思うなかれ。それをテコにカラオケコンクールを開催し大会場を埋めている。一種の村のブームだ。TVやマスコミにも取り上げられた。

沖縄の竹富島商工会上瀬頭保会長、川満町長、黒糖のサトウキビ生産者大工研一理事。与那国商工会入波平会長、石垣市特産品振興会下地副理事長、沖縄海邦総研、そしてコープおきなわ石原修本部長補佐だ。沖縄の自立経済へ農商工消連携を仕掛けている。首都圏の生活者との連携は鍵となる。



nobu23 at 23:39|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 地域 

関東の雪 常識の逆転

いつも3月に関東は雪になる。暖かくなりだしてからぶり返す。春前の寒気が襲う。

空の雨が雪になる。水は気体になって空に舞い上がり雨となり雪となる。すべての物質が温度によって態様を変化させる。それも相転移と呼ばれるある点でダイナミックな変化を起こす。なぜ温度によって態様を変化させるか。これは分子運動と熱エネルギーによって説明される。エントロピーの法則で。

またクリティカルマスとは、その相転移のエネルギーや量の規模を言う。一定のエネルギーや規模によって相転移が起こる、その転換点での規模である。これを流通業界では規模を追えば有る一定点で自動的に変移が起こるとして規模を目指す経営が起きたことが昔はある。しかしこれは目的と目標を混同したもの。エネルギーの質を無視したもの。ただ規模拡大とするのは、むしろ質が劣化する。相転移は起こらない。

さて、水の分子は熱、そして運動エネルギーで形を変える。個々の関係性を変化させる。それが人に見えるのが水蒸気であり水であり氷である。雪は氷の空中結晶。全部違う形。一つとして同じ物は無い。条件は同じでも運動量が違う。空気も違う。結晶核も異なる。それが目に見える。美しい。

さて、目に見える雪に思う。

空を舞う雪。一つはひとつ。ひとつづつ孤独に舞っている。しかし全体として、多く振る。振り乱れる。雪が舞う。一つひとつが空を舞って、一瞬ののちに落下し溶けて無くなる。無くなったように見える。儚い。はかない。虚しくうつる。孤独。

ところが雪は雪であって雪ではない。それは水の分子でり氷である。氷は多勢の水分子の運動と共にある。そしてそれはやがて水に戻り海へとつながる。海はやがて水蒸気となって空を舞う。それがまた雪となって舞い降りる。

人はどこから来てどこにいくのか。僕たちは孤独か。ひとりで舞っている。雪がふる。



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