静岡 里山酒米ぷろじぇくと経済という騙し絵

2013年06月10日

山の幸 海の幸 千倉協議会講演土産

東安房漁協と水産加工会社らで構成される千倉協議会に呼ばれて講演した。
品質事故起きて以降にパルシステムとの連携で、地域の水産加工会社の皆さんと漁協が中心になって品質管理や物流や販売の研究をしている。毎月一回は講演会も開催。その100回目。確か60回目も呼ばれている。

千葉の水産業は昔の繁栄時からは様変わりしている。現状は原料仕入れと加工が多くなっている。それでも日本の水産加工の拠点であることには変わりはない。千倉といえば、浅田次郎の「ラブレター」の舞台である。中井貴一が好演して泣かせる。日本の港町のある種の典型。

いまは、スーパーなど大手小売販売が現品とプライスカードだけで店頭で売る。そのため魚屋さんが対面販売で消費者を教育し、またその消費者の声を産地に届けるというコミュニケーションが無くなってしまった。だから消費者に魚の目利きができなくなる。少しうるさいくらいに魚や貝の話をするおじさんやおばさんがいなくなった。すると旬や産地はどうでもよくなり、魚種選びも単純化し集中してしまう。困った。どうしてくれる。

千倉協議会はその現状を何とかしたい。プロの目利きと加工の技。これとパルシステムが連携して前浜の漁業を守り発展させたい。たとえば漬け魚もいい。だがじつはヒジキに少しだがいいのがある。房総の天然物ヒジキは太いという。この加工がまた秘伝だという。おそらく煮方だと思うが。ただ数がない。こういうのをネットで出来るとおもしろい。

講演が終わって館山からバスに乗る。お土産に箱をもらう。家に帰って開くとサザエとアワビだった。生きている。早速、刺身。焼き。後は煮て保存する。広美に電話すると、味噌を塗れという。なるほど。

前日に岩手薮川のイーハトーブ農場の上野さんから電話があった。佐渡の村にも彼とあの岩洞湖漁協と交流に行っている。その上野さんが山菜を送るという。そして届いた。震災以降で初めて。震災以降、放射能汚染問題。ようやく減ってきた。

ワラビ。太く長い。灰も付けてある。藪川のワラビは、冬の寒さがキツイせいか味が深い。コクがあるように思う。
山うど。これまたデカイ。二つに切ってある。ウルイもある。大きいな。
そして待ちに待った原木椎茸。ぐはははは。さらに行者ニンニク。これはキクぞー。

山うどはそのままホイル巻きにし、オーブンで焼く。テキトーな時間で開くと蒸されたようにほんわかしている。これをアチチと叫びつつ皮を剥いて、味噌を付けてかじる。青い山の香りが広がる。手がネチャットするが気にしない。適度な歯ごたえ。ワリッと噛むと新鮮そのものもの茎の旨みが汁と共に口を満たす。そこでビールをグーと飲む。ふー。

アワビは少し薄めだが、微妙な厚さにこだわる。コリッとシャキッ感。厚すぎるともこもこしてダメ。サクサク感がほしい。そのまま何もつけないもいい。醤油とワサビ。これでちょっと磯の香りを味わいながら食べる。美味いんだよ。アワビは。

最後は、苦竹。種子島の野生の小さな竹の子。
先週、藪をかき分けて採ってきた。こいつを皮ごと運んで家ではぐ。すこし腐れかかっていた。くそー。と言いつつ皮を剥いでいくとぐふふふ。チャンと美しい白い実がある。ここをキレイに揃えておく。

それを斜めに切って味噌汁にする。さらに、炒めてもおいしい。
旬の山菜は、鹿や猪、狸の大好物。冬の溜まった毒素を抜いてくれる。すこしのアクを感じて欲しい。そのややエグミを感じながらブールを飲んで欲しい。

山や海。そこに行きたいときは、パルシステムだ。産地へ行こうがある。産直産地が待っている。
ただし、ただ行ってただ交流するだけでは芸が無い。その村のその人びとを好きになること。そして交流を続けること。いまはインターネットがある。携帯メールがある。お金はさほどかからない。

贅沢。都会の高級料亭がなんだ。全然ダメ。着飾り飾り付けは凄いが味がいまいち。
食材。それも旬。鮮度。地元の人の食べ方。難しいことは何も無い。自然をありがたく感じること。感謝!である。
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nobu23 at 05:43│Comments(0)TrackBack(0)

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