こんにちは、

夏時間が始まって一月弱たちました。
日没時刻もすっかり遅くなり、
街の空気もすでに初夏の気配がなんとなく漂ってくる、そんな日さえあるようになりました。

去年の秋に始まったバレンシア歌劇場の今シーズンは4月30日までで一区切りです。実際の働き方に何か変化があるわけではありませんが、一応4月までがマエストロ、ロリン・マゼールが音楽監督を務める通常シーズン、5〜6月がマエストロ、ズービン・メータがプレジデントを務める「地中海音楽祭」、という区分けになっています。

というわけで、形式上はバレンシアの今シーズンはあと1週間でおしまい、ということになりますね。


個人的には今月はバレンシアにほぼずっと張り付いて監督とのプロジェクトにかかりきりでしたが、来月以降は他の国や地域での用事や活動も増えるので、ぐっと留守がちになる予定です。
バレンシアから移動するときは、国土が広いこともあって飛行機を利用することが多いのですが、先週はご存知のようにアイスランドの氷河で火山が噴火し、大量の火山灰がヨーロッパ上空を覆った影響で一時はほぼすべての空港が閉鎖されてしまい、

このままだとまずいなあ…、よわったなあ…

と心配していたのですが、幸い1週間ほどでほぼ元の状態に復旧し、胸をなでおろしました。とはいえ自然が相手のことですから、今後近隣の火山が再び活動を活発に始めるかもしれません。
普段はまったく車に乗らないのですが、日本の自動車免許をヨーロッパのものに書き換えておいた方が、万が一の時でも移動の手段を確保しておくために大切かなあ、と思ってきました。


さて、全ヨーロッパを巻き込んだ空の便の混乱からの復旧と、個人的には同じように重要なもうひとつの復旧のニュースがあります。

それは、




それは…、









は…





洗濯機。

ここのところしばらく排水がすごく不調で困っていたのですが、先週とうとう水が洗濯機から一滴も出て行かなくなってしまい、
それはそれは往生していたのですが、
オペラで練習中に同僚に相談したところ
単なるフィルターの目詰まりが原因だというのです。
僕が日本に住んでいた頃に使っていた洗濯機にはそんなフィルターなんてなかったけどなあ、と思ったんですが、
試しに同僚の言うとおりに洗濯機の下部についていた小さなふたを開けてみたところ、
なんと本当にフィルターがあるではないですか。
とりだして確認してみたところ確かにすごい詰まり具合だったので
気合を入れて掃除して、再び洗濯機を動かしてみたらば、

!!!

完全復活。
水がじゃぼじゃぼ音を立てながら排水されていくではありませんか。
おかげでそれ以降は洗濯がすこぶる快調です。

しかし、もうこれまでの人生の半分くらいは親元を離れて一人暮らしをしているんですが、
今だに普通の方には常識だと思われているようないろんな知識を知らずにいるのでときどきこういう恥ずかしいトラブルが発生してしまいます。

生活力を高めていかないとなあ、と思った瞬間でした。


もうすぐ端午の節句ですね、
バレンシアはよい季節になってきました。

日本は気候が安定しないようですが、体調など壊さないようにくれぐれもお気をつけになって、充実した毎日をお過ごしください。

それでは、また。