2013年07月

2013年07月31日

種子島の動き

農をめぐる学習会
長野正育君が地元へ帰り、父の後を継いで就農したのは確か3年前だったという。
その父は、祖父と農業を発展させるべく苦労して畑や田んぼを借りたり、買ったりした。学習会の翌日、彼がその畑を案内してくれた。

種子島は、佐渡よりも小さいが山が低く耕作面積は広い。サツマイモで有名な安納地域。そこでも7反くらいの畑があった。それから飛び地飛び地に畑がある。ほとんどの畑で安納芋を作付けしていた。
よく見ると、草ぼうぼう。大変だ。

さらに鹿が凄いと言う。抑草のための黒マルチを破ってところどころ掘った跡がある。鹿が調べていると言う。
芋が肥えてきて食べられるようになると、一斉に掘り出すのだ。全部やられると笑う。
そこで、今日午前中に鹿の罠の試験を受けてきた。夕べあんなに飲んだが一発で合格した。


長野正育君の挑戦
有機農業最前線と川辺君
ひかり農園の多様性
馬毛島裁判と潜水調査
炎天下に畑の作業
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2013年07月28日

長野正育君と種子島の農業

突然、道路から竹藪に突入した。
おわっと思った。が、そこに藪の道がある。4駆の軽トラが藪をかき分けて進む。

竹藪の奥に畑。隠れ畑があった。
ここはまさに森の中にある夢の畑。
正育君がすでに耕して種を蒔くだけとなっている。有機栽培へ挑戦するという。
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2013年07月26日

生活サポート生協・東京と貧困

生活サポート生協・東京は暮らしの相談を行っている。
多くの相談事例には、人間関係で悩んでいること、そして貧困と依存的・精神的不安定、孤立無援、高齢者、家庭崩壊、DVなどの相談がある。しかしじつは困っているということは、相互に関連し重なり合って身に降りかかってくる。

高校生で学生運動をして、中退したときに就職活動をした。雇ってくれるところはどこでも働いた。しかしすぐにデモで逮捕経験があったために警戒されて試用期間で解雇された。そして鉄工場や清掃工場ラーメン屋さんなどと転々とする。すると、やはり貧しく暮らす人びとと交わる。そこでの問題。

お金が少ないことは問題だが、さらに生活が破綻する。お金が無くなると借金が増える。すると展望が見えないのでなお無駄にお金を使ってしまう。さらに借金が相乗的に増加する。そして取立て屋に追い込まれる。

これをどう断ち切るか。
これは仲間が必要。そして相談できる窓口が必要だ。
まずはその日も困る生活者になんとか息をつける方法を提供する。それを案内する。
そして暮らしの建て直しを支援したい。

現代日本の、世界の経済のパラドックス
所得が低くなると、低価格商品を選択する。価格競争。
すると生産や流通業がコスト削減競争になる。人件費を削る。
すると労働所得が減る。減るとますます低価格へと走る。さらに低所得となる。
この循環をどう止めて、生産者にお金がまわり、流通にお金がまわり、労働者に賃金がまわる仕組みになれるか。これをどう実現するか。

しかし貧困とはなにか
なにが起こっているか
生活費と雇用労働
人は雇われて働くだけか

生活とはなにか
何をしたいか
何をすることでお金を得るか

人格の崩壊
貧困は恐ろしい。いらだつ。腹が立つ。なんで自分だけがと呪わしくなる。
そして、これは他者のせいだと思う。誰かが、他者が邪悪で不当で馬鹿で酷いので自分がこうなっていると感じる。それを批判し攻撃し変えることに力を注ぐ。これならまだいい。
ところが攻撃していながら、自分が被害者になる。自分で嫌になる。自己嫌悪。
被害者だから、他者を攻撃して、そして自分が傷つく。この連関を止める。

仕事とはなにか
究極の生き方を探求すること
自己の幸せとはなにか
他者と共に働き、生きる。
幸せは他者の幸せこそ幸せ。

ではなにができるか
田んぼでお米を作る。すると主業農家の偉大さが少しだが分かる気がする。それを必要な人びととつなぐ。お金でつなぐ。その前に情報、環境、思いを伝える。田んぼや畑を所有する必要はない。いまはNPOなどが参加を募集している。そこに応募し、そして行ってみよう。
あるいは、小さなベランダがあればそこで野菜を作ってみる。ベランダ菜園で検索してみよう。

畑を耕す。
ジャガイモ、玉ねぎ、人参、キャベツ、枝豆が欲しい。これを作ってみよう。すると主業農家の偉大さが少し分かる気がする。横着せずにいますぐやってみよう。
そしてこの経験をつなぐ。

味噌を作る。
味噌の偉大さが少し分かる気がする。スーパーの加温醸造味噌のインチキさと安っぽさが見えてくる。

物は作れない
ただ自然の創造をいただくこと。
人工の食品に囲まれて、お金が無ければ何も出来ない。食はただお金で人からもらっているだけ。

お金の無い暮らし
自給自足を考える。全てを失っても生きていけるか。生きるとはなにか。

さあ、田んぼ畑に行こう
食べるを作ろう。食べるを語ろう。食べるをつなげよう。
農、食、このつなげる活動。これが生協だ。ただ雇われてお金を貰うことだけが生協ではない。

生協、暮らしの原点
暮らすこと、その基本を大切にしていく。
そして大勢の仲間と力を合わせて農に学び、自然を崇拝して素で生きて生きたい。
生協で働くことは、食と農を守り育てること。作ると食べるをつなぐこと。本当にそれを深めること。
ただお金をもらうことではない。

貧困
生きるが失われること。豊かさとはなにか。企業とはなにか。安いとはどういうことか。食の安さは貧困を生む。
働く価値の喪失。労働の意味の破壊は貧困を生む。仲間を傷つけ、攻撃することが貧困を生む。大いなるパラドックス。これを逆回転させる。

暮らしを立てたい。美味しい自然を味わいたい。共に田舎に通うこと。
道端の油蝉。ジタバタと騒いでいる。拾い上げて草むらに止まらせる。
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2013年07月24日

いくつかの思考メモ

政策
運動
参加の原理
共有と共感
組織
協同と協働
リーダーシップ
多様性と固有性

政策とはなにか
現実と目標、その実現プロセスの設計
目標とのギャップ、問題の壁
事件、事故として問題の壁は現れる。
そのこととの向き直り方

問題解決とはなにか
目標実現へ今を変えること
現実の変革、それは自分の世界を豊富化すること

自分を変える、自己変革
意識と肉体の改造、改革
意識は、言語とイメージ、五感の受動態の変容、すべてを自己の改造に有効活用する。
言語を切り刻み、内的世界の表出とあり様をデザインすること
肉体は、楽すぎない、苦しすぎない、中庸の持続
臓器の意識、内蔵を変動させる

運動とはなにか
原点からの移動、目標への動体、変化、変動
常に、変化し、変動し、移動している。
たとえ寝ていても、一瞬の停止もない
その自覚的対応、無意識での意識、その意識的対応

組織とはなにか
矛盾、対立、衝突、融和、包容
多様性を脳内に実現すること
助けること、助けられること
可能性の展開

リーダーシップとはなにか
文句言われること、批判される側に立つこと
最もキツい立場にいること
現実を変えるパワーを生み出すこと
熱く燃えること

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2013年07月23日

人格のデザイン

楽天的な人間
お気軽な人
お調子者
神経質な人
イライラしている人
ピリピリしている人
怒りっぽい人
陰湿な人
ネチネチと粘液体質
ずる賢い人
卑怯な人
臆病者

さて、これがすべて自分に有る。
自分らしさ
自分とはどういう人間か

これはじつはわからない
だが、自分とはこういう人間だと決めつけている。
ガキのころから決めている。
楽天的でお人好し。少しバカが入る。少しどころじゃないと思われるかもしれない。ま、その辺はよろしい。

陰湿で、臆病者で、ズルくて、卑怯で、弱いものには強く、強い者には弱い。
いつも少しのことを気に病み、他人の目を気にする。人の評価に一気一憂。
すぐ落ち込み、人を恨む。怒る。

だから、自分とはなにか
自分はどうありたいか。それを強く願う。思い込む。演じる。自分を演じる。
決して野放しにしない。感情に踊らされない。感情は環境から発生する。他者との関係性。
これに操られない。即応しない。しないように務めたい。
感情を理論づけない。論理的に怒らない。

自分のデザインは、言葉をつむぐこと。
言葉から入れ替える。良い言葉を使いこなしたい。
笑いを誘いたい。笑いたい。意味も無く。意味なんてない。生まれることに意味はない。

喜び。悲しみ。笑い。
沖縄、東村。高江。オスプレイが森の静寂に襲いかかる。この痛みを・・・・。
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2013年07月22日

選挙に思うこと 沖縄

やはりな結果
新たな動き
基本の活動
コミュニケーションと参加
人びとが主人公となる道

民主党の裏切りは重くついた。
政治の改革を主張して、みるべき成果をあげられない。これが幻滅と政治家不信を蔓延させた。結果、少数選挙と既得権政治に逆行した。
儚い経済の再興の夢とともに。

だが、そのなかでの動き
若者の政治参加
東京選挙区の山本太郎氏の当選。
この間の脱原発運動の成果。力強い動き。これはインターネットと政治参加の動きでもある。
今後、このような運動が胎動していくだろう。

沖縄選挙区の糸数慶子さんが当選した。
こちらは逆に前回衆議院選挙で自民党候補者二人が普天間基地の県外移設を公約して、当選すると転換したことの結果。沖縄は、一切の政治欺瞞が通じない。ムード選挙ではない。
本当の改革は、もっとも虐げられた場所からはじまると思う。

政策
脱原発、再稼働ゼロへ。廃炉へのプロセス明示と停止原発の震災事故防止、使用済み核燃料の処理問題の対策。そして再生エネルギーへの転換。これは住民自らが選択可能にすることからはじまる。全員参加。

TPP交渉挫折。破棄へ。
ローカル経済の世界ネットワーク形成。
食品の安全保障。農畜産物のオーガニック拡大。資源保全循環型農業。持続可能な経済へ。
食、エネルギー、ケアの自給圏のネットワーク形成。その技術とネットワークの着実な進展。
それを政治へ反映させていく。

金融資本主義と戦争経済からの脱却。
金融の転換。協同組合金融。とうきん、信金、信組。共済。
地域経済。物、人、現物優先経済。幸せ経済。協同社会。
作ると消費の連帯。見える化。ローカルマネーへ。

政治への参加の転換
インターネットと行動力。党派に関わらず政策実現へ、行動を強める。
官僚、政府、へ政策実現を働きかける。具現化行動。
敵を味方に。深い哲学と包容力。溜めのちから。

一番大切なこと
地域でやってみること。成果をあげる。ハッキリとできることを表出させる。モデル。実現モデル。

普天間基地に食い込むように立っている佐喜眞美術館。
案内をしていただいた佐喜眞道夫館長。世界の佐喜眞美術館。
丸木位里・俊夫妻による「沖縄戦の図」をはじめ若手作家の展示品。
いまは草間弥生展を開催していた佐喜眞美術館。美が表出する平和への祈り。愛。
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2013年07月20日

オスプレイの暴虐

沖縄県東村高江地区。
オスプレイのヘリパッドをヤンバルの森にたくさん作る。6ヶ所。
この反対を村の人びとと全国の支援で取り込んでいる。世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
その
テント村に行った。沖縄物産企業連合の比嘉盛人君の案内である。


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沖縄の麩

麩である。褥狼彈を見学した。

沖縄は麩を日本一食べる。
この麩がじつは長寿県の理由のひとつだったことは意外に知られていない。

麩の作り方
小麦粉。それもたんぱく質のグルテンが多く含まれる強力粉を原料とする。
これに水を混ぜながら練っていく。そして水を流していく。すると次第にグルテンが固まりながら水に溶けたでんぷんと分離していく。でんぷんを流し摂る。
しかし、完全には流さない。このややでんぷんを残すのがコツである。仕上がりの食感が違う。

で、グルテンを練り上げたら、今度は焼く工程。
熱い大きな機械釜。というか心棒になる鉄のパイプが焼かれて回転している。ここを職人が油の布で拭く。すると薄く油膜が出来る。ここにグルテンを薄く撒きつけながら焼き上げるのだ。この巻く作業が微妙。焼き付けると剥ぐときに崩れる。だから少し滑らせながら巻く。じつに見事だ。
しかもやや伸ばしながら巻き付ける。

焼きあがる
焼きあがると膨らみあの丸い輪の麩が出来る。焼き麩。車麩である。
軽く膨らんでいる。硬くなっている。

これで長くつながった焼き麩をパイプから引き抜き、カットする。
長さが同じになるように、厚さも揃える。

これで完了。袋詰め。
だが、関東圏に送るためには、これでは空気を輸送するようなもの。
そこで圧縮する。空気を奪気しながら小さく固めて袋詰め。おもしろい。
さらに、地元の学校給食むけに水でもどしたものを提供する。
以前、水でのもどし方を聞かれたと言う。意外に難しいと。なるほど。

禅の精進料理の代表格。味は出汁によっていくらも演出できる。
肉の替わりもする。
ネットで麩を調べるとおもしろい。マクロビオテックでも使うと言う。健康食だ。

さて、強力粉のグルテンを取った後のでんぷん水はどこに行ったか。
これはこれで水分を取り除く。このでんぷんに炭を混ぜて木の皮で色と香りをつける。
線香である。線香を作る。
沖縄のお麩屋さんは、みんな麩と線香を作っている。昔は一緒に作ったが、いまはそれぞれ独立した。

これはわかる。
要するに、寺の精進料理。そのために麩を作り、線香を作る。
信心深く、シャーマンの最も多い土地柄。先祖を敬い、神々を祭る。
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2013年07月18日

つれづれなるままに

春が無くなった
秋も無くなる
冬からいきなり真夏へいく
だが、言いわけするように涼しさがぶり返す。少し行き過ぎて肌寒い。

CO2の濃度はハワイのマウナケア測候所でもすでに400PPMを観測したという。ウナギ上り。草木を周辺だけでも増やそう。

気温は乱高下しつつ徐々に上がっていく。気候変動にはいろんな説がある。しかし異常が常態化していることは確実だ。竜巻注意情報や警報が日常茶飯事となった。あの佐渡で月布施村で竜巻が起こり、舟小屋と新車をぶち壊して海上に逃げていった。

観測史上初が次々に塗り替えられる。何が起きても不思議ではない時代。不穏な空気が漂う。

安寧に生きる。
3.11の半年くらい前から哲学者内山節先生が「ご無事でなにより」という挨拶について語りだした。今日一日、なにごともおきなかったことの幸せ。安寧に生きる幸せ。である。

その時は、何を言っているんだか意味が分からなかった。当たり前すぎて、何を本当は言いたいのかと推測してもかなわなかった。それがあの大震災。いやというほど良く意味がわかった。

さて、天変地異
そこから逃げようとしない。避けない。怯えない。恐がらない。ただ生きる。
素で向かう。気張らない。構えない。
おもしろがる。

激動の時代
その予感。シュールレアリズム。ダリ。
ひこばえ。画像1

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2013年07月17日

BMW技術について

それはドイツの名車か
EM菌農法の二番煎じか
日本と韓国にBMW技術協会がある。その日本の全国理事会があった。ではBMW技術とは何か。

有機農業の基本に、土づくり、種選び、生き物関連の三つがポイントだということは、数ある有機農業理論と有機農業者もこれには同意すると思う。

土壌
奇跡のリンゴの木村義則さんが、死に場所を求めて山に入り、そこの自然の大木を見て、覚醒したのは有名である。山の土壌が育てた。この土作り。ここがポイントだ。

さて、土壌とは何か
これは岩石と水と微生物たち。なぜ岩石か。岩とは何か。石。石とは何か。
石は原初は星の欠片。星のかけらが集まり地球ができた。その重力で発熱。マグマができる。このマグマが地表に表出。火成岩。ここには鉄、カルシウム、リン、亜鉛、ナトリウムなどが含まれている。これが壊れて土を構成する。構成するが、まだ土壌ではない。

一方、海がある。
海とは何か。蒸発した水が冷えて空から降ってくる。そして岩を溶かして海に流れ込む。だから海には、岩の鉄分、カルシウム、リン、亜鉛、ナトリウムなどミネラルが溶けている。この海のミネラルの組成、構成は岩と相似刑である。ほぼ同じ配分である。当たり前か。
水は、塩酸や硫酸以上に溶解と媒質の力を持つ。だから生命がこれを使った。基本にした。

海と生命
生命のカラダ。この組成では海を抱える。人間も海をその体液に抱えている。生命は海から誕生し、そのカラダに海を持っている。その海は星の溶液だ。生命は星から生まれたのだ。

自然は循環
マグマは地表に長くいると風化し酸化しミネラルを失う。古い大陸。古い地層。砂漠化。
砂漠は雨が少ないからではなく、土壌が無いからできる。生命の森が無いと雨も降らない。

岩石と微生物
火山の噴火跡。玄武岩など。これらに雨が降る.。水。水分の付いた岩にコケが先ず付く。コケ。地衣類。


地衣類は微生物の共生体。植物性と動物性の混合微生物叢。岩を溶かして土を作る。微生物が土を作る。
そこに木の種が飛んでくる。そして種は根を張る。根は微生物と共生。岩を溶かして根を挿入していく。深く。

土作り
岩石とはミネラルだ。そのミネラルを宇宙で最も溶解させるのが水。水はだから生物が利用する。代謝機能。微生物がミネラルを生命系に取り込んでいる。水はシステムだ。循環の要。

だから生命は、微生物(バクテリア)、岩石(ミネラル)、水(ウオーター)、の連関にある。この自然の真理に学び、人間がケアする。これがBMW技術である。生命の基本原理。微生物と土と水の理念と技術。

7年間
土の中で過ごして地表にでた。
だが何故か息絶えた。早朝の蝉。触って見ると肉の重さがあった。小雨のなかに転がっていた。合掌。画像1

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2013年07月16日

生命とパラドックス

世の中はおかしい、
と考えたときに、頭に浮かんでくること。なぜ人間は原子力や遺伝子組み換えなどの科学技術で滅びようとしているのか。優秀と言われる人々と競争に勝ち抜かんとする強欲な人びととによって、自然が破壊され人間社会が壊されようとしている。この大きな破壊的な人間の大津波がなぜおきるのか。それを止めることができるか。

パラドックス。
生命の不思議。
桜の木、桜の花。花は何のために咲くか。誰のために咲くか。
桜の花は虫や鳥たちのために咲く。虫や鳥たちによって雄しべと雌しべが交配出来る。虫や鳥たちに生かされている。
例えばミツバチがいなくなったら、桜の木は全滅する。虫と鳥が絶滅したら、花は咲かない。実は成らない。
ところが人間は、自分が育てようとする植物以外は目に入らない。害虫として死滅させる。農薬栽培。

土壌
植物の根は月や火星では死ぬ。適度な温度を与えても、純水では育たない。地球の土壌は複雑なシステム。地球の岩石に有るミネラル。水もただの純粋H2Oではない。水というシステム。これに溶解しているミネラルと有機物と微生物。これらが根を養う。根が微生物と水を養う。根がバクテリアを飼育する。バクテリアが根を育てる。共生体。
しかし化学は土壌を分析する。これに窒素燐酸カリと植物の栄養三元素しかみない。それを化学肥料として製造しばら撒いて植物を育てようとする。土壌で醸しだされる複雑なミネラルのバランスと有機物と微生物を見ようともしない。化学栽培。

人間
人間を育てているのは、じつは花である。虫と鳥たちだと思う。微生物たち、である。
人間の表皮は牧場である。バクテリアを放牧している。毛穴や皮膚表面から栄養を沁み出して有益な微生物を住まわせる。表皮球菌などだ。これが皮膚を有害な菌から守っている。
しかし体調が壊れると微生物叢が変化する。皮膚に傷がつくと黄色ブドウ球菌などが繁殖する。これは膿になる。だが、これはこれで意味がある。微生物と人体の複雑な共生。

生命の複雑で多様な相関
一瞬、一瞬にして変容する。バクテリアから巨大なメタセコイアまで。
アメンボはカメ虫の仲間。アメンボが居ないとトンボがいない。トンボは稲と共生している。ヤゴは田んぼで生まれる。カメ虫は稲と共生。カメ虫に食べられるためにお米はできる。生命のシンフォニーの不思議。

人は他人に生かされる。
自分のために生きていない。他人のせいで生きている。他人のために生きている。それを識ること。
貧弱で単純で強欲な感情に囚われない。「科学的思考法」に捉われない。真理への探求だ。

パラドックス
自分のためにと生きると上手く生きれない。自分だけはと競争し生き様とするとうまくいかない。他人と比べて優秀だとか言う人の気が知れない。比べる意味が無い。自分は固有の人間。
別に道徳や倫理ではない。変な義務でもない。自分とは何か。その深い意味を考える。その豊かな自然。
自然に学ぶ。

この偉大な宇宙。躍動する世界。ミクロコスモス。
佐渡、蓮華峰寺の睡蓮。
蓮華峰寺は空海開祖。江戸時代の武装反乱の最後の砦だった。画像1

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2013年07月15日

母の法事 セカンドステージへ

母が5月26日に亡くなり、その49日の法要があった。チベットの死者の詩に49日まで死者をそのまま弔い、その最後の死水が耳から流れるのを見送ると、ようやく荼毘にふすのがある。それまでは現世をその魂が彷徨うという。

夕方6時に親戚が集まり、お坊さんが来て念仏を唱える。真言宗豊山派。本山は長谷寺。真言宗はお経が長い。十全戒、般若心経、真言、仏陀の名前など展開していく。親類縁者は皆でそれを唱える。

お経が終わると、直会。両津の街へ出る。旅館花月にて宴会。享年95歳だから、めでたい。

母の終末には兄姉がほぼ毎週交代で実家に通った。最後の入院後も通った。葬儀から49日の法要は全員で弔う。葬祭が兄姉を結び親戚縁者を固める。

ささやかな遺産も分配して、墓守を兄を中心に誓う。
早朝、野浦の山の水掛け地蔵までちんたら登った。時間がきたので近道と思って脇道を降りると袋小路。そこに隠れたように整理された畑がある。そこを更に下ると二階建ての家があった。こんな場所にあったかな。と見ると「工房いろりばた」とある。

午前7時のお墓参り。そうだ野浦の集合時間は30分前だと気づく。急ぐ。10分前にお墓に着いたが、すでに遅し。兄に叱られる。

小さな湾を囲む村。それを見下ろす山の墓。お経をあげる。
湾内にさっきから巨大な船がいる。大きなクレーンでテトラポットを引き上げて海に沈める。グワンガンと鄙びた村の静寂を場違いな騒音が破る。まるで邪悪なお金の亡者が美しい海を、その鉄の腕とコンクリで壊したいかのように暴れている。

ひとつ年をとった。
出遅れのセカンドステージ。修験の道をかってに歩む。歩みたい。
僕たちは何処からきて何処へいかん。画像1

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2013年07月10日

幸せへの訓練

こころの使い方、動かし方
野付漁協との森づくり植樹協議会をコーディネートしているパルシステムの産直交流の要、小林秀樹君が言った。

飛行機が揺れて怖かった、という理事さんに彼が話したこと。
僕は揺れるのが好き。おもしろい。もっと揺れろと思うと。

エー、怖くないですか。
いや、むしろ楽しい。僕が乗った飛行機は絶対落ちない。例え落ちても僕は死なない。とケロッと答えた。

これだ。
自分を取り巻く状況をどう受け止めるか。自分の外部環境。これを自分にとってどう受け止めるかが「心」である。この心のありようで、地獄でも極楽でもなる。それは外部環境のセイではない。
昔、風をひくと薬を呑まされた。それは銀紙に包まれた粉薬。苦くしかも喉にからんで実に飲みにくい。嫌がってたら怒られた。母がコレを好きになれと。飲みたくても飲めない人もいる。

以来、薬が好きになり、注射を楽しみにし、レントゲン検査のバリウムが好きになった。
単純に苦いのや痛いのや苦しいと感じる感性をそのままにしない。それに動かされない。その感じ方をどう落として自分に良いようにコントロールするか。できるか。それをデザインし思うままに感じれるようにする。

モノは考えよう。
風邪をひけばカラダを整えるための休憩をもらったし、ケガをすれば免疫と回復力と注意力養成と受け止める。あらゆる厄災をおもしろがる。おもしろがれる。熱ければ気持ち良い。寒ければすがすがしい。

人との関係
他人のせいにしない。他人は他人。自分ではない。悩みや苦しみは総て自分に起こる。自分の問題。だから自分の受け止め方。感じ方。他人を馬鹿だアホだと蔑み批判し罵る。それはいかん。なぜなら必ず自分を滅ぼすから。そういう考え方は要は自分がダメだといっているようなもの。無知である。
深く考えれば、自分が変われば他人も変わる。面白い場を作り、問題解決力を満ち溢れさせる。幸せの場を生み出す。楽しい、おもしろい、元気になる。

人に評価され様としない。
人気を得ようと考えない。
問題は自分が何を知りやろうとしているか。自分の知識と技術と能力、実現力、ネットワーク。そのレベルアップ。
問題を自分に引き寄せて感じ考える。そのために人を理解し、人の苦しみや悩みや痛みを受け止める。共に感じる。悩む。どうしたら解決するだろうか。いつも考える。

人は死ぬ
死をどう受け止める。死をどう考えるか。そこからいつも考える。死を考える。
死と生。最高の死ぬこと。闇を見る。闇の中の星雲。遠い光の粒。
毎日死にまいにち生きる。みんな死にみんなが生きる。地球上で数え切れない死と、そして生。
すごいね。

毎日、朝早く起きてエサを探している。それどころではない。画像1


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2013年07月09日

選挙と政治と変革

一気に現状を変えてくれると思った政党が見るも無惨に官僚支配と原発ムラの利害集団に敗北。果てはTPPに屈する。大増税もである。消費税は金持ちも貧乏人も食の量はほぼ同じ。すると同等に課税される。なんと平等に見えることか。税は、本来所得移転。高いところから低いところへ流すことで、より平等化する。ところが消費税はより低いところからの収奪。これを市民運動を標榜する政治家がやる。国民のためにと。

政治が、分かりにくいようにする。分からなくする。
誰のために、何をねらって、こういう税制や電力3法を作ったか。そのとき、自分たちを苦しめる人を選挙で選んでいると分かっていたか。分かっているか。これが難しい。

さて、この絶望的に見える状況。
その中で何をみるか。確かな胎動。ささやかな変革へのうねり。自分の変化と確信。

パラドックス
この世界を覆うように見える巨大なシステム。資本の集中とマネーゲーム。資源収奪。自然破壊。人工都市。人工食品。
その競争システムを支え育成する成長戦略。大量の公共事業。ゼネコン。そのための国債発行。銀行証券会社のための日銀紙幣の無制限の発行。
円安誘導。アメリカ国債購入。円の価値の暴落。買い支え。

だが、それが分かっていてどうしたいか。どうするのか。
近未来が見えてどうする。その破綻の深淵。破綻の犠牲は弱いところから始まる。もうすでに始まっている。見えているか。3段階の闘い。

TPPとの戦い
提携交渉の挫折へ。アメリカの企業や業界や多国籍企業。この要求を知る。
食品表示。産地表示、遺伝子組み換え表示、農薬基準、食品添加物表示、の廃止。非関税障壁。厳しい安全基準は消費者に不利益だという。そのために低価格を犠牲にしている。競争、自由競争の阻害だという。表示を緩和しろ。あるいは廃止しろと要求する。すごいね。

日本の安全基準は、消費者の自己決定権を阻害し自由競争を阻害すると曰う。ヘーと思う。
なんて自分勝手な自由競争。このようにまるで本音を隠さない。競争に勝つことがいいことだと単純に考えている。本当に自分勝手。こういう資本家と善良な民衆では相手にならない。恐る恐るTPPでも安全基準を守ってくださいと官僚に哀願してもダメ。歯が立たない。
そしてまるであざ笑うように新自由主義者はいう。野心を持て。他人を蹴落とせ。自由競争こそ発展だ。

歴史
食品添加物表示、規制の長い戦い。農薬基準制定、削減への長い取り組み。安全を守るために企業の強欲な論理をいかに抑えてきたか。一人ひとりの安全を保証する協同組合の歴史。それに踏まえて主張する。

むしろTPP参加各国に求める。
食品表示の厳格化。消費者保護。食の安全は世界の人びとに必要なこと。
産地、生産者表示。栽培履歴、農薬使用履歴、畜産飼料の公開、投薬履歴の公開、BSE全頭検査、植物検疫の徹底、医薬品の安全審査の徹底、医療の公的制度の完全化。公的医療保険の世界的整備。

日本の安全を世界基準にすべき。
セイフティネットを世界に広げるべき。平和憲法をTPP参加国に押し付けろ。
戦争の放棄、国際紛争は平和的手段で解決する。どこでも安心して暮らせる地域づくり。

自然を大切に守り、自然と共に住み、自然に学び、尊敬する。
人びとの平和で、健康的で、文化的に暮らせる権利の保障。人権の尊重。
日本の優れた歴史と文化、食の安全と美味しさ、美しい里山、里海。
そして自給する食とエネルギーと資源循環。平和教育と協同の生きかた。協同の社会。
21世紀を、伸びやかに心豊かに、共生の社会へと政治を変えていこう。

まず、自分が変わる。仲間と共に。地域を変える。そして国家を変える。世界が変わる。
それをたった一人からはじめよう。

中標津の町の発電。早朝にて。画像1

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2013年07月08日

観察映画「選挙2」 想田和弘

観察映画と呼ぶ独特のドキュメンタリー。
これで2011年4月に行われた川崎市宮前区の市議会議員選挙を撮る。その主人公は前編となった(見てない)「選挙」の自民党市議だった山内和彦さん。

監督は観察映画と称する想田和弘氏。2時間半もの長い映画だが一気に見終わる。要するに山内さんの選挙運動をとり続けたもの。

山内さんは前回市議選ではドブ板選挙に徹して自民党から当選。しかしその個性的人柄からか追い出されたようだ。それで主夫業ライター。それが原発事故を契機に市議会議員候補が原発事故を語らないことに怒りを持って「完全無所属」で立候補した。この転換。前回は強大な与党自民党からの落下傘候補で、システムのなかで典型的な丁寧なドブ板選挙。握手攻めなど。そして当選。それが今回は、主張を前面に掲げて市民選挙。

ポスターと公選法ハガキと一回の街頭演説のみ。8万円ほど。その真っ当過ぎるほど真っ当な選挙運動が淡々と描かれる。家族とともに。もうひとりの主人公の悠喜君と妻のさゆりさん。

選挙とはなにか
奇妙にねじれたその政治イベント。争われている真の問題がむしろ違和感をもたらすような非現実。そのあり様。生活政治を決定する権限を唯一付与されたもの。それが遠い儀式のように写る。

普通の人びと
政治と選挙から切り離され「そんなの関係ネエ」とされる。このことが強固な利害集団によって好きなようにされるイベント。その不自然な現実。これにどう向き直るか。どう行動していくか。

政治の争点。政策の重点課題。
脱原発、TPP参加問題、消費税導入、社会保障、これらを分かりやすく表示して賛否を問うこと。さらに郵便局などの国民の預貯金がどうなっているか。国債、とくにアメリカの不良国債はどうなっているか。など分かりやすく、政党や個人別に明示されて選択可能にしないと困る。
それが、ほとんど知り合いや見てくれや印象などで選択。あるいはマスコミのレッテルで判断するなどとはヒドイことだ。すると投票しなくなる。すると既存の政党が有利になる。

観察映画
想田和弘というパワフルな監督。超エリートなのに飾らない。戦う人なのにおだやか。そして淡々と普通の暮らしを写し取っていく。こういう人たちが時代の転換期を軽やかに楽しく創りだしていく。渋谷の小さな映画館には若い人たちも団塊世代もなにかやってるなという雰囲気が漂っていた。

宮本常一、その弟子の姫田忠義。その孫弟子格の鎌中ひとみ。そのリアルな物語。ドキュメンタリーという映画。創造。参加。
選挙2

ゼロノミクマ。
原発ゼロノミックス。登場。選挙では、緑茶会通信を読む。
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2013年07月07日

協同の始まり ぱるとも会総会

ぱるとも会とはなんだろう。
パルシステム東京の役職員の主に卒業した人たちの親睦会。その総会があった。

会長は山根真知子さん。元東京マイコープ理事長。運営委員に本間恵さんらパルシステム東京元理事長たちが並ぶ。司会は増田レアさん。元理事長でパルシステム連合会理事、商品活動委員会委員長。パルシステム・ライフ・アシスタント(PLA)の発案者。いまは山梨で半農半会社。マハラバ文庫代表。総会議長は先頃退任された吉森弘子さんである。やはり女性たちは退任されても元気。地域で活躍されている。

今年、そのお姿が見えないのは顧問だった深川源三さん。享年92歳で昨年8月に逝かれた。昨年の7月のぱるとも会総会には参加されお話しされたという。さみしい。木村順子さんもご病気で欠席された。湯本章子元あけぼの生協理事長は82歳のお元気な姿を見せていた。男性は濱口さん若森さんなど。

会報発行は年4回、交流企画、震災復興支援と取り組まれている。会報は充実し、南三陸震災復興ツアー企画の報告や、深川顧問の思い出などが綴られていた。

現在のパルシステム東京理事長野々山さんの挨拶と佐藤専務からの事業と運動の取組の報告があった。これは「現役」役員との理解の共有や交流の深化として大切なことだと思う。

そして今回は、講演企画で自然エネルギー政策の推進について、谷口信雄さんからお話された。気候変動の危機が進んでいる。CO2濃度は危機的。ハワイのマウナケア観測所でも400PPMを記録した。気候はアメリカで2012年年間平均0.6℃上がった。通常は変化が年間平均0.06℃だから10倍である。深刻な激変が起こっている。

チキンレース。気候変動へのCO2発生抑制に各国が踏み込まない。日本は京都議定書レベルからも脱落しようとしている。これは危機が分かっていて放置する。

ではどうするか
自然再生エネルギーの拡大。その地域自給モデルの爆発的拡大。さらに地産都消の推進。この日本最初のモデルがパルシステム東京。PPS(新電力会社)設立。4月にスタート。

日本各地でエネルギー植民地を離脱し、独立自立するモデルを。
再生エネルギー設置は、地元の金と地元の所有とする。そして意思決定も地元で行う。
現在は、青森の風力発電も県外資本。県外所有。これではだめだ。地元が主体で取り組む。その連携した産直モデルが望まれる。

定年退職、あるいは役員退任。
それからが真の成果が問われる。地域の協同。
なんらかの会は、つねにおせっかいから始まる。嫌いと言われてもお誘いする。仕掛ける。
誰かが、何かを始める。それを繋いでいく。おせっかいこそ協同の地域モデルの始まりである。

さあ、家に引きこもっている場合じゃない。団塊年寄りの新たなる挑戦が始まっている。
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2013年07月05日

海を守るふーどの森野付協議会

北海道野付郡別海町尾岱沼にある漁協。この野付漁協は後継者の最も多い漁協である。パルシステムの海の産直産地。この役員会があった。中澤賢一組合長。佐藤一雄専務理事。佐藤専務は北海道の専務会議の議長でもある。

いま日本各地の漁協は衰退の危機を迎えている。残念ながら漁業の本場で、大都市東京という大消費地を抱えた千葉県ですら漁民の後継者がいない。あとは見る影もない。大変だ。そのなかで野付漁協は際立っている。なぜか。

オリンピック方式。
漁業でこういう言葉がある。要するに漁が解禁されると一斉に出漁して我先に穫る。競争。儲ける人とそうでない人が出る。乱獲。あるいは漁獲高の乱高下。価格の乱高下。そのため燃料費はもとより船の更新すら難しい。後継者どころの騒ぎではない。

漁業権
各都県から漁業法に基づいて付与されたカタチの漁業権も漁協が衰退すると、金に目がくらむ。ロクに使われない港の分不相応な整備や消波ブロックを沈めたりと公共事業の誘致。さらに原子力発電所などへ売って億単位の金を手にする。残念ながら海を守ることすらできない。困った。

そのなかでの野付漁協のすごさ。
栽培漁協。資源管理の徹底。
一家に一個の漁業権の保証と最低収入の確保。
恊働収穫と分配の徹底。
仲買への参入。
資源循環の追求。
そして環境保全。あるいは環境創造。
結果、後継者の増大。海難事故ゼロを7千日を超える。
はじめて漁協を訪れたときに驚いた。

普通、漁民は「板子一枚下は地獄」と言い海の怖さと豊穣は自然天然任せだ。
そのため荒々しさ、豪放磊落である。それが野付漁協は農民のような、稲作農民のような静かな顔をされていた。その理由が聞いてなんとなく理解できる気がした。

4輪採区でホタテ
海を、まるで大きな畑のように区分し、そこに育てた稚貝を蒔く。そして4年ごとに収穫する。途中で穫られないように、24時間人工衛星で監視している。もっともこれは向いの国後島との国境線の緊張のためでもあるが。完全にホタテを栽培している。それを計画的に収穫する。ホタテの天敵のヒトデの駆除も行っている。野付のホタテは日本最高の旨さ。コラーゲンたっぷり。

アサリの栽培
アサリの好む遠浅の汽水域を人口増設。そこに稚貝を蒔く。これは漁協管理と漁民の私有をうまく混交させて管理の質を高める。

サケの放流
これは北海道で行っている。が、野付半島で漁協の管理する定置網がある。川に帰るその直前に脂の乗った自然界から帰還するサケを恊働で収穫する。定置網に行くには潮の干満などを考慮する。

北海シマエビ
シマエビの生息地であるアマモの保全と増加を図っている。東日本大震災の大津波で甘藻場はやられた。それを保全し回復させた。今年は豊漁である。

甘藻の漁場を保全する。
このために、エンジンスクリューは使わない。甘藻場に入るときはエンジンストップ。帆を三本立てて風だけで入る。打た瀬舟と呼ぶ。それが一斉に漁をする姿は観光名物。
しかも網の目を大きく一定で決めてある。稚エビは捕れても海へすぐ戻す。こういう神経の使い方でシマエビは守られている。
生で食べてみる。手で頭を抑えてくびれさせて折り曲げてツルリと皮を剥ぐ。それをワサビ醤油を少し付けて口に放り込むとプリプリとして甘い。美味いぞ。

収入の確保
一軒ごとに漁協権を認める。これは他県では船主に認められて普通は漁民と言っても雇われ人である。舟を所有している人すら少ない。これを一軒に一艘は持つ。そして恊働収穫。そして分配し年間で1千万円以上にしている。悩みは、一家に数人の後継者がいることだという。はははは。

森を守る
以前、国が酪農を広げるために別海湾に注ぐ川の上流部を開発した。原野を伐採し牧場地を増設した。そのため川は汚され、上流部の水は涸れた。雨が降って泥が大量に海に流れ出た。漁場が荒らされてホタテなどが全滅。大打撃。
怒った漁民たちは工事現場に押し掛けて機械を破壊したという。大争議。結局、河川の周辺を保全することで手をうった。その後、漁協で土地を買収する。

森づくり。
河川の周辺を買いあさり、植樹をする。もう20年以上。数十万本。
パルシステムは、2000年から漁協と協議会を儲けて植樹活動を続ける。数万本。
植樹寄付。植樹参加。学習体験ツアー。職員学習。浜の母さんの首都圏料理教室実施。

海と台所。
結びながら海を守る。森を守る。生命を育む。
大量生産、大量収奪、大量消費の時代の終わり。こだわり、資源循環。自然共生の時代。
その最先頭に野付漁協はある。

夏場、霧のかかる道東。野菜や米のできない何もない北の村。
そこに二宮尊徳思想を掲げる協同の組織がある。協同組合。
復活した水源。枯れた水域。そこが数年で復活した。すごいね。
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2013年07月04日

パルシステム協力会総会 金子美登さん

パルシステムの食品企業や物流会社、情報、編集企画会社らで構成する組織。その第24回通常総会が熱海後楽園ホテルで開催された。今年は、役員改選で三澤孝道会長が退任された。新会長は畑山敏也(株)共和社長である。ご両名ともパルシステムの創設期からの先輩であり、同志。

パルシステム協力会は、単に取引先の親睦会ではない。その基本にパートナーシップを掲げ共に心豊かなくらしと共生の社会を目指す協同の関係である。方針では、脱原発と反TPPを掲げ署名や集会を、東日本大震災の復興へ共に募金や商品開発などの協力に取り組んでいる。震災直後の取り組みにはパルシステム生産者消費者協議会とともに「明日へ帰る」復旧への生々しい取り組みを三澤会長の発案で出版している。

とくに重視しているのが、パルシステムの役職員をはじめ組合員学習への取り組みである。都県での商品展示会は1万人数千人の規模になる。直接自慢の商品を陳列試食し語り合う。これは組合員交流委員会を組織し各地のパルシステム生協と実行委員会で話し合って運営している。
他には、物流部会、品質管理部会、環境部会、異業種交流部会がある。それぞれ課題に取り組む。その際には自主的に運営し学習会、視察研修会、パンフレットの発行など多岐にわたる活動を組織している。

三澤会長の挨拶
単なる取引先、下請け業者では無い。共に未来を作る協同だ。として協力会をもっと機能的でパルシステムの会員生協の現場で学習会など多様で親密な関係を作りたいという。そういう未来への挑戦を共に荷って行きたい。パルが好きだと語った。

さて、恐るべきアベノミックス
その破綻をまえに、「確かな未来へー内発的発展の村おこしー」と題して日本の有機農業運動の第一人者金子美登さんの講演が行われた。

日本は「切り花国家」「根の無い国」
農的世界の幕開け(ローマクラブ「成長の限界」)、水田営農と水利、有機農業の基本(土づくり、鳥や虫との共存、種苗の自家採取)、生産者と消費者の提携、小さな自給区の実践、農業の後継者育成、ファーマーズマーケット、地場産業との連携、村ぐるみの有機栽培転換(米、小麦、大豆)、企業社員の取り組み、エネルギー自給、美しい里山、21世紀は「耕す文化」「美しい農の世紀」

キーワードだけでもわくわくする。
とかく有機農業の実践家は「オレがオレが主義」が多い。だが金子さんはそのなかで希有の存在。控え目に見えるが強い。芯の強い理念を持たれている。かつその言葉が哲学的。しかも工夫がある。
広がり。村人が参加し共に取り組む巻き込み力がある。思想の内発的展開。すごいね。

いま日本各地で、有機農業と自給への実践がある。かなりな勢いで取り組まれている。
その様々な取り組みに学ぶ。感動する。共に進みたいと思う。取り組む。

協力会という企業の集まりで、有機農業と自給の村作りがメインテーマで語られる。
けっして経営学とか効率とか儲け話でもマネジメントでも無い。そういう未来に感動する総会が面白い。

いまどき珍しい大宴会。遅くまでの泊まり込みの総会であった。三澤会長、おつかれさまでした。今後もご指導をお願いします。
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2013年07月01日

笹神と中澤満正さん 五頭山山びこ通り句碑

五頭山は越後平野の北東部にある。その名前は、山の峰が五つだからというが、普通は牛頭と書く。牛頭天王。

新潟県ではハイキングコースとして有名。県外からも訪れる。最近は朝方見かけるトレッキングコースにもなっている。その山道にズラッと石碑が並んでいる。有名無名に関わらず句が彫られている。漫画家の水島信司。安倍晋太郎。宇野宗佑なども並ぶ。頂上付近にパルシステム東京の前身北多摩生協の故塚田綾南さんの句碑がある。JAささかみとの産直交流のリーダーだ。そしてそのときの専務理事が中澤満正さんだった。中澤さんはそれからパルシステムが連合会として法人化した1990年に連合会専務理事に就きその後理事長になられた。

新潟平野を一望するこの山の裾野に旧笹神村がある。今は合併して阿賀野市である。ここはお米の一大産地。並びに小作人争議のメッカだった。木崎争議。大地主にこき使われ収奪された小作人たちが立ち上がる。その闘いをやくざを使って襲撃させたりして大争議となったもの。小作人たちは戦うだけでなく、同盟休校と学校建設。女性たちの職場作りも行った。賀川豊彦がそれを支援していた。この反骨精神の農民運動と都市の生協運動が出会った。農民運動から社会主義へ。旧社会党の松沢俊昭代議士の斡旋である。お米の産地としてつながった。すでに30数年が経った。

パルシステムの創設者
中澤満正さん。JAささかみと産直運動に着手。しかし1980年代は食糧管理法の時代。農協も県経済連の強力な一元管理のもとにあった。新潟県の米はどれも新潟県の米としか表示されず、生産者と消費者が直接結ぶことは出来なかった。そこから生産・農と消費・食を結ぶ困難な歴史がスタートした。8年間は米の流通は出来なかった。ただサマーキャンプなど人の交流を続ける。そして特別栽培米制度がスタートした1987年から旧北多摩生協を中心とした多磨部会の5つの生協がお米の産直をスタートさせる。1992年には食糧管理制度も崩壊した。

米の産直
お米は日本の食の中心。それは生産の中心でもある。日本の各地の村はこの稲作を核として一年の暮らしがあった。米は石高と呼ばれて国の経済規模を表した。
日本文化の基底に稲作があると中澤満正さんは言っていた。

文化
祭り。神事。春、田植えが終わると春祭り。稲刈りが終わると秋祭り。その水田の美しい神々しいさま。田の神様。水の神様。山の神様。祈り。踊る。

ささかみ食料農業推進協議会
パルシステムの各生協が参加し、JAささかみと阿賀野市、そして地元新潟総合生協などが参加する交流の母体。そのもとに二つの実行部隊がある。大豆加工施設の豆腐工場を運営する蠅気気み。そして交流を担当するNPO食農ネットささかみである。この両輪を回しながら都市と農村を結ぶ産直運動は持続していく。

神事
日本の神道は、明治期から一神教の影響をうけておかしくなったが、本来は八百万の神。アニミズムの真髄を残している。聖徳太子によって仏教との混合が生まれたと梅原猛先生は言う。
私たちは、未来へ向う。だがその現在は過去にある。過去を祭れないものには未来は拓くことができない。先達を敬うことがもし出来なかったら人類の歴史は無かった。

クロマニヨン人より頭脳が大きかったネアンデルタール人。
滅んだ彼らの洞窟の遺跡に死者への手向けの花があったという。我々はどこから来てどこへ向うか。

緑が濃い五頭の山並み。
雑木林の向こうから鶯のさえずりが聞こえていた。
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