田んぼ仕事ささかみとナカショク本間社長

2016年03月12日

五年前に僕たちが経験したこと

五年前に、僕たちが経験したこと

それはいままで経験したことのない世界
東京が崩壊する危機
三陸を襲う大きな天変地異の理不尽な破壊

そして原子力発電所の危機
政府の無能と情報の途切れ
増幅される混乱

身を守るのは、家族を守るのは自分でという恐怖
寄り添って、安否を気遣い確かめること

その時ほど、生協という存在の大きさに気づくことは無かった。この組織が、情報も無く、分断され、不安と恐怖といのちと暮らしの破壊の前に、ただ呆然といる人たちに、しなければいけないことがたくさん、できることがいっぱい有る。

そのやらなければいけないこと
どうしたらやれるか

不思議だが、人のためにと思うと
恐怖は消える。
その為に、自分を立て直し、歩き回り、はしりまわる。現場へ、現地へ、ものごとが起こっているその場所へと。

だが、情報は
鳥の目、風の目、虫の目で
意見は多角的に聞きまわる、だが行動的意見を。
評論家や机上だけの意見は見透かさられる。
所詮、他人の批判か、他人への提案に過ぎない。役に立たん。特にマスコミ。鵜呑みにし無い。

自ら動きながら考えること
生身の人とのつながりをたぐりながら、雑多な情報を四捨選別すること
行動の為に、必要な情報と物資とそして自ら動いていき、現場に動きをフォーカスすること

原子力発電所の崩壊
複雑な冷却水菅の破断
決して、電源喪失が直接の原因では無い
電源が無くとも、冷却水は危機の時、蒸気の圧力で回るようになっていた。

脆弱で危険な暮らし
大量生産、大量消費と高エネルギー
便利でラクな暮らし
安くて、なんでもお金で組み立てる社会

自然を遠ざけて、危機を避ける暮らし
なんでもっと恐怖に向き合わないか
もっと死ぬことに前向きに生きないか

あれだけの教えがあったのに
まだ、漫然とそれまでの暮らしにドップリと戻っていくこと

世界は変わらなければ
それは自分から始めること

大いなる転換の時代が来ている
それは放置していると、やがて絶滅への危機へと向かう

大震災と原子力発電所崩壊
世界の終わりを見た僕たちに迫る危機

お金と巨大権力に溺れること
自己保身とラクな生き方は、地獄に滑り落ちる緩やかなだらだら坂

世界の作り方
それが分からなくても、自分の作り直しはできる。そこが出来そうになると、世界の景色はやがて違って見えてくる。

生き方
恐怖に向き直れ。
人のせいにしない。
身体で考える。時間と空間をカラダでとらえる。
て作業を重んじる。
嫌な事、嫌な人、面白くも無い事をやり続けること。

時間と空間
それを大切にしていくこと

あのとき
パルシステムは、組合員からの膨大なカンパと物資提供、ボランティ参加、会員生協と連合会、各本部を超えた早朝から深夜までの仕事、被災地へのボランティアで動いた。それは今も続く。

それは、ピースボートなどNGOやNPO、各市民団体、行政、自衛隊まで現地で連携し活動したこと。
政府や役人は立たない。都合の悪い情報は流さない。お金は大手の企業へ回っていく。決して市民のために、市民自治に回らない。大手マスコミの酷さ。操作主義。

だからこそ生協。全国の生協の存在のありがたさ。そしてパルシステムのこころ豊かさを。



nobu23 at 10:16│Comments(0)TrackBack(0)

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