2010年06月

Lucky? Unlucky?

こんにちは。

今日は滞在先からバレンシアに戻るため早朝の便に乗りました。
ゲートに行ってみると、出発時間が30分遅れに変更されています。パリでの乗り継ぎがすぐなのでちょっと危ないかなあ、とかすかに心配しながらも、搭乗後は眠気に襲われてすぐに入眠、気がつくと「着陸態勢に入ります」というアナウンスが流れていました。
ぼーっとしていると更に「大幅に遅れての到着になり申し訳ありません、しかし今日はストライキのため、皆さまの乗り継ぎ便もほとんどが遅れての出発になっておりますので、乗り継ぎ時間の少ないお客様もご安心ください」というアナウンス、席に座ってすぐに寝てしまったので分からなかったのですが、どうも離陸にも手間取ったようで現在時刻を確認すると予定より1時間遅れてしまっています。
出発地で乗り継ぎ便の搭乗券をもらえなかったため、乗り継ぎはちょっと不可能な状況のようなのです。本当なら焦って目が覚めるところですが、あまりにも強力な眠気だったので、結局機体が着陸してゲートに到着するまでまた寝てしまいました。
ドアが開いて、他のお客さんたちと一緒に飛行機を降り、ふらふらしながら次の便のチェックインカウンターに急いだのですが、カウンターには人っ子一人おらず、すでに搭乗手続きは締め切られてしまっていました。

…まあ、だらだら書いてしまいましたが、要するにストライキの影響で始めの便が遅れてしまい、乗り継ぎ便に乗りそびれてしまったんです。
カウンターで確認すると次の便は19時半、期せずしてパリの空港で9時間以上を過ごすことになりました。

と、ここまでは結構ついてない、という話なのですが、正に禍福はあざなえる縄のようなものですね、航空会社の都合で乗り継ぎできなかったため、空港内のレストランで使える20ユーロ相当の食事券をもらうことができました。空港って何でもかんでも値段が少し高めですし、レストランで普通に食べるなんてほとんどしたことないのですが、今回は今日のお昼、しかも空港内限定で使える食事券なのですからこれはもう使わない方が損です。

ということで、近くのレストラン入り、眼を皿のようにしてメニューを眺め、kっちり20ユーロ分食べてきました。
ハンバーグを。

あ、もとい、
ハンバーガーを。

でもファーストフードのハンバーガーではなくて、レストランでお皿に乗って出て来てナイフとフォークで食べるハンバーガー、しかも前菜・飲み物付き。

ミディアムサイズで注文したのにマクドナルドで見慣れてるハンバーガーが目を出したばかりの双葉にみえるようなしっかりとした大きさ、付け合わせのフライドポテトもたっぷり添えられています。

結局ナイフとフォークの使い方がよく分からず、悪戦苦闘しながらではありますが、これまで知っていたハンバーガーとは全然違う色彩豊かなおいしさに感動すらしながら、付け合わせまで含めて完食しました。

満腹後の幸福感に続いて当然自然に午睡の眠気が僕のまぶたに舞い降り、気持ちよくまどろみました。

というわけで、今日の僕は結局ついてなかったのか、それともついてたのか、まとめて書いてみてもなんだかよく分かりません。
ただ、あまり経験できないことをいろいろとできたのは良かったですね。ハンバーガーがあんなにおいしいものだと知っただけでも9時間待った甲斐がある、と今は思っています。

それでは、そろそろ搭乗券をカウンターに取りに行ってきます。









心は南へ

ご無沙汰しています。

僕は元気でやっています。

昨日は滞在先でたまたま時間が空いたため、友人たちと会うことにしたのですが、お互いの都合をつき合わせると集合時間が試合の30分前で、これはもうそれしかない、ということで近所のアイリッシュパブに直行し、日本ーカメルーン戦をしっかりテレビ観戦・応援することができました。
応援しているチームは、なぜかいつも僕がちょっとトイレに行って席をはずしている間に点を入れられる、というジンクスを踏まえて、試合開始前に入念に膀胱を空にして臨みました。

日本の報道を見るとこれまでの代表の試合ははなはだ芳しくない内容だったようで、僕も全く期待をせずに、でも結果をこの目で見届けよう、というような気持で店に入ったのですが、思いもかけず日本代表のワールドカップでの8年ぶりの勝利の瞬間を同時に祝うことができました。
日本ーカメルーンという注目度の比較的低いチームのゲームだったので、店の中は結構すいていて、偶然旅行中にこの日を迎えた日本からの観光客の団体の方々と大画面を独占して観戦できました。

ヨーロッパでは野球はかなりマイナーなスポーツなので、WBCでの日本チームの2連覇の際に浮かれきっていた僕は周囲からかなり変な眼で見られていましたが、さすがにサッカーのワールドカップで勝った後は小躍りしていても、おめでとうよかったね、と暖かいまなざしで僕たちの浮かれっぷりを受け入れてくれていました。

何もサッカーに限ったことではないですが、日本を離れた大舞台で祖国の代表チームが活躍しているのを見られるのは本当にうれしいことですし、たとえ結果が芳しいものではなくてもその努力と勇気には心から敬意を表したいと思っています。まして素晴らしい成果をあげられた瞬間をテレビを通してとはいえ共に体験できたのは貴重な経験でした。

今回のワールドカップ、予選リーグにはオランダ・デンマークといった強豪が入っており、今後も厳しい試合が続くのでしょう。あまりに下手過ぎて小学校のサッカー部に入部を断られてサッカー選手への道を早々にあきらめた、ただのど素人の僕としては、共に勝利を喜び共に敗北を悔しがる、そんな風にこれからも応援していけたらいいな、と思います。

サッカー日本代表の選手のみなさん、スタッフのみなさん、おめでとうございました。


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