2009年04月

演奏会のお知らせ

こんにちは

ゲルハルト・ボッセ先生からの招聘をいただき、神戸市室内合奏団の2009-10シーズンの定期演奏会への客演が決まりました。
10月18日、14時より神戸文化ホールの中ホールです。
詳細は以下の通り、近日中に楽団サイトでも案内が出ることと思います。

ペルゴレージのフルート協奏曲をお願いしたフルートの白尾彰さんは、新日本フィルでの先輩、僕が心から尊敬している素晴らしい音楽家です。

皆様ぜひ足をお運びいただければ、と思います。

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神戸市室内合奏団
2009年度 定期演奏会シリーズ
「没後200年、ハイドンに捧げる1年」



2009年10月18日(日)14時開演  於)神戸文化ホール・中ホール
「ハイドン追悼、そして夭折の天才たち」 指揮:中田延亮
♪ F.J.ハイドン    交響曲 第44番 ホ短調 「悲しみ」
♪ G.B.ペルゴレージ  フルート協奏曲 第1番 ト長調  独奏:白尾 彰
♪ F.シューベルト   交響曲 第5番 変ロ長調 D.485



入場料: 一般  前売 2,700円(当日3,000円)
     学生(大学生以下)  前売・当日共 1,000円

問い合わせ先: (財)神戸市演奏協会 
☎078(361)7241  http://www.kobe-ensou.jp/

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この他、日本での演奏会は今後も詳細が決まり次第schedule欄での告知も行っていきたいと思います。

同じで違う

こんにちは。

上旬は順調に暖かかったのに、ここのところどうもすっきり晴れきらず、気温も下がり気味なバレンシアです。

今月のバレンシア歌劇場は音楽監督としてのマゼールとの最後のプロジェクト「トゥーランドット」を中心にスケジュールが組まれています。
トゥーランドットといえば、去年私たちはメータと演奏したばかり、こんなに早く再演してくれたので、オーケストラの面々もばっちり去年で鍛えられており、いろいろ助かりました。

それにしてもオペラと言えば、聴きに来られる方は演目や歌手、演出家でチケットを買うかどうか選ばれることが多いと思うのですが、ピットの中で演奏しているオーケストラには指揮者が誰になるかによって仕事が全然変わってしまいます。

メータとマゼール、同じ曲でもこうも違うか、と驚くほど出てくる音楽が違っていていて、去年あれだけさんざん演奏したのに、今年のトゥーランドットも全く飽きることなく新鮮な気持ちで演奏しています。

どう違うかって?
いや、書けるものならそういうことも書きたいんですが、どうも僕のウデではとてもぴったりくる言葉が見つからないです。料理マンガなどのセリフを書く時みたいなものでしょうか。
とにかく百文は一聴にしかず、劇場に来てご自分で確かめて頂くしかないですね。

昨日18日の公演は、マゼールでもなく、フランスの指揮者フルニリエール氏が指揮しての公演となりました。といってもオーケストラとのリハーサルは全くなし、氏に伺ったところ本番前日の夜に着いた、と言ってましたから歌手ともせいぜい簡単な打ち合わせ程度のことしか出来なかったのではないでしょうか。
しかしそこはベテランの彼のこと、曲が始まってほんの数呼吸のうちに彼の「トゥーランドット」に全員を導いていき、私たちは同じ曲で再び全く違う世界を楽しんだのでした。

そんなこんなの春の日々です。

それでは。

甘いひと時

お元気ですか?

すっかりご無沙汰しているうちにバレンシアは完全に春ど真ん中といった季節になってきました。
一般に中央ヨーロッパでは春と言えば5月から、というような感覚がありますが、
ピレネーの南、地中海のほとりのここバレンシアはもっと温暖なため、もう葉桜の季節のような陽気です。

さて、バレンシア名物と言えば、何を思い浮かべられますか?
パエリア、オレンジ、火祭り…、いろいろと興味深いものがあるんですが、
甘党の方にお勧めなのは、なんといってもオルチャータという飲み物です。

なんとか(すいません、忘れました)という植物の地下茎「チュファ」をしぼって、エキスに水や砂糖、またははちみつなんかを適宜加え、冷たく冷やしたものです。

普通のカフェのほか、オルチャテリアという専門店でも飲めますし、温かくなると屋台で飲ませてくれるところがいっぱい出ます。

味は店によって違うのですが、基本的に甘く、店によってはかなりガツンとくる甘さだったりします。
しかし、不思議とのど越しがさわやかというか、飲んだ後に甘さがもたれる、という感じは全くなく、植物由来の粉っぽい感じがほのかに残ります。

屋台の看板で見ましたが、どうやらこれ、昔から夏バテ防止の栄養ドリンクとして愛用されていたようで、ビタミンやミネラルなどいろいろ豊富に入っているなかなかの優れものです。


僕は最近、時々発作的に「どうしてもオルチャータがどうしても飲みたい!」というモードに入る時があります。
甘いものの取り過ぎは体に良くない、ということを聞きますが、栄養ドリンクなわけだから、という謳い文句が自分へのハードルを下げてしまっていて、
発作発生時は我慢せずに近所のカフェに急行し、禁断症状をやわらげるようにしています。

日本でもスペイン料理店などでは飲めるのでしょうか?
でも、やっぱりあの甘さは、この町の青空の下で飲むのが一番しっくりくる気がします。
バレンシアにお越しの際には一度お試しになってはいかがですか?

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